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明日7月1日は、香港特別行政区成立記念日です。今年は特に1997年の返還から10周年と言うことで、ここ数ヶ月はさまざまな催し物が行なわれています。街中には、これを祝うのぼりがあちこちに立てられて、雰囲気を盛り上げています。ビクトリアハーバーの花火大会も、例年にもまして盛大に行なわれるようですので、見てみたいですね。ただここのところ毎日天候が思わしくなく、突然スコールかと思うと晴れてみたり、外出時は結構悩まされています。明日はどうなのでしょうか?10th Anniversary posted by (C)Naoさて昨日は、仕事の関係で中環(セントラル)は置地広場(LAND MARK)にあるビルで会議があり、終わってから近くでランチを食べました。出張者がそのまま空港へ行く事も考えて、国際金融中心商場(IFC MALL)にある中華料理レストラン、「LEI GARDEN~利苑~」にしました。お店に到着すると、ちょっと早い時間なので、案の定まだオープンしていません。11時半からだと言うので、予約してから15分ほど時間つぶしに、ちょっとIFC MALLから外へ出て見ました。IFC Mall 5 posted by (C)Naoここからは、フォーシーズンズが間近、もちろん泊まったことはありませんが(笑)このベランダはIFC MALLの4Fから出られますが、ここからのビクトリアハーバーの眺めもなかなかです。池に水が流れてちょっと涼しげですし、ベンチもあってタバコも吸えるので、喫煙者にはいい場所でしょうね。IFC Mall 4 posted by (C)Naoお昼時のセントラルは、どこへ行っても人ばかりなのですが、ここは意外とそうでもないです。右手には、ワンチャイやスターフェリーピア、また離島フェリー乗り場が正面によく見えます。IFC Mall 2 posted by (C)Nao左手は、海を挟んで西九龍の街並みや、香港の港のクレーンが遠くに見えます。緑の芝生が、とても綺麗ですね。ここでは出張者も一服できたので、とても満足そうです。何しろ全面禁煙の香港では、食事の時にタバコが吸えません。だから喫煙者にとっては、食事時間はある意味忍耐の時間です。と言うか、香港にいる間中が、忍耐の時間なのかもしれませんね(笑)。IFC Mall 3 posted by (C)Naoレストランへ戻って、席に案内してもらいます。ここは、IFC MALLの4階にあり、席によってはセントラルの景色もよく見えます。店の雰囲気はお洒落な感じですが、お値段もそこそこいいお値段です。飲茶の時間ですが、地元の人はいなくて、ほとんどがビジネスマンや旅行者などですね。オーダーしたのは飲茶ですが、一品のメニューを見てみると、魚料理で1500HKD(2万4千円)なんていうのもあります。いったいどんな料理なんでしょうね。オーダーはオーソドックスなものばかり頼みました。ここのものは少しこじんまりとした感じですが、とても綺麗でしたね。利苑1 posted by (C)Nao飲茶は、一品がだいたい30HKD~40HKD(約500円~600円)ですから、決して安くはないですね。香港での通常レベルの2~3倍くらいしているのではないでしょうか。利苑2 posted by (C)Nao鳳爪(鳥の足先)は、大きめでコラーゲンがたっぷり。比較的あっさり味で、食べやすかったです。利苑4 posted by (C)Nao中でも、海鮮炒飯はメチャおいしかったです。上にかぼちゃベースのトロっとした汁がかかっていて、ちょっと見は福建炒飯みたい。それを少しこんがりするくらいグリルしてあるのですが、食べる時にそのかぼちゃと、蝦やイカなどがたくさん入った炒飯の微妙な混ざり具合が、何とも言えずいい感じです。利苑3 posted by (C)Naoお店の場所柄お値段もそこそこいいのですが、モダンな雰囲気のレストランで、比較的静かなところですから、お洒落に飲茶を楽しみたい人や、お客さんとの会食などにはお勧めかなと思います。ちなみに、このお店は香港内にいくつか支店があり、広州やシンガポールにもお店があるようですね。ここはまだと言う方、一度お試しになってはいかがでしょうか。でも、賑やかでガタガタした、いかにも香港って言う雰囲気を好まれる方には、ちょっとお勧めでないかもしれませんが(笑)LEI GARDEN ~利苑~ 中環港景街1号 国際金融中心商場3008-3011 shop 3008-3011 ifc Mall 1 Harbour View Street,Central TEL 22950238
Jun 30, 2007
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今や深センや東ガンエリアには、かなりの数の日本料理のお店があります。それで、そういうところに行くと、結構おもしろいメニューがあったりします。ここは中国は東ガン、仕事でよく行く先にある日本料理のお店。先日行った時、メニューを見てオーダーしようとしたら、なんかいろいろ発見があって面白かったです。「そめん」じゃなくて、それを言うなら「そうめん」。まあこの手の間違いは笑って済むのですが、、でも「そうめん」って、中国語で「幼麺」って言うの?これは初耳だけど。「冷やし中華」って、たしか日本で出来たメニュー。でも逆輸入した中国でも、これを「冷中華麺」と呼ぶのか?なんか「寒い麺」って言う感じがしてしまいます(笑)そして何より、メニューに「インスタント・ラーメン」なんて、燦然と輝いているあたりがすごいです。多分これって、後から要求が多かったので、手書きで追加したものなんでしょうけど、インスタント・ラーメンが商品名ってことか?確かに香港では、「公仔麺」って言って立派なメニューになっているけど、それは茶餐店でのお話しです。ましてやここは、中国とは言え、一応日本料理のお店。しかも上の方には、ちゃんとしたラーメンもあるじゃないですか、、まず日本人からのリクエストとは思えないので、とするとやはりここへ来る香港人か台湾人のリクエストか、、まあとにかく、いろいろと発見があるので、中国の日本料理店へ来るのはやめられないです(笑)
Jun 26, 2007
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杭州の旅の続きです。岳王廟を出た後は、西湖沿いの北山路を西へ向かって歩きました。西湖ではレンタサイクルが多いですが、カラフルで面白いデザインのものが多く、見ているだけでも結構楽しめました。そうしてしばらく歩くと、綺麗な花に彩られた門が見えてきました。ここは、西湖十景のひとつ「曲院風荷」です。曲院は南宋時代にお酒を作った醸造工場なんだとか。公園内には、そうした記念館もあります。門を入ってしばらくは、林の中の道が続きます。とても緑豊かで、歩いていてもすがすがしい場所です。花もあちこちにたくさん咲いていました。ここは、夏になると広い湖一面を蓮の花が覆い、その中の九曲橋を歩いて渡れるようです。青々とした蓮の葉に、ピンク色の花が咲く姿、きっと見事なんでしょうね。このときは5月ですから、残念ながら、まだ蓮の葉もわずかばかりで、花はもちろん咲いていませんでした。でもこうして岳湖の上を歩いて、イメージを膨らませると、その雰囲気は伝わって来る感じがしました。次回は、夏に見に来たいですねさて長い橋九曲橋を渡って、大きな鳥居のあるところに出てきました。ここは西湖の周りにいくつかある観光遊覧船乗り場のうちのひとつです。遊覧船と言っても、よくそこらにあるような派手で大きな形のものではなく、木造風のものでした。西湖の風情を損なわないように、配慮されているようですね。こちらは団体用の大型船。一般の個人観光客用は、もう少し小型です。とは言え、それでも20人くらいは乗れるでしょうか。この船の中の様子は、また後日ご紹介したいと思います。この遊覧船乗り場あたりは、レストランや茶館、土産物屋などもあって、とても賑やかでした。そこからは目の前の岳湖を見渡すことが出来ます。遠くの方に見える橋とその周りの木々に覆われたところは蘇堤ですね。そのさらに向こうには、西湖が広がっているはずです。蘇堤は、宋の時代にこの地に知事として赴任してきた詩人の蘇東坡が、指示して作らせたものです。西湖の水深は1.5mでとても浅いため、どろで埋まらないよう浚渫を行い、その土で作ったものだそうです。蘇堤はとてもいい雰囲気の場所なのですが、その全長はかなり長く、端まで歩いたらかなりの時間がかかります。もうひとつ、西湖には白堤と言う長い堤があります。こちらは唐代の偉大な詩人、白楽天が改修させたものだそうです。このふたつの堤があることで、西湖に素晴らしい景観を作り出していると言えそうです。杭州ナビさんからマップをお借りしましたので、二つの堤の位置関係をご確認下さい。湖の南側(下方)にあるのが、既にご紹介した雷峰塔、湖の北側の黄色いマークの部分が岳王廟です。そのすぐ南側の湖のほとりに、この曲院風荷があります。さてせっかくですから、ここから遊覧船に乗って、湖に出てみたいと思います。
Jun 25, 2007
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この週末の夜は、ちょっと出かけてきました。もうタイトルでお判りかと思いますが、名付けて「魅力華采~民族舞踏慶回帰~」と言う中国の民族舞踊の公演を見に行ったのです。この企画は、香港の中国返還10周年を記念して行なわれたもので、香港で3日間に渡って公演がありました。この舞踊を披露してくれるのは、華夏精英舞踏団(Elite Dance Company of China)という集団で、その名が示すとおり、中国の国家が認定した一級ダンサー(国家一級演員)5人をはじめ、選りすぐられた優秀なダンサーばかり100人を集めた、国家レベルの舞踊団と言う事です。もともと中国の民族舞踊に関心があったので、この公演の開催を知って、何としても行きたいと思っていました。パンフレットには、こんな感じのいかにも中国らしい衣装の写真があって、とても楽しみにしていたんです。座席は前から10列目が取れたので、とてもラッキーでした。一番高いチケットでも約4千円弱でしたから、もちろんその席にしました。この値段でこれだけのものが見られるなら、安いものです。演目は全部で18あり、休憩時間15分を挟んで2時間と言う長時間にわたるものでした。プログラムは中国語と英語の併記ですが、漢字を見ればだいたいどんな内容か察しがつきました。まず驚かされたのは、その衣装のすばらしさです。ステージの照明の効果ともあいまって、その華やかで煌びやかな世界に、すぐに引き込まれてしまいました(笑)。大勢で踊るものから、二人で踊るもの、一人だけのものもありました。また女性だけの華やかなものもあれば、男性だけの躍動的なものもあります。なかでもひときわ目を引いたのは、この「千手観音」です。これは金色の眩いばかりの衣装に身を包んだ女性20人ほどが、一体となって踊ります。一列に並んだ状態を正面から見ると、ひとりの観音像に見えますが、それぞれの人の手が、見事に少しづつずれながら動く様は、まるで本物の千手観音のようでした。こんな一糸乱れぬ踊りは、これまで見たことがありませんでした。その他にもいくつかの民族舞踊があり、どれも特徴的でした。朝鮮族の衣装は、薄く長い真っ赤なスカートに水色の大きな扇子を持って踊ります。これは中国的でとても優雅でした。蔵族(チベット族)は、ハイジじゃないですが、かわいらしい山の娘さんみたいな衣装です。カラフルで活動的なイメージです。苗族(ミャオ族)は広西省や貴州省の少数民族ですが、彼等の民族衣装は有名ですね。頭にかんざしのようなキラキラの飾りがたくさんついた帽子をかぶり、衣装にもたくさんの金属の飾りをつけています。蒙古族は、ちょっとコサックダンスのような感じ。男女ともズボン姿ですが、こしの辺りから、布をたらしたような特徴的な衣装で、どちらかと言うとかっこいいっていう感じです。やはり中国らしく、兵士の格好で銃を小道具にした、男性達だけの踊りもありました。みんな動きが素晴らしくて、日頃から鍛えているのがよくわかります。「打倒日軍」なんてのが出てこないかなーと、ちょっとヒヤヒヤものでしたが、さすがにそこまではなかったです(笑)民族衣装の写真が少ないので、説明だけでは理解いただけないかもしれませんが、民族衣装をまとったプロ集団の踊りの素晴らしさに、ただただ圧倒されるばかりでした。さすが13億の中から選ばれたメンバーですね。これと同じようなモノは、以前にも深センの民族村などでも見たことがあります。ただこれとの違いは、あちらは大仕掛けのエンターテイメントショーですが、これは本格的な舞踊なので、プロらしい踊りを見せることに徹しています。一人ひとりの踊りのレベルが高く、また集団としての動きも見事に一体化しているのには感心しました。さて2時間もあっという間に終わり、最後は全員がステージの前に並んでお別れです。一人ひとりが、ダンスのパフォーマンスを見せてくれました。すると、もう会場からは拍手喝采です。写真の一番前の女性は、舞台で男性と二人で踊ったのですが、ほんとに体が柔らかいですね。背も高いですが、、(笑)公演が終わって幕が降りた後、席を立とうとすると、また幕が上りました。今まで踊った全員が、まだそこに立って、会場にお別れを告げています。気の早い香港人は、もう帰りかけていましたが、慌ててそちらを向いて、拍手をしたり写真を撮ったり大忙しでした。やはり中国の民族舞踊はいいですね。今日は、改めて中国の広さと、民族の多様さを実感し、とても満足できるものでした。また機会があれば、もう一度彼等の踊りを観てみたいです。私的には、この公演はかなりお勧めだと思いますので、もしこの集団の名前を見たら、皆様も是非ご覧になってはいかがでしょう。そうこうしているうちに、もう夜の10時になっていました。舞台の興奮が覚めやらぬままに、家路につきました。
Jun 24, 2007
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今日は香港のちょっとローカルな場所のご紹介。さくら4514さんのブログで、チャーリーブラウン・カフェのご紹介が載っていたのを見て、以前に行ったスヌーピー・パークを思い出したので、ちょっとご紹介したいと思います。場所はKCRでホンハム駅から15分ほどの沙田と言うところ。この駅は深センへ行く時にいつも通るのですが、あまり駅から外へ出たことがないので、つい最近までこの存在に気がつかなかったんです。小さな公園(広場)ですから、もちろんガイドブックにも載っていません(笑)ところで香港では、スヌーピーは根強い人気があり、いろいろなキャラクターグッズが売られています。デビューは1950年と言いますから、もう半世紀以上になるわけですが、それだけ長い間人々に愛されるキャラクターと言うのも、そうはいないでしょう。さて、はじめにスヌーピー・パークと書きましたが、ここの本当の名前は良く知らないので、勝手にスヌーピー・パークとしてしまいました(笑)沙田駅を出て新城市広場(NEW TOWN PLAZA)を通り過ぎ、そのまま外に出ると、そこに突然現れます。まわりは高層アパート群で、その先に沙田大会堂というコンサートホールがあります。子供を遊ばせる児童公園といった感じですが、そのつくりはスヌーピー・テーマパーク(ちょっと大げさですが)と思えるような、ちゃんとしたものでした。ちゃんとライセンス契約してるんだと思います(笑)まずスヌーピーの犬小屋が、この公園の入り口になっています。SNOOPY WORLDと言うのが、ここの名前なんでしょうか。もちろん入場料は要りません(笑)そしてその屋根の上を見ると、そこに寝ているのは、あのスヌーピーです。閉所恐怖症なので、犬小屋で寝られないスヌーピー。おなかにちょこんと乗っているのは、親友のウッドストックですね。Snoopy1 posted by (C)Nao学校の屋根の上では、スヌーピーやチャーリー・ブラウンと仲間達が、楽器を持って演奏しています。とてもファンタジックな感じですね。Snoopy2 posted by (C)Naoその横にはコックになったスヌーピーのレストラン。何か売っている訳ではないですが、スヌーピーの置物が飾ってあったりします。暑い時にちょっと休憩するには良い場所でしょうか。Snoopy3 posted by (C)Nao中はこんな感じで、ベンチとテーブルがあって、休めるようになっています。外にある自動販売機で飲み物などを買って、ここで休むって言う感じでしょう。駅からこの公園へ来るショッピングモールには、シティースーパーもあるので、そこでちょっとしたものを買って来てもいいですね。Snoopy4 posted by (C)Naoその横には、カヌーをこぐスヌーピー。かわいいですね。Snoopy5 posted by (C)Naoいかにもアメリカンな感じの、黄色いスクールバスもありました。これは本物で、中に入ることも出来ます。もちろん動きませんけどね(笑)Snoopy6 posted by (C)Nao二人仲良くフィッシングをしている、チャーリー・ブラウンとスヌーピー。果たして何か釣れるのでしょうか。その向こうでは、チャーリー・ブラウンの仲間、ルーシーたちがバーベキューをしていました。Snoopy7 posted by (C)Naoチャーリー・ブラウンは野球が趣味。でも彼が監督兼ピッチャーを務める野球チームは負けてばかりとか、、スヌーピーはスポーツ万能で、その野球チームの不動のショートだそうですね。Snoopy8 posted by (C)Naoスヌーピーは、変装が得意。サングラスをかけているのは、ジョー・クールという大学生に扮したスヌーピー。このクールなイメージでもって、キャンパスでナンパするんだそうですが、、その隣り、ゴーグルつきの飛行帽にマフラー姿は、第一次大戦の撃墜王になったスヌーピー。ウッドストックは通信兵です。Snoopy10 posted by (C)Nao他にも、世界的に有名な弁護士、小説家などさまざまな変装があり、その数140種類もあるんだとか。改めて、頭のいい犬なんですね(笑)スヌーピーは、アメリカのピーナッツという漫画に出てくる、主人公チャーリーブラウンが飼っているビーグル犬なのですが、スヌーピーの名前が有名になってしまい、日本ではスヌーピーという漫画だと思ってしまっている場合が多いようです。Snoopy9 posted by (C)Naoこのピーナッツという漫画、キャラクターはみんなかわいいのですが、ただかわいいだけのお話しではなく、社会問題や政治問題への目も感じさせる漫画とか。これだけ長いあいだ愛され続けてきたのは、そういったことも理由にあるんでしょうね。Snoopy11 posted by (C)Naoこのスヌーピー・パークは、単なる街の児童公園とはちょっと違った、コンセプトのしっかりした珍しい公園と言う感じがします。駅からも近いし危なくない場所なので、小さなお子さんのいる在住の方は、連れ行くと意外と喜ぶかもしれませんね。
Jun 22, 2007
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「ALWAYS 三丁目の夕日」今頃になってようやくですが、DVDを買って見ました。2005年秋に公開されて以来、延べ270万人を動員し、半年以上のロングランを続け、日本アカデミー賞をほとんど総なめにした映画。きっと日本の皆さんは、映画館やテレビなどで、もう見られたでしょう。この映画には、日本人の心を打つ何かがあるように思います。そういえばあの温家宝さんも見たと言っていましたね。ところでこのDVD、先日油麻地の信和中心にある日本のDVDや音楽CD等を売っているお店を見ていた時に、たまたま見つけたものです。そのDVDは「豪華版」というモノで、税込み7140円もするようですが、そこは香港ですね、正規版の新品なのにお値段は98HKD(約1600円)でした。それでラッキーとばかり、その場で購入してしまいました。さすがに豪華版というだけあって、中身は盛りだくさん(笑)写真のように、こんなにいろんなものが入っていました。おもしろいのは、立体写真とそれを見るための立体めがねです。映画のいくつかのシーンが立体的に見えるんです。中で特に良かったのが、129ページもあるブック・レート「昭和はこうして作られた」。これには、この映画の製作についてのいろんな情報が満載でした。ご存知のように、この映画は昭和33年が舞台ですが、その風景をどうやって再現するのかが一番苦労したところでしょう。そこは高度なCGはもちろんのことですが、当時の本物にもとことんこだわっています。例えばあの名機関車「C62」の上野駅ホームでの映像のため、京都の梅小路蒸気機関車館にプラットホームを作ってしまったり、日本に数台しかない3輪自動車「ダイハツミゼット」をコレクターから借りて来て実際に走らせたようです。上野駅や都電の姿も当時の様子が忠実に再現されています。そうしたこだわりの中から、懐かしい昭和の風景が生まれ、感動を呼んだんですね。とにかく昭和33年の当時に実際あったものにこだわり、それを忠実に再現することに徹したようです。テレビもその年に新発売になったものを捜して、ブラウン管を交換して、本当に写るようにしたり、冷蔵庫もかなり苦労して実物を捜し出し、新品同様に仕上げたり。スタッフの苦労も並大抵の事ではなかったようです。さて実際の映画の方ですが、笑い有り涙有り、そして最後はとても心が暖まるそんな映画ですね。昭和33年当時、私はまだ生まれていなかったですが、どこか心の中の情景と重なり、懐かしさがこみ上げて来ます。当時、白黒テレビはありましたが、カラーテレビがまだなくて、途中でカラーになったのを覚えています。既に他界している父がよく乗っていた目黒のバイクやダットサン。お金は決してなかったと思うのですが、新し物好きだったのでそうしたものは早かったですね。そういえば、あの駄菓子屋の雰囲気や風鈴売りもどこか懐かしさを感じますね。あの頃は、まさに日本の高度経済成長が始まったばかり。間もなく東京タワーができて、東京オリンピックと東海道新幹線の開業がありました。その後万博があって、そうして今の日本があるわけですね。ちょうど今は、当時頑張って日本を支えてきた団塊の世代が、まさに定年を迎えようと言う時期ですね。実は、映画の中の建設途中の東京タワー、私にとっては衝撃的でした。物心付いた時には、東京タワーはもう完成していましたから、建設途中のイメージって言うのは全くなかったんです。だから、今回まさしくあの未完成の東京タワーが、高度経済成長の途上にある日本そのものに思えました。サブタイトルの言葉に、「携帯もパソコンも、TVもなかったのに、どうしてあんなに楽しかったんだろう」と言うのがありますあの頃は、みんな貧しくても、何か将来への夢とか希望のようなものを持っていた。またご近所みんなで助け合って生きていたんですよね。今は日本全体が豊かになりすぎて、便利でモノも溢れているのに、それでも何か先の希望が見えない混沌とした中にいる感じがします。近所の人との繋がりもすっかり希薄になっています。この映画を見てそんなことを感じた人はきっと多いのではないでしょうか。ストーリーの中では、売れない作家茶川竜之介役の吉岡秀隆と古行淳之介役の須賀健太が、特に光っていますね。二人の最後の再会のシーンは、感動して久々に涙を誘いました。この映画、昭和を生きた親の年代はもちろんでしょうが、昭和を知らない子供にも是非見せてあげたい映画ですね。今年の11月には、続編が上映されるようですが、今から楽しみです。必ず見たいと思います。ALWAYS 3丁目の夕日 公式サイトALWAYS 続3丁目の夕日 2007年11月3日公開予定
Jun 19, 2007
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今日は、大変お待たせしてしまっていた(待ってない?)杭州の旅の続きです(笑)。さて、雷峰塔を出発した車は、西湖の西側の新緑の木立の中を走ります。このあたりは、涼しい避暑地といった雰囲気の場所で、外国人観光客も多く見かけます。道すがら、いたるところでサイクリングの人達とすれ違いますが、みんなとても気持ち良さそうです。20分ほど走ったでしょうか、目の前に大きな構えの「岳王廟」の楼門が現れました。廟内はかなり広くて、多くの樹木に覆われています。ここにも大勢の中国人観光客が訪れていました。さて、中国の長い歴史の中で、武人の鏡と称えられて、人々の敬慕を集めてきた武将が二人いると言われています。その一人は、あの三国志でおなじみの関羽(かんう)であり、もう一人がこの岳飛(がくひ)だそうです。ここは、その岳飛を祀った廟なのです。岳飛が活躍した宋の時代は、前にも触れたように、文治に力を注ぎ外敵の備えを怠たりました。その結果、宋はしばしば北方の異民族に攻め込まれています。彼は、その北方民族との戦いに指揮官として活躍し、大きな功績を残しましたが、最後は非業の死を遂げます。そんな彼の人生をたどってみました。岳飛は、西暦1103年に今の河南省にある当時の宋(北宋)の都「開封」の近くの農家に生まれました。暮らしはあまり楽ではなかったものの、彼は文と武の両面の素養を身につけながら育ったようです。彼は幼い頃に父親を亡くし、母親に育てられました。この母親がとても愛国心が強い人で、岳飛が子供の頃に彼の背中に「尽忠報国」という刺青を入れたと伝えられています。彼は体格も恵まれ、弓の腕前は相当だったようです。廟の中には、そんな姿を髣髴とさせる凛々しい像が建っていました。周りには、彼の生い立ちや活躍ぶりを説明する絵が飾られています。文武両道をおさめた彼は、1123年(20歳のとき)に、当時北方民族の金と戦っている義勇軍の募集に応じます。その後、後に今の杭州を臨時首都とする南宋王朝を起した高宗のもとで、彼は次第に頭角をあらわします。そんな中1126年に首都開封が陥落すると、先代の皇帝徽宗と現在の皇帝欽宗は他の多くの者と共に、金へ連れて行かれ、宋王朝(北宋)は崩壊してしまいます。しかし、欽宗の弟高宗はなんとか逃げ延びて、この杭州で南宋王朝を興します。岳飛は岳家軍という組織を作り、金との戦いにおいて目覚しい戦果をあげ、一時は首都開封を奪回する目前まで進軍します。人々は岳家軍に大きな期待を寄せて、高宗の信頼も厚かったようです。専守防衛を余儀なくされていた南宋王朝において、彼はまさに救国の英雄だったわけですね。これをみた北方民族の金は、皇帝とともに連れ去っていた宋の宰相だった秦檜(しんかい)を南宋へ戻します。南宋の領土まで治めるほどの力をもっていない彼等は、岳飛の進軍に対し講和を図ろうと考えたのです。もともと弱気の皇帝高宗は、秦檜を宰相に採用し、岳飛の反対する中、最終的に南宋にとっては屈辱的な講和に進みます。首都奪回まであと一歩というところまで来ていた岳飛軍は、撤退を余儀なくされ、取り返した領土もすべてまた金に奪われてしまったのです。戦いから戻った岳飛は、秦檜の決定によって、実戦部隊とは隔絶された中央の官職にされてしまいます。一方で、岳飛の力を恐れる金からは、岳飛を殺すようにという手紙が秦檜のもとに届きます。講和を急ぐ秦檜は、部下を使って謀反の罪をでっちあげ、岳飛と息子岳雲を捕らえ牢獄へ入れてしまいます 。そうして、1141年に秦檜の手によって、金との講和が成立します。秦檜にとって、主戦派の岳飛は危険な存在だったに違いありませんが、その対応は決めあぐねていました。講和が成立した直後のある日、秦檜の妻が彼にこう言ったと言う事です。「あなたはなんてグズなの、せっかく捕まえた虎をまた放したりしたら、それこそどうなるの?」それを聞いた彼は、部下に命じて岳飛を牢獄で毒殺してしまいます。時に1141年12月29日、岳飛39才のまだ働き盛りの年でした。岳雲も斬罪に処され、一族は財産没収し嶺南の地へ流されたとのことです。廟内の一角には、そんな非業の死を遂げた、岳飛と岳雲のお墓がありました。その後、岳飛は疑いも晴れ、えん罪をすすがれて、愛国心に燃えながらも悲運の死を遂げた救国の英雄を、人々は崇拝の対象としたとのことです。彼は「岳王」と言う王の称号を贈られ、このゆかりの地に廟が建てられて、今でも中国で絶大な人気を誇っているそうです。一方の秦檜の方は、その後も南宋の宰相として権力を握り、一生を終えたそうです。しかし、その死後のふたりの扱いには雲泥の差があります。救国の英雄と崇め奉られている岳飛に対し、秦檜はその非情な行為から、売国奴として罵られることになってしまったのです。英雄を死に追いやった秦檜とその妻、それに加担した2名の部下の像は、その廟の一角で鉄の檻に入れられ惨めな姿をさらしていました。岳飛に対する同情や信仰心は、逆にこの4人の像に対する怒りや憎みとなって現れているようで、明代以降今までに6回も打ち壊しにあったそうです。今でこそ禁止の表示がありますが、解放前まではこの像につばを吐いたり、足蹴にする人が後を絶たなかったようです。ここまでするのは、日本ではちょっと考えられない事ですが、そこはやはり中国です。とかく戦う事が好まれるお国柄、こうした扱いもわからなくはないのですが、戦って結果はどうなったのかは誰もわかりません。ただ、やはり人をだまして死に追いやる事だけは、許しがたいと多くの人が思っているのでしょう。岳飛と秦檜、同じ時代を生きた両極端のふたりでしたが、何か今の時代にも通じるものがあるように感じますね。さて、次はいよいよ西湖のほとりへ向かいます。
Jun 17, 2007
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ほぼ一週間ぶりの更新となってしまいましたが、皆さんお変わりありませんですよね(笑)さて、まずはご報告ですが、先日ブログでお世話になっている、さくら4514さんが来港され、香港の楽天ブロガーSkytrainさん、gigi@hkさんとご一緒に、Miniオフ会が開催され参加してきました。さくら4514さんはご友人の方と一緒に来港されていましたが、その日は到着されてから、すでに香港島を歩かれた後で、翌日からもさまざまなイベントをご計画されていて、とても楽しそうな旅のようでした。もともと在住者以上に香港通のさくらさんですが、ますますそれに磨きをかけてられる感じでした。Skytrainさんはいつもながら息のあった奥様とご一緒で、gigi@hkさんは今回初めてお会いしましたが、やはりご主人とご一緒で、ご夫婦とも楽しい方々でした。どちらもお似合いのご夫婦なので、一人参加の私としてはちょっとうらやましい会となりました。(笑)場所はチムサーチョイのミラマーホテルのすぐそばにある「ナッツフォード・テラス」。ここはほんとに香港?と思うほど、外国料理のレストランやカフェー、バーばかりが並ぶ通りです。この日は、タイ・マレーシア料理でしたが、かなり特徴ある料理ばかりでしたので、また良かったですね。残念ながら写真はありませんが、きっとさくらさんやgigi@hkさんがアップしてくれるのでは?と密かに期待しています。gigi@hkさんのご主人は、香港の方なのに日本語がとてもお上手で驚いてしまいました。自然派志向のところが、とても気が合いそうな感じがしています。その後二次会へ行って飲みなおし、夜中まで楽しく過ごさせていただきました。そのためか、翌日はちょっと頭痛が、、、(笑)さくらさんには、朝早かったにもかかわらず、遅くまでお付き合いさせてしまいましたが、翌日はどうだったのでしょう。ランタオ島のゴンドラ「ゴンピン360」に行くとおっしゃっていたのですが、翌日新聞を見ると、なんとこの日の夜中にまさかのゴンドラ落下という大事故。いやはや一日違いとは、危機一髪でしたね。こうしたブロガーの皆さんとのオフ会は、とても楽しいものですね。ブログと言うつながりで輪が広がるのは、やはりネットの世界のすごいところです。それでなくても、この香港の中でも知り合う機会でさえまずないもの。ましてや日本全国、はては世界各国の方とコミュニーケーションができるなんて、ほんとうに便利な世の中になったものですね。今回ご一緒できなかった方も、またご一緒できる機会が持てるとうれしいですね。ブログタイトルの「一期一会」を大切にしていきたいと思います。そんなわけで今週は、週の初めからとても楽しく過ごすことができました。今日は久し振りに晴れて、良いお天気の香港です。日本も梅雨の晴れ間のようですが、早く夏が来るといいですね。
Jun 16, 2007
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香港の街を歩くと、いろんな宣伝広告の看板が目につきます。中には、ビルの壁全体を使うほどの大きなサイズのものもあり、いやでも目を引きますよね。こういった宣伝のセンスに関して、香港は悪くないなと感じます。どこと比較しての話かと言う事もありますが(笑)そんな中で、いくつか気になったものをご紹介してみましょう。まずはこの綺麗な宣伝広告、最近セントラルのIFCモールの中で見かけたもの。これよく見ると、料理や飲み物、食器類なんですね。こんな風に並べると、なんだかとっても芸術的です。見た目にもおいしいし、食べてもおいしいと言う感じでしょうか。このセンスは、なかなかオシャレですね。次はやはりセントラルのプリンスビルで見かけたもの。このビルは、マンダリン・オリエンタル・ホテルの隣りにありますが、ここにはインテリアや雑貨などのお店も入っていて、見ているだけでも楽しいですね。お値段の方は、あまりお安くないようですが、気に入ったものが見つかるかも知れません。ちなみにこの絵には扉があるのですが、見えますでしょうか?実はこれ、ショッピングモール内にある、工事中のショップの壁なんです。こういう壁なら周りの雰囲気を壊さない、さりげない気配りですね。これはご存知「Bossini」ですね。お値段も手ごろなので、私もよくお世話なっています。香港にはあちこちにありますが、最近デザインが変わって、グリーンカラーになりましたね。なんか慣れるまで変な感じでしたが、もう見慣れたかな?4人の女性の大きな写真、思わず見とれてしまいます(笑)。次はOMEGAの宣伝。うわっ、でっか!完全に周りの景色から浮いていますね(笑)やっぱりOMEGAはいいなあ。でも香港では、やはりROLEXの方が人気あるようだけど、、重慶マンション界隈では、「ニセモノ、ニセモノ」って言って、お兄さんが寄ってきますよね。あれ聞くと、香港にいるなあって感じしませんか?(笑)最後はこれ、最近香港を走っている「豹バス」です。あ、念のため言っておきますが、これサファリバスではありませんよ(笑)ちゃんとした路線バスで、実はこのバス結構今お気に入りなんです。こう言うデザインは、香港以外では見た事ないですからね。そういえば、以前KITTYちゃんバスも走っていました。もちろんセブンイレブンの宣伝なんですけど。こうやっていろんな宣伝広告を捜していると、なんかおもしろそう。やっぱり香港は、どこかちょっと変わった魅力のある街です。
Jun 10, 2007
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虎ほう泉から10分ほど走ると、前方に大きな塔が見えてきました。ここ雷峰塔へは、多くの観光客が来るらしく、周辺の道路も渋滞気味です。早速、車を降りて、境内に入りました。入ると最初に、雷峰塔の由来を書いた碑があり、多くの人達が読んでいます。碑の上にある鯱のような飾りが、とても印象的でした。これと同じようなものを、上海の豫園でも見ましたが、江南独特のものなのでしょうか。この雷峰塔は、西湖の南岸にある雷峰山の頂上に建ち、この塔と夕陽が重なる光景が素晴らしい事から、西湖十景のひとつになっています。(雷峰夕照)この塔は、黄妃が子供を産んだことを祝って、呉越王が建てたと言われています。そのため元は「黄妃塔」と言われたそうです。塔は1924年に崩壊してしまったため、現在ある雷峰塔は2002年に復元されたものです。この塔はさすがに最近出来たばかりとあって、外観は古来からの塔のままですが、内部構造や設備は近代的なものです。まず、ここで驚いたのは、小高い山の上にあるのですが、そこまではエスカレーターで上れるようになっています。そのエスカレーターにのり、塔の入り口に向かいました。塔の入り口に立ち、上を見上げてみます。5層八角の大きな塔です。各階で外に出られるようになっていて、大勢の人がそこからの景観を眺めています。私も中に入って見ることにします。1階部分の中心は、ガラス張りになっていて、そこには以前の建物がそのまま保存されています。といっても基礎の部分くらいしかないようですが、、階段で次のフロアに上ってまず驚いたのは、そこにはガラス張りの大型エレベーターが二機あって、それで一気に最上階まで行けるようになっていることです。これなら誰でも簡単に登る事が出来ますね。しかしこの時は既に大勢の人が並んでいて、この調子では何時になるやらわかりません。仕方なくエレベーターはあきらめ、階段でのぼる事にしました。とは行っても、そこは建物も新しいですから、先ほどの六和塔とは違い、階段の勾配もゆるやかで歩きやすくなっていました。ようやく一番上の階まで上りました。早速外に出でて、そこからの景色を眺めてみます。山の上に建つ塔の上から見る眺めは素晴らしいの一言です。北の方角には、正面に雄大な西湖が横たわり、その向こうには杭州市街が広がっています。この日は残念ながら雨がちで、遠くは白く霞んで見えませんでしたが、それがまた水墨画のようで、とても風情を感じられます。湖の真ん中に大きな島が見えますが、ここも西湖十景のひとつ「三潭印月」として有名な「小瀛州」です。ここは後で遊覧船に乗って行ってみたいと思います。’西の方角へ目を転じると、そこには湖を仕切るようにして、一本の長い堤が見えます。これは「蘇堤」と言って、宋の時代(1089年)に杭州へ知事として赴任していた詩人でもある「蘇軾(蘇東坡)」の命によって築かれたものです。杭州にはもうひとつ、「白堤」と呼ばれる同じような堤がありますが、こちらはそれより遡る事200年以上前の唐の時代に、当時の知事であり詩人の「白楽天」と言う人が、指示して作らせたものと言われています。これらの堤は、水深の浅い西湖を維持するために、湖底の泥をしゅんせつした結果作ったものだそうです。その「蘇堤」と「白堤」、このふたつの堤が、西湖ならではの素晴らしい景観を作り出しています。南側を見てみると、遥か下方には、たった今通って来た南山路があり、その向かいには、これまた西湖十景のひとつ「南屏晩鐘」で有名な「浄慈寺」が見えました。ここから夕陽を見ながら聞く鐘の音が素晴らしいということです。この雷峰塔は、新しくできた杭州の一大観光スポットと言えるでしょう。ただ、建物も新しく歴史的な香りはほとんどしないので、それを期待していくと、ちょっと期待はずれに感じるかもしれません。やはり西湖の雄大な眺めを楽しむ場所と考えた方が良さそうです。雷峰塔、夕陽が見えるときに、また来てみたいものです。さて、この後は西湖をぐるっと回って、対岸にある「岳王廟」へ向かいます。
Jun 5, 2007
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今日も香港はとてもお天気が良くて、外にいると暑さで倒れそうでした(笑)そんな中を、香港島の銅鑼灣=トンローワン(Causway Bay)へ出来かけましたので、そのときの写真をアップします。まずは、林立する超高層オフィスビル街。そしてその側には伝統の竹のヤグラ。この組み合わせは、香港ならではの光景ですね。Causeway Bay 1 posted by (C)Naoトラムは走る広告塔。いろんな広告の車輌が走っているので、見ていて楽しいです。暑い時には、こういう公告が涼しげでいいなぁ。そして何気にポルシェが走ってたりするのも、香港では良くある事。ベンツに至っては、大衆車と錯覚するほどよく走っています。Causeway Bay 2 posted by (C)NaoタイムズスクエアからSOGO方面へ向かって歩く。ここは相変わらず大勢の人出。ビルの壁には、HKディズニーランドの広告が、、、ミッキー海賊船長現わる?パイレーツ・オブ・カリビアンの上映にあわせ、HKディズニーランドでは、海賊船長姿のミッキーに会えるようです。行ってこようかな?Causeway Bay 3 posted by (C)Naoお腹が空いたので、近くの台湾料理レストランへ。無難に「紅焼牛肉麺」をオーダーし食べました。あの独特の香り、少しピリカラでしたが、結構美味しかったですね。Causeway Bay 6 posted by (C)Naoその後HMVへ行くため、ビクトリアパーク方面へ向かう。途中で人垣が出来ていたので、何かと見てみたらコレ。人間宣伝広告塔。3人ともこの同じ姿勢のままで、ずっと動きません。珍しいので、みんなまわりを取り巻いて見てました。彼等は笑いもしないし、言葉も話さないが、一体これ何時間やるのでしょう。ある意味で、これも大変な仕事ですね。Causeway Bay 4 posted by (C)Naoその先では、踊っているグループ。なかなか決まっていました。Causeway Bay 5 posted by (C)Nao今日も暑い一日でしたが、この暑さはまだまだ続くのか?それでは皆さん、今週もまた頑張りましょう!
Jun 3, 2007
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六和塔を後に、次に向かったところは「虎ほう泉」です。(注=ほうの字は[足包]と書きます、「虎跳泉」とも言うようです)ここは西湖三大名泉のひとつで天下三大名泉でもあります。西湖三大名泉は、龍井茶の名前の由来となっている「龍井」、それから杭州植物園がある「玉泉」、そしてこの「虎ほう泉」ですが、いずれ劣らぬ名水のようです。西湖の西南のこのあたりには山が多く、近くは龍井茶の産地でもあります。この地域で収穫されたお茶だけが、緑茶の最高級ブランド「西湖龍井茶」とされ、中でも「獅子峰」という山の麓で旧暦の4月5日の清明節前(明前)に収穫された「獅峰明前龍井」と言うお茶が、最上級なのだそうです。また、このあたりの湧き水はとてもおいしく、その水で入れたお茶も最高においしいようです。特にこの「虎ほう泉」の水は格別とのことで、ミネラルの多い軟水で表面張力がすごく、1円玉が沈まずに浮いてしまうらしいです。(試してはいませんが、、)中国人はお茶が大好きですから、わざわざここへ来てペットボトルやポリタンクなどの容器に、水をつめて帰る人も多いようです。この場所は、銭塘江から西湖へ続く深い森の中にあり、日本で言うと軽井沢のような、とても素晴らしい森の広がっている場所でした。周りの森に見とれているうちに、「虎ほう泉」の入り口へ到着です。入場料の15元を払って中へ入ると、静かな林の中を遊歩道のような道が続いていています。途中にはきれいな蓮の池もあり、ちょっとしたハイキング気分です。歩道の脇には、虎ぽう泉から流れて来ていると思われる小川が清流となって流れていて、その水の音がまた何とも心地よい響きです。そんな歩道を500mも歩いたでしょうか、石段の上にお寺の門が現われました。ここは、もともと「虎ほう寺」と言う道教の禅寺で、創建は819年とかなり歴史があり、現在もお堂などが残っています。門をくぐって中に入ると、そこには綺麗な池があり、その真ん中を通って上に道が延びています。上から見ると、ここの水は見事に透き通っていて、それはとても綺麗でした。さすが名水ですね。階段を上ってさらに上に行くと、お寺のお堂が出てきました。広々とした境内は、まわりの林と一体となって深い緑色に包まれ、とてもしっとりとした落ち着いた気持ちにさせてくれます。この日は生憎の天気で、このあたりまで来たら、急に雨が降り始めました。幸い傘は持っていましたので、濡れずにすみましたが、中にはお堂の軒先で雨宿りして、止むのを待つ人も多く見受けられました。その先には「虎ほう茶室」と言う茶館がありました。ここでは、この「虎ほう泉」の湧き水で、西湖龍井茶を飲ませてくれると言うので、テーブルに着き一休みすることに。この建物はいかにも中国の寺院風で、いくつもの大きな扉が開放されていて、外の景色を見ながらお茶が楽しめます。たっぷり飲めるようにと、お湯は大きなポットに入ってきます。緑茶はコップでいただきますが、これは中のお茶の葉が、徐々に開いていくのが見えるようにということらしいです。お湯はかなり熱いので、コップを持つのはちょっと大変です。緑のお茶の葉が徐々に開いていく様子が、コップのガラス越しによく見えます。コップを口に運んで飲もうとすると、お茶の葉がのみ口に集まってきます。これが口に入らにように気をつけて飲みますが、時どき葉も一緒に入ってしまいました。でも、緑茶の葉は食べても平気という事なので、そのまま食べてしまいました(笑)私はお茶のことはあまり詳しくないですが、確かにここのお茶は格別おいしく感じました。それはおそらく、このお茶が紛れもなく龍井で収穫されたばかりの新茶であることもあるでしょうが、このミネラルたっぷりの水が、さらにお茶をおいしくしているのでしょう。もうそろそろお昼の時間でしたし、朝食も軽めで小腹も空いてきていたので、ここで軽くご飯を食べることにしました。と言っても炒った卵とご飯を混ぜただけの簡単なものですが、いかにも田舎の手作り料理という感じで、素朴でおいしかったです。売っているおばちゃんたちも、親しみのあるそこらのおばちゃんって感じで、営業的でないところが好感が持てました。お茶は確か20元くらいしましたが、ご飯の方は1元しなかったと思います。(笑)それはそうと後で知ったのですが、ここの売店では「虎ほう泉」のミネラルウォーターを売っているようです。これは何でも、他では西湖にある有名なレストラン「楼外楼」でしか買えないらしいです。お土産に買ってくればよかったと後で後悔しきりでした。さて、ゆっくりとお茶をいただいた後は、さらに奥へと歩いてみました。そこには、いくつかお寺の建物があります。苔生した屋根が歴史を物語っていて、なかなか趣のあるお寺です。しばらく行くと、大勢の人が集まって何やら地面を見ています。そこにはどうやら、この虎ぽう泉の源泉と思われる穴があるようです。見てみると、穴の上には金網がしてあり、中は暗いので残念ながらよく見えませんでした。その先に行くと、またまた人ごみが、、、掻き分け見てみるとそこには、こんな光景。思わず「あっ!男の子の側に虎がいる!危ないっ!」でもご安心下さい。お解りですよね、これは本物の虎ではありません。このあたり、もとは水の乏しい場所だったのですが、神が二頭の虎を遣わし、泉を掘らせたとの言い伝えがあるようで、その虎の像があるんですね。この虎クン、かなりリアルに出来ていて、観光客の格好の撮影スポットとなっています。本当はこの虎だけの写真を撮りたかったのですが、我も我もと虎と一緒に写真を撮る人が後を絶たず、結局虎だけを撮るのは諦めました。どうしてかくも中国人というのは、どんな貴重なものへも入り込んで、恥ずかしくなるほど大胆なポーズで、周りを気にせず写真を撮れるんだろうといつも思ってしまいます。中国の旅先で何度こうした光景に遭遇したかわかりません。さて、その虎クンに別れを告げて、先ほど来た方へ戻ります。気がつくと、いつの間にか雨も止んでいました。「天下第三泉」と書いた壁を発見、ちょっと渋い感じですね。帰りは下りの道なので、来た時よりはだいぶ楽ちんでした。お腹にも入ったことだし、満足満足!足取りも軽いです。新緑の中でのおいしい空気と、おいしい湧き水で沸かした西湖龍井の新茶の味は格別で、やはり「虎ほう泉」に来たのは正解でした。街の喧騒を離れた静けさの中で、まったりとリラックス出来た贅沢なひと時でした。次はいよいよ西湖のほとりへ、西湖十景のひとつ「雷峰夕照」で知られる「雷峰塔」です。
Jun 1, 2007
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