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私:NTT関連業者だろうが、光フレッツにインターネット回線を変える無料キャンペーンの電話が来た。 俺は、大量の画像処理など関係ないので、少し料金が高い光フレッツは敬遠してきたが、NTTの基本料金が安くなるので、合計では料金は変らないという。A氏:そこで変更することにしたの?私:今、インターネット接続がモタモタした感じなので、一応、来月半ば頃に、工事があって切り替えることにしたよ。 便利になるかどうかは試してみないと分からないがね。 結果はまた、連絡するよ。 半年以内に解約するとカネをとられるらしいがね。
2009.04.30
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私:ADSLのモデムにADSLという縦線の点灯表示があるんだが、これが点滅することがあるだね。 そうするとインターネットがつながらない。A氏:いつからなったの?私:引越し以前からのような気がするが、いずれにせよ引越し後は不安定だった。 プロバイダーのカストマー・サービスセンターに連絡したら、電話線で何か電波をひろっていないかという質問があった。 例えば、近くを高圧の送電線が走っているといったら、その電磁波障害が考えられるという。 そう言えば、今度の家の近くを送電線が走っている。 対策として、通信する周波数を変えることができるという。 モデムは買取なんで、簡単に交換できないしね。A氏:通信スピードが落ちるのではないの?私:そうらしいが、不安定よりもいいだろうね。 一昨日、あたりから、その不安定症状がなくなったよ。 安定がいつまで続くかね。 そう言えば、この家を買うときに、不動産業者が送電線の電磁波よりもテレビ、電子レンジ、IH調理器のほうがはるかに高い電磁波を出していると測定器をもってきて示していたね。 それを持って、送電線の近くに行くと確かに電磁波は高くなるね。 しかし、ちょっと外れると急速にダウンする。 俺のところは、ほとんどゼロだね。 でもADSLには影響するのかね。 真の原因は不明だね。A氏:携帯電話もそうだが、われわれは電磁波の嵐の中に生活しているのかもしれないね。私:ドイツあたりでは送電線の周囲は規制が厳しいようだね。 とにかく、これでインターネット問題は一段落だよ。
2009.04.29
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私:今朝の朝日新聞の3面記事に「あす昭和を振り返る日」、すわわち「昭和の日」とあるのを読んでビックリしたよ。 最近はいろいろな祝日があるので覚えていないよ。 前は「天皇誕生日」だったのではないの? A氏:この祝日ができるまで、国会でいろいろもめたらしいね。 昭和天皇の崩御とともに「天皇誕生日」は意味がなくなったんで「みどりの日」になったんだが、これを「昭和の日」としたいという運動があり、それが07年に決定したんだね。 「みどりの日」は5月4日になったんだね。私:朝日新聞の見出しは「昭和ってどんな薫り」とあるが、言葉を変えれば「昭和のエートスとは何か」だね。A氏:たまたま、最近、君のブログ1、2、3で扱っていたね。私:朝日新聞には昭和で思い出す事件を街頭で聞いていたが、トップはやはり敗戦だね。 次に東京オリンピック。 昭和の人物としては、トップは田中角栄だね。 ところで、今月の文藝春秋で佐野眞一氏が書いた「ドキュメント 昭和が終わった日」の最終回を掲載している。 メインタイトルが「宮崎勤と美空ひばりと天皇」となっている。A氏:なんで宮崎勤が昭和に登場するの?私:宮崎勤の犯罪が、昭和の終わりである昭和63年にはじまっているが、これが昭和以降の異常な犯罪の始まりとなるという象徴的な事件だからだね。 宮崎の部屋に家宅捜索に入った警部がそのビデオの多さに驚く。 千五百本あればビデオショップを開けるというのに、五千七百三十七本ものビデオがあったという。A氏:宮崎勤は祖父が好きで、祖父の死後からおかしくなったようだね。私:祖父は昭和天皇の崩御の1年前になくなっている。 昭和天皇より2年早く生まれているから同世代だね。 宮崎勤は昭和天皇の崩御と盛大な葬儀の礼を伝える新聞記事をいつまでも大事に持っていたという。 その理由は「あれはおじいさんの葬式だったから」と答えているという。A氏:宮崎勤は多重性人格ではなかったのかね。私:人間は良くも悪くも「物語」がないと生きていけない動物だ。 その「物語」が人格を統合する。 「物語」がないと人格がバラバラになり、多重人格的になる。 宮崎勤は、その「昭和の物語」の崩壊による閉塞感の産物ともいえると佐野氏はいう。私:祖父が宮崎勤の「物語」だったんだね。 宮崎勤事件をテーマに「M/世界の、憂鬱な先端」を書いた吉岡忍氏は、日本は敗戦の戦争責任を不問に付し、戦争がもたらした災禍をみてみぬふりをした。 戦争のトラウマを切り離し、忌まわしい過去を記憶から追放して、戦後復興を成し遂げ、高度成長をして世界第2位の経済大国になった。A氏:すなわち、戦前から続いた日本の歴史「物語」を切り離した「多重人格国家」だというわけだね。 俺たち「昭和人」が「昭和20年8月15日」の「断絶」をまだ解決していないツケかね。私:ところで俺は岩波新書の「シリーズ日本近現代史」を読んできているんだが、その9巻目は「ポスト戦後社会」だね。 ここにも宮崎勤が登場するね。 この本では、時代意識として敗戦から昭和50年代頃は「夢」の時代としている。 しかし、昭和末期から現在までは「虚構」の時代としている。 だから、殺人事件として「夢」の時代に起きた永山則夫の連続ピストル射殺事件は「夢」が破れたことが背景にあるという。 しかし、「虚構」の時代の宮崎勤の犯罪は、殺人そのものが現実離れした「虚構」で行われているという。 この9巻目の「ポスト戦後社会」の読後感はまた、別にとりあげるが、なんだか、バラバラで一貫していない時代だと感じたね。 多重人格国家とは名言だと思ったね。
2009.04.28
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文藝春秋 2009年 05月号 [雑誌]私:先週20日のテレビ朝日のTVタックルを見ていたら、出席者の福岡政行氏は「日本国家の借金8百38兆円はウソだ。実際には200兆円くらいだ」と言い、同じ出席者の宮崎哲弥氏も「その通りだ」と同調していたね。A氏:俺も見たがこの話題はメインのテーマでなかったので、突っ込んだ議論には展開しなかったね。私:ところが、今月の文藝春秋5月号の「『内需創出国債』百兆円を発行せよ」という記事を読んでいたら、20行ほど、それについてふれていたね。A氏:財務省は「日本は八百三十八兆円もの債務を抱えており、これはGDPの百六十パーセントにものぼる危機的な金額だ」と財政危機を煽っているね。私:ところが、この記事では、日本は世界一の金融資産を持つ債権国であるという。 どの国でも、財政は、借金だけでなく、資産との差である「純債務」でみるべきだという。 それによると、「粗債務」は07年末現在で八百三十八兆円。 「金融資産」は五百四十九兆円。 だから「純債務」は二百八十九兆円となる。 GDP比で52パーセント程度でユーロ地域並みであるという。A氏:だから、海外の経済学者や金融関係者で日本が財政危機だと思っている人はいないのかね。 私:「埋蔵金」も最初はそんなものはないと言っていたね。 これから日本も景気回復で財政出動が積極的になるだろうが、赤字国債の枠は簡単に外れそうだね。
2009.04.27
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宮本武蔵私:転居のときに、売却せずに持ってきた本の中に吉川英治の「宮本武蔵」があるね。 装丁本の立派な箱入り本で、6巻ものだね。 それに、徳川無声が朗読した「宮本武蔵」のカセットテープ20巻がある。 これも捨てずに持ってきたね。 徳川無声の「宮本武蔵」の朗読はテレビのないラジオ時代のシリーズもので、小学校、中学校からよく聞いていて、このラジオ放送で「宮本武蔵」を知ったと思う。 この本と放送での武蔵の生き方は俺の人生に影響を与えたね。A氏:吉川英治の「宮本武蔵」は佐々木小次郎との巌流島の試合で勝って終わっているね。私:武蔵が29歳のときだという。 これが真剣勝負の最後になったようだね。 著者の魚住氏は1953年(昭和28年)生まれだから、徳川無声のラジオ放送で武蔵を知ったという世代ではないね。 著者はむしろ「五輪書」を読む機会があり、そのショックで武蔵に入り込む。 そのせいか、この岩波新書赤本の「宮本武蔵」は、巌流島以降の武蔵、特に「五輪書」に焦点をあてている。 武蔵の「五輪書」に至る道だが、それに至る人生は吉川英治の「宮本武蔵」と違った研究者、求道者としての人生だね。 このほうも素晴らしい人生だね。A氏:宮本武蔵は絵でも一流だね。私:高校生ぐらいのときに、武蔵の「もず」が一本の枯れ木の頂点にとまって、獲物をにらんでいる絵を見て、背筋に寒気を感じるほど感動したね。 「一芸に通ずる者は、万芸に通ず」だね。 「五輪書」の考えでもあるね。 この書は武蔵の最後の書だが、今でいう論文だね。 しかし、参考文献などない。A氏:自分の経験と独自の思考の産物だね。私:死ぬとき、手元にあったのは「五輪書」と「独行道」だけだね。 A氏:君は昨日のブログで死ぬときは、1冊の本を残して死ぬのが理想だと言っていたが、武蔵は2冊を残したのかね。私:もっとも死期を察して、「五輪書」の草稿を死の2,3日前に弟子に渡しているというから、正確には、手元にあったのは、「独行道」くらいなのかね。 武蔵の人生の圧縮の書だね。 「身ひとつに美食をたしなまず、末代物なる古き道具を所持せず」 まさに「独行道」の人生だね。 こういう日本人が増えて欲しいね。
2009.04.26
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私:昨日、古本の出張買取業者に来てもらって、本を引き取ってもらったよ。 業者は引越し用と同じ背の高い2トン車で来た。 ダンボールは16個だったが、中には大きなダンボールもあったから、標準的なみかん箱サイズだと20箱くらいあったかね。 一人の若い人が、運転手がてら来て、本棚から、どんどん、本をダンボールにつめる。 俺もつめるのは手伝ったが、車に持っていくのは、彼がやった。 ダンボール一杯の本は重くてちょっと持ち運びを手伝うわけにはいかないからね。A氏:その場で値段を決めるの?私:いや、とりあえず、持ち帰って、専門の人がジックリ、1冊1冊見て値をつけるのだろうね。 そして後で銀行口座に振込みだね。A氏:途中で値段の交渉はないの?私:なしだね。A氏:値がつかない本はどうするの?私:返してもらうか、業者側で処理するかは選択できるんだが、俺は業者処理を選択したよ。 ガランと本が1冊もない空の本棚を見て、感傷的になるとともに、肩の重荷がとれたような気もしたよ。A氏:司馬遼太郎などは膨大な書庫を残しているね。私:作家や研究者は過去の資料が重要だからそうなるね。 俺の場合は、そういう人の書いた本を読むほうだから、その元資料は要らないね。 後は、残した本をよく読むことだね。 こないだのブログで有馬稲子がある女性の「夏羽織1枚残してなくなった」という死に感動したと言ったという話があるね。 俺も死ぬときは「本一冊」を持って死にたいね。 その本はどういう本になるのかね。
2009.04.25
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私:昨日、郊外地にある工業団地の一角にある電子部品を作っている小さな会社の若社長に一年ぶり用事で会ったよ。A氏:景気はどうだね。私:昨年に比較すると半減だという。 しかし、工業団地の他の企業と比較するといいほうで、7割減、8割減が多いという。A氏:底をうって、回復傾向が見えるのかね。私:まだ、そういう傾向が見えないと言っていたね。 実は、この会社は、去年夏、別な事情で民事再生を申請して、スポンサーがついたので、そのまま、会社業務は継続している。 民事再生申請が遅れて、秋までもたもたしていたら、昨年末の突然の不況で会社は破産して、消滅していただろうね。 運よく偶然に突然の不況の津波にまきこまれないで助かったと言っていた。A氏:今朝の朝日新聞では、仕事が減っているので明日の土曜から5月10日の土曜まで、16連休の会社があると報じているね。 「ゆっくり休める」という連休でないね。私:まぁ、庶民は腹を据えて、ゆっくり楽しむべきだね。 昨日行った会社も、社長は、連休は何日にしようかと悩んでいたね。 A氏:一方で、今朝のテレビでは埼玉の公益法人の理事長が、4千万円を超える年収を得ており、1400万円の高級車を社用車にしていたという。 どうも、「百年に一度の経済危機」に国としての一体感がないようだね。 私:その意味では、まだまだ、この不況は長引きそうだね。
2009.04.24
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私:桜井よしこ氏は、科学者ではないが、これは地球物理学の権威である赤祖父俊一教授とのインタビュー記事だね。 同教授は地球温暖化の原因は二酸化炭素ではないと主張しているのを桜井氏がデータをもとに詳細にインタビューしているね。A氏:地球温暖化の原因として二酸化炭素の影響はほとんどないという専門家の意見については、このブログでは、以下のように地球温暖化知的街道があるね。 「環境問題はなぜウソがまかり通るのか2」、1、2、3、「地球温暖化の陰に原発推進論」、「ほんとうの環境問題」、「地球温暖化キャンペーンの欺瞞」、「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」、「恐怖の存在」、「『地球温暖化』論に騙されるな!」1,2,3があるね。私:「地球の気温は下がっている」「『氷河崩壊映像』のトリック」「IPCCの欠陥」「思考停止した日本」など、この赤祖父教授の説明も、その街道でとりあげた各氏と同じことを言っているね。A氏:IPCCの学者が言い出したことで国際政治が間違った方向に大きく動き出している。 しかも、日本を含めその動きは巨大だね。私:もちろん、エネルギー効率をよくすることは結構だが、地球温暖化防止の大合唱は、結局、いつかは真実にぶつかることになるね。 そのときは、政治はどういう引っ込み劇をするのか、興味深深だね。 それにしても、この間違った動きに乗せられて「排出権取引」という国益に反する愚行を日本は本当にするのかね。
2009.04.23
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A氏:「週刊新潮」が朝日新聞阪神支局の襲撃事件の真犯人の自白として報じていた記事が「ガセネタ」であることが明らかになったね。 先週号では、お詫びの記事が出たね。 一昨日の朝日新聞夕刊の「池上彰の新聞ななめ読み」の連載コラムでは、「このコラムは新聞を題材にしているが、今回は週刊誌についてとりあげる」と、池上氏はわざわざ断ってこの週刊誌の問題にコメントしていたね。私:朝日新聞は、この真犯人と名乗る人物の発言はおかしいと、長い間、詳細な論陣を張っていたね。 それに対する「週刊新潮」の対応があいまいなので、これは朝日新聞の勝ちだと思っていたがね。 だから、後は 「ガセネタ」にだまされた「週刊新潮」がどのように「負けを認める」かに興味があったね。A氏:池上氏もその「負け方」に興味をもっていたようだね。 「週刊新潮」は「お詫び」ですまさず、10ページにわたり、その失敗の検証をしているという。 俺は読んでいないが、池上氏はその反省の方法を評価しているね。 ただ、見出しのタイトルが煮え切らないのを批判しているね。 記事タイトルの副題に「本誌はいかなる『間違い』を犯したのか」とあるのをメインタイトルにもってくるべきだと言う。私:メインタイトルは「『週刊新潮』はこうして「『ニセ実行犯』に騙された」だね。 「週刊新潮」は被害者のように思っているが、ジャーナリズムの誤報行動は、加害者行動であるという反省がないあいまいだね。 この誤報でも、米大使館員が「被害者」になっているね。 今週の「アエラ」で「週刊新潮」のこの記事をサポートするようなことを書いた佐藤優氏が弁明の文を書いているね。 彼も「週刊新潮」にだまされた被害者だね。A氏:3年前に国会で「ガセネタ」問題があったね。 騙された民主党は、その「騙された」経緯を今回の「週刊新潮」のように、党として詳細に公表していなかったね。 私:前原代表の辞任でウヤムヤだね。A氏:そういえば、例のNHKテレビの従軍慰安婦の番組で、自民党の国会議員が圧力をかけたという朝日新聞とNHKの対立はどう決着したのかね。 当時の自民党議員の安倍、中川氏がやられていたが、この問題は風化したのかね。私:風化したようだね。 ガセネタで議員を辞任した永田議員も自殺して、事件は風化するだろうね。 「週刊新潮」も今回の問題で萎縮せず失地を挽回するだろうね。
2009.04.22
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この胸に深々と突き刺さる矢を抜け(上) 私:どこかの書評でほめていたので、読むに気になったね。 図書館に予約して、大分待って、借りられた。 こういう上下2冊の本を図書館で予約するのは、難しいね。 下巻のほうが先に順番が来たりすることがあるからね。 小説だと下巻から読むのは無意味だね。 そのため、下巻の予約は、上巻と一緒にせず、ちょっと間を空けてすることがコツだね。A氏:題名が大げさな感じがするね。私:主人公は、40歳台である大手の週刊誌の編集長。 女の子が一人いるが、奥さんは東大の政治経済の研究者。 男の子ができたが、生後まもなく亡くしている。 これが心の深くでショックとなっているね。 主人公は、2年ほど前に胃ガンが見つかり、摘出手術をしたが、その後も薬を飲んでいる。 男の子を失い、胃ガンを宣告されたときはショックだったことが描かれている。 彼の内面の葛藤が詳細に描かれている。 週刊誌の編集長であるだけに、描かれている世界は幅が広い。 政治経済文化あり、芸能人のスキャンダルもある。 市場原理主義者のフリードマン批判から、格差問題をはじめ、世間的な話題がもれなくとりあげられているね。 格差は政府の無策だと叫んでいるテレビキャスターが何億もの年収があることを突いていたね。 この本のアマゾンの読者コメントを見たら、絶賛しているものと、点数がからいものとがあったね。 絶賛しているものが多かったがね。A氏:なんでそんなに極端に分かれるのかね。私:心理描写はうまいが、どうも主人公が週刊誌の編集長であることから、世間からやや離れた評論家的な姿勢があるようだね。 だから、「突込みが浅い」という読者がいるのだろうね。 主人公も、ガンのショックで自分の人生に対して、諦観しているような感じがしないでもないね。 しかし、上巻はすらすら読めたね。 下巻でどのように「矢が抜ける」のか、期待したいね。 ところで、この小説の主人公は、スキャンダルを暴く週刊誌の編集長だが、この小説では編集の仕事の裏がよくわかるね。 その意味で、こないだの「週刊新潮」の誤報は、編集長の責任でもあるね。 例の民主党のガセネタ問題で、民主党の若手の党首だった前原代表が辞任した事件があったね。 当の永田議員は辞職し、その後、自殺しているね。 東大、大蔵官僚のエリートだったのにね。 永田氏の胸に刺さった矢は抜けなかったんだね。
2009.04.21
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昭和のエートス 私:この本の後のほうで、「隠居の楽しみ」という短いエッセイがある。 これが引っ掛かったね。 そこでは、筆者と80歳代の吉本隆明氏と対談したときの感想を書いている。 この対談で、吉本氏は「うまく老いる仕方を日本人は忘れた」と言っていたという。 吉本氏は「老いる仕方」を知っていた最後の世代は谷崎潤一郎、川端康成まであって、それ以降は、精神的な深化と身体性の不随意の間を調和させる術が文化としてもう継承されていないという。A氏:簡単に言えば、昔は「人生50年」だったのが、最近は「人生80年」と長生きになり、体は老化するが、精神活動は衰えないということかね。 そのアンバランスは、日本人にとっては歴史上、初めての経験ということになるんだね。 長寿社会が産んだ新しい問題だね。私:日本には、「老いる仕方」の文化として「隠居」というのがあったね。 歌舞伎では「襲名」があった。 若手が「襲名」すると、それなりの自覚と責任をもって成長する。 「襲名」して「隠居」するほうは、「隠居名」を名乗る。 伝統を次世代に伝承して、その「しがらみ」から離れた第2の人生に新境地を見出すわけだね。 そういう「老いる仕方」があったわけだね。 定年制もそうだろうね。 聖路加病院の理事長の日野原重明氏は、今年、98歳だが、健在。 養老孟司氏は東大を退官したときに見た空は新鮮だったとうね。 こういう人たちは例外的な存在だね。A氏:30年位前かね。 企業で、定年後の自立を支援するプログラム支援がよく流行ったね。 これなど、定年後のことまで、企業がマニュアル化するというのは、真の「自立した老後」ではないのではないの? 定年後も「会社離れ」をしないことになるね。私:俺は、転居とともに、高度成長、経済成長でしみついた消費癖、浪費癖から脱却した子供の頃の「つつましい」生活にもどった「老いる仕方」をしたいと思うね。A氏:俺が知っている中堅企業の社長は、84歳だが、もう片耳が聞こえないが、元気で第一線で活躍している。 社長業は30年くらいやっているが、何回も経営危機を乗り越えて来た。 今回の不況でも健在だね。 ワンマンタイプだね。 後継者が育っていないのが、心配だね。私:今回の不況で、トップ交替する企業も多いが、「老いる仕方」も企業経営に関係してくるようだね。 定年制も日本の歴史はじまって以来の老齢化社内に対応して、見直すべきかもしれないね。 「老いの仕方」の観点からね。
2009.04.20
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昭和のエートス私:昨日の「明治人」の定義同様、「昭和人」の定義も「昭和20年8月15日の断絶」経験者としている。 「断絶」とは「断絶以前」を自分のうちに抱え込んだまま「断絶以後」の時代を生き延びることを選んだ人間にしか存在しないという。 年齢的には1910年から1935年生まれの人々だという。 1914年生まれの政治学者の丸山真男氏を「昭和人」としてあげていないのは、氏は敗戦前から、日本の敗戦を予測しており、「断絶」がなかったからだという。A氏:養老孟司氏は、昭和12年生まれだね。私:しかし、内田氏は、敗戦で教科書に墨を塗った養老孟司氏の小学生の体験が「だまされた」という「断絶」となり、氏のその後の人生に深い影響を与えたという観点から、養老孟司氏も「昭和人」だとしているね。A氏:君も俺もその意味では「だまされた」「昭和人」だね。 内田氏は昭和生まれだが、戦後生まれだから、その「断絶」は経験していない。 しかし、その「断絶」のトラウマに真剣に向かい合った人は少ないようだね。私:俺の死んだ父も日露戦争当時の明治の生まれだから、大正デモクラシーの気風があった。 だから、昭和の軍国主義にはなじめなかったようだから、「断絶」はなかったね。 敗戦直後、俺の父は、「これからはアメリカとソ連が戦うな」とポツリと言って、軍国少年だった俺を驚かしたね。 しかし、俺の小学校では、当時、20歳くらいだった若いある教師は、徴兵で一時、学校を休んだが、敗戦後、学校に復帰した。 復帰の挨拶を全生徒が集まった講堂でしたが、「一生懸命、天皇陛下のために頑張ったのに負けて悔しい」と壇上で号泣したのをいまだに生々しく記憶しているよ。 彼は、壮烈な「断絶」を体験したんだね。A氏:そういえば、アメリカの物量や技術に徹底的にやられた俺たち「昭和人」は、敗戦後、軍国主義イデオロギーに拒否反応を示し、軍国主義イデオロギーがもっとも軽んじたもの--科学性と民主主義--への熱い期待を持つようになるね。私:非科学的なものへの嫌悪と科学志向は、「昭和人」の特徴だという。 内田氏は「昭和人」でないのに、俺たちの気質をうまく言い当てているね。 同じ「昭和人」でも養老孟司氏のように「だまされたから、2度とだまされまい」という年齢層と「2度と加害に加担しない」というやや年上の層とに分かれるね。 俺たちは、「2度とだまされない」ほうだね。 しかし、軍国主義以前の日本の伝統文化は幼い頃から教えられている。A氏:科学主義だから、人の言うことを注意深く聴く。 反対意見も必ず聴く。 合理性、論理性や、具体性がないと疑い深くなる。 金切り声を上げる意見には本能的に慎重に対応する。 自分の体験を重視する。 試してみて納得する。 独自の意見は根拠を明らかにして言う。私:それと案外、せっかちではないかね。 それらが「昭和人」の気質、エートスだというわけだね。 しかし、考えて見ると、「昭和人」はその「断絶」をしっかり解決しないまま、技術重視、民主化などをもとに高度成長に入るね。 結果は、ダラダラと大衆消費に浮かれてしまったね。 その面では、敗戦後約40年で、ある面ではアメリカに追いつき、追い越した。A:しかし、同時に、何かを失った。私:内田氏によれば、安倍元首相がよく言っていた「戦後レジームからの脱却」とは、言い換えれば「敗戦を『断絶』として受け容れることを拒否すること」だということになるという。 「明治人」も「昭和人」も未解決な大きな問題を抱えたままだね。 そう言えば、先日、「昭和人」の上坂冬子氏もなくなったね。 話題が少し変わるが、この本の後のほうで、俺たちのような「老いた『昭和人』」に参考になったエッセイがあったので、明日、それにふれよう。
2009.04.19
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昭和のエートス 私:今の天皇が結婚して50年になるという。 そのせいか、昭和に関するマスコミ特集が多いね。 今月の「文藝春秋」も美智子皇后の特集だね。 この「昭和のエートス」という本は、題名からして「昭和人」の俺としては興味をもって、図書館から借りた。 しかし、この本の内容は内田氏が2006年から2008年にかけてブログ的にいろいろな雑誌などの情報媒体に書いたものを集めたものだね。 だから、40くらいのテーマが羅列的に並んでいる。 そのうちの「私的昭和人論」が「昭和のエートス」中心だから、テーマ的には全体の40分の1くらいしかないね。 「カンバンに偽りあり」だね。 「エートス」とは慣習、気風などを意味するから、「昭和人の気質、気風」とも言うべきかね。A氏:君も内田氏に興味があるのか、このブログでもいろいろ扱っているね。 最初にこのブログで「書評の書評:内田樹「下流志向」講談社刊」でふれ、次に「逆立ち日本論」養老孟司・内田樹対談・07年5月新潮選書、「私家版・ユダヤ文化論」内田樹著・06年7月文春新書、そして間をおいて、「街場の教育論・第10章国語教育はどうあるべきか」内田樹著・08年11月ミシマ社刊、「街場の中国論」1、2と続いたね。私:内田氏は独特の視点をもっているね。 養老孟司氏を高く評価しているようだが、養老氏は1937年(昭和12年)生まれ、 内田氏は1950年(昭和25年)生まれだからかなりの年齢差があるね。 ところで、養老孟司氏も内田氏も昭和生まれだが、内田氏の定義によると「昭和人」とは、「昭和生まれの人間」ではない。 「昭和20年8月15日」という「断絶(ショック)」を受け入れ、生き抜いてきた人、だという。 それは「明治人」が「明治生まれの人間」を意味しないのと同じという。 夏目漱石や森鴎外は代表的な「明治人」だが、漱石は慶応3年、鴎外は文久2年生まれ。 明治生まれではない。 内田氏のいう「明治人」は、「明治維新」で、日本の伝統文化と西欧の文明の「断絶」によって、日本人である自己の半身を否定するような「近代化」の痛みを受け止め、半身から血を滴らせながらも生き延びた人たちであるとしているね。A氏:たしか、岸田秀氏は、日本人は黒船で無理やり押し付けられたトラウマ心理を持つようになったと言っているね。私:引越しのとき、本の整理をしたら、2005年頃に買った「百年の誤読」という2人のライターが対談している本が出てきた。 副題が「ベストセラーに良書なし?」とあるように、名作やベストセラーに厳しいコメントをしている。百年の誤読 しかし、夏目漱石の「それから」の書評は評価が高いね。 「この時代、漱石と泉鏡花の文章に対する意識の高さは一頭地を抜けている」としているね。A氏:やはり、漱石は漢詩の影響かね。私:テーマの追求という点からも「それから」を高く評価しているね。 「他者と自分」、「世間と自分」、「西洋と日本」とまで拡大し、結局両者は分かりあえないという結論に達したという。 漱石の作品に現われる「気鬱や狂気」はその「絶望」に端を発していると批評しているね。 漱石は、「明治の断絶」に対してついに「絶望」したのかね。A氏:漢詩と英語の間に挟まれた漱石は、近代化明治に悩む「明治人」の典型だね。私:内田氏は、その「明治人」の定義を使って、「昭和人」の定義をしている。 明日は、その定義からはじめよう。
2009.04.18
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私:それにしても、約30年来のこのガラクタの蓄積は何だっただろうね。 荷物を整理しながら、つくづくそう思ったね。 経済成長とは、このガラクタを生産し、消費することだったのかね。A氏:定額交付金など、消費を増加して、景気対策にしたいという。 しかし、後でガラクタで捨てるものをせっせと買って消費するのは、人生にとって意味があるのだろうかね。 鳩山総務相は、定額交付金をもらったら、旨い料理を食べるそうだが、あの人はメタボではないかね。 食事も浪費すると、メタボになり、いいことはないね。 体内に、ガラクタを蓄えることになるだけだね。 一方で、世界では飢えに苦しむ多くの人がいるというのにね。私:マザー・テレサの「貧しさ」には次のように記されているという。 「お金が欲しい、お金で買えるすべて、要するに余分なもの、贅沢な食物とか余計な衣服、ガラクタ一般が欲しいという欲望が、ある時、生まれます。 要る物はますます増えます。 ひとつが手に入ると次のものとなって、結局は際限なく不満を生ずるということになってしまいます。 もし、何か買わなければならない時は、最も粗末なものにしなさい。 貧しくあることを誇るべきです。 私たちの背後にそっと忍びよる小さいキツネに気をつけなさい。」A氏:浪費家計からの脱却かね。私:キツネは小さくなく、巨大なのかもしれないね。 世界的な経済不況は、その巨大なキツネの崩壊かもしれないね。A氏:そう言えば、読売新聞の一面で「長寿革命」という連載シリーズが一昨日からはじまったね。 昨日は、2回目だけれども、70歳代の転居が多いとデータを示していた。 長寿国日本になり、人の寿命が家の寿命を追い抜いていくという事態が生じていると報じているね。 昨日は、かっての大女優の有馬稲子のインタビューがあったが、彼女は今年77才。 女友達の多いケアマンションに移住したという。 処分するものが大量にあり、引越しにはその処分で1年がかかりだったという。 彼女は、ある女性の「夏羽織1枚残してなくなった」という死に感動していたね。 彼女には、子どもがいないから、70歳台を機に「物頼り」でなく、「女友達頼り」の人生に心機一転だね。私:俺の場合は、孫の将来を考えた転居だが、転居に伴なって大量に発生したガラクタ処分は、おれ自身の転機になるだろうかね。
2009.04.17
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私:まだ、引っ越しのゴタゴタが終わっていないが、多少、日常生活が動き出したので、ブログも再開しようと思う。 引っ越して1週間以上経つが、背中が痛いね。 30年位前に引越しをしているが、そのときは、そんな負担に感じなかったが、やはり歳だね。 残っている最大の問題は、旧宅の倉庫に置いて来たかなりの本を売却することだね。 引越し当日は、晴天に恵まれた。 大物の家具やふとんなどは、引越し業者に頼み、2トン車1台、2往復で運んだよ。 基本的に3人の若いクルーで、午前中に、別の家の引越しを終り、午後2時頃に俺の家に来た。 途中で、1名の応援が来た。 重労働だが、手際よくこなしていたね。 応援の1名は、中年の人だが、なれないのか、体力がないのか、軽いものを中心に扱っていたね。 家人はあの人は最近リストラされた人ではないかと言っていたがね。A氏:何時までかかった?私:7時は過ぎていたかね。 もう、外は暗かったからね。A氏:ダンボール箱がたくさんだろう?私:引越し業者が100箱無償提供してくれたが、これは全部、使ったね。 その夜は、寝るスペースを作り、後は、夜、遅くまでダンボールを開け、中身の整理をはじめたよ。 なれない体の使い方をしたせいか、この1ヶ月くらいで体重が2kgぐらい減ったよ。 腰周りが細くなり、ズボンがゆるゆるになったよ。A氏:メタボ対策になったね。 もっとも君はメタボではないがね。私:こないだ、かかりつけの医者に言って、「引っ越しました」と言ったら、「引越しは以外にストレスがかかり、健康な人が急に病気になることがある。 要注意だよ」と言われたよ。 実際に、最近、近所でも引っ越した人がいるが、健康だった旦那が引越し後、1週間くらいで入院したと俺の女房が言っていたね。 まぁ、ノンビリ片づけをする予定だよ。 5月の連休までかかりそうだね。 家庭を持ってからの引越しは、人生の大きなイベントだね。 つくづくそう思ったね。
2009.04.16
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