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思うところがあって、産業カウンセラーを養成する講座のトレーナー(実技指導者)になるための講習を5月から受けています。全39回、朝の9時から夕方5時まで通しで実技(20回)と理論(19回)について学ぶというボリュームです。費用は40万円!受講には、かなりの覚悟を要します。実技というのは実際のカウンセリングの演習(観察者の見ている前でのロール・プレイ)と、その検討法です。理論編では、これまでに実存主義的アプローチ、来談者中心療法、傾聴の意義と技法、交流分析、精神分析についての講義が終わりました。どれも以前に学んだことがある内容ばかりなので、中級レベル以上の内容を期待してしまいます。講師によって、教え方の上手・下手の差があるなあと思いました。正直言って、眠くてたまらなかった講義もありました。なんとかミントの飴を舐めてしのいだものです。教え方の上手・下手はどこに由来するのかなあ。そんなことを考えつつ、頭をフル回転させて講義を受ければ眠くならないかもしれないぞと思ったりして。昔から、私は生意気な学生なんです。1つ気づいたことがあります。理論を教えると言いつつ、その理論を最初に提唱した理論家の著書について、原典の翻訳を引用して教えてくれる先生と、そうでない先生に分かれました。理論を教えるのであれば、やはり、原典の引用は必要欠くべからざるものではないでしょうか。少なくとも、学習者が「よし、原典を読んで学んでみよう」と思えるようなエンパワーメントはして欲しいものです。もう1つ、それぞれの理論について、現代社会の臨床現場において、どのように援用あるいは応用されているのか。直接的な実効性はないにしても、カウンセラーの基本的なものの考え方や態度についての影響力としてどのようなものがあるのか。なぜ、いま、その理論を学ぶのか。その理論から何を学ぶべきかという、学習ナビゲーションとも言うべきものがあまり語られていないことに気づきました。これは各講師の責任というより、講座の主催者側を代表する世話人、事務方が毎回、講義の冒頭で1、2分でもコメントすべきではないか。あるいは、そのような学習ナビゲーターの役割を今後、受講者が果たしていけるようにすることがこの講座の到達目標のひとつでもあるので、そこを自分たちで考えなさいということなのかもしれません。ならばと、私は目標を立てました。全19回の理論講座の内容について、毎回、何か1冊「原典」を原語もしくは翻訳で読んで理解すること。その2、産業カウンセリングの「学習ナビゲーター」としての自分をイメージしつつ、その役割、資質について要求されるものを1つひとつクリアしていこう。たとえば、全部の講義が終わった段階で、「ようこそ!産業カウンセリングへ」というような入門書、それも読み応えのある入門書を書けるレベルになろう。あわよくば、どこかの専門学校か大学・短大でカウンセリングを教える先生にしてもらえたら嬉しいなと。そんなふうに思うのでした。もちろん、私はプロのライターなので文章を書くことは得意中の得意。それで生計を立てているわけでして。また、読むだけならほんらい、外国語が得意なはずなんです。だいぶサボっていますが、英語は6歳のときから勉強を始めたし、大学ではラテン語、フランス語、ドイツ語を学び、カントの『純粋理性批判』、ルソーの『人間不平等起原論』(これは卒論用)、ジャック・モノーの『偶然と必然』、サルトルの『嘔吐』、カミュの『シジフォスの神話』や『異邦人』といった原典を読みました。なんとなく覚えています。ああ、懐かしい。英語の原典では、『源氏物語』のサイデンステッカー訳とか、W・ブレイクの作品はマジで読みましたね。大学の講義に関係なく、趣味で小学生のとき、英語は「ラボ」という教材を使う塾に通いました。そのときに学んだ「ぐるんぱのようちえん」や「てじなしとねこ」の英語訳は、実はいまでも冒頭の4ページぐらいはそらで言えます。発音もイントネーションもバッチリで、紙芝居ができちゃうぐらい。三つ子の魂百までとはよく言ったものですね。昔とった杵柄というかナンとやらで、マア、がんばってみたいと思います。最後に、外国語を学ぶ意味について、内田樹先生のブログの中にとても刺激的、啓発的な内容がありましたので、引用しておきます。文科省は初等教育からの英語教育の必要性を論じたサイトで、「国際的なメガコンペティションでの相対優位」を学習の第一目的に掲げていた。外国語を学ぶ第一の理由は、どの言語であれ、その言語を語り継ぎ、あるいは書き継いできた文化圏のうちに蓄積された「知のアーカイブ」にアクセスできる能力を身につけることである。それはボルヘス的図書館への「魔法の鍵」である。それが知的情的な成熟と開放にとってきわめて有用であるからこそ、私たちは外国語の習得を勧奨してきたのである。「英語ができないと金儲けに後れを取る」というような動機で英語学習を勧奨する文言を一国の教育行政を預かる省庁が満天下に公言することについて、「それはどうか」とたしなめる声は庁内からは出なかったのか。教育はその原点に還るべきだと私は思う。子どもを成熟させるために何が必要か、それを問うのである。それだけを問うのである。そう問うたときに、「ほんとうの大人」であれば、自身の未熟を深く恥じるだろう。大人がつねに自分の未熟を恥じる文化からしか、子どもを成熟に導くメカニズムは生成しない。
2009年06月30日
朝日新聞の今日の朝刊1面トップニュースがコレ↓認可保育園に申し込んでも入れない待機児童が4月1日時点で、県庁所在市や東京23区など94市区で計1万4478人いることが、朝日新聞社の集計でわかった。首都圏で急増しており、前年比で3割程度増えている。景気悪化で働き始める専業主婦が増えているのが影響しているようだ。 この記事を読んで「ウチも家計が厳しいので、私もそろそろ再就職を考えようかしら」と思う人もいるかもしれません。再就職の準備をするといっても、何から始めていいのか見当がつかないという人は、まずは、最近、各地に増えてきた「働きたいお母さんのためのハローワーク」へ足を運んではいかがでしょうか。専任のキャリア・コンサルタントが1対1で相談に乗ってくれます。こんどは読売新聞の記事から引用します。――国もここ数年、子育て中の主婦の再就職支援に力を入れているようです。厚生労働省職業安定局・首席職業指導官室・室長補佐の松原亜矢子さんに聞きましょう。松原さん「2006年度から、子育て中でも仕事をしたい人に就職支援を行う拠点として、全国に『マザーズハローワーク』や『マザーズサロン』などの設置を進めています。予約による担当者制で、その人のキャリアにあったきめ細やかな対応をしています。また、子連れで利用できるのも特徴です」――何か所あるのですか。松原さん「昨年度までに全国に108拠点を整備しました。09年度は新たに40か所つくります。国では、働く意欲もスキルもある女性が結婚や出産を機に離職し家庭に収まってしまうのは、もったいないと考えています」そうですよね。大人しく家庭に収まっていたら、もったいないですよただ、「働く意欲とスキル」があることが再就職成功の条件です。まずは一歩踏み出して、ハローワークで情報を集め、キャリア・コンサルティングを受けてみること。そのうえで、いまの自分のスキルが足りないと思えば、資格取得や技能習得のための勉強を始めましょう。企業で職業訓練を受けつつ賃金をもらい、訓練終了後に正社員としての雇用を目指す方法もあります。詳しくはハローワークで「ジョブ・カード制度」について尋ねてみてください。資格の選び方については、この楽天日記でも繰り返し書きましたが、明日以降、最近の動向や事情もあわせてまたご紹介したいと思います。全国のマザーズハローワークやマザーズサロン、マザーズコーナーについての情報は、こちら↓をご参照ください。マザーズハローワーク・マザーズサロン・マザーズコーナーでは、子育てをしながら就職を希望している方に対して、キッズコーナーの設置など子ども連れで来所しやすい環境を整備し、予約による担当者制の職業相談、地方公共団体等との連携による保育所等の情報提供、仕事と子育ての両立がしやすい求人情報の提供など、総合的かつ一貫した就職支援を行っています。きめ細かな相談等に応じておりますので、お気軽にご利用ください。利用料等一切無料です。
2009年06月29日
育児休業は、小さな子どものいるワーキング・マザーだけの「問題」ではなく、みんなの「問題」であると思います。育休を取りたくても、自分が休んでいる間に職場の仲間に負担をかけるのが嫌で、取らずにがんばる人もいれば、「当然の権利よ!」と育休を取り、育休開けに電話一本で退職の意思を告げる人もいる。また、短時間勤務を利用して、定時になれば仕事が残っていても他の人に押し付けてさっさと帰る人もいる。周囲の迷惑を顧みない育休取得者のことを「育休KY」と呼ぶそうです。うーん、頭が痛いですね。私のようにフリーランスで24年間も仕事を続けてきた者の目から見ると、組織で働く人は、どうしてもっと分業や協働を上手にできないのかなあと不思議でたまりません。持ちつ持たれつ、お互い様の精神があって成り立つ共同体。誰かが他の誰かに一方的に依存し、もたれかかっていると、依存された側は不快にも思うし、やがて疲弊もするでしょう。「どうせ自分は組織の中の1つの小さな歯車に過ぎない」と自嘲的に言う人がいますが、噛みあってこその歯車。噛み合わない歯車は最悪ですね。育休は、優秀な人材を失わないための対策なのですから、その個人だけでなく、組織全体にとって重要な「問題」です。育休をとる本人は孤立しているわけではなく、育休を取るという行為によって職場の仲間、直属の上司、人事あるいは福利厚生部門、トップマネジメントとつながっています。もちろん、その影響は他部門にも波及します。育休を取得しやすい環境づくりと、組織全体の意識改革が必要でしょう。たとえば、男性が育休を取ったからといって、出世コースから外れるわけではないという意識改革も必要だし、育休は楽をするため(トクをするため)の制度ではないという共通認識の徹底も必要でしょう。具体的な施策としては、こんな事例があるようです。・秋田県の精密プレス加工のカミテは、従業員30人全員を多能工にし子育て中の社員の突然の休みなどに備えている。・広島県の食品加工機械メーカー、サタケは、育休を取得した男性社員の体験談を載せたポスターなどを社内に掲示し、男性の育休取得促進に取り組む。また、短時間勤務制度については高島屋の短時間勤務制度がよく知られていますし、エス・アイ(兵庫県姫路市)のワークシェアリング(役員にいたるまでの全社員が時給制。1日の勤務時間はチームで話し合いの上、自由に決められる)は、子育て中の女性にとって勤務を続けやすい制度として注目されています。子育て中の女性が仕事を続けやすい環境であれば、家族の介護または看護と仕事、キャリアアップのための勉強と仕事、持病の治療と仕事の両立もしやすくなるはず。仕事のほかは、フロ、メシ、ネルだけの日々で、幸せになれるのでしょうか? まあ、人生の一時期にそういうことがあってもいいかもしれないけれど(ただし家族の合意のもとで)、だれだって病気にもなるし、家族をもつことになるかもしれないし、離婚することになって精神的ダメージを受けるかもしれないし、家族の看護や介護が必要になるかもしれない。雨が降れば傘が必要だし、近いうちに台風が来ると分かっていれば、備えをしなければなりません。ワーク・ライフ・バランスは、子育て中の男女だけでなく、みんなにとって必要なことであるという認識を持ってほしいなあと思います。
2009年06月26日
改正育児・介護休業法が昨日、参議院本会議で可決・成立しました。今後、1年以内に施行されます。改正のポイントは、▽育児支援として、事業主に対し、3歳までの子どもがいる従業員に、1日6時間の短時間勤務制度を設けることや、従業員からの求めに応じて、所定外労働(残業や休日出勤)を免除する制度を設けることを義務づけています。▽介護支援として、介護が必要な家族が1人いる場合は年5日、2人以上いる場合は年10日の短期の休暇制度を設けることも盛り込んでいます。▽法律に違反し、厚生労働大臣の勧告に従わない企業については、企業名を公表するほか、うその報告をした場合は、20万円以下の罰金を科すとしています。▽改正育児・介護休業法は、公布の日から1年以内に施行されますが、企業名などの公表については、急激な雇用情勢の悪化で、育児休暇中に仕事を解雇されるケースが相次いでいるとして、施行日が3カ月以内に前倒しされます。▽また、付帯決議で、育児休業を理由とした解雇など不利益取り扱いをする「育休切り」を防止するため、育児休業を申し出た従業員に休業期間を明記した書面公布を企業に求めるよう厚労省令を改めること、としています。「育休切り」対策は政府原案にはありませんでしたが、与野党で修正し、盛り込みました。育児休暇中の解雇である「育休切り」はもちろん、妊娠・出産を理由にした解雇も法律違反です。今回の改正で「育休切り」をなくすために迅速に対応したことは高く評価できると思います。昨年末から妊娠・出産を理由にした解雇などに関する相談が増えています。都道府県の労働局によると、相談件数は2007年度の1,711件に対して08年度は2,030件に達しました。働き方にはルールがあり、雇う側も働く側も、ルールを守らなければなりません。そのルールの集大成が「労働法」であり、個別の企業のルールは「就業規則」として明文化することが義務づけられています。解雇は、企業がこれを避けるために手を尽くした上でなければ行うことはできません。これを解雇権濫用の法理といいます。2003年の労働基準法改正で、「解雇は、客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合はその権利を濫用したものとして、無効とする」という一文が追加され、解雇権濫用の法理が法制化されました。なお、2007年の労働契約法制定により、この条文は労働基準法から労働契約法第16条へ移されました。労働契約法は昨年3月1日から施行されています。解雇は、以下の4つの条件を満たして初めて正当な整理解雇として認められます。1)倒産の恐れがあるなどの経済的な必要性があること(経済的必要性の存在)2)解雇を回避するために残業規制、配置転換、希望退職募集などの努力を尽くすこと(解雇回避義務)3)客観的、合理的な基準に基づいて被解雇者を選定すること(客観的、合理的な選定基準)4)解雇の必要性、実施方法などについて労働組合、社員に対して説明・協議すること(説明・協議の必要性)このうち3)については、他の法律が関係してきます。たとえば、育児・介護休業法のからみでいえば、妊娠・出産や育児、介護を理由に被解雇者を選定してはならないのです。育児・介護休業法も、解雇権濫用法理が盛り込まれた労働基準法も、私たちが勝ち取った権利です。この権利が守られるためには、行政による管理・監督や指導、処罰を待つまでもなく、私たちがきちんと働き方のルールについての知識を持ち、ルールを守らない雇用者に対しては異議申し立ての声を上げることが大切です。ただ、労働者単独では雇用者に対して相対的に弱い立場にありますから、そこで労働組合などのヨコの連帯や社外の専門家、相談機関によるサポートが必要になってきます。ヨコの連帯という点で言えば、こと育児・介護休業法については、育児・介護を理由にだれかが休めば、その「シワ寄せ」が仲間に及ぶ場合もあることを忘れて欲しくないと思います。だからといって権利行使を遠慮せよということではありません。チームのメンバーに仕事を配分する責任は上長(マネジャー)にあります。産休や育休で欠員が出たにもかかわらず、仕事量が増えても増員しないとなれば、労働強化によって心身の不調者が現れたり、個人の士気や人間関係に悪い影響が出てくるでしょう。モラルハザードの心配もあります。代替要員が必要な場合は、内部調達にせよ派遣労働者などの外部調達にせよ、その仕事は人事部門が担当します(ただし、これまでは派遣労働者の管理を物品同様各部門に任せたためにヒトをモノ扱いする風潮が生まれたという批判もあります)。内部でよりフレキシブルな働き方を可能にするための制度作りとなれば、人事部門単独ではなく他部門との連携も必要になり、最終的にはトップマネジメントの意思決定を仰がねばならないでしょう。つまり、法の権利を行使する個人対組織という対立構図にならないように、組織全体で、個人の権利を守るようなかたちで動いていかなければ、働き方のルールが機能しないということを忘れてはならないと思います。育児・介護休業は、子育てを卒業した人にも、子どもを産まなかった人にも、すべての老若男女にとって無関係な問題ではないのです。とくにこれからは介護の問題が増えてくるし、深刻化するであろうと思われます。特別な親孝行でなくても、だれでも親の介護について、あるいは自分自身が要介護状態になったときのことや、「死にざま」を考えねばならないときがやって来るでしょう。心の準備をするのに、早過ぎるということは決してないでしょう。明日はわが身のお互い様、そんな気持ちで、人間の弱い部分を支えあう職場でありたいものです。
2009年06月25日
朝風呂に浸かりつつ、瞑想してしまいました。経済的には豊かになったと言われるけれども、人の心はあまり豊かになっていないのではないだろうか。だから、子どもたちの前には人の心を豊かにするという宿題が山のように積まれている。やるべきことがいっぱいあるのだ。あふれんばかりのモノに囲まれ、何もかもすべて出来上がってしまっているように見えて無力感を味わわされる世の中だけれども、大丈夫、まだまだ手付かずで残っていることは山のようにあるんだよ。言い換えれば、人の心を豊かにするような仕事には、夢があり、希望がある。そういう道を目指してほしいな。人の心を豊かにするヒケツは、ずいぶん昔から探索され続けているが、まだまだ足りない。開拓の余地がある。昔の人の言葉の中にたくさんのヒントが隠されている。そのダイヤモンドの原石を磨き、現代に生きる人々、生きることに悩んでいる人々に広く提供する仕事が残っているのではないか。そんなことを考えつつ、今日の仕事をしていたら、道元のすばらしい言葉に出会った。「愛語というは、衆生を見るに、先(ま)ず慈愛の心を発し、顧愛の言語を施すなり。慈念衆生(じねんしゅじょう)猶如(ゆうにょ)赤子(しゃくし)の懐(おも)いを貯えて言語するは愛語なり。徳あるは讃むべし、徳なきは憐むべし。怨敵を降伏し、君子を和睦ならしむること 愛語を根本とするなり。面(むか)いて愛語を聞くは 面(おもて)を喜ばしめ、心を楽しくす。面(むか)わずして愛語を聞くは 肝に銘じ魂に銘ず。愛語能(よ)く廻天(かいてん)の力あることを学すべきなり」現代語訳を我流でアレンジしてみました。「愛語とは、ひとと接する時に、まず慈しみ愛する心をおこし、心のこもった言葉でかかわることです。世間のすべての人々に対して、母親が自分の子どもにかけるのと同じ愛情をもって言葉を発することが愛語です。ほかのひとの行いの良いところは、ほめてあげましょう。悪いところは批判するのでなく、温かい心で言葉をかけてあげましょう。憎い敵を打ちのめすよりも、あなたの優しい言葉で相手の頑なな心を開き、お互いに歩み寄るようにしましょう。相手が面と向かって優しい言葉をかけてくれると、しぜんと顔つきが柔らかくなり、心が弾んできます。また、文章に綴られた優しい言葉は、自分の座右の銘にもなり、魂を豊かにしてくれます。愛語は、言葉をかけたときに相手を幸せな気分にさせるだけでなく、その人の一生を変え、国や世界さえ変えてしまう力があることを学びましょう」深い言葉ですね。私は日々、愛語を語り、愛語を綴っていくように心がけたいと思います。
2009年06月20日
西原理恵子の「いけちゃんとぼく」は、もう読みましたか?私は未読ですが、今朝のNHKのニュースに西原理恵子さんのインタビューが出てきて、映画化された「いけちゃんとぼく」について語っていました。面白そうですね。映画を見に行く時間はなさそうだけれども、原作の絵本は取り寄せることにしました。「いけちゃん」というのは、いわゆる「イマジナリー・フレンド」のことで、子どもが発育過程において親しむ想像上の友だち。そう聞くと、いじめられたり、家庭が不幸だったりして、孤独な子どもが自分を慰め、心の支えとするために必死で作り上げるという、なんだか可愛そうな構図を思い浮かべますが、欧米ではごく当たり前の健全な現象とされているとか。西原さんは、「わが子にイマジナリー・フレンドが現れたときに、遂に来たかと嬉しくなった」という主旨のことを語っていました。とくに印象に残ったのが最後の言葉。「家庭によっていろいろあるんだから、一概にこういう育児がいいとか、子育てはこうするべきだとか、NHK的なことは言わないほうがいいよ!」さすが、サイバラ! カットしなかったNHKのディレクターも偉いっ! アナウンサーは苦笑いをしておりましたが。で、思い出したのが、最近、購入した松田道雄さんの歴史的名著と言われる『定本 育児の百科(上)』(岩波文庫)。私に子どもができたワケじゃなくてある医学系の本を書くに際して、編集者様から「徹頭徹尾、患者や家族の立場に立った文章を書いて欲しい」というオーダーがあり、この本の書き方を見習うように指示されたのでした。ページをめくってみたら、冒頭から直球でずしりと効くメッセージが出てきました。長くなりますが、引用します。「育児に自信がないから子どもをつくらないというのはまちがっている。子どもを産まないうちから育児に自信のある人間など、あるものではない。水にはいったことがなくて、水泳に自信のある人間がないのと同じだ。育児は全科目の試験でない。子どもの月齢に応じて、でる問題がきまっている。1か月の赤ちゃんの母親は、1か月の赤ちゃんに必要なことだけを知っていればいい。4か月になったら1か月の赤ちゃんにしかおこらない病気のことは、忘れてしまってかまわない。 自分は人間ができていないから、赤ちゃんをそだてる資格がないと思うのにも賛成できない。人間は完成するものでないし、完成に近づいたにしても、そのころには子どもをそだてられない。だが親になることは、人間を完成に近づける機会であることにまちがいない。子どもの側からすれば、あまり自信のある親は、よい親でない。子どもといっしょに人生を探求し、いっしょにそだってくれる親がいい」なんだか、じーんと来ますね。文章は歯切れ良く、ハードボイルド調でいて、不思議とあたたかみがあります。見習います。
2009年06月19日
文部科学省が「社会人の学び直しニーズ対応教育推進事業」を推進していることはご存知でしたでしょうか。その選定を受けたプログラムのひとつが、青山学院大学による「主婦・団塊世代等社会人経験を有する人材に対するオンライン学習支援者育成プログラム」。「eメンタ」という新しいスペシャリストの養成教育です。現在、受講者を募集中です。国の助成を受けているので、6,000円と格安の受講料で学ぶことができます。その主旨は、「主婦・団塊世代にお勧めのプログラム青山でeラーニング・サポートの専門家になろう」eラーニングなどパソコンや携帯電話を使う学習プログラムで、オンラインでのコミュニケーションによって「学び」をサポートするオンライン学習支援者(eメンタ)を育てます。eメンタはインターネットに接続できる人にとって、どこでも働くことができる仕事ですし、高度なITのスキルが必要なわけではありません。また、eラーニングが普及するにつれて、業界でも注目されている職業です。……だそうです。とくに職業として確立されているわけではないので、このプログラムで学んだからといって、すぐに高収入が得られるとは限りません。まあ、最初は「IT内職」といったレベルでしょうが、eラーニングを提供しているベンダーへの就職、もしくは契約制の在宅勤務、企画の持込による共同事業といった展開も考えられるでしょう。未知数の職業であるゆえに、開拓者精神が求められますが、意欲・職業適性・やりがいがマッチすれば、先行者利得を獲得できるでしょう。こちらにも詳しい情報が載っていますので、興味のある方はご覧下さい。応募締め切り日が迫っていますので、準備はお早めに。
2009年06月18日
内閣総理大臣が有識者の参集を募って「安心社会実現会議」なるものを設け、過去5回の会合を経て、このたび最終報告書が出されました。この国の未来デザインのひとつのかたちとも言えるかもしれません。自分たちの子どもや孫の世代になれば、日本人はもっと幸せになれるのか。幸せの土台を支える「安心」はどうあるべきか。そんなことについての議論のようです。ポイントを抜書きしておきます。●総論より1)「働くことが報われる公正で活力ある社会」こうした中で私たちが目指す安心社会は、まず第一に、「働くことが報われる公正で活力ある社会」である。国民が活き活きと働く機会が保障されることが、社会の活力の根本であり、活力のない社会から安心は生まれない。働くことは、人として生きる誇り、喜びであり、また、多くの国民がこの誇り、喜びを享受することで社会には力が満ち溢れる。安心社会は、決して「いたれり、つくせり」で受け身の安心を誘う社会ではない。国民一人ひとりの、能動的な参加を支える社会である。2)家族や地域で豊かなつながりが育まれる社会またそれは第二に、「家族や地域で豊かなつながりが育まれる社会」である。人は人とのつながりのなかで安心を感じ、モラルを高め、成長することができる。助け合い、いたわり合い、支え合うコミュニティを持続させていく支援が要る。3)働き、生活することを共に支え合う社会国民が安心して働き、生活していくためには、教育・訓練、医療、保育、介護、住宅などの基本的な支えが不可欠である。国民の必要に沿った、質の高い支えをつくりだす上で、国、自治体、民間企業、NPOの連携が求められる。したがって「安心社会」は、第三に「働き、生活することを共に支え合う社会」である。●10の緊急施策1)子育て世帯、働く低所得世帯を支援する給付つき児童・勤労税額控除の創設2)子育て支援サービス基盤の計画的整備(多様なサービスの実現、事業参入促進)3)就学前教育の導入およびその保育や育児休業制度との総合化4)所得保障つき職業能力開発制度など雇用・生活保障のセーフティネットの構築5)給付型奨学金制度の導入など高等教育の私的負担を軽減する措置6)非正規労働者への社会保険・労働保険適用拡大など非正規雇用の処遇格差の是正7)コミュニティにおける医療・介護連携の推進とそれに連動した独居高齢者に対する住宅保障8)安心保障番号/カード(社会保障番号/カード)の導入9)「安心社会実現本部」「安心社会実現オンブズマン」の設置10)政府をあげて改革に取り組むための行政組織の再編・人的資源の再配分子育てと勤労の両立支援や、職業能力の低さや非正規労働といった未来に向けての「負の資産」の問題解決、あらゆる人を社会的孤立から守ることに緊急施策の主眼があるようです。そこで気になるのは、身を粉にして働くうちに、あるいは親の介護のために、婚期を逃してしまった「おひとりさま」の「安心」はどうなるのかな?ということ。ま、自助努力で何とかするしかないわけですね。お金も家も健康もなくなって、高齢者になったときに初めて支援してもらえるのかな。「日本おひとりさま党」という新党でもつくろうか……というのは冗談ですが私自身の将来の問題に引きつけて考えてみると、地域におけるソーシャルビジネスの支援、あるいはそれへの参加ということになるかなあという気がしています。安心社会実現会議の構成メンバーは、こちら最終報告書の全文は、こちら
2009年06月17日
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