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2017年08月22日

作業療法: 絵を描く ── 社会との関わりのいろいろ

午前 2 時半起床.

今日は作業療法で絵を描きに行く.

弁当の支度をするまで数学をやる.
昨日, 問題が解けたと思っていたが, 朝の静かな時間の中で見直しをしていたら間違っていた.
逆圏というものに対する理解がまだまだだったために途中で元の圏と逆圏とを混乱して推論を進めてしまっている.
これは駄目.
ただ筋道は合っているので証明のやり方はある筈と思う.

弁当を作る. 先日, スーパーで安売りをしていたソーセージを燒く. それとキャベツのスパイス炒め, 納豆, 浅漬け.
キャベツがもう無くなる. また買っておかないといけない.

いつものことだが弁当を作る前に頓服を飲む. 外に出ることで不安・緊張が高まり調理がおぼつかなくなってしまうのが怖い.

アトリエでは 2 枚の絵を並行して描いた. どちらも描きたい感じに近付いてきた.



横で絵を描くのが一区切りついたメンバー二人が会話をしていた.
作業所 (障碍者がパンを焼いたり, 工芸品を作ったりして社会復帰を図るための施設. 給料も出る. ただし非常に少なく労働の内容と質に見合わないと思う) での仕事について, 人付き合いが難しいことをもう一人に相談していた.

傍で聴きながらそういうことはあるよなあと思った.
デイケアもそうだけれど, 作業所も狭い人間関係の中で協力していくつかの定められた仕事をこなしていく.
そういう狭い空間で人間関係をうまく保ちながら仕事を監督責任者の期待通りに進めていくことは難しい.

相談を受けたメンバーは, 作業所ではなくて通常の職場 (アルバイト・正社員雇用など) の障碍者雇用で探してみたらどう, と応じていた.
また, 自分で何かを作るとか企画するとかして自治体のイベントやネットなどで売ったりプロジェクトを進めていったらとも.
彼はデザインとかファッションに興味があるのでそのための準備を進めていると言う.

これには賛成する.
自分もそんな感じで模索しているから. ただ, 現在の引き籠もっているのが一番の安らぎという体調でどうやるか, まだ先が見えない.
全然.
今は休むときだから,... と自分に言い聞かせるのもいつまで堪えられるかなあ.

二人ともうまくいくといいな.

※: 作業所のこと: 自分は作業所で働いたことは無い. 何でもかんでも鬱病のせいにしたくはないが, 継続する, 時間を守る, きちんと仕事をやり遂げる人でないと行って参加するのは難しいと言われた. とても自分に超えられるハードルではなかった.
作業所で働く友人から聴いた情報を元に書いている.



行き帰りの電車の中で朝できなかった問題を考えた. まだ荒削りだができたように思う. 今朝のことがあるから当てにならないが.
明日また見直してみる.

帰宅してシャワーを浴びる.
夕食はトマトシチュー. ミートボール, 茄子, 玉葱, 人参, セロリ, エリンギを入れる.
美味しい. 残りは保存して明日か明後日にトマトパスタにしよう.

今日は絵に集中してかなり進んだがその分疲れたので早めに休む.
posted by 底彦 at 20:34 | Comment(2) | TrackBack(0) |

2017年08月21日

鰹の刺身を買う

午前 2 時半起床.

数学をやる. 半順序集合を圏として見たときに, その逆圏が何になるか. 元の圏としての半順序集合との関係はどうなるか, という問題を考えた.
かなり踏み込んで考えることができたが, 昼過ぎにちょっと頭が混乱したのでプールに出かけて泳いだ.
気持ちがいい.

帰りにスーパーに寄ったら鰹の刺身を安く売っていたのでサクの半分 (その大きさしか無かった) を買ってかえる.

数学で混乱した部分はあらためて整理してみたら正しそう.
明日, もう一度冷静になって考えてみる.

夕食は鰹の刺身, トマトと大葉のサラダと納豆とご飯.
posted by 底彦 at 21:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日常生活

2017年08月20日

HP-42S: LAST X レジスター ── 誤りの訂正のための利用

\(\mathrm{LAST\,X}\) レジスターは, 直前の数値計算機能で使用した \(\mathrm{X}\) レジスターの内容を保持している.
直前の「数値計算機能」で使用した \(\mathrm{X}\) レジスターの値を \(\mathrm{LAST\,X}\) レジスターに格納するのであって, 単なるスタックの上昇・下降 (たとえば新しい数値の \(\mathrm{X}\) レジスターへの入力など) などの場合にはこのような処理は発生しない.
このレジスターの内容を呼び出すことによって計算間違いの際のリカバリーや入力の簡略化が行える.

ということなのだが, これを理解するのが自分にとっては大変な作業だった.

まず, \(\mathrm{LAST\,X}\) レジスターは

1. 誤りの訂正
2. 計算での数値の再使用

の 2 つの目的に使用する.

"1. 誤りの訂正" は以下の 2 つの用途に使用される.
1.1. 単項演算関数 (\(x^2, \sqrt{x}, \mathrm{sin}, \mathrm{cos}\), etc.) の誤り
例: 値 \(14\) に対して単項演算関数 \(x^2\) を実行するつもりが \(\sqrt{x}\) を実行してしまった場合 (誤った解 \(3.7417\) が得られる), 次の \(\mathrm{LAST\,x}\) 操作以降の処理でリカバリーが行なわれる (正しい解 \(196\) が得られる).
\begin{equation*}
\newcommand{\q}{\hspace{1em}}
\newcommand{\Mr}[1]{\mathrm{#1}}
14 \q \Mr{ENTER} \q \sqrt{x} \q \Mr{LAST\,}x \q x^2
\end{equation*}

"1.2. 二項演算関数 (\(+, -, \times, \div, y^x\), etc.) の誤り" は以下の 3 通りに分類される.
1.2.1. 二項演算関数の誤り
例: \(16 \times 19\) を計算するつもりが \(16 \div 19\) を実行してしまった場合 (誤った解 \(8.4211 \times 10^{-1}\) が得られる), 次の最初の \(\mathrm{LAST\,}x\) 操作以降の処理でリカバリーが行われる (正しい解 \(304\) が得られる).
\begin{equation*}
\newcommand{\q}{\hspace{1em}}
\newcommand{\Mr}[1]{\mathrm{#1}}
16 \q \Mr{ENTER} \q 19 \q \div \q \Mr{LAST\,}x \q \times \q \Mr{LAST\,}x \q \times
\end{equation*}

1.2.2. 2 番目の数値の誤り
例: \(255 \div 17\) を計算するつもりが \(255 \div 16\) を実行してしまった場合 (誤った解 \(15.9375\) が得られる), 次の \(\mathrm{LAST\,}x\) 操作以降の処理でリカバリーが行われる (正しい解 \(15\) が得られる).
\begin{equation*}
\newcommand{\q}{\hspace{1em}}
\newcommand{\Mr}[1]{\mathrm{#1}}
255 \q \Mr{ENTER} \q 16 \q \div \q \Mr{LAST\,}x \q \times \q 17 \q \div
\end{equation*}

1.2.3. 1 番目の数値の誤り
\(29 \times 7\) を計算するつもりが \(28 \times 7\) を計算してしまった場合 (誤った解 \(196\) が得られる), 次の \(\mathrm{LAST\,}x\) 操作以降の処理でリカバリーが行われる (正しい解 \(203\) が得られる).
\begin{equation*}
\newcommand{\q}{\hspace{1em}}
\newcommand{\Mr}[1]{\mathrm{#1}}
28 \q \Mr{ENTER} \q 7 \q \times \q 29 \q \Mr{LAST\,}x \q \times
\end{equation*}

応用問題
値 \(29 \times 7\) を計算するつもりが \(29^7\) を計算してしまった場合 (誤った解 \(17,249,876,309\) が得られる), 次の \(\mathrm{LAST\,}x\) 操作以降の処理でリカバリーが行われる (正しい解 \(203\) が得られる).
\begin{equation*}
\newcommand{\q}{\hspace{1em}}
\newcommand{\Mr}[1]{\mathrm{#1}}
29 \q \Mr{ENTER} \q 7 \q y^x \q \Mr{LAST\,}x \q 1/x \q \Mr{LAST\,}x \q y^x \q \Mr{LAST\,}x \q 1/x \q \times
\end{equation*}

マニュアルにはこういう説明が文章だけで書いてあって (ただし例は自分が適当に考えたものでマニュアル記載のものとは異なる), 電卓で検算してみてもよくわからなかった.
それでスタックと \(\mathrm{LAST\,X}\) レジスターがどうなっているかを図に書いてやっと理解できた.
※: 以下の \(\mathrm{X}, \mathrm{Y}, \mathrm{Z}, \mathrm{T}\) レジスターからなるスタックと \(\mathrm{LAST\,X}\) レジスターの図において, 電卓のディスプレイには \(\mathrm{X}\) レジスターの内容と \(\mathrm{Y}\) レジスターの内容のみが表示されている.
\begin{equation*}
\newcommand{\q}{\hspace{1em}}
\newcommand{\Mr}[1]{\mathrm{#1}}
\begin{array}{|lc|}
\hline
\mathrm{Y}: & \hspace{6em} \\
\mathrm{X}: & \\ \hline
\end{array}
\end{equation*} こんな感じ.



● 1.1. 単項演算関数の誤りの例
値 \(14\) に対して単項演算関数 \(x^2\) を実行するつもりが \(\sqrt{x}\) を実行してしまった場合 (誤った解 \(3.7417\) が得られる), 次の \(\mathrm{LAST\,x}\) 操作以降の処理でリカバリーが行なわれる (正しい解 \(196\) が得られる).\begin{equation*}
\newcommand{\q}{\hspace{1em}}
\newcommand{\Mr}[1]{\mathrm{#1}}
14 \q \Mr{ENTER} \q \sqrt{x} \q \Mr{LAST\,}x \q x^2
\end{equation*}

(1) \(14 :\quad\) 数値の入力
\begin{equation*}
\newcommand{\q}{\hspace{1em}}
\newcommand{\Mr}[1]{\mathrm{#1}}
\begin{array}{|lc|}
\hline
\mathrm{T}: & \hspace{6em} \\ \hline
\mathrm{Z}: & \\ \hline
\mathrm{Y}: & \\ \hline
\mathrm{X}: & 14 \\ \hline \hline
\mathrm{LAST\,X}: & \\ \hline
\end{array}
\end{equation*}

(2) \(\mathrm{ENTER} :\quad\) \(\mathrm{X} \) レジスターの値を \(\mathrm{Y}\) レジスターにコピーしてスタックを上昇させる.
\begin{equation*}
\begin{array}{|lc|}
\hline
\mathrm{T}: & \hspace{6em} \\ \hline
\mathrm{Z}: & \\ \hline
\mathrm{Y}: & 14 \\ \hline
\mathrm{X}: & 14 \\ \hline \hline
\mathrm{LAST\,X}: & \\ \hline
\end{array}
\end{equation*}

(3) \(\sqrt{x} :\quad\) 誤った単項演算 \(\sqrt{x}\) を実行してしまう. 誤った結果 \(3.7417\) が得られる. 単項演算を実行した時点でそのときの \(\mathrm{X}\) レジスターの値 \(14\) が \(\mathrm{LAST\,X}\) レジスターにコピーされる.
\begin{equation*}
\begin{array}{|lc|}
\hline
\mathrm{T}: & \hspace{6em} \\ \hline
\mathrm{Z}: & \\ \hline
\mathrm{Y}: & 14 \\ \hline
\mathrm{X}: & 3.7417 \\ \hline \hline
\mathrm{LAST\,X}: & 14 \\ \hline
\end{array}
\end{equation*}

(4) \(\mathrm{LAST\,}x :\quad\) 誤りの訂正 1: \(\mathrm{LAST\,}x\) 操作により \(\mathrm{LAST\,X}\) レジスターに保存しておいた \(14\) を \(\mathrm{X}\) レジスターに復帰させる.
\begin{equation*}
\begin{array}{|lc|}
\hline
\mathrm{T}: & \hspace{6em} \\ \hline
\mathrm{Z}: & \\ \hline
\mathrm{Y}: & 14 \\ \hline
\mathrm{X}: & 14 \\ \hline \hline
\mathrm{LAST\,X}: & 14 \\ \hline
\end{array}
\end{equation*}

(5) \(x^2 :\quad\) 誤りの訂正 2: 正しい単項演算関数 \(x^2\) を \(\mathrm{X}\) レジスターの \(14\) に適用して求める結果 \(196\) を得る.
\begin{equation*}
\begin{array}{|lc|}
\hline
\mathrm{T}: & \hspace{6em} \\ \hline
\mathrm{Z}: & \\ \hline
\mathrm{Y}: & 14 \\ \hline
\mathrm{X}: & 196 \\ \hline \hline
\mathrm{LAST\,X}: & 14 \\ \hline
\end{array}
\end{equation*}



1.2.1. 二項演算関数の誤りの例
\(16 \times 19\) を計算するつもりが \(16 \div 19\) を実行してしまった場合 (誤った解 \(8.4211 \times 10^{-1}\) が得られる), 次の最初の \(\mathrm{LAST\,}x\) 操作以降の処理でリカバリーが行われる (正しい解 \(304\) が得られる).
\begin{equation*}
\newcommand{\q}{\hspace{1em}}
\newcommand{\Mr}[1]{\mathrm{#1}}
16 \q \Mr{ENTER} \q 19 \q \div \q \Mr{LAST\,}x \q \times \q \Mr{LAST\,}x \q \times
\end{equation*}

(1) \(16 :\quad\) 1 番目の数値の入力.
\begin{equation*}
\newcommand{\q}{\hspace{1em}}
\newcommand{\Mr}[1]{\mathrm{#1}}
\begin{array}{|lc|}
\hline
\mathrm{T}: & \hspace{6em} \\ \hline
\mathrm{Z}: & \\ \hline
\mathrm{Y}: & \\ \hline
\mathrm{X}: & 16 \\ \hline \hline
\mathrm{LAST\,X}: & \\ \hline
\end{array}
\end{equation*}

(2) \(\mathrm{ENTER} :\quad\) \(\mathrm{X}\) レジスターの値を \(\mathrm{Y}\) レジスターにコピーしてスタックを上昇させる.
\begin{equation*}
\newcommand{\q}{\hspace{1em}}
\newcommand{\Mr}[1]{\mathrm{#1}}
\begin{array}{|lc|}
\hline
\mathrm{T}: & \hspace{6em} \\ \hline
\mathrm{Z}: & \\ \hline
\mathrm{Y}: & 16 \\ \hline
\mathrm{X}: & 16 \\ \hline \hline
\mathrm{LAST\,X}: & \\ \hline
\end{array}
\end{equation*}

(3) \(19 :\quad\) 2 番目の数値の入力.
\begin{equation*}
\newcommand{\q}{\hspace{1em}}
\newcommand{\Mr}[1]{\mathrm{#1}}
\begin{array}{|lc|}
\hline
\mathrm{T}: & \hspace{6em} \\ \hline
\mathrm{Z}: & \\ \hline
\mathrm{Y}: & 16 \\ \hline
\mathrm{X}: & 19 \\ \hline \hline
\mathrm{LAST\,X}: & \\ \hline
\end{array}
\end{equation*}

(4) \(\div :\quad\) 誤った二項演算関数の実行. 間違った結果 \(8.4211 \times 10^{-1}\) が得られる. 二項演算を実行した時点でそのときの \(\mathrm{X}\) レジスターの値が \(\mathrm{LAST\,X}\) レジスターにコピーされる.
\begin{equation*}
\newcommand{\q}{\hspace{1em}}
\newcommand{\Mr}[1]{\mathrm{#1}}
\begin{array}{|lc|}
\hline
\mathrm{T}: & \hspace{6em} \\ \hline
\mathrm{Z}: & \\ \hline
\mathrm{Y}: & \\ \hline
\mathrm{X}: & 8.4211\Mr{E}-1 \\ \hline \hline
\mathrm{LAST\,X}: & 19 \\ \hline
\end{array}
\end{equation*}

(5) \(\mathrm{LAST\,}x :\quad\) 誤りの訂正 1. \(\mathrm{LAST\,}x\) 操作により \(\mathrm{LAST\,X}\) レジスターに保存しておいた \(19\) を \(\mathrm{X}\) レジスターに復帰させる. スタックが 1 段上昇する.
\begin{equation*}
\newcommand{\q}{\hspace{1em}}
\newcommand{\Mr}[1]{\mathrm{#1}}
\begin{array}{|lc|}
\hline
\mathrm{T}: & \hspace{6em} \\ \hline
\mathrm{Z}: & \\ \hline
\mathrm{Y}: & 8.4211\Mr{E}-1 \\ \hline
\mathrm{X}: & 19 \\ \hline \hline
\mathrm{LAST\,X}: & 19 \\ \hline
\end{array}
\end{equation*}

(6) \(\times :\quad\) 誤りの訂正 2. 誤った二項演算関数 \(\div\) の逆 \(\times\) を \(\mathrm{Y}\) レジスターの内容 \(8.4211\mathrm{E}-1\) を 1 番目の数値, \(\mathrm{X}\) レジスターの内容 \(19\) を 2 番目の数値として実行する (\(8.4211 \cdot 10^{-1} \times 19\)). この計算により 1 番目に入力した数値 \(16\) が復元されて \(\mathrm{X}\) レジスターに格納される.
\begin{equation*}
\newcommand{\q}{\hspace{1em}}
\newcommand{\Mr}[1]{\mathrm{#1}}
\begin{array}{|lc|}
\hline
\mathrm{T}: & \hspace{6em} \\ \hline
\mathrm{Z}: & \\ \hline
\mathrm{Y}: & \\ \hline
\mathrm{X}: & 16 \\ \hline \hline
\mathrm{LAST\,X}: & 19 \\ \hline
\end{array}
\end{equation*}

(7) \(\mathrm{LAST\,}x :\quad\) 誤りの訂正 3. \(\mathrm{LAST\,}x\) 操作により \(\mathrm{LAST\,X}\) レジスターに保存しておいた \(19\) を \(\mathrm{X}\) レジスターに復帰させる. これで 1 番目の数値 \(16\) と 2 番目の数値 \(19\) を入力した直後のスタックの状態が復元される. スタックが 1 段上昇する.
\begin{equation*}
\newcommand{\q}{\hspace{1em}}
\newcommand{\Mr}[1]{\mathrm{#1}}
\begin{array}{|lc|}
\hline
\mathrm{T}: & \hspace{6em} \\ \hline
\mathrm{Z}: & \\ \hline
\mathrm{Y}: & 16 \\ \hline
\mathrm{X}: & 19 \\ \hline \hline
\mathrm{LAST\,X}: & 19 \\ \hline
\end{array}
\end{equation*}

(8) \(\times :\quad\) 誤りの訂正 4. 正しい二項演算関数 \(\times\) を \(\mathrm{Y}, \mathrm{X}\) レジスターの内容 \(16, 19\) に適用して求める結果 \(304\) を得る.
\begin{equation*}
\newcommand{\q}{\hspace{1em}}
\newcommand{\Mr}[1]{\mathrm{#1}}
\begin{array}{|lc|}
\hline
\mathrm{T}: & \hspace{6em} \\ \hline
\mathrm{Z}: & \\ \hline
\mathrm{Y}: & \\ \hline
\mathrm{X}: & 304 \\ \hline \hline
\mathrm{LAST\,X}: & 19 \\ \hline
\end{array}
\end{equation*}



1.2.2. 2 番目の数値の誤りの例
\(255 \div 17\) を計算するつもりが \(255 \div 16\) を実行してしまった場合 (誤った解 \(15.9375\) が得られる), 次の \(\mathrm{LAST\,}x\) 操作以降の処理でリカバリーが行われる (正しい解 \(15\) が得られる).
\begin{equation*}
\newcommand{\q}{\hspace{1em}}
\newcommand{\Mr}[1]{\mathrm{#1}}
255 \q \Mr{ENTER} \q 16 \q \div \q \Mr{LAST\,}x \q \times \q 17 \q \div
\end{equation*}
(1) \(255 :\quad\) 1 番目の数値の入力.
\begin{equation*}
\newcommand{\q}{\hspace{1em}}
\newcommand{\Mr}[1]{\mathrm{#1}}
\begin{array}{|lc|}
\hline
\mathrm{T}: & \hspace{6em} \\ \hline
\mathrm{Z}: & \\ \hline
\mathrm{Y}: & \\ \hline
\mathrm{X}: & 255 \\ \hline \hline
\mathrm{LAST\,X}: & \\ \hline
\end{array}
\end{equation*}

(2) \(\mathrm{ENTER} :\quad\) \(\mathrm{X}\) レジスターの値を \(\mathrm{Y}\) レジスターにコピーしてスタックを上昇させる.
\begin{equation*}
\newcommand{\q}{\hspace{1em}}
\newcommand{\Mr}[1]{\mathrm{#1}}
\begin{array}{|lc|}
\hline
\mathrm{T}: & \hspace{6em} \\ \hline
\mathrm{Z}: & \\ \hline
\mathrm{Y}: & 255 \\ \hline
\mathrm{X}: & 255 \\ \hline \hline
\mathrm{LAST\,X}: & \\ \hline
\end{array}
\end{equation*}

(3) \(16 :\quad\) 2 番目の数値の入力. 本当ならば \(17\) を入力するところを誤って \(16\) を入力してしまった.
\begin{equation*}
\newcommand{\q}{\hspace{1em}}
\newcommand{\Mr}[1]{\mathrm{#1}}
\begin{array}{|lc|}
\hline
\mathrm{T}: & \hspace{6em} \\ \hline
\mathrm{Z}: & \\ \hline
\mathrm{Y}: & 255 \\ \hline
\mathrm{X}: & 16 \\ \hline \hline
\mathrm{LAST\,X}: & \\ \hline
\end{array}
\end{equation*}

(4) \(\div :\quad\) 二項演算関数 \(\div\) を実行する. 誤った結果 \(15.9375\) が \(\mathrm{X}\) レジスターに格納される. 二項演算関数\(\div\) を実行するときの \(\mathrm{X}\) レジスターの値 \(16\) が \(\mathrm{LAST\,X}\) レジスターに格納される.
\begin{equation*}
\newcommand{\q}{\hspace{1em}}
\newcommand{\Mr}[1]{\mathrm{#1}}
\begin{array}{|lc|}
\hline
\mathrm{T}: & \hspace{6em} \\ \hline
\mathrm{Z}: & \\ \hline
\mathrm{Y}: & \\ \hline
\mathrm{X}: & 15.9375 \\ \hline \hline
\mathrm{LAST\,X}: & 16 \\ \hline
\end{array}
\end{equation*}

(5) \(\mathrm{LAST\,}x :\quad\) 誤った計算から回復するために \(\mathrm{LAST\,}x\) 操作を実行して \(\mathrm{LAST\,X}\) レジスターから直前の \(\mathrm{X}\) レジスターの内容 \(16\) を \(\mathrm{X}\) レジスターに復帰させる. これによりスタックが 1 段上昇する.
\begin{equation*}
\newcommand{\q}{\hspace{1em}}
\newcommand{\Mr}[1]{\mathrm{#1}}
\begin{array}{|lc|}
\hline
\mathrm{T}: & \hspace{6em} \\ \hline
\mathrm{Z}: & \\ \hline
\mathrm{Y}: & 15.9375 \\ \hline
\mathrm{X}: & 16 \\ \hline \hline
\mathrm{LAST\,X}: & 16 \\ \hline
\end{array}
\end{equation*}

(6) \(\times :\quad\) 二項演算関数 \(\times\) を \(\mathrm{Y}\) レジスターの内容の数値 \(15.9375\) と \(\mathrm{X}\) レジスターの内容の数値 \(16\) に対して実行すると, 誤った数値に対して二項演算関数 \(\div\) を実行する前の \(\mathrm{X}\) レジスターの内容を復帰させることができる. これにより, 結果の \(255\) が \(\mathrm{X}\) レジスターに格納されて 2 番目の数値 \(17\) を入力する直前の \(\mathrm{X}\) レジスターの状態が回復される.
\begin{equation*}
\newcommand{\q}{\hspace{1em}}
\newcommand{\Mr}[1]{\mathrm{#1}}
\begin{array}{|lc|}
\hline
\mathrm{T}: & \hspace{6em} \\ \hline
\mathrm{Z}: & \\ \hline
\mathrm{Y}: & \\ \hline
\mathrm{X}: & 255 \\ \hline \hline
\mathrm{LAST\,X}: & 16 \\ \hline
\end{array}
\end{equation*}

(7) \(17 :\quad\) 本来入力するはずだった 2 番目の数値 \(17\) を入力する. この数値は \(\mathrm{X}\) レジスターに格納されてスタックが 1 段上昇する.
\begin{equation*}
\newcommand{\q}{\hspace{1em}}
\newcommand{\Mr}[1]{\mathrm{#1}}
\begin{array}{|lc|}
\hline
\mathrm{T}: & \hspace{6em} \\ \hline
\mathrm{Z}: & \\ \hline
\mathrm{Y}: & 255 \\ \hline
\mathrm{X}: & 17 \\ \hline \hline
\mathrm{LAST\,X}: & 16 \\ \hline
\end{array}
\end{equation*}

(8) \(\div :\quad\) 二項演算関数 \(\div\) を \(\mathrm{Y}\) レジスターと \(\mathrm{X}\) レジスターの内容 \(255, 17\) に対して実行する. 求める解 \(15\) が \(\mathrm{X}\) に格納される (この際に \(\div\) を実行するときの \(\mathrm{X}\) レジスターの内容 \(17\) が \(\mathrm{LAST\,X}\) レジスターに格納される).
\begin{equation*}
\newcommand{\q}{\hspace{1em}}
\newcommand{\Mr}[1]{\mathrm{#1}}
\begin{array}{|lc|}
\hline
\mathrm{T}: & \hspace{6em} \\ \hline
\mathrm{Z}: & \\ \hline
\mathrm{Y}: & \\ \hline
\mathrm{X}: & 15 \\ \hline \hline
\mathrm{LAST\,X}: & 17 \\ \hline
\end{array}
\end{equation*}



1.2.3. 1 番目の数値の誤りの例
\(29 \times 7\) を計算するつもりが \(28 \times 7\) を計算してしまった場合 (誤った解 \(196\) が得られる), 次の \(\mathrm{LAST\,}x\) 操作以降の処理でリカバリーが行われる (正しい解 \(203\) が得られる).
\begin{equation*}
\newcommand{\q}{\hspace{1em}}
\newcommand{\Mr}[1]{\mathrm{#1}}
28 \q \Mr{ENTER} \q 7 \q \times \q 29 \q \Mr{LAST\,}x \q \times
\end{equation*}
(1) \(28 :\quad\) 1 番目の数値の入力. 本来ならば \(29\) を入力するところを間違って \(28\) を入力してしまった.
\begin{equation*}
\newcommand{\q}{\hspace{1em}}
\newcommand{\Mr}[1]{\mathrm{#1}}
\begin{array}{|lc|}
\hline
\mathrm{T}: & \hspace{6em} \\ \hline
\mathrm{Z}: & \\ \hline
\mathrm{Y}: & \\ \hline
\mathrm{X}: & 28 \\ \hline \hline
\mathrm{LAST\,X}: & \\ \hline
\end{array}
\end{equation*}

(2) \(\mathrm{ENTER} :\quad\) \(\mathrm{X}\) レジスターの内容を \(\mathrm{Y}\) レジスターにコピーしてスタックを 1 段上昇させる. 次の操作が数値入力であった場合にスタックが上昇することを抑制する.
\begin{equation*}
\newcommand{\q}{\hspace{1em}}
\newcommand{\Mr}[1]{\mathrm{#1}}
\begin{array}{|lc|}
\hline
\mathrm{T}: & \hspace{6em} \\ \hline
\mathrm{Z}: & \\ \hline
\mathrm{Y}: & 28 \\ \hline
\mathrm{X}: & 28 \\ \hline \hline
\mathrm{LAST\,X}: & \\ \hline
\end{array}
\end{equation*}

(3) \(7 :\quad\) 2 番目の数値の入力. \(7\) が \(\mathrm{X}\) レジスターに格納される. スタックの上昇は発生しない.
\begin{equation*}
\newcommand{\q}{\hspace{1em}}
\newcommand{\Mr}[1]{\mathrm{#1}}
\begin{array}{|lc|}
\hline
\mathrm{T}: & \hspace{6em} \\ \hline
\mathrm{Z}: & \\ \hline
\mathrm{Y}: & 28 \\ \hline
\mathrm{X}: & 7 \\ \hline \hline
\mathrm{LAST\,X}: & \\ \hline
\end{array}
\end{equation*}

(4) \(\times :\quad\) 二項演算 \(\times\) を \(\mathrm{Y}\) レジスターの内容 \(28\) と \(\mathrm{X}\) レジスターの内容 \(7\) に対して実行する. 間違った結果 \(196\) が得られ, それが \(\mathrm{X}\) レジスターに格納される. この際, 二項演算 \(\times\) が実行されるときの \(\mathrm{X}\) の内容 \(7\)が \(\mathrm{LAST\,X}\) レジスターに格納される.
\begin{equation*}
\newcommand{\q}{\hspace{1em}}
\newcommand{\Mr}[1]{\mathrm{#1}}
\begin{array}{|lc|}
\hline
\mathrm{T}: & \hspace{6em} \\ \hline
\mathrm{Z}: & \\ \hline
\mathrm{Y}: & \\ \hline
\mathrm{X}: & 196 \\ \hline \hline
\mathrm{LAST\,X}: & 7\\ \hline
\end{array}
\end{equation*}

(5) \(29 :\quad\) 1 番目の数値の再入力. 間違った計算をやり直すためにあらためて正しい 1 番目の数値 \(29\) を入力する.
\begin{equation*}
\newcommand{\q}{\hspace{1em}}
\newcommand{\Mr}[1]{\mathrm{#1}}
\begin{array}{|lc|}
\hline
\mathrm{T}: & \hspace{6em} \\ \hline
\mathrm{Z}: & \\ \hline
\mathrm{Y}: & 196 \\ \hline
\mathrm{X}: & 29 \\ \hline \hline
\mathrm{LAST\,X}: & 7 \\ \hline
\end{array}
\end{equation*}

(6) \(\mathrm{LAST\,}x :\quad\) \(\mathrm{LAST\,x}\) 操作を実行して \(\mathrm{LAST\,X}\) レジスターに退避させておいた二項演算 \(\times\) 実行前の \(\mathrm{X}\) レジスターの内容 \(7\) を \(\mathrm{X}\) レジスターに復帰させる. スタックが上昇し, \(\mathrm{X}\) レジスターと \(\mathrm{Y}\) レジスターの内容が, 1 番目の数値と 2 番目の数値を正しく入力した場合の状態になる.
\begin{equation*}
\newcommand{\q}{\hspace{1em}}
\newcommand{\Mr}[1]{\mathrm{#1}}
\begin{array}{|lc|}
\hline
\mathrm{T}: & \hspace{6em} \\ \hline
\mathrm{Z}: & 196\\ \hline
\mathrm{Y}: & 29 \\ \hline
\mathrm{X}: & 7 \\ \hline \hline
\mathrm{LAST\,X}: & 7 \\ \hline
\end{array}
\end{equation*}

(7) \(\times :\quad\) 二項演算 \(\times\) を \(\mathrm{Y}\) レジスターの内容 \(29\)と \(\mathrm{X}\) レジスターの内容 \(7\) に対して実行する. 正しい結果 \(203\) が得られて \(\mathrm{X}\) レジスターに格納される. この際, 二項演算 \(\times\) を実行する直前の \(\mathrm{X}\) レジスターの内容 \(7\) が \(\mathrm{LAST\,X}\) レジスターに格納される.
\begin{equation*}
\newcommand{\q}{\hspace{1em}}
\newcommand{\Mr}[1]{\mathrm{#1}}
\begin{array}{|lc|}
\hline
\mathrm{T}: & \hspace{6em} \\ \hline
\mathrm{Z}: & \\ \hline
\mathrm{Y}: & 196 \\ \hline
\mathrm{X}: & 203 \\ \hline \hline
\mathrm{LAST\,X}: & 7 \\ \hline
\end{array}
\end{equation*}



応用問題
値 \(29 \times 7\) を計算するつもりが \(29^7\) を計算してしまった場合 (誤った解 \(17,249,876,309\) が得られる), 次の \(\mathrm{LAST\,}x\) 操作以降の処理でリカバリーが行われる (正しい解 \(203\) が得られる).
\begin{equation*}
\newcommand{\q}{\hspace{1em}}
\newcommand{\Mr}[1]{\mathrm{#1}}
29 \q \Mr{ENTER} \q 7 \q y^x \q \Mr{LAST\,}x \q 1/x \q y^x \q \Mr{LAST\,}x \q 1/x \q \times
\end{equation*}
(1) \(29 :\quad\) 1 番目の数値の入力.
\begin{equation*}
\newcommand{\q}{\hspace{1em}}
\newcommand{\Mr}[1]{\mathrm{#1}}
\begin{array}{|lc|}
\hline
\mathrm{T}: & \hspace{6em} \\ \hline
\mathrm{Z}: & \\ \hline
\mathrm{Y}: & \\ \hline
\mathrm{X}: & 29 \\ \hline \hline
\mathrm{LAST\,X}: & \\ \hline
\end{array}
\end{equation*}

(2) \(\mathrm{ENTER} :\quad\) \(\mathrm{X}\) レジスターの内容 \(29\) を \(\mathrm{Y}\) レジスターにコピーしてスタックを 1 段上昇させる. 次の操作が数値入力であった場合にスタックが上昇することを抑制する.
\begin{equation*}
\newcommand{\q}{\hspace{1em}}
\newcommand{\Mr}[1]{\mathrm{#1}}
\begin{array}{|lc|}
\hline
\mathrm{T}: & \hspace{6em} \\ \hline
\mathrm{Z}: & \\ \hline
\mathrm{Y}: & 29 \\ \hline
\mathrm{X}: & 29 \\ \hline \hline
\mathrm{LAST\,X}: & \\ \hline
\end{array}
\end{equation*}

(3) \(7 :\quad\) 2 番目の数値の入力. \(7\) が \(\mathrm{X}\) レジスターに格納される. スタックの上昇は発生しない.
\begin{equation*}
\newcommand{\q}{\hspace{1em}}
\newcommand{\Mr}[1]{\mathrm{#1}}
\begin{array}{|lc|}
\hline
\mathrm{T}: & \hspace{6em} \\ \hline
\mathrm{Z}: & \\ \hline
\mathrm{Y}: & 29 \\ \hline
\mathrm{X}: & 7 \\ \hline \hline
\mathrm{LAST\,X}: & \\ \hline
\end{array}
\end{equation*}

(4) \(y^x :\quad\) 二項演算 \(\times\) を実行するところを間違って \(y^x\) を \(\mathrm{Y}\) レジスターの内容 \(29\) と \(\mathrm{X}\) レジスターの内容 \(7\) に対して実行してしまう. 間違った結果 \(17,249,876,809\) が得られ, それが \(\mathrm{X}\) レジスターに格納される. この際, 二項演算 \(y^x\) が実行されるときの \(\mathrm{X}\) の内容 \(7\)が \(\mathrm{LAST\,X}\) レジスターに格納される.
\begin{equation*}
\newcommand{\q}{\hspace{1em}}
\newcommand{\Mr}[1]{\mathrm{#1}}
\begin{array}{|lc|}
\hline
\mathrm{T}: & \hspace{6em} \\ \hline
\mathrm{Z}: & \\ \hline
\mathrm{Y}: & \\ \hline
\mathrm{X}: & 17,249,876,809 \\ \hline \hline
\mathrm{LAST\,X}: & 7\\ \hline
\end{array}
\end{equation*}

(5) \(\mathrm{LAST\,}x :\quad\) 間違いからのリカバリー
これ以降が間違いからのリカバリー処理になる. リカバリー処理では \(\mathrm{X}\) レジスターと \(\mathrm{Y}\) レジスターの内容を現時点での状態:
\begin{equation*}
\newcommand{\q}{\hspace{1em}}
\newcommand{\Mr}[1]{\mathrm{#1}}
\begin{array}{|lc|}
\hline
\mathrm{T}: & \hspace{6em} \\ \hline
\mathrm{Z}: & \\ \hline
\mathrm{Y}: & \\ \hline
\mathrm{X}: & 17,249,876,809 \\ \hline \hline
\mathrm{LAST\,X}: & 7 \\ \hline
\end{array}
\end{equation*}
から本来の二項演算関数 \(\times\) を実行できる状態
\begin{equation*}
\newcommand{\q}{\hspace{1em}}
\newcommand{\Mr}[1]{\mathrm{#1}}
\begin{array}{|lc|}
\hline
\mathrm{T}: & \hspace{6em} \\ \hline
\mathrm{Z}: & \\ \hline
\mathrm{Y}: & 29 \\ \hline
\mathrm{X}: & 7 \\ \hline \hline
\mathrm{LAST\,X}: & ─ \\ \hline
\end{array}
\end{equation*}
に遷移させればよい.
方法はいくつかあるが, ここでは次の方法を用いる.

\(29 \times 7\) を計算するところを間違って \(29^7 = 17249876809\) を計算してしまった. その値が現在 \(\mathrm{X}\) レジスターに入っている. \(\mathrm{LAST\,X}\) レジスターには \(7\) が入っている. まず, 計算に使用されてスタックから削除された \(29\) を復元させる. それには
\begin{equation*}
17249876809^{\frac{1}{7}} = \sqrt[7]{17249876809} = 29
\end{equation*}
を計算して \(29\) を再び \(\mathrm{X}\) レジスターに格納する.
この手順の最初の段階が \(\mathrm{LAST\,X}\) の実行であり, これにより \(\mathrm{LAST\,X}\) レジスターの \(7\) を \(\mathrm{X}\) レジスターに復帰させる.
この結果スタックと \(\mathrm{LAST\,X}\) レジスターの内容は以下の状態に遷移する.
\begin{equation*}
\newcommand{\q}{\hspace{1em}}
\newcommand{\Mr}[1]{\mathrm{#1}}
\begin{array}{|lc|}
\hline
\mathrm{T}: & \hspace{6em} \\ \hline
\mathrm{Z}: & \\ \hline
\mathrm{Y}: & 17,249,876,809 \\ \hline
\mathrm{X}: & 7 \\ \hline \hline
\mathrm{LAST\,X}: & 7 \\ \hline
\end{array}
\end{equation*}

(6) \(1/x :\quad\) \(\mathrm{X}\) レジスターの内容 \(7\) の逆数をとる. \(1/x\) を \(\mathrm{X}\) レジスターの内容 \(7\) に対して実行することによって結果の \(1/7\) が \(\mathrm{X}\) レジスターに格納される.
この際, \(1/x\) 操作を行うときの \(\mathrm{X}\) レジスターの内容 \(7\) が \(\mathrm{LAST\,X}\) レジスターに退避される.
スタックと \(\mathrm{LAST\,X}\) レジスターの内容は以下の状態に遷移する.
\begin{equation*}
\newcommand{\q}{\hspace{1em}}
\newcommand{\Mr}[1]{\mathrm{#1}}
\begin{array}{|lc|}
\hline
\mathrm{T}: & \hspace{6em} \\ \hline
\mathrm{Z}: & \\ \hline
\mathrm{Y}: & 17249876809 \\ \hline
\mathrm{X}: & 1.42857142857\Mr{E}-1 \\ \hline \hline
\mathrm{LAST\,X}: & 7 \\ \hline
\end{array}
\end{equation*}

(7) \(y^x :\quad\) 上記の (6) によって, すでに \(\Mr{Y}\) レジスターに \(29^7 = 17249876809\) が, \(\Mr{X}\) レジスターに \(1.42857142857\Mr{E}-1 = 1/7\) が格納された状態なので, この時点で二項演算関数 \(y^x\) を実行すれば \(\Mr{X}\) レジスターに \(29\) を復活させることができる. 同時に \(\Mr{X}\) レジスターの内容 \(1.42857142857\Mr{E}-1\) が \(\mathrm{LAST\,X}\) レジスターに書き込まれて, それまでの内容 \(7\) が失われる. しかし \(7\) は新しい \(\Mr{LAST\,X}\) の内容 \(1.42857142857\Mr{E}-1\) の逆数を \(1/x\) によってとれば得られるのでこれは問題とならない. スタックと \(\Mr{LAST\,X}\) レジスターの内容は以下の状態に遷移する (計算結果は \(28.9999999999\) のようになった).
\begin{equation*}
\newcommand{\q}{\hspace{1em}}
\newcommand{\Mr}[1]{\mathrm{#1}}
\begin{array}{|lc|}
\hline
\mathrm{T}: & \hspace{6em} \\ \hline
\mathrm{Z}: & \\ \hline
\mathrm{Y}: & \\ \hline
\mathrm{X}: & 28.9999999999 \\ \hline \hline
\mathrm{LAST\,X}: & 1.42857142857\Mr{E}-1 \\ \hline
\end{array}
\end{equation*}

(8) \(\Mr{LAST\,}x :\quad\) \(\Mr{LAST\,X}\) レジスターに格納されている \(1.42857142857\Mr{E}-1 = \frac{1}{7}\) を \(\Mr{X}\) レジスターに復帰させる. スタックが一段上昇して スタックと \(\mathrm{LAST\,X}\) レジスターは以下の状態に遷移する.
\begin{equation*}
\newcommand{\q}{\hspace{1em}}
\newcommand{\Mr}[1]{\mathrm{#1}}
\begin{array}{|lc|}
\hline
\mathrm{T}: & \hspace{6em} \\ \hline
\mathrm{Z}: & \\ \hline
\mathrm{Y}: & 28.9999999999 \\ \hline
\mathrm{X}: & 1.42857142857\Mr{E}-1 \\ \hline \hline
\mathrm{LAST\,X}: & 1.42857142857\Mr{E}-1 \\ \hline
\end{array}
\end{equation*}

(9) \(1/x :\quad\) \(\Mr{X}\) レジスターの内容 \(1.42857142857\Mr{E}-1\) に対して \(1/x\) を適用して逆数 \(7\) を \(\Mr{X}\) レジスターに取得する (計算結果は \(7.00000000001\) のようになった).
\begin{equation*}
\newcommand{\q}{\hspace{1em}}
\newcommand{\Mr}[1]{\mathrm{#1}}
\begin{array}{|lc|}
\hline
\mathrm{T}: & \hspace{6em} \\ \hline
\mathrm{Z}: & \\ \hline
\mathrm{Y}: & 28.9999999999 \\ \hline
\mathrm{X}: & 7.00000000001 \\ \hline \hline
\mathrm{LAST\,X}: & 1.42857142857\Mr{E}-1 \\ \hline
\end{array}
\end{equation*}

(10) \(\times :\quad\) \(\Mr{Y}\) レジスターの内容 \(28.9999999999 \doteqdot 29\) と \(\Mr{X}\) レジスターの内容 \(7.00000000001 \doteqdot 7\) に二項演算 \(\times\) を適用して \(\Mr{X}\) レジスターに本来求めたかった結果 \(203\) を得る.
\begin{equation*}
\newcommand{\q}{\hspace{1em}}
\newcommand{\Mr}[1]{\mathrm{#1}}
\begin{array}{|lc|}
\hline
\mathrm{T}: & \hspace{6em} \\ \hline
\mathrm{Z}: & \\ \hline
\mathrm{Y}: & \\ \hline
\mathrm{X}: & 203 \\ \hline \hline
\mathrm{LAST\,X}: & 1.42857142857\Mr{E}-1 \\ \hline
\end{array}
\end{equation*}

※: このようにするよりも実際には \(29 \q \Mr{ENTER} \q 7 \q \times\) を始めからやり直したほうが早い.

最近の体調について

午前 2 時半起床.

朝は数学をやってプールに行き, 午後は絵を描いた.

体調は安定していると思っているのだが, 朝と夕方に頓服を飲んだ.
鬱が苦しくなったためである
朝はプールに行く前.
夕方は絵を描くのが一区切りついた頃.

このところ気分が落ち込むときに頭の中にあるのは大体が社会復帰をしなければ, という考えだ.

そろそろ引き籠もって好きな絵や数学ばかりやっていないでちゃんと仕事をしないといけない.
いつまでも甘えていたらいけない.

この考えはもう捨てたのだが, それでもよみがえってくる. こういう思いに至ると心が苦しい.

現在は非常に体調は良い. しかし一般の人たちと同じように仕事をするのは無理だ.

まだ無理だ. まだ休む.

心の声に従わない.

今は休むことだけ考えていればいい.
posted by 底彦 at 22:15 | Comment(0) | TrackBack(0) |

2017年08月19日

数学をやる 〜 体調不良でラジオに癒される

午前 1 時起床.
数学をやる.
半順序集合 (poset: parrially ordered set) を圏と見做したときにその逆圏はどのようなものか. また, 元の圏と逆圏の関係について説明せよという問題.
非常に基本的な問題だが考えると面白くて没頭できた.
LaTeX に書き直しながら整理する.

午後から抑鬱感が強くなってきた.
寝込むほどではないと思っていたのだが, ゆっくりと苦しくなり, 頓服を飲んで寝込む.

寝込んでる間に radiko のタイムフリー機能 (放送した番組を放送後一週間聴ける素晴らしいシステム) で放送大学の『ドイツ哲学の系譜』という番組を聴いた.
一聴しただけでは理解できないが, ヘーゲルが予言した「芸術の終焉」を, モンドリアンが自身の抽象絵画によって証明した といった風のことが語られていた (聴き直す必要あり) ような気がする.

ピエト・モンドリアンは自分の好きな画家の一人で, 彼の『ブロードウェイブギウギ』は本当に素晴らしい絵. 求めて得られないものというのはこういうものか, というような感じ.

抽象的な絵画がどうしてこんなに鮮やかにそこに生きる人たちを写し出しているのだろう.
以前から考え続けているが, 今の自分の考えはこの絵は, モンドリアンの中にある抽象空間に存在する純化されてはいるがしかし個々に混乱した世界の風景として描かれた具象画だからではないかというもの.
余計なものを削ぎ落とした結果として絵は単純化されている.
しかし混乱しているからこそそこに人はいるし生活があるし音楽がある.

頭がうまく働かないが面白かった.
少し興奮したので揺り戻しがあるかも知れない.
再び休む.
posted by 底彦 at 20:31 | Comment(0) | TrackBack(0) |

2017年08月18日

作業療法: 抑鬱感があるが絵を描きに行く

午前 1 時起床.
やや抑鬱感が強い. しかし起き上がれないほどではない.

起きて数学をやる.
集中できず考えるのが苦しいが, ゆっくり考えているうちに少し集中できるようになってきた.

逆圏の問題をやる.
群を圏として考えた場合, その逆圏は元の群と同型だが異なる群となる.
次にモノイド (結合律を満たす積と単位元を持った集合) を圏として考えた場合の逆圏は群の場合と異なり同型になるとは限らない.
今日考えたのは, さらに半順序集合を圏として考えた場合の逆圏がどうなるのかという問題.

体調が良くないので迷ったが, 結局出かけることにする.
絵を描いているうちに体調も上向くかも知れない.
体調を整えるために頓服を飲む.

いつもの海苔弁当を作る. 秋刀魚の蒲焼きの缶詰の身を箸で崩してご飯に混ぜてひつまぶしみたいにする. 山葵を少し混ぜる. 思い付きでやてみたら美味しかったのでたまにやる.
それとキャベツのスパイス炒め, 茹で卵, 胡瓜の糠漬.

アトリエで絵を描き始めた.
やはりあまりたいちょう は同じ色を塗っていく単調な作業を午前中ずっとやっていた.
午前中の仕上がりを眺めながらお昼を食べていたら気分が上向いてきた.
午後は絵に集中できた.
午前中の単調な色塗りがいい方向に向いたような気がする.

帰宅途中から再び抑鬱感が強くなってくる.
絵を描いたせいか疲労感もある.

くたくたになっていたので, 帰宅してシャワーを浴びて卵かけご飯の夕食をとってすぐに休んだ.
posted by 底彦 at 23:30 | Comment(0) | TrackBack(0) |

2017年08月17日

無気力状態に悩まされる

午前 1 時起床.

抑鬱感は無く, 体調は悪くない.
しかし無気力である.

数学を考え始めたが, ちょっと考えるのすら非常に難しく感じる.
脳が動いてくれない感じ.
何も進まない.

午前中, プールに行きたかったが体が動かずだらだら時間を使ってしまう.

昼食は蕎麦でも茹でたかった.
しかしキッチンに立つのが途轍も無く難しく思えて何もできない.
結局コップ 1 杯の牛乳を飲んで済ませた.

午後から頓服を飲んで気分を少し上に向けてチラシ配りに出かけた.
歩き始めて 5 分ほどしたら無気力状態から抜け出せた.

無気力なときでも行動を始めてしまえばどうにかなるのだ.

そして, もっと早くに頓服を飲めば良かった. 鬱がそれほど苦しくなかったので飲むのをためらってしまったのだ.

鬱で無理をして仕事をしていたときに, この無気力を咎められた.
それはこんな状態では当然 怠け者, 無責任, 嘘つき, 詐欺 と言われる.

チラシ配りから帰り, 朝できなかった数学をやる.
この時には普通に考えることができる状態になっていた.
地道に計算を行う.

生活のリズムはできつつあるが, まだ無気力とか対人恐怖から, そして鬱自体からも解放されたわけではない.

明日もどうなるかわからない.
posted by 底彦 at 20:37 | Comment(2) | TrackBack(0) |

2017年08月16日

早起きする ── 体調不良

午前 1 時半起床.

数学の勉強をするが, 疲れが残っていて眠い.
明るくなってきた頃に 1 時間ほど眠る.

起きた後も疲労感と軽い抑鬱感が抜けない.

頭がぼんやりしていて数学に集中できないし, 何をする気力も起きない.
少しづつ気持ちが沈んできて苦しいので頓服を飲んだ.
しばらくしたら眠くなってきたので再び眠る.

起きてプールに行く.
気分は上向くいて元気になるかもと思って踏ん張って出かけたのだが駄目だった.

午後から鬱が苦しくなってきて堪えられずに夜まで寝込む.

今日は終日休んでいた.
メンタルが疲れている.
いくら眠っても眠気が抜けない. これは頓服が効いているせいもあるか.

早めに休む.
posted by 底彦 at 06:17 | Comment(0) | TrackBack(0) |

2017年08月15日

作業療法: 絵を描く ── 精神的な消耗が激しい

午前 1 時起床.

数学をやる. 練習問題の回答を LaTeX でドキュメントにしている.
TeX のフォントの設定で躓いた. 場当たり的に対処したが本気で対応したら相当嵌まるだろう (†).
フォントの設定は嵌まる.
Mac, X Window System, TeX, Emacs,... 自分の場合はどれも対症療法ばっかりだ.

今日は作業療法に行く.
昨日絵を描いていて進展があったのでアトリエに行って集中して描こうと考えた.

弁当はいつもの海苔弁当. 鯖塩焼きの缶詰, キャベツのスパイス炒め, ミニトマト, 茹で卵.

家を出て最寄り駅に向かう途中から気分が沈んでくる.
人の中にいるのが怖い, 部屋の中で籠もっていたいという気持ちはある.
それに加えて自分は駄目だという思いが強くなってきた. 理由不明.

道端で頓服を飲んだ. すぐに効き目は現れないかも知れないが心理的に安心するから.

絵はかなり進んだ. 結局来て良かった.

けれども精神的な疲れが激しい. 立っているのが辛い.
そんなに外に出たこと, 社会と接することが負担になっているのだろうか.
それとも他の理由なのか.

帰宅して倒れ込むように寝てしまった.



†: TeX のフォントの設定はとりあえず以下で落ち着いた.

\usepackage[T1]{fontenc}
\usepackage{amsfonts}
\usepackage{mathrsfs}
\usepackage[notext]{stix}
\DeclareSymbolFont{lettersA}{U}{txmia}{m}{it}
\DeclareMathSymbol{\myvarg}{\mathord}{lettersA}{49}
\let\varg\myvarg
\usepackage{bm}

フォントのエンコーディングは T1 とする. これは 奥村晴彦『$\LaTeX 2\epsilon$ 美文書作成入門』 で推奨されている設定をそのまま使用している.

基本のフォントとして AMS-LaTeX が提供している amsfonts パッケージを使用する.

数学の文章で花文字を使うので mathrsfs パッケージを使用する.

今回, 数式に STIX フォントを使うことにしたので stix パッケージを使用する. テキストの書体は STIX フォントではなく, AMS-LaTeX の amsfonts パッケージが提供するものを使用するために notext オプションを指定している.
※: STIX フォント (STIX font: Scientific and Technical Information Exchange (STIX) font) は数式用の世界標準になることを目指して開発が行なわれているフォント. アメリカ数学会, アメリカ物理学会, アメリカ化学会などがメンバーとして参加している. この目的のために STIX フォントはオープンに開発され, 作成されたフォントは無償で提供されている.

数式の中での文字 'g' だけは TX フォント ( txfonts パッケージ) で提供されているものを使用したい (こういうことを感じてしまうことが嵌まる理由) ので数学書の中などで使用されている書体にする.

数式中の太字の斜体のために bm パッケージを使用する.
posted by 底彦 at 23:30 | Comment(0) | TrackBack(0) |

2017年08月14日

数学をやって絵を描く

2 時半起床.

数学をやる.
現在考えている問題の回答の中に間違いを見つけたので直す.

それから絵を描いた.
描きこんで行くとだんだん形が見えてくるのが楽しい.

午後も数学と絵をやったが, 少しずつ抑鬱感が強くなってくる.
それでカレーを造りながらやった.

玉葱を刻んだりニンジン, 茄子, 鶏肉なんかを切ったりする.
沈んだ気持ちが落ち着く.
こういう風に気分がある程度自分でコントロールできるようになった.
つまりそれだけ良くなったということだろう.

苦しかったときには気持ちの切り替えなどできなかった. 気の持ちようも何の力にもならなかった.

鬱は休めば本当に回復するのだ.
これ以外の回復方法は多分無いのではないか.
posted by 底彦 at 22:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日常生活
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