この広告は30日以上更新がないブログに表示されております。
新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
広告
posted by fanblog
2017年03月10日
2017年3月第2週の成績
多くのFX関連書籍・記事で主流・基本だと言う トレンドフォローでの取引
は、多くの結果が示す通り、ほとんどの人に適していません。普通の人がFXを始める際には、もっと適した方法があると思って、このブログを始めました。このブログでは、経済指標発表前後の短期シナリオ手法というやり方を紹介しています。詳細は 「FXは上達するのか」
をご覧ください。
次週もFOMC絡みの思惑が小さな指標結果よりも重視される時期のため、あまり取引できる機会がありません。
今週は、指標単位で久しぶりの全勝です。
豪州RBA政策金利・米国貿易収支が事前分析して取引するつもりでしたが、所用により取引が出来ませんでした。RBA政策金利での事前分析・シナリオは、取引していたら間違いなく損切となっていたでしょう。金利絡みの発表だったので、損切も大きくなっていた可能性が高い。
個人的には運が良かったものの、ブログを始めてからは素直に喜べません。この雑文を信じて損をした人が居たらと気になります。
次週も引き続き、FOMCとその影響が一段落するまで、小さな指標での分析がまともにできない状態が続きます。
ポジションを取るなら慎重に、そしてもし少ない資金でやっているならポジションを長く持たないこと、負けても負けが続いても決して一発で取り返そうとしたりせず、冷静に、勝率で取り返すレベルを目指すことが多少の損得よりも優先、と自分に言い聞かせること。
但し、ポジションを持つなら必ず、いつどんな状況でポジションを取り、どうやって解消するかをイメージしてから取引しましょう。
1か月・3か月・半年・1年と続ければ、きっと上手くなっていく自分に気づくでしょう。
おやすみなさい。
【1. 成績】
【2. 所感】
次週もFOMC絡みの思惑が小さな指標結果よりも重視される時期のため、あまり取引できる機会がありません。
今週は、指標単位で久しぶりの全勝です。
豪州RBA政策金利・米国貿易収支が事前分析して取引するつもりでしたが、所用により取引が出来ませんでした。RBA政策金利での事前分析・シナリオは、取引していたら間違いなく損切となっていたでしょう。金利絡みの発表だったので、損切も大きくなっていた可能性が高い。
個人的には運が良かったものの、ブログを始めてからは素直に喜べません。この雑文を信じて損をした人が居たらと気になります。
次週も引き続き、FOMCとその影響が一段落するまで、小さな指標での分析がまともにできない状態が続きます。
ポジションを取るなら慎重に、そしてもし少ない資金でやっているならポジションを長く持たないこと、負けても負けが続いても決して一発で取り返そうとしたりせず、冷静に、勝率で取り返すレベルを目指すことが多少の損得よりも優先、と自分に言い聞かせること。
但し、ポジションを持つなら必ず、いつどんな状況でポジションを取り、どうやって解消するかをイメージしてから取引しましょう。
1か月・3か月・半年・1年と続ければ、きっと上手くなっていく自分に気づくでしょう。
おやすみなさい。
以上
【このカテゴリーの最新記事】
- no image
- no image
2017年3月10日22:30発表予定ー米国雇用指標「平均時給・NFP」発表前後のUSDJPY反応分析(結果検証中)
速報です。
今回はシナリオを用意していなかったので、週次成績には加えるものの、指標成績には加えません。
23:15現在、陰線側に引く力も中途半端に強いようです。発表直前と発表後10分を過ぎての今回の動きについては「一旦清算局面」という解説がいくつか速報記事で流れています。この後、株価の動きが落ち着くまでは「?」ですが、現時点の先物株は100ドル弱の株高となっています。
下は、1時間足基準線がほぼ115円、4時間足転換線が114.9円、同基準線が114.55円、日足雲の上端が114.5円となっています。
上は、115.5が本日高値で、その上には暫く目安がありません。
ーーーーーーーーーーーー
2017年3月10日22:30に米国雇用指標「平均時給・NFP」が発表されます。今回発表は2017年2月分の集計結果です。
本指標の要点は下表に整理しておきました。
本表には、平均時給に関する情報が用意できていません(いつも通り失業率を記載)。がしかし、今回発表では平均時給がテーマと言って良いでしょう。
次に、本指標発表前後にポジションを持つときのポイントを整理しておきます。
では、お気をつけて。
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は 「1. FXは上達するのか」 をご参照ください。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
以下、「?T.調査」「?U.分析」を事前投稿し、「?V.結果」「?W.検証」を事後投稿しています。事後投稿日時は「?V.結果」のタイトル行付近に記載しています。
前回2月雇用統計では、NFP22.7万人増、失業率4.8%、平均時給26ドル(前月比0.1%増・前年比2.5%増)という結果でした。この指標結果に対し、市場は債券高(金利低下)・株高・ドル安、で反応しています。後の解説記事では「平均時給増加率減速が早期利上げの可能性の後退と見なされて、長期金利低下という反応」という解釈をいくつか見掛けました。
今回は、直近の失業保険申請件数がほぼ40年ぶりの少なさであり、一昨日発表された1月集計ADP雇用統計も大幅増となっています。前月雇用統計への反応を考えれば、好調なNFPの足を平均時給の伸び率低下がどれだけ足を引っ張るか、が今回発表のテーマと言えるでしょう。
さて、来週のFOMCを控えて先の3月4日、イエレンFRB議長の発言要点は、
というものです。また、既に雇用(失業率?)が十分との認識は、2月15日・16日の議会証言で発言しています。この発言を受けて3月利上げが債券・株価・為替への折込みが進んだ状態が現在です。
平均時給の伸び率が前回同様に鈍化しても、債券高(金利安)となる心配はあまりなさそうです。つまり、平均時給がマイナスにさえならなければ良いのです。
本指標発表で過去に最も反応したのはNFPです。前述の通り先行指標が全て改善を示唆している以上、陽線への反応が自然です。そして、もし市場予想を下回ったとしても、よっぽど悪い数字が出てこない限り、陽線でしょう。陰線に振れても、次週FOMCで利上げが確定すると見込まれる限り、発表直前の値までいずれ戻すのではないでしょうか。
平均時給がマイナスにさえならなければ、NFPの足を引っ張る力はないと考えています。
以下、本議事録について既に公開されている情報を整理します。調査分析範囲は、2015年1月分以降前回までの25回分のデータに基づいています。
定型のため、以下に過去のデータを載せますが、今回はこうした過去のデータにあまり捉われない方が良いと思います。
下図に過去の市場予想と発表結果を示します。
失業率のグラフは、とりあえず今回、無視しましょう。
NFPは、先日のADP雇用統計で大きく市場予想を超え、また1月分データも上方改定されました。よって、現在の市場予想は低すぎます(発表前までに市場予想が上方改定される可能性があります)。よって、これも今回は無視しましょう。
過去の直前10-1分足・直前1分足・直後1分足・直後11分足の始値基準ローソク足を示しておきます。
がしかし、今回は個別の細かな分析はなし、です。
今回は、過去の傾向に基づく分析が役立つと思えません。もし過去の傾向と一致点があっても、あまり意味がないと考えています。
反応性分析では、過去発表直後の1分足と11分足の跳幅と値幅を使います。この分析で十分なpipsが狙えそうな指標か否かが判断できます。
反応一致性分析は、指標発表前後の反応方向に特徴的な偏りがないかを調べています。
指標一致性分析は、指標の前回結果・市場予想・発表結果の差を求め、そのプラス・マイナスと反応方向に偏りがないかを調べています。
特にシナリオは用意しませんが、基本は買いスタンスで臨み、直前1分足のみ陰線で少し稼げるかもしれません。
もし、指標発表結果ないしは不明な思惑で陰線側に反応する場合、次週の利上げを考慮すると、いつか下降が止まります。陰線側に追いかけるよりも、そうした転換点が来るのを待って買いポジションを取る方が良いと思います。
今回はシナリオを用意していなかったので、週次成績には加えるものの、指標成績には加えません。
23:15現在、陰線側に引く力も中途半端に強いようです。発表直前と発表後10分を過ぎての今回の動きについては「一旦清算局面」という解説がいくつか速報記事で流れています。この後、株価の動きが落ち着くまでは「?」ですが、現時点の先物株は100ドル弱の株高となっています。
下は、1時間足基準線がほぼ115円、4時間足転換線が114.9円、同基準線が114.55円、日足雲の上端が114.5円となっています。
上は、115.5が本日高値で、その上には暫く目安がありません。
ーーーーーーーーーーーー
2017年3月10日22:30に米国雇用指標「平均時給・NFP」が発表されます。今回発表は2017年2月分の集計結果です。
本指標の要点は下表に整理しておきました。
本表には、平均時給に関する情報が用意できていません(いつも通り失業率を記載)。がしかし、今回発表では平均時給がテーマと言って良いでしょう。
次に、本指標発表前後にポジションを持つときのポイントを整理しておきます。
- 今回は、直近の失業保険申請件数がほぼ40年ぶりの少なさであり、一昨日発表された1月集計ADP雇用統計も大幅増となっています。前月雇用統計への反応を考えれば、好調なNFPの足を平均時給の伸び率低下がどれだけ足を引っ張るか、が今回発表のテーマと言えるでしょう。
前回発表では「平均時給の伸び率鈍化が債券高(金利安)・ドル安を招いた」という解説記事が事後に散見されました。がしかし、最近のFRB幹部による次週FOMCでの利上げに備えることを助言するような発言が続いていることや、それに伴って金利が上昇局面にあることを踏まえると、平均時給が前回よりも更にかなり強く失望させるない限り、NFPの上振れの足を引っ張るだけの力を持ちません。
よって、陽線での反応と考えられます。 - いつもの話ですが、プロフェッショナルは我々アマチュアが想像できないことを行う場合があります。特に、今回のような大きな相場ではそういうことが起こることが稀にあります。ご注意ください。
- 基本は、細かなシナリオを気にする局面ではありません。買いのスタンスで臨むつもりです。
但し、こうした予想が一方向一色の大きな相場では、発表直前や、発表直後の反応方向に対して3〜5分後や15分後前後に一旦大きく陰線側に引っ張られる場合があります(反対側に、というよりUSDJPYは陰線側に、が多い)。念のため。
またもし、指標発表結果ないしは不明な思惑で陰線側に反応する場合、次週の利上げを考慮すると、その下降はいずれ止まります。だから、理由がわからないことや、今回指標結果に従って陰線側に追いかけるよりも、そうした転換点を待って買いポジションを取る方が良いと考えています。極端な話、今回発表の反応が陰線だったなら、次週月曜に買える場面まで休んだ方がマシです。転換点そのものを狙うのは止めて、2〜3割戻したときに戻しを追いかけた方が安全です。ボリンジャーバンドを使っている人は、3シグマラインが拡散から収束に戻り始めた頃です。
でもまぁ、ポジションはなるべく短期間に清算してください。そのつもりで勝てそうな場面だけを狙って、ぱっぱとポジションを取得・解消するのが我々アマチュアの基本です。もともと雇用統計をあまりこのブログで扱っていないのは、反応が大きすぎる上、動きが他の指標と違うことが多いからです。
では、お気をつけて。
ーーー注記ーーー
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は 「1. FXは上達するのか」 をご参照ください。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
以下、「?T.調査」「?U.分析」を事前投稿し、「?V.結果」「?W.検証」を事後投稿しています。事後投稿日時は「?V.結果」のタイトル行付近に記載しています。
?T.調査
【1. 指標概要】
前回2月雇用統計では、NFP22.7万人増、失業率4.8%、平均時給26ドル(前月比0.1%増・前年比2.5%増)という結果でした。この指標結果に対し、市場は債券高(金利低下)・株高・ドル安、で反応しています。後の解説記事では「平均時給増加率減速が早期利上げの可能性の後退と見なされて、長期金利低下という反応」という解釈をいくつか見掛けました。
今回は、直近の失業保険申請件数がほぼ40年ぶりの少なさであり、一昨日発表された1月集計ADP雇用統計も大幅増となっています。前月雇用統計への反応を考えれば、好調なNFPの足を平均時給の伸び率低下がどれだけ足を引っ張るか、が今回発表のテーマと言えるでしょう。
さて、来週のFOMCを控えて先の3月4日、イエレンFRB議長の発言要点は、
- 経済が予想通り展開すれば3月利上げは適切
- 国外からのリスクはいくらか後退したもよう
- 2017年の利上げペースは過去2年間に比べ早まる
というものです。また、既に雇用(失業率?)が十分との認識は、2月15日・16日の議会証言で発言しています。この発言を受けて3月利上げが債券・株価・為替への折込みが進んだ状態が現在です。
平均時給の伸び率が前回同様に鈍化しても、債券高(金利安)となる心配はあまりなさそうです。つまり、平均時給がマイナスにさえならなければ良いのです。
本指標発表で過去に最も反応したのはNFPです。前述の通り先行指標が全て改善を示唆している以上、陽線への反応が自然です。そして、もし市場予想を下回ったとしても、よっぽど悪い数字が出てこない限り、陽線でしょう。陰線に振れても、次週FOMCで利上げが確定すると見込まれる限り、発表直前の値までいずれ戻すのではないでしょうか。
平均時給がマイナスにさえならなければ、NFPの足を引っ張る力はないと考えています。
以下、本議事録について既に公開されている情報を整理します。調査分析範囲は、2015年1月分以降前回までの25回分のデータに基づいています。
定型のため、以下に過去のデータを載せますが、今回はこうした過去のデータにあまり捉われない方が良いと思います。
(2-1. 過去情報)
下図に過去の市場予想と発表結果を示します。
失業率のグラフは、とりあえず今回、無視しましょう。
NFPは、先日のADP雇用統計で大きく市場予想を超え、また1月分データも上方改定されました。よって、現在の市場予想は低すぎます(発表前までに市場予想が上方改定される可能性があります)。よって、これも今回は無視しましょう。
(2-2. 過去反応)
過去の直前10-1分足・直前1分足・直後1分足・直後11分足の始値基準ローソク足を示しておきます。
がしかし、今回は個別の細かな分析はなし、です。
?U. 分析
今回は、過去の傾向に基づく分析が役立つと思えません。もし過去の傾向と一致点があっても、あまり意味がないと考えています。
反応性分析では、過去発表直後の1分足と11分足の跳幅と値幅を使います。この分析で十分なpipsが狙えそうな指標か否かが判断できます。
反応一致性分析は、指標発表前後の反応方向に特徴的な偏りがないかを調べています。
指標一致性分析は、指標の前回結果・市場予想・発表結果の差を求め、そのプラス・マイナスと反応方向に偏りがないかを調べています。
【6. シナリオ作成】
特にシナリオは用意しませんが、基本は買いスタンスで臨み、直前1分足のみ陰線で少し稼げるかもしれません。
もし、指標発表結果ないしは不明な思惑で陰線側に反応する場合、次週の利上げを考慮すると、いつか下降が止まります。陰線側に追いかけるよりも、そうした転換点が来るのを待って買いポジションを取る方が良いと思います。
以上
2017年03月09日
英国実態指標「鉱工業生産」発表前後のGBPJPY反応分析(2017年3月10日18:30発表結果検証済)
2017年3月10日18:30に英国実態指標「鉱工業生産」が発表されます。今回発表は2017年1月分の集計結果です。
本指標の要点は下表に整理しておきました。
次に、本指標発表前後にポジションを持つときのポイントを整理しておきます。
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は 「1. FXは上達するのか」 をご参照ください。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
以下、「?T.調査」「?U.分析」を事前投稿し、「?V.結果」「?W.検証」を事後投稿しています。事後投稿日時は「?V.結果」のタイトル行付近に記載しています。
英国実態指標「鉱工業生産」は、鉱工業と製造業の企業生産高を指数化した経済指標です。英国国家統計局が毎月中旬に前月比・前年比を発表し、反応は前月比>前年比となる傾向があります。他の先進国の鉱工業生産関連指標よりも反応が大きい、という特徴があります。
本指標の意義は、鉱工業生産がGDPの構成要素となっているため、その先行指標と言われています。がしかし、英国GDPに占める鉱工業部門の割合は20%程度しかありません。ですから、本指標がGDPの先行指標として役立つかは少し疑問があります。
以下、本議事録について既に公開されている情報を整理します。調査分析範囲は、2015年1月分以降前回までの24回分のデータに基づいています。
下図に過去の市場予想と発表結果を示します。
発表結果に対し最も素直に反応する直後1分足跳幅の平均値は24pipsとなっています。平均値である24pipsを超えたことが46%あり、この数字は大きいと言えます。反応が大きいほとんどの指標は、たまに極めて大きく反応して平均値を引き上げていることが殆どです。そのため、本指標のように半数近くが平均値を超える指標は珍しいと言えます。
なお、調査期間において最も反応が大きかったときは50pipsでした。以上のことから、本指標は安定して大きく反応する、と言えるでしょう。
今回の市場予想は、前月比・前年比ともに前回結果よりもかなり大きな低下となっています。
同じ実態指標である小売売上高1月集計結果は、市場予想を大きく下回りました。また直近は、GBPにとって悪いニュースもありました(EU離脱後も英国に大きな分担金の可能性、スコットランド独立の騒ぎ再燃など)。
ところが、1月の製造業の実情を表すと考えられる製造業PMIの12月・1月集計結果は悪くなく、むしろ良い数字です(56付近)。悪化は2月分集計結果からです(と言っても54.6です)。PMIは、景況感と言いながらも、企業の購買担当役員から在庫・受注・納品等が前月より「良い」「同じ」「悪い」の回答形式で集めたデータに基づきます。
悪化に向かうという点までは理解できるものの、市場予想がこれほど悪化しているのは、直近の印象で予想が行われているような気がします。つまり、反応に直結しやすい前月比は、市場予想よりは上振れするのではないでしょうか。
過去の直前10-1分足・直前1分足・直後1分足・直後11分足の始値基準ローソク足を示しておきます。
直前10-1分足の過去平均跳幅・値幅は各13pips・9pipsです。
そして、事前差異との方向一致率が26%(不一致率が74%)です。今回の事前差異は、前月比・前年比ともに市場予想が前回結果より悪化しており、マイナスです。
よって、陽線の可能性が高いということになります。
直前1分足の過去平均跳幅・値幅は各9pips・5pipsです。
直前1分足は直前10-1分足との方向一致率が25%(不一致率が75%)となっています。直前10-1分足自体の分析結果は陽線となる可能性が高く(直前1分足は陰線)、また、直前1分足自体の事前差異との方向一致率も74%となっています。つまり、別々の過去分析が直前1分足が陰線で一致しています。
直後1分足の過去平均跳幅・値幅は各24pips・15pipsです。
直後1分足は、事後差異との方向一致率が71%となっています。よって、発表結果が良ければ陽線、悪ければ陰線と、素直に反応しがちです。但し、事前に陽線か陰線かを示唆する傾向は見出せませんでした。
直後11分足の過去平均跳幅・値幅は各33pips・22pipsです。
直後11分足は、直後1分足との方向一致率が71%、終値が直後1分足よりも直後11分足の方が伸びたことが71%となっています。これなら、指標発表後に反応方向を見極めてから追いかけてポジションを持っても良さそうです。
反応性分析では、過去発表直後の1分足と11分足の跳幅と値幅を使います。この分析で十分なpipsが狙えそうな指標か否かが判断できます。
反応一致性分析は、指標発表前後の反応方向に特徴的な偏りがないかを調べています。
指標一致性分析は、指標の前回結果・市場予想・発表結果の差を求め、そのプラス・マイナスと反応方向に偏りがないかを調べています。
以上の調査・分析結果に基づき、以下のシナリオで取引に臨みます。
(清書中:巻頭文言を参照ください)
以下は2017年3月10日21:50頃に追記しています。
本指標発表結果及び反応は次の通りでした。
取引結果は次の通りでした。
事前調査分析内容を、以下に検証します
指標については次のように捉えていました。
結果は、前月比が市場予想を僅かに上回りました。
反応については次のように捉えていました。
結果は、直前10-1分足が陰線、直前1分足が陰線、直後1分足が陽線、直後11分足が陽線です。なお、直後11分足終値は直後1分足終値よりも伸びました。
期待的中率通り、シナリオ勝率も推移しています。
続きを読む...
本指標の要点は下表に整理しておきました。
次に、本指標発表前後にポジションを持つときのポイントを整理しておきます。
- 現在、市場では個別の指標発表結果がどうなるかよりも、来週のFOMC利上げに向けてどう動くかがテーマとなっています。よって、指標発表前にGBPUSDとUSDJPYのトレンドを確認しておき、その方向に反するならポジションを持つのを諦めるぐらいが良いのかも知れません。
なお、本指標による反応は前月比>前年比です。また通常の市場環境では、本指標が他の主要国製造関連指標よりも安定して反応が大きいこともご注意ください。
- 今回の市場予想は、前月比・前年比ともに前回結果よりもかなり大きな低下となっています。
がしかし、サービス業関連指標は1月集計分から悪化に転じた気配があるものの、製造業関連指標の1月集計データは本指標の今回発表がそれほど大きく悪化している気配がありません(むしろ1月PMIは12月PMIよりも微減したものの55と非常に高い)。
つまり、反応に直結しやすい前月比の今回発表は、市場予想よりも上振れするのではないでしょうか。
- 直前10-1分足の過去平均跳幅・値幅は各13pips・9pipsです。
そして、事前差異との方向一致率が26%(不一致率が74%)です。今回の事前差異は、前月比・前年比ともに市場予想が前回結果より悪化しており、マイナスです。
よって、陽線の可能性が高いという結論です。
- 直前1分足の過去平均跳幅・値幅は各9pips・5pipsです。
直前1分足は直前10-1分足との方向一致率が25%(不一致率が75%)となっています。直前10-1分足自体の分析結果は陽線となる可能性が高く(直前1分足は陰線)、また、直前1分足自体の事前差異との方向一致率も74%となっています。
つまり、別々の過去分析が直前1分足が陰線という結論で一致しています。
- 直後1分足の過去平均跳幅・値幅は各24pips・15pipsです。
直後1分足は、事後差異との方向一致率が71%となっています。よって、発表結果が良ければ陽線、悪ければ陰線と、素直に反応しがちです。但し、過去の傾向からは、事前に陽線か陰線かを示唆する結果は見出せませんでした。
がしかし、上記の通り今回は前月比が市場予想よりも上振れすると予想しています。ゆえに、陽線での反応を見込んでいます。
- 直後11分足の過去平均跳幅・値幅は各33pips・22pipsです。
直後11分足は、直後1分足との方向一致率が71%、終値が直後1分足よりも直後11分足の方が伸びたことが71%となっています。これなら、指標発表後に反応方向を見極めてから追いかけてポジションを持っても良さそうです。
ーーー注記ーーー
本記事は、同じ指標の発表がある度に更新を繰り返して精度向上を図り、過去の教訓を次の発表時の取引で活かせるように努めています。がしかし、それでも的中率は75%程度に留まり、100%ではありません。詳細は 「1. FXは上達するのか」 をご参照ください。
ポジションを持つ最終的なご判断は読者ご自身の責任となります。その点を予めご了承の上、本記事がFXを楽しむ一助となれば幸いです。
以下、「?T.調査」「?U.分析」を事前投稿し、「?V.結果」「?W.検証」を事後投稿しています。事後投稿日時は「?V.結果」のタイトル行付近に記載しています。
?T.調査
【1. 指標概要】
英国実態指標「鉱工業生産」は、鉱工業と製造業の企業生産高を指数化した経済指標です。英国国家統計局が毎月中旬に前月比・前年比を発表し、反応は前月比>前年比となる傾向があります。他の先進国の鉱工業生産関連指標よりも反応が大きい、という特徴があります。
本指標の意義は、鉱工業生産がGDPの構成要素となっているため、その先行指標と言われています。がしかし、英国GDPに占める鉱工業部門の割合は20%程度しかありません。ですから、本指標がGDPの先行指標として役立つかは少し疑問があります。
以下、本議事録について既に公開されている情報を整理します。調査分析範囲は、2015年1月分以降前回までの24回分のデータに基づいています。
(2-1. 過去情報)
下図に過去の市場予想と発表結果を示します。
発表結果に対し最も素直に反応する直後1分足跳幅の平均値は24pipsとなっています。平均値である24pipsを超えたことが46%あり、この数字は大きいと言えます。反応が大きいほとんどの指標は、たまに極めて大きく反応して平均値を引き上げていることが殆どです。そのため、本指標のように半数近くが平均値を超える指標は珍しいと言えます。
なお、調査期間において最も反応が大きかったときは50pipsでした。以上のことから、本指標は安定して大きく反応する、と言えるでしょう。
今回の市場予想は、前月比・前年比ともに前回結果よりもかなり大きな低下となっています。
同じ実態指標である小売売上高1月集計結果は、市場予想を大きく下回りました。また直近は、GBPにとって悪いニュースもありました(EU離脱後も英国に大きな分担金の可能性、スコットランド独立の騒ぎ再燃など)。
ところが、1月の製造業の実情を表すと考えられる製造業PMIの12月・1月集計結果は悪くなく、むしろ良い数字です(56付近)。悪化は2月分集計結果からです(と言っても54.6です)。PMIは、景況感と言いながらも、企業の購買担当役員から在庫・受注・納品等が前月より「良い」「同じ」「悪い」の回答形式で集めたデータに基づきます。
悪化に向かうという点までは理解できるものの、市場予想がこれほど悪化しているのは、直近の印象で予想が行われているような気がします。つまり、反応に直結しやすい前月比は、市場予想よりは上振れするのではないでしょうか。
(2-2. 過去反応)
過去の直前10-1分足・直前1分足・直後1分足・直後11分足の始値基準ローソク足を示しておきます。
直前10-1分足の過去平均跳幅・値幅は各13pips・9pipsです。
そして、事前差異との方向一致率が26%(不一致率が74%)です。今回の事前差異は、前月比・前年比ともに市場予想が前回結果より悪化しており、マイナスです。
よって、陽線の可能性が高いということになります。
直前1分足の過去平均跳幅・値幅は各9pips・5pipsです。
直前1分足は直前10-1分足との方向一致率が25%(不一致率が75%)となっています。直前10-1分足自体の分析結果は陽線となる可能性が高く(直前1分足は陰線)、また、直前1分足自体の事前差異との方向一致率も74%となっています。つまり、別々の過去分析が直前1分足が陰線で一致しています。
直後1分足の過去平均跳幅・値幅は各24pips・15pipsです。
直後1分足は、事後差異との方向一致率が71%となっています。よって、発表結果が良ければ陽線、悪ければ陰線と、素直に反応しがちです。但し、事前に陽線か陰線かを示唆する傾向は見出せませんでした。
直後11分足の過去平均跳幅・値幅は各33pips・22pipsです。
直後11分足は、直後1分足との方向一致率が71%、終値が直後1分足よりも直後11分足の方が伸びたことが71%となっています。これなら、指標発表後に反応方向を見極めてから追いかけてポジションを持っても良さそうです。
?U. 分析
反応性分析では、過去発表直後の1分足と11分足の跳幅と値幅を使います。この分析で十分なpipsが狙えそうな指標か否かが判断できます。
反応一致性分析は、指標発表前後の反応方向に特徴的な偏りがないかを調べています。
指標一致性分析は、指標の前回結果・市場予想・発表結果の差を求め、そのプラス・マイナスと反応方向に偏りがないかを調べています。
【6. シナリオ作成】
以上の調査・分析結果に基づき、以下のシナリオで取引に臨みます。
(清書中:巻頭文言を参照ください)
2017年3月10日18:30発表
以下は2017年3月10日21:50頃に追記しています。
?V. 結果
【7. 発表結果】
(7-1. 指標結果)
本指標発表結果及び反応は次の通りでした。
(7-2. 取引結果)
取引結果は次の通りでした。
【8. 調査分析検証】
事前調査分析内容を、以下に検証します
指標については次のように捉えていました。
- 現在、市場では個別の指標発表結果がどうなるかよりも、来週のFOMC利上げに向けてどう動くかがテーマとなっています。よって、指標発表前にGBPUSDとUSDJPYのトレンドを確認しておき、その方向に反するならポジションを持つのを諦めるぐらいが良いのかも知れません。
なお、本指標による反応は前月比>前年比です。また通常の市場環境では、本指標が他の主要国製造関連指標よりも安定して反応が大きいこともご注意ください。
- 今回の市場予想は、前月比・前年比ともに前回結果よりもかなり大きな低下となっています。
がしかし、サービス業関連指標は1月集計分から悪化に転じた気配があるものの、製造業関連指標の1月集計データは本指標の今回発表がそれほど大きく悪化している気配がありません(むしろ1月PMIは12月PMIよりも微減したものの55と非常に高い)。
つまり、反応に直結しやすい前月比の今回発表は、市場予想よりも上振れするのではないでしょうか。
結果は、前月比が市場予想を僅かに上回りました。
反応については次のように捉えていました。
- 直前10-1分足の過去平均跳幅・値幅は各13pips・9pipsです。
そして、事前差異との方向一致率が26%(不一致率が74%)です。今回の事前差異は、前月比・前年比ともに市場予想が前回結果より悪化しており、マイナスです。
よって、陽線の可能性が高いという結論です。
- 直前1分足の過去平均跳幅・値幅は各9pips・5pipsです。
直前1分足は直前10-1分足との方向一致率が25%(不一致率が75%)となっています。直前10-1分足自体の分析結果は陽線となる可能性が高く(直前1分足は陰線)、また、直前1分足自体の事前差異との方向一致率も74%となっています。
つまり、別々の過去分析が直前1分足が陰線という結論で一致しています。
- 直後1分足の過去平均跳幅・値幅は各24pips・15pipsです。
直後1分足は、事後差異との方向一致率が71%となっています。よって、発表結果が良ければ陽線、悪ければ陰線と、素直に反応しがちです。但し、過去の傾向からは、事前に陽線か陰線かを示唆する結果は見出せませんでした。
がしかし、上記の通り今回は前月比が市場予想よりも上振れすると予想しています。ゆえに、陽線での反応を見込んでいます。
- 直後11分足の過去平均跳幅・値幅は各33pips・22pipsです。
直後11分足は、直後1分足との方向一致率が71%、終値が直後1分足よりも直後11分足の方が伸びたことが71%となっています。これなら、指標発表後に反応方向を見極めてから追いかけてポジションを持っても良さそうです。
結果は、直前10-1分足が陰線、直前1分足が陰線、直後1分足が陽線、直後11分足が陽線です。なお、直後11分足終値は直後1分足終値よりも伸びました。
【9. シナリオ検証】
期待的中率通り、シナリオ勝率も推移しています。
以上
続きを読む...
潮目が変わった?
ADP雇用統計の結果が市場予想を大幅に上回った結果、金曜に予定される雇用統計を楽観視する見方が広まっているのでしょうか。今夜はUSDJPYがなかなか元のレベルまで戻りません。
但し、もともとUSDJPYチャートは、日足で遅行線がレートを上抜けて追撃を示唆し始めており、雲のねじれ部分にも達しています。EURUSDやGBPUSDは、既に雲の下で目印がある位置ではありません。だから、他の主要通貨の動きを見てみましょう。
EURUSD・GBPUSDを見てみると、ADP発表後に一旦はほぼ発表前のレベルに戻したものの、再度ADP発表後のレベルになっています。主要通貨では、AUDUSDがUSDJPYと同じように、ADP発表後の水準にほぼ留まっています。
これで確認できました。
JPY固有の動きでなく、主要通貨全てがUSD買に動き始めたかも知れません。明朝までこの水準が続く、あるいは未明に半値戻しで跳ね返されていたら、潮目が変わった可能性がありますね。
115円にはオプション絡みの防戦売りが多いと聞きます。雇用統計までに115円の壁を削れれば、あとは金利発表前に長く続いた111円〜115円のレンジを上抜けするかも知れませんね。
最後に気になる点は、昨夕の欧州市場初めにEURが売られてUSDが買われている点です。EURUSDがADP発表後に一旦戻したのは利確でUSDが売られたからかも知れません。その場合、欧州大勢はまだUSDを買い上げる自信がなく、ポジションを持ち続けられない、ということです。
EURUSDやGBPUSDのUSD買加速が始まるまではちょっと不安を残しています。
ではおやすみなさい。
但し、もともとUSDJPYチャートは、日足で遅行線がレートを上抜けて追撃を示唆し始めており、雲のねじれ部分にも達しています。EURUSDやGBPUSDは、既に雲の下で目印がある位置ではありません。だから、他の主要通貨の動きを見てみましょう。
EURUSD・GBPUSDを見てみると、ADP発表後に一旦はほぼ発表前のレベルに戻したものの、再度ADP発表後のレベルになっています。主要通貨では、AUDUSDがUSDJPYと同じように、ADP発表後の水準にほぼ留まっています。
これで確認できました。
JPY固有の動きでなく、主要通貨全てがUSD買に動き始めたかも知れません。明朝までこの水準が続く、あるいは未明に半値戻しで跳ね返されていたら、潮目が変わった可能性がありますね。
115円にはオプション絡みの防戦売りが多いと聞きます。雇用統計までに115円の壁を削れれば、あとは金利発表前に長く続いた111円〜115円のレンジを上抜けするかも知れませんね。
最後に気になる点は、昨夕の欧州市場初めにEURが売られてUSDが買われている点です。EURUSDがADP発表後に一旦戻したのは利確でUSDが売られたからかも知れません。その場合、欧州大勢はまだUSDを買い上げる自信がなく、ポジションを持ち続けられない、ということです。
EURUSDやGBPUSDのUSD買加速が始まるまではちょっと不安を残しています。
ではおやすみなさい。
以上