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私:高度成長が始まる前の1952年にサンフランシスコ講和条約が発効され、同時に公職追放された人が多数解放される。 1955年の鳩山内閣の閣僚18名のうち、13名が公職追放を受けた経験者だという。 「もはや『戦後』ではない」という経済白書の言葉は56年の「文藝春秋」に寄稿した中野好夫の文章から借りたものだという。 中野は、この評論の中で、目前に展開する保守合同などによる旧世代の復活に警鐘を鳴らし、戦後意識から抜け出して、未来に向かってのビジョンを明確にすべき時期に来ていることを訴えたものだという。A氏:「もはや『戦後』ではない」という経済白書の意味と違うね。私:しかし、この本ではふれていないし、経済白書でも明記されていないが、この時代の産業人の考えには、敗戦コンプレックスがあったと思うね。 特にアメリカに対する技術コンプレックスだね。 アメリカに負けたのは、その巨大な物量と技術の勝負に負けたと感じたんだね。 俺が働いた電子部品の会社の創業者は、大手の課長だったが、戦争中、徴用されて中国大陸の無線隊の隊長になったが、無線機が故障すると交換する部品はほとんどアメリカ製であったという。 敗戦後、彼は大手企業をやめ、数人の仲間と電子部品の会社を作る。 目標はアメリカの技術吸収だね。A氏:トヨタも、敗戦後、すぐにアメリカのフォードに2名の技術者を派遣しているね。私:彼らが持ち帰ったのはエンジン技術など以外に、提案制度があるね。 これが後に「カイゼン」の母胎になるね。 ある有名な評論家は、高度成長の戦後体制のは、戦時体制を長い間、引きずっていた、と言っていたが、ある意味で「戦後は終わった」のでなく、日本は体制を整えて、アメリカ技術への反撃戦に入ったのが高度成長だと俺は思うね。A氏:そう言えば、俺たちの世代は、理科系の大学卒業生は初任給が文科系より高く、就職率もよかったね。私:ホンダのように政府の反対を押し切ってまでして、そのエンジン技術を生かして自動車を作り出す。 過当競争といって、俺がいた電機業界もすごい競争だったね。 競争に勝つためには、技術力が強くなくてはならない。 しかも、相手はアメリカだ。 1960年代に、俺の会社がアメリカのある会社と技術提携した。 あるとき、こう工場長が「この部品は、アメリカでは、大きな機械で、おばちゃんの運転で、1工程でやっている。 ところが、当社は、大の男が10人で10工程でやっている。 これではダメだ。」 といって、すぐに大方の機械を買って、やりだした。 現場技術者が集まって試行錯誤の繰り返しで、半年くらいで、ついにアメリカに追いついたね。 これが日本国中の大企業、中小企業の現場で行っていた。A氏:ジャーナリストでその技術者たちに目をつけたのが、日本の高度経済成長を支えた現場の技術者たちを活写した内橋克人氏の「匠の時代」シリーズだね。 また、山根一真氏の「メタルカラーの時代」だね。 山根氏によると高度成長に寄与したメタルカラーは約10万人という。私:1970年代には、アメリカのテレビ技術を追い越す。 当時、アメリカに行ったら、ドイツから来た技術者が、日本にはカメラをやられ、スイスは時計をやられていると言っていたね。 すでに技術向上で品質は世界を制するようになっていたね。 そして、1980年代には自動車でアメリカを制するようになるね。 GMの凋落はこのときから始まっているんだね。 この本では、この技術立国問題と高度成長の関係をあまり重視していないようだね。 世界的に貿易が拡大し、大量生産時代に入り、「品質が良くて、かつ、安い」という日本の工業製品の製造技術が高度成長の基礎をなしていたと俺は思うね。 明日は、それが崩壊していく姿を考えよう。
2009.07.31
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私:高度成長が、何時から始まったかというのは、後から振り返ると、1955年くらいではないかね。 1956年の経済白書は有名な「もはや戦後でない」に続いて、 「われわれはいまや異なった事態に直面しようとしている。 回復を通じての成長は終わった。 今後の成長は近代化によって支えられる」 とある。 副題が「日本経済の成長と近代化」とあり、ここに「経済成長」という言葉がはじめて登場する。 そして、「経済成長」は戦後日本経済を象徴する言葉になる。 しかし、1955年に急激に経済が伸びたわけではない。 その背景には、いろいろな混乱が次第に安定してきたということがあるね。A氏:今、政治の問題になっている「政権交代選挙」だが、もし、民主党が政権を握れば、鳩山代表が総理になるのかね。 彼の祖父の鳩山一郎が総理になるのは1955年だね。 それはまでは保守派もタゴタしていていた。 汚職問題もあり、指揮権発動問題が1954年だね。 保守派の分裂が、ようやく1955年末に収束し、自由民主党(自民党)が誕生する。 これから、今日まで、自民党政権の長期政権が続くことになる。 それを孫の鳩山由紀夫が終止符をうつことになるのかね。私:社会党のほうもいろいろな派が統一されて、ここに保守、革新の2大政党の対立時代が生まれ、後に「55年体制」と呼ばれね。 1955年は労働運動も転機の年になるね。 この年、日本生産性本部ができ、生産性向上運動がはじまる。 生産性向上とは、資源、人力、設備を有効的に活用することだね。 そして、生産性を向上して、コストを下げ、市場を拡大し、雇用を増大して、実質賃金と生活水準の向上を図るという運動だね。 俺は、これが高度成長の裏にある支配的な考えだと思うね。 明日は、それについてふれよう。
2009.07.30
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高度成長私:このシリーズは、幕末から始まるが、大体、最初は、2ヶ月に1冊くらいのペースで刊行されていたね。 ところが、6巻目の「アジア・太平洋戦争」から、次の7巻目の「占領と改革」の間が半年近く空いてしまった。 だんだん、現代になるにつれ、著者のほうも新書版にまとめるのが難しくなってきたようだね。 間延びしてきたんで、俺もつい、このシリーズの関心を失ってしまった。 1年ほどたち、今年になって、あるとき、本屋でこのシリーズの新しい本を見たんで、すぐに買ったよ。 これがなんと9巻目の「ポスト戦後社会」だね。 この本は面白かったが、読んでいるうちに、何か欠落しているのに気がついた。A氏:なんだね?私:途中の8巻目の「高度成長」を読んでいなかったんだね。 これは昨年4月に刊行されている。 あわてて、後追いで買って読んだ。A氏:考えて見ると、俺たちはこのシリーズでいくと5巻目の「満州事変から日中戦争へ」の時代に生まれ、6巻目の「アジア・太平洋戦争」の時代に小学生で軍国少年になり、7巻目の「占領と改革」時代が学生時代だ。 その意味で、これは俺たち世代の新書シリーズによる時代史となるね。私:そして、俺たちがビジネス現場の第一線で働く8冊目の「高度成長」になるわけだ。 この時代は、本に書いてあることと、自分のナマの体験とが比較できるね。 最近、テレビでやっていた「官僚たちの夏」もそうだね。 それにしても、この時代の複雑性を新書版に収めるというのは至難の業だね。 日本の国内の問題だけでなく、同時並行的に世界の動きが大きく影響する。 だから「響きあう脳と身体」で甲野氏が言っているように、現実は「同時並行処理」だ。 しかし、本にして示す思考や論理というのは根本的に「時系列順」だね。 そういう根本的な表現上の困難があるね。 この8冊目「高度成長」を読みながら、過去の俺たちをまとめてみたいと思うね。 明日は「経済成長」という発想が、始めてこの時代に生まれることから考えよう。
2009.07.29
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私:昨日の新聞だと思うが、浅尾慶一郎民主党参議議員が、離党して、参議議員をやめて無所属で俺の神奈川県4区で立候補すると報じていたね。A氏:浅尾氏といえば、ときどきたけしのTVタックルやサンデイープロジェクトにも出ていた議員だね。 顔は売れている。私:数ヶ月くらい前から、俺の近所を歩くと、彼の顔写真のポスターをよく見かけたが、党首の顔写真が一緒にないので変だなと思っていたがね。 小沢氏は独自候補がいない8区への浅尾氏の鞍替えを打診していたが、これをけった形だね。 民主党幹部は怒っているようだね。 しかし、浅尾氏は後援者が4区に多いらしく当然とは言える面もあるがね。 でも、4区は、すでに民主党の独自候補がいる。 昨日、用事でJRの駅に行ったら、もう、その民主党候補が街頭演説をしていたよ。 浅尾氏に対する危機感はあるだろうね。A氏:8区と言えば、小泉郵政選挙でも、無所属の江田憲司氏が自民党を破り当選した選挙区で、県内でも民主党の得票が唯一自民党を上回った選挙区だね。 この選挙区だけは、小泉劇場は無風だったね。私:当初、民主党は8区については江田氏との連携で党として独自候補を立てない予定だったらしいが、都議選の民主党風が意外に強いことから、強気に出たようだね。 江田氏は不満だろうね。A氏:民主党は8区についてこれから独自の候補者選びだね。私:8区と言えば、現在の横浜市長の中田宏氏が衆院議員時代に地盤とした選挙区だね。 その中田市長は、来年3月の市長選で不出馬声明をしたね。 今回の選挙には間に合わないがね。A氏:橋本大阪府知事らと「首長連合」を結成したりしており、新しい政治団体を作り国民運動を起すらしいね。私:そして将来は国政に転身することになるだろうと新聞は報じている。 「政権交代」選挙も、選挙区別にみると、すでに多様なバトルを繰り広げているね。 選挙民も難しい選択を要求されるかもね。
2009.07.28
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私:昨日の新聞で麻生首相が横浜市の日本青年会議所主催の会合で、社会保障の将来像に関連してだが、脱線発言をしたと報じているね。A氏:65歳以上の人たちの8割を超える人が介護を必要とせず元気だという。私:テレビでも報じていたが「この人たちは働くことしか才能がないと思ってください」という言葉が出たね。A氏:仙台でも、「元気で活力ある高齢者に社会参加をしてもらって、働ける、そういった機会を与える、そういう場を作る、それが活力ある明るい高齢化社会なんだ」と言ったらしいね。私:新聞はこの発言を脱線発言としているね。 何から脱線したかわからないがね。A氏;早速鳩山氏は、「高齢の方には働くしか才能がない」という言い方はどう考えてもおかしいとこの問題を取り上げているね。私:これを聞いて俺は、すぐに農業とシャッター通りを連想したよ。 農業は後継者がいないので、多くの農家は高齢者労働で支えられている。 日本の農業危機の一因だね。 シャッター街の老舗も同様だね。 麻生首相にも、これを批判する鳩山代表にも、その連想や言及がないというのが致命的だね。 お金持ちの人の頭脳は、そういうナマの感覚が欠落しているようだね。 それに今は、高齢者の働く場より、若者の失業が大きな問題なのにね。 問題のレベルが違うのにね。
2009.07.27
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私:昨日の午後、7歳になる上の孫を連れて桜木町に行ってきた。 晴天でものすごく強烈な日差しだね。 ただ、帽子が飛ばされそうに浜風が強く、あまり汗はかかなかったがね。 最近、天候が不安定なので、折りたたみ傘を持参したが、馬鹿らしかったね。A氏:今、横浜開港150周年ということで、「みなと未来」がある桜木町ではいろいろやっているのではないの?私:でも、メイン会場がある桜木町の雰囲気はどうももりあがらない感じだね。 それに入場料も高い。 孫も興味がないらしい。 会場入口まで行って、外から、巨大な人工蜘蛛をチラリと見て、ランドマークタワーに引き返したよ。 孫は虫好きだが、蜘蛛だけは大嫌いだしね。A氏:ランドマークにはポケモンセンターがあるね。私:桜木町に行くというと、孫の狙いはポケモンセンターだね。 そして、何か買うことだね。 以前にも2回ほど行ったが、すごい人出で、店への入場を制限していて、そのため長い行列が続いていたことがあったね。 しかし、昨日はそれほどでもなかったが、やはり子ども連れの客が多かったね。 俺の孫は、ママから、「じじ(俺のこと)」にやたらにおもちゃを買ってもらってはダメだと言われている。 俺は「今日は千円くらいならいいだろう」と言っていたので、孫はその程度の玩具を探していたよ。 値札を見て、足し算と引き算の練習だね。 結局、安い玩具をさがしあてたが、下の孫にも買わないと、もめるので、2千円を超えたね。 遅い昼飯はランドマークのマクドナルドで食べた。 ものすごく混んでいたね。 俺が注文カウンターに並んでいる間に、孫は空いている席を探し、席を確保しに走って行った。 玩具がつくハッピーセットというのを食べて、2人で大体千円だね。 これで、一応、桜木町めぐりは終り。 孫は、おもちゃを買ってもらったので一応満足。
2009.07.26
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私:俺は村上春樹の小説は「アフターダーク」しか読んでいない。 村上春樹に関心をもったのは、このブログの06年頃のチャンドラーの知的街道からのつながりだね。 村上氏は「これまでの人生で巡り会ったもっとも重要な本を三冊あげよ」と言われたら、次の三冊だという。 フィツジェラルドの「グレート・ギャツビー」 ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」 チャンドラーの「ロング・グットバイ」 さらに「一冊に絞れ」となると「グレート・ギャツビー」だという。 そこで、「グレート・ギャツビー」の彼の訳のものを買ったが、すでに別の翻訳家のもので読んでいるので、翻訳の違いの知的興味からだね。A氏:その翻訳の違いは君のブログにあるね。私:「ロング・グットバイ」は彼の翻訳書が出る前に図書館から借りてよんでいるが、その後出た彼の訳のものは購入した。 しかし、「アフターダーク」後、村上作品とはいつしか疎遠になった。 それが、今度、「1Q84」という上下2冊の大作の発行となり、発売1ヶ月で200万部の売上だという。A氏:書店でも山積みだね。 今朝の朝日新聞のbe紙では、この村上氏の作品を扱っているね。 beモニターのアンケートでは、村上作品を読んだことがない人が55パーセントだね。 読んだことがあるという人に、「村上春樹は好きですか」と聞くと約半数は「ノー」だね。私:俺のブログでも「アフターダーク」の感想で、次のようなアマゾンコムの読者感想を引用している。 「今まで同氏の作品を読むごとに難解な表現や、象徴的な言葉が出てくるのが多く、とまどって考えさせられることもあったが、この作品は音楽を聴くように滞りなく流れていく」A氏:村上氏の表現には、何か難解なものや抽象的な言葉が多いのかね。 軍国主義イデオロギーが示した抽象的で精神的にわけのわからない表現に拒否反応を示している俺たち世代には、合わないことになるね。私:「アフターダーク」はその点で異色らしいね。 だから、俺には抵抗感はなかったがね。 しかし、村上氏のオーソドックスな作品の愛読者にとっては、「アフターダーク」は意外な作品だったらしく、あまり好評でなかったようだね。 村上氏の表現には、何か難解なものや抽象的な言葉が多いという証拠に、日経ビジネス7月27日号の書評欄で似たような批評があったね。 同誌の「余暇を過ごすならこの1冊」欄で「1Q84」について、インターネットイニシアティブ社長の鈴木幸一氏が読書感想を書いているが、その題名が「洒脱な表現への違和感」とあるね。 例に挙げているのが2つある。 「アリストテレスとプラントンは、たとえて言うならメル・トービンとビングクロスビーくらい違う」 「そのすさまじい変容ぶりは、大いなる無名性から息を呑む深淵への驚くべき跳躍だった」 前者は、メル・トービンとクロスビーを知らないと意味がまったく分からない。 そう言えば、「アフターダーク」でも、レストラン(ファミレス)と書かないで「デニーズ」とか「すかいらーく」とかなるし、 セブンイレブンも登場する。 店のバック音楽もパーシー・フェイス楽団の「ゴー・アウェイ・リトル・ガール」などと表現される。 後者は、まったく理解できない抽象的な表現だね。 アマゾンの読者評も割れているが、上の例を連想すると、アマゾンのあまり評価しないという側の読者の意見を読むと何か俺は納得するね。 最初、あまり騒ぐので買おうかなと思ったが、ちょっとペンデングとなったね。
2009.07.25
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強いられる死私:読み進んでいくうちに、第2章で「死を誘う郵政民営化」というのがあった。 これは、民営化前の公社化時代のことで、当時の小泉首相の要請で生田正治氏が初代総裁となる。 副総裁には高橋俊裕・元トヨタ自動車常務がなり、トヨタ生産方式が取り入れられた。 これをJapan Post System(ジャパン・ポスト・システム)という。 この状況の中で「過労死を告発する郵政労働者人権ネット」が生まれている。 このネットの調べによると2004年2月から2008年9月までの19ヶ月間で自殺に追い込まれたり、あるいは過労死したりした郵政労働者は東京だけで92人だという。 退職直後の急死者を含めると全国で2000人に達したのではと推計されるという。A氏:トヨタ生産方式の問題点かね。私:というよりも、新しいシステムを導入するときの指導者の姿勢の問題だね。 埼玉の越谷局にはトヨタから7人のチームがストップウオッチを片手に派遣されて来たが、その高圧的な姿勢が大きな反感を招いていたようだね。 しかし、この本は、個別の自殺者を追っていて、全体の分析がなく、期待はずれになりそうだった。 ようやく、最後の7章に2008年7月にまとめられた「自殺実態白書」について10頁ほど述べているのが俺の期待に応えてくれる内容だったね。A氏:「白書」というとどの省がまとめたのかね。私:民間の有志で構成される「自殺実態解析プロジェクトチーム」がまとめ、内閣府特命担当相に提出したものだという。 基本的な考えは、コンスタントに3万人を超える自殺者が10年以上も続いているという事実は、社会的な一定の条件があるからで、政治的、政策的な手当てが必要だということを示しているという。 その基本となるのが、実態分析だという。A氏:まず、事実を正確に調べて、それに基づいて対策を考えるというわけだね。私:従来の統計で不備だったのは、2つあり、1つは地域の詳細な特性。 もう1つは、自殺の原因。 地域の特性は警察署別のデータを分析したが、工業団地のある地域が多いという。 工業都市の方が、人がバラバラになっている印象が強いという。 豊田署管内の自殺者は3年間で269人。 全国で6番目。 このデータは今の経済危機以前だから、トヨタがまだ、絶好調の頃だからかなり多いね。A氏:しかし、トヨタはこのデータの前年の2007年には、過労死裁判で遺族が勝訴しているね。 最初、豊田労働基準監督署がQCサークルなどでのサービス残業を業務外としたのが、裁判ではこれをひっくり返して業務として認めているね。私:これは監督署が問題だね。 ところで、地域社会を構成している人々が特定の産業に関係している人が集まる単一性が高い地域は、みんな一緒に沈んでしまう。 地域社会の構成に多様性があるかどうかだね。A氏:以前、県別統計で、自殺数1位が秋田県だったが、その後、減ったらしいね。私:秋田県知事を先頭に地域全体でサポートできる形を築いてきたんだね。 ヨーロッパとか英国には社会投資国家という考えがあるのだという。 社会が個人を助けられないなら、国家が助けるというのが従来の社会福祉の発想だったのに対して、社会が個人を助けられるように、国家が社会を支援するという考えだという。 日本のニート対策のように、個人の自立支援でなく、社会の自立が必要だということになる。A氏:自殺の原因のほうの分析は?私:自殺が一挙に急増したのは1998年だが、正確には3月からだという。A氏:97年度の決算期だね。私:経済的な要因、背景との相関関係が強く見られるのが日本の自殺の特徴だという。 今までの自殺の原因分類は、病苦と経済理由が切り離されていた。 しかし、経済的な背景があって、これに病苦が加わって自殺という場合もある。 分析の結果、平均で4つくらいの要因を抱えて自殺に追い込まれているという。 どうやら、1998年の自殺の急増の基盤は、それ以前の中曽根政権からの新自由主義的な政策から始まっているようだね。 この点を個別の感情論でなく、冷静なマクロ分析で示してもらいたかったね。 もっとも、著者は「あとがき」で、この仕事を引き受けたことをこれほど後悔したのは初めてだといっているように、大きな問題だがね。
2009.07.24
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強いられる死私:ご承知のように、日本は自殺率が世界1位だね。 しかも、不思議なことは、平成10年(1998)に、年間の自殺者が急に3万人を超えたことだね。 それまでは、2万人台だから、この年で一挙に1万人も増加したことになる。 そして、それ以来、3万人を割ったことがない。A氏:どうして、急に増えたのかね? バブル崩壊が関係しているのだろうかね。私:しかし、「失われた10年」とか言うが、バブル崩壊中の平成9年(1997年)はまだ、2万人台だからね。 平成9年は、三洋証券、北海道拓殖銀行、山一證券の破綻があるけれど、自殺者は横ばいだね。A氏:その2年前の1995年には、阪神・淡路大震災とオウム真理教のサリン事件があるね。私:そこで、何故、平成10年に一挙に増加したのか、その謎を解明してくれるかと思い、この本を図書館から借りた。 新書版かと思ったら、250頁ほどの厚い本だね。 7章に分かれている。 俺の期待に応えてくれるか、今、読み出したところだよ。 逐次、感想を記していきたい。
2009.07.23
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私:昨日の夜、上の孫の誕生会をやったよ。 本当は、今日が誕生日なんだが、皆、そろえるのは昨夜だったので、1日繰り上げてやった。A氏:たしか、小学1年になったのだから、7歳になるのかね。私:そうだね。 毎年、誕生会をやってきたが、今年は家庭料理で夕食をとるのは手間がかかるので、洋食レストランに夕食を予約してやることにしたよ。A氏:混んでいるのではないかね。私:予約していた5時半にレストランの駐車場に入ったが、ガラガラだったね。 まだ、一般客の夕食には早かったんだろうか。 それともウィークデーだからだろうかね。 もっとも、途中にあった大きな回転寿司はいつも混んでいるんだが、ここも駐車場が空いていたから、やはり、ウィークデーのせいかね。 誕生会ということで予約してあったんで、数人は入れる小部屋に案内された。 若いウエイターが料理を運んできたが、キビキビと動いて感じはよかったね。 最後に、子ども向けの小さなバースデーケーキが出たね。 ウエイターが記念写真をとってくれて、すぐにプリントして、帰りにプレゼントしてくれたよ。 食後、俺の家により、途中、ケーキ屋でバースデーケーキ買って、例の如くハッピーバースデイを歌い、ロウソクの火を孫が吹き消してからケーキをカットして、皆で食べたね。 下の3歳になる孫は、何でも兄と同じでないとダダをこねるので、また、ロウソクに火をつけ、下の孫のために、また、歌を歌って、ロウソクの火を消したよ。 それにしても、このレストランを出るときは、7時近かったが、一般席は閑散としていたのが気になったね。A氏:景気のせいかね。 昨日、衆議議院が解散したが、肝心の今後の景気対策はどうなるだろうかね。私:俺は、単なる不況でなく、時代が大きく変わろうとしていると思うね。 「政権交代」というより、「時代交代」だね。 たとえ、政権交代がなくても、時代は大きく変わると思うね。 孫が成長するときは、世界はどうなっているだろうかね。
2009.07.22
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私:丹羽宇一郎氏の伊藤忠会長室に、福島県二本松城の城主だった丹羽高寛が藩士を戒めようと彫らせた石碑からとった拓本を置いてあるという。 丹羽会長と同姓だが、直接のつながりはないという。 その拓本の意味を現代語で分かりやすく説明すると、以下のようになるという。 「おまえの給料は、人民が汗をかいて働いたものから得ている。 下層の民は虐げやすいが、神の目をごまかすことはできない」 丹羽氏は、この拓本を見るたびに、2009年度の補正予算の無責任ぶりに唖然とするという。A氏:丹羽氏は地方分権委員会の委員長で、麻生首相に提言書をまとめるが、官僚に無視されるね。私:丹羽高寛のように、トップの現場重視は、イギリス、フランスのような階級社会でない日本の特徴かもしれないね。 古くは、仁徳天皇の「民のかまどの煙」を心配する話もある。 外交ジャーナリストの手嶋竜一氏の父上は、中堅の炭鉱主であったため、家には立派な客間があったという。 しかし、政治家や経営者が訪問してきても、手嶋氏の父上は上座に座ったという。 ところが炭鉱で真っ黒になって働いている炭鉱夫が来ると上座に座らせ、自ら酒を注いだという。 「第一線は価値を生み出す殿様」だという発想があったんだろうね。A氏:日本には大々的な奴隷制度がなかったせいかね。 中国文化を積極的に取り入れながら、科挙や宦官制度は拒否しているね。私:講談社現代新書の「皇軍兵士の日常生活」に興味ある記事があった。 これによると、1928年の済南事件までは兵士の食糧は豊富であって、その頃まで軍は前線で命をかける兵士を大切にする思想があったという。 しかし、戦争が長引くに従い、格差が拡大し、将校は兵士の倍の食料を支給され、このため、反乱も発生し、「皇軍」が堕落していったという。A氏:日本企業も第一線で働く人をコストとだけとみなし、成果主義だ、派遣労働だとやりだして、格差が拡大してから、職場は荒れて企業の競争力は落ちてきたようだね。私:派遣労働にいたっては、人件費にすら扱っていない。 物品費扱いらしいね。 国政に携わる国会議員は、自分の当選に関心があり、政府官僚は天下り先を心配している。 誰も、「民のかまどの煙」を心配しなくなってきたね。
2009.07.21
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私:麻生首相に問題があるとしても、反麻生派の弱点は、「では誰を替わりに出すのか」という質問に、明確に個人名を出せないことだね。A氏:反麻生のトップを走っている中川秀直元幹事長すら、「誰かが出るだろう」だね。 迫力がないね。私:自民党には、もうそういう選挙向けにできる人がいなくなったね。 麻生氏で種切れかね。 週刊誌は「そして誰もいなくなった」と皮肉っているがね。A氏:なんでこうなったのかね。私:昨日のTBSテレビの朝の「時事放談」に中曽根康弘元総理が出ていたが、自民党の人材不足を嘆いていたね。 戦って成長していないと言っていたが、世襲議員が多いからではないかね。 もっとも中曽根氏の子どもも世襲議員で、今は、外務大臣だがね。A氏:反麻生は、別のねらいもあるのではないかね。 それは、自分が8月30日の選挙で少しでも有利になりたいという目的だね。 中川秀直氏の選挙区は広島だね。私:与謝野馨大臣も、反麻生的な行動が見られたが、これは都議選の影響だね。 与謝野氏の選挙地盤は、千代田区だね。 ここでは、都議選で自民党のベテラン議員が、実績のない若干27歳の民主党候補に敗れている。 選挙民は明らかに、都政でなく、党を選んでいる。 国政を意識しているのは、これでも明らかだ。 同じ選挙区の与謝野氏が危機感を持つのは当然だね。A氏:麻生首相は「都議選と衆議議員選挙は無関係」と言っていたが、都民はそれを投票行動で否定したね。 直接の関係があったね。私:自民党議員は、各小選挙区で勝ちたい。 しかし、不人気の麻生首相の表紙の自民党という名前だけで不安だ。 なんとか、「自民党の表紙」だけでも換えられないかと、苦肉の策をもてあそんでいるだけとしか考えられないね。 勝手にマニフェストを作るという動きも、そのあがきの一つだね。 現時点で、もう勝負は決まったようなあがきだね。
2009.07.20
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韓国企業はなぜ中国から夜逃げするのか私:題名につられ、図書館に予約しておいた。 読んだら、題名と内容がまったく違うね。 新書版にはよくあることだが、これは単行本だから、ちょっと問題だね。 韓国企業が、中国から撤退するとき、「夜逃げ」になる原因は、「行きはよいよい、帰りは怖い」という中国の企業誘致のせいだね。 中国政府は、進出するときは大歓迎だが、撤退となると、いろいろな費用を要求する。 労働者も仕事を失うので、厳しい要求をする。 場合によっては命の危険もあるから、「夜逃げ」となるんだね。A氏:日本企業もかなり進出しているが、「夜逃げ」はあまり聞いたことがないね。私:韓国企業のほうが厳しい国内経済の状況があるからかね。 日本企業も「夜逃げ」まではしていないが、うまくいっていない企業も多いようだね。 特に、最近、中国の労働法の改正で、修身雇用型になってきているし、賃金も上がってきているようだね。A氏:君のブログの中国経済の知的街道として、すでに、「大地の慟哭・中国民工調査」、「中国という大難」、「中国の不良債権問題」、「老いてゆくアジア・繁栄の構図が変わるとき」、「中国金融システムの不良債権分析・国際金融市場におけるチャイナマネーの影響力」、中国の「水戦争・水資源争奪の最終戦争が始まった」、「日系中国工場製造部長改善記」などで詳しくまとめられているね。私:この本では、俺の知的街道で記録した中国経済の問題点、すなわち、不良債権問題、少子高齢化、民工問題、水不足問題などをもれなく説明しているね。 その点では、評価したいが、平板で百科辞典的になりやすいので、そのせいか、題名を奇抜なものにしたのかね。 この本の発行が去年の9月だから、ちょうど、リーマンブラザーズの破綻が起きた月だね。 だから、その後の中国経済についてはふれていない。 リーマンブラザーズの破綻以後、アメリカ消費がどん底に落ちた。 その中国に対する影響は、輸出依存型の日本と同じだが、さすがは、一党独裁国家だけあって、70兆円といわれる迅速な財政出動で、一時的に景気は維持しているね。 日本企業もその恩恵にあずかっているがね。 しかし、アメリカへの輸出が回復しない限り、中国経済の先の見通しはよくないのではないかね。
2009.07.19
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私:俺の近くの総合病院で、最近、電子カルテ化など、業務のIT化をしたらしい。 看護師などは最初なれるのに、てんやわんやだったらしい。 忙しいのに、手間がかかることもあったようだ。 このシステムは、ある大手のコンピューターメーカーが設計したとのこと。A氏:社保庁の年金みたいに、コンピューターを間違って利用すると大変だね。 病院なんかは気をつけないと患者の命に影響するからね。私:年金は1980年代によくあったコンピュータに対する間違った信仰から生まれた国家的な失敗だがね。 コンピュータのデータ処理は迅速、かつ、正確で、そのデータは信用できるという信仰だね。 その頃、コンピュータシステムを大々的に導入して、間違った在庫データのために、破産しそうになった問屋さんを知っているよ。A氏:結局、データを入力するのは人間だから、そっちがしっかりしないとコンピューターは正確に間違ったデータを迅速に処理するだけだね。 入力する人間側の能力と、高度の処理をするコンピュータとのアンバランスだね。私:その総合病院では、最近、どうやらコンピュータシステムは落ち着いて稼動し出したようだが、驚いたのが、病院の経営者の考えだね。 コンピュータ投資にカネがかかったので、ボーナスを減額するという。 理屈になっていないね。A氏:投資というのは、経営的にそれの見返りを期待できるから、経営側が責任をもって決心することだよ。 投資にカネがかかったから、賃金をカットするというのは、経営のイロハのイの字を知らない病院経営者だね。私:電子カルテという先端のITシステムに対して、基礎的な経営知識がない病院経営者とのアンバランスだね。A氏:ボーナスは減ったの?私:もめた結果、撤回されたらしいね。 当然だよ。 もっとも、官庁のIT化は、本当に人件費のムダがなくなるなどの投資効果は出ているのかね。 単に、コンピューターメーカーにカネをばら撒いただけなのかもね。 年金みたいに、かえって、国民に迷惑をかけ、膨大なデータ修正費用を投入している。 これも国民のカネだが、修正やチェックに全体でどのくらいかかったか、報告がないね。 この病院の給与カットと同じだよ。
2009.07.18
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私:知人が12面体のスピーカーの製作に関係していたので、試しに使ったらと送ってきた。A氏:大きいの?私:いや、直径20センチのボールの形状だよ。 ハンドボールの半分くらいだね。 12個の小さなスピーカーが全面についているんだね。 だから、音が広がるから、立体的な感じになる。 しかし、この何年間、俺は小さなステレオはあるが、これで音楽を聴くことがなくなったね。 だから、最初、このスピーカーはほとんど使うことはないんじゃないかと思ったね。A氏:俺もほとんど、音楽はステレオでは聞かないね。 ウオークマンもあまりつかわないしね。 テレビの音楽番組はよく聴くけれどもね。私:俺もそうだ。 そこでアンプも送ってもらってテレビにつないだよ。 確かに、音楽番組を聴くにはいいね。 それに「シルクロード」のような背景に広大な音楽が流れる番組のときなど、効果的だね。 さらにそのうちに、発見したことがある。A氏:なんだい?私:テレビでWiiのゲームをやるんだが、ここに音があるんだね。 ボーリングだと、ピンが倒れる音。 こないだ買った「スポーツ・リゾート」なんかだと、水上ボートの音、飛行機の音なんかがあるね。 いろいろな音がある。 これが立体的に聞こえる。 これに気がついたのは、子どもだね。A氏:子どもは感覚が鋭いからね。私:ゲームをやるとき、俺がアンプを止めて、テレビ音だけにすると、文句を言う。 12面体のスピーカーだとゲームの迫力が違うらしい。 子どもの感覚は鋭いからね。 知人に音のマニア向けの市場だけでなく、そういう市場もあるのではと言ったよ。 ゲームを作るほうもそういう音響効果を考えて作るとより楽しめるのではないの。 音楽のWiiもあるが、音響効果とコラボレートしたゲームもいいのではないの。
2009.07.17
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世界経済危機日本の罪と罰私:図書館に予約してから、随分たってから、ようやく俺の順番になった。しかし、内容的には、すでに「GDP10%減 大津波がくる」野口悠紀雄筆・文藝春秋3月特別号 と同じだね。 だから、さっと読んで終わりだね。 但し、興味を持って集中して読んだのは、3ヶ所だね。 1点は、野口氏は、小泉・竹中時代に外需依存型経済が進んだので、アメリカの消費が落ち込んだら、火元の御本家のアメリカよりも景気は悪くなり、株価はアメリカより下がったという論だね。A氏:竹中平蔵氏は12日のテレ朝のサンデイープロジェクトで、小泉時代は内需が増えたのであって、外需に依存したというのは間違っていると言っていたね。 野口氏の分析と正反対だね。私:竹中氏は以前、株価がアメリカより下がったのは、日本の規制緩和がまだ、不十分で、外国資本が入りにくいからだと言っていたね。 しかし、その後、トヨタが一挙に大幅赤字に転落したように、外需依存型が原因であり、そのために、アメリカの消費が急落したので、輸出産業の多い日本企業の株価が下がったのは明らかだね。 野口氏の解説によると「外需依存度」とはGDP成長率に対する外需の寄与を示すもので、GDPの増加分に対する外需の増加分の比率だという。 野口氏によると、2002年以降の景気回復局面では、異常なほどこの比率が大きく、外需の寄与が大きいという。A氏:竹中氏が主張するGDPに占める内需が7割だとか言う意味と違うようだね。 竹中氏は、2002年からの景気回復は、アメリカの外需頼りだったというのは面白くないようだね。 しかし、昨年末頃、日本経済が奈落の底に落ちたのは、アメリカの消費の激減のためであることは、今は明らかだね。私:2つ目は、農業問題だね。 榊原英資氏は、今後、今後の日本の成長産業は農業だといっているのに対して、野口氏は、もっと農産物は規制を緩和して輸入すべきであるとしているね。 日本は工業でカネを稼ぎ、農産物は外から買うべきだとしている。 いろいろな国から食糧を輸入できるようにするほうが、むしろ食の安全保障になるという。 食糧自給率もわざとカロリーベースにして、40パーセントという低い数字を使って、危機感をいたずらにあおっているだけだという。 3つ目は、これも竹中氏と対立する考えだが、野口氏は1990年代の日本のバブル崩壊のときの不良債権処理は自慢できないとしているね。 第一に対応が遅すぎた。 そして結果が不透明で、その経験を世界に教えられるようなものでないという。 また、不況が続く限り、資本注入で不良債権問題は解決できないという。A氏:銀行が貸した先の業績が上がらない限り、貸した金は返ってこないのだから、それは当然だね。私:それにしても、12日のテレ朝のサンデイープロジェクトでアメリカの製造業が衰退して、金融業がとって変わった、そして、今度はその金融業がおかしくなったという田原総一郎氏の言に対して、竹中氏が「アメリカの製造業は衰退していない。例えば、コカコーラがある」と言っていたね。 20世紀のアメリカの偉大な製造業の象徴的な存在だった自動車産業。 そして、ビッグスリーという名前。 それが、1980年代から、日本車にやられ、今度の経済危機で完全に崩壊したのにね。 コカコーラが健在だから、アメリカの製造業が健在とはね。 同じ製造業でもレベルがまったく違うよ。 おかしいよ。 まったく、噴飯ものだが、誰も「コカコーラは、製造業の象徴的な製品ですかねぇ」と、即、その場で指摘できないのは何故だろうね。 日本の外需依存型も、竹中氏が内需型だったというのに対して、誰も「GDPで内需の率は高いが、問題になっているのは、『外需依存度』が2002年から急激に増加したことですよ」その場で即、反論できないのは何故だろうかね。 野口氏は、「内需の中でも、民間企業設備投資が旺盛な海外需要を受けて行われるなら、間接的に『外需依存』と考えられる」として、「2002年からの景気回復では、こうした面がある」ことを指摘しているね。
2009.07.16
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私:今日、自動車部品を作っている中小企業の人に会ったが、ボーナスが出たそうだ。 今年の異常な減産で、ボーナスは諦めていただけに、皆、感激だという。 そういえば、こないだ、東海地方に知人の1周忌の後、立ち寄った会社も、中堅の自動車部品製造業だが、ボーナスを出せるようになり、諦めていた従業員が喜んでいたという話を聞いたね。A氏:自動車は全体的に、生産が回復しつつあるのかね。私:今のところ、そういう傾向のようだね。 今日行った会社では、逆に、材料が間に合わないという状況が出ているという。 しかし、材料が遅れたから、納期をそのまま遅らすと、顧客が満足しない。 だから、材料が入ると徹夜してでも、納期に間に合さないとならないので、かえって忙しくなっているという。A氏:川上の材料メーカーは、今までの注文減で、生産を落としていたのに、今度は、増産しないといけなくなってきたんだね。私:一番川上の材料メーカーは、減産のときの落ち込みが深いが、逆に増産のときには、急激に増やさないといけないという宿命だね。 しかし、材料というのは、そう簡単に生産は回復しないから、遅れやすい。 だから、その板ばさみになる部品メーカーは当分、材料が入ってすぐ加工となるだろうね。 変な忙しさだね。
2009.07.15
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私:衆院議員の任期は9月10日までだ。 だから、日曜日を選挙日とすると、最後の投票日は、好むと好まざるとに関係なく9月6日だね。 それが、8月30日になったから、1週間早めにしただけだとも言えるね。 任期切れ解散と同じとも言える。A氏:しかし、わざわざ、1週間早めたという大義名分がはっきりしないね。 与謝野大臣が任期切れ解散を早目にしただけだというようなことを言っていたのは、皮肉かね。私:新聞は、都議選の惨敗を受けての「麻生おろし」を封じるための、麻生首相の解散だといっているが、それは党内事情の問題で、国民に対しての解散の大義名分が立たないね。A氏:麻生首相は都議選と国選とは関係ないと言っていたので、都議選の惨敗を解散の大義名分にはできないしね。私:要するに、自分の政権のまま、選挙に臨みたいという首相の個人的な意志を押し通したいだけだろうね。 だから、最初は14日解散して、8月8日選挙という考えもあったようだね。 それが、公明党などに配慮して、8月30日に妥協したとのこと。 だから、逆算して7月21日という数字が出てきて「予告解散」という前代未聞の解散になったようだね。A氏:これから、40日間、自民党は、選挙の「かんばん」を麻生首相にするのか、いろいろもめるだろうね。私:党内の内輪もめに時間をとられ、国民生活に目をむける姿勢がおかしくなるのではないのかね。 ドタバタしてきたね。 40日間の末路劇はどうなるか、見つめていきたいね。
2009.07.14
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私:昨日(12日)の夜の都議選の結果は、静岡県のあるビジネスホテルで深夜になるまで見たよ。 昨年の今頃、この東海地方にいるYさんが亡くなった。 73歳だったと思う。 若い死だね。A氏:ということは1周忌だね。私:最近、1周忌は、近い親戚で済ますことが多いが、Yさんの遺族もその予定だったらしい。 ところが、Yさんは部下に慕われていたせいか、10人くらいのY氏を囲む会が、Y氏の死後も続いていたんだね。 その会のメンバーが1周忌のお線香をあげたいとなったんだね。A氏:君とYさんの関係は?私:30年ほど前に、仕事で2、3年ほど関係していた人だが、その後、プライベートでも年に1回くらい、大阪の帰りなど、ドロップインして、夕食などしていた。 いわば、高度成長時代の戦友だね。 しかし、ここ10数年は、Yさんの体調が悪く、疎遠になっていたね。 だが、その会のメンバーの2、3名とは、その後、年1回程度は夕食をしていたよ。 夕食後はカラオケに行ったりしていたね。 昨年は、Yさんのお通夜には、横浜からかけつけたが、もう、かなり疎遠になっていたので、1周忌には行かなくてもいいのではないかと最初は思っていた。A氏:お線香をあげるためだけに、新幹線で、泊まりで出かけなくてはならないからね。私:気が変わったのは、こないだ読んだ「無差別殺人の精神分析」で得た教訓からだね。 仏教が葬式仏経と言われているが、ある人を「喪失」した後、葬式で食べたり、飲んだり、故人を偲ぶのは、残されて生きている人の精神安定になるから、意味があるのだと書いてあった。 最近、道を歩いていたら、向こうから若い頃のYさんに似た人が歩いてきてすれちがった。 思わず、振り返ったね。A氏:やはり、深層心理にあるんだね。私:そこでAさんの1周忌に行ってきたんだよ。 Yさんを囲む会のメンバーは別に偲ぶ会の夕食会をしたらしいが、私は、別な人、2名とスナックに夕食に行ったね。 こちらは、こちらで、食べて飲んで歌って、Yさんを偲んだね。 ホテルに戻る車の車内テレビで、都議選の民主党の躍進を報じていたね。 この静岡県では、先週、民主党支援候補が県知事に当選している。 この大きな流れは8月30日の総選挙まで続くだろうかね。 天界のYさんなら、どう思っているだろうかね。
2009.07.13
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私:今朝の新聞で、「変わる働き方」という欄で、「若者 描けぬ『職業人生』」という見出しがあったね。 職場が大きく変わってきているという。 A氏:「753現象」というのが定着しているという。 大卒の7割、高卒の5割、大卒の3割が就職後3年以内に離職する現象だという。 君は、こないだ「イー・スー・チー」ということを言っていたね。 中国語の1、4、7だね。 学卒者でも、1年で頭角を出す者、4年たって業績をあげる者、7年待って頭角を出す者など、いろいろあり、企業は最大、7年は育てないといけないという意味だったね。私:そんな言葉は、一時代前の話になったね。 この十数年くらいの間に、職場は俺たちがいた頃とは大きく変わったね。 伝統的な「昭和型職場」が、「平成型職場」に大きく転換したね。 俺たちが就職した頃は、残業が多く、日曜だけの休みだった。 それが、残業は規制され、隔週土曜休日、そして次に週5日制になっていくね。 いわゆる時短運動が社会的にあったね。 日本は労働環境が遅れているというコンプレックスからの脱却があったね。A氏:サービス残業など、監督署が厳しかったがね。私:それが、今、労働時間は開発途上国並みの労働環境らしいね。 それに職場に非正規社員が急増しているのも驚いたね。 俺たちの時代の職場と違うね。 新聞では、「昭和型職場」を年功序列、終身雇用としているが、年功序列賃金は、大体、どの企業でも同じだったと思うが、終身雇用は、大企業中心だね。 日本の8割を占めるという中堅、中小企業では結構、転職はあったね。 君は、大企業で定年まで勤めた「昭和型職場」人生だがね。 しかし、日本全体では少ないのではないの。 俺だって、2回、会社を辞めているからね。A氏:やはり、この変化はグローバル経済の嵐に巻き込まれ、その対応のまずさにあったせいかね。私:それに、モデルにしていた1950年代のアメリカでなく、カネに貪欲になったときの新自由主義のアメリカをまねし出した頃からだろうね。
2009.07.12
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今日の風、なに色?私:今日、「文藝春秋」8月号が発売されたが、その中に、例の全盲のピアニスト・辻井伸行氏の母親である辻井いつ子さんの手記が載っている。 辻井さんは独身時代はフリーアナウンサーとして活躍して、86年に3歳年上の産科医の孝氏と結婚し、2年後に伸行君が誕生。 しかし、出産後、数日たっても目を開かない。 「小眼球症」で、一生、目が見えないと判明する。A氏:さぞかし、ショックだったろうね。私:辻井さんは、神を恨んだという。 なぜ、自分だけが、こんなに苦しまなければならないのかと思ったという。 辻井さんは9年前に「今日の風、なに色?」という本を出しているが、それはこの出産前からの日記からなっているが、「毎日が辛い。何をしていても辛い」とあるという。この本のタイトルの「今日の風、なに色?」というのは、実際に伸行くんが母親にたずねた言葉だという。A氏:音のほうの能力は高かったのだろうね。私:暗い気持ちを過ごすうちに、生後8ヶ月の頃、ショパンの「英雄ポロネーズ」のCDをかけていたら、それに合わせて足で襖をリズムに合わせて正確にけったという。 しかも、同じ曲でも、ロシアの名ピアニストのブーニンの弾いたものでないと機嫌が悪いという。 辻井さんがすごいのは、障害児一般の社会への適用教育でなく、子どもが好きなことをやらせることに徹底したことだね。 1歳5ヶ月でピアノのレッスンを受けさす。 2歳の12月、辻井さんがキッチンで「ジングルベル」を口ずさみながら料理をしていたら、なんとなくそれに合わせて音楽が聞こえる。 伸行君が玩具のピアノで両手を使って正確に伴奏していたというわけだね。A氏:ようやく明るい先が見えたわけだね。私:とりあえず、図書館に「今日の風、なに色?」の本を予約したよ。 もう、すごい予約待ちだがね。 文藝春秋のタイトルは、伸行君が「全盲のピアニストでなく、ピアニストがたまたま全盲であった」と言っていることを引用したという。
2009.07.10
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私:静岡県知事選で、民主党の勢いが目についたが、民主党のアキレス腱は鳩山氏の虚偽個人献金だ。 しかし、どうも今朝の朝日新聞を見ると対応に厳しさがないね。 新聞によると、鳩山代表が先月30日の会見で虚偽記載を認め、同日に修正報告をしたが、その修正報告に、また、間違いがあるようだ、と報じているね。A氏:05年から07年の個人献金88人のうち、家族や秘書を除く8割の70人を「献金は事実でない」と削除したという。私:ところが削除された人に、朝日新聞の記者が取材すると、「確かに献金したはずだ」という人が、取材しただけで7人出てきた。 原因は、鳩山氏側が「書類上の確認」だけで一人一人に確認していなかったためらしい。 「書類上の確認」とはどういう確認なのかね。 あいまいだね。A氏:民主党の最大のアキレス腱問題に対して、なんで、こんないいかげんな処理をしたんだろうね。 昨日、ある会社の人と、その会社に国税が入ったときの話題が出た。 伝票からメモまで調査されたときの徹底したすごさを語っていた。 2時間くらいは、離席が許されず、トイレもいけなかったという。 そういう厳しさがないのかね。 こんな調査では国民は納得できたとはいえないね。A氏:それから、献金すると所得税控除を受けられる。 3年間で鳩山氏側の申請に基づいて、総務省が交付した書類が113人分だという。 これらは、収支報告書に記載されないといけないが、修正後の記録では66人だという。 差の47人分は不正還付の恐れがある。 別な問題に火がついた。私:年金問題のように、何十万という人のデータを調査するのではないのだから、なんで、100人くらいのデータに対して、こんないい加減な調査結果だけで、「国民に納得できる説明をした」と自信満々なのかね。 人間のやることだから、ミスはある。 問題は、ミスの訂正の姿勢に、その人の危機管理能力が問われるということだね。
2009.07.09
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無差別殺人の精神分析 私:「長期間の欲求不満」と「他責的傾向」があるところに、ある種の出来事や状況が加わると、それが引き金となって、爆発的な怒りに促進される。 これが第3の要因の「破滅的な喪失」であり、「外部のきっかけ」だね。 秋原原事件の加藤の場合は「解雇」の脅威、池袋事件の造田は無言電話、下関事件の上部にとっては妻の渡米と仕事用車両の台風による冠水。A氏:頼りにしていたものを失うわけだ。 例の連続幼女殺人の宮崎勤も、可愛がってもらった祖父が死亡して「対象喪失」を経験してからおかしくなったと言われるね。私:第4の要因の「外部のきっかけ」で重要なのは「コピーキャット」(模倣犯)だね。 秋葉原事件の加藤は、下関事件や2008年3月の土浦無差別殺人事件に影響されていたようだ。 池袋事件の造田は中川健次の小説の主人公との同一化があり、宅間はヒットラーの本を持っていたが、世界の無差別殺人にはヒットラーが「コピーキャット」としてよく登場するという。A氏:ホロコーストだね。 しかし、戦争こそ、敵に対する無差別大量殺人だね。 「コピーキャット」はいろいろなところにあるね。 ゲームだってそうだね。私:第5の要因は、「社会的、心理的な孤立」だね。 犯人に共通して認められるという。 第6の要因は、「大量破壊のための武器の入手」だが、銃社会のアメリカでは、当然、銃が武器になりやすい。 秋葉原の加藤は自動車とダガーナイフが武器だね。A氏:この事件以降、ダガーナイフの販売は規制されたようだね。私:ところで、著者は、葬式の重要性を強調しているね。 死んで分かれるという「対象の喪失」は、実は心理的に深い傷を残す。 養老孟司氏は、幼くして父親を失っているが、死に際して十分な言葉をかけていなかったコンプレックスが深層心理で残っていて、人とのつき合いでブレーキになっていたという。 40歳頃、それに気づ呪縛から脱したという。A氏:仏教は葬式宗教といわれるが、その葬式という伝統的な形式によって、生き残っている人にも心理的な救いがあることを忘れてはいけないわけだ。私:最後に、著者は、「わが子を殺戮者にしないためにやってはいけない10ヶ条」をあげている。1.過度の期待2.親子密着3.過保護・過干渉4.欲望をすべて叶える5.いい子・手のかからない子を放置する6.子どもの多様な人間関係を妨げる7.「白か黒か」の2者択一的な考え方を教えこむ8.危険信号を見逃す9.世間体・体裁を気にする10.他の兄弟・姉妹と比較するA氏:「五体不満足」の乙武洋匡氏にせよ、全盲の天才ピアニスト 辻井伸行氏にせよ、通常なら、生まれながらのハンディで、孤独な人生を送るかもしれないね。 それをよくあれまで育つまで、着かず、離れずに見守った親は偉いね。私:それは親の人間観からきているのかもしれないね。 子どもは親を選べない。 親がしっかり自覚するしかないだろうね。 皆、子どもには多かれ少なかれハンディはある。 今の社会では難しいことかもしれないが、この時代に流されないで、負けないで生きるためには、したたかな親の「根性」が必要かね。
2009.07.08
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無差別殺人の精神分析私:2007年4月16日、ヴァージニア工科大学の韓国学生チョ・スンヒは構内で銃を乱射し、学生ら32人を殺害し、最後に自殺する。 彼は1984年韓国のソウルに貧しい家に生まれる。 父母と姉の4人家族。 1992年11月、チョが8歳のとき、一家はアメリカンドリームを求めて渡米。 両親は英語ができないので朝から晩まで働く。 子どもをかまっている余裕はなかった。 しかし、チョが小学6年生になる頃は、ヴァージニア州で小さなクリーニング店を経営するまでになる。A氏:苦労した親は、子どもに高い教育を受けさせるのが悲願だろうね。私:チョの姉はプリンストン大学に進んでいる。 チョのほうは子どもの頃から無口で孤独だったのが変わらず、家族の会話も少なかった。 1999年にコロンバイン事件が起きるが、チョは異常な関心を示す。 この間、精神医の診察も受けている。 中学に入って、英語の発音が悪いため、いじめにあう。 しかし、チョの成績はよく、2003年にヴァージニア工科大学に入学。A氏:孤独癖は治ったのかね。私:親元を離れ、大学寄宿舎に入ったチョを心配して、両親は学生寮を毎週のように訪問したという。 しかし、チョはクラスメイトやルームメイトとまったく口をきかない孤独な学生生活を送った。 チョは、小説家を目指し英文科に転科する。 しかし、授業態度がよくなかった。 このため英文科の創作技術の授業を受けることを教授から「拒絶」される。 また、ストーカー行為で大学警察にやっかいになったこともあった。 「他責的傾向」もあった。 また、「コロンバイン高校乱射事件を繰返したい」と書いた紙をクラスに配ったこともある。A氏:「コピーキャット」だね。私:今まで話してきたことは、事件の概要に過ぎないが、著者は、この本で詳細に記述している。 しかし、知りたいのはこういう事件は防げるのかだね。 秋葉原事件の加藤が派遣社員であったことから、「格差社会の犠牲者」だとか、加藤紘一議員のように、派遣労働を推進した八木教授が犯人だという人もいるね。A氏:しかし、「格差社会」で皆が無差別殺人をするわけでないから、それは原因の一つだね。私:著者は、多くの無差別大量事件を分析したアメリカの研究家が提唱している6つの要因を引用して、この要因が積み重なり、さらに憎悪と復讐、拡大自殺という要因が加わったとき発生するとしているね。 逆に言えば、その要因のうち、いくつかでも取り除くことができれば、防止できるのではトも考えられる。 6つの要因とは次のものだね。 1・長期間にわたる欲求不満 2・他責的傾向 3・破滅的な喪失 4・外部のきっかけ 5・社会的、心理的な孤立 6.大量破壊のための武器の入手A氏:1の「長期間にわたる欲求不満」というけれど、子どものときに「イチローになりたい」という夢も、大人になる従い、多くの人は「断念」する過程があるのではないかね。私:しかし、殺人犯は、その過程を頑なに拒否するという「成熟拒否」がみられる。 そして、現実と理想とのギャップに直面すると「他者に責任を転嫁する」傾向が強い。 「イチローになれない」のは「教師のせい」「親のせい・遺伝のせい」「社会のせい」となるね。A氏:それは、今の社会全体の傾向なんではないの。 「がまん」「根性」「忍耐」は死語だね。 モンスターペアレンツは、何でも学校のせいにして因縁をつける。 会社や学校で「うつ」になると精神科医に丸投げされ、さらに「最近はいい薬がありますよ」といって薬を投与される。私:明日は他の要因にふれよう。
2009.07.07
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無差別殺人の精神分析私:宅間守は、加藤、造田、上部など、昨日までふれてきた犯人と、かなり違う生い立ちだね。 1963年、兵庫県伊丹市の生まれ。 町工場の旋盤工の父と同じ工場に勤めている母。 7歳年上の兄との4人暮らし。 生活の苦しさからか母は望まなかった子であったという。 後に母から「生まれてこなければよかった」という存在を否定される言葉まで聞いている。 両親共働きなので、幼稚園入園まで父方祖母宅で育てられる。 父親は厳しく、ときには鉄拳制裁もあり、母親は喜怒哀楽が激しかった。A氏:とても楽しい家庭ではないね。私:宅間は学校では強い子にはいじめられ、弱い子はいじめていた。 中学校進学のときに、大阪教育大付属池田中学受験を目指すが、母親に反対されて諦める。 彼が中学受験を考えたのは「将来エリートになりたかった」からであった。 このエリートへの羨望と嫉妬が事件の背景にあるね。A氏:長い間続く、欲求不満だね。私:工業高校中退後、彼の荒れた人生が展開される。 転職も多い。 彼は4度も結婚しているが、最後の4度目以外は、女性は年上だね。 2回目の結婚相手は、19歳年上で宅間の小学校時代の担任教師だった女性だという。A氏:母性愛に飢えていたんだろうね。私:宅間にも「他責的傾向」があり、「自分がエリートになれないのは、遺伝子のせいであり、すべては素質・運・環境のせいである」としていたという。 「元妻や父親に対する恨みや学歴コンプレックスから、社会や世間に仕返しをしようと考えた」という。 宅間の無差別殺人が特殊なのは、エリート校の生徒という特定集団を狙ったことだ。 それから、宅間が読んでいた本の中にヒットラーの「我が闘争」があったという。 ここで話をアメリカに移すが、1999年のコロンバイン高校銃乱射事件では高校3年生のエリックとディランが銃乱射で生徒12人と教師1人を殺害する。 そして2人は自殺。 主犯のエリックは1981年生まれで、父は空軍輸送機のパイロット。 子分のディランは同じ年で、父は地球物理学者だが、引退後は不動産で成功。 2人とも学校の成績はよかった。 2人ともヒットラーを崇拝していた。A氏:その彼らに何の欲求不満があったのだろうか。私:学校での「いじめ」だね。 この高校の運動部は、州の各種大会でチャンピオンをとっており、選手たちは学校の英雄だった。 運動部員が2人をいじめても学校は問題にしなかった。 運動部員による2人のイジメはエスカレートした。 それへの復讐だね。 そして「他責的傾向」も遺書からうかがえるという。 この事件はマイケル・ムーア監督の「ボーリング・フォー・コロンバイン」という映画で扱っているが、アメリカの銃社会を問題にしているね。 ところが、エリックの死体解剖で大量の抗うつ薬ルボックスが検出された。 ルボックスの副作用である攻撃性が事件を発生させた1因ではないかという。 背景にはアメリカ社会での抗うつ薬使用の拡大があるね。A氏:「能力主義」「成果主義」「自己責任」「自発性」が強調される欧米型社会での特徴だね。 スポーツ選手の筋肉強化剤使用と似ているね。私:銃弾のキズから回復した被害者がルボックスの製造元を告訴し、裁判ではそれが認められ、2002年にルボックスの販売は中止された。 日本では販売中止にはなっていないという。 しかし、「能力主義」「成果主義」「自己責任」「自発性」が強調される欧米型社会になりつつある日本も、うつ病が増加傾向だね。 「処方箋に頼った幸福」も増加するのだろうか。 明日は、ヴァージニア工科大銃乱射事件に移ろう。
2009.07.06
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無差別殺人の精神分析私:1999年9月29日に起きた下関通り魔殺人事件の犯人、上部康明は、1964年下関生まれ。 両親とも教師。 高校まで成績はトップクラス。 しかし、志望大学には不合格で、一浪して九大工学部建築学科に入学。 医学部を志望したが、父親に進路を変更されたせいか、あまり授業には熱心でなく、友だち付き合いも少なかったという。 対人関係が下手で社会生活に対する不安も強く、大学院への進学を希望するも失敗。 上部が他の殺人犯と違うのは、彼は、自分が異常な対人恐怖症であることを自覚しており、大学を出てから、病院に入院したりしていることだね。 1989年、福岡市内の建築設計事務所に就職。 所長と二人だけの職場で、営業は所長がするので、上部は対人関係に悩まされることがなかった。 1991年に退職して、勉強して一級建築士の試験に一発で合格。 福岡市の別の設計事務所に就職。 しかし、人間関係に悩み、対人恐怖症が再発し、退職。A氏:職場移動がはじまるのかね。私:1993年、独立した事務所を開業。 最初に就職していた会社の所長から仕事をもらう。 結婚相談所から紹介された女性と交際し、結婚する。 最初は仕事は順調だったが、2年ほどたった頃、仕事を紹介してくれた前の所長と些細なことで喧嘩して、仕事をもらえなくなる。 自分では営業はできない。 1997年に廃業状態になる。A氏:対人恐怖症がついてまわるね。私:新婚旅行に行ったニュージーランドなら新天地が開けると思い、夫婦で移住を計画するが、とりあえず、妻だけ単身ニュージーランドに渡る。 上部は精神病院に通院しながら、他人にあまり気を遣わない宅配便の下請けをはじめる。 このため、ローンで軽トラックを買う。 1999年6月、妻から離婚を切り出され、妻はアメリカに行ってしまう。A氏:貨物運送の仕事はどうだったんだね。私:順調に軌道に乗り始めた。 ところが、9月24日に台風18号で軽トラックが屋根まで浸水して廃車となり、ローンだけ残る。 9月27日の夜、両親に車のローンの肩代わりや、ニュージーランドの渡航費などを貸してくれるように頼んだが父親に拒否され、実家にある軽トラックで運送業を継続して、ローンを返済するように強く叱責される。A氏:父親の姿勢が強く影響しているね。私:上部は自殺を考える。 しかし、中卒でもできる運送業を、一流大学出の自分がうまくやっていけないのは、社会が疎外してきたからだ。 自殺するからには、社会に強烈なダメージを与えたいと考えるようになる。A氏:「他責的」傾向があることは共通しているね。私:9月29日に父に電話して冠水した車の廃車手続きを自分の代わりにやってくれるように頼んだら、断られたため、一挙に怒りが爆発。 これが犯行の直接の引き金になる。 その日に、犯行を実行する。 根底に「父殺し」の心理があったのだろう。 明日は、大阪の池田小学校の事件の犯人である宅間守の件に移ろう。
2009.07.05
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無差別殺人の精神分析私:加藤は、短大卒業から4ヶ月後、仙台の派遣会社の契約社員となり、工事現場の交通整理などをするが、「自動車関係の仕事としたい」と2年くらいで退職。 それから、埼玉県の自動車工場で派遣社員として働くが、無断欠勤により1年で契約解除。 その後、茨城県の住宅建材メーカーで派遣社員として働くが、3ヵ月後に「旅に出る」と言い残して工場から消える。 翌年1月、地元青森に戻り、運送会社に勤めて配送の仕事をしていた。 真面目だったので4月からは正社員になった。 しかし、9月には「一身上の都合」で退職。A氏:リストラではなく、軽く自分から転職していくね。 派遣社員はいらなくなったら、すぐにクビを切られるというのと、ちょっと違うようだね。私:「辛抱」がないのが共通点だかね。 この頃、両親が離婚する話が出ている。 だから、彼は青森ではアパート住まいだね。 すでに家庭は崩壊している。 この年の11月、派遣会社の日研総業に登録し、静岡県裾野市の自動車工場の塗装課の検査工程の単純作業に組み込まれる。 このとき、加藤は「ここで正社員になりたい」という強い希望を持っていたという。A氏:しかし、彼の希望と現実のギャップは大きいし、彼はそれに対して「辛抱」して努力していないようだね。私:加藤には「世が世ならば、自分はもっと高い地位にいたはずだ」という自己愛からくる不満があり、同時に周囲の人間に対する軽蔑があるから、心理的に孤独になる。 そして、6月5日の朝、更衣室で「ツナギがない。俺をクビにするのか」というトラブルが発生し、事件の引き金になる。 翌6日、無断欠勤して、福井まで行き凶器のダガーナイフを購入する。 秋葉原での犯行は2日後の6月8日だね。A氏:そして、自分の不幸は「社会のせい」と「他責的」になるから、殺人は無差別になる。私:しかし、ほとんどの人は「他責的」でも無差別殺人はしない。 著者は、精神分析の視点から、加藤には自分の欠点である「内なる悪」を外部へ投げ捨て他者に転嫁しようとする「投影」という心理要因があるという。 被害妄想だね。 それが「社会への復讐」へと拡大する。A氏:そうなると、「内なる悪」が「投影された他者を殺す」ことは「自殺」と紙一重だね。私:話は、99年9月8日の池袋通り魔殺人事件の造田博(当時23歳)に移る。 1975年に比較的裕福な家庭に生まれる。 ところが、造田が小学高学年の頃、父親が遺産で大金を得てから、ギャンブルに溺れだし、母親は保険の外交員を始めたが、パチンコにのめりこむ。 家庭での食事は崩壊していた。 しかし、造田は、県内有数の進学高校に入学。 この頃から、両親がそろってギャンブルに手を出し、借金取りに追われ、ついに失踪。 造田は両親に見捨てられ、高校を中退する。A氏:やはり、普通の家庭生活がなかったんだね。私:兄は大学に進学して福山で自活していたので、造田はそこに一時いて、それからパチンコ屋に住み込みで働く。 しかし、仕事がきついということで、2ヶ月で退職。 以後、約6年間でわかっているだけで、15ヶ所も転職する。 このうち、会社都合の退職は2ヶ所だけという。A氏:やはり、気軽な転職だね。 それが出来る時代になったんだね。私:しかも、1998年には渡米している。 どうも小学校時代から片思いの女性が渡米したあとを追ったようだね。 それとアメリカは努力すれば評価される国だというあこがれもあったようだ。 カネもろくにないし、英語もできないので、日本領事館に保護され、結局帰国。 造田も加藤と同じで「自分は努力しても報われない」という欲求不満が強く、それが満たせいないのは「社会が悪い」という「他責的」傾向が強いという。 「本当に努力したのか」という疑問があるがね。 明日は、池袋事件から3週間後の下関通り魔殺人事件に移ろう。
2009.07.04
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無差別殺人の精神分析私:最近、集中した若者の無差別殺人について精神分析の専門家による徹底分析だね。 「無差別殺人」とタイトルにあるが、厳密には「無差別大量殺人」だという。 連続殺人と違い、短時間で複数の無差別殺人を行うことだという。A氏:この知的街道は、秋葉原事件と「『J感覚』は日本を救うか」、後部座席シートベルト着用とタクシー、自殺したキヤノン社員の労災認定と「今こそ平成版『所得倍増計画』を」御手洗キャノン会長、経済・財政諮問委員会のメンバー総入れ替え・加藤紘一自民党議員、 加藤紘一議員、八代氏を名指し、「ルポ・"正規社員"の若者たち・就職氷河期世代を追う」、「論争 若者論」1、2、3、2009.06.01殺人容疑者の類似点、殺人容疑者の類似点・その2、と続いたね。 もっとも、中大教授を刺殺した山本竜太容疑者は、無差別殺人者ではないが、同じ世代だね。私:この本で扱っているのは、次の6つの事件の犯人像だね。 生い立ちから、犯行までの詳細な事実を追っている。 2008年6月8日の秋葉原無差別殺傷事件の加藤智大。 1999年9月8日の池袋通り魔殺人事件の造田博。 1999年9月29日の下関通り魔殺人事件の上部康明。 2001年6月8日の大阪教育大池田小事件の宅間守。 1999年4月20日のアメリカ・コロンバイン高校銃乱射事件の2人の高校生。 2007年4月16日のアメリカ・ヴァージニア工科大銃乱射事件のチョ・スンヒ。 なお、独立した章立てではないが、1938年の「津山三十人殺し」の犯人都井睦雄(当時22歳)も比較のため、登場する。 これを加えて7つの事例を精神分析の観点から共通点をまとめているね。A氏:共通点はあるのかね。私:かなりあるね。 まず、家庭環境だね。 それから学ぶべき点も多いね。 1982年生まれの加藤智大は、1997年の「酒鬼薔薇事件」の少年と同じ年。 父は高卒の信用金庫のサラリーマン。 母親は県下一の進学校、県立青森高校の卒業。 この高校は太宰治や寺山修司を輩出した名門校。 しかし、母親は大学受験に失敗して、コンプレックスを持っていたのか、3つ下の弟とともに徹底したスパルタ教育をする。 友だちとの交際も監視される。 男女交際は一切許されない。 テレビも「ドラえもん」「マンガ昔ばなし」以外はダメ。A氏:しかし、スパルタ教育をするとそれなりの効果はあるのではないの?私:加藤は、中学時代はトップランクを取り続けた。 そして母の母校の県立青森高校に合格。 しかし、秀才ばかりが集まる進学校で360人中300位と低迷し挫折。 母親の期待は加藤から弟に移る。 この頃から母は「成績が悪くなってから言うことを聞かなくなった。 酒鬼薔薇と同じ年で、二人でいるのが怖い」 などとこぼすようになったという。A氏:暴力を振るったのではないの?私:はじめて母を殴ったのは中学3年のときらしいね。 大学は短大を選んだが、これは親へのあてつけもあったのではと考えられる。A氏:弟のほうはどうだったの?私:県立青森高校を二度受験して不合格。 母の怒りはすさまじく実家に2週間ほど帰ってしまったという。 その後、弟は税理士の専門学校に進んだ。 一方、加藤は短大で中学校の教師になりたいと言い出すが、失敗し、大学の編入もならず、整備士の講習を休むなどして、資格も取れず、進路も就職先も決まらないまま、2003年卒業する。 これから、彼の派遣社員の泥沼の罠にはまる生活が始まることになる。 次は明日にしよう。
2009.07.03
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A氏:今朝の朝日新聞の社説は、虚偽献金で「ああ、なんといい加減な」という見出しだね。 約90人の架空の人の個人献金だという。 小沢代表の場合は、西松建設というカネの出どこは明らかだが、今回は明らかでないね。私:カネの出どこは、鳩山氏個人らしいね。 普段から1千万円を超えるカネを秘書に預けていたようだね。A氏:だから、別に架空人物の名を借りなくても、正々堂々と、鳩山氏の金でよかったんだ。 それが、秘書が個人献金を集める仕事を怠っていたことを隠すために、そのカネを流用して架空名義を作ったんだという。私:この秘書は20数年、秘書を務めているというから、まさに無管理状態だね。 鳩山氏はカネについて、日常、厳しい会話がなかったのかね。 ましてや、小沢代表がカネの問題で辞めたのだから、自分の身は徹底的にきれいにして、代表選に臨むくらいの厳しい姿勢はなかったのかね。 20数年来の秘書になめられるとは「お坊ちゃん」だね。A:金持ちだから、カネにルーズなんかね。 お坊ちゃん世襲であることも影響しているのかね。私:このカネの管理のセンスは庶民目線とあわないね。 社説は、民主党だけでなく、与党の与謝野財務相の迂回献金問題、西松建設から資金提供を受けた二階堂経通相にもふれている。 社説は、やや、民主党に同情的だ。 しかし、自民党はカネにきたない党だというイメージを鮮明にするには、民主党は「俺の党は違うぞ」とカネについては厳しい姿勢をアッピールしなくてはならないはずだ。 それが、同じカネにルーズな点があるとはイメージ戦略としては致命的だね。 岡田代表でよかったのかね。 もっとも彼も金持ちの御曹司だが、カネにまみれた政界の世襲ではない。 今後、民主党がどのようにこの悪いイメージを払拭できるかが、選挙対策の最大の問題だろうね。
2009.07.02
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A氏:昨日の夕刊のトップは、「GM、トヨタとの合併解消」と大きな見出しがあり、サブタイトルは「米の工場 25年の歴史に幕」とあるね。 この工場は、カリフォルニアにあるフリモント工場だね。 GMとトヨタとの合弁で、通称NUMMI(ヌーミー)と言っていたね。 これは、君の昨年末のブログで、知っていたので、興味をもったよ。私:84年にGMとトヨタが折半出資して、閉鎖していたGM工場を再開した。 最初は「ノヴァ」というGMの小型車から生産開始。 GMはすでに世界的に有名になったトヨタ生産方式を学ぶために工場を再開したから、社長は代々トヨタ出身者で、工場の管理方式も完全なトヨタ方式。A氏:しかし、今度の合弁解消でトヨタも撤退すると、4600人の従業員も解雇となる。 NUMMIの経営は順調のため、閉鎖の大義名分が立たない。 地元の反発が避けられない。 しかし、設備が古い工場なので、GMを支援するアメリカ政府も見放したようだね。 押し付けられたトヨタも困っているね。私:25年前は、日米自動車貿易摩擦でトヨタもアメリカ内部に工場を持つ意味があった。 それが今では、他に5つのトヨタ単独の大工場が北米にある。 しかも、トヨタの単独工場と違い、NUMMIは全米自動車労組に入っている。 解雇問題は厄介だね。A氏:今朝の新聞の国際経済欄でもトップ扱いだね。私:トヨタ生産方式が、いかに伝統的なアメリカの従業員の扱い方とまったく違うかを示した歴史的な工場だけに、記念にとっておきたいくらいだがね。 GM時代は、労働者は人でなく、数だった。 しかし、十数年後、日本でも製造業への派遣規制緩和を契機に、工場の多くがアメリカ式になってしまったようだね。 日本人は、フリモント工場の画期的な業績を、今からでもいいから学ぶべきだね。 日本の製造現場がこの十年間で失ったものをね。
2009.07.01
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