全13件 (13件中 1-13件目)
1

香港出張の最終日、ワンチャイの宿泊ホテルを出て、一路中環(セントラル)へと向かいます。午後のフライトまで時間があったので、機場快線の香港駅でチェックインを済ませてから、中環(セントラル)を少し歩いてみることにしました。ここは相変わらず欧米系の外国人が多く、この日もすれ違う人の半分以上がそうでした。上海灘は、今日も大勢の観光客で賑わっている様子。こんなところで、オーダーメイドのチャイナドレス作ってみたらいいでしょうね。中環(セントラル)1 posted by (C)Nao皇后大道中から南に入って、[石本]典乍街(Pottinger St=石坂街)辺りを少しブラブラしてみます。ここは、オフィスビルの谷間にある、ちょっとごみごみした露天街で、コスプレグッズや装飾品などを売るお店が並んでいて、見ているだけで楽しい場所です。中環(セントラル)2 posted by (C)Naoちょうど香港では、ハロウィンの準備真っ只中と言うわけで、そうしたいろんなものを売ってました。中でも多かったのが、ちょっと怖~いマスク。さすがにこれをかぶって外を歩いたらヤバイかも(笑)。中環(セントラル)3 posted by (C)Nao少し先へ歩いて行くと、、、キャーッ!バラバラの手や足がー!中環(セントラル)4 posted by (C)Naoなんて、、ちょっと驚かせてごめんなさい。それにしても、これホントよく出来てますね(笑)この通りには、短い坂道の両側に、たくさんのこうした楽しいお店が並んでいます。この時は、小さな子供達を連れた家族連れがいっぱいでした。皆ハロウィンに向けて準備に余念がありませんね。さて、坂道を歩いて小腹が空いてきたので、お昼にすることに、、中環(セントラル)5 posted by (C)Nao今度は坂道を下って上環方面へと歩き、やって来たところは、牛[月南]麺では香港で知らない人はいないと言うほど有名な元祖牛バラ麺のお店、九記牛[月南]です。この日は、お昼時ちょっと過ぎていましたが、相変わらずの大盛況で、外には大勢の行列が出来ていました。中環(セントラル)6 posted by (C)Nao何とか中に入って、小さな丸テーブルに相席で座ります。頼んだものは、牛[月南]河粉(牛バラ肉入り麺)と凍檸茶(アイスレモンティー)。1930年に屋台から始まったと言うこのお店、秘伝のスープは何とも言えないコクのある味で、しっかり煮込んだたっぷりのバラ肉はコラーゲンたっぷり、やわらかくてとてもおいしいです。隣りの男女のカップルは、カレー牛[月南]麺を頼んでいましたが、最近ではこちらもとても人気があります。中環(セントラル)7 posted by (C)Naoさて、おいしく戴いて、お腹もいっぱいになったので、再びセントラル方面へ向かって歩き、香港駅へと戻ります。このあたりは街の歴史が長いので、古い建物と新しい高層ビルとが混在していて面白いですよね。中環(セントラル)8 posted by (C)Naoもう少し時間があれば、少し坂を上ったハリウッド・ロードやキャット・ストリートまで足を伸ばしたいのですが、フライトに遅れては洒落にならないので、それはまた次回に期待です!ところで、今回の出張で娘に頼まれた香港での買い物はこの本です。買ったのはいいのですが、ちゃんと最後まで読んでくれるのか、ちょっと心配です(笑)。ハリー・ポッター posted by (C)Nao
Oct 31, 2007
コメント(20)

このところ、しばらく天気の悪い日が続いて、台風なんかも来てましたが、今日はようやく久し振りに良い天気になりましたね。さて、もうすぐハロウィーンが来ますね。香港に行く前は、あまりハロウィーンと言うものは、意識したことはなかったのですが、香港では英国統治の影響から、これは結構大々的なイベントのひとつとなっています。子供たちも、その頃は学校で仮装をしたりして、結構楽しんでいたようです。その感覚は日本に戻ってからも同じようで、この時期になるとカボチャや魔女や幽霊などのマスコットなどを飾ったりして楽しんでいます。それでも今では、日本でも結構ハロウィーンと言うイベントが、だいぶ浸透してきているように感じますね。ただ、それはまだおもちゃ業界やお菓子業界がメインと言えなくはないのですが。そんな中、今日はとある洋菓子屋さんへ行ってきました。ここのお店は郊外にある大きな店舗で、建物は洋風のとてもお洒落な雰囲気です。お店の入り口では、こんなメンバーがお迎えしてくれました。お店の中もハロウィーン一色、店員さんもみんな仮装していました。さて、ショーケースにはいろんな形や絵柄のケーキが飾られていました。このケーキ、実はあるイベントの一環で、すべてデザインは子供達の描いた絵です。大勢のパティシエたちが、これらをすべて手作りしたのだそうです。なかなか夢のあるイベントですよね。今日は、ハロウィーンの絵柄の入れ物(カップ)に入ったお菓子を買ってきました。こうしたカップに入ったお菓子は、ちょっとお値段も高めですが、食べた後入れ物が記念に残るから、ついついケーキよりこちらを選んでしまいますね。買ったものは、フルーツいっぱいのムースと、パンプキン・プリンです。どちらも家族でおいしく頂いちゃいました。さて皆様、来週はどんな週になるのかわかりませんが、また頑張っていきましょう。
Oct 28, 2007
コメント(18)

シンガポールでの夕暮れ時、あの牛のスリ・マリアマン寺院を出て、チャイナタウンの中を歩いて、中秋節のランタンフェスティバル会場を捜すことにしました。さて、ここでこのシンガポールのチャイナタウンについて少し触れておきましょう。中華系民族が7割を占めるシンガポールでは、一昔前までは、いたるところでチャイナタウンの雰囲気を感じられたそうです、しかし最近では、政府の都市再開発政策で古い建物は取り壊され、今ではチャイナタウンと名のつくところは、このシンガポール川南側のこのエリアのみとなってしまったようです。開発か保存かの論議の中、一時はここのチャイナタウンと言う名前そのものの存続も危ぶまれたようですが、政府も観光資源としてのチャイナタウンの重要性に気づき、このエリアを保存・再開発してきたようです。ですから、ここはいわゆる香港や中国などにある、あのごみごみした古い繁華街のイメージがまったくなく、どこかテーマパークとも思えるような綺麗な建物が並んでいるのです。それでもチャイナタウンはチャイナタウン。看板は漢字で書かれているし、売っているおみやげ物などは、中国風のものばかりです。さて、MRTチャイナタウン駅から出て、スリ・マリアマン寺院までの通りが、パゴダストリートです。ここには中国雑貨やアクセサリー・骨董品・衣類などのお店が多く、また屋台街も出ていて、まさにいわゆる夜市です。今ではここは昼間から営業しているようですね。そして、パゴダ・ストリートの真ん中あたりから出ている横道が、トレンガノ・ストリートです。ここにも屋台がたくさん出ていますが、こちらは食べ物やさんが多いのが特徴でしょうか。ここでは、週末の夜に中国の雑技やオペラなどのパフォーマンスも行なわれるようです。私が行った時は週末でしたので、ここはすごい人手で、人ごみを掻き分けて歩くのがやっとでした。そのトレンガノ・ストリートが突き当たった通りが、サゴ・ストリートです。ここにも、中国雑貨などの屋台のお店が出ていますが、この通りを挟んで隣には新加[土波]仏牙寺龍華院と言う、お寺と博物館を兼ねた建物があり、それは大きくて見事なものでした。そのお寺を過ぎると広い場所があって、そこで中秋節のランタンフェスティバルが行なわれているようです。有料でしたので、入場料を払って中に入ると、そこには大きなランタンがいくつも並んでいます。入り口を入ったところにまずあったのが、龍と鳳凰の長~いランタンです。以前、香港の黄大仙に行った時にも同じようなものを見ましたが、こちらの方が大きいようです。ここのランタンの特徴は、すべて建物が題材になっている点でしょうか。そして中華系の寺院や塔のほかに、イスラム風の建物も見られるところが、いかにもシンガポールらしいですね。そのイスラム寺院風のランタンのバックには、先ほど来る時に見かけたあの大きなお寺が建っていて、そのはるか後方には、シンガポールのビジネス街シェントン・ウェイの高層ビル群がそびえていました。ひととおり見終わって、再びチャイナタウンへ戻る頃には、あたりはすっかり暗くなって来て、人出も最高潮に達していました。ここではシンガポーリアンに混じって、外国人もかなり見受けられましたね。さすが国際都市シンガポールですね。屋台のお店では、中秋節用の手持ちのちょうちんやおもちゃなども売られていました。中秋節には、こうしてちょうちんを持ってお月見をするのが、中華圏の風習のようです。お土産屋さんを冷やかしながら駅の方へ戻ってくると、お店にチャイナ服と一緒に並んでいるのは、シンガポールエアラインの制服です。この制服、カラーはその階級によって、青・緑・赤の3色あるようですね。お土産にこのデザインの大きなハンカチを買って帰りました。さて、どうもここでは落ち着いて食事というわけにもいきませんので、この後はシンガポール川のほとりのナイトスポット、クラーク・キーへ行って食事することにしました。次回に続く。
Oct 27, 2007
コメント(15)

蘇州の旅の続きです。虎丘の南門を抜けると、すぐ目の前には運河がありました。いかにも蘇州らしいその運河には、石造りの橋が架かっていて、りっぱな彫り物が並んでいます。その橋を渡って、賑やかな街の方へ行ってみました。そこには、昔ながらのお土産屋さんが並んでいて、大勢の人でとても賑やかです。建物は長屋のように棟続きですが、その一軒一軒の間の屋根が特徴的でした。その通りを、派手な中国服を着た男の子が、風車のようなものを買ってもらって、嬉しそうに歩いています。どこかほのぼのとして懐かしい光景ですよね。広い虎丘を歩いて、すっかりお腹が空いていたので、そこにあった食堂らしきお店に入って、お昼ご飯を食べることにしました。蘇州の郷土料理の予備知識なしで入ってしまったので、お店の小姐に名物料理を尋ねてみると、、薦められたのがこれ、「松鼠桂魚」と言う料理です。ケツ魚(中国名=桂魚)のから揚げの甘酢あんかけですが、ケツ魚は中国でも最高級淡水魚なんだそうです。そのケツ魚に切り身を入れて、片栗粉をまぶしてカラッと揚げています。松鼠とはリスのことですが、から揚げにしたその姿がリスに似ていることから、この名前がついたのだそうです。さて皆さんには、リスに見えますでしょうか?一人で食べるには少し大きめですが、頼んでしまったのでこれは食べるしかありません。で、食べてみると、この魚が以外とカラッと揚がっていて、そこに甘酢あんかけが適度に染み込んで、とてもご飯に合いました。この料理、最高級魚を使っているだけあって、お値段はちょっと高めですが、まあ名物料理という物はそんなものですよね。お魚だけでも何なので、きのこや野菜の炒め物をもらいましたが、これもあんかけ風で、とてもおいしいかったです。ところで、蘇州の名物料理と言うのは、それほど多くないようですが、特徴的なものと言えば、「素食」と呼ばれる中国式精進料理のようです。私も食べていないのですが、何でもこの地方には仏教の教えにより、肉や魚を食べない人たちが暮らしているようです。そしてこの料理の特徴は、精進料理と同じで、湯葉や豆腐などを使って、見た目や味を魚肉に似せて作るのだそうです。次回チャンスがあれば、どんなものか食べてみたいですね。さて、お腹もいっぱいになったので、お店を出て通りを少し歩いてみました。白色を基調にして、その独特な屋根の形状を持つ蘇州の街並み。この街には運河が張り巡らされ、それは遠く杭州や北京にまで繋がっています。中国の寺院特有の黄色い壁や、涼しげな運河のある風景は、とても風情があっていいものですね。運河の上には水郷の街で良く見かける太鼓橋が掛かっていて、その下を小船が行きかっています。さて、そんな蘇州らしい風景を楽しみながら、次なる訪問地、蘇州4大名園のひとつである「留園」を目指しましょう。
Oct 24, 2007
コメント(12)

実は、このブログを始めて、今日でちょうど一周年となります。そして、昨日はちょうど20000ヒットの大台を超えました。しがないブログですが、継続的にご訪問して下さる皆様に、心から感謝!感謝!の気持ちでいっぱいです。20000ヒットの方は、残念ながらお名前のわからない方でしたが、前後で近い方では、19995にさくら4514さん、20005番にskytrainさんがいらっしゃいました。皆様ご訪問いただきまして、本当にありがとうございました。この一年の間に、香港から日本へとホームベースを移し、環境も大きく変わりましたが、できる限りこれまで同様に続けて行きたいと思っておりますので、皆様今後ともよろしく願いします。このブログは、最初、日常の日記程度のつもりで始めたのですが、気づいてみると今ではどちらかと言うと旅などの非日常がメインテーマとなっていました。どうしてそうなったのか考えてみると、やはり旅が好きなこと、またそこにはいつも新たな発見があって、それをどこかにとどめておきたいと思ったのだと思います。また、いろんな方のブログを訪問し、自分の行ったことのない場所についてご紹介いただく中で、あたかも自分がそこにいるような疑似体験ができることが楽しくて、自分の体験も皆様にご紹介できないかと思ったのだと思います。そんなわけで、これからも今までと同様ですが、皆様よろしくお願いいたします。さて、この一週間は仕事で香港に行っておりまして、昨夜日本に戻りました。一週間も現地に滞在していますと、昔の感覚が戻ってきて、ついつい住人のような感覚になってしまいますね。日本に戻ってからも、しばらくの間は香港の余韻が残っていそうです(笑)。ところで話は変わりますが、今朝は天気もよかったので、家内と近くの公園へウォーキングに行ってきました。日頃の運動不足解消のために先週から始め、毎週行くようにしたいと思っていますが、果たしていつまで続くのやら、、、それにしても、緑の中で歩くのはとても気分がいいですね。香港では環境的になかなか出来ないことですが、その点ではこちらはいいですね。これからは、こうしたのんびりした生活を楽しみたいと思っています。そして、正にこれからがシーズンとなる紅葉も楽しみの一つですね。家族旅行にも行きたいのですが、子供が部活で忙しく、とても遊んでくれそうもないので、こちらでも一人旅になりそうです(笑)。まあ、その方がマイペースで、写真を撮ったりもできて、いいのですけどね。午後は、末っ子の息子とサッカーの真似事をした後、娘の吹奏楽部の定期演奏会があって、近くのコンサートホールへ行ってきました。長女と次女が共に吹奏楽をやっているのですが、今日は次女の学校の演奏会で、久し振りに生の音楽に触れることが出来て、また娘の晴れ舞台(ちょっとおおげさですが、、、)を見られて、ちょっと感激しました。しばらく離れている間に、息子も娘もすっかりたくましく成長していることに気づいた、そんな一日でした。これからしばらくは、この2年間離れて暮らした家族とのブランクを、少しでも埋めて行けたらいいな思っています。
Oct 21, 2007
コメント(36)

今回の出張では、途中深センへ移動して、週末にはまた香港に戻るという行動でした。香港での夜は、久々に以前の同僚のメンバーと、海鮮火鍋料理を食べに行くことになりました。行った先は、広東道のシルバーコート(新港中心)にある「稲香超級漁港」と言う海鮮レストラン、結構有名なお店ですのでいったことがある方も多いのでは?私も今年の1月に行って以来になりますが、ここの鍋は安くておいしいです。外での用事を済ませて少し遅れていくと、もう大勢の人でとっても賑やか。この中から仲間のいるテーブルを捜すのには、結構苦労しました(笑)。火鍋の具には、もちろん牛肉などを入れますが、香港スタイルは、他にもいろいろなものを入れます。例えば、蝦や魚のすり身などのほかに、餃子のようなものなどいろいろですが、この日は「うなぎや」や「レバー」もオーダーしました。うなぎは日本では、焼くのが一般的ですよね。臭みがあるからなんでしょうが、この鍋の赤い方のスープで茹でると、何故か臭みもなくなっていて、食べられるから不思議です。レバーの方は、薄く三角形に切ったものですが、こちらは好き嫌いが分かれると思います。鍋は見ての通り二つに仕切られて、好きな湯(タン=スープ)を頼んで入れてもらいます。一般的に、香港人はあまりからいものは好まないので、我々日本人と鍋をやっても問題ないのですが、中国の大陸人、特に四川省や貴州省、湖南省などの人たちと鍋をやったら、辛くて大変です。ほとんど真っ赤になるほど辛いスープの中で食べることになるからです(笑)。以前中国で、ローカルのお店にスタッフと鍋を食べに行ったのですが、その時には「サルの脳みそ」と言うのもありました。「頭がよくなるんだよ」といって薦めてくれるのですが、さすがに辞めておきました。いかに中国と言えども、サルとなると動物愛護の観点からは、あまり公には出せないようなメニューのようで、東ガンの田舎でしたので出来たのでしょうね。さて、だいぶ話が脱線してしまいましたので、香港の火鍋の話に戻しましょう。それに比べると、香港で食べる鍋は至って健全で、衛生上も問題なく、安心して食べられると思います。この日頼んだ中でも、特にすごかったのが、この牡蠣です。透明のカップに入ってくるので、普通にスーパーにも売られているんでしょうか?カップを開けてお皿にあけると、ドバーっと巨大な牡蠣が広がって行きます。日本では牡蠣といっても、牡蠣鍋や牡蠣フライで食べるぐらいですが、もう少し小ぶりのモノをイメージしますよね。でも、ここのモノは半端な大きさではありません。何でも香港人はこうして牡蠣を食べるのが大好きなんだそうで、一人ひとつずつこの巨大な牡蠣を鍋に突っ込んでいきます。ひとしきりして、茹で上がると、すくいあげて食べるのですが、これが何というか、、、どうしても少しグロテスクに見えてしまいますが、そんな私を尻目に、彼等はガツガツと食べていました。牡蠣はどちらかと言うと苦手な私も、牡蠣フライぐらいは食べられるのですが、さすがにこの巨大な牡蠣には手が出ません。「好味阿!」と言っては食べている彼等に、ただただ唖然とするばかりでした(笑)。ところで、この日は「さとうきびジュース」なるものを飲みました。香港人に言わせると、なんでもこれは鍋にとても合うんだとかで、鍋を食べて身体にたまった熱気を冷ましてくれるのだそうで、喉にもいいらしいのです。さっそく飲んでみると、しょうが湯の冷やしたものみたいな味でかなり甘~いです。でも一杯のんで、やっぱりビールに行ってしまった私は、やはり軟弱者ですね(笑)。会話の中、メンバーのひとりが、格安ツアーで紹興へ行ってきたらしく、そのお値段がなんと300HKD(5千円)と言うから皆で驚いて話をききました。とてもあり得ない値段なので、よく聞いてみるとやっぱりバスツアーでした。紹興と言えばもう杭州のすぐそばですから、いったい何時間かかるのでしょうかね(笑)。しかもそれを1泊2日でやると言うのも、かな無茶な企画ですよね。それでも宿泊したコテージは、周りにラベンダーなども咲いていてとても綺麗で、まるで日本の北海道みたいでした。Rainと言う名前の中国の女優と写真を撮ってもらったと言って見せてくれましたが、彼は背が低く、そのRainはすごい長身なので、彼の背丈に合わせて、かがんで撮ってくれいる姿が、皆に大うけでした。そんな他愛のない楽しい会話をしながら、鍋料理もおいしく頂き、香港での楽しい一時を過ごすことが出来ました。さて、明日は日本へ帰国しますが、フライトまで自由時間があるので、少し街を歩いてみようと思っています。また今回の香港での様子も、アップして行きたいと思いますのでお楽しみに!
Oct 19, 2007
コメント(18)

今日から、仕事の関係で、久し振りの香港に来ています。とは言いましても、数えてみると先月帰国して、まだひと月も経っていないのですね。なんだかせわしなく動き回っていると、時間の感覚がずれてしまうっていう感じです。そうそう、この時期はハロウィーンですね。セントレアでは、こんなお家もありましたよ。怖いですね~(笑)いつもながらのフライトなんですが、今回は空港まで道路で事故があり、到着が遅れてしまいました。そこからケチがついてしまって、そのお陰でチェックインが遅くなったので、前方の席が取れず、その結果なのか機内食が魚しか選べないという、最悪のスタートとなりました(笑)。さて香港空港に着くと、空港には北京オリンピックの横断幕。北京からはるか離れた香港でも、ようやくオリンピックの宣伝に本腰を入れたのでしょうか?そういえば、街灯にも宣伝がたくさん立っていました。でもどことなくお付き合いでやっているように感じてしまうのは、私だけでしょうか(笑)。ネイザンロードは、会いかわらずの人と車の洪水でした。これを見ると、香港にきたなあって感じます。荷物が多いので、最初にホテルへチェックイン。今回は何かイベントがあるらしく、安いお部屋が取れないということで、結構なお部屋に泊ままれる事になりました。ビジネス用のデスクにファックスまであって、これはさながら事務所ですね(笑)。でも、しっかり仕事は出来そうですが、リラックスできるという雰囲気ではないかも。窓の外を見ると、「あれっ、この辺にこんなりっぱな建物あったんだ」と新発見。普段、地上からしか見ていないので、気づかない事って結構あるんですよね。4年も住んでいたのに、気づかないなんて、とちょっと反省(笑)、、、夜は仕事を切り上げて、ちょっとだけビクトリアハーバーを見に行きました。香港へ来たら、やはりこの風景を目に納めておかないと。香港島の夜景も、いつのまにかオリンピックモードになっていました。これから年末に向けて、クリスマスのイルミネーションが飾られ、また夜景が一段と賑やかになるんですよね。果たして今年も見られるかな?時計台の横には、中秋節の名残の龍のランタンが、、、なかなか見事です。そういえば去年の中秋節は、ビクトリア・パークへ見に行ったなあなどと、ちょっと感傷に浸ってしいました(笑)。ハーバーシティーの入り口では、何かのオブジェがありました。ハロウィーンにちなんでなのか、でっかいかぼちゃ。みんな中に入って記念写真を撮ってました。よく見ると、今月ハーバーシティーで行なわれている、草間弥生さんのイベントの宣伝のようです。さて、明日からの中華料理に備え(笑)、夕食はとりあえずお気に入りの日本料理の店「とん吉」へ。ここのカツはもちろんですが、ごはんとキャベツの千切りがおいしいんです。おいしく夕飯をいただいて、ご満悦でアパートならぬホテルへ戻りました。今日は少し歩いただけですが、香港は、ほんのわずかの期間いなかっただけなのに、確実に変わっているのを感じました。何事においてもスピードが早いのが香港ですし。私の視点が、住人から、旅行者に変わったこともあるのかもしれませんね。でもこの街は、他の旅行先と違って、やはりどこか心が落ち着くので不思議です。今日はそんなことを感じた香港出張初日でした。
Oct 15, 2007
コメント(16)

出張で東京に行ってきました。日本に帰国して間もない中での出張で、これからも結構ありそうです。日帰り出張はつらいものがありますが、仕事ゆえ仕方ないですね。私も今はまだかなりの浦島太郎なので、迷わないように気をつけながら、行ってきました(笑)。まあ出張といっても、ほとんどが会議なのですけどね。東京駅での乗り換え、、途中で新幹線をパチリ。会議室から眺める東京の街並み、香港とはちょっと違いますけど、これはこれで好きですね。ところで、本日、ある博物館がオープンしたのですが、皆さんご存知でしたか?・・・・その名も「鉄道博物館」!ニュースで見たのですが、今日は大勢の人が詰め掛けたようですね。ここ、一度は行ってみたいですね(笑)。この博物館は、以前の交通博物館を閉鎖して、装いも新たにオープンしたのだそうで、なんと広さが8倍になったんだとか。いろいろな新しいもの増えたようですが、中でもSLの運転シュミレーターなどおもしろそうです。皆様にはすでに私が鉄系だということを、うすうす気づかれてしまっていると思いますが(笑)、その中でも運転系は割合好きですね。運転といっても、もちろん本物は出来ませんので、Nゲージと言うミニチュアモデルや、ゲームのシュミレーションの世界です。このミニチュア、非常に精巧に出来ていて、バリエーションも豊富なので、凝って列車を集めだしたら、きりがないですね。もちろんそれには先立つものが必要ですし、、「レイアウト」と言う、風景を作った中を走らせるのも、これまた楽しみのひとつです。もう一方のシュミレーターの方ですが、この手ごろなものは、やはりゲームソフトでしょう。中でもお気に入りは、以前に買った「ザ、山手線」と言うゲームソフト。これアニメ版ではなく実写版なので、結構リアルで面白いです。だいぶ話がそれてしまいましたね。さて鉄道博物館の出来た場所はと言うと、ご存知「さいたま市」です。さいたま市には、だいぶ以前(7~8年くらい前でしょうか)に、二度ほど会社の所用で行きましたが、今では変わってしまったんでしょうね。この博物館、行こうと思えば、今度はいつでも行けるので、そのうち機会を見つけて訪ねてみようかなと思っています。さてさて、私事ですが、香港生活でだいぶ寒さに弱くなってしまったらしく、久々の日本の寒さに、ここ数日は喉と鼻がひどい状態です。香港にいる間は、まったくなかったのに、帰国早々復活してしまいました。これから冬の寒さにどう対処しようか、今から悩んでいます(笑)で、そんな中ですが、明日から1週間ほど、懐かしの香港・深セン方面へ出張に行ってきます。期間中、お天気が良ければいいのですが、、、それでは皆様、今週も頑張りましょう!
Oct 14, 2007
コメント(14)

先日行ったシンガポールでのことです。チャンギ空港から乗ったタクシーのドライバーが、「中秋節のランタンが綺麗で賑やかだよ」と言うので、こんなチャンスもそうはないと出かけていきました。シンガポールのチャイナタウン(中国語名では牛車水と言います)には、ご多分に漏れず夜市なるものがあります。その夕暮れの夜市のお店をぶらぶら見ながら歩いていると、何やら遠くに興味深い建物が見えました。カラフルで繊細な細工が施されたその建物は、まわりの中華の雰囲気にはとてもそぐわないものでした。近くに行って見ると、どうもこの塀の中のようです。その不思議な世界に引き込まれ、何故か無性に中に入ってみたくなり、表の入り口のある方に向かいました。チャイナタウンの東端、サウス・ブリッジ・ロードに建つこの寺院は、シンガポール最古のヒンドウー教寺院(1827年完成)のスリ・マリアマン寺院です。チャイナタウンの中にどうしてヒンドウー教寺院があるの?と不思議に思いますが、以前はこのあたりにはインド人が多く住んでいたんだとか。入り口のゴープラム(高門)には、極彩色に彩られたヒンドウー教の神々、動物、人などの彫り物があります。ゴープラムのすぐ横には、こんな飾りもありました。インド人風の人たちに混じって、中に入って行きましょう。中へ入るには、お布施のようなものを出しますが、金額はその人の自由のようです。入り口には「入場1ドル」(1シンガポールドル=76円くらい)と書かれているので、そのとおりに出すと、少ないなあと言った顔をされた(気がした)ので、もう2ドルほど追加して入りました。ここはチャイナタウンと言う場所だけに、かなり観光施設化しているのかなと思います。さて、ここへ入るには、裸足にならなければいけないようです。それで入り口の横にある下駄箱に靴を脱いで、裸足で中へ入ってみました。中へ入るとそこは、賑やかな外の喧騒が嘘のように静かで、お香が炊かれて異様な雰囲気です。正面には廊下が伸びていて、その先には祭壇のような場所があり、そこでは何人かの人がお祈りをしているようでした。本尊である「女神マリアマン」は、南インドの村の守り神だったようです。ここの天井の絵がとても素晴らしかったのですが、夕方と言う事もあり、写真がいまいちで、雰囲気をお伝えできないのが残念です。すぐ横の中庭のようなところに出てみました。どうやら奥の方にも別の建物があり、屋根の上にはやはり彫り物があって、とてもエキゾチックな雰囲気です。廊下の屋根の上には、ヒンドウー教でとても大切にされている「牛」が並んでいます。するとその下を、食べ物等を持った信者の人たちの行列が、祭壇の方へ向かっていきました。残念ながら最後まで見ていないので、何かの儀式が始まったのか、それとも自分達で食べるのかは、よくわかりませんでした。このときは、実際はほんの短い時間でしたが、インド系の人たちのヒンドウー教の信仰の様子が見られて、とてもよい経験になりました。シンガポールは多くの民族で成り立っていますが、そのなかでもインド系は約8%と決して多くないんです。それでも街にはヒンドウー教の寺院がかなりの数あるようですし、インド系のサリー姿の人たちもよく見かけます。リトル・インディア地区に行けば、大勢のインド系の人たちが暮らしていて、あちらのいろんな買い物もできます。このことは以前のシンガポール旅行の時の日記にも書きましたね。さて、また入り口に戻ってきました。ちょっと心配だったのですが、靴はちゃんと下駄箱にありました!よかった~(笑)再び寺院の外へ出てみると、先ほどは気づかなかったのですが、屋根の上には金色の獅子の姿も。なかなかリアルな像ですが、隣りの牛と対照的ですね。寄り道しているうちに、辺りはだいぶ暗くなってきました。チャイナタウンでの本来の目的地である、中秋節のランタンが飾ってある場所を、急いで探すことにしましょう。
Oct 10, 2007
コメント(10)

日本一の名捕手と言われた古田敦也兼任監督が、昨日の神宮での試合を持って現役を引退しました。香港にいた時は、プロ野球中継と言うものがないため、あまり関心をもって見ていませんでしたが、どこのチームを応援するかと言われれば、やはりヤクルトスワローズです。そのヤクルトで18年間活躍してきた背番号「27」の姿は、これから神宮では見られなくなってしまいました。その成績は、最近でこそパッとしませんが、この18年間で5度のリーグ優勝(4度は日本一)、通産2000本安打など、輝かしいものを残しています。98年からはプロ野球選手会会長に就任し、04年には球団再編問題で、史上初のストライキを決断しました。あのときの彼のリーダーシップは、今も強く印象に残っています。監督になってからは一度も胴上げはなかったけれども、ヤクルトの中での信頼は厚かったに違いありません。ニュースで写した球場での最後の挨拶の場面で、感激に涙を浮かべ、言葉に詰まるシーンが、とてもさわやかで印象的でした。そして、観客席のフェンスによじ登り、ファンに少しでも近いところで、感謝の気持ちを表すところはいかにも古田らしく、これこそファンへの最大のサービスなのではないかと思いました。昨今は大リーグに人気を奪われがちなプロ野球ですが、またひとり球史に残る名選手が引退してしまったことは、残念でなりません。「また会いましょう!」と言う彼の最後の一言を信じて、また彼の姿を目にすることが出来ることを期待して、彼との再会を待ってみたいと思います。下の写真は、学生時代によく観戦に行った神宮球場へ向かう途中にある絵画館。先日たまたま用事があって近くを通ったのですが、久々に懐かしさがこみ上げてくるようでした。またプロ野球観戦行ってみようかな。
Oct 8, 2007
コメント(10)

蘇州の旅の続きです。蘇州駅から、何とかタクシーを捕まえ、まず最初に向かったところは「虎丘」。虎丘は市街の北西の方向にあり、駅からは10分ほどで虎丘の北門に到着しました。入り口の建物は、江南様式のそりあがった軒先が特徴的な立派なものでした。そこで入場料の60元を払って中へ入ると、そこにはまっすぐ通路が伸びています。通路は正面の小高い丘に向かって伸びていて、その丘の上には石造りの塔が見えました。これまで、あちこちで塔と呼ばれるものを見てきましたが、ここの塔はこれまで見たことのない、ある種異様な雰囲気を持っていました。塔までの通路の両サイドには、さまざまな種類のとても綺麗な花が咲いています。その中に、木で出来た人形のようなモニュメントがいくつかありました。大勢の人たちがその花の前で写真を撮っています。そこからかなり石段を登って息が切れ始めた頃、先ほど見えた塔の下にたどりつきました。この塔は蘇州で最も古い塔で、961年(宋の建隆2年)に完成したとのことで、高さは47m、八角7層の石造りの斜塔です。斜塔と言うのは文字通り傾いている塔の意味ですが、実はこの塔は15度ほど傾いているんです。今から400年ほど前に、地盤沈下により傾き始めたと言う事ですが、ピサの斜塔の東洋版と言ったところでしょうか(笑)。塔の下に立つと、確かにすこし傾いているのがわかります。でも傾いていると言っても、すぐに倒れてしまう事もなさそうです。下から見上げると、見事な飾りを持った荘厳なつくりの塔である事がよくわかります。ところで、この虎丘と言う場所は、かつてこの一帯を治めていたあの呉王「こうりょ」の墓陵です。虎丘の名前の由来ですが、「こうりょ」の葬儀の3日後に、白い虎が現れて墓の上にうずくまったとの言い伝えから来ているそうです。白い虎、中国ではよく耳にしますね。私も広州で白い虎(ホワイトタイガー)を見たことがあります。さて、塔の周辺はかなり広くなっていて、石づくりの橋や池などがあります。池のそばに石塔のようなものがあり、どうもそれが呉王「こうりょ」のお墓だったようです。この虎丘は一帯が公園のようになっており、緑も多く、花もたくさん咲いていて、日陰もあるので、地元の人たちの憩いの場になっているようです。ただ私が行った日は、労働節連休の最中でしたので、大勢の中国人観光客で賑わっていました。こんどはこの丘を来た時と反対側に降りていきます。どうもこちらが本来の正面入り口のようですが、タクシーのドライバーが気を利かせてくれて、同じ順路の往復ではつまらないと、裏側にある北門に下ろしてくれたようです。この虎丘は、かなり広くて起伏もあるので、ここを見て回る時にはそれなりの覚悟をした方が良いかと思います。ただ全体的に緑が多く、夏でも日陰は涼しげでした。さて、今度は坂を下るだけなのでだいぶラクチンです。周りの景色を見ながら歩いていると、やがて黄色の壁が特徴的な、南門に到着しました。早速、門をくぐり外へ出てみました。その門の先には賑やかな通りが伸びていて、そこにはお土産屋さんや食事処もあるようです。ちょうどお昼がまだでしたので、早速そちらへ向かってみることにしました。つづく、、、
Oct 7, 2007
コメント(10)

今日は久し振りに映画の話題を。 中国名は「我的父親・母親」、日本では「初恋の来た道」という名前だったようです。監督はあのチャン・イーモウ、主演はチャン・ツイィー。2000年の映画なので、もう少し前になりますね。この映画、とても素敵な映画だと思います。久々に感動して涙が出ました。物語の舞台は、中国北部の農村、時は文化大革命の頃でしょうか。村の学校の校長先生である老いた父親が亡くなったと言う知らせに、息子のチョンスが村へ戻るところから話が始まります。村で葬儀をあげるのに、老いた彼の母親(デイ)は、遠くの街の病院にある父親の遺体を、車ではなく昔からの伝統に従い、担いで運んできたいと言ってききません。そのかたくなな想いには、父を愛する母の気持ちがあると感じた彼は、お金を払って村人達を頼んで、担いで運ぶことにしたのですが、そこから彼の二人のであった当時への回想がはじまります。この映画の中では、母親が父親と出会い、彼を好きになっていく姿が、美しい中国の田舎の風景と共に描かれています。そして、この「初恋の来た道」は、その村から街に通じる唯一の道の事であり、先生(父親)は村に初めて出来る学校の先生として、そこを通ってやってきました。その当時の母親(デイ)を演じているのが、チャン・ツイィーです。デイはその先生に一目ぼれし、学校建設のために作業する彼に食べてもらいたい一身で、毎日お弁当をつくります。デイは本当に一途で可愛らしいのです。その先生が街へ呼び戻される事になり村を去る日、彼女は一生懸命につくった料理を食べさせようと、お重に入れて必死で馬車を追います。でも途中でころんでしまい、せっかくの料理がだめになってしまいます。そればかりか、先生にもらった髪飾りを落としてしまい、必死に野山を探し回るその姿がいじらしい。必ず村に戻ってくると約束した先生を、村はずれの道で来る日も来る日も待ち続けるデイ。そして冬の嵐の中で待っていた彼女は、ついに無理がたたって身体を壊してしまいます。その後しばらくして、村へ戻ってきた先生は、出来たばかりの学校で生徒達に教えるようになり、そんな先生のよく通る音読の声が好きな彼女は、毎日学校へ行ってはその声を聞き、それは、二人が結婚した後もずっと続いたのでした。この映画に出てくるデイは、本当に純粋な田舎娘なのですが、ここまで人を想い続ける事って、なかなかできないと思います。チャン・ツイィーはこの映画で初めて主役を演じたようですが、この演技は本当に素晴らしいですね。この映画、いわゆる純愛映画だと思うのですが、こうしたデイのひたむきさ純粋さに、思わず感動してしまいました。もう見られた方が多いと思いますが、もしまだの方がいれば是非ご覧になってください。心が洗われるような、とてもすがすがしい気分になると思います。
Oct 5, 2007
コメント(8)

日本へ帰国しました。やはりこちらは寒いですね。ここのところ天気もあまりよくないので、なおさらかもしれませんが、ちょっと風邪を引きそうです(笑)。さて帰国前は公私共に忙しく、ブログもなかなか更新できませんでした。これからは、ぼちぼち発信して行こうと思っていますので、皆様よろしくお願いします。さて、日本に帰ってみて、香港シックになるかな~と思っていましたが、今のところはまだそれほどではありません。でもこれからすこしづつやって来るのかなあなんて思ったりしてます。そんな中、帰国したのをひとつの節目として、香港で心に残る思い出を、これから少し振り返ってみようかなと思ってみたりしてます。ところで、さすがに4年ほど香港暮らすと、既に第二の故郷のような感覚もしてきます。そして香港人のように、そこの住民としての意識と言うか、生活者としての自覚のようなものが出来てくるので不思議です。そんな自分の一面を感じたのは、何といってもこの出来事、「スターフェリーのセントラルピア移転」でした。それは、昨年(2006年)の11月11日。大勢の香港人に混じって、今日限りで閉鎖されるフェリーピア(乗り場)の最後の姿を見に行こう決めたのでした。正直、最初は野次馬根性のような感覚も少しはありましたが、自分を突き動かしたものは、やはり何といっても、慣れ親しんだものがある日突然なくなってしまうと言う、どこか焦燥感のようなものでした。さて、TSTのフェリー乗り場は、セントラルへ向かう大勢の人で身動きも出来ないくらい。やはりみんな考える事は一緒なんですね。ようやくフェリーに乗ることが出来、ビクトリアハーバーを渡って、いつもの見慣れたセントラルのビル群へと向かっていきます。島へ向かって進んでいくと、そこには最後の日を迎えた白とグリーンに塗られたフェリーピアが近づいてきます。最後の姿を納めようと言う、カメラで写真を取る人たちがいつもにもまして多かったのを覚えています。フェリーが接岸して、みんな別れを惜しむように、船を下りてフェリーピアへ歩いていきます。スターフェリーは二階建てですが、私は気がつくといつも2階に乗っていましたね。このフェリーピアは、もうかなり建物も古くなっていましたが、どことなく歴史を感じられて好きでした。私はカオルーンサイドに住んでいたこともあって、セントラル方面へ出かけるときはたいていこのスターフェリーに乗っていきました。フェリーから見るビクトリアハーバーの景色は、昼も夜もとても素晴らしく、また心地よい風に吹かれて、気持ちいいクルーズでしたね。このフェリーピアは、香港郵政総局のすぐお隣、皇后広場やMTRにも近くとても便利でした。でも新しいフェリーピアになってからは、かなり遠くなってしまい、思わず足も遠のきがちです。この最後の日、フェリー乗り場には、別れを惜しむ大勢の人が駆けつけました。また外の広場には、このフェリー乗り場の歴史的な建物を残そうという人々の願いが、紙に記されていたるところに貼られていました。私もその中に混じって、何とかこのフェリーピアを残せないものかと、真剣に思ったものでした。それは、何度となく利用したこのセントラル・フェリーピアが、既に私にとってもかけがえのない香港の思い出の場所となっていたからでしょう。たかだか3年を過ごした私に比べたら、このピアに何十年もお世話になってきた香港の人たちにとってみれば、それは自分の、いや香港の歴史そのものだったんでしょうね。しかしながら、大勢の人たちの願いもむなしく、あのフェリーピアも時計台も今はなくなってしまいました。香港の街は、とにかく変化が早く、多くの古い建物は取り壊され、高層ビルに立て替えられてきました。その中には歴史的にとても貴重なものもあったと思います。そうした歴史的な建物がほとんど残っていないことは、とても残念なことですし、そこが香港と言う街の歴史をあまり感じられない理由なのだと最近思うようになってきました。香港はご承知のように土地が非常に狭く、そこに戦後多くの大陸からの移民を受け入れてきました。そして経済発展をしていくために、広くない海を埋め立て、山を削り、古い建物を取り壊してきたのだと思います。ある意味では、それが香港という街の生きるための道であり、その結果今の香港があると言っていいでしょう。英国植民地の割には、当時の雰囲気を残した場所が少ないのが残念ですが、やはりここに住む人たちの多くは、したたかな中国人なんだと思います。いまでも香港のいたるところで開発がどんどん進められていますが、香港政府にはスクラップにすることばかりではなく、残すことの重要性も気づいてほしいですね。そうでないと、このままでは香港の歴史が、ただ写真の中だけの思い出になってしまいそうですから、、皆さんも久し振りに香港へ行った時、そこでまた、以前の懐かしい光景に出会いたいと、きっと思うのではないでしょうか。
Oct 1, 2007
コメント(24)
全13件 (13件中 1-13件目)
1