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今日は今回のロス滞在の主目的たるUCLAでの資料探索。4年ぶりにUCLAのメイン・ライブラリーを訪ねる。 ところが、懐かしいこの図書館もこの4年の間に大リニューアルを受けたようで、以前の様子とは大分様変わりしてしまった。特に1階部分は妙に未来的になってしまい、以前のような、いかにも図書館然とした様子が無くなってしまったのが若干寂しい。 寂しいのはいいが、以前はこの階にあった検索用のパソコン群が見当たらないので、しばしウロウロしてしまう。結局インフォメーションに訊ねて、それらが地階に移されたことを知る。で、地階に降りて早速検索。そしてめぼしい資料を探し出し、開架の書架に行ってその資料の実物を検分、必要なものをコピーするといういつもながらの手順。今日は特に一つ、未見の資料のいい奴を見つけ、コピーし切ったのが収穫だった。 まあ、初日としてはまずまずのスタートか。 帰路、馴染みのショッピングモール、馴染みのスーパーマーケットなどに立寄るが、UCLAの図書館同様、4年という年月はやはり何かを少しずつ変えるものだと思うことが多かった。 例えばスーパーマーケット。以前は紙製のバッグだろうが、ビニールのバッグだろうが、ふんだんにくれたものだが、今は有料になってしまったので、客の多くがバッグ持参になった。この辺りは今の日本と同様だが、アメリカは物資の豊富さを楯にその辺のことには今まで比較的無頓着だったと思う。やはり省資源の流れはアメリカをも巻き込むということだろうか。 また、これは単なる感覚でしかないが、ロスも訪れる度に世知辛いというか、せわしないというか、セカセカした街になっていくような気がする。90年代の終りに初めてここに住んだ時には、今よりもっとずっとゆったりと時間が流れていたと思う。以前、老後はこの街で過ごすのもいいかと思った時もあったが、こちらが年をとってペースがスローになっていくのと反対に、街がセカセカしてくるので、その乖離が大きくなってしまって、将来ここに住みたいかと今聞かれたら、ちょっと考えてしまう。 まだ久しぶりに戻ったばかりで、慣れてないからそう思うのかも知れない。そう思うことにしよう。
August 31, 2013
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今日は午後、少しお散歩することに。向うはもちろんサンタモニカ。 家からモンタナ通りを7ブロックほど歩くともうそこは太平洋を望む崖。サンタモニカの海は、実はさほどキレイでもないのだけれど、海というのは高台から見下ろすとどこも美しく見えるもので、やはり海が視界いっぱいに広がると、いつもある種の感慨が湧くもの。海を初めて見た人が、その感動から思わず「うっ」と声を出した、それが「うみ」の語源と言ったのは吉本隆明だったか、そんなことを思い出す。 オーシャン通り沿いの遊歩道をしばらく歩いてウィルシャー通りに来たところで少し東へ向かい、サードストリートのプロムナードへ。ここは十年以上前にUCLAで在外研究していた頃もたまに遊びに来た馴染みの場所。今もその賑わいは当時のまま。ストリート・パフォーマーがところどころでなかなか見事な演奏をしているが、アメリカのストリート・パフォーマーのほとんどが40台・50台くらいの年齢であることにあらためて気づく。日本だったら、大概は若者なのだろうが。 サードストリートの突き当たり、サンタモニカ・プレイスというショッピングセンターがある。ここは4年前に来た時は改装中だったが、その改装後の姿を見ることが出来た。昔のサンタモニカ・プレイスは、どちらかというと庶民的なところだったが、新装なったそれは、ティファニーやルイ・ヴィトンなどの店舗が並ぶ高級ブランド街になっていた。すぐ傍に海岸があるショッピングセンターとしては若干、不似合いな気がしたが、観光客が多いところだから仕方ないのだろう。ただ3階のフードコートは、ごく普通に庶民的なところだったので、そこでピザを買って食べる。ピザ一切れにサラダに飲み物で7ドル。今回、初めての外食だ。 そして一通りなつかしのサンタモニカを見たということで、今回はピアまで行くことなく、家へと引き返すことに。途中、「ホールフード」という有名なオーガニック・フードショップがあったので、そこで夕食の総菜などをゲットして帰宅。結構歩いて、いい運動になった。 サードストリートにバーンズ&ノーブル書店があり、今日の狙いの一つはそこで新刊の文学書などを買うことだったのだが、あまりに数が多すぎて、どれを買えばいいのか判らず。もう少し市場調査しないとダメなようだ。アメリカでも、出版される本の数は洪水状態にある。 ということで、アメリカ滞在初日は、懐かしいサンタモニカをめぐるセンチメンタル散歩となったのだった。
August 30, 2013
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ひゃ〜、疲れた〜。だけど、無事にサンタモニカに到着しました〜! 久々に左ハンドル車を運転して、若干、緊張したけれど、なんとか事故も起こさず、これから3週間を過ごすことになる家に到着。そう、今回借りた家は、アパートではなく、家、なんです。1907年に建てられたという(アメリカでは)歴史的なおうちのお隣の離れみたいな感じで、「スタジオ」と呼ばれるワンルームの家。そんなに広くはないけれど、大家さんもいい人みたいだし、割とリラックスできそうかな。 で、着いてそうそう、近所をお散歩。 借りた家は「モンタナ通り」という通り沿いにあるのですが、このモンタナ通りというのは、「サンタモニカにおける自由が丘」(だったかな?)と呼ばれているそうで(って、誰に呼ばれているんだ??)、割とシャレた店が多いんです。今日、ちらっと歩いただけでも、ステキな服屋さんとかもちらほらありましたし、カフェとかも並んでいて面白そう。 大家さんによると、今日あるいた逆方向、つまり太平洋に向けて歩いても、10分か15分くらいで海を見渡すところまで出られるようですし、有名なサンタモニカ・ピアまでも、その気になれば歩いていけるとのこと。ふうむ、なかなかよろしいですな。 ま、それについてはまた明日以降の宿題ということにして、今日はさしあたり旅の疲れをとるべく、爆睡することにいたしましょうかね。
August 29, 2013
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さてさて、いよいよ明日からアメリカはロスアンゼルスへ出張でございます。 昨年、ロンドンに行った時は、予想外に外食がおいしくて、和食への欲求が高まる暇もなかったのですが、ロスアンゼルスはね、駄目なんだこれが。3日位アメリカ食が続くと、もう鰹節ベースの出汁への理不尽なまでの欲求が高まってしまって、どうにもならなくなる。ですから、醤油とか、味噌汁とか、緑の狸とか、しっかり荷物に詰めましたよ。もちろん、サンタモニカ周辺の日本食レストランや日本食スーパーの位置もチェック済み! ってなわけで、これからしばらく、アメリカ西海岸からサンタモニカの風に乗せて、お気楽日記をお届けすることになります。乞うご期待! それでは本ブログご愛読の皆々様、飛行機嫌いのワタクシのために、事故の無いことを祈っていてくださいね~! 行って来ま~す!
August 27, 2013
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Jeffery Deaver のサスペンス『Edge』を読了しましたので、覚え書きを書き付けておきましょう。 本作は、ディーヴァーにしては珍しく、一人称で書かれている作品。主人公の Corte は、命を狙われている証人などを保護する仕事としている特別捜査官なんですな。アメリカ政府が所有している「セーフ・ハウス」に証人をかくまったり、場合によってはそうしたセーフ・ハウスを転々と移動したりしながら、とにかく襲って来る敵から担当する証人を守ることに徹する、そういうプロなわけ。 で、今回もとある警察官(ライアン・ケスラー)が、ある組織から狙われていることが判明し、コルトは彼と彼の二度目の妻(ジョアン)、ライアンの娘でティーンエイジャーのアマンダ、さらにたまたまこの家に居候していたジョアンの妹のマリーの保護を担当することになると。 ところが、運の悪いことにというのか、今回ライアンたちを狙っている大元の人物は不明であるものの、この不明の人物がライアンらの誘拐・尋問を託したのが、ヘンリー・ラヴィングであることが判明。このラヴィングという人物は、誘拐と尋問にかけてはプロ中のプロで、手口は変幻自在。ありとあらゆる手を使って、ライアンを誘拐し、尋問し、雇い主の欲しがっている情報を彼から引き出そうとするであろうことが予想される。 で、実はコルトの師匠であったエイブ・ファロウ捜査官も、このヘンリー・ラヴィングの手にかかって尋問され、殺害されていたんですな。ですから、コルトにとってライアン一家の保護は、一方ではまた自分の師匠を殺したラヴィング逮捕につながるかもしれないわけ。つまり、ライアン一家を守りながら、いわば彼らをエサというか、おとりとしてラヴィングを逮捕できるかもしれない。 しかし、相手はラヴィングですから、容易なことではありません。なにしろコルトが保護しているのは、警察官一家とはいえ一般人ですから、自分たちの命が狙われているという事態や、セーフハウスに閉じこめられているという状況から、しばしばパニックに陥ったりする。そのパニックに陥って足手まといになりがち人たちを何とか宥め、守りながら、となると、ラヴィングの攻撃を防ぐだけで精一杯というところがある。 しかも、ラヴィング(とその雇い主)が一体何の目的で、しがない警察官を誘拐・尋問しようとしているのか、それも分からない。彼らの狙いは、本当に警察官のライアンなのか? それともひょっとして、彼らの狙いはライアンの妻のジョアンや、ジョアンの妹のマリーだったりするのではないのか? はたまた? さて、コルトは、自分の仕事をまっとうしてラヴィングの魔の手からライアン一家を守り切れるのか? そして師匠のとむらい合戦を狙うコルトの悲願、ラヴィングの逮捕はなるのか? ってな話です。 この話に登場するコルト捜査官の趣味はゲーム。といってもコンピュータ・ゲームではなく、昔からのボード・ゲームや、その類のゲームなんですな。で、この種のゲームというのは、例えば「ジャンケンポン」のようなシンプルなゲームですら、実は非常に奥が深い。 ジャンケンポンにしたって、相手が何を出してくるか、それが分からない。だから、ある意味では対処のしようがないわけですが、考えようは色々ある。例えば、互いにグーであいこになった場合、次に何を出すべきか。最初のグーを手掛かりにして、相手が続けてグーを出してくるかも知れないと考えるのも一手でしょう。その場合、こちらはパーを出して勝ちを狙うべきか? いや、相手はそれを見越してチョキを出してくるかもしれないから、やはりここはこちらもグーを出して勝つか、あるいは引き分ける方がいいのではないか? 「いかにしてゲームに勝つか」というのは、かように、非常に複雑な心理戦になるわけです。 で、コルト捜査官は、このゲーム理論に基づいて、ラヴィングの攻撃のパターンを読み、その裏をかこうとするわけですが、ラヴィングもまたゲームの達人ですから、もう裏の裏の読み合いとなってしまう。そのスリリングな駆け引きが、本作の見どころとなるわけ。 またディーヴァーが生み出したもう一人の傑出した捜査官たるリンカーン・ライムに、アメリア・サックスという個性的な女性捜査官の相棒・愛弟子がいるように、本作の主人公コルトには、クレア・デュボイスなる、これまた一風変わった女性捜査官の相棒・愛弟子があり、彼女とコルトの付かず離れずの関係が、ちょっとしたアクセントにもなっている。 ということで、多分、本作は「コルトもの」の最初の作品なのではないかと思うのですが、本作自体が非常に面白いだけでなく、今後コルトがどういう活躍をするのか、楽しみになるような一作であると言えましょう。暑い夏に読むにはもってこいのスリリングなこのサスペンス、教授のおすすめ!です。これこれ! ↓【送料無料】EDGE(A) [ JEFFERY DEAVER ]価格:781円(税込、送料込)
August 26, 2013
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いやあ、今週も良かったねえ、『半沢直樹』! 主演の堺雅人さんももちろん素晴らしいですが、いよいよ彼と対決することになりそうな常務役の中車さんの怪演ぶりがすごい! 悪役ながら、目が離せません。 あーーん、なのに来週から3週間、海外出張でこのドラマ、見られないよ~! もちろん、録画するつもりですが、我が国の3割のご家庭とご一緒に、リアルタイムで見たい~! さて、本日のワタクシですが、忙中閑ありで、割とゆったり、本などを読みながら過ごすことができました。ESTAの手続きも済ませ、保険にも入り、大体、事前の準備も整いましたしね。 さて、明日はちょいと大学に顔を出して、雑務を少々こなしてきますか。 それでは、今日はおやすみなさーい!
August 25, 2013
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数日後に迫ったロス出張。旅慣れている人にとってはなんてことないのでしょうが、私のように、結構毎年海外に出張しているにも拘らず、相変わらず慣れないというのか、心配性というのか、何を持っていくか、忘れ物はないか、準備にパニクっております。 でまた、出張に行く前にやっておかなければならない仕事というのも色々とあって、大学関連、学会関連、その他もろもろ、全部済ませたかどうか、不安で仕方がないというね。 でもまあ、何とか一応、準備は整いつつあるかな? 私、海外に出ると、詳細な日記をつける習性があり、その旅日記の最後に必ず、「次の出張の時には持っていった方がいいもの」的な覚え書きを書き付けておくんです。 で、前回のを読むと、例えば「輪ゴムを10本ほど持っていくと案外便利」などと書いてある。そうそう、そうなんだよね。海外で輪ゴムって、案外手に入れる術がないので、ちょっと持っていくと便利なんだよな。 とか、そんな風に細々としたノウハウを確認しつつ、現在、鋭意、旅支度中でございます。 で、毎年、そんな風に必死になって仕事の片づけをして、一生懸命旅支度をして、それでようやく現地についてホッとした途端、油断して風邪をひくと。前回も、前々回も、前々々回もそう。 だから、今回こそは、あまり気を遣い過ぎ、疲労困憊しないよう、余裕をもって飛行機に乗りこもうと思います。 だけど、それがうまくできないのが、旅慣れない人間の性なんだよな~・・・。
August 24, 2013
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目前に迫ったロス出張に備え、今日は国際免許を取りに平針へ。ロスの場合、クルマがないとどうにも身動きが取れないものでね。 ところが、平針の運転試験場に到着してみたらちょうどお昼休み(運転試験場って、昼休みがあるんだ・・・)だったので、近くにある「LIGNOSA CAFE」で先に軽くランチ。その後、平針に戻ってあっさり国際免許を取得。やれやれ、これで免許の件は片付いた、と。 で、一仕事終わった気楽さで、星ヶ丘へ。今日と明日の二日間、星ヶ丘テラスでルノー・ルーテシアの新型発表会があるんですよね~。 実は最近、愛車のアルファ君のご機嫌が悪いんですわ。ま、動かないわけじゃないけれど、セレスピードの具合がちょっと・・・。特に1速2速あたりの挙動が良くなくて、何となくやばい雰囲気。ミッションがいっちゃうと、30万円コースですからね。ま、4年ちょい、6万キロ乗りましたから、そろそろ、という気がなくもない。 だけに、次の愛車候補としてルノーなんてのはどうかなと。となれば、新型に変わったばかりのルーテシアの発表会は興味津々。 で、星ヶ丘テラスで新型ルーテシアの実車に対面したわけですけれども、これがね、なかなか可愛い! 写真で見るより、はるかにいいね。エクステリアもインテリアもなかなか良くて、かなり食指が動きました。 ただ、やっぱりBセグメントはBセグメントで、前席はまだいいとして、後部座席が若干狭いかなあ・・・。膝元の空間を捻出するためか、後部座席のシートの前後長が短めで、短時間なら問題ないでしょうが、長時間のドライブとなるとやや苦しいか? という感じ。その場ではかなり心が惹かれましたが、後々考えてみると、やっぱり少し小さいかな・・・。 ううむ、ルーテシアが候補から外れるとなると、クルマ雑誌がこぞって絶賛しているゴルフ7? いやいやいや。もうちょい別な選択肢もあるかもしれない。クルマ好きにとって次の愛車選びは至福のひと時ですからね。まだまだ時間をかけて考えましょう。 とはいえ、とにかくルノー・ルーテシアはかなり素敵なクルマでした。この若干の狭さが気にならないという方にはおすすめ!です。これこれ! ↓ルノーHP
August 23, 2013
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「レ・ロマネスク」ってご存知? フランスで一番有名な日本人デュオなのだそうで。パリコレでライブをし、パリシネマ国際映画祭ではパリ市長、ジェーン・フォンダと並び、広報大使を務めるほどの人気ぶり。そんな日本人が居たとは、私もつい最近まで知りませなんだ。 私がレ・ロマネスクの存在を知ったのは、「ほぼ日」に今連載中の「ピンク色の人生」を読んだからなんですが、この連載が実に面白くて、毎日更新されるのが楽しみで仕方がない。 で、これによると、たまたまパリにワーホリで行っていたTOBIさんが、あるきっかけで友人のMIYAさんとライブで歌うことになり、それがきっかけで「信じられない才能」なるオーディション番組に出演するチャンスをゲット。そして罵詈雑言飛び交う大ブーイングの中、「ズンドコ節」を披露。賛否両論ながらそのキッチュでキュートなパフォーマンスが話題となり、YouTube での再生回数でフランス国内第1位、世界第4位を獲得。一夜にして時の人と成り上がったという物語。 ちなみにこの連載の第3回では、当日のパフォーマンスを見ることも出来るのですが、これが実に秀逸。瞠目のパフォーマンスでございます。もうね、素晴らしいの一語ですよ。これも含め、「ピンク色の人生」の連載はまだ続いているので、読んでない方は是非! それにしても、ワタクシ、前からウスウスとは感じていたのですが、日本人ってのは世界で大受けをとる要素満載だと思うんですよね。だって、世界に類を見ないガラパゴス的なものがたーくさんあるもの。これを持って、レ・ロマネスクのように勇気をもって世界に飛び出せば、色々と道は開けるのじゃないかなと。 そんなことを思わせてくれるレ・ロマネスク、教授の熱烈おすすめ!です。これこれ! ↓ピンク色の人生
August 22, 2013
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は〜い、家族旅行から戻って参りました〜。 と言っても、そんなに遠くに行ったわけではなく、近場の箱根、箱根。両親の年齢が上がるにつれ、遠出は肉体的にはもちろん、精神的にもきつい(遠くに行くと考えただけでも疲れる)そうで、近場で行けるところと考えて、芦ノ湖畔あたりのホテルでのんびり、ということになった次第。とはいえ、3家族7人が2台のクルマに分乗して行くのですから、それなりに大掛かりでございます。 で、まず初日。午前中に家を出て小田原厚木道路を経由して箱根・宮ノ下へ。有名な富士屋ホテルで昼食。さすがに由緒あるホテルだけに趣がありますが、カレーライス2,500円はないかな。本来の価値の倍の値段と見た。老舗ホテルの場所代を含むとしても、この程度の味をこんな値段で出しちゃあいけないと思うな。この値段で出すなら、「この味なら納得!」と思わせるような味で出しなさい。ま、母がチョイスしたミックスサンドはとてもおいしかったけど、それとて2,300円はいけません。1,800円が適切な値段でしょう。 さて、お腹を満たした我ら家族が次に向ったのは強羅・彫刻の森美術館。昔からあるところですが、ここを訪れるのは三〜四十年ぶりくらいか? 懐かしさ半分で見て回りましたけど、見て思ったのは、私は絵画に対するほど彫刻には興味が持てない、ということ。ヘンリー・ムーアの作品とか、「ふうむ」と思うけれども、さりとて「これ欲しい、家に置きたい」とは思わないものなあ。それでも、ジュリアーノ・ヴァンジとかニキ・ド・サンファルの作品なんかは割と好きかも。 で、広い園内を回りながら、途中にあるカフェでアイス・カフェオレなんかを楽しんでいる時に、来月に出る『クロワッサン』のインタビュー記事の校正原稿がスマホに届きまして。おお、こういうふうに載るのか、と、興味深くチェック。 そしてここを見終わった後、今日の宿となる箱根ホテル・レイクビュー・アネックスへ向うべく、芦ノ湖を目ざします。 で、今回の旅行で良かったのは、このホテルでの夕食。ここには、前に家内と泊まったことがあるのですが、その時と比べても夕食の質がすごくアップしていて、とても美味しかった。そこは大いに誉めてあげましょう。ただ、このホテル、大浴場がないのが玉にきずで、箱根温泉の楽しみが味わえなかったのがちょっとアレだったかな。 翌日、朝食を済ませて宿を出た我ら一行が向ったのは、湿生花園。ここはいつ来ても素晴らしいので、はずせません。私と両親はひっきりなしにここに来ていますが、姉は久しぶり、義兄は初めてとあって、結構楽しかったみたい。 そして昼食は園の近くのおそば屋さんで。武士の情けで名前は言いませんが、非常においしくないおそば屋さんでございました。近くにもっと色々おそば屋さんがあったので、もっと調べていけば良かったかな・・・。 さて、昼食の後は今日二番目の目的地、ポーラ美術館へ。ここ、相当いいものを持っている美術館ですが、入館料が高いのがよろしくないところ。ポーラとして美しくなる物を売り、そこで稼いだお金で美しいものを買うのはいいことだし、それを公開して人々に美の還元をするのはもっと素晴らしいのだけど、そこで高い入館料とってもう一度稼ごうというのは、企業の精神としてどうなんだ? と、釈迦楽から一言言っておきましょう。アメリカじゃあ、こういう場合、無料で見せるぞ、と。ま、それはさておき、当館で開催中だったのがモネ展だったので、モネ作品を中心に印象派の名画が展示され、それ自体は質が高く、大いに目を楽しませることができました。 ただ、あれですな、印象派ってのは、あんまり沢山見ると、どれも皆同じで飽きるね。それに比べると、ヴァン・ゴッホは、どれを見ても、どれだけ見ても、飽きないというところがすごい。今回の一連の展示の中で、どれか一つくれると言われたら(言われるわけないけど)、ゴッホの描いた花瓶に挿した花の絵が欲しい。 ってなわけで、ポーラ美術館を堪能したところで、今回の旅の目的はほぼ達成。御殿場インターから帰路についたのでございます。 ・・・が! 実はここからが大変だったんだ。まずインターから乗ったはいいけど、いきなりの渋滞。ま、それはいいとして、一旦、足柄サービスエリアに入って、その日の夕食になりそうなお弁当などを買った後、クルマを止めたところから本線に戻るまでに小一時間かかったという。 なぜそんなに時間が掛かるかというと、ひたすらこのサービスエリアの駐車場の設計が悪いからだよ!! ここ、昔は広々とした駐車場に楽々止められたのですが、何年か前に改装してからというもの、駐車上の仕組みが複雑になり、実際にはいくらでも駐車スペースはあるのに、なかなか止められなくなってしまったんです。で、クルマを止めるのが難しくなっただけでなく、出すのも一苦労。なにせバックでクルマを出さなくてはならないのに、そこには渋滞の列が出来ているので、物理的に出せないのよ。 で、櫛の歯状の駐車場から出たクルマが一本の道に出るので、互いに譲りあわなくてはならず、そこでまず大渋滞。しかもその大渋滞の先、駐車場に新たに入ってくるクルマと、本線に出たいクルマが交差する個所があり、そこでも大渋滞。 こんな馬鹿げた設計の駐車場なんて、世界広しといえども、足柄をはじめ、東名道上の新設サービスエリアだけだよ!! たまたま義兄が止めたところは、出口に近いところだったので、割にすぐ出られたようですけど、私は運悪く、別なところに止めてしまったので、駐車場を出るまでに小1時間かかってしまった。もう、クルマを止める場所によって、出るまでに小1時間の差が出る駐車場って、一体何なんだよ〜! 足柄サービスエリアよ、一刻も早く、バカなバカな大バカな駐車場を改良しなさい! でまた、あちこちに渋滞もあって、普通なら1時間半で帰宅できるはずが、4時間かかったという。家に帰った時は疲れ切っちゃった。 でも、大家族での旅行、楽しかった! ま、これで実家で過ごす夏休みのハイライトも、おわりかな〜。 以上、1泊2日の箱根旅行の総集編はおしまい。明日は名古屋に戻ります。また明日からは名古屋からのお気楽日記だ〜!
August 21, 2013
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皆さん、「すわえ」って言葉、ご存知? これね、木の枝や幹から細く長く伸びた若い小枝のこと。漢字で書くと「楚」となります。あるいは「木へん」に「若」、あるいは「木へん」に「少」という字を書くと、それぞれ「すわえ」と読むらしい。木へんに若いとか少ないとか、「峠」と同じく明らかに日本製の漢字でしょうけど、そんな字に出会ったことがないですな。っていうか、そもそも「すわえ」という言葉自体、知らなかった。 なんで「すわえ」の話題になったかと申しますと、実家の庭に梅の木があり、「梅切らぬバカ」で剪定しないものですから、若い枝がすんすんと夏空に突き出すように伸びている。それを「すわえ」というのだ、と母が教えてくれたもので、いや〜、そんな言葉しらなかったなあ、という話になったわけ。 で、「すわえ」を辞書でひいてみると、確かにそういう言葉がありますなあ。 で、この年齢になっても、まだまだ知らない日本語があるわい、と思ってそのまま辞書を読んでいると、これがまた面白くて。 たとえば「すわえ」の近くに「すわこそ」という言葉がある。これは「すわ」を「こそ」で強調した言葉で、要するに「さあ、大変!」という意味。これは何となく判りますが、日常的に「すわこそ!」って言ったことないなあ。 その下は「スワジランド」。南ア共和国とモザンビークに挟まれた王国だそうで。首都はムババネ。知らなかった・・・。 その下には「すわすわ」という擬態語がある。これは物の軽く打ち当たる様だそうで、宇治拾遺物語からの引用で、「毛の中より松茸の大きやかなる物の腹にすわすわとうちつけたり」とある。何だ、この引用は? ちなみに「ずわずわ」となると、これは現代語の「ずばずば」と同意とのこと。「あの人の占いはずわずわ当たるね!」で、使い方あってる? そのちょっと下へ行くと、「諏訪八幡も照覧あれ」という項目がある。これは「決して偽らない」という意味なんだとか。いいね、これ。今度、使ってみよう。「うそじゃねーよ、諏訪八幡も照覧あれだよ」とか。 とまあ、知らないと言葉を探し出したらキリがない。日本語は語彙が豊富だなあと思いつつ、現代人はそのうちの何割を使って生活しているのだろう、と、反省してしまいました。 昔の偉い学者さんの話なんかを読むと、『言海』を何度か読破した、なんてツワモノが沢山いますけど、私も少し国語辞書を読んでみましょうかね。だけど、私だけ読んで語彙を豊富にしたところで、周りの人も一緒に語彙を豊富にしてくれないと、通じない理屈ですよね。 「伸びた梅のすわえが家の壁にあたってすわすわするので、思い切ってずわずわ切っちゃった。ホントだよ、諏訪八幡も照覧あれ」。これが通じる日本に、ならないだろうなあ・・・。
August 18, 2013
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今日は銀ブラをしてきました。 というのも、筆記具マニアの姉がパーカーの第5世代筆記具、「Ingenuity」が欲しいというので、それなら不肖・弟の私が買ってやろうということになったわけ。で、どうせ買うなら、銀座の伊東屋じゃあないのかと。 これこれ! ↓パーカー 5thテクノロジーペン「パーカー インジェニュイティ」【代引き手数料無料】【送料無料...価格:21,000円(税込、送料込) というわけで、姉と家内と三人で銀座へ繰り出した次第。 で、銀座に着いてまずは腹ごしらえということになり、木村屋の上のレストランで食べ(さすがに次々と持ってきてくれるパンが旨し)、さあ、伊東屋へと思っていると、何やらキャメラを持ったクルーがこちらに近付いて来る。ん? 何? と思ったら、「はなまるマーケット」の取材陣。家内と姉が捕まって、お肌の水分量を調べることになりかけたのですが・・・ 姉は逃げちゃうし、家内も「また今度」ってな感じで、結局、二人ともテレビ・デビューを果たさなかったという。あーん、残念。出ればいいのに。家内なんか、ひょっとして芸能界入りなんてことになったかもしれないのに。 っていうか、私のお肌の水分量なら、いくらでもお調べになって下さってもよろしくってよ。え? お呼びでない? あ、そ。そりゃ、失礼いたしました〜って。 ま、そんなハプニングもありつつーの、伊東屋へ。そして、目ざすインジェニュイティを実際に手にとって試し書きをしてみた。もちろん、パーカーが自信をもって市場に送り出した第5世代ペンとなれば、私としても興味津々で、私もやたらに試し書きをしましたとも。すると・・・ うーん、滑らか! 確かに、かつて経験したことのない、面白い書き味! だ・け・ど。 これ、明らかに万年筆のテイストじゃないよなあ。「万年筆の進化系」っていう感じではない。すっごく滑らかな・・・なんだろう・・・何かだよ。顔料系インクを使ったステッドラーの製図ペンの、それより10倍くらい滑らかな奴、といえば、当たらずと言えども遠からず。でも近からず、みたいな。 ということで、私自身は・・・まあ、パスかな。 一方、もともとこれが欲しかった姉も、現行のインジェニュイティは少しペン軸が太すぎ、またやや持ち重りがするとのことで、もう少し待って、新しい細身のデザインの奴が出るのを待って買うとのこと。 ということで、インジェニュイティを買うためにわざわざ銀座に出てきたのに、結局二人とも買わなかったというね。まあ、そこがこだわりという奴で、100%気に入らないものは、買わんのよ。 で、当初の目的は果たせなかったわけですが、しかしそこはそれザギンですから、用がないからといってすぐ帰るのは惜しいというもの。少しぶらぶらし、教文館で本を買ったり、松屋や三越を覗いたり、デパ地下によって食糧を調達したりしてそれなりに楽しみ、そうしてもう一度木村屋に寄ってあんぱんなどをゲットしてから、帰路についたのでございます。 でも、やっぱり銀座って、ちょっと特殊なところで、新宿に行くのとはちょっと違う気構えというか、気分の高揚があって、いいよね! その意味で、今日は名古屋ではちょっと味わえない気分を堪能していた私なのであります。
August 17, 2013
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昨日、町田で同窓生と飲んだ話をしましたが、町田の街の変りようにはいつもながらビックリ。 予定の時間より若干早く駅に着いたので、町田駅前に大昔からある久美堂へ立ち寄ったのですが、何だか昔に比べてパワーがない感じ。昔はねえ、この辺りではナンバー1の大書店だったのに。 で、あまり見るところがなかったので、とりあえずそこを出て、向かいの福家書店に行ってみると、ビルの2階にあるその書店へ行くのに乗るエスカレーターが異様に汚れている。もう、何年も掃除してない感じ。で、あらま、ずいぶん汚いなあと思いながら2階に到着すると、見渡すかぎりマンガばかり。ひゃー、昔はれっきとした本屋さんだったのに、マンガ専門店になっていたのか! 昔はここでよく、受験参考書なんか買ったものだったけど。 で、ここも私には縁がないところになったなと思いながら、階段で下ろうとすると、そこに貼紙があり、「8月31日をもって閉店します」との掲示あり。あ、なるほど、それであんなにエスカレーターが汚れていたんだ。貧すれば鈍すなんだ。 というか、福家書店だけでなく、このビル全体が壊されるのか、あるいは建て直されるらしく、中に入っているテナントのあちこちで閉店セール中。ふうむ、なるほどねえ。まあ、町田駅近くとはいえ、こっちの方はやや廃れ気味の界隈。客の流れの力学で、なかなか上手く行かないのでありましょう。 町田というところは、新しいテナントと昔からある店が併存する、一種独特の雰囲気をもった街ですが、そんな中でも上手くやっている店、廃れる店があって、悲喜こもごもですなあ。 それにしても、このところの町田は、行く度に何だか疲れる感じがする。ちょっとチャラチャラし過ぎになってきて、私の趣味からすると・・・。 町づくりというのは、難しいものでございますな。
August 16, 2013
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今日は小学校時代の友人10人が集まってのミニ同窓会があり、それに出席してきました。 附属校とはいえ、私は小・中だけで、高校から外部に出てしまったので、今日あった連中の大半は35年ぶりとか38年ぶりとか、まあ、そんな感じ。お互い、最初は「誰?」ってところからのスタートですな。 で、ほどよく温かくなってから、この間の消息を互いに知らせあったのですが、アラフィフともなると、「人に歴史あり」的なすったもんだを経験してきた人もあり、そういうすったもんだの末に今頃になっていい人と巡りあってお付き合いの真っ最中、なんて人もいたり、この場に居る人居ない人の噂話に花が咲きました。 しかし、全般的に言いますと、ちょっと簡単には溶け込めないようなところもあって、若干アウェイのまま終わってしまった感もあり。 その辺、私自身の課題なのですが、私は極端に人見知りなので、自分のよく知っている人たちだけで話している時は割と積極的に話題を提供するものの、そうでないと、自分からしゃしゃり出て話す方ではないんですな。そのため、場合によっては本当に口数の少ないまま終わってしまうことがある。 それは良くないと思うものの、まあ、性格ですからね、おいそれとは変えられないし。 というわけで、若干、不完全燃焼の感がありましたけれども、一応は顔つなぎをしましたので、次回の集まりではもう少しリラックスして溶け込むように努めようかなと。 とにかく、この年になっても皆で集まれるのはありがたい。幼少期からの友人たちは、これからますます大切にしていかないといけませんな。 それにしても、会場となった町田界隈、夜は客引きが多くて歩きにくい。昔からこの街は昼の顔と夜の顔が異なるので知られていますが、やっぱり相変わらずそうなんだ、と実感したことでありました。
August 15, 2013
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この連日の暑さにいささか気圧されて、外に出る気にもならず、家の中でぶらぶらしております。 で、仕事もそこそこしながら、飽きると本を読んでいるのですが、今読んでいる本の一冊は内田洋子氏の『ジーノの家』(文春文庫)。イタリア在住三十年という内田氏が、ミラノの自宅周辺で出会ったこと、出会った人々についてエッセイに綴ったもの。 で、イタリアで日本の古武道でも教えながら晩年を過ごすのもいいな、なんて思っている私としては、興味津々で読み始めたのですが、内田氏が暮らすミラノって都市も、実際に暮らしてみるとなかなか大変なところなんだなと思われて、何だか逆にそこへ行く気が削がれてしまったという・・・。 大体、ミラノは冬が寒いところらしく、また北をアルプスに塞がれた盆地ゆえ、風通しが悪く、重苦しい霧が街を閉ざしてしまうという描写からしてなんとなく気が滅入ってくる。それに冒頭の方にミラノの危険な地域の話が出てきて、これがまたとってもヤバい感じ。それに、ミラノに居る人というのは、東京と同じで、地方から集まって来る人が多いのですってね。そういう意味で、散文的な都会なのかなと。 ま、まだ半分くらいしか読んでいませんが、意外に重い感じのエッセイで、はあ〜、って感じ。夏の暑い時に読むものじゃなかったかも。 もう一冊、これも気晴らしに読んでいるのは、Jeffery Deaver の『Edge』。肢体不自由の名探偵リンカーン・ライムが登場する小説ではなく、Corte という「証人保護官」の物語。しがない刑事 Ryan Kessler が、その捜査中に何かとってもヤバい証拠を見つけてしまったらしく、その証拠が表沙汰になるとまずい人に雇われた Henry Loving なる「誘拐&拷問」の専門家に追われているわけ。で、その Henry Loving から Kessler を守る役目を担ったのが、本作の主人公 Corte。彼は執拗に追って来る Loving の魔の手から Kessler らを守りながら、その一方、Loving の逮捕も目ざすという、非常に難しいアサインメントを実行しようとしている。なんとなれば、この Loving こそ、Corte の師匠だった人物を拷問の末に殺害した犯人であり、その意味で個人的な復讐の対象でもあったのである・・・ ・・・みたいな話。例によってディーヴァーの語るジェットコースター・サスペンスはスリル満点で、夏の読書には最適。しかも、この小説は珍しく主人公による一人称小説で、その意味で、通常のディーヴァー作品とはまたちょっと異なる面白さもあるという。 ってなわけで、これらの本を読みながら、だらだらと過ごしている私なのであります。【送料無料】ジーノの家 [ 内田洋子 ]価格:620円(税込、送料込)【送料無料】EDGE(A) [ JEFFERY DEAVER ]価格:781円(税込、送料込)
August 14, 2013
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今日は姉と甥っ子を連れてIKEA港北店に行ってきました。 お昼頃到着して、まずは腹ごしらえ、と思ったのですが、フードコートが満杯でとても席を確保できず。仕方なく、先に買い物を済ますことに。 で、今日は姉が勉強机用の椅子を一脚買いたい、というのが主たる目的だったので、まずは椅子を見に行き、1万円弱の赤い椅子に決定! そしてその他、枕&枕カバーを買ったり、フライパン(300円しなかった)を買ったりして順調に買い進み、とりあえず会計。また食料品も若干買って、ショッピングに関しては大満足。 で、一旦荷物をクルマに積み込んでから再びフードコートに行ってみるも、さっきよりむしろ混んでいるくらい。やっぱりこの時期、小さなお子さん連れの家族の群れがすごくて、とても太刀打ちできないと判断した我らは、食料品売り場の隣にあるミニ・フードコートの方で、軽く食事を済ませることに。 こちらは主な食べ物としてはホットドッグしかないのですが、これが100円。飲み放題のソフトドリンクをつけても150円ということで、とりあえずこれを注文。まあまあの味だったかな。だけど、純粋にホットドッグの味で比べたら、コストコの勝ち! 圧勝! あっちだって、確か180円くらいでフリードリンク付きだしね。 で、中途半端に満足した後、しかし、せっかくIKEA に来たからには、北欧料理が食べたかったよね、という話になり、もう一度食糧品コーナーに戻って冷凍食品のミートボールだとかリンゴンベリー・ジャム、それにスモーク・サーモン(ちょっと塩辛かったかな・・・)などをゲット。夕食のおかずとすることにしたのでありまーす。 というわけで、今日はこれが最大のイベントだったのですが、うーん、IKEA好きかも。っていうか、北欧のテイスト自体が好きだわ。いつの日か、八ヶ岳に別荘をぶっ建てる時には、もう「はじめにIKEAありき」でインテリアを考えちゃおうかな。 ま、そんなことを夢見るのが、楽しいのですけどね。
August 13, 2013
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今日は都内某ホテルにて、『クロワッサン』誌のインタヴューを受けておりました〜。 しかし、私は転んでもタダでは起きない人ですからね。インタヴュー取材を受けながら、内心では「インタヴューをするって、どういうことなんだろう」と、インタヴューをする側の勉強をしておりました。いつか、私が仕事で誰かにインタヴューをすることもあるでしょうから、その時のための勉強ですな。 それはともかく、今日インタヴューをして下さったFさんも上手に話を引き出して下さったし、自分としても言っておきたいことは一通りお答え出来たので、ま、良かったかな、と。 ただね、やっぱり何回やっても慣れないのが写真撮影ね。あれは難しい。「はい、じゃあ自然な感じで笑って下さい」なんてカメラマンの方に言われても、そう簡単に自然には笑えませんわ。逆に、そういうのが出来るモデルさんって、すごいなと。モデルというのは、プロじゃなきゃできない仕事ですな。 でも、とにかく、「では、ちょっと上の方を見つめて下さーい。はい、そこから今度はゆっくり左の方に顔を回して」なんてあれこれ注文をつけられながら、奇跡の一枚を撮っていただきましたので、いずれその号が出るのが楽しみ〜。 で、取材自体は1時間半ほどで終了したので、帰りに京王百貨店新宿店で開催中の大古書市をチラっと見て行くことに。しかし、今回の古書市は、私の趣味と大分かけ離れていた感じで、殆ど収穫なし。ただ一冊、徳岡孝夫&ドナルド・キーンの『悼友紀行 三島由紀夫の作品風土』という本を買ったのみ。夏の古書市は、渋谷の東急東横店の方がいいかな。 というわけで、今日は有名誌からインタヴュー取材を受けるという希有な経験をし、なかなか面白い一日となったのでした。今日も、いい日だ!
August 12, 2013
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いつもですと家内と二人だけの食卓なわけですが、帰省中の実家では三家族集まっての食事となるので、まあにぎやかで面白いものでございます。 で、そんな中、今日の昼餉は高校野球をチラ見しながらの冷やし中華となったのですが、珍しく大学4年生の甥っ子が熱心に高校野球を見ているので、「あれ? お前、そんなに高校野球が好きだったっけ?」と尋ねると、例年はそうでもないけど、今年は割とはまっているとのこと。就活などで大人の世界を垣間見た後、高校球児の勝っても負けても一生懸命な姿がことのほか眩しいのですと。あらま、キミも苦労しているのね・・・。 それにしても、甥っ子と野球のイメージがつながらなかったので、試しに「小学校とか中学校くらいの時にはお前も野球やった?」と聞いてみたら、一応、学校で、遊びとしてやったと。 た・だ・し・・・ いわゆる野球ではなく、ゴムボールを使っての「手打ち野球」だった、というのです。 ん? 手打ち野球? 何それ? で、「いや、そんなんじゃなくて、軟球で、グローブやバットを使ってやる、ごく普通の草野球はやったことないの?」と聞き返すと、やったことがないと。なぜなら、そもそも学校にバットを持ち込んではいけないという決まりになっていた、というのですな。 ひえ〜っ! まじか? いやあ、驚きますな。私が子供の頃は、休みの日には近くの原っぱに友だち同士集まって普通に野球をやったし、人数が足りなければ「透明ランナー」を想定したり、「三角ベース」にしたりして適当に調整しながら、野球に興じたものだけどなあ。それに、学校でも放課後とかにグラウンドでやりましたよ。たまにクラス対抗戦とかもやったし。各クラスに、そのクラス用のバットが1、2本置いてあったし。 今、そういうのは禁止なわけね? 学校にバット持って来ちゃいけないわけね? それはつまり、何らかの理由で「キレ」て、そのバットを使って暴れるヤツとかが出たら学校の責任になるから、ということなんでしょうね? はあ〜。なるほどね。今、学校って、そういうところになっているわけだ。草野球もやれないんだ。教育的配慮のおかげで。 まあ、責任逃れする学校が悪いのか、責任を追求する父兄の側が悪いのか、鶏と卵みたいなハナシなんでしょうけど、何だか殺伐した世界ですなあ。 良かった、私はそういう時代より前に生まれて。最近、そう思うことが多いね。私の子供時代は、「ネットいじめ」なんてことがない時代だったしね。
August 11, 2013
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ようやく昨日で前期の仕事を終えた私、今日、東京の実家に戻って参りました〜。まあ、一般の帰省とは逆方向に走るので、さほどの渋滞にはならないだろうと踏んだのですけど、生憎豊田と岡崎の間で大型トラック2台の事故があったらしく、この影響で2時間の大渋滞。普段なら4時間で着くところ、6時間も掛かっちゃった。疲れました。 しかし、面白いこともありまして。 豊田インターの先、上郷サービスエリアでトイレ休憩して、さて先を急ごうと本線に出ようとしたら、段ボールに「東京」と大書したのを掲げている外国人の若者がいるのに気が付いたんです。まあ、ヒッチハイクをしているわけですな。しかし、この暑さの中、彼のために止まってくれるクルマをじっと待っているってのもきつくないか? ということで、面白いから私が乗せてやろうと思いましてね。止まって、窓を開けて「東京の手前で高速を降りるけど、そこまでで良ければ乗せてやるよ」と声をかけると、「いいです、いいです」というので、急遽、旅の道連れができたという次第。 で、彼を乗っけて再び高速道路に戻り、走りながら話をきいたのですが、彼はピエール君、22歳、フランス人であることが判明。ストラスブール大学の学生で、今は1年間、名古屋大学に留学して経済を学んでおり、今度の金曜日にフランスに帰ることになっているのだとか。将来の夢は、オーガニック野菜を作る農業人になること。 ところで、日本でヒッチハイクなんかして、クルマに乗っけてくれる人って居るの?と尋ねると、「います、います」というのですな。それどころか、結構な頻度で乗せてくれる。ただし、かならず「あんた、日本語しゃべれる?」と聞かれるのだそうで、「少ししゃべれます」と答えると、大体乗せてくれるらしい。それどころか、時には観光バスに対してヒッチハイクして、乗せてもらったりするのだそうで、なかなか大胆なことをするものですな。 で、彼はそんな調子で日本はおろか、ヨーロッパ中の国々や仏領アフリカを経巡ったそうで、いわばヒッチハイクの専門家なんだとか。ううむ、すごいな。22歳にして、私なんぞよりよほど世界を見ているじゃないの。 ちなみに趣味はブレークダンスで、名古屋の伏見とかでパフォーマンスをしているとのこと。残念ながらもう帰国が迫っているので、その勇姿を見ることはできないようですが。私の趣味が柔術だと知ると、さすが柔道大国フランスの人だけに、「それはすげー」と感心してくれました。 とまあ、そんな具合にフランス人の旅する好青年ピエール君とたっぷり話をしながら、海老名サービスエリアまで同行し、そこで彼に別れを告げたのであります。彼はそこから今日の目的地である中目黒まで行くべく、また別の親切なドライバーさんを捜すのでしょう。私は「中目黒に行くんだったら、高速道路上のサービスエリアじゃなくて、どこか鉄道の駅まで乗せてやろうか」と言ったのですが、「お金がないので、電車には乗れません。あくまでヒッチハイクで行きます」ですと。さすが、ヒッチハイクの専門家、根性あるね! ということで、渋滞を含め退屈になりがちな実家までの道中、今日ばかりはなかなか得難い経験をした私なのであります。ヒッチハイカーを乗せたこと自体、今回が初めてでしたけど、結構面白いもんですな。今度またどこかで見かけたら、また我がアルファに乗せてやることにいたしましょうかね。
August 10, 2013
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今週は木曜日ではなく金曜日が八光流の稽古日だったのですが、今日の稽古は充実しましたねえ。 今日はたまたまS師範こと「はちみつ先生」が稽古に来られていて、ラッキーなことにかなりの時間、指導していただけたのですが、今までなかなか思うようにいかなかった幾つかの技のコツというか、やり方を教えていただき、目から鱗がボロボロと。 今日はちみつ先生に教えていただいた様々な事柄を、自分なりに整理するとすれば、まず一つ目として、八光流の技というのは、人間の体の仕組みと物理的な原理(てこの原理とか)を組み合わせてあるので、それを理解した上で、それが効くように技を掛けていかないと、実際にうまく掛からないということ。 そして二つ目としては、相手をよく見てかけないと、技は掛からない、ということかな。型通りに技をかけようとしても、それは独善になっているだけなので全然ダメ。相手をよく見て、相手の出方、相手の崩れ方、崩れる方向に臨機応変に対処しながら技を掛ける感覚を稽古で養わないとイカン、ということ。 三つ目として、二段技、三段技にはそれぞれ「テーマ」があって、二段技は「本逆を極めること」、三段技は「相手の肘を制すること」を主眼とした稽古を心がけるべき、ということ。 S師範は教え方も上手いので、今日は色々と収穫の多い稽古となりました。 ただ、その分、結構、身体的にはキツかったところもあって、道場から帰る道すがら、段々両腕が重くなってきて、ハンドルを握って操作することすらままならないようになっちゃった。稽古の中でS師範から三段技の「雅勲」を一、二度かけていただいたのですが、これが後から効いてきたのでしょうか。よく、本部道場で半日も稽古すると、夕食の箸が持てなくなる、なんてことを噂として聞いていますが、確かにそういうことはあるだろうなと、実感した今日のワタクシだったのであります。 八光流、恐るべしですな・・・。
August 9, 2013
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私は決して酒飲みではないのですが、そこはそれ文学をやる人間ですから、酒のことに詳しくないとまずいわけ。作品の中に酒が出てきた時、それがどういうものか知ってないと、読んだことにならないでしょ。 というわけで、この夏人気という「モヒート」なる酒をこのところ飲んでいるのですが、これがね、なかなか美味しいんだなあ。 モヒートというのは、キューバで飲まれているラムベースの酒で、ミントとライムでアクセントをつけた、いかにも涼しげなカクテル。甘いし、飲みやすい。一番有名なメーカーは、おそらくバカルディでしょう。これこれ! ↓バカルディ クラシック カクテルズ モヒート18度 700ml【正規品】価格:1,092円(税込、送料別) これを炭酸で1対1で割ると、もうモヒートの完成! というわけで、今日もほんのりほろ酔い加減の私なのであります。今日も、いい日だ!
August 8, 2013
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このクソ暑い中、まだ授業をやっているというね。 ま、学生対象ではなく、現職の小中高の先生方に対しての研修なんですけど、まあ疲れる、疲れる。「先生」に向って教える、ということ自体、なんかおこがましいですからね。この暑い中、そもそも英語教育が専門ではない私なんぞの授業を聞きに来てもらうなんて、申し訳ないやら何やら。 大体、10年研修っていう制度を作る政府がおかしいんだよね。たま~に先生らしからぬことをする輩が出て、問題が起こったりすると、「チェックする制度を作らにゃいかん」とかって言って、こういうアホくさい制度を作るわけですけど、けしからん輩じゃない、世の大半の立派な先生方に対して、こんな下らない研修を受けさせる意味がどこにあるのだろう? 第一、たった一日講義を聞いたくらいで、ダメダメな先生がまともになるか? なるわけないじゃん? まあ、アホな政府のおかげで、日本中で先生方が苦労するわけだ。 で、私、まだもう一回この講義を担当しなくちゃならないんだよね。はあ~。お盆ギリギリまで、よく働かせてくれるよ。この準備で、この1週間というもの、本も読めないし、原稿も書けやしない。 あ~、もうっ!!
August 7, 2013
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先月28日の日経新聞に、敬愛する林望先生の「減蓄の弁」というエッセイが載っておりました。 それによると、つい最近、『謹訳 源氏物語』全十巻の完訳を成し遂げられて、4年に亘るご苦労に終止符を打ったのだけれども、源氏の中で登場人物がどんどん死んでいく様を身近に感じながら、人生の儚さというものをまざまざと思い知ったとおっしゃるのですな。 もちろん、儚さというのは、必ずしも「虚しい」という意味ではないのですが、ともかくも人間の命などというものはほんのつかの間のものであるという感を強くされた。 で、リンボウ先生もそろそろ来たるべきものに備えて、準備をしようと考えられたんですな。先生によれば、人間はどうしても避けられない「死」を念頭に置き、ある程度の年齢になったら「蓄財」の逆、「減蓄」を心掛けるべきではないかと。 で、先生の場合は、まず本の処分を考えられた。 仮にこの先、先生が亡くなられた場合、先生がこれまでに集められた二万冊余の貴重な本が遺族にとっての重荷となる。もちろん、奥さまやご子息やご息女がそれらの本を活用し得るような立場におられるなら話は別、そうでなければそれらは重荷以外の何ものでもない。 一方、世の中には、それらの本を必要とする研究者やコレクターが必ずいる。それならば、先生が生涯をかけて集められた本も、後に死蔵するより、それらを必要とする人のもとに差し出すべきではないかと。 リンボウ先生曰く、本の寿命は人間の寿命を軽く凌駕する。仮にある人がある本を所蔵したとしても、それはその本の一生のうちのわずかな一時期を、たまたまその人が預かっただけだと、そう考えるべきではないかとおっしゃるんですな。 で、実際、先生は、先生が集められた本の一部を既に手放し始めているとのこと。 その他、先祖から受け継いだ不動産も整理し始めていて、先生が長年愛用された信州の別荘もついに売る決意をされた。 そうやって、今、リンボウ先生は心静かに減蓄を始められている。そういう内容のエッセイだったんです。 私はそれを読ませていただいて、うーんと唸りました。というのも、リンボウ先生と私の年齢差が、わずかに14年だったからです。 私もあと14年経ったら、来たるべき死に備えて減蓄を始めるべきなのか?? と考えたら、なんかね、そんな決意、とてもできないような気がしてくる。 大体、信州の別荘なんて、今の私にとってはまだ手にしていない夢の一つでありまして、あと10年くらい経ったら手に入れられるかな? なんて考えているのに、それを手に入れた4年後に手放せるか?って考えたら、とてもそんなこと出来そうもない。 本だってねえ、まだまだ買う一方で、今から14年後に手放すことを考えられるかと言ったら・・・無理! リンボウ先生の覚悟が早いのか、私の成熟が遅いのか。まあ、多分、その両方なのでしょう。 それにしても、リンボウ先生に減蓄への覚悟を決めさせたということを考えると、源氏物語ってのはすごいね。千年も前に書かれた作品が、21世紀を生きる人間に、こういうことを考えさせる、というのですから。 ところで、実はリンボウ先生完訳の源氏物語全十巻、私は持っているんですよね~。先生から直接買ったので、全冊ご署名入りの豪華版。 で、この夏、不肖この私もリンボウ先生苦心の訳を読んで、源氏の世界を初体験してみようかしらと思っているのですけど、先生の「減蓄の弁」を読んだら少し怖くなってきちゃった。これ読んで、私もなにか衝撃的に悟ることがあったらどうしましょう。 ・・・それはないか。
August 6, 2013
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先日、私より二回りほど年長の先輩ご夫妻とお話ししていた時、話題がケータイに及びまして。 で、奥様の方はケータイを完全に活用されているのですが、ご主人の方は機械類が苦手で、あまり興味を示されないと。 しかし、そうは言ってもこれからさらに年を取るにつれ、いつ何時、緊急連絡をする必要が生じるか分かりませんから、奥様としてはぜひご主人にもケータイを持っていてもらいたいわけですな。 で、先日、嫌がるご主人をケータイ・ショップまで連れて行かれたのですけれども、「とにかく一番操作の簡単な奴を見せて」と頼んで出てきた機種には、ディズニーの絵がどーんと描いてあった。要するに、小学生用の簡単ケータイですな。 で、そのディズニーの絵を見てすっかり嫌気がさしたご主人は、「こんなもん、いらんっ!」と、店を出てしまわれたと。 まあ、そりゃそうですよね。いくら操作が簡単とはいえ、大の男がディズニー・キャラクター付のケータイなんか、プライドが許しませんって。 しかし、お話を伺いながら、私も自分の両親のことを思いました。両親も一年か二年ほど前に年寄り向けの一番操作の簡単なケータイを買ったのですが、それでも未だに操作が上手にできないんです。パソコンを使い慣れた世代には簡単なメール送受信の操作も、年寄りには難しくてよく分からないんですな。 たとえば老人向けのケータイには「短縮ダイヤル機能」がついていて、1のボタンを押せば長男のところ、2のボタンを押せば長女のところに掛かるとか、そんな風になっている。まあ、ケータイ製造会社としては、「そういう機能をつけておけば、老人には便利だろう」と思って、そういう風にしているのでしょう。 しかし、年寄りには、それが難しいんです。みんなから寄ってたかって「ほら、簡単でしょ。このボタンを押すだけで、すぐにつながるんだから」と言われても、よくわからないわけよ。「ああ、ああ、そうかい」とその場では理解しても、後で実際に使う時に、「どのボタンを押すんだっけ?」ということに必ずなる。 だからね、良かれと思って付けてある様々な機能は、すべて老人にとって躓きの石なんですよ。このことが、ケータイ会社には全然分かってない。 そこで! 私から一つ、ケータイ会社に提案をしましょう。 老人用のケータイとして、あらゆる機能を排し、電話が掛けられるだけのケータイ電話を作りなさい。メール機能も必要なし、アラームも、カメラ機能も、時計も、住所録も、電話番号録さえもすべて必要なし! ただ、電話をかけるためのプッシュボタンがついているだけのケータイをお作りなさい。 いわば、ご家庭にある電話の子機をそのまま小さくしたような奴をお作りなさい。 よろしいか、世のケータイを必要としている老人たちにとって本当に必要なのは「ポケットに入る公衆電話」なのですぞ! 老人は腕時計をしていますから、時計機能は要りません。老人は住所録つきメモ帳を持っていますから、そういう機能も要りません。老人は、結構いいカメラを持っていますから、カメラ機能も要りません。彼らが欲しいのは、ただ電話を掛けられるモノなんです。持ち運びできる公衆電話が欲しいだけなんです。 そして、そのケータイのデザインは、例えばダンヒルのタバコケースのような超シックなものにしておあげなさい。 要するに、純粋に電話機能だけに特化した、洒落た大人っぽいケータイを作れ、っちゅーことですな。そうしたら、そのケータイを作った会社だけ、世の老人たちの潜在的需要を独り占めできることでしょう。 さあ、このアイディア、買ったモン勝ちだぜ。A社、D社、S社、どこでもいい。釈迦楽の言うことに間違いなしだ。さあ、買った、買った!!
August 4, 2013
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ひゃー、期末試験の採点、ようやく終わったよ。疲れたなっし~! ということで、恒例、誤字大賞、行ってみよう~! まずはノミネート作品から:指し込む:うーん、「陽の光が」が主語の場合、「射し込む」がベターかな。副用:薬は「服用」しましょう。このままだと副作用がありそうでコワい。断線:レールが途切れたか? 本人は「脱線」のつもりです。気車:なんかスチームが足りないよね。「汽車」でしょ。賢臓:まあ、確かに「腎臓」は賢そうな臓器ではあるな。症行群:なんか「強行軍」とごっちゃになってない? 正しくは「症候群」。看者:正しくは「患者」。これじゃ看病する方かされる方か、分からないよ~。 文野:「あやの」という人名かと思ったら、「分野」違いでした。多画的:一見合ってそうだけど、「多角的」が正解。拉置:どこかに留め置いているのか? 正しくは「拉致」。革明:明るい未来がやってきそうだ! でも「革命」は命がけなんだぞ!ほんこっちょう:漢字が書けなかったのでひらがなで書いたようですが、「本骨頂」っておかしくない? それを言うなら「真骨頂」じゃないの? ほんこっちょうって、なんのこっちょう?? そして今期の「誤字大賞」は・・・ 「接視」に決定! 正しくは「窃視」だけど、「接視」の方がむしろ覗き穴に目をべったり付けて覗いてそうな感じが良く出ております。あるいは、視線が対象に貼り付いているような感じといいましょうか。 ついでに、これは「誤字」ではないけれど、「傑作言い間違え賞」をあげたかったのは・・・ 「カメレオン出演」 でした! 私は授業の中で「カメオ出演」と言ったつもりだったのですが、私の滑舌が悪かったのか、当該の学生はノートに「カメレオン出演」と書き取ったのでしょう。 たしかに話の流れとしては、アルフレッド・ヒチコック監督が、しばしば自分の監督作品の中で一瞬だけカメオ出演する、ということだったので、他のエキストラに混ざって、周囲に同化して、よく見ないとそこにヒチコック監督が映っていることが分からないわけですから、この場合は「カメレオン出演」と言った方がいい位かなと。なかなかあっぱれな言い間違いではありませぬか。 まあ、こんな誤字・言い間違えをコレクションでもしてないと、採点の退屈さはしのげません。学生さんたちには頑張ってもらって、次回も傑作な奴を書いていただきましょう。
August 4, 2013
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今年の夏休み後半はロスで過す予定。で、定宿にしているアパートの管理人さんに電話して、「今年もよろしくぅ!」と言おうと思ったら・・・ 管理人さんが変わっていた・・・。 う・そ・だ・ろ! いつも行く度に色々良くしてもらっていたのにぃ! ほとんどロスの母状態だったのにぃ! ということで、すっかり予定が狂ってしまったワタクシ。急遽、滞在先を探し始めるも、これがなかなか難しくてね。 確かにホテルならいくらでもあるんです。しかし、キッチン付きのホテルというのはほとんどない。で、キッチンがないとなると、3週間、来る日も来る日も朝昼晩と外食しないといけなくなるわけで、これは辛い。経済的にも辛いし、味覚的にも辛い。 本来なら「ウィークリー・マンション」的なものが一番いいのですが、一昨年行ったボストン、昨年行ったロンドンとは異なり、ロスにはその種の物件が少ないんですな。だから、沢山ある選択肢の中から選ぶ、というようなこともできない。 で、数少ない短期滞在型アパートを血眼で探し、しかもなるべく治安のいい場所にあるものを探した(ロスの場合、これが重要)結果、ようやく見つけたのが、サンタモニカの物件。 で、もうこれしかないっ! と思って速攻予約を入れ、その後、あれこれ契約を交わし、ようやくこの物件を確保することに成功したのであります。はあ、疲れた~。出発までにちゃんと住む場所を確保できるか、気苦労で疲れた~。 でもね、まあ、結果良ければすべて良しで、割といいところを確保できたのではないかと。サンタモニカなら治安もいいし、ビーチまで7ブロックくらいだからね。散歩で歩いてピアまで行けるし。プロムナードにはショッピングモールなんかもあって、色々楽しいし。 いやいや。一応、勉強目的で行くのですから! 今から遊ぶことばかり考えてどうする。 だけど、少なくとも夏休み後半、雑務を離れられるのは何とも嬉しい限り。それを考えて、今日明日の嫌な雑務を淡々とこなしていくことにいたしましょう。 はいはい、期末テストの採点、やりますよ、やりますよ・・・。
August 3, 2013
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ちょっとコンパスで円を描く必要があったのですが、コンパスって、中年男の家の中にありそうでないんだなあ・・・。 別に買わなくてもなぜか家の中に存在するものってあるじゃないですか。輪ゴムとか、クリップとか。 それと同じで、コンパスもひょっとして机の中とかに隠れているんじゃないかなあ、と、薄い期待を抱きながら探したけれど、やっぱりなかった。 大体、コンパスというものを最後に使ったのは、何年前だ? 三十数年前か? で、コンパスはどうしても必要なのだけれども、必要なのは一回だけと分かっているので、買いたくないわけよ。 で、大学の事務に尋ねたり、何人かの同僚に「コンパス持ってない?」って聞いて回ったんですが、誰も持ってないんだよね。そりゃ、そうだろうね。 で、仕方なく大学生協に行ってみたら、一応売ってはいた。 だけど、最近のコンパスは高級品で、コンパス自体がシャープペンシルみたいになっているのよ。私が小学生くらいの時に使ったものとは大違い。で、値段も6百円以上する。 えーーー。コンパス一回使うだけなのに、6百円も払うのーーー。 それは嫌だ。 小学生じゃあるまいし、大学教授ともなれば、6百円位捻出するのはわけないのだけれど、それでも嫌。もったいない。 で、生協で買うのは諦めて、もっと普通の町の文房具屋に行ってみた。 そしたら数種類のコンパスが売っていて、値段もピンきり。 で、仕方ない、一番安い472円のを泣く泣く買いました。高いなあ。コンパスで一回円を描くのに5百円近くするのかよ・・・。 だけど、この一番安いコンパスには、なんとコンパスの他に定規が3種類と分度器まで付いているの。それがちょっとお得感を増している。 分度器というのも渋いね。分度器も、最後に使ってから数十年経っているんじゃない? というわけで、私はこの年になって、コンパスと分度器という、かなり長いあいだ、およそ縁のなかったものを買ってしまったのであります。 せっかく久々のコンパスと分度器を手に入れたんだ。名前書いちゃおうかな。ひらがなで。「しゃからく」って。 さあ、とにかくこれで、とりあえず円は描けるし、角度も測れる。週末は、頑張って工作だ!
August 2, 2013
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レンタルDVDで『ライフ・オブ・パイ』を観ましたので、一言感想を。以下、ネタバレ注意です。 と言っても大したネタがあるわけでもなくて、インドからカナダへ移住した一家の話なんですけど、途中、船が嵐で遭難して、主人公の少年(今は中年だけど)パイだけが生き残りましたとさ、ってな話です。 で、遭難後、パイは救命ボートで大海原を漂うのですけど、たまたまそのボートにはパイの他にトラが乗ってまして。そんな難儀な状況の中、苦労しながら遭難活動を続ける様が延々と描かれると。 で、この映画に対する私の点数はと言いますと・・・ ・・・・。 思いつかず。 ということで、採点対象外、という判断をさせていただきました。 なんかね、どう考えていいか分からないのよ。 面白くないのか?と言われると、うーん、まあ面白くなくもないかな・・・。じゃあ、面白いのか?と言われると、うーん、別に面白くもないかな、という感じ。積極的に低い点数をつけて、「こーんな映画、クソよーー」と言いたくなるほど、憎い映画でもないし、じゃあ70点以上の合格点を差し上げるのか?と言うと、それもあげたくないような。 家内と映画を観ると、映画を観終わった時点で、面白きにつけ、つまらなきにつけ、感想を言い合うのが常なのですが、この映画に関しては、エンドロールの後、二人共二の句が継げないような感じで、両者ノーコメントのまま黙ってDVDをDVDケースにしまいましたとさ、みたいになっちゃった。 ま、パイは自分の過酷な経験を二種類の語り方で語るわけですけど、そこにそれほどの深みがあるわけでもなく、「だから?」って感じなんだよね。そこがね、こう、今一つ盛り上がれないところでございまして。 例えば、ウィリアム・スタイロンの『ソフィーの選択』という小説で、ソフィーは自分の過去を何度か違う形で語るのですが、そこには、彼女がそうせざるを得ない必然性がちゃんとある。彼女は自身の犯した罪を隠すために、作り話をするわけ。彼女には深い罪の意識があって、それが後の彼女の生き方を決定して行くことにもなる。だから、彼女の作り話の真実を知った時、読者にはズシンとした衝撃がある。 だけど、『ライフ・オブ・パイ』の場合、パイには罪がないので、作り話をする必然性がないんだよなあ・・・。だもので、イマイチ、彼の話がピンとこないわけよ。 ということで、この映画、一応観たけれども、観なかったも同然の体で記憶からフェードアウトだっ! 残念!
August 1, 2013
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