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2022年05月31日

ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ

面白い映画を見つけるには、やはり誰かのお勧めを観るのが手っ取り早いですね。
ただ、漠然と高評価の映画を探しても、自分の好みとはかなり違うことも多いはずです。
手堅い方法としては、自分が好きな作家(小説家とか漫画家とか映像作家とか何でもOK)が挙げている作品を観るというものがあります。その作家をより深く知ることが出来て、しかも好みが合うことが多い。

ということで、「ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ」という映画は、某作家のお勧め映画です。
うん、確かに面白い。しかも日本未公開。DVDは出てるけど、ロードショーされなかった傑作。

かんたんなあらすじは以下の通り。
「主人公のマックス・カートライト(タイッサ・ファーミガ)は、いまだカルト的な人気を誇るスラッシャー映画『血まみれのキャンプ場』に出演した女優で母親のアマンダ(マリン・アッカーマン)の娘である。いろいろあって、マックスとその友人ご一行は、その『血まみれのキャンプ場』という映画の世界に入り込んでしまう。すでに故人となっているママに会えたのはいいけど、殺人鬼もやって来る。映画の世界だから当然シナリオがあって、勝手に脱出できない。やっぱみんな死んじゃうの!?」
・・・という、かなり「メタ」な作品です。
主に1980年代に公開された低予算なB級映画のテイストをモチーフとしています。美術や音楽、衣装など細かいところに至るまでその時代のホラー映画作品へのオマージュも見られます。ちなみに「ファイナル・ガール」とは、ホラー映画で最後に生き残る女性の登場人物を指します。

その映画が面白いかどうかは、じつは冒頭の10分で分かります。この映画はもちろん合格。
こういう映画を観ると、やはりハリウッドの役者の層の厚さが分かります。
この映画では、演技レベルが3層に分かれています。
1 現実レベルに近い演技
2 B級ホラー映画のバカで過剰な演技
3 1と2が混在した演技
すでにお分かりかと思いますが、この映画のジャンルはじつはコメディに分類されています。
ホラーとコメディと感動作をいっぺんに味わいたい方は、騙されたと思って観てみよう。


posted by ゆうすけ at 21:20 | TrackBack(0) | 映画・TV

2022年05月29日

ウェザーニュース切り抜き

気が付けば5月が終わろうとしています。光陰矢の如し。
などと言いますが、光が「矢」のようなゆっくりしたスピードだったら大変です。
光が遅い世界(人間が光速度に近づいた世界)では時間の経過が遅くなり、見える景色もドップラー効果でスゲエ変な色になって、しかも物の長さが伸びたりして見えます。
光陰は光速度で不変です。

そんな屁理屈を考えながら、久しぶりの休日だったのでマンガ喫茶に行きました。
ちなみに先週は日曜から土曜まで働きました。1週間に7日。神様ですら週に1日は休むのに。
さてこそ。「週刊少年サンデー」を読んでいたら、「トニカクカワイイ」というラブコメのあらすじに、「ウェザーニュース切り抜きをYoutubeで見ていたら一日が終わってしまった」というような記述がありました。
いろいろおかしい点があるので、少しだけ解説です。
「トニカクカワイイ」は、畑健二郎による日本の漫画です。「週刊少年サンデー」で2018年12号から連載が続いており、コミックスも2022年現在19巻まで出ています。いわゆる人気マンガです。
新婚さんがイチャイチャするラブコメで、基本的に毎回読み切りですが、ときどき連続エピソードが入ります。週刊連載なので毎回柱に「前回までのあらすじ」が載るのですが、この内容が一部では人気です。
じつはこの「あらすじ」は、本編とは全然関係ない「ショートストーリー」で、内容としては他のマンガやアニメ、ゲームのパロディなど、作者の個人的趣味を煮詰めたようなものです。
最近はネタ切れが発生して、SNSで「あらすじの募集」?をしてみたり、でっかい文字で近況というか、危機的状況を叫んでみたりしています。
で、今回は特にネタではなく、「あらすじ」が書けなかった理由を簡潔に述べた訳です。

それを読んだ管理人がまず第一に思ったのは、以下のとおり。
「ウェザーニュース切り抜き、というのは大島璃音の映像に相違あるまい。いや、そう決めた」
そうです。管理人はWEBのウェーザーニュースでお天気お姉さんをやっている「大島璃音」のファンなのです。
oosimarinonn01.jpg
ウェザーニュース出演中の大島璃音さん
Youtubeで大量の切抜き動画が配信されています

大島璃音さんは、「りのん」という名前から、「のん」「のん様」という愛称で呼ばれているようですが、管理人的にはそのまま「りのん」です。
「りのん」といえば「あの夏で待ってる」で、ヒロインのイチカが飼っている?謎生物の「りのん」です。
「りのん」いいよね。

2022年05月22日

銀河大計画2022発動

管理人のゆうすけです。
5月の投稿はGW以降サボっておりましたが、実は本業が忙しかったのです。
このサイトは「銀河大計画」という同人誌の別館、というコンセプトなのですが、その本館である「銀河大計画」の2022年版を発行するために、原稿書きや構成などを進めていました。
銀河大計画は、昔は毎年発行していましたが、最近はややサボり気味です。
同人誌のメンバーは複数人いますが、原稿を書くのはだいたい4、5人です。
今年の1月に集まってキャンプをした時に、2022を出そうということになり、原稿締め切りをGWに決めました。
こういう時、他のサークルなどでは「原稿が集まらな〜い」という話をよく聞きますが、我々は違います。
締め切り前に送ってくるやつが1名。ちょっとだけ遅れて出してくるヤツが2名。
管理人は、そのさらに後で書き上げて、GWが終わるまでには、全て揃っていました。
恐ろしい。ヒマ人なのか? 管理人が編集長をやっているので、まあ、助かりますが、無駄にプレッシャーがかかる。
ちなみに一番で提出するのは、いつも主筆を務めるO氏です。
仕事は早いが、それなりにテキトー。とにかく書き飛ばすので、校正が大変すぎる。
固有名詞や慣用句は常に間違っているし、肝心のオチの箇所も間違っている。
俺じゃなかったら見逃してるねって箇所が100個ぐらいある。性格が滲み出るな。
そんなことで、まだ制作途中です。
一応著者校もやりたいし、全体の構成と目次の作成、表紙と裏表紙の作成など、諸々あります。
同人誌って、原稿を書いた後のポストプロダクションも意外な手間なのです。
夏のコミケには余裕で間に合うと思いますが、頑張ろう。
posted by ゆうすけ at 08:59 | TrackBack(0) | 同人誌

2022年05月05日

ODD TAXI in the woods(オッドタクシー劇場版)

TVアニメの「オッドタクシー」については以前に記事を書いておりますが、劇場版が公開されたのでフラフラと観に行ってきました。
以下ははげしくネタバレを含んだ記述になりますので、「ODDTAXI」のTV版と劇場版を未見の方は、読まない方が賢明です。念のためにご注意です。
oddtaxi02.png
「ODDTAXI in the woods」
2022年製作/128分
監督 木下麦
脚本 此元和津也

最初にお断りですが、この映画は、TVシリーズを全部見た方に向けて作られています。

基本的に「総集編」です。
「総集編」映画は、なかなか難しい代物で、上手く出来たためしがないのが通説です。
奇跡的に上手くいった作品もありますが、ぼんやりしていると名場面集になってしまう。
見せ方にいろいろ工夫が必要なのです。
ということで、この映画ですが、わりと頑張っています。
作品内のある事件に焦点を当てて、「探偵」が関係者から次々と話を聞きだす方式で全体を俯瞰させています。
TV版には「探偵」は登場しなかったので、誰が「探偵」なんだよって思ったら、知らない子でした。
うそです。じつは本編に少し出ていたのですが、完全に忘れていた人です。お前らかよ。
「探偵」の目的は、映画内でも明らかにされていませんが、いくつか考察はできます。
そして、この「探偵」の活躍のおかげで、劇場版のエンディングに辿り着いたのかと推察されます。
ということで、この映画の一番の見どころというか、唯一の「新ネタ」である「最終話のその後」です。
TV版は、1クールの作品として完全に仕上がっていますので、特に加えるものはないのです。完璧です。
この映画は、いわば「蛇足」です。最終話のラストの続きが気になる人への、余計なお節介です。
個人的にはOKです。ちょっと安心しました。
というのは、最初話のラストは、派手な騒動が落ち着いた数日後、主人公のタクシーに「殺人鬼」が乗り込むシーンで終わっているのです。
主人公が「殺人鬼」の正体に気付いているのかは不明なことと、「殺人鬼」は主人公を殺す目的で乗り込んだことが示されており、その結末が明かされないまま「おしまい」になっています。
気になるよね。劇場版を観に来た人の9割は、これを確かめるためだと思う。まんまとのせられてやったぜ。
さて、結論からいいますと、主人公は危機を回避します。
映画版でも派手な立ち回りはないのですが、二人が会話を交わした後、いよいよ、というところでカメラは引き絵になり、タクシーを上から俯瞰します。
おそらく主人公が背後からの攻撃に対応したのか、後席のドアが勢いよく開き、車体が大きく揺れます。
そこでシーンが変わって、ラストシーン、エンディングに流れてゆきます。
ラストは主人公と彼女のドライブデート、それからエンディングでいくつかの情報が示され、TV版で殺害されたかと思われた居酒屋のおかみさんが入院していること、主人公を襲った「殺人鬼」が逮捕されたこと、その逮捕に関係して、主人公が命を救った友人が協力しており、警察から表彰されたことなどが分かります。
じつは居酒屋のおかみさんが今回の「探偵」の依頼主と思われます。彼女を襲ったのも同じ「殺人鬼」だったことから、あらかじめ主人公にはいずれ「殺人鬼」がやってくることが知らされており、その対策が講じられていたようです。罠にかかったのは「殺人鬼」のほうだった、という見方が正しいと思います。
この「殺人鬼」を特定したり、おびきだしに成功したのは、この「劇場版」で活躍した「探偵」の報告が、予めおかみさんに届いていたからだと思います。おかみさんが「殺人鬼」に殺害されなかったのも、事前に情報をつかんでいて、最悪の事態を避けることが出来たのかなあと思います。
綺麗に終わった作品に、わざわざ付け足しをするのは無粋なマネとは思いますが、こういう2段オチも、まあアリかと思います。ハッピーエンドで終わってほしいと願うのは、そんなに悪いことでもないと思うのですよ。
posted by ゆうすけ at 15:09 | TrackBack(0) | 映画・TV

2022年05月03日

2022年春アニメ

管理人のゆうすけです。GWで3連休を堪能しています。
すごいね、明日もあさってもお休みですよ。天国かよ。
そんなわけで、録画してあるアニメなどを見ています。
今期の一番はダントツで「SPY×FAMILY」だと思います。
制作会社とか監督とか(ユニコーンガンダムの古橋監督が登板)、もう絶対勝利する布陣で臨んでいるのがすごい。EDは密かにエヴァのスタジオカラーの人がやっている。センスいいよね。

本命はそういうことですが、管理人的には「パリピ孔明」が気になっています。
原作は同名のマンガで、現在コミックスが9巻まで出ているはずです。
原作は未読ですが、アニメはなかなか面白い。OPを見てるだけで多幸感に包まれる。
あの諸葛亮公明が、現代の渋谷に転生してパリピになります。
偶然出会った歌手のタマゴの英子ちゃんの歌声に心を奪われ、彼女の「軍師」となることを今世の誓いとするという、無理を承知で推し通す物語です。
paripi02.jpg
「パリピ孔明」
原作:四葉夕卜・小川亮
監督:本間 修
シリーズ構成:米内山陽子
制作:P.A.WORKS

諸葛亮孔明は中国後漢末期から三国時代の人で、かの「三国志」で有名です。蜀漢の建国者である劉備に仕え「天才軍師」としてよく知られています。
いわゆる「オタク」と呼ばれる人々には、不文律ながらもある種の「必修科目」が存在し、「ガンダム」やら「クトゥルフ神話」やらがありますが、「三国志」もそのひとつです。
管理人は「蒼天航路」というマンガで三国志を履修しましたが、古い世代だと横山光輝のマンガ、小説派だと吉川英治や北方謙三で履修しています。他にもゲームで履修する者も多数います。
そしてついに「パリピ孔明」で履修する世代がでてきたなあと深い感慨を覚えています。
孔明が本当に現代に転生してこのアニメを見たらどう感じるでしょうか。
昔、「這いよれニャル子さん」を初めて見たときの衝撃を思い出します。
ラブクラフト先生を穢土転生させて、「ニャル子」のアニメを見せてあげたいと思いました。
孔明もラブクラフト先生も、全然理解できないでしょうね。
我々は古典から学ぶというよりも、古典を含めたあらゆるものを自らが望む形に改変し味わいつくそうとしています。
ちょっと怖い気がしますが、その先に何があるのか見てみたい。
posted by ゆうすけ at 21:14 | TrackBack(0) | 映画・TV

2022年05月01日

人形の国(by弐瓶勉)

弐瓶勉(にへいつとむ)は日本の漫画家で、代表作は「BLAME!」「シドニアの騎士」などがあります。
「人形の国」は弐瓶勉の作品で、2017年から 2021年にかけて『月刊少年シリウス』で連載され、全9巻で完結しています。
管理人は弐瓶勉の大ファン、というわけではないのですが、わりと昔から読んでいます。
作風はかなり個性的で、基本的にSF、トッピングでラブコメやギャグを少々、絵柄はメビウスや大友克洋、宮崎駿などを取り込んだ、アクのある感じです。デビュー作の「BLAME!」の頃に比べて最近は絵が「白い」雰囲気ですが、個人的には余分な線が省略されて読みやすいと思います。
人工構造物が複雑に積層化された世界や、その中で徘徊する自動機械(生物的な進化を遂げている)を延々と描き続けている人です。「風の谷のナウシカ」の世界を構成する菌類や蟲たちが、「機械」に置換された世界だと思っていただければ分かりやすいでしょう。

「人形の国」は、遠未来でのAPOSIMZ(アポシムズ)と呼ばれる人工天体を舞台に繰り広げられる復讐と戦いの物語です。
アポシズムは直径が12万kmという設定です。ざっくり地球の10倍、土星ぐらいのサイズです。でかいね。
「アポシムズには超構造体殻に覆われた地底空間が存在し、50世紀前に地底との戦争に敗れた地表人はアポシムズでの正当な居住権を失ったまま、危険な自動機械が徘徊し、人間が機械化してしまう感染病(人形病)さえ蔓延する極寒の地表に捨て置かれた。白菱の梁のエスローは地底からの使者タイターニアと出会い、正規人形へと生まれ変わった。そして、故郷を滅ぼした上に今なお周辺民族を脅かし続けるリベドア帝国の皇帝スオウニチコを打倒するために旅立つ・・・。」
・・・という世界観なのですが、如何でしょうか。ご理解いただけましたでしょうか?
お話の骨格は「風の谷のナウシカ」に似ています。序盤は特にそうです。
それに加えて、「変身ヒーローもの」のテイストが混ざっています。
弐瓶勉が初めて「少年誌」で連載をするにあたり、変身とかバトルなど、キャッチ—な要素を盛り込んだのかなと思われます。
ただし、変身(「正規人形」と呼称される外殻を纏った形態)するためには、「コード」と呼ばれる装置を使い、転換に成功して「正規人形」になる必要があります。適合確率は1万分の1ぐらい。大半は失敗して死にます。
正規人形化すると、基本的に「人」ではなくなるので、食事や睡眠は不要になります。
通常時は人間形態で、戦闘時には「鎧化(がいか)」して個別の特殊能力を発揮します。
なかなか間口の狭いマンガですが、熱心なファンがいるのも事実です。

この作品は全9巻で完結していますが、後半かなり端折っています。
9巻後半の108頁から109頁にかけてなどはその顕著な例で、見開いた右頁でふたつの陣営が鎧化して睨み合っており、左頁に移るとその「壮絶な戦い」が終わっていて、ほぼ全員が死亡しています。すごい省略だ。
また、最終話では、主人公と皇帝の戦いに決着がつきますが、主人公に何も語らせないまま幕が引かれるので、読者的には「置いて行かれた」感が強いです。
少年マンガらしく、主人公がもう少し熱血で饒舌な奴だったら違う印象になったかと思いますが、弐瓶勉らしい「寡黙な主人公」の物語にふさわしい終わり方ではあります。

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ゆうすけ
銀河大計画別館の管理人。 「銀河大計画」は、1993年から細々とやっている同人誌です。 ゆうすけが書いたネタや没ネタなどを、別館で細々と掲載します。どうぞよろしく。 アイコン卵酒秋刀魚さん。
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