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香港でビルの改修や塗装工事などを行なう時には、鉄骨の足場ではなく、竹棒で足場を組みます。よく香港映画のアクションシーンなどに出てくるアレです。皆さんも香港で一度くらいは、見たことがあるんではないでしょうか先日街を歩いていると、まさにその光景に出くわしました。このビルは下まで写せていないのですが、たぶん20階以上ありました。そこに下から足場組んでいるようです。15階くらいの高さのところで、10人くらいの職人が、作業をしています。足場はもちろん竹を組んであるだけです。すこしアップで見てみるとこんな感じです。もう少しアップにしてみましょう、よくまあ、こんな高いところで、竹の足場だけで作業が出来るものです。はっきり言って、この写真を見ているだけで、私などは目が回りそうです。香港で、こうした竹を組む職人はかなり特殊な技能で、危険も高いということで、結構な稼ぎになるようです。でも誰でも出来る事ではないですよね。ちなみに、私は絶対出来ないと断言できます(笑)さて皆さんは、高いところはお好きですか?この竹棒での足場ですが、香港ではこれからもきっと変わらないんでしょうね。
Jan 29, 2007
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昨日は香港人の仲間数人とで「しゃぶしゃぶ」を食べようという事になりました。それで行ったところは、TST広東道のシルバーコート(新港中心)内にある海鮮レストラン「稲香超級漁港」。6時に予約していたのですが、行った時にはまだほとんど他にお客はいませんでした。さて今回、他はみんな香港人という事で、こういう時にはオーダーは香港人に任せてしまうのでとても楽です。牛肉、鶏肉、魚の切り身、串えび、ワンタン、白菜、えのき、大根、豆腐、春雨、うどん等などです。まあ食材を見る限りでは、日本のしゃぶしゃぶとはちょっと違いますが、それはまあ香港ですから、、飲物にはバドワイザー、それにコーラ、クリームソーダの人などいろいろです。それにしても、香港人と一緒に食事をすると、とてもにぎやかです。そのうち日本語の話になり、鍋の材料を指して、これは何と言うのか、あれはなんて言うのかとまるで日本語教室のようです。今回食べた中で、とてもおもしろい食材がありました。たぶん魚のすり身だと思うのですが、ケーキのクリームホイップのようなものに入って出て来ました。これを、まるでクリームのようにホイップしながら鍋の中に流し込みます。ちょうどスパゲッティくらいの太さで、ひも状になって鍋の中にどんどん流れこみます。みんなで「バースデーケーキ!」などと言いながら、交代でこのチューブのようなものを回して、最後残らないように絞り込んで入れてしまいました。さてしばらくすると、なにやら鍋の中で異変がおきました。さきほど流し込んだものが膨らんで、ちじれ麺のようになっています。食べてみると、これが結構イケました。私は今回初めて見ましたが、なかなかおもしろいものでした。さて、たらふく食べてお腹もいっぱいになり、デザートに頼んだのはマンゴープリン。でも、ちょっと変わったプリンが出てきました。なんとかわいい魚の形をしています。何でももうすぐ正月なので、この時期は特別におめでたい形で出てくるんだとか。ちょっと食べるのが惜しいような、そんなデザートでした。ふと周りをみると、いつの間にかすでに満席です。やっぱり土曜の夜ですからね。外へ出てネーザンロードを歩くと、あちこちに赤いちょうちんが、、あたりは既に、お正月の雰囲気がいっぱいでした。
Jan 28, 2007
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前回の日記で、IFC(国際金融中心)のお話しをしましたが、今回はその関連です。このビルは、香港で一番の高層ビルで77階建、400mを超える高さがあります。でもこのビルは、いわゆるオフィスビルなので、展望台とかレストランというものはないようです。この前、ヨムさんからいただいたコメントで、「一般人が入れるところ無いの?」というご質問がありましたが、実はあるんです。そこで今日は、その場所をちょっとご紹介したいと思います。その場所というのは、IFCの55階にあります。その名も「香港金融管理局」。随分お堅い名前ですが、こんなお役所みたいなところに入れるのかっ?て思いますが、入れるんです。香港金融管理局(HKMA=Hong Kong Monetary Authority)は、簡単に言うと香港のお金(通貨)の管理統制を行なっている機関です。IFCも(International Finance Centre)の略称で、Finance と言うくらいですから、香港金融管理局がこのビルに入っているのも、まあ必然的なんですね。それでこの55階には、香港金融管理局の「通貨に関する展示ホール」があるんです。高速エレベーターを降りて、金融局の受付を過ぎ、さらに通路を入っていくと、突然こんな感じのホールがあります。中にはいると、とてもきれいで静かです。ここでは、香港の通貨統制管理の歴史や、過去から現在までの紙幣の変遷が見られます。もちろん、現在発行されている紙幣、コインを全種類見る事が出来ます。これは、香港で初めて発行された紙幣です。今のサイズと比べると、かなり大きかったようです興味深いのは、偽札防止のための紙幣のしくみを、サンプルで展示している事です。偽札と本物の見分け方などもわかるようになっています。ところでこのホール、南側には一面に窓があって、そこから外の絶景を見ることが出来ます。IFCの中で、一般の人が入れて外の景色が見られるのは、多分ここぐらいでしょう。私が行った日は、あいにく雨降りでしたので、あまりよく見えませんが、天気の良い日には、香港島の高層ビルを眼下に見下ろし、目の前にはビクトリアピークも見えるはずです。はるか下には、おもちゃのようなタクシーやバスが見えることでしょうここは、一般の人も申し込めば入って見学できますし、学校などの団体見学もよく来るようです。身近なお金のことですから、誰でも関心を持っているでしょうね。なおここへ行く場合ですが、まずビルの入り口は、北側(離島フェリー側)ではなく、東側の入り口(旧スターフェリー乗り場の方面)から入り、受付で「香港金融管理局」を見学したいと申し込みます。そのとき、パスポートやIDカードは必要ですので、どうかお忘れなく。また見学は、平日の昼間と土曜日の午前のみですのでご注意下さい。もし興味のある方は、このサイトをご覧下さい。http://www.info.gov.hk/hkma/eng/info_centre/index.htmところで、香港の通貨は、ご存知のように「香港ドル=HKD」です。1HKDは、だいたい15円くらいです。通貨というのは、一般に外国通貨との交換のために、交換レートが決められますが、現在HKDは基本的にはUSドルペッグ制で、USDとほぼ連動して動いています。その香港ドルに関係した記事が、先日の新聞に載っていました。ご存知の方もいると思いますが、人民元(RMB)が香港ドル(HKD)を追い抜いたというものです。香港にとって一番密接な相手は中国(大陸)でしょう。その通貨が、人民元(RMB)です。4年前に私が香港に来た当時、人民元はHKDに比べて安く、1000HKDを両替すると1040RMBくらいになって戻ってきました。ところが今は、1000HKDを両替すると960RMBくらいにしかなりません。これは、結構大きな違いです。一般に華南地区、特に深センや東ガンエリアなどでは、商店や飲食店などでは、普通にHKDが使えます。今までは、HKDの価値が高かったので、同じ金額を払うなら、HKDで払えば喜んで受け取ってもらえたのです。ところが、最近では、HKDは受け取れないというお店も出てきました。それだけ中国人は、お金に敏感という事なんでしょうか。人民元の勢いは止まりそうもないので、ますますこの傾向は強まるのではないでしょうか。さて、このHKD安・人民元高については、いろいろな影響があるようです。今年のクリスマス、いつもなら大賑わいの深センの高級料理店などは、かなり売上ダウンだったようです。毎年この時期になると、どっと押し寄せる香港人客の客足がかなり落ちたという話です。では、逆に香港にとってはどうなんでしょうか?自分の持っているお金の価値が下がるというのはうれしい事ではないですし、中国に行って消費する人には、マイナス要因でしょう。企業も、中国との取引において、割を食ってしまうことになります。でも一方で香港は、中国人観光客などで潤っているのも事実ですから、RMBの価値が上ると、益々香港へ来て遊んだり買い物したりする中国人が増える事が予想されます。そういう意味では、景気に良い影響も与えるのではないかとも言われています。皆さんは、この影響はどう出ると思われますか?
Jan 26, 2007
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昨日は、午後から打合せがあって、久し振りに中環(セントラル)にあるIFC(国際金融中心)に行きました。ご存知の方も多いかと思いますが、このビルはスターフェリーターミナルのそばにある、香港で一番ノッポのビルです。ここに来ると、いかにも香港のファイナンス・センターと言う感じで、スーツ姿の外国人が目立ちます。さて、ここの会議室からは、香港島の景色がきれいいに見えましたので、一枚パシャっと写真を撮りました。普段から、こんな風景を見ながら仕事が出来たら、とても気分がいいでしょうね。さて、打合せが6時に終わり、夕食は隣りのエクスチェンジ・スクエア(交易広場)にあるラーメン屋さんへ。急いで食べ終わると、その足で機場快線(エアポート・エクスプレス)の香港駅へ直行しました。いつもはこの列車に乗ると、行き先は香港空港なんですが、今日はひとつ先の「博物館(ASIA WORLD EXPO)駅」まで行きます。目的は、そう、、コンサートです。さて、今回行ったコンサートは、2004年にイギリスでデビュー以来、世界中で大ヒットしている、男性4人組のポップ・オペラ・ユニット「IL DIVO(イル・ディーボ)」です。前から気になっていたユニットで、ちょうどワールドツアーで香港に来たので、いきなりですが行って来ました。ご存じない方もいるかもしれませんので、簡単に「IL DIVO」のご紹介をしておきますと、、彼等4人は、2003年にオーディションなどで選ばれた選りすぐりのメンバーで、それぞれが、オペラ・ミュージカルやポップスなどで活躍していました。それだけに、4人それぞれが素晴らしい声と歌唱力を持っています。メンバー4人の出身も、アメリカ・フランス・スイス・スペインとさまざまです。ポップス曲をオペラ風にアレンジした斬新なサウンドが特徴で、フル・オーケストラをバックに、ロマンティックな歌とイケメンなところが、特に女性ファンを魅了しているようです。オリジナル曲に加えてカバー曲も歌い、2006年のワールドカップドイツ大会の公式テーマ曲も歌っています。昨年は初のワールドツアーで、アメリカもデビューし、今年のワールドツアーのスタートはいよいよアジア初ツアーです。香港は第3番目、この後上海、ソウル、そして東京・大阪・オーストラリアと続くようです。詳しくはこちら http://www.ildivo.com/ご紹介が長くなってしまいました、、さて、さすがにこの時間帯のエアポートエクスプレスは、ほんとんどがコンサート組のようで、空港で降りる人はほとんどいません。会場に着くと、やはり周りは外国人だらけです。チケットを買い、会場へ入ると、もう既にかなりの席が埋まっています。一番高いアリーナ席は、1280HKD(約2万円)ですが、私は安い席で我慢です(泣)それからほどなくして、会場がほぼ一杯になり、いよいよ開演です。コンサートは、「MY WAY」のBGMから始まり、「UNBREAK MY HEART」「ALL BY MYSELF」「NELLA FANTASIA」「PASSERA」「HEROE」など、カバーも含めて彼等のヒット曲を、約一時間半に渡って歌いました。曲の合間にはtalkingもあり(もちろん英語ですが)、結構ジョークなども織り交ぜ、会場を楽しませていました。4人の声質や声域がそれぞれ違っていて、またそれがソロや合唱したときに、何とも言えない味わいがあります。残念ながら、遠くて顔はわかりませんが、歌はしっかり聴くことが出来ました。ちなみに、私は双眼鏡を持っていったので、時折アップで見ることは出来ましたが(笑)最後は、私も大好きな曲「MY WAY」で締めくくり、余韻の残る素敵なコンサートでした。彼等は、女性から人気が高いようですが、コンサートには男性も半数近くいたように感じました。まあ、夫婦づれや恋人同士などの姿もありましたが、、久し振りのコンサートでしたが、いい音楽を聴き、とても爽やかな気持ちで、1週間のスタートが切れました。趣味にもよりますが、個人的にはお勧めです!実は今回は、レコードショップに行って、最新のDVDまで買ってきてしまいました。しばらくは、このDVDがお友達になりそうです。(笑)今月末の日本公演に行かれる方、楽しみにお待ち下さい!
Jan 23, 2007
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ここ最近の香港は、天気があまりよくありません。今日も朝からどんよりと曇り空で、霧雨も降っています。さて、香港と言えばトラム、トラムと言えば香港というくらい、こちらでは市民に親しまれている乗り物です。香港島の北側を、東西に走っていて、料金も2HK$という安さです。2階建てのトラムは、世界中捜しても香港だけのようです。トラムにはエアコンがないので、いつも窓は開けっ放しです。だから雨の日に窓際に乗ると、大変な事になります(笑)ところで、トラムは1両づつで走りますが、先日ハッピーバレーに行ったときに、なんとトラムの3両連結がいました。下の写真がそれです。ついにトラムも大量輸送の波には勝てなかったのか、と思いきや、、、、よく見ると、実は3両がぴったりくっついて、停車中だったんですね。「そんなのある訳ないだろう!」と最初から信じていなかった方は、かなりの香港通です。(笑)正月早々つまらないジョークでしたが、実際にこのトラムは昔から、ほとんど変わっていないようです。まあ、でもあのレトロな雰囲気がいいんでしょうね。旅行に来られた方でも、時間があれば、のんびりとしたトラムの旅、一度体験してみてください。きっと、なつかしい「Old Hong Kong」 の気分が味わえると思います。ところで余談ですが、少しばかりブログのイメチェンをしました。お気づきになった方もいるかもしれません。「Photo Album」をページトップに入れましたので、写真など見ていただけたらなと思います。内容はときどき変えて行きたいと思っていますが、やはり今回は最初と言う事で、香港の風景にしました。この写真の中には、このブログで今までにアップしていない写真も載せていますが、何枚あるかお判りでしょうか?正解は?、、、、7枚でした。すみません、当たっても何もプレゼントはありませんので、あしからず。と言う事で、今日はブログのメンテナンスにだいぶ時間をかけてしまったので、これにておやすみさせていただきます。最後に、ブログタイトルに入れた写真、小さすぎてよく見えないと思いますが、どこかおわかりになりますでしょうか?大きくするとこんな感じです。在住の方ならお判りになるかもしれませんが、これは九龍サイドの「彩虹」と言う場所で撮ったものです。ここは、私が香港で好きなエリアのひとつである「西貢」や「清水湾(Clear Water Bay)」へのルートの途中で、九龍方面を写したものです。正面の山の頂のあたりに見える岩のような部分が「Lion Rock」です。同じ香港でも、場所が変わるとだいぶ趣も変わりますね。この「西貢」や「清水湾(Clear Water Bay)」についても、また別の機会にご紹介したいと思います。それでは彩虹からの風景を見ながら、皆さんおやすみなさい。
Jan 21, 2007
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前回の日記で、深センで火鍋を食べたときに、「酒鬼」というお酒を飲んだというお話しをしました。その「酒鬼」、酒そのものもさることながら、その瓶と箱がすっかり気に入ってしまい、ひとつみやげに買ってきました。宝箱のような派手な入れ物に、麻袋の口ををキュッと締めたような瓶が、いかにも中国のお酒という感じです。この「酒鬼」は、聞くところによると白酒の一種で、湖南省西部の伝統的なお酒とのことです。原料は、高梁(こうりゃん)・餅米・小麦で、白酒の特有の香りは、比較的弱いものでした。とにかく、そのまま喉から流し込むと、食道から胃にかけて焼けるような感じがします。たぶん50度以上あるのではないでしょうか。私は、あまり白酒は得意ではないので、セーブしながら飲みましたが、もうひとりの出張者はかなりお酒が効いているようでした。私は同じお酒でも、やっぱりどちらかというとこれのほうがいいですね。日本の焼酎ですが、これは出張者が買って来てくれたもので、これもアルコールは37度ありました。私の場合は、そのままではなく、たいてい水割りにして飲みます。お酒で一番好んで飲むのは、やはりビールでしょうか。こちらでは、スーパーに世界各国のビールやお酒が売られているので、珍しがって時どき買ってきて飲みます。日本にいるときは知らなかったのですが、世界にはいろんなお酒やビールがあるんですね。中華料理に冷えたビールは、身体に良くないらしいのですが、やっぱり暑い香港・中国では、どうしてもビールになってしまいすね。中華レストランなどでは、たいてい青島ビールですが、カールスバーグ、サンミゲル、ブルーガールと言った銘柄も飲みます。日本を離れてからは、日本酒を飲む機会がめっきり少なくなってしまい、少し寂しい気がしますね。さて、皆さんはどのようなお酒がお好きですか?
Jan 20, 2007
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今は深センのホテルの部屋から、ネットにつないで書いております。昨日、日本からの出張者が来て、夜は香港で火鍋を食べました。久し振りの火鍋ということで、おいしかったです。そして今日、深セン来て、やっぱり火鍋です(笑)いくら冬は火鍋がいいとは言っても、さすがに二日続けては、ちょっと待って、、という感じです。今回の出張者は、目上の人で大の中華料理好き。たま~に来る中国ですから、私も食べるものには多少気を使います。お昼もやはり中華レストランでしたので、さすがに「夜は日本料理にしましょうか?」と言ってみたのですが、「火鍋にしない?」とあっさり却下。香港の火鍋は4人で約720HKD(食べ放題、飲み放題)、今日の深センの火鍋は3人で580RMB(188RMBの酒鬼含む)です。お酒も頼んだので、結構なお値段になってしまいました。最後に「やっぱり火鍋はいいよね~」との一言に、「そうですね~」と相槌をうって、すっかりサラリーマンしていた私でした。その火鍋なんですが、昨日も今日も写真が取れなかったので、お見せできずスミマセン。そこでお詫びの印にもならないんですが、今日は深セン泊まりということで、深セン駅広場の昼と夜の写真をアップしましょう。「よく知ってるよ~」と言う方もおいででしょうが、どうぞお許しのほどを。ここ、以前に比べて、ほんとにきれいになりましたよね。この広場の下には地下鉄の駅があります。ああ、今夜飲んだ「酒鬼」というお酒、結構きつかったです。と言うわけで、ほとんど酔っ払い状態ですので、皆様今日はこの辺でおやすみなさい。
Jan 18, 2007
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「車公廟」への帰りに、近くの「香港文化博物館」へ寄ってみることにしました。そこは、沙田城門河という川を挟んだ対岸あり、細く長い橋を渡っていきます。正確に言うと、川ではなく海につながった入り江と言った方がいいかもしれません。そのほとりに、「香港文化博物館」が威容を誇っています。中国式の瓦屋根の大きな建物で、中庭の周囲を建物が取り囲む、いわゆる北京の「四合院造り」の配置をしています。ここは、約6万点の収蔵品をもつ、香港の歴史・芸術・文化の総合博物館だそうです。玄関を入ると、まず広いロビーと2階へ続く大きな階段があります。案内所があるので、そこで料金を聞くと、10HKD(約150円)とのこと。(安いです!)この会館の案内パンフレットには、なんと日本語版まであり驚いてしまいました。どんな催しをやっているのか、早速いろんなパンフレットをかき集めて見てみました。この博物館は5階建てで、常設展示としては、「除天堂中国展示館」、「広東オペラ文物館」、「新界文物館」、「こども探検館」などがあります。その他に特別展示館が6つあり、その都度いろいろな催しが行なわれているようです。今は、「玩物養志 The Fun of Collection」と称した、さまざまな中国古来の収蔵品コレクション展や、香港のくらしに関する「香港生活文化展」、「Better Living」と言うデザイン生活用品展なども行なわれているようです。とにかく、中を見てみましょう。まず入ったのが、「香港生活文化展」です。昔からのいろいろな遊びやテレビや音楽などの文化がテーマの展示です。ここには、今は亡き著名な歌手の、当時のレコードなどがジャケットとともに展示されています。そこで見つけたのは、、、未だに香港で絶大な人気を誇る張國栄(レスリーチャン)でした。その隣りは、香港映画女優として長く活躍してきた梅艶芳(アニタ・ムイ)です。他にも、テレサ・テンやビートルズなどのものもありました。CDではなくて、レコードと言うところがいいですね。また、その隣りのブースには、香港のテレビ放映局の過去からの人気番組の展示があります。ブルース・リーの写真もありました。さて、次に行ったのは「新界文物館」です。新界というのは、香港島と九龍以外の周辺エリア全体の総称です。面積では、香港全体のかなりの割合を占めるでしょう。この太古から現在までの歴史や暮らしについて、さまざまな展示品があります。ここはかなり広くて、建物や船といったものまで、実際の大きさで作られているので、結構見ごたえがあります。ここで、見つけたのが下の図です。香港の鉄道について説明したものですが、興味深いのは、まだまだ新しい路線の計画があることです。いくつか挙げると、例えば目先では、2008年に九広鉄道(KCR)の上水から落馬州までの新線が開通するようです。また、2010年には、現在、尖東で止まっているKCR東線が、南昌まで延び、西線とつながるようです。現在のMTR九龍駅のあたりに、新駅が出来るようですね。香港島や九龍サイドには、まだ他にも計画があるようで、完成が待たれます。今度は「広東オペラ文物館」です。私も、あまりこの方面は詳しくないのですが、広東オペラの歴史は古いらしく、また歴代の花形スターは、それは人気の的だったようです。その舞台を展示したセットや、さまざまな衣装、小道具などが展示されています。豪華きらびやかな衣装は、一見の価値があります。さて、いよいよ中国の歴史文化に触れられる「除天堂中国展示館」です。ここは、香港文化博物館のメイン展示館と言っても良いのではないでしょうか。中国の紀元前から清代までの各時代の陶器、青銅器、玉器、漆器、石刻、家具などが400点あまりも展示されていて、これだけの展示はかつて見たことがありませんでした。台北の故宮には及ばないかもしれませんが、それに近い規模と価値があるように思えました。チベット仏教の仏像や絵画もあり、これらは普段あまり見ることがないので珍しいですね。特別展示会場には、明や清代以降の高級装飾品や冠、装身具、カードケース、食器などを展示していて、目を見張るような美しいものがたくさんありました。私は今回、時間の関係で駆け足で回ってしまいましたが、かなりの規模なので、ゆっくり見ようとしたら、半日かかるかもしれません。ここは、香港のみならず、中国古来の収蔵品なども見ることが出来る、なかなか良い施設だと思います。また、基本的に建物の中ですので、雨が降ったときの観光コースとしても、良いかもしれませんね。さて、最後にここで見つけたものをひとつ。これは何だと思いますか?そう、これは香港の印章です。これまであまり見たことがなかったのですが、とてもいいデザインですね。香港文化博物館 香港沙田文林路1号 TEL 852-21808188 九広鉄路(KCR)馬鞍山線車公廟駅下車 徒歩5分
Jan 16, 2007
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新しい年2007年も明けて、2週間が経ちました。今年は、元旦を日本で過ごしたので、何年ぶりかで日本の初詣に行って来ました。やっぱりあの雰囲気は、日本でしか味わえないものがありますね。さて、香港は農暦ですから、正月初日というのは、今年の場合は2月18日だそうです。この前日(つまり年末最終日になります)17日と、19日・20日(正月2日・3日)が公衆休暇になりますので、香港では最低4日の連休になります。一般企業は、中国(大陸)との関係で、これに数日プラスして、多いところでは一週間くらい休むところがあります。本題にもどりますが、香港で正月に初詣に行くお寺はいくつかありますが、例えば以前このブログでも書いた「黄大仙」などは有名です。そう言えば、去年まで香港で初詣などは、ろくに行っていなかったなあと反省し、今年は祈念に行く事にしました。さて、今回は行ったのは、やはり正月に大勢の人が参拝に訪れるという「車公廟」というお寺です。実際には、まだ正月ではないんですが、本当の正月はすごい人出で、とても行けそうもないので、少し気が早いですが、一応は新年も明けたので行って来ました。「車公廟」は、九龍市街地から九広鉄路(KCR)で15分くらいの沙田というベッドタウンにあります。九広鉄路(KCR)は、東線が深センまでつながっていますが、途中で馬鞍山というエリアへ行く路線が分岐していて、その1つめの駅が「車公廟」駅です。ちなみにこの路線は、ほとんど乗ることがありませんので、記念写真を一枚パチリ!その駅から歩くこと5分ほどで、すぐに立派な門にたどり着きました。境内に入ると、お線香の煙がすごいです。正面のテントの前には大勢の人だかりで、中ではお線香がもうもうと燃えています。香港での参拝礼儀は、昨年「長州島」の「天后廟」に行ったときに、一緒に行った香港人に教えてもらっただけで、すっかり忘れてしまいました。周りの人の見よう見まねですがこんな感じでした。まず、線香入りの袋を入り口で買います。こちらのお線香はすごく長く(40cmくらい)、太いのが3本入ったタイプと普通の太さで30本くらい入ったタイプがありました。普通のタイプを買って、脇の大きな火の燃えている火鉢の中で、火をつけます。火がついたら、中央の人だかりのいるところにある、おおきな線香たてに立てます。このとき、線香を頭の上に高く上げて3礼をします。ひざまづいてするのが本当かもしれませんが、立ったままの人もいました。線香の種類によっては、お願い事を書けるようになっていて、ここにいるいおじさん(笑)が、それを読み上げてくれます。さて本殿へ向かいますが、その際には3本の線香を持っていくようです。私も先ほど、そのために3本だけ残して、残りを立ててきました。本殿に入ると、中央に大きな立像がどーんと立っています。(撮影禁止なので写真はないですが)この「車公」は、宗代の将軍が神格化されたというだけあって、大きな立像ですこし怖い形相をしています。「車公廟」は、100年ほど前に地元の農民が建てたもので、それによって疫病が治まったといわれています。そして、今では沙田だけでなく、あちこちから参拝に訪れるようになったようです。ここでは、何故かはわかりませんが、「風車」が縁起のよいものとされています。本堂の中には胴製の「風車」があって、それを回すと幸運が訪れるという事でした。私も、線香を供え拝礼した後、この「風車」を回しました。台帳が供えてあり、お願い事と名前を記すようになっていました。周りの人に習い 「Nao6105 合家平安 身体健康」 と書いて、今年1年の無事を祈りました。境内の中には、風車が無数に飾られていて、風が吹くととてもきれいです。縁起物ということで、私もこの風車の小さいのをひとつ記念に買って帰りました。こうして香港での初詣も無事済みました。さて、せっかくここまで来たので、帰りに近くの「香港文化博物館」を見て帰ることにします。恥ずかしながら、在住4年目にして初めての訪問です。しばらく歩いていくと、沙田城門河の向こうに大きな四合院作りの建物が見えてきました。こちらからは、歩行者専用のかなり長い橋を渡って行きます。それでは次回は「香港文化博物館」です。
Jan 15, 2007
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最近中国の話題ばかりでしたが、今日は久し振りに香港の話題です。香港はご存知のようにビルばかりの街ですが、とかくビル街というと殺風景なイメージがありますね。でも香港のビルは、ホテルやオフィスビルにしても、マンションにしても、デザインがいいので、あまり殺風景に感じません。もちろん、古くからのビルなどは、ひどいのもありますが、これは建て換えるまではやむを得ないないかなという事でお許し下さい。さてさて、先日ネイザンロードを歩いているとき、ふと見上げると、ビルの窓に空と雲が写っています。でも、ずっと見ていると、それはビルに空が写っているのではなく、空とビルが一体になってしまったような、そんな感覚がしてきます。次の2枚の写真、ともにネーザンロードで撮ったんですが、どこの場所かわかる方もいらっしゃるでしょうね。このホテルの月餅はとてもおいしいんで有名です。このショッピングモールのフードコートもお勧めですね。そういえば、昨年夏にもこんな風景があったことを思い出しました。下の写真がそれですが、これは香港島にある、超有名な銀行のビルです。普段何気なく通り過ぎている風景ですが、こうして改めて見てみると、香港のビルっていいなあと思います。アジアの他の都市にもあちこち行きましたが、こうしたセンスは香港が先を行っている感じがします。みなさんは、どう思われますか?さて、もうこんな時間ですので、今日の最後はワンチャイのビル街を見ながらお別れします。それでは皆さん、明日からまた一週間、お仕事頑張りましょう。
Jan 14, 2007
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昨日は、タイトル通りに仕事で華南を歩いておりまして、このブログ「華南を歩く!」を更新出来ませんでした。(笑)と、いい訳はこのくらいに致しまして、「円明新園」もいよいよ今回が最後のエリア、「西洋楼」となります。これまで来たのとは反対側の湖のほとりを歩いていくと、小高い所に「来鏡鳴琴」という建物が見えてきました。階段を登ってみると、そこからは広い湖が一望に見渡せます。湖の中央には島があって、やはり「蓮島遥台殿」という建物がありますが、ここには船でしか行けないようです。先ほどまでいた場所を、はるか遠くに見ることが出来ます。そこから林の中の道を歩いていくと、やがて白い石造りの建物が見えてきました。どうやら、ここが「西洋楼」です。すぐにとてもりっぱな建物が目に入りました。建物そのものも素晴らしいですが、正面の階段の部分の大きな飾りも大した物です。そこには、今までの中国風の風景とは、まったく別世界が広がっていました。広場の庭園も、いかにも西洋式の整然とした形です。広場の中央には、大きな像の噴水がありましたが、この時は水はありませんでした。その広場を挟んで反対側にも建物があり、どちらもとても素晴らしい作りです。こちらには、見事な階段が建物の入り口まで続いていて、その脇を水が流れ落ちてくるように出来ているようです。実際に流れているところを、見てみたいものです。階段を登りながら、ふと見ると、動物の像のようなものが並んでいます。その顔ぶれは、どうやら十二支にちなんだもののようです。あまりにリアルなので、一種異様な感じすらします。階段を登りきると、この広場全体を見渡すことが出来ます。ここは本当に中国だったのかな?と思うような風景です。この建物は、いたるところに彫刻のような飾りが施されていて、とても目を引きます。そのとき、ひとりの女性スタッフが、建物から出て歩いていきました。この西洋風の建物にチャイナ服、微妙にミスマッチです。そう、やっぱりここは中国でしたね。広場には、いろいろな彫刻や置物などが、点在していました。これなどは、ちょっと面白い飾りですね。北京にある円明園でも、この「西洋楼」は、一部が遺跡のように残っているだけのようです。復元には程遠い状態のようですので、これだけのものが見られるのは、けっこう貴重かもしれません。その「西洋楼」を後にして、「円明新園」の最初の入口に戻ってきました。既に夕方に近いせいか、人もだいぶまばらになってきました。珠海の「円明新園」は、思った以上に広くてきれいで、よく再現されてると感じました。皆さんも、もし機会がありましたら、一度訪れてはいかがでしょうか?なお、ここでは、朝11時から夜の9時まで、いろいろな場所でアトラクションやショーが行なわれているようです。もし時間が許すなら、それらを観てみるのも、また一興かもしれません。珠海 「円明新園」への行きかた 香港(中港城)から、珠海行きフェリーで九州港まで(約1時間、150HKD) 九州港からタクシーで「円明新園」まで (約15分、30元程度)開場時間・料金 AM9:30~PM21:00、入場料 100元
Jan 13, 2007
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湖のほとりを先に歩いていくと、何とも珍しい木を見つけました。大きなうちわのように見えますが、何と言う名前の木なんでしょうか?その向こうに、大きな岩山が見えてきました。岩山の上からは滝が流れていて、その脇を道が岩山の上へと伸びています。道は人がひとり通れるほどしかなく、その道に沿って金属製の丸い缶がついた、手すり状のものがが続いています。これは確かチベットで、仏教のお経を読む代わりに回すという、あの「マニ車」ではないでしょうか?これを一度回すと、お経を一回読んだ事になると言う「あれ」です。大きな岩には、赤い字で何かの言葉が彫られています。なんとかこの岩山をのぼりきると、このあたり一面が見渡せる素晴らしい景色でした。そこには大きなステージと観客席のある、「中心表演劇場」があります。その先には、湖を会場とした「海戦場」という表演場(ショー会場)がありました。湖に向かって観客席が並び、大砲がいくつも並んでいます。夜になると、ここで「大清海戦」という表演(ショー)が行なわれるようです。見てみたかったのですが、さすがに夜まで待っているわけにもいかないので、残念ながら今回はあきらめました。さて、また湖のほうに戻ってきました。さきほど来るときに、遠く対岸に見えたあの建物が見えてきました。これは、青い瓦屋根が美しい「集瑞閣」です。あたかも水上に浮かんでいるように見えます。屋根がとても複雑な形をしています。ここの中心となる最大の建物「王京華楼」です。ひときわ高いところにそびえています。そこへは長い階段を登って行きます。階段の途中から、今来た方角を見てみましょう。それにしても大きな建物です。屋根の軒下に施された細工がとてもきれいです。両脇には「万福閣」と「千祥閣」という建物があり、どちらにも二階の回廊でつながっています。建物に入って二階の回廊に出てみると、かなり高い所だとわかります。ここからは、実にいい眺めです。はるか下の方には、今通ってきた来た場所が見えますが、あまりに高いので少し怖いくらいです。その向こうには、遠く湖までが見渡せます。この中には、ちょっとしたお土産のお店があります。そのお店の人なんでしょうか、この眺めの良い回廊で、女性が二人してのんびり将棋のようなものをしていたのが、なんとも中国らしくて印象的でした。さて最後は、湖の反対側を通って、西洋風の建物がある「西洋楼」へと向かいます。
Jan 11, 2007
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正大光明を抜けると、少し趣が変わります。「九洲清宴」というエリアですが、ここの建物は、よくある黄色の瓦屋根ではなく、すべて緑色です。ここにも、また伝説上の動物がいました。尾の長い鳳凰のような鳥です。次は龍のように見えますが、はたしてどうでしょうか?ここの建物には、清朝当時の様子を再現している展示品があります。当時の皇帝の家具・調度品、それに武器などもありました。円明新園には、中心に大きな湖があり、そのまわりを建物が点在しています。ここは、その湖に飛び出した形で、ここから湖をめぐる遊覧船や、足こぎボートに乗ることができます。ここから湖に沿って右の方へ行くと、「平湖秋月」というエリアです。柳が風になびいて風情を醸し出しています。屋根や窓のつくりが、とてもユニークで印象的です。湖の遠く対岸には、数多くの、そして色とりどりの中国様式の建物が見えます。これから、湖のまわりを歩いて、あの場所を目指します。しばらく歩くと、回廊がぐるっと池を取り囲んだような建物があります。その池には、白い衣装を着た、美しい天女のような女性の像が立っています。有名な女性かも知れませんが、名前はわかりません。近くには、鮮やかな花が、いくつも水面に顔を出していました。まだ、通信障害の影響があるんでしょうか?かなりネットの接続情況が悪く、ここまでかなりの時間がかかってしまいました。早く回復してくれる事を祈りながら、この続きは、また次回と致します。
Jan 10, 2007
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「珠海漁女」をあとにして、「円明新園」へと向かいます。さて、ここで、「円明新園」と言うのは、そもそもどう言うところなのでしょうか?そのヒントは、名前にあります。北京に行った事がある方は、「円明園」という名前を聞いた事があるのでないでしょうか。「円明園」は、北京の郊外にある清朝の離宮跡です。この原型は12世紀頃から始まったと言われ、明代には皇族の離宮が立ち並んでいましたが、一旦荒廃した後、清代に大規模な修繕が行なわれ、清朝文化を代表する庭園になっていたようです。当時の円明園は、周囲がなんと20KM、100あまりの風景があったと言う事です。しかし、その後の第二次アヘン戦争の際、英仏連合軍によって破壊され、今は当時の姿を偲ぶものは、ほとんど残っていないとの事です。その「円明園」を、忠実に復活させたのが、この「円明新園」です。もっとも、当時の「円明園」の建物などをすべて再現しているわけでないのですが、この種のテーマパークにしては、規模が大きく、また忠実に作られているのではないかと思います。それでは、「円明新園」に到着です。入場券を買い、広場を過ぎて、入り口となる 正面の「大宮門」から園内に入ります。入り口では、独特の衣装を着た女性が出迎えてくれ、雰囲気を盛り上げています。ここのスタッフは、みんなこうした服装のようです。門を入ると、最初は「正大光明」というエリアです。正面には、大きな正大光明殿があります。建物の手前には、龍のような顔をした像が建っています。また、亀のような形の像もいます。建物の周りには水路が施され、石造りの橋があります。柳の木が、とてもいい雰囲気です。その水路の水面に咲いた花が、とてもきれいでした。色とりどりです。ここ円明新園では、「表演」(いわゆるイベントやショー)が行なわれていて、この「正大光明」でも、清朝当時の皇帝の様子など再現した表演が行なわれています。ただ、一日に一回だけのようで、残念ながその日はもう終わっていたので、見られませんでした。
Jan 9, 2007
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香港と接している中国の華南エリア。普段から仕事ではよく行くのですが、時間もないのでただ往復して通り過ごしていました。でも調べてみると、風光明媚な名所や旧跡、おもしろそうなテーマパークなどが結構あるようです。最近、少しずつですが、その華南エリア(ここでは特に香港に近い広東省)を歩き始めました。そこで、その時どきの風景などをご紹介をしながら、ブログに残していきたいと思います。さて、まず今回行ったところは、「珠海」というところです。珠海は珠江の河口の街で、香港とは珠江という川を挟んだ対岸になります。川といっても、ほとんどもう海のようなものですから、半端な広さではありません。香港からですと、高速フェリーでも一時間かかります。珠海は、マカオに隣接していて、イミグレを抜けるとすぐに、すぐマカオに入ることが出来ます。私も、珠海は以前に仕事の関係で一度だけ行った事がありましたが、その時は辺りを見る余裕などもなく、すぐに帰って来ました。そんな中、最近ガイドブックを見ていたら、珠海に、「円明新園」という面白そうなところあるのを知りました。そこで、とにかく行って見てみようと言う事で、出かけてきました。まず、中国行きのフェリーの発着点、「中港城」(冒頭の写真)へ行き、そこからフェリーへ乗り込みました。大きなつり橋の「青馬大橋」を超えるあたりまでは、フェリーがいくつも走っていて、まるで競争しているようです。こんな狭いところで、よく衝突しないものだと感心しているうちに、いつのまにか周りには、川以外何も見えなくなってしました。そんな1時間の船旅はあっという間に終わり、珠海の「九州港」に到着です。ここはもう中国(大陸)ですから、香港から来た乗客はイミグレーションがあります。ここからは、国内線の深セン行きなども出ています。無事入国を済ませ外に出ると、タクシーが停車しています。ここのタクシーは、青色や緑色など結構カラフルです。同じ中国でも、深センや広州、東ガンなどとはかなりイメージが違います。さて、そのタクシーに乗り込み、円明新園に向かう前に、一か所寄り道をしました。九州港の少し北の海岸(河岸)にある、「海浜公園」です。ここには、海に突き出た岩場に、「珠海漁女」という石像があって、珠海のシンボルにもなっていて、とても多くの人でにぎわっています。ここの浜辺はあくまで珠江なので、水は残念ながら濁っていて、あまりきれいとは言えません。それでも、浜辺には多くのホテルがあって、南国のリゾートのような雰囲気があります。ここ珠海は、深センや東ガンなどと比べると、治安も比較的良いようです。さて、その海浜公園を後にして、いよいよ今回の目的地である「円明新園」へと向かいます。
Jan 8, 2007
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前回に引き続き、今度は九龍サイドをご紹介します。時代もだいぶ現代に近くなり、1960年代となります。まずは、ここです!海外沿いに線路が走っていますね。さてどこでしょうか?遠くに見たことのある塔の様なものが見えます、、と言う事は、九龍半島は、チムサーチョイの尖端でしょうか。遠くには、香港島のビルが見えますね。以前は九広鉄路がここまで通っていたんですね。右の道路はSalisbury Roadでしょうか、二階建てバスも走っています。九広鉄路の駅がここにあったとは、全く知らなかったです。その駅というのが、次の写真です。あの、有名な時計台は、実は昔の駅の名残なんですね。駅舎はすでにありませんが、時計台だけは今でもその姿をとどめています。香港の人達にとっては、かけがえのない象徴なんでしょうね。これらは、どちらも1968年当時の写真でした。さて、次の写真はどこでしょうか?そうですね、九龍半島を南北に貫くネイザンロードです。これは、1970年に撮影されたものです。見たかんじでは、最南端のペニンシュラホテルのあたりでしょうか?看板公告などがあまりなく、今よりすっきりした感じですが、このあたり建物自体は昔のものが残っていますね。走っている車が古めかしいですが、当時もう既にタクシーがたくさん走っていたんですね。このあたりを歩くと、外国人(自分もそうですが)ばかりが目に付きますよね。さて、今はこのあたりはだいぶ変わってしまいましたね。線路はなくなり、あとの広大な敷地にあるのは、インターコンチネンタル・ホテルや香港文化センター、太空館、そごうと言ったところでしょうか?その九広鉄路(KCR)は、現在地下を通って、またこの近くまで伸びてきています。最終的には、延長されてKCR西線とつながる計画のようです。現在のこの付近の様子を写真に収めました。ネイザンロードは、今日も多くの人でにぎわっています。こうして見てみると、この50年ほどで香港もだいぶ変わったんだなと実感させられます。今の姿しか知らない私たち外国人にとって、こうした写真は以前の姿を知る上で、貴重な存在ですね。また、機会がありましたら、他の写真もご紹介したいと思います。ちなみに今回ご紹介した写真集、全部で4巻ありました。第1集は、1830年~1900年、第2集は、1900年~1960年、第3集は1960年~現在、第4週はオールカラーでここ10年くらいの期間のものでした。定価は38HKD(約500円)でしたが、在庫バーゲンか何かやっていて、一冊10HKD(150円)という破格の値段でした。それで、思わず4冊すべて買ってしまいました(笑)あまり買う人がいないんでしょうか?本来の用途はハガキなのですが、もったいないので使わないでしょうね。
Jan 5, 2007
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本屋さんで、たまたま見つけたのが、「珍蔵:香港歴史明信片」というモノ。これは、一言で言うと、香港の昔の写真集をポストカードにしたものです。香港の昔の様子が良くわかる結構興味深いもので、ついつい買ってしまいました。もともと、香港の歴史はそれほど古くはないので、歴史的な建造物なども少ないのですが、それでも200年くらいの歴史はあるようなので、その頃の景色は今とは想像がつかないものです。これから、その中のいくつかをご紹介して行きたいと思います。まず最初は、これです!ごつごつした岩ばかりの山に建物がぽつんと建っています。何だか、わかりますか?これは、香港島の天后古廟で、1860年当時の写真です。MTRの「天后」という駅名にもなっています。香港島は、もともと漁師が住む小さな漁村だったと聞いた事がありますが、岩だらけの何もない島だったんですね。当時は、大きな岩がごろごろしていたのが良くわかります。ここを開拓するのは、結構大変だったんでしょうね。さて、次はどこの景色でしょう?これも香港島ですが、セントラルのミッドレベル(中環半山)と言われているあたりの、1870年当時の風景です。今のように高い建物はありませんが、英国統治の影響からか、建物がおしゃれですね。当時は、あまり木なども生えていない、荒れた土地と言う感じです。ここで、比較のために、現在の香港島ミッドレベルから天后にかけての景色を載せてみます。これは、ご存知ビクトリアピークから見た景観ですが、あたりは一面高層ビルで埋め尽くされています。当時の写真からは、まったく想像できない景色ですよね。この100年あまりの間に、香港がいかに急成長してきたのかが、良くわかりますね。1860年代の香港へのタイムスリップ、いかがでしたでしょうか?次回は、九龍サイドをご紹介したいと思います。
Jan 4, 2007
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楽しかった日本のお正月に未練を残しながら、今日の午前便で香港へ戻りました。でも、やっぱり日本の正月はいい!4年ぶりの日本のお正月は、少し寒かったけれども、とても満足でした。1月1日から新しい年が始まると言うのは、やはり日本人にとっては自然な感覚であって、しばらくこの感覚を忘れていました。年末の納会や忘年会、家族一緒の年越し、お雑煮を食べて初詣に行って、おせち料理に初売り、、、みんな懐かしい日本のお正月。こんな当たり前なお正月からしばらく遠のいていたせいか、ひとつひとつが新鮮な感覚でした。そんな日本を尻目に、中国・香港では1月2日から仕事開始です。私も、お屠蘇気分もそこそこに、セントレアから香港へ向かいました。それにしても、今日のセントレアはすごい混雑でした。国内線の帰省客の混雑かと思いきや、海外脱出組の多い事、、正月そうそう帰ってくる人はいても、出かける人は少ないだろうとタカをくくっていたのですが、日本は成人の日の連休があるんですね。どうりで出かける人が多いわけです。出発ロビーは、大きな荷物を持った旅行客でごった返していました。荷物検査には、並びきれない人がエスカレーター付近まで、4列でならび、ここを通過するのに30分もかかってしまいました。ようやくイミグレも通過し、搭乗ゲートまで来てホッと一息です。外を見ると、今日は出発する飛行機も、いつもより一段と多い感じで、次々に飛び立っていきますす。コリアン、シンガポール、タイ、そしてわれらがキャセイパシフィックもゲートで待機中です。と、その時、遠くにルフトハンザ航空の飛行機が、こちらに向かって移動してくるのが見えました。機首をこちらに向け進んでくる姿を見ると、なんとサッカーボールが、、、これって、ドイツワールドカップの時からなんでしょうか?普段あまり見かけないので、全く知らなかったのですが、ちょっと面白いですね。さて、香港まで4時間の退屈な空の旅ですが、今日は日本のドラマを見てきたので、半分は時間がつぶせました。タイトルは忘れましたが、ひとことで言うと、日本の競泳1位と2位の男性の間を揺れ動く女の子のお話しで、さわやかなドラマです。(有名なんでしょうか?)そうこうしているうちに、香港空港へ到着。気温はなんと21度、寒い日本から来ると、ほんとに熱いという感じです。エアポート・エクスプレスで帰ろうとしていると、突然、英語でたずねられた。白人男性で、チムサーチョイへ行きたいが、どこで降りたらいいか?と。九龍駅で降りればいいけど、バスでも行けるよと教えてあげた。その人に説明し終わるやいなや、こんどは別の中国人の女の子が普通話で聞いてきた。HKDを持っていないが、切符は人民元で買えるか?ホテルの場所まで行きたいが、どこで降りればいいか?などなど、、、空港でも両替できるが、めんどうなので、自分の200HKDをRMBと交換してあげる。どうせ中国にも行くので、RMBは必要だから、、ホテル名を聞くと、「なんたら東方酒店、、」香港島にあると言う。さすがに、香港島のホテルの中国語名はあまり覚えていないので、地図はないかと聞くと、香港の地図出して捜し始めたが、皆目わからない様子。仕方がないので、会社へ電話して、香港人のセクレタリーに助けを求めた。ほどなく、ホテルはセントラルの「文華東方酒店(マンダリン・オリエンタルホテル)」と判明。私も、なるべくホテル名は中国語で覚えるようにしているが、タクシードライバーに通じるように広東語で覚えるようにしていたので、普通語は聞き慣れないのと、場所が香港島では、さすがにちょっとわからなかった。エアポート・エクスプレスが一緒だったので、隣に座り途中まですこしお話しした。北京から、仲間数人と香港旅行に来て、他の連れはもう昨日着いているらしい。香港は二度目とか、、、今回は7日までの滞在で、ディズニーは前回行ったので、今回は海洋公園に行ったり、買い物をしたいと言っていた。中国は、この時期正月休みでもないはずなのに、どうしてこの時期に長期旅行が出来るのか不思議だ。私も、10月に北京に行ったばかりだったので、その時の話をしているうちに、九龍駅に着いたので、先に失礼した。「香港駅で降りたら、地下通路で地下鉄の駅へ行き、そこで出口を聞きなさい」と伝えると、うれしそうに「謝謝」となんども繰り返し言っていた。香港へは、本当にいろいろ国から、いろいろな人がやって来る。これも、また一期一会ですね。さて、これから、また香港の日常が始まる。今年一年、頑張りましょう!
Jan 3, 2007
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新年明けましておめでとうございます!2007年の新春、皆様いかがお過ごしでしょうか。私は、久々に忘れかけていた?日本の正月を満喫しておりますが、長い海外生活で、すっかり浦島太郎になってしまったことを痛感しております。帰国した暁には、しばらくリハビリが必要かもしれません(笑)さて、昨年はこのブログを始めてから、いろいろな方とネット上で知り合う事が出来て、とても良かったと思っております。拙いブログですが、ご訪問いただきました方々には、本当にありがとうございました。今年も、未熟ではありますが、私なりに、香港のご紹介やその他感じたことなどについて、皆様にお伝えしていけたらと思っております。また、本年も引き続きよろしくお願いいたします。2007年の、皆様のご多幸とご活躍を祈念申し上げます。 2007年1月1日 日本の自宅にて写真:年末に撮影した香港のClear Water Bay(清水湾)付近の風景
Jan 1, 2007
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