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あるインタビュー記事を読んでいたら、「貧楽」という言葉に出会いました。仕事机の足元においてある『大辞林』で調べてみたら、「貧乏であるために、気をつかうことも少なく、かえって気楽であること。貧乏ゆえの気楽さ」とある。「論語」にある「貧而楽道、富而好禮」という孔子の言葉に由来するそうな。日本語の読み下し文は「貧しくして道を楽しみ、富みて礼を好む」となります。後段は、いわゆるノブリス・オブリージュに近い概念でしょう。そして、前段が「貧楽」か。その意味は辞書にあるような「気楽」というよりも、ほんらいは「道を楽しむ」、つまり学問を究めるとか、何かの専門的分野に打ち込むことを表しているのでしょう。何しろ、孔子様のお言葉ですから。このお言葉は、弟子の子貢が、「貧しくしてへつらうこと無く、富て驕ること無い人について、先生はどのようにお考えでしょうか」と尋ねたときの回答であり、「そういう人も素晴らしいけれども、貧しくして道を楽しみ、富みて礼を好む人には及ばない」と完結しています。そこで私が思うに、「貧楽」よりも「貧楽道」のほうがいまの時代を生きる人の感性に響くというか、ある種の批判的メッセージを含む言葉として精彩を放つのではないでしょうか。貧乏を楽しむ道――それは、日本に昔からある「吾唯知足」という考え方や「清貧の思想」に通ずるものがありますね。さらに広く見れば、「己を知る」とか「分をわきまえる」という概念にも繋がってくるように思います。西洋のアイデンティティの考え方とは異なる「己を知る」方法、自己についての洞察が東洋には孔子の時代からあったということではないかという気もしてきます。もっと空想を羽ばたかせてみれば、西洋は人間の内的宇宙および外的宇宙についての洞察や科学はあるけれども、両者をつなぐ思想や、統合する概念は一度も存在し得なかったのではないか。東洋思想と西洋思想が出会うことによって初めてそのような思想や統合概念が発展するきっかけができたのかもしれません。
2009年07月27日
つい最近、TVのニュースか何かで見たのですが、アメリカでは失業者が集まり、職を得て生き抜くための情報交換を行っているとのこと。Laid Off Campというそうです。草の根的に、それぞれの地域で実施されていましたが、ワールドワイドの情報交換の場として専用サイトも作られています。http://laidoffcamp.com/私がTVで見たシーンは、どこかの大きなお屋敷風の建物の中で、立食パーティー風のくだけた雰囲気のうちに実施されていました。参加者同士がおしゃべりしたり、専門家によるミニ・レクチャーのようなものが行われていました。その専門家は、「自分が会社に何を求めるかよりも、相手が自分に何を求めているかのほうが重要だ」という主旨の指導をしていました。私がいつもセミナーで言っていることと同じだから、たぶん、キャリア・カウンセラーだったのでしょう。職業紹介機関は別にあるので、このキャンプのおもな狙いは、失業者同士の情報交換および、ボランティアの助けを得ての互助でしょう。少ない費用で生活していくにはどうすればいいか、自分の価値をどうやって高めていけばいいかといった議論も行われるとのこと。日本人はアメリカ人に比べると非社交的で、初対面同士で打ち解けて情報交換するのは難しいかもしれませんが、そこはうまくボランティアがピア・カウンセラー的にファシリテートしつつ、また、キャリア・カウンセラーによるミニ・レクチャーを交えて実施してみてはどうかなと思いました。構成的エンカウンターグループの手法を入れて企画してみようかな。キャリア支援、若者支援を行っているNPO法人の皆さん、いかがですか? 一緒にやってみませんか?
2009年07月24日
バーゲン・セールで良い収獲がありましたか?私も例によってセールとなると血が騒ぎ、つい、平常心を失って買い過ぎてしまいました。なんと、アクアスキュータムの夏のスーツを2着も!私にしては珍しく、ひとつは無地の濃紺、もうひとつはストライプ柄。いつもの豹柄じゃなく、たまにはオーソドックスなファッションもいいかなあと。というわけで、講師のお仕事の準備万端OKですので、じゃんじゃんお仕事くださーいそれとは別に、某百貨店の家庭用品売り場でも掘り出し物を見つけました。ル・クルーゼの鍋「ココットロンド」の直径18cmサイズが定価2万3,000円のところを1万6,000円に!しかも、私はポイントを6,000円近く貯めていたので、実質1万円で買えちゃった。半額以下ですね。最近、私は豆料理に凝っておりまして、このステキなお鍋なら、そのまま食卓に載せても良い景色です。蓋をしておけば、30分近く冷めません。各自が好きなだけの量を取り分ければいいから、お気楽で楽しい。豆料理って、エコですね。時間がかかるようなイメージもありますが、シャトル・シェフという保温調理器を使うと時間も光熱費も大幅に節約できます。まず、鍋に水をたっぷり入れて乾燥の豆をひと晩つけ置き、翌朝、そのまま加熱し、沸騰してアクが出てきますので、1回、汁を捨てて豆をザルにあげて水きりし、再び鍋に戻して、新しい水をヒタヒタに注ぎ、再び加熱します。で、煮立ってきたら蓋をして火を止め、保温調理器の中に鍋を入れて蓋を閉めてそのまま放置。2時間もすれば柔らかく煮えます。その間に、ル・クルーゼの鍋で他の野菜を炒めてベースを作ります。今朝は、買い置きの野菜の寄せ集めで……タマネギ小2個、にんにく2かけ、カラーピーマン(赤、黄色、オレンジ各1)、ズッキーニ1本、エリンギ1パックをみじん切りにして炒め、しんなりしてきたら缶詰のホールトマトを入れて煮込み、調味料はタカノツメ2本、ミックスハーブ、月桂樹の葉2枚、4色胡椒、コンソメキューブ1つ、オニオンスープの素(顆粒状)とトマトケチャップを少々。煮詰まってきてから、いただき物のミニ・ハンバーグ2つとチョリソー2本を入れ、以上で調理時間がだいたい30分ぐらい。早起きして朝食前に仕込んでおいた大正金時豆(1カップ)がシャトル・シェフの中でちょうど良い具合に煮えたので、これをよく水切りしてから混ぜ、軽く煮立てて蓋をして火を止めて、おしまい。仕事から帰って来るころにはちょうどよく味がなじんでいることでしょう。乾燥豆を使うと、食うや食わずの時代に、私たちの先祖がいかに豆、米、麦といった「増量系」の穀物の恩恵に浴していたかが偲ばれます。石のように硬そうな乾燥豆が、水に浸すと最初はシワシワになり、もう少しおくとシワが伸びて膨らみ、加熱して茹でるとぷーっと膨らむ。その様子がなんとも愛らしい。1粒の豆や米を大地に蒔くことにより、いったいどれぐらいの豆や米が収獲できるのでしょうか。そして、私たちが食べるときには1粒の豆や米が水分を吸って何倍にもふくらむことで、人間の貪欲な食欲を満たしてくれるのですね。ああ、ありがたい。米はお粥や雑炊に、豆はシチューやスープなどにして、たっぷりの水分で調理すると、その粒の中に他の具材から出てくる滋味を含み、とても良いお味になりますね。奥行きが深く、複雑さがあって味のオーケストラといったところでしょうか。ひと粒も余すところなく、その命の恵みをいただきたいものです。
2009年07月14日
「私ってダメ人間だな」とか「私って大したことないなあ」と思っていると、嫌な気持ちになって、先へ進めなくなってしまいますね。自分の殻の中に閉じこもってしまう感じ。実は私も昨夜まで、そんな気持ちに負けそうになっていました。でも、ひと晩、ゆっくり寝て目が覚めたら、妙にスッキリしました。まるでスッキリのお祝いのように、家の外壁に這わせてある琉球朝顔の赤紫の花が一輪、咲いていました。さっそく、蟻んこが、漏斗のようになった朝顔の花の奥まで入ったり出たりで忙しい。甘い蜜を吸って巣に運ぼうとしているのか。働き者だなあ。私もがんばらなくちゃ。心が健康なときは、心の扉を開くことができますね。扉を開けると、外界から色々なものが飛び込んできます。そのかけがえのない出会いに共感できるのも、心が健康であればこそ。新聞を読んでも、テレビを見ても、何か一種の啓示のようなものとして受け取ることができる気がします。今朝のニュースでは、江戸時代に農村改革運動に取り組んだ大原幽学が残した文書が新たに発見されたと聞きました。不勉強な私は大原幽学のことは全然知りませんでしたが、江戸時代の農村改革運動と聞いて閃くものがありました。「日本のアナーキスト」というタイトルの講義で安藤昌益について学んで以来、興味を持って色々と文献を集めています。大原幽学とのつながりがあるかどうかは知りませんが、多分、何らかの接点や影響があったのではないかと思うと、ワクワクしてきました。幸か不幸か、7月と8月は仕事が少なくて暇なので、千葉の大原幽学記念館に行ってみようかなと思うのでした。まずは、適当な文献を調べて予習をしておこう!大原幽学って、「世界最古の協同組合の創設者」と評されているようです。面白そうだなあ。もっともっと知りたくなりました。ググった結果を少し引用しておきます。消費者組合をつくり,農機具・日用品の共同購入,共同作業,冠婚葬祭の改善,分相応の生活樹立の指導や正条植え,性学肥料,二毛作化の技術指導にまで及び,衣食住の生活文化についても率先指導した。しかも,この運営にあたっては民主的な委員会制度をとりいれ,納得ずくで理想郷の実現に邁進した。この一浪人幽学の先見の明によって,百数十年前に零細資本の結集のもとに,強固な団結と協同態勢の強化が生産から消費にまで及ぶべきであることが示唆された。この幽学の組合創設はイギリスのロッチデール公正先駆者組合(→索)より6年早く,ドイツのライフアイゼン(別項)よりも24年早かったから,彼は世界最古の協同組合の創設者であった。「日本のユートピアンの系譜」というテーマで、レポートか何かが書けそうな気がしてきました。わくわく。
2009年07月07日
東京ではそれほど珍しくないのですが、実は私、運転免許証を持っていません。若いころは信じられないぐらい内向的な性格で、家の中にひきこもって読書三昧の生活で満足しておりました。自動車の運転免許を取るなんて、夢にも思いませんでした。何しろ、自転車にも乗れない深窓の令嬢でございましたの。おほほほ……。というわけで、写真つきの身分証明のたぐいは、全く持っておりませんでした。ここ二十数年は、どの会社にも所属しないフリーランサーですので、「社員証」もナシ。9・11テロ以来、大企業や官公庁の入退出チェックが厳しくなり、不便と言えば不便でした。まあ、取材のときはアポを取って名刺を見せればなんとかなるのですが……。無所属はカッコいいというのは単なる自惚れで、世間的には「はみ出し者」として見られている面もあるかもしれませんね。そんな私のところへ今日、あこがれの身分証明が書留郵便で届きました。国家資格2級キャリア・コンサルティング技能士の写真つき登録証です。なんだか嬉しいな。就職難のご時勢で、「採用されないのは年齢が高いせいだ」と言って怒っている人も多いようですが、ほんとうは年齢ではなく、職業能力と就業意欲の問題でしょう。40代を過ぎると、事務系での正社員雇用は難しい。中小企業で、大企業の管理職経験者を迎え入れる例もありますが、席の数は限られていますね。管理職経験か、何か高度な専門技能がないと、人材派遣や契約社員でも難しい。60歳定年で会社を辞めてから「職がない」と嘆くまえに、せめて3年ぐらい前から資格を取るなり、独立開業の準備を始めたいものです。ある程度の年齢になったら、ハローワークや人材紹介会社に頼るまでもなく、人的ネットワークつまり「コネ」で助けてもらうか、独立開業でがんばるか、そのどちらかができないようでは恥ずかしい……年長者の皆さんがそんなふうな気概を持ってくださらないと、若い人たちと少ないパイを奪い合うことになってしまいます。年長者には年長者に適した職業があるはずです。人に何かを教える仕事、問題解決型対人サービス職種、たとえばコンサルタント、カウンセラー、アドバイザー、プランナーなどは、社会経験が豊富な年長者にこそふさわしい仕事でしょう。かといって、にわか仕立てでは通用しませんから、遅くとも50歳ぐらいまでに資格を取っておきたいものですね。かく言う私もギリギリセーフ。技能士資格を手始めに、他にも2、3取りたい国家資格があります。守ってくれる「大樹」も大きな看板もない私にとって、資格や学位こそが宝物というか、自分を売り込む材料のひとつ。その一方で、文筆家としては、数万部のベストセラー本を世に出すという目標もあきらめたくない。まあ、色々つらいこともあるけれど、地道にがんばっていきたいと思います。辛いものを食べて、ドーっと汗をかいて、汗と一緒にモヤモヤやクヨクヨやイライラも流して捨てちゃいましょう。
2009年07月06日
資格についてのよくある質問は、「これからは、どんな資格が有望でしょうか」。それをきいてどうするの? 私が「この資格は有望です」と宣言すれば、あなたはその資格を取るのでしょうか。ちょっと待ってください。私を信用してくれるのは嬉しいのですが、どんな資格を選んで取るかは、人生の重大事。他人任せでよいのでしょうか。「有望資格だ」と他人から言われて取った資格が、実は全然役に立たなかったとしたら、あなたはその相手を訴えるのでしょうか。訴えても賠償金は取れませんね。取った資格を生かせなかったあなたの自己責任です。どんな資格が有望か――言葉を換えれば、どんな資格なら生かせるのかを考えるとき、それは資格を取る人の好き嫌い(興味)、向き不向き(適性)、得意不得意(能力)、それまでの職務経験、そして人生目的によって異なります。お金の計算が何より苦手な私のような人間には、簿記や税理士、会計士の仕事は向きません。そもそも、やる気が全然、湧かないのですから。そう、資格を選ぶうえで最も重要な基準は、好き嫌い(興味)ですね。「好きこそものの上手なれ」と言います。好きだから意欲が湧き、継続して努力し、結果を出して評価され、うれしいからまた意欲が湧く。その好循環が起きてくる。ただし、もしも「好き」なものが少なければ、選択肢の幅が狭くなってしまいます。職業経験が豊富な人は能力のレベルが高く、知識の幅も広い。すると当然、「好き」の幅が広く、「嫌い」の幅が狭くなります。同時に、「好き」の度合いも濃くなります。職業経験の浅い人は、お手本になる先輩の話を聞いたり、新聞や雑誌、書籍を調べて情報を集め、キャリア・コンサルタントの助けを借りれば、「好き」の幅を広げ、選択肢を増やすことができるでしょう。また、資格には取るタイミングがあります。ある程度の職業経験を積んで初めて取る価値が出てくる資格もある。また、実務経験を受験資格として要求する資格試験もあります。「いまの私には資格を取るしかよい方法がない」と思い込むのは誤りです。つねに選択肢は複数ある。その中で、自分にとってメリットの大きいものを吟味し、リスクも十分に把握した上で決断を下しましょう。
2009年07月03日
毎月、月末に前月の完全失業率および有効求人倍率が発表されます。昨日、発表された5月の完全失業率は5.2%で、有効求人倍率が0.44倍でした。とくに有効求人倍率の低さ、すなわち正社員として雇用される可能性の低さについて気になるところです。完全失業率については、2002年および2003年の年間平均(男性)が5.5%でした。ただ、この当時はまだしも非正規雇用への転換がいまほど進んでいなくて、有効求人倍率は0.44倍よりは高かった。何しろ、先月のデータは1963年以来の史上最悪なのですから。中身についてさらに詳しく見ると、下記のような点が気にかかります。完全失業者数は347万人で、前年同月より77万人増えた。増え幅は過去最大。リストラなど会社都合が前年同月比46万人増の110万人と大きく増えた。年齢別では、働き盛りの35~44歳が同26万人増の77万人と目立つ。うち会社都合が19万人を占めた。 解雇や雇い止めなどで昨年10月から今年9月までに失職する非正社員は、22万3243人。うち派遣が13万7482人と6割余りを占めた。今月から調査対象を3カ月延長した。同期間に職を失う正社員は、一度に100人以上が離職する事業所の合計だけでも3万5261人に上り、前月より8600人余り増えた。これほど失業者が増えていて、なおかつ有効求人倍率が低いとなると、いまは転職や再就職をするには「時期が悪い」ことは確か。そうはいっても、生活費を稼ぐためになんとしても就職しなければならない人もいるでしょう。いますぐの人も、様子見をする余裕のある人も、ぜひ、これだけは心がけておいてください。1.あきらめない 自分の夢、可能性をあきらめない2.学び続ける 職業能力を高めるために学び続ける 毎日、新聞やテレビのニュースをチェックして、 就職や将来の生活設計に役立つ情報を集める3.仲間と助け合う 孤立するのがいちばんいけない 相談機関によるソーシャルサポートを最大限に活用しあう 仲間と就職に役立つノウハウやクチコミ情報をシェアする お互いに励ましあう「フリーターの親分」みたいな私、つまりボーナスも退職金もないフリーランスの仕事をしていて、物心両面で頼れそうな配偶者もいないし、親の介護問題もそろそろ深刻化しそうだし、年金は国民年金と自助努力の国民年金基金が少々、貯金もごくわずか……明日にでも「うつ病」になったり、自暴自棄になったりしそうな瀬戸際にいる私ですが、上記の3条件は日々、実行しています。みんなでがんばろうね
2009年07月01日
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