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これから行く開元寺は、創建が686年(周の時代)、なんと1300年以上の歴史を持つ、中国でも歴史の古いお寺です。7万8千平方メートルと広い敷地の中には、東西塔(鎮国塔と仁寿塔)や大雄宝殿、甘露戒壇、蔵経閣などの貴重な建物があります。西門から入ると、よく手入れの行き届いた庭の中を、通路が続いています。前方に大きな塔が見え、そちら方へ歩いて行ってみます。塔の手前の小屋のような建物は、かなり古そうです。Xia men 2007-2-13 posted by (C)Naoさて、この塔は位置関係から言って、仁寿塔の方でしょうか。ご覧のように、大きくてどっしりした、とても風格のある塔です。この塔は、916年に建てられたとのことで、高さは45mあります。当初は木造だったようですが、途中で花崗岩作りになったようです。Xia men 2007-2-14 posted by (C)Naoそこから広い庭の中の通路を通って、本殿の方へ向かいます。途中には、こんな珍しいものもありました。Xia men 2007-2-25 posted by (C)Nao振り返ると、先ほどの塔が、高くそびえ立っていますそれにしても、落ち着いたいい雰囲気のお寺です。Xia men 2007-2-15 posted by (C)Nao本殿の前では、お正月の参拝に来ている人でしょうか、線香の煙があたり一面立ち込めています。参拝客に混じって、旅行のグループらしき人たちも結構います。Xia men 2007-2-16 posted by (C)Nao本殿の建物よりさらに奥の方にも行ってみましょう。そこにもいくつか立派な建物があり、宿舎などもあるようです。ここのお寺は、街中にあるにもかかわらず、とても緑が多くよく手入れ行き届いています。また、植わっている木もかなりの老木があり、このお寺の歴史を感じさせてくれます。Xia men 2007-2-18 posted by (C)Naoこのあたりのお寺の特徴は、やはり屋根の形でしょうか。二層に重ねたような屋根の形は、見ていて飽きがきません。強いて言うと、正月のせいか万国旗が張り巡らされていましたが、あれはちょっと邪魔でした(笑)Xia men 2007-2-17 posted by (C)Naoさて、本殿の反対側へ回ってみると、そこにはもうひとつの塔「鎮国塔」が建っています。こちらの方は、865年に作られたもので、高さは48mあります。先ほどのものと似ていますが、細かな装飾が異なっていました。Xia men 2007-2-20 posted by (C)Naoこうした静かな境内を歩いていると、遠い昔に想いを馳せずにはいられません。壁にはめずらしい絵が描かれていました。Xia men 2007-2-24 posted by (C)Nao古い歴史のあるお寺でも、中には廃れてしまうところもあるようですが、ここは今でも営々と受け継がれているようです。きっとこのお寺は、1300年もの長い間、ずっとこの地方の多くの人に親しまれて来たんでしょうね。Xia men 2007-2-23 posted by (C)Nao開元寺は、しっとりと落ち着いた、とても風情のあるお寺でした。さあ、その開元寺を出て今度は「海外交通史博物館」へと向かいます。Xia men 2007-2-21 posted by (C)Nao
Feb 28, 2007
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今日は、アモイから車で一時間半の「泉州」と言う街へ、日帰りで行って来ます。泉州は海のシルクロードの起点として有名で、はるか以前から中国における海上交通の要としての役割を果たしてきたところです。7~14世紀には、アラビアやインドなど世界中から貿易商人が集まっていたようです。当時はイスラム教徒も多く住んでいたそうで、貿易港として栄え、中国で最も有名な都市のひとつだったようです。そうした古い街だけに、歴史的価値のある場所が数多く残っているようです。朝食を済ませると、まず松柏バスターミナル(松柏長途汽車站)へ行き、泉州行きのバスに乗ります。泉州まで106kmの距離を高速道路を利用して、1時間半で泉州汽車站へ到着します。切符は昨日購入済みで、42元はちょっと高めですが、高速なのでまあ仕方ないでしょう。旧正月と言う事もあり、さすがに大勢の人がバスを待っています。行き先別に改札口があり、泉州行きと表示のある場所で待ってましたが、5分前になっても一向に改札が始まりません。おかしいなと思って、改札係の女性に聞くと上?へ行くよう言われました。まさか2階にも待合室があるとは思いませんでしたが、行ってみると確かにありました。私の乗る「全程高速」は、こちらが改札でした。あぶないあぶない、、このバスターミナルには、中国各地へ向かうバスが数え切れないぐらい並んでいます。福建省や広東省はもちろん、遠くは北京や瀋陽まで、バスが走っているようです。Xia men 2007-2-1 posted by (C)Naoいよいよ時間が来て、みんなぞろぞろとバスに乗り込みます。このバスはかなり豪華なバスで、2階建てほども高さがあり、座席は3列のみでゆったりしていて、飛行機のビジネスクラス並みの豪華シートがおごられています。前方LCDモニターの画面には、POP系の中国人歌手のVCDが流れています。Xia men 2007-2-2 posted by (C)Nao一時間半のバスの旅は、意外とあっという間で、もう泉州汽車站へ到着しました。松柏長途汽車站はとてもきれいな建物でしたが、ここはだいぶ古い感じです。まあ、中国ではこのくらいは普通なのかもしれませんが、、Xia men 2007-2-3 posted by (C)Naoまずは、帰りの切符を購入し、それから汽車站の周りをすこし歩いてみます。この街は、アモイとはだいぶ街の趣が異なります。ここが普通の中国で、アモイが特別と言った方がいいのかもしれませんが、、Xia men 2007-2-4 posted by (C)Naoまず、あたりには「リンタク(自転車の横にサイドカーをつけたタクシー)」がいっぱい走っています。また、歩道のいたるところに食べ物屋台が出ていて、料理を作って売っています。これがまた、結構おいしそうでした。Xia men 2007-2-5 posted by (C)Naoさて、今日行く予定の場所はいくつかありますが、第一番目は「泉州博物館」に行こうと思います。その場所は路線バスからも離れていて、ちょっと不便らしく、かと言ってのんびり歩いて回っている時間はありません。リンタクに乗る勇気も時間もないので、無謀にも客引きしながらしゃべっている、タクシーの兄ちゃんに声をかけてみます。「どこまで?」「泉州博物館」「あそこは遠いから高いよ~」「で、いくら?」「そうね、40元かな」「・・・」いや~、さすがにいきなり吹っかけて来ます。郊外とは言っても、たかだか10キロ足らずのところです。しばらく値引き交渉しましたが、なかなか下がりません。外の通りで車を捜しても良かったのですが、時間もなくなるので、仕方ないとOKしました。でも、こちらは40元で全てを終わらせるつもりはなかったのです、、その値段交渉のにいちゃんは車を出すわけではなく、違うおじさんのタクシーに乗りました。いったい彼はどういう人だったのでしょう。元締めなのか、交渉係なのか、単なる受付か、まあでもこの運ちゃんは、さっきのにいちゃんよりは人が良さそうです。どっかへ連れて行かれてしまう事もなさそうなので、乗っていくことにしました。経験的に言って、フェリーとか火車站、汽車站などと言った、黙っていても客の来るところで客引きしている車は、結構ボッタクリが多いです。一番ひどいのは、深センは福永のフェリーのりばで、すぐ近くの飛行場まで、とんでもない値段を言って来ます。まあどこでも、時間があればバスを使うという手もあるのでしょうが、急ぐ場合はそうも行きません。場所にもよるのでしょうが、タクシーなどを拾う場合は、通りで拾う方が無難でしょう。ただこの場合、車がつかまるかが問題なんですが(笑)ホテルなどあれば、そこで乗るのが一番安心なんでしょうね。さて20分も走ると、大きな建物に到着しました。Xia men 2007-2-6 posted by (C)Naoここが「泉州博物館」と言って、この泉州の歴史や風土・文化などについての総合博物館で、最近出来たもののようです。結構良く出来ていて、中にはさまざまな展示があり、しかもここはなんと無料でした。太っ腹ですね。Xia men 2007-2-7 posted by (C)NaoXia men 2007-2-8 posted by (C)Naoさて、この博物館の外には大きな広場があり、そこから正面には大きな湖が見えます。泉州西湖です。Xia men 2007-2-10 posted by (C)Nao西湖というと、ご本家はもちろん杭州ですが、中国人にとって西湖と言う名前は、相当な憧れがあるのか、あちこちに西湖があります。ひと際目立つ美しい建物があり、アップにしてみると、後方の建物ともマッチしていい感じです。実はこの街は、赤いレンガ風の家が非常に多い街なんです。Xia men 2007-2-9 posted by (C)Naoさて、ここは路線バスも遠いので移動は困るだろうと思い、先ほどのタクシーは、帰さずに待たせておきました。地図で見ると、泉州の街はそれほど大きくはないのですが、見所は点在していて、移動に時間がかかりそうです。先ほどの運ちゃんに交渉し、時間を区切って貸切にすることにしてもらったのです。さて先ほど博物館から見えた、その西湖のほとりにやってきました。かなり広い湖で、遠くにはアーチのデザインをした橋が見えます。本物の西湖には及びませんが、雰囲気は十分味わいました。Xia men 2007-2-11 posted by (C)Naoその西湖を後に、次に向かったところは、1300年の歴史を持つ名刹、開元寺です。Xia men 2007-2-12 posted by (C)Nao
Feb 27, 2007
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アモイの夜は、コロンス島の夜景を見ようと決めていたので、海沿いの鷺江路を走って、コロンス島へのフェリー乗り場の前で、車を降りました。ここは大きな鳥居のネオンサインがとても目立ちます。このあたり、夜なのに大勢の人です。Xia men 2007-1-21 posted by (C)Naoその乗り場のすぐ横には、コロンス島の夜景がよく見える、海沿いの歩道が続いています。そのコロンス島は、ライトアップされていて、とてもきれいです。いつかあるサーチライトが、ときどき夜空を照らします。Xia men 2007-1-22 posted by (C)Naoオレンジ色にライトアップされ、ひときわ目立つ場所は、コロンス島で最も高い場所にある、日光岩のあたりでしょうか。Xia men 2007-1-23 posted by (C)Naoしばらく夜景に見とれていましたが、少し街を歩いてみることにします。フェリー乗り場の対面にある「鷺江賓館」は、コロンス島がよく見える位置にあります。このホテル、夜の雰囲気はとても素敵でした。いつか泊まってみたいホテルです。Xia men 2007-1-24 posted by (C)Naoその「鷺江賓館」の角から、伸びている通りが中山路です。この通りは、アモイのお買い物のメインストリートのようです。どんな感じなのか、とにかく歩いて行ってみました。ここは、夜は歩行街(歩行者天国)になっていて、大勢の人が繰り出していました。正月の元旦にも関わらず、この通りのお店はほとんど営業しています。これには、はっきり言って感動しました。普通中国では、元旦はお店はお休み、二日も休む街もありますので、意外と言うかうれしかったです。せっかく来たのに、全部シャッター下りていたらつまらないですので、、実は、香港の旅行社に事前に確認したとき、「アモイの街はお正月もやっていますよ」と言われて来たのですが、半信半疑だったのです。やっぱり来てよかった。この通りは、ほとんどのビルが、きれいにネオンサインで飾られています。中国ではよく見かけるこうしたネオンですが、良くありがちなけばけばしさがなく、素直にきれいだと思える感じで、とてもいい演出でした。Xia men 2007-1-25 posted by (C)Naoここは基本的にファッションの街と言う感じで、「GIORDANO」や「G2000」など、香港でもおなじみのお店も並んでいます。建物のつくりもいい感じですね。そうそう、このあたりの建物の特徴は、二階が一階より張り出しているのです。これは福建や広東に見られる特徴らしいのですが、ちょうど張り出した2階が歩道の部分を覆って、アーケードの役割をしています。これは雨のときなどにも困らず、とても便利ですね。Xia men 2007-1-26 posted by (C)Naoさてこの通りにはレストランはあまりないようで、時折あるのがオープン・スペースのカフェやファストフードの屋台です。モニュメントのようなものもいくつかありましたが、こんなものもありました。かわいいので、つい思わず撮ってしまったのですが、何かって?「Jolin(蔡依林)」ではないですよ(笑)Xia men 2007-1-31 posted by (C)Nao下の方に、小さな女の子がポーズ取っているのが見えますか?ところでこれ、全部ペプシの缶で作ってあったんですが、いったいいくつ使っているんでしょうね。それでもまあ結構きれいなので、みんなこの前で写真撮っていました。ちょっと裏道に入ると、串物などを売っているお店があって、若い子達(笑)がはしゃぎながら、買って食べています。臭豆腐のあの臭いがつ~んと来ました。この臭いあまり好きではないので、さっと通り過ぎます。Xia men 2007-1-27 posted by (C)Naoそうしているうちに、にわかに雨がぱらついて来ました。仕方がないので、今日の食事はホテルへ戻って食べる事にします。ホテルへ戻ると、外でなにやら「ドンドン」と音が鳴り始めました。スタッフに聞くと、どうやら今日はお正月の花火が上るようです。みんなでホテルの前に出てみると、ちょうどそこから花火が見えます。今年は香港の花火は見れなかったのですが、ここで見れたのはとてもラッキーでした。Xia men 2007-1-29 posted by (C)Naoさて、ホテルにはいくつかレストランがありましたが、せっかくなので中華系のお店へ。あまり大きくないお店でしたが、メニューは結構いろいろとありました。お店の娘のお薦めと言う事で、アモイ風の海鮮麺と豆腐のスープを食べてみました。とろ~っとしていて、具には海の幸もいろいろ入っていて、とてもおいしかったです。Xia men 2007-1-30 posted by (C)Naoホテルの部屋からは夜景が見えて、とてもきれいでした。でも今日はだいぶ歩いたせいか、ちょっとくたびれてしまい、早々に眠くなってしまいました。Xia men 2007-1-28 posted by (C)Naoさて、明日はちょっと強行軍ですが、遠出をする予定です。アモイからバスで一時間半ほどの場所にある、泉州へ日帰りツアーです。と言うわけで、明日に備えて早めに就寝です。
Feb 25, 2007
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白鷺洲公園を後にして、途中、松柏バスターミナル(松柏長途汽車站)で、翌日朝の泉州行きのバスの切符を購入し、これから一路「集美学村」へ向かいます。集美地区はアモイ島の中心から北へ30分くらい行った所です。アモイ大橋を渡った先ですので、ここはもうアモイ島ではなく、大陸側ということになります。この集美学村は、歴史のある風光明媚な学園で、レンガ色の屋根やエキゾチックな雰囲気の建物が並ぶ、とても美しいエリアです。車が到着した場所は、「陳嘉庚先生故居」です。Xia men 2007-1-10 posted by (C)Nao「陳嘉庚」氏は、シンガポールでゴム王と呼ばれるほどの富を築いた華僑です。その陳氏が、1913年に故郷アモイのこの集美に、自らの寄付によって作ったのが、この集美学村です。彼の住居が故居として公開されていて、この集美学村の歴史展示館になっています。建物は薄いブルーの洋館で、とても美しい造りです。ここには、大勢の中国人観光客が来ていました。さて、そのすぐ道路を挟んだ正面には、集美学村の初期の学校の校舎が保存されています。いくつもの反り返った形屋根が入り組み、なんとも特徴的です。屋根と棟の形状は、この地方独特のものでしょうか、とてもきれいです。Xia men 2007-1-11 posted by (C)NaoXia men 2007-1-12 posted by (C)Naoその校舎から正面にしばらく歩いていくと、大きな池に突き当たりました。龍舟池です。この池の周りがここのメインストリートのようです。この園内全体に車が入れないので、ここではバイクの後部に人が乗るボックス席が付いたタイプの、いわゆる「バイクタクシー」がたくさん走っています。乗ってる人は、ほとんどが観光客や、遊びに来た人達でしょうか。ちなみに、走っているのはこんなタイプです。Xia men 2007-1-20 posted by (C)Nao今度はそこから東に進むと、海沿いに大きな公園が見えてきました。この公園は「嘉庚公園」と言い、陳氏が1950年にアモイの開放を記念して、自らの手で造営開始し、1961年に完成した広大な公園です。Xia men 2007-1-13 posted by (C)NaoXia men 2007-1-14 posted by (C)Naoその中に、「ごう園」と言う陳嘉庚氏の陵墓があり、そこは門廊、解放記念塔、陳嘉庚墓で構成されています。少し高い場所になるため、ここからの周りの眺めは、なかなかのものです。特徴のある屋根が並んでいる風景は、まさに圧巻です。反対側は海が見渡せます。Xia men 2007-1-15 posted by (C)NaoXia men 2007-1-16 posted by (C)Nao今歩いてきた来た方角には、集美学村のシンボルとも言える美しい建物、「集美中学南薫楼」が見えます。ここの建物は、反り返った棟を持つこの地方独特のスタイルと洋風の建築物の折衷です。中国式でありながら、洋風の雰囲気が漂う、何ともいえない絶妙なスタイルで、南国の景観にとてもマッチしています。Xia men 2007-1-17 posted by (C)Naoさて、もう夕暮れの時間が迫ってきました。だいぶ遠くまで来てしまったので、入り口のタクシーを拾えるところまでは、相当歩かなければなりません。私もバイクタクシーを見つけ、入り口まで乗って行くことにしました。料金は5元、4人対面で乗れるように席は作られていますが、4人はちょっと無理でしょう。クッションがないので、走り出すとかなり振動が来ますが、短い距離なので何とかなりそうです。途中で再び龍舟池を通ったので、そこから眺めると、先ほどの南薫楼が、池の向こうにきれいに見えます。Xia men 2007-1-18 posted by (C)Naoこの池の周囲には、赤い屋根の個性的な校舎が並び、異国情緒たっぷりです。この集美学村周辺は、こうした学校がたくさん集まっているようで、とても広大な学園エリアです。建築中の建物などもあり、いったいどこまでがそうなのかわからないほどの大きな学園都市でした。中国広しと言えども、これだけ風光明媚な学園都市は、そうはないでしょうね。Xia men 2007-1-19 posted by (C)Naoそうしているうちに、学村入口に到着しました。そこでバイクタクシーのお兄さんとお別れし、車を拾ってアモイ市内へ戻る事にします。もう薄暗くなってきたので、早く市内に帰らなければなりません。幸いな事にまもなく車も拾え、ほっとひと安心。一路アモイ市内へ戻ります。この後はコロンス島の夜景を見ながら、アモイで一番賑やかだと言う「中山路」歩行街を歩いてみようと思います。
Feb 24, 2007
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今年の春節に、福建省のアモイ・泉州を旅行して来ましたので、その時の様子などをご紹介して行きたいと思います。アモイ・泉州のある福建省は、広東省のお隣り、ちょうど台湾の向かいになります。香港からは飛行機で1時間強と、比較的近い場所にあります。アモイ市は、それほど大きい都市ではなく、メインは東西13km、南北14kmのアモイ島が中心で、人口は147万人です。中国語では「厦門(Xia Men)」と言いますが、それを地元の言葉で「アモイ」と言うようです。アモイの歴史を、ガイドブックを参考に少しおさらいしてみます。アモイは、唐の時代(8世紀頃)に始まったとされ、その後明の時代(14世紀)には城が築かれ、「祖国大厦之門」(祖国の大きな家の門)と言われたことから、厦門と呼ばれるようになったようです。清の初期には、鄭成功がこのアモイや台湾を拠点にして、清への抵抗活動を行います。ところで、このあたりは水深が深く、まわりの島が防波堤の役割をする為、天然の良港として16世紀には中国有数の茶葉の輸出港として繁栄しました。その後アヘン戦争の講和条約(南京条約)によって開港され、沖合いのコロンス島には多くの洋館が建設されました。1980年代に開放政策によって経済特区に指定されてからは、著しい発展を遂げています。またここは、華僑の出身地としても知られています。さてアモイのお勉強はこのくらいにして、実際にアモイをご紹介していきましょう。香港を出て一時間ほどで、アモイの高崎国際空港へ到着です。この空港は、規模はそれほど大きくはありませんが、白を基調とした近代的な空港でした。Xia men 2007-1-1 posted by (C)Nao空港までホテルの車が迎えに来てくれ、まず一旦チェックインしました。今回の宿泊ホテルは、「アモイ・マルコポーロ・ホテル」です。ホテルの目の前には大きな湖があり、そのまわりには遊歩道があります。その先の中州のような場所には、「白鷺洲公園」と言う大きな公園がありました。部屋に荷物を置くと、早速湖の周りを歩きながら、公園の方へ向かいます。弧を描くきれいな橋を渡ると、その向こうが「白鷺洲公園」です。Xia men 2007-1-2 posted by (C)Naoちょうどお正月で、大勢の家族連れが公園に出かけていました。公園内や周りの湖面には、灯かりの灯る正月飾り飾られていて、とても風情があります。昼間見ても楽しいのですが、夜見たらもっときれいなんでしょうね。Xia men 2007-1-3 posted by (C)NaoXia men 2007-1-4 posted by (C)Naoさてこの公園では、その名の通り白鷺が多く見られます。白鷺は、足が長くて白いきれいな鳥です。Xia men 2007-1-5 posted by (C)Naoでも白鷺は、なかなか近くに来てくれません。ちょっと遠いのですが、なんとかカメラに納める事が出来ました。Xia men 2007-1-6 posted by (C)Naoその後、公園内を歩いて反対側まで行ってみました。そこにまたひとつ橋があって、対岸に渡れるようになっています。ここの水面にも、白鷺や花の形をした飾りがあって、これまた灯りが灯るときれいでしょうね。Xia men 2007-1-7 posted by (C)NaoXia men 2007-1-8 posted by (C)Naoこの白鷺洲公園の周りを大きな湖が取りまき、その外側には市街地が広がっています。この街は、中国独特のごちゃごちゃした雰囲気がなく、街も道路もよく整備されていて、とても雰囲気の良い街です。ちなみに、次の写真の右端にある白い建物が、マルコポーロ・ホテルです。Xia men 2007-1-9 posted by (C)NaoXiamen 200703 posted by (C)Naoさて対岸に抜けると、そこには洋風のきれいなマンション街が広がっています。そこで車を拾い、次の目的地「集美学村」を目指しました。途中で、明日行く予定の泉州行きのバスの切符を買うため、松柏バスターミナルへと立ち寄りました。正月の移動の人でかなり込み合っていましたが、何とか切符を買う事が出来たので、とりあえずはひと安心です。さて、それでは次に、華僑の一人である陳嘉庚氏の寄付により作られた美しい学園、「集美学村」へ行ってみることにしましょう。
Feb 23, 2007
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さて今回は香港の少し変わった場所をご紹介したいと思います。そこは、タイトルにあるように、マンション群の中に突然豪華客船が停泊!?しているんです。場所は九広鉄路(KCR)のホンハム駅のすぐそば、一帯はウォンポー(Whampoa)と呼ばれているエリアで、タクシーなら10分もかからないところです。船はマンションの間の狭いエリアに入って停泊していて、どうやってここから出航するのか不思議です。船のまわりにはなんと大砲が設置されてあり、兵士が今にも大砲を打とうとしてます。こんな街の真ん中で大砲を向けて大丈夫なんでしょうか。さて、皆様もうお気づきかと思いますが、実はこれは本物の船ではありません。この船の中はビルになっていて、スーパーのJUSCOなどが入っています。なかなかユニークな造りだと思いませんか?さて、何故ここに船が存在するのか、私も経緯は良くわかりません。ひとつ言えるのは、このあたり一帯は海だったところを、埋め立てて今のマンション群が出来たようです。そのときに船を陸に閉じ込めてしまった?と言う事でもないでしょう、、、冗談はさておき、この付近は日本人が大勢住んでいるエリアで、香港の中で日本人の人口密度は、1~2番ではないかと思います。またこの船のすぐ後には、有名レストランばかりが入ったレストランビル「蔡欄美食坊」があります。こちらは旅行の際に寄られた方もいるのではないでしょうか。ちなみに、台湾で小龍包の有名なお店「ディンタイフォン」も入っていて、私も何度か行きました。ガラス張りの厨房の中で、小龍包や餃子などを作っているところが見えて結構楽しめます。また、チャーハンもすごくおいしいです。この近くの倉庫街には宝石工場があって、アウトレット商品などを売っているので、観光バスがよく来ています。この界隈まだ行ったこと事ないと言う方、一度歩いてみると面白いかもしれませんね。
Feb 22, 2007
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昨夜、香港に戻ってまいりました。アモイは想像以上にとても素敵なところでした。また、旅行記でご紹介していきますので、よろしくお願いします。さて、旧正月の大晦日の日に、いつもブログでお世話になっている「さくら4514」さんにお会いする事が出来ました。宿泊先のホテルのロビーで、購入を頼まれていた「珍蔵香港歴史明信片」4巻をお渡しし、その後「糖朝」へスイーツを食べに行かれる言うので、一緒にお邪魔させていただきました。夕方の早めの時間だったせいか、席にすぐ座れてラッキーでした。このお店はいつも通るたびに、並んで待っているお店ですから、、さくらさんも、ご一緒に来られたお友達の方も、とても旅慣れているご様子で、お二人で一緒に行った事も何度もおありのようでした。さくらさんは、香港にはもう数え切れないほど来られている方なので、いろんなことに詳しくて、とても頼もしい素敵な方でした。今までの旅行での楽しいエピソードなどを聞かせていただき、しばし楽しい時間を過ごさせていただきました。お二人は、やはりスイーツと言う事で、豆腐花やマンゴープリン、その他いろいろ頼まれましたが、どれもおいしそうなものばかりでした。私は食事前だったので、牛肉麺を頼みましたが、これも餃子が中に入っていたりして、とてもおいしかったです。私もおすそ分けのデザートを頂いてしまって、すっかり満足でした。その後お二人は、朋友と待ち合わせて、夕食に行かれるようでした。旅行期間中に映画も見に行かれるようで、チケットを買われると言って、お別れした後、香港の街の中に紛れ込んで行かれましたが、最終的に見られたのでしょうか。さて、さくらさんに写真集のお礼にと、このような物を頂戴してしまいました。名古屋名物「味噌煮込みうどん」と和菓子「なごやん」です。やっぱり日本のものを頂くと、すごくうれしいですね「なごやん」の方は、その日にさっそくいくつか食べてしまいました。甘くてとてもおいしいです。香港ではこの手の和菓子は食べられないので、久しぶりに味わいました。そして今日、お昼に「味噌煮込みうどん」を作って食べてみました。うどんはかなり太めのボリュームあるタイプで、赤出しの味噌がきいていて、とてもおいしかったです。以前2ヶ月だけですが名古屋にいた事があり、その時の記憶を思い出させる、とても懐かしい味でした。5食パックなので、まだあと4回も楽しめます。さくらさん、こんなにお土産頂いて、ホントにありがとうございました。香港、しっかり楽しめましたでしょうか?
Feb 21, 2007
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新年好!あけましておめでとうございます。中国・香港では、今日が春節(旧正月)の元旦にあたります。朝からテレビでは、歌の祭典やトークショーなど、正月番組が流れています。新年のおめでたいムードがいっぱいですね。ニュースでは、昨日の夜の花市の様子や、黄大仙の二年参りの人達のインタビューなどを報道しています。さてそんな中、今年の春節はちょっと香港を抜け出しました。今朝空港へ行くと、お正月の飾りが飾られていて、みんなその前で写真を撮っています。その香港空港から飛び立ち、今いるところは、、福建省はアモイです。ここのホテルの入り口にも、やっぱり派手なお正月の飾りがありました。どこもこの時期お正月一色ですね。アモイはとても美しい街ですが、「鷺島」、「鷺門」とも呼ばれていたくらい、白鷺が多く生息していることで有名のようです。白鷺は、白くて足の長い美しい鳥で、ホテルの近くの川辺の公園でも見ることが出来ました。そのアモイの様子は、また後日書きたいと思いますので、お待ち下さいね。それから、もうひとつ。いつもブログでコメントして下さっている”さくら4514”さんが、香港に来られると言うので、以前頼まれていた「香港歴史写真集」をお渡しするため、大晦日の日にちょっとだけですがお会いしました。お友達の方とご一緒で、その後少しの時間ですが、ご一緒させていただきました。その時の様子も、また戻りましたらアップさせていただこうと思います。香港通のさくらさんの事ですから、今頃は香港をあちこち楽しんでおられることでしょう。さて、それでは皆様、どうか本年もよろしくお願いします。
Feb 18, 2007
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孫文を記念して最近開館したばかりの「孫中山記念館」に向かいましょう。香港大學のすぐ下を通っている道「BONHAM ROAD」を中環方面に歩きます。このあたりは「半山区=Mid Levels」という高級住宅エリアで、かなり高い場所で、しかも傾斜地に高級マンションがたくさん建っています。途中には、大きな教会らしき建物もあり、なかなかいい雰囲気です。しばらく歩くと、道路の下のほうに、重厚な洋風の建物が見えてきました。予定にはなかったのですが、とりあえず行ってみる事に、、入り口はちょっとわかりにくかったのですが、急な階段を下りて細い道路を下りると、行き当たりました。このあたりは、山が海に迫っていて、その斜面に街が広がっているので、坂がとても多いんです。お年寄りの方には、散歩するのもちょっと大変かもしれませんね。この建物は、「香港医学博物館」と言って、香港の医学・医療の技術進歩の経緯や医療器具の展示など、医療に関係するものが展示されている博物館です。100年以上前に建てられた洋風建築で、なかなか趣があります。建物の周りには、小さいですが「Herbal Garden(ハーブ園)」があり、薬としても使われる数々のハーブの実物が見られるようになっています。さて、また先ほどの通りに戻り、さらに歩いて行きます。道路はどこからか名前を変え、「CAINE ROAD(堅道)」となっていました。香港では、案内標識が各所にあるので、どこかを訪ねたいときには、これを見ながら行くととても便利です。その標識どおりに行くと、通りの上の小高い場所に、洋風の大きな建物である「孫中山記念館」が見えてきました。この建物の歴史も古く、元は孫文の友人だった香港の富豪の住宅であったものだそうです。それを教会が買取り長年使用していましたが、長い交渉の末にようやく香港政府が買い取り、この記念館として活用したようです。昨年12月にオープンしたばかりと言う事もあり、この日もかなりの人が見学に訪れていました。建物の外には、若き日の孫文の銅像があります。香港で医学を学んだ頃でしょうか。ここで、孫文の事を少し、、ご承知の方も多いと思いますが、孫文は中国の革命政治家です。彼は、清朝の末期に「辛亥革命」を起こし、「中国革命の父」とも呼ばれています。中国語では「孫中山」、広東語では「孫逸仙」という名前で、欧米では広東語のローマ字表記である「Sun Yat-Sen」で知られています。中国・台湾両方で尊敬される数少ない人物で、中華民国(台湾)では「国父」と呼ばれています。台北には「国父記念館」がありますが、これも孫文を記念して作られたものですね。彼は、今の広東省中山市に生まれ、1883年から1892年まで香港に住み、「香港西医書院(今の香港大學)」で西洋医学を学びました。その後革命思想を抱くようになって、日本やアメリカ、ヨーロッパを飛びまわります。1911年(辛亥の年)に、武昌(今の武漢)で民衆の蜂起がおき、南京に新政府が成立すると、初代大統領に就任します。しかしその後も、中国では軍閥割拠の時代が続き、孫文は広州で国民党をつくり中国の平和統一を図りますが、1925年に「革命未だならず」の言葉を残して北京で亡くなりました。彼は南京に葬られ、その墓は「中山陵」と呼ばれているそうです。今度もし機会があれば、訪ねてみたいですね。記念館には、孫文の革命家としての生涯に関する、膨大な写真や備品などが説明つきで展示されています。彼が外国の友人と撮った写真の中には、日本でのものも数多く含まれていました。ところで、この建物は富豪の邸宅ですが、下の写真の部屋は3階にあり、天井や壁、絨毯やシャンデリアなどから、当時の優雅な雰囲気が伝わってきます。ここだけは、写真撮影を許してくれました。この「孫中山念館」は、孫文の生涯を通して、近代中国の革命の歴史に触れられる場所でした。説明は中国語と英語の併記で、わかりやすいです。さて、そろそろ帰ることにしましょう。このあたりは、もう中環(Central)エリアになります。長い坂を下りて、海の方へ向かって歩いていきます。古い小さな建物の背後にある近代的な高層ビル、このミスマッチがいかにも香港らしいですね。
Feb 16, 2007
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次に向かった先は、この大學で最も歴史のある建物、「本部大楼(別名陸佑堂=LYホール)」です。先ほど登ってきた順路を戻り、蓮池からスタバと図書館を通り過ぎて、例の広場に戻りました。そこから下を見ると、時計台のあるそれらしい建物がすぐに目に入りました。最初に来た時のエレベーターを降りずに、その時計台のある建物の方角へ坂を降りて行きます。建物の裏手に出たので、その脇を通って正面玄関らしい方向へ出てみました。この建物は、コロニアル風の柱が目立つ、とても美しい建物です。建物の前には、やはり大勢の人が、卒業記念写真を撮ったりしています。今日はたまたま、何かの学部の卒業式だったのでしょうか。家族や友人に囲まれて、うれしそうに記念写真を撮っています。その大勢の人達の中を歩きながら、建物の反対側まで歩いてみます。かなり大きな建物で、あまり古を感じさせない、洗練されたデザインです。玄関から建物の中に入ってみました。正面に階段があり、そこから登っていくと、重厚な扉があります。廊下では、仲間と楽しそうに話をしている卒業生の姿があちこちに見られます。さらに廊下を奥に入っていくと、静かな中庭に出ました。この建物よりも更に背の高い木が何本も空に向かって伸びています。ここからは、あの時計台もよく見えます。これまで、ずいぶん長い時を刻んで来たんしょうね。この建物は、孫文が演説したと言う事でも有名のようです。さて、陸佑堂を後に、細い坂道を下っていくと、最初に入ってきた東門に着きました。なるほどこういうルートもあるんだと、妙に感心してしまいました。その東門から、すぐ左にある建物が、「香港大學美術博物館」です。ここには、1500点以上の中国の歴史的な芸術品が展示されているようです。確かにそこらの博物館よりも立派な感じです。ちょうど昔の香港の写真も展示されていて、興味深く見ました。そのほかにも特別展として、「詩酒茶情」というタイトルで、清代のお茶やお酒に関する器などの展示や、黎沃文という画家の作品展示をしていました。この人の絵は、主に山や木々などを、絶妙な色使いで描かれていて、これまでにちょっと見たことがないようなものでした。さてこの美術館には、中国の茶文化を紹介するエリアもあります。そして落ち着いた中国家具のある部屋で、お茶を楽しむ事が出来ます。お茶の種類は西湖龍井、香片、鉄観音、プーアルなどから好きなものを選ぶ事が出来ます。お茶の入れ方を親切に説明してくれて、日本語の説明書までありました。ゆったりとした気分浸りながら、おいしいお茶を頂いてきました。20HKDで本格的なお茶を、説明つきで飲めるなら安いものです。すっかりお茶を頂き、美術館の外に出てみると、茂みの中からこんな像が見えました。これも想像上の動物でしょうか、ちょとおもしろい像でした。さて、香港大學を出て、次の目的地である「孫中山記念館」に向かいます。
Feb 15, 2007
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今回は、上環を歩いたときの事をご紹介をして行きたいと思います。上環は、ご存知のように香港島の西の端にあります。このあたりは結構古くからの街で、おいしい茶餐店や麺のお店が多いと聞きます。でも場所的なせいか、普段あまり行く事のないエリアであることは確かです。私もマカオへ行く時に通るくらいで、知っているのは、骨董品街やウェスタン・マーケットくらいでした。最近、このエリアで行ってみたい場所が出来たので、つい先日行って参りました。題して「孫文を偲ぶツアー」、もちろんツアー客は私ひとりだけですが。さて、まず最初に向かった先は、「香港大學=University of Hong Kong」です。この大學は、香港のみならずアジアでも有数と言われるほどの名門大學ですが、一般人も構内に入れます。コロニアルな建物がとても美しいキャンパスで、中には美術博物館まであると言う事です。場所は、MTR上環駅から更に西の山の中腹で、タクシーで10分ほどの距離です。歩けなくもないですが、ちょっと遠いのと、坂がかなりきついので、それなりの覚悟が必要です。さあ、大學のキャンパスに到着です。東門を入ると、いきなりすぐに石段があります。ふうふう言いながらそれを登りきると、今度は突然エレベータフロアが出てきます。他に行けそうな通路もないので、ちょうど来た学生に倣ってエレベータに乗り、とりあえず上へ向かいました。のっけからこういう建物構造の大學と言うのは、はじめての経験です。そのエレベーターを降りると、突然そこに大きな広場がありました。そうなんです、ここは山の中腹の傾斜地にあるので、各建物同士がエレベーターやエスカレータ、階段などでつながっている、とてもユニークなキャンパスなのです。広場の正面には、図書館があり、その横にはなんとスタバまであります。この広場は、かなり高い場所にありますから、上環の街が見下ろせ、とても見晴らしがいいです。この広場をさらに歩いて上に登っていくと、周りを緑に囲まれた静かな蓮池があります。香港大學は、中国建国の父と言われる革命家「孫文」が、若き頃に医学を学んだ大學です。もっとも、その頃の名前は、「香港西医書院」と言ったようです。池のほとりには、その孫文の銅像があります。そこでは、卒業記念写真でしょうか、お決まりの大學帽と衣装に身をつつみ、写真を撮っている人達がいます。その池を過ぎて、急な坂を登って、上の大きな建物を目指します。苔生した大きな木々の緑が、長い歴史を感じさせます。その大きな建物に入ると、そこは吹き抜けのホールのような構造になっていて、階段とエスカレータが最上階まで続いています。そのままエスカレーターで一番上の階まで行きました。振り返ると、はるか下のほうに、先ほど入ってきた玄関が見えます。ほんとうに坂の多いキャンパスです。一番上の階の出口から、外に出てみると、そこにはまた広場があり、白い曲線のきれいな階段を登ったもう一段高いところには、洋風の洒落た建物があります。この建物は、「エリオット・ホール=儀礼堂」という建物です。赤いレンガ造りのとても美しい建物で、今も学生寮として使われているようです。このあたりが、キャンパスの一番高い場所になるようで、すぐ隣りには近代的な大きな棟があって、恐らく授業もそこで行なわれているようです。再び先ほどのエスカレータの場所に戻ります。下りは階段だけでしたので、テクテクと下まで歩いて行きました。どうやらこの建物は、「CYMアメニティセンター=荘月明文娯中心」と言うようです。さしずめ、学生会館と言ったところでしょうか。中には学生食堂やコーヒーショップ、小さいですが「パークン・ショップ」までありました。ちなみにこの食堂、もちろん一般の人も食べられるようで、値段も学生価格でかなり安かったです。掲示板には、クラブへの勧誘のチラシや、イベントのお知らせなどが貼ってあります。自分の学生時代を、ふと思い出しながら、しばし見入ってしまいました。そうそう、それらのチラシは広東語ではなく、すべて英語です。なんでもここの授業、すべて英語で行なわれるらしいです。さすが名門は違いますねぇ。さて、次はまた下へ戻って、この大學で最も歴史のある建物である、「LYホール=陸佑堂」へ向かいます。
Feb 14, 2007
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仕事でよく出張するのが、中国の深センや東ガンです。先日も東ガンへ行きましたが、今日はその時の話題です。午前中の予定が終了、午後もう一件予定があり、とりあえずどこかで食事をしようと言う事になりました。そこで、ドライバーが知っていると言う海鮮中華レストランへ入ることにしました。駐車場に車を止めて、レストランへ入ろうとして見かけたのがこれです。ドラム缶のようなもので、なにか焼いているようです。いい香りがして来て、すぐに何かわかりました。それは焼き芋です。香港では、こういうもので焼いているところは、見たことがありませんでした。中国では、これは一般的なんでしょうか?さて、海鮮レストランには、店の入口にたいてい水槽があって、お客は自分の食べたいものを、その中から選んで、オーダーすることが出来ます。今日はお昼ですので、真剣に魚を選んで海鮮中華料理というほどでもないのですが、やはり水槽があると、つい見に行ってしまう癖がついてしまいました(笑)このあたりでは、香港や深センとちょっと違って、置いている魚も川魚が多いようです。しかも、かなり大きい魚も泳いでいます。そのとき、足元に何かバケツのようなものが並んでいて、ゴソゴソ動いているの見えました。なんだろうと思ってみると、、それは生きている亀でした。何匹もひとつのバケツにはいっていて、窮屈そうです。正直、私はまだ亀は食べた事はありません。すっぽんもいました。と、その横のバケツにも、何かいます。よく見ると、それは蛙でした。実は、蛙はこの間食べたばかりです(笑)日本からの出張者が来た時に、中国のレストランで、やはりオーダーして食べたのです。こちらに赴任した頃、「田鶏」と書いたものがあったので、鶏肉が好きな私はオーダーして食べてみたのですが、どこか少し鶏肉と違います。後で聞いたら、それが蛙とわかりました。そのまた横にも、もうひとつバケツがあります。恐る恐る除いて見てみると、それは蛇でした。蛇もおいしいと聞きますが、これはまだ食べた事がないんです。ここは、海鮮だけでなく、こういう動物も新鮮で活きが良い事をアピールしたいのでしょうか。ここの地元のお客は、「これにして」なんて言って、選んだりするんでしょうかね?さて、そんなものを見た後でしたが、食欲は旺盛です。せっかくだから、今見たものはどうかと薦められましたが、やっぱり昼からあのメニューではちょっと重たすぎるのでお断りし、無難に広東料理のメニューから選びました。このお店、味の方はまあまあおいしかったです。それにしても中国には、いろんな食べ物があります。こちらにいるうちに、食べ物のレパートリーを増やしたいですね。ところで今日の日記の内容は、これらの動物が苦手な人には、大変失礼致しました。中国での出来事を、そのままお伝えしたかったので、敢えて写真を載せました。どうかご了承ください。
Feb 13, 2007
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もうすぐと言うか、ようやくと言うか、今週末には「春節(旧正月)」になります。お正月には、こちら香港でも花を買って飾ったり、お正月独特の物を食べる習慣があります。私はこちらの習慣に併せて、何か食べると言う事はないのですが、ちょうど会社が契約しているホテルから、贈り物で「大根餅」が届きました。この「大根餅」ですが、香港人の家庭では、自分で作る人もいるようです。一足早いですが、これをご馳走になって、少しだけ正月気分を味わいました。今回の贈り物は、丸いケーキのような形で、大きさは30cmほどありました。小さく切って分けてもらいましたが、やわらかくて、とてもおいしかったです。これは、点心のメニューにもありますので、おなじみの方もいらっしゃいますね。さて、このお休みは、ちょうど太子方面に行ったので、フラワー・マーケットへ寄ってみました。お正月の花を買う人で賑わっていて、大きな花の包みを担いで帰る人も結構いました。その後、モンコック方面へ歩いて来ると、トンチョイ・ストリート(通菜街)はすごい人出で、歩くのも大変です。中でもお正月の飾りやお菓子などを売るお店は、特に大賑わいです。そこで、他の人が買うのを見て、私もついつい買ってしまったのがコレです。お宝箱のような箱です。中に何が入っていると思いますか?では、ふたを開けてみましょう。じゃじゃ~ん、そこには眩いばかりの金銀財宝です。賢い皆様は、もうお判りですよね。これ実はチョコレートなんです香港では、お正月に食べるお菓子はいくつかありますが、このチョコレートもそうです。特にお正月には、金貨や財宝の形をしたものを好んで食べるようです。今年一年、お金が自分に回ってきますようにと言うことなんでしょうね。私も財運が弱いので、これで今年はバッチリだと勝手に思っております(笑)ちなみにこの箱は、さすがにお菓子と一緒に売ってはいません。別のスーパーでお菓子入れ用に買ったものなんですが、いかがですか?折りしも、日本ではもうすぐバレンタインデーですね。そう言う場面から、すっかり遠のいてしまっているのは、ちょっと寂しいですね余談ですが、買ったチョコ食べてみたら、味の方はっきり言ってマズいです。油っぽいと言うか。石油みたいな匂いがする感じ。まあ、安いですからねえ。さて、今年もあと5日です。来年こそは、良い年にしたいものです。P.S.今回歩いたときの様子を、フォト・アルバムにアップしましたので、またご覧下さいね。
Feb 12, 2007
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いよいよシンガポール旅行も最終日です。今日は、シンガポールの中でも、ノスタルジックな街を訪ねます。それは、「アラブ・ストリート」と「リトル・インディア」です。「アラブストリート」は、19世紀頃にアラブやブギス(インドネシアの海洋民族)の商人たちが、香料・コーヒー豆・砂金・真珠などを運び込み、商業の街として栄えたところだそうです。ダウンタウンの北東にあり、私たちのホテルからはタクシーで10分ほどで、「アラブストリート」の入り口に着きました。通りの奥には、イスラム寺院の特徴ある丸い屋根が見えます。Singapole 2005-14 posted by (C)Naoここのメインは先ほど屋根が見えたシンガポール最大のイスラム寺院「サルタン・モスク」で、そこに通じる「アラブ・ストリート」、「ブッソーラ・ストリート」、「カンダハール・ストリート」の3つの特徴のある通りがあります。特に、上の写真の「ブッソーラ・ストリート」は、並木がきれいな南国情緒あふれる通りです。狭い通り沿いにはエスニック雑貨、籐製品、アラビア絨毯、バティック、ソンケット、テキスタイル、宝石、アクセサリーなど、イスラムに関連したお店が軒を連ね、見ているだけでも結構楽しいところです。また、マレー・インドネシア料理のお店やカフェも多く、「ムスリム(=イスラム教徒)」の文化や生活が感じられるエリアです。実際にここを歩いていると、イスラムの衣装を着たマレー系の女性をよく見かけます。イスラムの街を後にして次に向かったのは、すぐ北に位置する「リトル・インディア」です。「リトル・インディア」は、「セラグーン・ロード」という通りの両側に沿って広がる、文字通りインド人街です。ここに行くと、サリーを着た女性や、白いインド服を着た男性の姿が目に付きます。お店にはさまざまな香辛料が並び、音楽もインド系の独特な音楽が流れています。この街は、1820年代頃から、イギリスの植民地政策で、南インドから移住させられた人達が住み着いてできたそうで、インドの伝統・文化を守り続けて、今に至っています。ここにいると、香辛料の強烈な匂いに包まれて、本当にインドに迷い込んだ感じがしました。この「セラグーン・ロード」を進んでいくと、ヒンズー教の寺院が見えてきます。「スリ・ヴィラマカリアマン寺院」で、入り口上部には特有の「ゴープラム(神々や神聖な動物の牛などを彫ったもの)」があり、光り輝いています。寺院の中は、大勢の熱心なインド人信者が、お供え物などを持って、礼拝に来ていました。Singapole 2005-6 posted by (C)Naoこの通りは、それほど長い通りではないので、店を覗きながら歩いて見て回れます。インド系のあらゆるグッズのお店が入っている、「リトルインディア・アーケード」や激安デパートの「ムスタファ・センター」などで買い物をすると良いようです。私たちも、ここでいくつかシンガポールのお土産を買い込みました。ムスタファセンターには両替所もあって便利でした。さて、次に向かうのは、「シティー・ホール」、「マリーナ・エリア」です。そこへ行く途中で見たのは、シンガポールを代表するコロニアル形式の「ラッフルズ・ホテル」です。ラッフルズホテル posted by (C)Naoここは、1887年にアルメニア人の富豪の兄弟によって作られたホテルで、その後世界中の著名人や旅行者を魅了してきたホテルです。あのチャップリンや、サマセットモームと言ったVIPも訪れているようです。私たちは外観を眺めただけですが、白亜の建物が優雅な雰囲気を醸し出しています。ホテルには宿泊者以外は入れないようですが、レストランとショッピングエリアには出入りできるようですので、次回は是非入ってみたいと思います。「ラッフルズ・ホテル」を跡に、「シティー・ホール」を過ぎるとそこは「マリーナ・エリア」です。シティー・ホール周辺には歴史的な建物などの見所がたくさんありますので、時間があれば端から見て歩くといいのですが、あまり時間がなかったので、私たちは直接「マーライオン・パーク」へ向かいました。「マーライオン・パーク」は、シンガポール側の河口の、海に面した場所にあります。おなじみの白い「マーライオン」が、海に向かって勢いよく水を噴き出しています。マーライオン posted by (C)Naoそのすぐ後には、かわいい「ミニ・マーライオン」もいて、これまた水を噴き出しています。「マーライオン・パーク」のすぐ後方には、「シェントン・ウェイ」と呼ばれる高層ビルの林立するするエリアがあり、ここをバックに写真をとっている人も多かったです。その「マーライオン・パーク」から、「エスプラネード橋」を渡った先にあるのが、「エスプラネード・シアターズ・オンザ・ベイ」です。Singapole 2005-7 posted by (C)Naoこれは巨大なシアター・コンサートホールで、イタリアの「オペラハウス」を模して作られたんだとか。外観が似ていることから、地元では「ドリアン」と呼ばれているようです。「マーライオン・パーク」からシンガポール川にかかる「アンダーソン橋」を渡ると、そこには緑の多いエリアが広がっていています。そこにあるのが「ビクトリア・コンサートホール&シアター」の白く美しい建物です。正面には、近代シンガポールの父と言われる「ラッフルズ卿」の像があります。Singapole 2005-8 posted by (C)Nao再びシンガポール川に戻り、さらに上流方面に向かいます。そこは「ボート・キー」と言われるエリアで、オープンエアーのレストランやパブが川沿いに広がっています。さらに最近では、その上流に「クラーク・キー」と呼ばれる、新しいライブ・エンターテイメントエリアが広がっているようです。このあたりは、夜に川の涼風を受けながら、ゆっくり食事でもしたい、そんな場所です。Singapole 2005-9 posted by (C)Naoさて、もうそろそろ帰る時間となってきました。私たちは夕方の飛行機に乗るため、一番近いMRT(地下鉄)の「ラッフルズ・プレイス」駅まで歩き、そこからホテルのある「ニュートン」駅まで乗りました。MRTは、もちろんこれが最初で最後の体験です。ホテルに着いて、荷物をピックアップし、そのままタクシーでチャンギ空港へ向かいます。空港までは、「イーストコースト・パークウェイ」と言う快適なハイウェイを通ります。この道路は南国の雰囲気が漂うとても爽快な道路で、このままもう少しシンガポールにいたいと言う気持ちにさせられます。Singapole 2005-10 posted by (C)Naoシンガポールは、私が思っていた以上にきれいな都会で、また魅力のある国でした。香港とはまた違う意味で、旅行も暮らすのも楽しそうな、そんな印象を持ちました。今回の旅行は忙しく歩きまわったので、みんなちょっと疲れ気味でしたが、きっといい思い出となるでしょう。
Feb 11, 2007
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今回のシンガポール旅行での楽しみの一つが、これから行くナイト・サファリです。このナイト・サファリは、世界的にもあまり類を見ないもので、40ヘクタールの中に、130種類の動物が、1000頭以上いるそうです。特にシンガポールのナイト・サファリは、絶滅品種が75%を占めていると言う点が特徴的です。動物園などでも昼間の動物の生態を見ることは出来ますが、夜の生態はなかなか見られないので、是非見てみたかったのです。ここへもオプショナル・ツアーに申し込んで行きました。オーチャード・ロードのホテルへ集合し、そこからバスで30分ほど北の郊外へ走ります。狭いシンガポールですが、このあたりは自然保護区でとても自然が多く、とても落ちつきます。湖沿いにあるシンガポール動物園に併設されたナイト・サファリに到着したのは、まだ明るいうちでした。まずは、ブッフェ・レストランで夕食を取り、いよいよ動物たちを見に出かけます。ところで、ここナイト・サファリを見る場合、道路を走る列車のようなトラム・カーに乗って見る方法と、徒歩で見て回るトレイル・コースがあります。ナイトサファリ2 posted by (C)Naoトラムコースは大きく二つに分かれていて、イースト・ループには、ヒマラヤ丘陵、ネパールの谷、インド亜大陸、アフリカ赤道付近、インドネシア・マラヤ地域の5つのエリアがあります。ウエスト・ループには、アジア河川地域、南米草原地帯、ビルマ丘陵の3つエリアがあります。トレイル・コースは、フィッシングキャット・トレイル、レオパード・トレイル、森のジャイアンツ(熱帯雨林)トレイルの3つがあり、それぞれ一時間くらいです。トラム・カーには、日本語トラムと英語トラムがあり、英語の方が頻繁に出発していますが、それでもかなり込んでいました。私たちはツアーで行ったので、もちろん日本語トラムでした。私達が出発した頃には、あたりはもう薄暗くなっていました。このナイト・サファリでは、動物のいるエリアは、50ルクスという弱い照明で照らされています。この明るさは、目が慣れくると、肉眼では動物の様子がよく見えます。でも、カメラで写真を撮るのは至難の業です。もちろんフラッシュ禁止です。私はずっとデジタル・ビデオカメラで撮っていましたが、赤外線撮影機能がついていたので、近くの動物であれば、はっきりと見ることが出来ました。大きな動物、インドサイ、キリン、アジアゾウなどは良く目立ちます。バクは、トラム・カーの道まで出てくる愛嬌物でした。ナイトサファリ1 posted by (C)Naoここでは、照明に浮かび上がる動物たちの姿や行動が、とても印象的でした。エリア内のどこに動物達がいるのか、捜してみるのも結構楽しみでした。暑いシンガポールでは、動物は夜のほうが活発だという事も聞きました。確かに、昼間は寝そべっていそうな動物も、夜になるとえさを食べて、活発に動き回っています。さて、トラム・カーで回った後は、自分の足で歩いて見て回るトレイルです。今回私たちが行ったフィッシング・キャット・トレイルは、森の中の小川に沿って歩いていきます。夜の熱帯林の中を歩いて行くのは、ちょっとした探検気分で、なかなか楽しかったです。ところどころに人が固まっているところには、たいてい動物がいて捜すのもそう難しくありませんでした。私たちは時間の関係で見れなかったのですが、ナイトショー(20分)と言うのもあるようで、時間があれば見てみるといいようです。さて、最後に園内のお土産ショップを見てから、バスに乗り込み帰路につきました。それぞれのホテルを周り、ホテルに着いたのはかなり遅い時間でした。今日は歩きまわったので、少し疲れましたが、貴重な体験が出来て良かったです。明日は最終日、シンガポールのエスニックな街、アラブ・ストリートとリトル・インディア、それにシンガポールの顔とも言えるマリーナ・エリアを見て歩きます。ナイトサファリ3 posted by (C)Nao
Feb 10, 2007
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前回からの続きで、セントーサ島に来ています。さて、次に行ったところは「ドルフィン・ラグーン」です。ここは、「ピンク・ドルフィン」と言う全身がピンク色をした珍しいイルカのショーを見ることが出来ます。普通よくある観客席のあるショー会場と違って、この会場はパラワンビーチと言う砂浜のすぐとなりの入り江のような砂浜で行なわれ、日除けテントにいすを並べた会場です。ビーチなのですがとても静かな場所で、椰子の木が生い茂り、南国情緒たっぷりです。もちろんショーですから、ジャンプや上体を水面に出すスパイ・ホップ、フラフープ回しなどの曲芸もあります。Singapole 2005-13 posted by (C)Naoでも、ここはどちらかと言うと観客参加型で、イルカにさわったり、写真を撮ったりという、イルカと親しくなれるそんな趣向のものでした。ショーが終わって、となりのパラワンビーチに行くと、大勢の人がビーチで遊んだり、寝そべったりして楽しんでいます。シンガポールは、中心街からこんな近いところに、きれいなリゾートビーチがあるんですね。ところで、セントーサ島内にはカラフルなシャトルバスが走っていて、点在するスポットを自由にまわることができます。ブルー、レッド、イエロー、グリーンの4系統走っていて、とても便利です。ツアーと言えども、島内は車で自由に走る事はできませんから、何度かこのバスのお世話になりました。さて、最後に向かったところは、「マーライオン・タワー」です。マーライオンは、今やシンガポールのシンボルのようなものですが、上半身がライオン、下半身が魚と言う不思議な容姿の像です。Singapole 2005-3 posted by (C)Naoご本家は、中心街のマーライオン・パークにあり、それほど大きくないのですが、ここのマーライオン・タワーは高さ37mもあり、エレベーターで天辺に上ると展望台があります。個人的には、こちらのマーライオンの方が、顔も精悍でライオンらしくて好きですね。大きく開いた口の部分もベランダのようになっていて、そこからも景色を眺めることが出来ます。夜になると、このタワー全体がライトアップされ、目も光ってミステリアスな雰囲気です。展望台からは港のクレーンがたくさん見え、さらにその先にはシンガポールの中心街も見ることが出来ます。Singapole 2005-1 posted by (C)Naoもう一方を見ると、沖にはたくさんの大きなタンカーや貨物船が停泊しています。シンガポールが、香港と並んで船舶物流の一大拠点であることを、改めて思い知らされます。Singapole 2005-2 posted by (C)Naoさて、マーライオンともお別れし、駐車場まで歩きます。いかにも南の島のホテルという感じで、泊まってみたいです。Singapole 2005-4 posted by (C)Naoここまでセントーサ島を急ぎ足で見てきました。迎えにのバスに乗り、ホテルへ向かいます。帰路の途中で、お決まりのお土産屋さんに寄りました。スコッツロードにあるDFSですが、ここはかなり大きいお店でした。ここからなら、歩いてホテルまで帰れる距離です。買い物を少ししてホテルへ帰り、休んでからオーチャード・ロードへ出てみました。Singapole 2005-5 posted by (C)Naoシンガポールの街路の印象は、香港のそれと大きく違います。それは、南方独特のことですが、街路樹が多いと言うことです。やはりこちらは暑いですから、緑があると日陰を作ってくれて、また見るからに涼しげです。さて、旧正月の一日目と言う事もあり、高島屋や伊勢丹は残念ながらお休みでした。通りをしばらくブラブラして、あまりにも暑いので、一旦部屋に帰ることに、、今夜の「ナイト・サファリ」のために、みんな元気を温存する事にしました。それでは次は「ナイト・サファリ」です。
Feb 8, 2007
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今日はいよいよシンガポール観光に出かけます。まずはホテルの大きなビュッフェレストランで朝食。子供たちは、この時間がとても楽しいようです。何故かと言うと、それは好きなものがいろいろと自由に取れるからなんです。大きな木が生い茂り、滝もあったりして、落ち着いた素敵な雰囲気でした。シェラトンタワーズ・ホテルロビー posted by (C)Naoさて、今日向かうところはセントーサ島です。少ない時間で効率的に見るために、あらかじめオプショナルツアーを申し込んでいました。バスがホテルへ迎えに来てくれて、そこからオーチャードロード周辺のホテルをいくつか回って、他のお客さんも乗り込み、いよいよセントーサ島入り口となるハーバー・フロント・タワーへ到着です。ここで、セントーサ島についてちょっとご紹介します。セントーサー島は、シンガポール中心街からも程近い場所にある東西4km、南北1kmの島で、政府によって開発されてきたレジャー&リゾートアイランドです。「セントーサ」とは、マレー語で「平和と静けさ」と言う意味らしいのですが、開発が進んだ今では、とてもそういう静かな雰囲気ではないようです。島のあちこちに、レジャー施設やアトラクション、ホテルなどが点在し、現在もまだ再開発が進められていて、2010年にはなんと、あの「USJ」のシンガポール版がお目見えするそうです。これからも新しい魅力が加わっていくようですので、一度は行ってみたいお勧めスポットです。この島は、本土からは800mと言う距離にあり、交通手段はバスでも行けるのですが、私たちは、今回ケーブルカーで海を越えて、島へ渡りました。6人乗りのケーブルカーに乗り込み、いざセントーサへ!このケーブルカーの最高地点はなんと海上91m、なので外の眺めは最高です。すぐ眼下には、大型客船やクルーザーなどが見え、遠くにはシンガポールの中心街の高層ビルも見ることが出来ます。Singapole 2005-0 posted by (C)Naoでも高い場所が苦手な私は、すっかり固まってしまって、写真を撮るのやっとです(笑)全面ガラス張りのキャビンもあるらしく、これに乗るととてもスリルが味わえるようです。長かった8分間が終わり、ようやく地上に下りてホッとします。島に到着して、最初に向かったところは、「バタフライ・パーク/昆虫館」。ここは、この種の博物館としてはアジアでも有数で、かなり大きなネットに囲われた、熱帯植物が生い茂るの中を、きれいな蝶が優雅に舞っています。隣りの昆虫館では、膨大な種類の昆虫や、さそり、タランチュラなど、珍しい生き物が見られます。外国の大きなカブトムシなどが見られて、息子は大喜びでした。セントーサ島バタフライパーク posted by (C)Nao次に向かったところは、「アンダー・ウォーター・ワールド」です。ここは、東南アジア最大の水族館で、巨大な水槽の中を83mものアクリル・トンネルが通っていて、動く歩道になっています。ここでは、あたかも海底を散歩しているような感覚になります。セントーサ島アンダーウォーターワールド posted by (C)Naoとてもきれいな熱帯魚やサメ、エイ、そして巨大な魚までが、水槽内を悠々と泳ぐ姿は、大人でも結構楽しめました。さて、次回は「ドルフィン・ラグーン」、「マーライオン・タワー」と続きます。
Feb 7, 2007
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香港に暮らすようになってから、何度か海外旅行に行きました。ご承知のように香港はとても狭いので、旅行に行くとなるとほぼ間違いなく海外(中国も含めて)になります(笑)これまで行ったところは、中国以外では、シンガポール、タイ、そして台湾です。香港からアジア方面へは、パッケージツアーなどを利用すれば、比較的安く行く事が出来ます。私もこれまではとても忙しくて、とても旅行どころではなかったのですが、2005年の春節(旧正月)に、初めてシンガポール旅行に行って来ました。その時の記憶を忘れないうちに留めておこうと思い、今更なのですが日記に書き残す事にしました。タイや台湾の旅行も、そのうちアップして行きたいと思います。ただ、当時の私は、ビデオカメラとフィルムカメラを持って歩いていましたので、デジタル画像は、ごくわずかしかないので、雰囲気程度にご覧下さいね。ところで、今回旅行先をシンガポールにした理由は、春節期間中でも開いていて、子供が行っても楽しめそうな場所があり、また治安が良くて暖かい場所と言うことで決めました。シンガポール posted by (C)Nao大晦日の夕方、香港発のキャセイ便に乗り込み約4時間、ようやくシンガポールのチャンギ国際空港に到着です。真冬と言うのに、こちらではムッとする暑さ、さすが赤道付近だけのことはあります。このチャンギ空港は、エアポート・オブザ・イヤーに何度も選ばれているだけあって、とてもきれいで機能的ですね。トランジットの人が多いというせいもあるんでしょうが、夜でも人が多く飛行機もまだ到着するようです。ちょうど日本からの到着便も重なり、イミグレにはかなり時間がかかりました。さて、ようやくタクシーに乗り込み、宿泊先の「シェラトンタワーズ」へ向かいます。タクシーのドライバーは人のよさそうなおじいちゃんで、最初英語(シングリッシュ?)でしたが、私たちが香港から来たと聞くと、自分は中国人で郷里は広東だと言うので、それからはマンダリン(普通語)での会話で盛り上がりました。空港からは意外と早くて、30分ほどでホテルへ着きました。今回はフリーのパッケージツアーで来ましたが、特に家族旅行のときは、まあそこそこのホテルに泊まりたいと思っています。もちろん予算によりますので、いつもそうできるわけではありませんが、、特にひとりの場合などは、ええいどこでもいいやっ!となります(笑)シェラトンは世界的なホテルチェーンですので、ホテルもサービスもきっといいだろうと思って決めましたが、なかなか満足できるものでした。場所は、すこし繁華街から離れたスコッツロード沿いにあって、ショッピングエリアのオーチャードロードからも歩けない距離ではありませんでした。sheraton singa 1 posted by (C)Naoこのあたりは静かな場所で、すぐそばにはシンガポールの地下鉄(MRT)のニュートン駅があるので、どこかへ出かけるにも便利です。最近では、巨大ホーカーズが近くにオープンしたらしいので、もっと便利になりましたね。さて、宣伝みたいになってしまいましたが、そのホテルへようやくチェックイン。さすがに長旅と暑さと、また時間も遅いので、みんなちょっとお疲れモードです。部屋に入ると、すこし狭い感じですが、シンプルで落ち着いたインテリアで、とても洗練されています。テレビを見ようとつけてみましたが、さすが多民族国家と言うだけあって、いろんな国の言葉で放送されていました。マレーの言葉でしょうか?さっぱりわかりませんでした(笑)さて、今回の旅行は少ない日程なので子供中心にして、ショッピングはお土産程度のみです。明日はお決まりのセントーサ島、夜はナイトサファリへ行く予定です。それでは、今日はこの辺で、おやすみなさい。sheraton singa 2 posted by (C)Nao
Feb 4, 2007
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もうすぐ中国の旧正月がやってきます。農暦での正月は毎年ずれるのですが、今年は2月18日がいわゆる元旦です。2月も後半ともなると、正月と言っても何か少し間が抜けてしまいますが、香港や中国の人にしてみれば、やっぱり一大イベントなんですね。最近になって、ようやく香港の街にも正月らしい雰囲気が出てきました。この時期、あちこちのビルやショッピングモール、お店などが、趣向を凝らした正月の飾りつけをします。香港の正月飾りは、日本のものと趣が違って、とにかく派手派手なのですが、見ていて結構楽しめます。そこで街を歩いて見かけたものを、いくつかご紹介して行きたいと思います。これを見て、少しでも香港の正月気分を味わっていただけるといいですね。さて、まず最初はネイザンロードの貴金属店で見かけたものです。今年の干支はブタさんなので、あちこちでブタさんが飾られています。ブタさんはとても愛嬌がありますが、財運が良くなるとても縁起のいいものと言われています。このブタさんはさすがに純金製でないと思いますが、おとなりの白馬と馬車は、純金がふんだん使われいるようです。なんでも時価にすると相当なものらしいです。一度でいいから乗ってみたいものです(笑)さて、次は沙田のショッピングモール内で見かけたものです。喜の字が二つ並んでいますが、これは中国ではとてもおめでたい字なんだそうです。文字の中には蛍光管が入っていて、きれいに光っています。また、真ん中の空洞は通路になっていて、人が通れるようになっていました。次は、コーズウェイ・ベイのワールド・トレード・センター(世貿中心)です。ここは、いつも奇抜な飾り付けで楽しませてくれますが、クリスマスには天使が宙を飛んでいる飾つけでした。この正月バージョンも、またきらびやかで見事なものですね。夜になると電飾が光って、これまた見ごたえがあります。今度は、セントラル・センター(中環中心)のビルの入り口で見かけたものです。ここでは、順路に赤いちょうちんも飾られていて、いかにも中国らしい雰囲気です。新年を祝う言葉が書かれています。赤と金色のコントラストが見事ですね。最後はホンハムのウォンポーにあるJUSCOです。ここのショッピングセンターは、大きな客船の形をしていて、とてもユニークです。ここでも、かわいいブタさんが大活躍です!私もブタさんにあやかって、今年はお金に恵まれないかなあなどと思っていますが、どうなるでしょうか(笑)さて香港の正月飾りをご覧になってみて、いかがでしたでしょうか?こちらでも、お正月はみんな買い物に行くようです。香港へは、中国大陸からの人もどっと押し寄せるでしょうから、かなりにぎやかになるでしょうね。旧正月まであと2週間とちょっと、街もだんだん賑やかになってきました。
Feb 1, 2007
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