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私:月曜の朝日新聞の夕刊には、連載の「池上彰の新聞ななめ読み」があって、毎週、楽しみにしているよ。 今週は、主として、テレビ報道に焦点を当てているね。A氏:俺も愛読しているが、今週は、池上氏は民主党の「子ども手当」と「配偶者控除の廃止」について、その底にある「子どもは社会で育てるもの」「専業主婦を強制しない」という思想があることを、きちんとテレビは説明していないで「絵になること」を報じているとコメントしているね。 この池上氏の指摘の影響か、昨夜火曜日の報道ステーションで、古館氏が、出演した民主党の菅氏に、その思想をテレビでももっと強調するが、民主党も強く宣伝するように要望していたね。私:確かに、テレビも「絵になる」ニュースを大きく報道する傾向があるね。 テレビで「八ツ場ダム中止」を報道するときに、いきなり絵が出るのは、「工事中の高いコンクリート」のいくつかの脚塔だね。 「あれだけ、金をかけて作った大きな建造物を野ざらしにするのか、もったいない」と、直感的に誰しも思うね。 そして、「絵になる反対派の大声」をテレビは報道するね。A氏:ところが、あの工事進行中の絵は、ダム工事のための道路工事の絵で、本体のダム工事はまだ、始っていない。 そのダム工事を中止するのであって、あのテレビで映っている道路工事はちゃんと道路として完成させるわけだね。私:俺の知人で、建設業界にいた人は、すでに80パーセント費用をかけているという説明は怪しいもんだと言っていたね。 いよいよ、本体のダム工事になったら、追加、追加の費用が発生し、予算の倍くらいは簡単に膨らむようになっている、と言っていたよ。 従来のダム工事は、すべて、最初の予算に対して、はるかに多い実績金額となっているからね。 建設業界では陰で「小さく産んで、大きく育てる」と言っているそうだよ。A氏:どうしてそうなっているんかね。私:暗黙のシステムがそうなっているんだね。 国や地方の承認段階では、承認されやすいように工事の額は最初から少なくする。 そして承認され、工事が始まると「設計変更」と称して、何度も現場レベルでの経費水増しが行われるというわけだね。 お役人は技術のことはよくわからないから、認めざるを得ないようだ。 とにかく、中止反対派には、50年以上もたって、周囲の状況が変わってきているのに、対応できなかった柔軟性の欠如の反省の弁はひとかけらもないね。 被害者意識だけだね。 自民党政権に対する怒りもない。 「水に流している」 たけしがTVタックルで言っていたけれど、前原大臣は現場に自民党の人を同伴すべきだったかもね。
2009.09.30
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私:9月27日の日曜日で4月28日から始まった横浜開港150周年記念(Y+150)のイベントが終わった。 153日間の会期だね。 問題は、目標に掲げた有料入場者数500万人に対して、約120万人足らずという実績だね。 朝日新聞の横浜地方版では、3回にわたり、その検証を特集していたね。A氏:目標の4分の1にも満たないとは、大失敗だね。私:リーダーシップをとっていた中田宏市長は、7月28日に突然辞職。 横浜市議会は、Y+150の不振の説明を求めるため、中田氏の参考人招致を決めたが、中田氏は「応じない」と文書で回答してきたという。 すでに民間人となった中田氏に招致の強制力は働かない。A氏:しかし、中田氏は、一昨日夕方の日本TVのバンキシャに出ていたが、言い訳がましいことを言っていたね。私:500万人もの有料入場者数を予測すること自体、賭けだね。 自分の金で賭けをするのはいいが、税金で赤字を賄うとなると、公金で賭けをやったことになるね。 賭けには勝ち負けはつきものだ。 負けの場合のことも考えていなかったのかね。 それが問題だね。A氏:横浜市の財政は黒字だから、市民に迷惑をかけることにはならないだろうと中田氏はバンキシャで言っていたが、税金である限り黒字であろうとも、賭けに使っていいというわけではないだろうね。 そして、詳しくは彼のブログを見てくれと言うが、一言で言えない点が問題だね。 晩節を汚したね。私:新聞によるとY+150の総事業費は120億円だそうだ。 横浜市が補助金で55億円の出資。 有料入場券は2400円。 だから、500万人入れば、お釣りはくる計画だが、これだけ入場者数が少ないと、結局、不足分は税金で補うのかね。A氏:有料入場者数が少ないのは、やはり、イベントの中身が魅力的でなかったことが一番の原因ではないかね。 それに比較して入場料が2400円と高かった。私:市民の俺たちさえ、あまり関心がわかなかったね。A氏:横浜開港記念で何を訴えたいのか、メインテーマがはっきりしなかったね。私:俺は、孫を連れて会場まで行ったが、目的は高さ約12メートルの巨大ロボットクモを見ることだった。 ところが、それは会場に近づいたら外からでも見えるんだね。 俺と孫は、外から見て、入場しないで帰って来たよ。 これで2400円は高いね。 帰りの途中で、桜木町にあるポケモンセンターで孫にポケモンのおもちゃを買ったよ。A氏:そっちのほうが、売り上げが増えたのではないの。 会場周辺への経済効果だね。 新聞でも、周辺の経済効果はあったと報じているね。私:ところで、大きな赤字はどうなるのだろうかね。 林新横浜市長の1つの負の遺産だろうね。 新聞では負の遺産だけでなく、このイベントに市民団体が多く参加したことで、その芽が今後成長することを期待していたね。 昨日はNHKテレビのニュースでもこの大赤字問題をとりあげていたね。 まだ、このイベントの最終的な収支決算が出るのは長引きそうだね。
2009.09.29
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私:一昨日の土曜日はきれいに晴れたが、気温は高かった。 少し涼しくなった午後4時頃、歩いて20分くらいのところにある自然公園をウオーキングしたよ。A氏:ウグイスは当然鳴いていないよね。私:セミの声もほとんどしない。 真夏の時にはうるさいほど、鳴いていたのがウソのようだね。 かすかに聞こえるセミの声はミーミーではなく、ウイシューとかいう別の鳴き声のものが2、3種類ほど聞こえたが元気がない感じだね。 秋が深くなっていく森林は静かだね。A氏:森林浴だね。 どのくらい歩いたの?私:森林の中を1時間くらいかな。 最近、ウオーキングも工夫して、腰を平行に前に出すように意識して歩いているよ。 公園の途中、道路も舗装していない1キロくらいの自然道がある。 犬の散歩すら、自然を乱すとして禁止されている舗装なしの自然の道だね。 土曜だが、森が広いので、人はまばらだね。 夕方近いが、結構汗をかいたね。 家に帰って、シャワーを浴びたよ。 やはり、自然はいいね。 電車で少し行くと円覚寺があるが、これも森林浴にはいいね。 気持がすっとするよ。 森林浴の穴場だよ。 ただ、観光名所なので人出が多いから、時間帯を選ぶ必要があるがね。
2009.09.28
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耳で考える 私:この本の主題は「視覚を重視する現代社会」を批判して、聴覚という野生の感覚をとりもどすことがメインテーマだが、対話のせいか、話題があちこちとんでいるね。 脱線が多いね。 養老氏は、「情報」とは、オリジナルなものだといい、単に人の意見を引用するのは「情報処理」だと区別しているね。A氏:しかし、そういう、あちこちにとぶ本の言わんとしていることをまとめるというのも、「情報処理」でなく「情報」作成ではないのかね。私:俺の孫が今年、小学1年生で夏休みを迎え、はじめて課題図書が指定され、その読書感想文が宿題になった。A氏:小学1年生では無理ではないの?私:強制ではなく、任意の宿題だね。 俺の孫は読書はしたが、感想文は書かなかった。 ところが同級生の教育ママの子供が書いてきて、その上、作文コンクールに出すので、文章を一部訂正してほしいと学校側から言ってきたという。 その教育ママは、あちこち修正を子供に指示したという。A氏:子供の作文でなく、親の作文だね。 子供にとっては「情報処理」だね。私:この本では、あちこち話題がとぶが、それぞれの話題には、例の養老節が語られる。 例えば、田中康夫氏が長野県知事だった頃の話が出てくる。 県の職員が「山国の長野県もようやく道路が整備され、一番辺鄙な山の部落まで道路ができました」と喜んで言った。 そしたら、その部落の中で、一番不便なところにあった家が大喜びして、道路が開通した翌日、大型トラックを呼んで、家財道具を詰め込んで、都市に引っ越してしまった。 笑えない笑い話だね。A氏:東海道新幹線ができたら、交通が便利になり、大阪にあった本社が、東京に移転して、かえって、東京集中化を起こしたのと似ているね。 それに関連するが養老氏の持論に現代版参勤交代があるね。 強制しないと、皆、都市に集中しやすいからだ。 都会で頭でっかちになったら、半年は田舎の自然にもどって生活するわけだ。私:レヴィ=ストロースの「野生の思考」という本に、人間は本来敏感な反応ができたはずだという。 しかし、明らかに感覚が衰退の道に入っている。 野生の思考にもどることが必要だね。 あっちこっちに話題がとんだこの本の最後の章は「人間は皆、芸術家」だね。 本の編集部はうまく落ちをつけたね。A:人の一生は1つの芸術作品だというわけか。私:自分の一生は、たとえ汚い安いキャンバスと絵具しかなかったとしても、それで描ける最大限の作品だという。A氏:キャンバスや絵具のせいにしてもしかたがないね。 もっともそれも一つの生き方だろうが、そういう姿勢では作品としてはお粗末かもね。私:俺たちも余命は短いが、常に自分を変えていくということは自分の意思でできることがまだ、多いね。 どういう作品になるか、死ぬまで努力することが重要だね。 いつ死ぬのか、分からないのだから、ジタバタしてもしょうがないからね。 とにかく、この本を読んで、お蔵入りのミニコンポを取り出し、部屋に置いてできるだけ、音楽を聴くようにしようと思うようになったよ。
2009.09.27
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耳で考える 私:話題がちょっと変るが、中学生のときにいじめられた記憶を25歳になって書いたという本を、養老氏が読んで気がついたのは、その本の中に「花鳥風月」が一つも出てこないということだという。A氏:人間社会の中にだけいて、意識が歪んで大きくなってしまう。 だから、インターネットや携帯での「呪いの言葉」も大きく、深刻になってしまう。私:メールや携帯で「花月風月」を大いに書くべきだね。 人間社会のルールから抜け出して、時には人間社会のちまちましたことと関係ない自然に戻るべきだね。 「いじめ」なんどは自然が吹き飛ばしてくれる。 人間社会では、けがをすると、大騒ぎをして、そこの管理者は誰だ、管理不行き届きではないか、そんな危険な状態にしておいていいのかという話になっていくね。 自然に帰れば、危険だらけで、そこで人の本来持っている危険回避能力は鍛えられるのにね。 読み進んで行くうちに、ウグイスと虫の鳴き声の話題が出てきた。A氏:君のブログでもウグイスの鳴き声を気にしていたね。私:久石氏が、山中湖で仕事をしていたとき、仕事の合間に散歩していたら「ホーホケキョ」とウグイスの鳴き声がした。 氏が、真似して口笛でやってみたら返ってきたという。 そのうちに鳴き声で同じ鳥だとわかるという。 鳴き方の下手なウグイスもいるという。A氏:動物は「絶対音感」だから、ちょっとでも音程がずれていたら、仲間の声だと思わないだろうね。私:ある外国の有名な作曲家が「絶対音感」を持っていて、世界中の鳥の声を採集して譜面にしたそうだ。 そして地球上で最高の音楽家は鳥なんだという極論に行く。A氏:ウグイスも名作曲家かね。私:アングロサクソンは、虫の鳴き声は全部ノイズだが、鳥の声は歌として聴いているという。 アングロサクソンが虫の声をノイズとしたのは、北ヨーロッパにはセミがいないせいではないかと養老氏は言う。 本当に、セミはいろいろな鳴き方をするからね。 ところで、人間は、同じ周波数の音を拾った時に、内耳の一定場所が動く。 内耳のどの細胞が動くのかを自分で意識できているのが「絶対音感」。 聴覚野では、ピアノの鍵盤のようにきれいに、周波数の対数をとって神経細胞が並んでいるという。 「絶対音感」のない人は、音とそのピアノような鍵盤との対応に、意識が抵抗しているのではないかという。 人間としての本来の肉体能力を劣化させる「脳化」の弊害の一つかね。A氏:「絶対音感」というのは、音とラとかドとかの音名を直結することだから脳の「言語野」が「聴覚野」と連動して動いているというね。 3歳くらいから徹底して鍛えると、言葉を覚えるように音を覚えて「絶対音感」が身につくらしいね。私:明日は「野生の思考」について考えよう。
2009.09.26
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耳で考える 私:モーツアルトの音楽は頭にいいというが、科学的根拠はないという。 医学は自然科学ではないという。 わからないことがまだ多いという。 麻酔で意識が無くなるというのも科学的な説明がいまだにできていないという。A氏:人体は、自動車と違い「神の創造物」だから、分からないことが多いんだね。 その人間が活動する社会や経済が科学にならないのと同じだね。 俺たちが若い頃は、手術したらできるだけ安静だったが、今は、できるだけ早く運動開始だね。 切り傷なんかも、殺菌剤を塗布し、バンドエイドをするというのが、今は、水洗い程度で後は放置するのがよいというからね。私:「モーツアルトは胎教にいい」ということも科学的な根拠がない。 ただ、胎児はお腹の中で母親の音を聴いているというのは科学的に証明されている。 胎児は、生まれる前から母国語と他の言語との違いが分かっているという。A氏:英語圏では英語のトレーニングはそこからすでに始まっているんだね。私:ギリシャのピタゴラス派では、「あっていい音楽は2種類しかない」と言っていたという。 1つは、戦争に行く時や、皆が団結しなくてはならない時に勇気を鼓舞するもの。 もう1つは、平和の時に、より人の話に耳を傾けるような目的をもった平和的なもの。 逆に、人の情動を煽ったり、遊興を誘うような音楽はあってはならないという。A氏:ナチスの行動の精神的なバックボーンは神話と音楽だというね。 ヒットラーはワグナーを愛したという。 ワグナーは人の情動を煽るのがすごい。 そう言えば、ベトナム戦争を描いた映画「地獄の黙示録」には、アメリカ軍の指揮官が、ワグナーの音楽を流しながらヘリコプターから攻撃をしていたシーンがあったように思うね。私:ソ連の共産党体制下では、ピタゴラス派のいう情動を煽ったり、遊興に誘うような音楽はダメで、勇気を鼓舞するものでなくてはならないという発想だったという。 中国共産党も同じだし、北朝鮮もそうだね。A氏:中国はだいぶ変わってきたようだね。 俺は、十数年前に、中国本土にツアーで行ったが、テレサテンの歌など、建前は禁止だったが、テープなど売っていたね。 俺は、彼女のきれいな中国語で歌っているテープを買ってきたよ。私:音楽が政治や宗教によく利用されるのは、それだけ音楽には人心を煽る力があるということだね。 ところで、養老氏は、虫の研究をしている時には、CDをかけたり、iPodをしていたりするという。 集中している時は気にならないが、思考の途中で、ふっと気持ちがよそに行く時に、聞こえてくる音楽が気持ちのいいものがいいという。 「聴きなさい!」という強制的なものはよくないという。 アニメの宮崎駿氏も絵コンテ切っている時など、絶えず音楽を流しているという。 意識には入っていないんだが、何か影響を受けているらしい。 俺のミニコンポなんか、全く聞いていないで、死んだ状態だが、なるほど、そういう耳を使うという手があったかと思い、読書に集中している時の、バックグランドミュージックとして使おうかと考えている。 考えてみると、音楽から離れた毎日となっているね。 耳をあまり使っていないね。 明日は、自然の音と絶対音感について語ろう。
2009.09.25
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耳で考える私:以前、建築士の人が、法隆寺の建築を見て、その技術はすごい、釘を使わないで耐震性もあると、会うたびに言っていたことがあった。 養老氏も皇居の石垣も何度も地震にあっているのに、崩れない。 その根拠がいまだにわからない。 構造計算ができない。 だから、今、石垣を作ろうとしても、国土交通省が許さないという。A氏:日本の伝統的な技術は、ほとんど職人芸で伝わってきたからね。 システムというのに弱いね。 構築性が弱い。私:日本人に構築性が無い原因として「文章に関係節がないからだ」というものがあるという。A氏:英語は複文構造、階層構造だね。 英語では一つの文なのに、日本語に訳す時には2つ以上の文にしないと文の形を成さないことがあるね。 平面的になるね。私:それとアルファベットと漢字も構築方法が違うね。 アルファベット26文字で構成してなんでも書ける。A氏:ある意味でデジタル思考だね。私:だから、日本人にとっては、世界が有限の原子の組合せでできているという考え方は相当遠いと養老氏はいう。 日本人は独自で原爆は作れなかっただろうという。 俺は、1985年頃、ヨーロッパにツアーで行ったが、バチカン宮殿を見て驚いたね。 あの重い大理石を積んでいくには、構築方法がしっかりしていないと不可能だと思ったね。 西洋は石の文化、日本は木の文化だということを痛感したね。 フランスの庭師は、設計図を描いてから、仕事に入るという。 日本の庭師は、石など置いて見ながら、庭を設計していくというのを何かの本で書いてあるのを読んだことがある。A:君のブログで宮中祭祀を扱ったのがあるが、祭祀のやり方は、文書で書いて伝えるのでなく、全部、口頭で伝えられ、先輩の行動をまねるんだね。 マニュアル禁止なんだね。私:音楽も日本人は構築力に弱い。 西洋のクラシック音楽というのは、バチカン宮殿のようにガッチリ構成されているという感じだね。 芸術というのは、風土の影響が強いね。 それにしても、驚いたのは音のデジタル技術の発達だね。 プロツールスというデジタル機器で歌手の音程が外れも修正して完璧な歌になる。A氏:そのうち、カラオケでも下手に歌っても、修正されて流れるようになるかね。私:今、着信メロディーとして流れている音楽はほとんど修正されてつくられているという。 歌手の「顔」がない。 送り手側と受け手側とで、そんどん感覚を鈍らせる方向に進んでいるという。 久石氏は、音程もリズムも修正された人工的なデジタルデータとして加工されたものが、はたして音楽としていいものなのかと問題を提起しているね。 明日は、音楽の効用についての話に移ろう。
2009.09.24
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耳で考える 私:視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚が五感で、それぞれ目、耳、皮膚、鼻、舌という感覚器がある。 養老氏によると、感覚器というのは、それぞれ2つあるという。 視覚は目以外に、「松果体」があって、明るくなって目が覚め、夜になると眠くなる。 耳の元は三半規管。 音の振動は体のいろいろなところで聴いているという。A氏:補聴器で、顔の骨の振動を捉えるのがあったような気がしたね。私:痛い、温かい、冷たいといった温痛覚や筋肉の関節の動きを感じている運動覚も触覚の役割をしている。A氏:鼻以外の臭覚は?私:大人になると退化すると言われている「ヤコブソンの器官」というのがあるそうだ。 養老氏は、味覚の2つ目の器官については話の流れからか説明していないね。A氏:それは体系的でない対談の問題点だね。私:情動は、脳の古い部分である「大脳辺縁系」にかなりの影響を与える。 これに一番、遠いのが目で、だから客観的だという。 「松果体」も「ヤコブソンの器官」も退化しているが、三半規管だけは、運動に関係しているので退化していない。 だから、脳的には、見て感動するより、聴いて感動することが多いという。 ニーチェは、「ギリシャ悲劇」は「目で見る舞台」と「耳で聴くコーラス」の両方の「二重性」でできていると説明しているという。 ところで、久石氏によると、音楽の要素は「メロディー」「ハーモニー」「リズム」だという。 「リズム」は時を刻むから時間的要素。 「ハーモニー」は瞬間、瞬間の響きで空間的要素。 「メロディー」は、この「リズム」と「ハーモニー」という時間、空間をつなぐもの。A氏:なるほど、「時空」という違った次元のものを「メロディー」で結合しているわけか。私:養老氏は、よく、二つの楕円を描いて、一つは目、もう一つが耳だとして、重なっているところが「言葉」だと説明するという。 ところで、聴覚は時間的な流れだから、論理的だという。 目は論理性が無い。 「百聞は一見にしかず」となる。A氏:言葉は論理だから時系列だが、人の動きは同時に空間的、並行的だね。 だから、君のブログでとりあげた武芸家甲野善紀氏が言うように、体育は論理で説明できない。 これも「クオリア」かね。私:養老氏は、根本的なところで、生きていく時に基本的になるのは、目より耳だという。 意識を失った人が意識をとりもどす時も、最初に耳が回復して、声が聞こえ、次に目が開く。A氏:意識を失った人に声をかけるのは重要なんだね。私:死ぬ時も最後に聞こえるのは「ご臨終です」という声かね。 養老氏は死んだことがないからわからないと言っているがね。明日は日本人の構築力についての話に移ろう。
2009.09.23
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耳で考える私:映画を見ていて、シーンが切り替わるとき、次のシーンの会話の声などが先に聞こえることがある。 俺は、今まで、これは何か意図的なテクニックを使っているのかなと思っていた。 ところがこの本の冒頭で「映像と音楽が人の脳に入ってくるスピードが違う」ということが原因だということを知ったね。 しかも、音のほうが早く意識する。A氏:映像は光だから、音速より速いはずだがね。私:脳の神経細胞が伝達して意識が発生するまでの時間が、視覚系と聴覚系とでは違って、聴覚系のほうが速いんだね。 だから、映画音楽をやっている久石譲氏は、映像に対して数コマ音楽を遅らせているという。A氏:久光氏は、宮崎駿のアニメや、「おくりびと」の映画音楽をやっているが、そういう工夫もあるんだね。私:本来、生き物の目と耳の感覚は別経路だという。 これを一緒に結びつけて両方一緒にしようとしたのが、人の脳だね。 養老氏は「崖の上のポニョ」の久光氏の音楽と映像シーンがうまい具合に合体しているのを不思議だと思う人はいないと笑って指摘しているね。 スリランカで地震があったとき、津波がまだ、来ないうちにゾウが一斉に内陸に逃げたという。 「耳が危ない」と知らせているからで、人間のほうは津波を目で確認してから逃げるので逃げ遅れる。 目と耳の異質な情報を統合する「連合野」という脳が人にできるようになる。 そして、「言葉」が生まれる。A氏:目は「空間」、耳は「時間」という概念だから、結合するには、目は相手の耳の「時間概念」、耳は相手の目の「空間概念」を理解しなくてはならない。 そこで「時空」が「言葉」の基本になったということか。私:虫などは本能で生きているから、逆に、柔軟性がないが、人は脳を発達させ、本能以外に「学習」という能力がある。 人は本能的に行動しないで、脳で行動し、そういう社会を作り、「言葉」を作り出した。 「言葉」が無いと動物としては生きていけるが、人間社会では生きていけない。A氏:人は「言葉」という自然界に意味の持たないものが通用する世界で生きていく。 その極が「都市化」であり「脳化社会」だというのが養老氏の持論だね。私:だから、なんでも「言葉」で説明できると誤解しやすい。 医学の学生は男子が多い。 養老氏は学生に「説明したら、陣痛がわかるか?」という。 「言葉」で説明できないことを、哲学では「クオリア」というという。A氏:そうだね。 リンゴといっても色合いはいろいろあって「言葉」にならないね。私:そういう意味で芸術は重要なんだが、教育でもなくなってきているね。 感覚自体が落ちてきている。 音楽も、遅れると話題にのれないと言って携帯でダウンロードするが、それは音楽を真に聞くとは違うという。 明日は、感覚器は必ず2つ、存在しているという話に移ろう。
2009.09.22
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私:昨日は、まさに秋晴れの晴天。 孫が2人遊びに来た。 母親から、人ごみのところはインフルエンザが伝染する危険性があるからあまり行かないようにということだった。 そこで、近所の俺の散歩コースの自然公園に連れていく。A氏:君が「秋到来」とブログに書いてあった公園だね。私:俺の孫はクモ以外は虫好きだから、バッタやイナゴ、それにカマキリをとって、虫カゴ代わりの空いたペットボトルに入れていた。 池のふちに蛇がいるのも見た。 この公園には古い民家が残されているので、そこの縁台でスナックで昼飯を食べたよ。 日曜日なので、家族連れは多かったが、都会ほどの人込みではなかったね。A氏:鳥の声はどうだった。私:あまり声を聞かなかったね。 蝉の鳴き声も下火で、それもミンミンでなく、鳴き声もウイシュユーというように変わっていて、数も少なくなったね。 むしろ、道路側のコーロギの鳴き声のほうが騒がしいね。 俺の「秋到来」のブログを見て、知人のK氏から次のような趣旨のメールをもらった。 貴重な情報なので引用しておきたい。 K氏は都会人だが、仕事が土地の調査なんで、地方の山野を調査で回ることが多い人だ。 ウグイスは夏場になると、標高の高い山地へ移動するようです。 夏場から初秋、山奥の現場に行くと、ウグイスが盛んに啼いております。 昔、仕事の応援で東京から来て貰った人夫さんが、山奥の現場で、「ウグイスが啼くのに、萩が咲いている!」と、驚いていました。 セミに関しては、もう、ツクツクボウシが主体になっていると思います。 セミの啼き方も、気温と関係があるようで、標高の高いところは、セミも元気がありません。南相木村(小海の東隣、役場の標高約900m)では、曇った日にはセミが啼きません。雲が切れて日が差すと、ようやく啼き出します。 佐久市の外れ、内山峠近くの、標高600mくらいのところも、なんとも元気の無い啼き方でした。 そこで、今日は書店で養老孟司氏と音楽家の久石譲氏の対談の「耳で考える:脳より耳を使え!」を購入して読むことにしたよ。 耳で考える
2009.09.21
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私:8月30日の総選挙は、歴史的な結果に終わったが、もう一つの重要な選挙が28日に行われるね。 規模ははるかに小さいが自民党の総裁選だね。 すでに先週、西村康稔氏、河野太郎氏、谷垣禎一氏の3人の候補の決起集会の様子がテレビで報じられていたね。A氏:西村氏は議員十数名のメンバーが集まっていたね。 河野氏も20名足らずの議員メンバーの決起集会だったね。 これに比較すると、谷垣氏は80名ほどの議員が集まっていたね。私:俺は谷垣氏の集まりのテレビのシーンを見てぞっとしたよ。 自民党の派閥の長老がきれいに顔を並べている。 小選挙区で負けて、比例区で生き延びた人が多いね。 直感的にゾンビが多数いるような不気味な感じがしたね。 今回の総選挙では、自民党の比例区は、ゾンビ復活装置となったようだね。 この人たちが、今回の選挙の敗北の責任者ともいえるね。A氏:しかし、相変わらず「過去を水に流している」ね。 しかし、河野氏は、その「古い自民党」からの脱却をかかげているだけに、ゾンビからの抵抗は多いだろうね。私:今朝の朝日新聞の一面の左側のトップは19日に行われた3人の公開討論会の記事だが、河野氏は、党長老の森善朗氏、青木幹雄氏、派閥の長の町村信孝氏を名指しで批判しているね。 谷垣氏が「全員野球」を唱えるのに対して、河野氏は「全員野球には反対で、あしき体質を引きずっている人はベンチに入れるべきでない」と強烈だね。A氏:国会議員票の多くは谷垣氏に流れるだろうが、問題は党員票の行方だね。 派閥の締めつけがきかないからね。私:河野氏は、「自民党をぶっ壊す」と言って勝った、かっての小泉純一郎氏と同じになって、「自民党内の政権交代」になるのか、それともゾンビ集団の勝利となるのか、28日は規模は総選挙より小さいが興味ある選挙だね。 しかし、自民党はついにここまで来たかね。
2009.09.20
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先週火曜日、東海地方のある地方都市に1泊した。 夕食にその地方の知人が5名集まった。 約30年ほど前にこの地方にある大手企業の改善プロジェクトチームに参加したが、そのときのメンバーだ。 メンバーのリーダー格の人は、私と同年代だが、昨年なくなった。 後のメンバーは皆、私より一回り以上若い人であった。 そのうちの2名とは、1、2年に1回ほど、この地方に別な用事で訪れても、個人的に夕食をともにしていた。 夕食の後は必ずカラオケに行っていた。 気がついたら、もう30年たつ。 ところが、先週はその2名に加え、プロジェクトメンバーの技術的な中核であったスタッフB氏が会いたいということで、出席した。 約30年ぶりの再会であった。 当時、若者だった彼も還暦となり、頭に白いものが目立ったが、面影は変わらなかった。 独特の喋り方も変わらなかった。 結局、6名集まったので、夕食は比較的大きなカラオケスナックのボックス席でした。 このスナックは、広いステージがあり、正面に大きな液晶画面があり、これに絵と歌詞が映る。 カウンター席の常連客は中年の男女が中心のためか、演歌、歌謡曲中心だから、速いテンポの曲は誰も歌わない。 しかも、皆、おはこの歌を10曲以上持っているのか、歌い方もうまく、リクエストは切れ目が無かった。 これをバックグラウンド曲みたいにして、昔話に花が咲いた。 B氏は、自動車部品を作っている中小企業に顧問的な立ち場で週3日通っているという。 自動車部品業界は、一般的に今は厳しいが、彼の通っている会社はハイブリッド車に使う部品が中心なので多忙だと言っていた。 30年たつが、あの改善プロジェクトで自由にやっていた頃が、苦しかったが、一番やりがいがあったと言っていた。 夕方8時頃から、食べて、飲んで、カラオケを歌った。 B氏は30年前にカラオケに行くといつも「ああ、上野駅」を歌っていた。 それをリクエストしたら、30年ぶりだと言って歌った。 B氏は、明日は分工場のほうに行くため、早出勤するので、10時過ぎには帰った。 残りのメンバーも11時には別れた。 次にあうのはいつになるだろうか。
2009.09.19
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私:経済アナリストでは、俺は水野和夫氏の意見を尊重しているね。 その水野氏が、今朝の新聞でオピニオン欄に寄稿しているのを読んだよ。A氏:俺も読んだね。 民主党のマニフェストに、成長戦略が無いと自民党から批判されると、民主党は一連の政策は内需振興に結び付くとつくろってしまうという。 相変わらず成長戦略などと言っている自民党も自民党だが、ひるんでしまう民主党もどうかと厳しいね。私:民主党が打ち出した再配分の政策は、時代の流れに沿っていると言っているね。 自信を持つべきだね。 「成長がすべてを解決する」という20世紀モデルからの脱却が必要だという。A氏:その点が成長モデルから離れられなかった自民党政権と大きく違うね。私:今度、財務大臣になった藤井裕久氏も大臣になる前の13日のサンデープロジェクトで同じようなことを言っていたね。 麻生政権の成長戦略は時代錯誤だと言っていた。A氏:水野氏は民主党に成長志向を一掃してほしいと期待しているね。私:自民党とそこが違うというのは藤井氏が明確に打ち出しているから、その点は期待できそうだね。
2009.09.18
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A氏:今朝の新聞は、鳩山内閣の正式発足を受けての各大臣の詳細な紹介記事が多いね。 この2、3日新聞の大臣の推測記事の経過を見ていると、推測が当たっているのもあるし、当たっていないものも多いね。 それも各紙によって当たり外れが違うようだね。 亀井静香氏が防衛大臣になるとかいうのも外れたね。私:俺は、一昨夜、地方のホテルに泊ったんだが、昨日の朝食はホテルのバイキングだった。 バイキング食堂の入口に、各新聞が5部位、置いてあって、適当に持っていって、食事しながら読めるようになっていた。 もちろん、食事が終わったら、新聞は元に戻すんだがね。 どの新聞にしようとか迷ったが、どれも組閣人事の予測記事が多かったね。A氏:君は確か財務大臣に藤井裕久氏が指名されるかというのに興味を持っていたね。私:そうなんだ。 ところが、財務大臣に藤井氏が内定と報じているのは、確か、朝日新聞だけだったと思うね。 読売は、入閣者に載っていたが、財務大臣とまでは書いてなかったようだ。 産経か毎日か忘れたが、藤井氏の名前さえ載っていなかった新聞があった。A氏:鳩山内閣では、財源捻出のためには実務的には一番重要なポストだからね。私:藤井氏がもめている理由は、小沢氏の西松建設献金問題で代表辞任を発言したことで、「盟友関係」が崩壊したというものや、藤井氏は元大蔵官僚だったという説明が多かったね。A氏:しかし、鳩山首相が、一時は政界引退を決心した藤井氏を引き止め、比例区に登録した気持ちは、成功したようだね。私:問題は、藤井氏は77歳だということだね。 東大時代、野球部だったというから、体力はあるんだろうが、年齢が心配だね。 藤井氏の大蔵官僚時代の映像をテレビでやっていたが、現在の体格からは想像できない肥満体だったね。 学生時代にスポーツをやっていて、就職してやめると急に太りだすことが多いね。 今は太っていないようだが、健康に気をつけているのかね。 その辺の新聞報道がないね。A氏:今朝の新聞では、ガソリンの暫定税を廃止するらしいね。私:とにかく、まず、緊急の課題は補正予算見直しで、数兆円のムダの掘り起こしだね。 期待したいね。
2009.09.17
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昨夜は静岡地方のある都市に用事があって、ホテルに泊まる。 このホテルは駅から車で15分くらいかかるので、JRの駅からタクシーに乗る。 私:(運転手に)東海地区は自動車やオートバイなどの製造関係の会社が多いけれど、景気はどう?運転手:悪いですね。 派遣社員やブラジル系の人は真っ先にリストラで、この辺のコンビニにたむろしていたブラジル人の姿は消えましたね。 正社員でもこの地区で有名なY社の大工場は、今年の1月から8月まで、月の半分は会社が休みでしたよ。 当然、給与も減りますね。私:それでは休みが多くても金を使って遊べないね。 気も滅入るしね。運転手:だから、夜、スナックから呼び出されるタクシーの仕事は7割くらい減りましたね。 当然、スナックも客が無いのでもちませんね。 3割くらいは「店じまい」ではないですか。 われわれも被害者ですよ。 派遣の人が多い時は、結構、タクシー利用が多かったですからね。私:正社員はリストラしないで、政府の雇用促進援助金でしのいでいる企業も多いだろうね。 半月休むということは、正社員の半分は必要ないということだからね。 事実上は社内失業だね。 だから、政府の失業率は正確でないと言われているね。 でも、最近は底を脱したようではないの?運転手:Y社もようやく9月からは正常の勤務になりましたがね。 これがいつまでもつかが心配ですがね。 逆に自動車部品の下請けさんなんかは、減産した反動で、今、急に多忙になっている会社もありますよ。 アップダウンが激しいですね。 おかしなことになりましたね。私:そのまた反動で2番底が来ないといいがね。 タクシーがホテルに着く。運転手:ありがとうございます。私:ありがとう。
2009.09.16
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勉強ができる子の育て方私:著者は家庭の主婦として、2人の女子を育て、それぞれ東大に現役で合格させたということで、この本が書かれたようだ。 図書館から大分待って借りた。 父親がアメリカに駐在した時期があるので、家族はアメリカでの生活も経験しているのが特殊な事情ともいえる。A氏:何か特別なハウツーでもあるのかね。私:書き方はハウツー的だが、考え方は常識的だから、250頁の本を違和感なく一挙に読んだね。 要するに、押し付け的な勉強ではだめで、子どもが勉強を自主的にするように、誘導し、環境を作ることだね。 親がハウツー的な、マニュアル発想でなく、自ら考え、工夫して行うことがポイントだね。 自主的にやれるようになると、自分が好きでやるようになる。 昔から「好きこそ、物の上手なれ」というではないかね。 そのように誘導して子どもを育てることは、親も考えるので親も育つということかね。 勝間和代的なスパルタ方式は問題だね。A氏:音楽一家、学者一家というのがあるが、子どもは強制されなくても親を見ているんだね。 君のブログで親を見て三味線がうまくなった子供の話があるね。私:孫が家に遊びに来るとき、俺がパソコンをやっていると、ジッと見ている。 そして、操作したいと自分から言い出す。 字は無理だから、図形を描いたり、ゲームをやったりするんだが、あまり教えなくてもキーボードをうまく使いだす。 いつの間にか見ているんだね。 この本の著者の書いていることは当たり前のことだと思ったが、個々の環境に工夫して柔軟に対応するのが難しいのではと思ったね。 いろいろな条件がうまく重なる必要がある。 そういう親になるほうが難しいと思ったね。 親の教育のほうが問題かもしれないね。
2009.09.15
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私:昨日のテレ朝のサンデープロジェクトでは、藤井裕久氏を登場させたね。 俺はこの人のファンで、TBSテレビの日曜6時からの時事放談に出るときは必ず、録画していた。 この人は、日本の政治史にも詳しいね。 民主党は、税金の無駄使いをなくし、財源を確保するというのが最初の難関だが、それは誰が財務大臣になるかだね。 その最有力候補が藤井氏だね。 民主党が野党の頃、榊原英資氏の名前もあったがね。A氏:俺もこのテレビを見たが、田原総一郎氏との対談で、田原氏の質問に対して明快に答えており、痛快だね。 こういう人も民主党にいたんだね。私:補正予算の見直しが、民主党にとっては差し迫っての大きな課題だが、それをリーダーシップをとっていくのが新財務大臣だね。 すでに、変身した官僚のほうで無駄を指摘し出したという。 とにかく、補正予算の見直しで、無駄を摘出する民主党の力がまず、試されるね。A氏:しかし、藤井氏の財務大臣指名が、ふらついているという。 その陰に小沢氏の動きがあるという。 今朝の新聞の「週刊朝日」の広告では「自民離党以来の"盟友"といわれた藤井裕久がきられたわけ」というのがあるね。私:サンデープロジェクトのコメンテーターの朝日新聞の星浩氏が「小沢氏の金の問題が出たとき、藤井氏と渡部氏は、小沢代表は代表の座を降りるべきだ」と言ったのが、小沢氏が根に持っているという話だそうだ。 俺は藤井氏がそう言っているのを当時の時事放談で見たよ。 しかし、星氏の予測では、最終的に藤井氏の財務大臣指名は固いだろうという。A氏:藤井氏は、今度の選挙には出ず、政界を引退しようとしていたのを、鳩山氏が引き止め、比例で当選させたくらい頼りにしている人だね。私:今日明日中に、閣僚が決まるが、財務大臣に藤井氏がなるかどうかで、小沢氏が壊し屋として健在なのか、民主党の今後の運命が決まるような気がするね。 注目して見ていたい。
2009.09.14
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不撓不屈私:この本は、2002年に買ったが、400頁近い分厚な本なので、ついつい、積読になっていた。 引越しで本を整理したときに、気になって処分しないで持って来たが、そのうち、読もうと思って、また、積読になっていた。 ところが、今年の1月20日にTVのBSジャパンで、この映画をやっていたのを知り、TVのHDDに録画しておいた。 TVはそのまま、引っ越しだから、この録画もま残したまま、見ないでそのまま、放置していた。 昨日、余裕ができたので、録画しているのをぼんやり見出したら、途中でやめられないほど、ひきつけられた。A氏:この本は、一税理士として最強の国家権力である国税庁と検察庁の卑劣な攻撃に闘いを挑んだ飯塚毅氏の数年間の苦労に満ちた物語だね。私:結局、この本を原作にした2時間を超える映画を見て、そのすさまじい国家権力の姿を具体的に知ったね。 これは飯塚事件として1963年に発生し、1970年に飯塚氏の勝利で終結している。 大筋は本を読まないで、映画で分かってしまったね。 本のほうはさらに詳細にその経過を描いているね。A氏:城山三郎氏の「官僚たちの夏」は、高度成長が始まった頃、国のために使命感を持った官僚をとりあげているが、この飯塚事件は、その後の高度成長成熟期の腐敗した官僚を描いているとも言えるね。私:高度成長成熟期になると、一般民衆を見下げる官僚のおごり、大企業との政官界の癒着、苦しむ中小企業を抱えた産業の二重構造などの高度成長が生み出した負の部分が出てくるね。 高度成長で民間が成長すると、学校で自分たちより頭の悪い奴が高給をとりだす。 嫉妬した役人は、自分のことだけ考え出す。 せっせと天下り先を作り出す。 高学歴の末がさもしい末路だね。 本人は、さもしいとも思わないのかね。 役人の倫理も地に落ちたね。A氏:今度の千葉県の不正経理に代表されるように、地方自治体の役人も、せっせと不正なへそくりを貯める癖が染みついている。 国も地方自治体も、役人の考えることは、不思議なくらい共通しているね。 これが明治から続いた官僚体制のなれの果てだろうかね。私:それが、今度の総選挙の政権交代で崩壊するだろうかね。
2009.09.13
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危機を超えて私:伊藤元重東大教授のこの本は、副題に「すべてがわかる『世界大不況』講義」とあるように、論文調でないから固くなく、わかりやすいね。 ただし、全体をバランスよく説明しているためか、突っ込みが浅いように感じたね。 金融危機が起きた説明などは、すでに得ている情報だから、特に目新しいものはなかったね。 外需依存という日本経済の弱点が一気に表面化したというのは、野口悠紀夫氏をはじめ、多くの経済アナリストと同じ説明だね。A氏:竹中平蔵氏は、違った解釈のようだがね。私:今の円高も、円安調整だというのも榊原英資氏の論と同じだね。A氏:1930年頃の世界大不況と変わらないのかね。私:そのときは、各国とも金融引締め、保護貿易をやって、かえって被害を増大した。 その反省から、今度は世界で協調して、過去の失敗をうりかえさないように行動している。 だから、過去の恐慌と同じような問題は出ないだろうと著者は期待しているね。 ところで、俺にとっては著者の中国経済の説明に興味があった。 新興国が急成長するときは、輸入が先に拡大する。 すなわち、貿易収支は赤字になりやすい。 1960年代の日本、1970年代の韓国、1990年代前半の東南アジアもそうだね。 もっとも、韓国や東南アジアは国際的な金融取引が自由な時代になっていたので、赤字は海外投資で補った。 ところが、中国は急成長しながら、同時に膨大な貿易黒字を出しているという他の国と比較すると特異な状況を呈している。A氏:何故だろう?私:中国の輸出に占める外資系企業のシェアが多いことだね。 中国の輸出は「外国人による外国人のため輸出だ」と言える。 もう一つは、海外から原材料を輸入して、それを加工して海外に輸出する輸出加工貿易品にはほとんど関税をかけなかったのに対し、中国国内市場で商品を販売しようとすると高い関税や厳しい壁を設けた。A氏:国内市場と輸出市場をはっきり区別した「二重構造」だね。私:2001年に中国がWTOに加盟してから、「二重構造」はなくなったが、今度は外国はオープンになった強大な中国市場に目を向けた。 日本も解放された中国市場に乗り出している。 これにより、外資の流入が増加して、膨らみ続ける貿易黒字と海外からの投資の増大のダブルで中国に外資が入ってくる構造だね。 それに人民元の切り上げを避けてきたということも影響しているね。A氏:中国の外貨準備高は2兆ドルと言われ、日本の約2倍で、世界最大の外貨準備保有国だね。私:しかし、その多くはアメリカの国債の購入に投じられている。 アメリカは助かっているね。 中国経済のアキレスの腱になっていた国営企業の不良債権も解消されたようだ。 この世界的な経済危機に中国が期待される役割は大きいね。 著者は、この本の最後の「次への挑戦」の章で、現在直面している「危機を超える」ために、重点的に金をかける分野を4つ提案している。 それは医療、住宅、雇用政策、教育・訓練だね。A氏:雇用政策は何が問題なのかね。私:要するに「よりニーズのある分野に雇用を移転できる仕組み作り」を提案している。 日本では、農業のように後継者問題を抱えた産業もあるし、介護など人が足りない分野もあるし、地方分権と言っても、地方に力のある人がいるかだね。 著者は、デンマークの失業率が極端に低いので雇用は安定しているかと思ったら、人口の14.6パーセントが毎年転職しているという。 それは、失業者や転職者に非常に手厚い保護をしていることが背景になっているようだね。 日本では派遣制度で、雇用の流動化をはかったらしいが、逆に、雇用の不安定を増大させた結果になっているね。 新政権は、この問題にどのように取り組むだろうか。
2009.09.12
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私:今朝の朝日新聞のオピニオン欄は「政治衆論」と題して、4人の論客の討論だね。 今度の新政権は、「国家戦略局」を作るなど、統治機構を大きく変えるので、それについての固い議論だ。A氏:イギリスのブレア政権で機能が拡大した「ポリシーユニット」がモデルらしいね。 民主党の菅氏が選挙前に視察しているね。私:イギリスを参考にするのは、日英ともに大統領制でないからだろうかね。 アメリカは、ルーズベルト時代から、官僚の上にホワイトハウス・スタッフが生まれ、最初は50人弱だったのが、現在では400人。 それ以外に約10の組織があり、総勢、1800人にもなろうとする大統領行政府があり、その下に、財務省、商務省、教育省などの省が存在するという。 これは俺のブログでもとりあげている。A氏:官僚の組織は大統領が代っても継続されるが、大統領行政府が一挙に交替となるわけだね。 ところで、この4人の論客の一人である薬師寺克行氏が、「『マニフェストは国民との約束だから全部やるべきだ』『マニフェストと違うことをやるべきでない』というのは『マニフェスト原理主義』だ」と言っているね。私:薬師寺氏がいうように、現実の政治は、状況に応じ、機動的、臨機応変に対応し、国民の幸福を実現すべきだね。A氏:御厨貴氏は「欠陥をあげつらい、『この通りやってもらおう』と迫るのは『やくざの論理』だ」と言っているね。 壊滅状態の自民党は「やくざの論理」で反撃しそうだね。 そうなったら、自民党は終わりだね。私:御厨氏は現実的に臨機応変に対応して構わないが、できない場合は明確な説明責任が必要だとしているね。 それをきちんとやれば、マニフェストの信用性が逆に出てくるという。 いずれにせよ、新しい政府システムが生まれるはまさに平成維新のスタートのようだね。 これは自民党ではできなかっただろうね。
2009.09.11
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私:昨夜8時半に山形の酒田から帰宅したよ。 訪問先を午後4時半ごろ、車で出て、高速道路などをつかって、30分ほどかけて庄内空港に向かった。 黒い雨雲が出てきて、天候が心配だった。 高速道路はガラガラ。A氏:その高速道路は民主党の高速道路無料政策のトップにあがるだろうなぁ。 そうなったら、その料金所の人は失業だね。私:庄内平野を走ったんだが、雄大な平野だね。 稲が実りの時期を迎えているのか、延々と農地が展望される。 朝、ホテルで食べたご飯がおいしかったことを思い出したよ。 飛行機は定刻の18時に出発。 にわか雨だろうが、空港は濡れていた。 最終便でビジネス客が多いのか、混んでいたね。 A氏:マスクはどうだね。私:マスクをしている人は皆無。 俺も持っていったマスクはかばんの中。 雨雲を抜けて、高度を上げるときにちょっと揺れたが、雲の上に出たら、安定した。 羽田空港に定刻の19時着。 連れの2人と別れ、それぞれ自宅に向かう。 俺は、俺の家の近くのJRの駅まで行く高速道路を走る直行バスに40分ほど乗る。 そこから、接続よく、別のバスに乗り換え、家の近くまでバスの連続で来た。 20時半だね。 軽い夕飯を食べて、入浴して、TVのニュースを見ていたら、12時近くになった。 すぐに就寝したよ。 久しぶりの飛行機の旅だったね。 久しぶりのせいか、飛行機はやはり鉄道と違ってなれないと不安だね。
2009.09.10
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私:昨日、酒田駅から15分くらいの日本海海岸に近い工業団地を訪問。 昼食は、海沿いの街道にあるラーメン店に行った。 他に食堂は見当たらなかった。 大きな旗に「すっぽんラーメン」とある。A氏:すっぽんの生き血かなんか出るの?私:そうではないんだね。 ラーメンの出汁がすっぽんとなっているらしい。 店に入ったら、客は1人だけで空いていた。 店の親父さんが出てきて、すっぽんラーメンをすすめる。A氏:値段が高いのかね。私:いや、普通のラーメンと同じだね。 面白いのは、このラーメンはガン治療に効果的だという親父の宣伝だね。 親父さんは食道ガンだったのが、このラーメンを食べてから、異常がなくなったという。 だから、ラーメンは残しても、汁は残さないでくれと言っていたね。 あまりすすめるので、すっぽんラーメンを頼んだよ。A氏:どうだった?私:まあ、普通のラーメンだが、ラーメンは残したが、汁は残さなかったよ。 変わったラーメンもあるもんだね。
2009.09.09
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私:昨夜、酒田に来て、ビジネスホテルに泊まった。 ホテルがインターネット無料接続なので、諦めていたブログを書けるようになった。 午後4時頃、羽田を離陸、45分くらいで、庄内空港に着く。 この空港に降りるのは初めてだね。 酒田駅まで、バスで30分くらいかかったね。 しかし、鉄道だと、4、5時間かかるから、飛行機は楽だね。A氏:混んでいたかね。私:後部座席のほうはガラガラだったね。 それにしても、羽田空港でマスクをしている人は皆無に近かったね。 俺は、新型インフルエンザ問題になってから、初めて羽田に来たんだが、驚いたね。 一応、マスクは持って来たんだが、どうも要らないね。 今夜、一泊して、明日、夕方帰るよ。 台風が心配だがね。
2009.09.08
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私:もう本格的な秋だね。A氏:朝晩はずいぶん涼しくなったね。私:近くの自然公園を散歩すると、蝉の声も少し減ったような気がするね。 8月には、うるさいほど、ミーンミーン、ジージーなど、いろいろな蝉の鳴き声の競演だったね。 しかし、7月頃まで、盛んに元気よく鳴いていたウグイスの声がぱったりなくなった。A氏:ウグイスはどこかに行ったのかね。私:いや、どこかにいるだろうね。 鳴くのをやめたのだろうね。 ウグイスなりの事情があるんだろうね。 代りにコウロギが鳴き出した。 こういう日本文化の基礎になった身近にある豊富な自然の流れを失いたくないね。 A氏:今日は東京は残暑なのか、暑くなるらしいね。私:俺は、午後山形に飛行機で行く。 東北は涼しいだろうねね。 一応、上着は着ていくよ。 マスクも持っていくよ。 2泊するので、ブログもお休みだ。
2009.09.07
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A氏:今朝の朝日新聞は、オピニオン欄でまた、今度の政権交代にからめた特集をしているね。 3日連続だね。 今回は、自由党側から見た政権交代ということで、自民党幹事長室に30年近くもいた奥島貞雄氏、東洋学園準教授桜田淳氏、評論家小沢遼子氏の3人のオピニオンだね。私:奥島氏は、やはり、戦後の自民党は苦労した大物がいたんだが、今はドングリの背比べで、横並びで安住している。 大物がいなくなったという。 「オレが何かやろう」がない。 中曽根氏元首相には、「オレ」があったという。A氏:今度、麻生氏の後継総裁では「オレがやる」という人は今のところ、ゼロだね。私:桜田氏は「花より団子」という日本の庶民感情の最も根強いものを表す言葉を、この政権交代の説明に使っているね。 「花」は「威信、声望、正義」という抽象的な価値観、「団子」は「福祉、実利、安全」という具体的な価値だね。 氏は戦後、保革対立の中で自民党が一貫して優位を保ったのは、「花より団子」の信条にそった政策を展開してきたからだという。A氏:革新の中心だった社会党などのイデオロギー的なものはなかったからね。 特に冷戦後はね。私:それが、高度成長が終わった1980年代から「改革」理念が登場する。 中曽根政権から、「国鉄・電電公社民営化」など、小さな政府路線が展開されるようになる。 その極致が小泉政権だね。 国民は「改革」でもっとr「団子」が増えると思って期待した。 しかし、安部政権では「団子」よりは「戦後レジームからの脱却」などという「花」が強調された。 一方で雇用のような「団子」の不安が拡大した。A氏:そこへ民主党が「団子」中心の姿勢を展開した。私:桜田氏は、今後、自民党が再生するには「政府が『団子』を提供し続ける」という長年の発想と、「『団子』は国民自ら作る」という「改革」志向の発想のいずれかに軸足を置くか、それとも「花」の議論を強調する方向に行くのか、明確にするべきとしているね。A氏:小沢遼子氏は、自民党は「昔のやり方に戻す」ということをやり続けてきた党だという。 GHQによって、壊された戦前の社会構造や社会通念などを守ろうとした歴史だという。 鳩山由紀夫民主党代表の祖父である鳩山一郎氏もGHQにより公職追放されたが、後に自民党の初代総裁となる。 岸信介首相も、敗戦後、A級戦犯容疑でGHQに逮捕されている。私:高度成長の社会体制は、戦前の国家総動員体制の継続だという人もいるね。 強大な官僚機構は戦前からの継続だね。 しかし、その体制は、高度成長が終わり、新自由主義的な発想で自民党の政治が変わるようになるにつれ、「戦後レジーム」からの脱却は、まさに「花」の議論となったね。 それも昔の日本に戻そうという方向の「花」だね。 小沢遼子氏は、今度の敗北で自民党は、「昔の日本には戻せない」という事実をかみしめたほうがいいと言っているね。 しかし、「昔の日本」に戻れなくなったのは、高度成長が原因ではないのかね。
2009.09.06
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A氏:昨日の朝刊で、佐藤俊樹東大教授(社会学)、香山リカ精神科医、作家高橋源一郎氏の3人がそれぞれ、民主党の大勝の勝因について意見を述べているね。私:佐藤氏は「『保守』不在が招いた圧勝」としているね。 氏は、民主党の圧勝を予想しておらず、自民党は健闘すると思っていたという。 圧勝の原因は、小泉政権の時代を経て、自民党が決定的に変わり、自民党の「保守」の部分が弱まったためという。A氏:05年の郵政民営化選挙は、小泉政権の改革のほうが魅力的にみえて、民主党は大敗。 しかし、その後、小泉改革は、国民の安心、安定まで削り取った。 今度は安心、安定を打ち出した民主党が魅力的になったという。私:香山リカ氏は、精神科医らしく、自民党は腹に据えかねる、ちょっとお灸を据えてやれという感情的な反応が投票に結びついたという。 小泉改革とその後の歴代内閣にだまされたと感じた有権者が、与党への怒りというエモーションを発動させたという。 食の安全、雇用不安、家族の信頼などの基礎が崩れ、多くの人が疑心暗鬼になって誰も信じられないという怒りを生んだという。A氏:高橋氏は、自民党が古いタイプの家父長で、国民がその「妻」、民主党は自民党から生まれた「子」だと考えると、今回の政権交代はわかりやすいという。 今まで「妻」は不満でも「離婚」できなかった。 それが05年の選挙で、投票で政治を変えられることを「妻」が気がついてしまった。私:そして、自民党は戦後を抜け出すことができなかった。 「子」 である民主党は、自民党から脱皮することで生まれたから、いちはやく「戦後」から抜け出すことができた。 だから、民主党は今回の選挙が過去と現在の戦いであることを知っていた。 「現在」という時空間に適応したから大勝できたという。A氏:高橋氏は、だから、次元の違う両党の二大政党制にはなりにくく、自民党は崩壊し、民主党に人が移るという。私:一方で、民主党は「父殺し」に成功したから、次は兄弟喧嘩が始まり、分裂の危機があるかもしれない。 それをいかに防ぐかが今後の「子」の課題だという。 いずれにせよ、3氏ともマニフェスト選挙の話はかすんでいるね。 一部の新聞で、今後マニフェストの約束に目を光らすような記事があるようだが、無意味だと思うね。A氏:今朝の朝日新聞で、同じオピニオン欄で防衛大学校長の五百旗頭真氏が、「歴史の中の二大政党」というタイトルで長文の寄稿をしているが、その最後のほうで、マニフェストの再定義を主張しているね。私:再定義しても、国民は「ブレた」と批判すべきでないとしている。 川は流れているのであり、新しい状況を鋭敏に見て漕がねばならないとしているね。その通りだと思うね。
2009.09.05
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私:昨日の朝日新聞のオピニオン欄に北海道大教授(政治学)山口二郎氏の長文の寄稿が掲載されているね。A氏:俺も読んだよ。 山口教授は政権交代を主張してきた人だね。私:俺は今度の選挙で、自民党と民主党のマニフェストはほとんど読んでいないよ。 TVでやっているのを見た程度だね。 だから、国民が各党のマニフェストを詳細に読み比べて、民主党を選んだとは思えないね。A氏:それを山口教授も指摘しているね。 山口教授は、それは神話だと厳しいね。 国民は自民党を罰するために民主党に投票し、全面的に民主党に投票したのではないという。 判断の根拠には、単なる自民党政治に対する飽きではなく、過去数年の改革路線の否定的評価が存在していると指摘しているね。私:与党は、4年間政権を握っていたのだから、その4年間の総括から始めるべきだね。 これは実績データがあるから、正確だよ。 それを自民党はしていない。A氏:だから、負けると「茫然自失」して、「いさぎよさ」がないね。私:マニフェストは未来のことだから、希望であって、確実性はない。 細かい政策をかかげても、ほとんどの人が予想しなかった今度の百年の一度の経済危機のように、グローバル経済の動きで日本の経済なんか、簡単に吹っ飛んでしまう。 4年先まで読んで、マニフェスト実行するという気持ちは必要だが、4年間で全部マニフェスト通り実行できない場合は、退陣するという考えはナンセンスだね。 一方で「来年のことを言ったら、鬼が笑う」という常識的な健全なセンスも忘れてはいけないね。 その点、過去の実績は正確だし、変化しないね。A氏:細かいマニフェストの内容に縛られず、想定外の国際情勢の変化に柔軟に対応することも国益にとっても必要だね。 それにしても麻生首相は、運が悪かったね。 総裁になって、すぐに、解散という時に、想定外のリーマンショックが発生し、解散を諦め、急遽、火消しをせざるを得なくなった。 そして戦後最大の不況に陥る。 小泉改革の負の部分が、さらに拡大する。私:だから、未来の政策を詳細に確定的に語るのは、本質的に無理だね。 努力目標だね。 「高速道路無料化」もこないだ報道ステーションで民主党馬淵議員が説明していたが、全面無料化ではないんだね。 語るべきは、しっかりした不変の理想であり、ビジョンだね。 「生きて常に動いている政治」を生き物でない商品の宣伝のように「この詳しい説明書を読んで、選択してくれ」というのは、基本的に無理だね。A氏:今朝の朝日新聞では3人の人が、「民主308席の衝撃」を語っていたが、3人ともマニフェストの勝利なんて全く出てこないね。私:それについては明日、じっくり語ろう。
2009.09.04
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私:8月30日のテレ朝のサンデープロジェクトは、衆議院選の当日であることを配慮して政治問題を避けていたね。 しかし、不思議なことに自然に政治がからむ。 特に、大きく取り上げたのは、皇室典範の問題だね。 このままだと、後何十年もすれば、天皇家が消滅する危険性が指摘されていたね。A氏:俺もこのTV番組を見たよ。 皇室典範改訂は小泉政権時代にかなり論議され、女系天皇を認めるかという改訂論まで出ていたね。 それが秋篠宮に男子が出生されてから、急に議論がしぼむね。私:しかし、このサンデーモーニングでは、そんな悠長な問題でないことを明らかに指摘しているね。 そして、マッカーサーの陰謀まで登場する。A氏:マッカーサーは、占領後の安定した統治のために天皇制を利用するが、同時に天皇制の継続崩壊を狙ったという。 宮家を大幅に減らしたことで、男系の天皇の維持を困難にする。私:それが次第に現実化してきたということだね。 この問題は、日本社会の少子高齢化同様に、将来を確実に予測できるから、こわいね。 宮家の問題、皇室典範の問題は男系天皇制の問題からはあまり先延ばしができないね。
2009.09.03
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私:鳩山代表が正式に首相になるのは、16日になりそうだね。 国会での投票で決まる。A氏:問題は、野党になった自民党だね。 首相投票に誰を書くかだ。 すでに麻生氏は敗戦の責任をとって、総裁辞任を声明している。 しかし、次の新総裁が決まるのは、自民党内で選挙するので28日になるという。 空白期に首班指名投票をしなくてはならない。 君の持論でいうと「負け方が下手」だということになるね。私:すでに都議選で「民主党の風」が吹いているのだし、多くのマスコミの事前の報道でも自民党は大敗して政権は交代すると書いているのだから、「きれいな負け方」をきちんときめておくべきだね。 声を出して言えないが「心の中」ではね。 太平洋戦争で、「負け方」を知らないために、原爆を落とされ、ソ連の参戦まで引き起こしたではないのかね。A氏:その点、小泉さんは、誰かの応援演説で「自民党は野党になってもいいではないか」と言っていたね。 「変人」と言われていた人らしいね。 まぁ、今度の選挙では引退して息子にバトンタッチするので気軽なこともあるせいかもしれないがね。私:俺は、よく宇宙船アポロ計画の話を出すんだが、アポロは2台作って、1台が宇宙に飛び、1台は地上に残る。 それは、もし、失敗したとき、宇宙船は宇宙の屑になるが、地上にあるもう1台でなんとか原因を正確に追求できる。 実際に、映画にもなったアポロ13号の失敗では、カプセルは奇跡的に帰って来たが、本体は宇宙の屑になった。 しかし、地上にあったもう1台で、電気配線の設計変更ミスであることがわかったという。A氏:最初から、失敗する場合のことも考えて、その損失を最小限にする「手続き」もあらかじめ手を打っているわけだね。私:「負け方」が整然としていないと、立ち上がりも遅いね。A氏:今朝の新聞では、新政権との引き継ぎの「空白期」を心配しているね。 閣僚の国際会議の欠席が出ている。 自民党は「放心状態」だという。私:2大政党制が確立しているイギリスやアメリカでは「空白」はないようだね。 現在の閣僚が任期まではきちんと、務めて引き継ぐルールが確立しているという。A氏:そのほうがいさぎよいね。私:予想外の大勝をした民主党の今後も大変だが、「放心状態の自民党」の再建も心配だね。 ここ何ヶ月1は、ゴタゴタするのは仕方がないだろうね。 なにせ、戦後の政治史の一大変化だからね。
2009.09.02
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ポスト戦後社会 私:この知的街道も現代に近づいてきたが、現代を歴史的に捉えて、新書版にまとめることは難しいだろうね。 どんどん、社会は変化していくからね。 特にグローバル化が激しい。A氏:君のこの知的街道は、シリーズの1巻、2巻、3巻、4巻、5巻、6巻、7巻、8巻と続いたね。私:8月30日の選挙による民主党の政権交代は、長い間、続いた自民党政治に終止符を打った戦後史の一大問題だが、当然、この本はそれを予測していないね。A氏:そこに現代史のむずかしさがあるね。私:この本は、高度成長が後半に入る1970年代からはじまる。 まず、1971年のニクソンショックでここから円高が始まる。 1973年オイルショック。 これで日本は低成長時代に入るが、工業製品の品質競争力は向上を続けるね。 1980年後半から土地の高騰が始まり、バブルが到来。 それが1990年頃から崩壊して、「失われた10年」となる。 2001年に小泉内閣発足。 そしてイラク戦争が始まる2003年ごろまでの30年間位を扱っているね。A氏:高度成長時代同様に、俺たちがその真っ只中に生きていた時代だね。私:だから、ことさら新しい知識はなかった。 ただ、俺が知的興味を持ったのは、この戦後から高度成長を経て、現在に至る間を簡単にどのようにまとめるかだね。 著者は、「敗戦後から高度成長期までの1945年から1970年代前半」を「戦後社会」、「1970年代後半から現在まで」を「ポスト戦後社会」と分けているね。 そして、この2つの社会の時代意識の特徴を「戦後社会」は「夢の時代」、「ポスト戦後社会」は「虚構の時代」と言っているね。A氏:たしかに、戦後はソニー、ホンダに代表されるように、アメリカの技術に追いつき、アメリカの中流層の生活に追いつくという「夢」があったね。私:それがテレビでアメリカを追い越し、ついで自動車まで追いつく。 そのため、技術を誇ったアメリカの民間の製造業は崩壊していく。 アメリカは元気がなくなる。A氏:アメリカはレーガン時代に市場原理主義を導入するね。 技術的にはIT分野、そして次に金融資本の活動に生きる道を模索する。 そして勢いを盛り返す。 1991年、ソ連が崩壊する。 グローバル時代に入る。私:日本も「失われた10年」を解決するために、民営化と規制緩和を行う。 これは実は中曽根政権から始まっており、それが小泉政権につながっている。A氏:「戦後社会」と「ポスト戦後社会」との違いで、大きな特徴は、格差拡大だろうね。私:高度成長時代には、会社も成長するから、ポストも増える。 当時、松下電器が仕事別賃金制度を導入するということで、話を聞きに行ったことがある。 聴衆から、「課長のポスト数が決まっているから、問題ではないか」と質問があったが、講師をしていた人事部長が「どんどん、会社は伸びていて、課長のポストも増えているから心配ない」と平然と答えていたね。A氏:それが、約30年後には松下もリストラの嵐が吹き荒れたね。私:「虚構の時代」となったね。 そして、高度成長の負の部分である核家族化、都市化、郊外化、公害問題などを受け継ぐことになった。 高度成長は「日本的なもの」を破壊してきた面もあるね。 著者は、「『日本史』がもはや不可能になる時代を生きている」と最後にまとめているね。A氏:今度の政権交代は「虚構の時代」の閉塞感に対する国民の叛乱かね。私:後世の人は2009年の変化をどのように評価するだろうかね。
2009.09.01
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