まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2025.10.20
XML
カテゴリ: 日本史・世界史
NHK−Eテレ「3ヶ月でマスターする古代文明」。

いまひとつ要領を得なかったけれど、

第3回のヒッタイトの話は明瞭でした。
ヒッタイトは鉄の帝国じゃなかった!…と。

ちなみに、
ギョベックリ・テペもトルコの遺跡ですが、
ヒッタイト帝国もトルコにあったんですね。

人類史において、








ヒッタイトの遺跡から出土した、
いわゆる「世界最古の鉄剣」は、
じつはヒッタイト帝国以前のもので、

しかも製鉄技術によるものじゃなく、
天然の隕石 (隕鉄) から作られたものだった。
ヒッタイトが通常の武器にしたのは青銅剣だそうですw

そもそも、
ヒッタイトに鉄の大量生産技術などなく、
彼らにとっての鉄は外交用に贈られる貴金属だった。




ヒッタイト=鉄の帝国…という間違ったイメージは、
彼らを祖先と思い込んだ戦前のドイツ人がばらまいたもので、
製鉄業によって近代化を遂げた日本人が信じ込んだデマ。

つまり、
日独の帝国主義者たちが、





ヒッタイト帝国は、
鉄をもって暴れまわる軍事国家じゃなく、
どちらかといえば、
近代的な特徴をそなえた文明国家だったらしい。

広域貿易をおこなう多民族社会であり、
多様な宗教を統合 (習合) させながら、
判例法をもちいて社会を調停し、権力を抑制してた。


メソポタミアのハンムラビ法典のように、
目には目を…みたいな復讐的な刑法じゃなく、
死刑を回避するための賠償法を整備してた。

敵国のエジプトとは、
戦後に軍事同盟を結んで和平条約を締結した。

戦前のドイツよりも、
むしろ戦後のドイツに似てますし、
太陽の女神が占いをやったりしてたところは、
なんとなく邪馬台国の卑弥呼っぽくもある。




なぜヒッタイト帝国は滅んだか?

気候変動の結果、
天水農耕による生産力が落ち、
国家が求心力と統合力を失って多民族社会が分断。
内戦状態に陥ってしまった。

多民族国家の脆弱性が露呈してしまったのね。




↓これは第2回メソポタミアの話。



にほんブログ村 テレビブログへ





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2025.11.03 16:09:23


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: