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スイッチのゼルダ無双 厄災の黙示録をやっております。 で、現在の感想(10時間ぐらい)ですが、「ブレスオブワイルドと無双は親和性が悪い」と・・・理由は元々BOWの最大の魅力はオープンワールドでリンクがどこにでも行ける、どんな戦い方もできる、どんな攻略順もできる という「自由度の高さ」が最大の魅力であり、その自由度の高さに私のような熱狂的なファンがいるゲームでもあります。 が、今回の無双は「エリアごとにルートが決まっていて、指示される方向に道なりに進んで敵をせん滅する」を繰り返すことでストーリーが進む、まさにコーエーテクモの無双シリーズそのもの。結果、上の魅力がすべてつぶされてしまう、非常に相性の悪い組み合わせで。 また戦闘もボタン連打でたくさんの敵をバッタバッタと薙ぎ払うのですが、ほぼ草刈り。時折ボスが出してくる攻撃に対応したシーカーストーンの能力を使って戦いを有利に進める、という体で、実質はそのコマンドを選ばないとほとんどダメージを与えられないQTEみたいなものであり。戦闘の幅もキャラ切り替えで選べるようで、でも結局大差がなく、流れも一つしかないという・・・ また、すごく広大なマップのようで実は通れる場所が決まっている。BOWであればグライダーで軽々飛び越えられるような谷を大きく道なりに迂回しなければいけなかったり。 うーん、これは正直がっかりでした。一応、クリアまでやるつもりではありますが、「自由度の高さ」がないゲーム性をむりやりBOWの皮を着せたいつもの無双であり。 無双シリーズ新作として買われる方はいいかもしれませんが、そうでない人にはあまりお勧めできないなあ・・・
2020.11.29
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「政府のGOTOトラベルがコロナ感染を引き起こしたという科学的な証拠はない!コロナは空気の乾燥する秋から冬にかけて蔓延するということは以前から言われていた!自然増に誰の責任もない。だから、これをもって政府の政策を批判するのは筋違いだ!」という意見があって首をひねる。 ・・・秋から冬に蔓延するとわかっていたなら、そんな時期の大勢の移動するGOTOキャンペーンやったらまずくね?少なくともGOTOキャンペーンは当初「コロナが収まったら」ということであったが、なぜか収まってもいないのに勝手に前倒しされて。 現に過去最大の新規感染者数記録を更新している。半年前はロックダウンが起きていたより多い人数、しかも、全国規模で。 もっといえばオリンピックをこの期に及んでまだやろうとしている。だから、そういうのは計画を先に建てるんじゃなくて、ワクチンなどの効果で世界のコロナが収束期に入ったことを確認してからでしょうが・・・にもかかわらず先日の国会で来年の祝日法を改正し、オリンピックの開会日と閉会日にまた祝日をあわせるという・・・今年の春から何も学んでいないのな・・・ GOTOしないと観光地の経済が回らない、のはわかるが、だったら直接お金を渡せよと。一人10万円を来年春まで半年間。これだけで救われる人の方が圧倒的に多いはずなのに。
2020.11.28
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安倍元首相の「桜を見る会」前日後援会でのホテル飲食代補填疑惑で、当時本人が国会で顔を真っ赤にして否定していた事実が、今、次々と明らかになってきました。 それで思ったのですが、当時、安倍首相を擁護していた人たちは今、どんな顔をしているのでしょうか? あの当時からおかしなことばかりで、それこそ「ホテルの領収書を見せてください、そうしたら5分で疑惑が晴れるんです!」という野党側の追及に一切提出しない、公文書がなぜか共産党議員の申請の数時間後に破棄される、バックアップも残っていない、証人喚問要求も棄却される・・・ ここまであからさまであっても「悪いのは国会を空転させるような質問をする野党だ」「左翼的マスゴミが作った偽疑惑」「こんなくだらないことを追及しても野党に支持は集まらない」・・・ 必死の擁護でしたよね?でもこれってたとえば安倍首相と利害関係がある人間ならわかるんです。が、彼の選挙区民でもない、支持したところで利益が全くない人が、政治家の不正を擁護する意味が分からない。これは党派性関係なく、むしろ支持する政党であればあるほど、本来は「こんなことをやるなんて許せない!安倍首相は党の代表として潔白を自ら証明すべき」と憤るべきだったはずです。 別の例ですが、昔、豊田商事事件というのがあって、老人から多額の資産を騙し取って、最後にはメディアの前で社長が包丁で刺され殺されたという一大事件がありました。が、あの時、騙されていた老人の何割かも自分が騙されていたことを頑なに否定した。詐欺の被害者であるはずなのに犯人側を必死に擁護したという話があります。これはすでに思考が事実は関係なく「自分が騙されていたことを恥だと思うから、事実を認められない」という意味不明の精神状態になっている。 上の桜を見る会当時の必死の擁護もそれと全く同じものを感じます。
2020.11.27
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漫画家:矢口高雄先生の訃報が飛び込んできまして。 先生の作品というとやはり代表作である「釣りキチ三平」があげられます。私の高校の図書館に手塚マンガと並んで単行本がそろっていたのでむさぼるように全巻制覇し、さらに「羆風」に代表される野生伝説シリーズ、そして、自伝マンガでもある「9で割れ!」「蛍雪時代」といった作品、どれも大好きでした。 私は何と言ってもその「自然描写」が圧倒的な絵で。写術的、とは違う、でも、夏の暑さ、水の冷たさ、森のぬくもり、生き物の恐怖・・・大自然の温度を感じさせる絵柄。また、釣りキチ三平も単に魚が釣れた、釣れないの内容ではなく、科学であったり、生態系のバランスであったり、マナーであったり、東北の伝承であったり・・・あらゆる事柄が巧みに織り込まれ、魅力的な作品ばかりで。 自伝マンガの中で「自分は最初に手塚治虫先生に憧れ、絵を模写するが、あの丸く長いストロークの柔らかい線がどうしても書けない。しかし、白土三平先生の鋭角的な線を見て「こっちが自分の絵に向いている!」と開眼し、以降、自分の絵を描くようになったお話がありますが、その絵はどんどん進化し、のちの漫画家、アニメーターなどにも影響を与える、多くのフォロワーを産む「絵師」としてもすごい方でした。 そして、先生といえば「ハンサムボーイ」ですw。これは読んでいるファンの方なら笑っていただけると思いますが。本当に大好きな漫画家さんでした。 先生、素晴らしい作品をありがとうございました。
2020.11.25
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“安倍前首相側 800万円以上負担”示す内容 ホテル側領収書に ここにきてようやく動いた、という感じですが。 桜を見る会に関しては昨年疑惑が浮上してからずっとおかしなこと、説明できないことが続いていました。とくに本来公費で行われるイベントで招待者は各界の業績の有った人だけのはずが、なぜか特定政治家、政党の後援会員を、しかも地元の政治家事務所経由で応募させる(招待状は内閣から配られる)という、おかしなイベントであり。 また、特に安倍首相の後援会はバスツアーを組んだうえ、前日に総理を応援する会なるイベント都内ホテルで行った、その際の参加費が明らかに安すぎる(通常ひとり一万円はするホテルの宴会費がなぜか政治家の申請義務がある5000円以下にされていて申告がない)上に国会で追及されても「領収書はない、一人一人の参加者が個別にホテルとやり取りしたので総理事務所は関わっていない(100人以上も来たイベントなのに)」という、明らかにおかしな説明、では会場費の領収書を見せてくれ、と言ったらそれは見せられないと・・・ こんなことを半年以上やっていたんです。 総理は国会で顔を真っ赤にして「事務所側が補填した事実は全くない」と言い切りました。よく覚えています。こうなると国会で虚偽答弁を行ったことに疑いの余地はない。秘書が・・・は通用しない。 で、あの当時もいましたよ。「こんなことに無駄な時間を使う野党こそ税金泥棒。いまはそれよりコロナ対策が~」と。 しかし、当時の共産党議員の質問で「総理、だったら私は不正をしていないという証拠として、ホテル側にある領収書を提出してください。そうしたら5分で済むお話なんです」と・・・ その領収書がこれなんです。結果は御覧の通り。 安倍首相を擁護する意見はいつもこの流れでした。「いつまでやってるんだ」「そんなことをやるぐらいなら~」「野党の妨害でまともな予算委員会ができない」 しかし、この桜を見る会では共産党の議員がそれこそ粘りつよく資料を集め、疑惑を問い詰めた。国会を一日開くだけで1億の予算がかかると言われていますが、まさにそれは民主主義のコストであり、裏を返すとそれを滞らせ、国会を空転させて無駄に予算と時間を使ったのは誰の責任か?森友、加計、自衛隊日報問題、全部これです。そして勝手に「いつまでやってるんだ」空気を出したら逃げ切れる。そんなことの繰り返しは未だ菅政権でも学術委員会問題で起きています。 今後、検察がどこまで突っ込めるかわかりませんが、黒川検事総長定年延長問題はきっとこれも考えた計画だったんだろうなと。しかし結果は賭け麻雀というスキャンダルで立ち消えになり、結果、検察人事は内閣に完全に取り込まれることを免れた。 それに対しての反撃なのか、それとも「なあなあ」で終わるのか?もう済んだことではなく、コロナ以外に本当に注目すべきことであり。
2020.11.24
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こんな短期間で歴史(記憶)修正が始まるのか・・・とあきれたこと コロナ蔓延に対して、ある人のツイッター「結局、国民に2枚の布マスクを配った安倍さんの政策が正しかった、ってことだよね?」 ・・・ちがう!あの間抜けなアベノマスクを配るころには、市場のマスク不足はとうに解消されていて、今もその状態が続いている。というか、当時もあの「洗って何度も使える」はずのマスクを使っていた人を見た人の方が少なかろう?現に国会でも首相以外のお付きの事務方も、自民党の政治家すらあの小さいマスクを着けていなかったじゃないか・・・ そのうち「安倍政権の経済策は日本の株価と雇用を上げ、成功していたがコロナという未曽有の災害によって崩れた」とか平気で言い出しそうだな・・・実際はその前の消費税増税で個人消費がた減り、しかもグラフで見れば一目瞭然だが安倍政権8年で先進国中、国民所得平均が下がっていたのに・・・ これが歴史修正か・・・
2020.11.23
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なんだか今の政府のコロナ対策をわかりやすく言うと「交差点で赤信号なのにイキって急加速して飛び出したけど、まだ左右からビュンビュン車が来ているのに驚いて急ブレーキかけて交差点の真ん中で立ち往生している」 みたい・・・最悪の状況じゃないだろうか・・・
2020.11.22
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経済重視→一転GoTo見直し…「専門家無視できない」 もう・・・呆れるとしか言いようがない。3連休の初日に入ってのこの発表。しかも、全国で新規感染者急増はもう2週間前から言われていたことであり、さらに言えば「秋から冬にかけて感染者が増える」というのはもう何か月も前から疫学の専門家が言っていたことだ。で、その通りになっている。 これを「アメリカやヨーロッパでも感染者が急増しているのだから日本だけじゃない」となぜか失策を擁護する連中がいるけど、逆に抑え込んでいる国もある。 私はGOTOキャンペーンを利用した人、利用する人に責任はないと言いたい。だって「政府が税金を使って旅行に行け、経済を回せ」というのに協力しているのだから。彼らに対して「お前のような人間がコロナを蔓延させたんだ!」というようなのは違う。責めるならその方針を打ち出し、しかもここまで新規感染者を急増させてもまだ中途半端に苦しい言い訳をする政府の方が問題だ。 時の状況に応じて政策を変更することに関してはわたしは正しいと思っている。が、もう何か月も前から高確率で予測できていたにもかかわらず、根拠なく「そのころにはコロナも治まってるでしょ」と強行した連中、それを指揮した人間に責任を取らせなければいけない。 しかも今更「専門家無視できない」って・・・あのねえ、首相!あなたが学術委員会問題で突然何の理由も説明せず「総合的俯瞰的見地で」任命拒否するような組織が「専門家の集まり」なんだよ!本当に専門家の意見に耳を傾けるなら、今回のGOTOと外出自粛なんて意味不明の政策を行うわけがない。 というか、専門家を都合のいい時だけ使うな、といいたい。 まず本当にやらなきゃいけないなら、過去最大に感染者数が出てしまっている以上、4月と同じく緊急事態と同様の方針と、それに対して一律給付金の再配布でしょうが!
2020.11.22
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『マジカミ』製作費12億円って何に使ったの? 取締役を招いて洗いざらい話す大反省会を開催 読んでいて胃が痛くなる、同じゲーム開発の現場の人間として同様の経験を積んだだけにわかります。 この中で一番の問題は「現場だと損切りができない」という誤った判断を起こしやすい。なにしろ苦労して開発をしているので、思い入れとか、情熱とか、もっとこうしよう、とか、そういうものが積み重なると、たとえば「アダルトゲームで12億もの売り上げが出る訳がないだろう!」というまともな判断ができなくなる。 いわゆる「コンコルド症候群(これまでの投資の損を恐れるあまりさらにお金を突っ込んでしまう)」に陥った例で。「これではだめだ!」と作っては壊し、作っては壊しを繰り返して一向に完成しない。 以前、自分の関わったゲームもまさにそれで「海外でハイエンドなガンアクションが流行している!海外市場で売れるグラフィックリッチなガンアクションゲームを!」と作られたのですが、企画が迷走、できたものをディレクターが片っ端からリテイクや仕様変更行ったため、結果、2年で開発予定が3年半になるという。しかしできたゲームは糞ゲーではないが「ここが売り!」という芯になる強烈な個性もなく、他の海外ガンアクションの数々に埋もれていく。結果、膨大な予算と期間をかけて大赤字という。 私はこういうことが起きないようにするために、モック(仮組み)をどんどん作るタイプで。それこそキャラクターは木偶人形、背景はブロックを組み合わせたようなもの、イベントシーンはコンテの一枚絵を紙芝居みたいに並べて、それでゲームを最後まで完成させる。こうすると全体ボリュームやゲーム的な修正点、問題点、優先度を見ることができる。 ですが・・・会社の上の人とか、クライアントというのは途中経過を見たがる。そして、開発中のこのモックを見て「なんだこれは!こんなのでは売れない!」と・・・いや、当たり前です!で、こういう人をだます(納得させる)ために「無駄になるとわかっていてもぱっと見で豪華な画面」を作らなければいけない徒労で。トホホでした。 あと、モックで作っていて「これ、面白くない…」と思ったら本当にそこでいったんジャッジすべきなんです。デッサンの狂った状態でどんなに色や仕上げを丁寧にやってもゆがんだ絵にしかならない。その判断は少なくとも上のモック段階であれば修正がききやすい。木偶人形のモデル&雑な背景で遊んでも面白ければそのあとはどんどんクオリティー追加していけばいい。逆に「もともとが面白くないゲームシステムを粉飾しても面白くならない。加算で面白くならない以上、減算&割り切りで面白く」考えなければいけません。 いろいろ書きましたが、恐らく上のゲーム、あの見た目やボリューム(スマホの3Dアダルトゲーム)であれば、本来混乱さえしなければ1/3以下の予算で作れると思います。迷走というのはそのぐらい予算と期間を食いつぶすものなんです。
2020.11.21
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趣味で同人誌を売っていた公務員の方が「副業禁止」という服務規程違反で罰せられた、というニュース。 これと似たことは数か月前に自衛官の人がYoutuberとして動画を公開していたら同じく罰せられた、というのがありました。 で、この副業とはいったい何なのかと。たとえば「給与以外の収入を得たことが問題」だとした場合、政治家(公務員扱いです)が自伝の本を書いて出版、あるいは公務員が趣味で株式売買をして収入を得たいることも「副業」扱いにはならないのか?政治資金を集めるパーティーなんて、副業そのものじゃないかと。 私は本来、副業禁止の意味は「仕事で知りえた知識や情報によって優先的な利益(株価に関わる情報など)を得ること」は禁止だと思います。が、上の同人活動やYoutuberは関係のない、趣味の世界。たとえこれの収入が100万円を超えようと、税務署に申告していたのであれば何が問題かと。 日本の古い仕事に対する意識の中に「一つの仕事(職業、会社)に集中しろ」という社会的圧力があります。これは例えば個人事業者でもある役者や声優さんが別ジャンル(吹き替え以外の歌手活動、タレント仕事など)をすると「芸がおろそかになるからやめろ」と・・・勝手にその人のキャラクターをファンが設定し、それに外れる行動はダメだと言い張るのに似ています。 だいたい、今の日本ではフルタイムで10年働いても月給手取りで17万とか、そういうのが地方ではザラにあります。副業する時間は基本はプライベートな時間。その時間も副業禁止として会社側が拘束するのであれば、その分の時給を出せ、という話です。 余談:昔、某ゲーム会社の二次面接で、趣味で同人ゲーム作ってるって履歴書に書いたら「うちの会社は副業は禁止でそういう趣味はやめていただきたい」と言われて「わかりました、ではこのお話はなかったことに」と椅子を蹴りましたwこちとら小学生のころから同人やってんだよ!たかが会社員の給与で人の趣味にまで介入してくるんじゃねえと。
2020.11.20
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転売屋を擁護する意見の一つに「仲買人とか、海外買い付け業者、伊藤忠など大手商社と同じことをやっているだけ」っていう意見があるけど、一番違うのは「お前らがいない方が流通は正常に回る」ってことなんだよな。 たとえば海外のいい品物を言葉がわからない、現地に行くことができないから個人輸入会社を通して買い付けてもらって、その手数料を払う、はわかる。 が、本来こいつらが買い占めなければ店頭に並ぶものを流通妨害して利益を出しているとしたら、単なるピンハネだ。きれいに流れている川にわざと石で堰を作って流れをよどませ、下流に水が流れにくくする。そのよどみで新たな生態系が生まれるわけでもなく、単に濁り、腐らせ、品質の下がった状態で下流に流すだけ。 昨今、国が行ったコロナ対策を請け負った企業が、そのまま仕事を丸投げで自分の子会社に移しただけで中間マージンをごっそり抜かれた話があったが、こういうことに納得できる人はその「仕事は何もせず丸投げでマージン抜くだけで大儲けした連中」だけだ。で、そういう連中だからこそ「自分は正統な仕事をして利益を出している」とほざく。 お前らには一寸の必要性もない。
2020.11.19
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よくわからないのが昨今のコロナ再拡大に対して政府が行っているのが「感染の拡大に警戒しつつ、速やかな対応を検討する」って・・・ もう拡大しているのに「対応を検討する」ってまだ検討段階かよ!と。コロナはそれこそ一日1000人ペースで全国に広がっていて、地方ではすでに対応できる病院のキャパがなくなってきた、と医療関係者が悲鳴を上げている。これは4.5月に感染者急増の時、「医療現場が崩壊寸前だ!」と言われた教訓が全く生かされていないということであり・・・ これをもって「速やかな対応を検討」するんですって。今から・・・ なんだか腰まで沼にはまった人間が「沼に落ちても汚れないよう、長靴を買うか検討中」といっているような馬鹿々々しさで。
2020.11.18
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見えない敵と戦う というゲーム性について。 昔、ワープという会社の「エネミー0」というゲームがありまして、このゲームでは宇宙船の中に侵入したエイリアンが見えない。それをレーター頼りに発見し、倒すゲームなのですが、ゲーム内では音の方向(右側にいる音、左側にいる、正面にいる、近くの場合は音が早くなる)というのを頼りに索敵するシステムを売りにしていました。 が・・・正直これが面白くない。というか、画面も地味で音が煩わしいだけで、突然訳も分からず襲われてゲームオーバーみたいな、「見えない敵と戦う」ホラー要素より、わかりにくさ、理不尽さが先に立って、結局私も面白さに到達する前に面倒くさくなってやめてしまいました。 で、昨今、小島秀夫監督のデスストランディングを遊びましたが、こちらにもBTとよばれる普段は見えない敵が存在します。これに対して主人公は移動中は見えないが立ち止まるとわずかに見える。いるなと思う方向に肩から突き出した風車のような器具が反応、近い敵の方向を指し示して警告を出し、ソナーを放つとしばらくの間だけBTが実体化するのが見える。それに対して息を殺してしゃがみ歩きで迂回するなり、攻撃して倒すなり、ができる。 これはホラー的要素(見えない化け物から逃げる)のと戦う要素、そして、適度なイライラ感が保てていて面白く感じました。 この2つの「見えない敵」に対するアプローチの違いは何なのかと考えた時、エネミー0は「音だけで倒す」という不利しかプレイヤーに提示されていない。一方、デスストランディングは「見えない敵の索敵は音だけではなく、ソナー、注目、センサーの反応、そして対応も迂回や拘束、撃破、ダッシュで一気に逃亡など各種あることで。 ホラーゲームというのはプレイヤーを弱いことにする、不利な状況であることによる緊張感を演出します。が、あまりに不利すぎると「なんだこれ?全然楽しくない」になってしまうのですなあと。
2020.11.18
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今、自分がやっている仕事(ゲーム作り)って、これこそファミコン登場からまだ半世紀もたっていない、産業としては若いジャンルのはずです。それこそドット絵16色の時代から256色、フルカラー、ポリゴン、テクスチャー表現、リアルタイムの物理演算、VR、ARによる仮想現実、通信を使った位置情報ゲーム、世界中のプレイヤーとリアルタイムで対戦、共闘する・・・ 私が子供だった頃から考えるだけで、もっといえばプロとしてこの業界に入った時代からさえ、全くかけ離れた世界になっています。 だからこそ、「こんな単純な内容はゲームじゃない」とか「こういうものをクリエイターが作るのは志が低い」とか、「ゲーム本来の面白さは映像じゃない」なんてのにも疑問があって。 元々、テレビゲームというものが誕生する前はゲームという言葉はボードゲームやトランプ、玩具を使ったおもちゃ遊びが主流でした。が、今、遊びでゲームというとテレビゲームになる。いや、この「テレビ」という概念すらすでに過去のものになっていて、スマホなどのモバイル端末、VRのような視界をすべて包む空間表現など。しかも今だにそれらは発展途上で、同時に表現にもまだまだ実験の余地がある。 昔、チュンソフトがSFCで弟切草という音と映像がついて文章を読ませ、選択肢で物語が変わっていくゲームを発表した際、「こんなのゲームじゃない」と言われたそうで。しかしこの手法も考えたらマイコン時代の古くからあるAVGの系譜であり。それが大ヒットするとジャンルとして「サウンドノベルゲーム」というのが発達し、さらに当時のPCアダルトゲームにそれがつながって様々な名作が生まれて・・・といった時代に流れも作った。 ゲームの本質、などというものを賢しらに語れるほど、私たちは歴史を持っていない。唯一あるとしたら「電子ゲームは遊び手が画面(テレビも、VRも、スマホも)に介入できる反応の面白さ」がゲームであり、それを満たしていればすべてが「こんなゲームもあり」になるのではないかと。 面白い、つまらないはともかく。
2020.11.17
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私の好きなラジオ番組「荻上チキ セッション」にもたびたび登場する上西教授のツイート----------------6名の任命拒否をした菅首相が日本学術会議について「国民に理解される存在であるべき」と繰り返すのは違和感しかない。手続きを踏まずに人を死刑にしようとして反対されたら「生きるに値する存在なのか」と反論しているようなもの。問題は恣意的な任命拒否にあるのに、相手の問題に責任転嫁する。----------------- この指摘は非常に真っ当で、かつ、安倍政権から続く「法の都合のいい解釈」の危険性を一番端的に説明されているのではないだろうか? まず、イデオロギーとか学術会議の予算が云々の話の前に、事の発端に立ち返ってみよう。当初は本来「学術会議が推薦した委員を総理が形式上任命する(拒否権はないはず)」であったのに、突如今年から6人を拒否したことから始まった。当然、その拒否の理由を学会側は求める。が、「総合的、俯瞰的に見て」と意味不明の答弁を繰り返す。やがて、その問題を「そもそも学術委員というのは必要だろうか?」という論点にすり替えようとしている。 馬鹿な話だ。そう思うのであれば今回の任命をまず承認した後に、改めて議会でそれを問えばいい。しかし、それをすっ飛ばす。たとえ形式的、と言われようと法令順守は国会議員の原則のはずだ。 上の死刑のたとえの通り、まず気に入らないやつを殺してから、あとからその人物を死刑にしてもよい法律を作るようなもの。これができたら何でもできる。それこそあなたがある日突然逮捕拘束された、理由は「特に今の刑法に引っかかる罪状はないが、今後悪さをする可能性があるので」が通用する世の中にしようとしているのだ。 ちなみに菅総理が壊れたレコーダーのように繰り返す「個別の人事に関しては解答を差し控えさせていただく」と「総合的、俯瞰的に判断して」は要約すると「うるせえ!俺の勝手だ!お前らにいちいち説明する気はねえ!」と解釈すると、彼の答弁の流れが非常にわかりやすくなります。 つまり、合法的な理由がないんです。
2020.11.15
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妙な話だと思ったのは株の話で。 アメリカでコロナウイルスに有効なワクチン開発成功、のニュースで一気に上がった株が航空機、旅行、イベント会社。これまでコロナによって大打撃を受けていた会社で。逆にZOOMやネットフリックス、宅配事業という巣ごもり需要で利益を出していた会社の株が売られる。 なんだかまだコロナに打ち勝ったわけでもないのに、妙な話で。特にアメリカでは昨日、過去最高の新規感染者が出た。日本も同じです。 本来、株とはその会社の利益から配当金を得るシステムなはずですが、実体経済の前に訳の分からない場所(期待や不安)で取引される、それによって「会社は黒字なのに株価は下がる」「収益を全く出していないのに爆上がり」といったことまで起きている。それは風評であったり雰囲気であったり。 怖いシステムです。
2020.11.14
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東京五輪の外国人観客 2週間隔離の免除を検討 一読して「意味わかんない・・・」と。 これって完全に「オリンピックのために国民を危険にさらす」政策ですよね?そもそも今の海外渡航者の隔離の2週間ってのも、これ、政府がお金を出してホテルなど施設を無償提供しているのではなく、あくまで「自費で」行えという命令です。 にもかかわらず「オリンピックは特別だ」って、全く意味が分からない。というか、整合性が取れていないのは昨今、東京だけでなく大阪、北海道などでも急速に感染者が増えている。これは半年前から疫学の常識として言われていた「コロナの感染が増えるのは秋から冬にかけての乾燥した時期、その時にGOTOキャンペーンをやるなんて全国に感染を広げるようなもの」というのが、今、まさに現実として発生しているわけで。 この事態に政府の馬鹿々々しい答弁が「再び新規感染者増加の傾向にある。皆さんはより高い緊張感をもってGOTOキャンペーンを利用してほしい」ですと。なにその風邪をひいて熱があり、咳をゴホゴホいっている人に「これ以上病状が悪化しないよう、あったかい格好でマラソン大会には出なさい」みたいな方策ばかり。 と、もう一つ、脳筋が極まったなという事例 こんな時期に「大勢を一か所の施設で共同生活させたらどうなるか」なんてのはわかりきっている、にもかかわらず行う。民間企業や学校にはテレワークや登校自粛、寮の共同部屋生活を一時閉鎖し学生の自宅帰省を勧めるなどしているのに・・・ コロナがこの国で注目されたクルーザーの船内感染からもうずいぶん経ちますが、やることが片っ端から「ダメダメ」で、むしろ民間や市民の意識が高いことでまるで「我が国はコロナをおさえこんでいる!すばらしい日本モデルとして世界に誇ろう!」などと安倍首相が言っていたことが本当に恥ずかしい。 ちなみに昨日の東京都内の新規感染者が300人を超えました。が、もっと怖いのは人数でなく、検査したのが1000人という事・・・つまり、30%もの高い確率であったという・・・市中にどれだけ感染者がいるんだよ、という話であり。 ヨーロッパやアメリカでは爆発的に増えて止まらない。アメリカの製薬会社がワクチン開発に成功したという明るいニュースがあるが、それが世界に広がるにはその国の試験や十分な備蓄も含め最低でも2年はかかる。それでもまだオリンピック優先か? 追伸:リンク先の宿舎内コロナ蔓延に関して、記事元が訂正を出しているようです。そのため、いったん内容保留ということでお読みください。なお、「この時期に学生を同じ寄宿舎で生活させる危険性」部分に関しては個人の主張は変わっていませんのでご了承ください。
2020.11.12
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鉄腕アトムが日本で最初のテレビアニメとして登場した時、当時の東宝のアニメーターはそのクオリティーに失笑していたそうです。 理由は当時、アニメーションというと劇場版の作品が当たり前で、ディズニーの例を習ってフルフレーム「24コマ取り」が基本でした。が、そこに出てきた8コマ取りの現代のリミテッドアニメーション手法はカクカクで、しかもスライドや素材使いまわしで毎週放送に間に合わせるので、そういう「本物の」アニメーを作っている人にとってはとてもレベルの低いものにしか見えなかったようです。 が、のちにその制限のある中でのアニメスタイルは独自の進化を急激に遂げる。やがて、テレビアニメのスタイルがアニメの主流になり。 これは自分のいる業界でもあって、たとえばつい10年前まで「スマホのゲームなんて、あんなチープな画面は手抜き、クリエイターとして恥ずかしい」とはっきり言っているクリエイターもたくさんいました。 が、その後どうなったか?冷静に考えると日本ではコンシューマよりスマホゲームをやっている人の方が圧倒的に多く、年齢層も幅広く、むしろハイエンドのゲーム専門機を持っている方が数的には少ない、マニアの世界になりました。需要と彼らの言うクオリティーは違う、ということであり。 自分もこの世界にもう四半世紀もいますが、少なくとも今、売れているものを「こんなのゲームじゃない」と否定しない様に「これもゲームでいい」と理解を広げる側でありたい。 でないと大型巨大生物の絶滅と同じ運命たどるかもしれない。
2020.11.11
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劇場版「鬼滅の刃 無限列車編」が歴代映画興行収益5位にランクイン、というニュース。 これによって日本の映画興行収益上位5位がすべてアニメ作品に、ということになりました。 と、同時に「もはや一部の連中が騒いでいるだけの映画でもない」ということになり。本来、テレビ作品の、しかも続き物のアニメの一部であるという「ファン向け映画」から完全に逸脱し、一般作品、それも子供から大人、男女問わず見られていると言わないとこの数字は出ないことになってしまいます。 つくづく思うのは、「大衆向けエンタメ娯楽作品」というのはこの国ではアニメや漫画のことを指すのではないかと。つまり、サブカルではない、完全なメインカルチャーであるということ。それは昨日今日の話ではなく、もう20年以上。 これと同じことがアメリカの音楽シーンでは、近年、最も売れている音楽ジャンルはロックでも、カントリーでもジャズでもなく「ラップ、HIPHOP」であること。過去に一部マニアのものだったのがメインになっている、ということで。 いまだに「アニメなんて、マンガなんて・・・」とジャンルだけで嫌悪している人がいますし、逆にこれらを賢しらに「おれ、マニアックなこのジャンル好きなんだよね!」という人がいますが、今の時代はめずらしくも何ともない、少なくとも数字の上で「一年に放送されるアニメの量の方が実写テレビドラマの本数より多い」この国では特別でも何でもないお話であり。 何より「鬼滅の刃が興行成績上に行くのは単に一般人にも面白い作品だから」という証明であります。
2020.11.09
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名誉職という仕事(役割)があります。 これは「報酬には見合わないけど、それを行うことで周りの人からの感謝、あるいはその人にしかできないことをほぼ無償に近い善意で行う、もっといえば能力を社会貢献、ボランティアに近い形で提供する仕事」で。 わかりやすい身近な例だと、たとえば災害復興のお手伝いとか、炊き出しの世話なども含まれます。 で、そういうことをやっている人にとって一番の恥辱は「名誉を傷つけられること」。被災地で瓦礫の撤去作業を手伝っている人に対して、何もしていない外野の人間に「偽善者の自己満足」「どうせ火事場泥棒みたいなことしてるんだろ」「裏で利権や金を貰ってるんだろ?」「そんなことやってる暇があったら〇〇をやれよ」といった言われない屈辱。 今回の学術会議任命拒否問題で、首相は拒否理由に「既得権化し、人選に偏りがあると以前から問題視していた」「閉鎖的で既得権益のようになっている」と言っていた。ところが、実際に学術委員会に出される予算は年間10億円。で、その半分がなぜか事務方の給与になり、実際に100人以上いる委員には日当2万円程度。毎日じゃありません。これ会議に出た時にだけ支払われる、つまり、そのために資料を作ったりの時間(研究者にとって一番時間がかかる仕事)は入っていません。 ではなぜそれを行うのかというと、それが冒頭の「名誉職」だからであり。学者や研究者が自分の専門家としての立場で国に提言する。それこそ研究成果を社会貢献に生かしてもらおうという。にもかかわらず今回それを首相に「最大限の屈辱をされた」わけです。 今回6人の任命拒否に関して、唯一共通している部分があるとしたら「過去に政府に対して耳の痛い発言や歴史認識を研究結果としている人」であるという。しかも、この人事は最初は首相が「自ら判断した」と言っていたのが、最近では「自分はよく知らない人だけど下から上がってきたものを信用して~」と逃げに走ってきた。その状況の言い訳の一つが上の「既得権」とか「閉鎖的」といった名誉職の人間に対しての最大の屈辱言葉である。 首相は自らのことを「秋田の田舎から人脈も何もないところからのたたき上げ苦労人」とPRしてきた。が、最近の国会での答弁のうろたえっぷり、発言内容を野党議員に追及され小悪党のような哀れさを見ると「苦労した人間?だからなんだ?あんたが戦後初の任命拒否という前例にない行動をするのだから、納得のいく任命拒否した説明をしろよ」という話になる。 彼らの頭脳はこの国の宝。だからこそ、そんな人たちの名誉を自分の保身のために汚す輩は許さない。
2020.11.07
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国会中継で菅総理のボロボロ答弁が、それこそ前の安倍首相よりみっともない答弁になっていて。 こちらのリンク。47分からの森議員の追及でひどさは際立っています。 これ以外にも学術委員会任命拒否の問題で蓮舫議員に「総理は6人のうちのどなたをご存知か?どのような本や論文を読まれて学術委員として不適切と判断されたか?」という質問に、しどろもどろで事実上、一人の本も業績も知らないという回答。つまり、全く知識がないのに拒否したという前代未聞の答弁になり。 またこの場合、総理に任命拒否の権限があるとしても、その前の人事判断を行ったのが総理ではない、ということになり、「権限がない人間の判断を全く調べず、言われるまま任命拒否の判断を行った」という、二重三重の呆れた言い訳になる。口癖のように言っていた「総合的、俯瞰的判断」という意味が完全に瓦解し「局所的な意見だけで内容もよく知らず適当に判断する」と言い換えるべきで。 で、これで慌てたのでしょうね。今度はこんな回答。これは「根回しをされてなかったから拒否した」という言葉になりますが、学術会議は法律で「独立性を担保されている」組織であり。政府に「この人、入れていいでしょうか」などというお伺いを立てる筋合いはありません(それは完全な人選の政治介入になるので)。 菅総理というのは官房長官時代、安倍首相の矛盾する答弁に突っ込む記者会見で「ご指摘には当たらない」というマジックワードで一種他人事としての盾役をしていた。それが、自分が総理になり、盾役での回答が不可能になると(議会だと記者会見のように一方的に語って質問に答えないことができない)こういった哀れで間抜けな小悪党っぽい、それこそぐずぐずな言葉しか出てこない。 これ、一国の首相の言葉、しかも歴史に残るんですよ?ひどい有様で。
2020.11.06
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先日、会社から連絡があり「今年いっぱいは現在のテレワーク主体、週一回出社体制を続ける」とのこと。 人間、未来は予想できない、という言葉をこれほど強く感じた一年はない訳で。まさか一年前にコロナで世界がこんな風になるなんて、しかもまだヨーロッパやアメリカでは拡大中、日本も拡大傾向にあるなんて誰が予想できたでしょうか? また、パンデミックもののSF表現で、今後は「皆がマスクをつける日常」「マスクを巡ってのトラブル」というのはこれまで映画や小説、漫画などではなかった、予想を超えるSF的風景が広がっています。 こんな時代に、いまだに「オリンピックはやる!」なんて言っている人たちというのは、きっと「ある日突然、とんでもない幸運的確率でコロナウイルスが地球上から消滅、人類のコロナ勝利宣言を東京オリンピックで高らかに」を期待してるのかなあ・・・あと一年もないのに・・・ 世の中、なにがおきるかわからない、けど、その奇跡を期待して計画立てちゃいけないよ・・・
2020.11.05
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これでもまだ「既得権益だ」というのであろうか、ということ。 先日の国会で菅首相に問題になっている学術会議の任免拒否問題について理由を問いただされたとき、「この組織が既得権益化していると以前から問題視していた」といいました。 で、これに対して同日のTBSラジオ「荻上チキ セッション」内において元学術委員会会長が非常にわかりやすく(ここ重要)組織の仕組みや学会員の選ばれ方、そして報酬(受け取れる金額)を説明していて。 詳しくはこちらのリンクに一週間は残っているので聞いていただきたいのですが、驚いたのが「会議に一回参加するのに2万円程度、しかも交通費が出ない。資料作りも含めて自分の研究以外の仕事を皆、ほぼ手弁当でやっている。それどころか年度末になると予算がたりなくなるので会員側が持ち出しでやっている(自腹ということ)」という驚くべきお話。 日当2万といっても、ここには資料製作(研究者にとって仕事の大半と言っていい)の時間は入っていない。しかも彼らはこの国で最高の頭脳集団。それをこんなお小遣い程度の予算で使っている。元会長の話では「最も多く参加した人でも年間10回程度であろう」と。そりゃそうだ。 つまり、既得権どころか、よくもまあこんな失礼な待遇で・・・とかわいそうになるのですが。 また、2014年の段階で「組織内の偏りをなくすように」ということで、以降人材登用が変化し、現在では女性が37.3%であったり、地方大学の研究者が過去最大になったり、特定の大学(東大)に人数が過去最低となっている、などきちんと偏りの人材改革は行われている。少なくとも「女性活躍」を歌ったのに新内閣で2人しか大臣がいない、党内の派閥のパワーゲームで専門的知見がある訳でもない老人が大臣ポストに決まる今の内閣とは雲泥の違いで(少なくとも学術会員はその分野のエキスパートです)。 詳しくはラジオを聞いていただくのが一番良いのですが、どうもこの「既得権」というレッテルを張ればどんなものでも「悪いもの、壊すべきもの」という世間の目を向けやすい。 私たちもたとえばこの「学術委員会」という組織があったこと自体、今回の問題が発覚するまで知らなかった人が多いのではなかろうか?にもかかわらず「何だか知らないけど頭のいい連中が甘い汁をすすっている組織なんだろ」と思ってしまうように世論を誘導する。 しかし、考えてほしい。今回の騒動の発端は「首相が突然任命拒否した」ことであり、二転三転する答弁でいまだに納得できる任命拒否理由を首相は解答できていない。というか、学術学界側にも果たしていないので彼らも今後の選任基準がわからず困っている。テストの答案を出したら〇×も得点も付けられず「不合格」と言われたようなもので、また、そんな権限は法律上、首相にはない。 つくづく思うのは「この国は昔から研究、とか学問というのを無駄と軽視する」文化が根強いという事。だが、高度な文化や文明を支え発展させるのは学問だ。たとえ自分が理解できない、関係ないように思えても他人の研究成果を阻害する理由にはならない。もし、権力が市民を弾圧するようになった時、法律や論理的に私たちの権利を擁護してくれるのは彼らの頭脳なのだから。 彼らは現在の権力に対して「アカデミックな立場の研究家として」提言し、権力の暴走に歯止めをかける役割を担っている。今回のコロナ騒動では専門家の意見を無視した政治の強権で意味不明の政策(アベノマスク、発熱した際自宅待機、医者に行かず7週間の自宅待機で死者が出たなど)の愚を犯し、それを後に「専門家が言ったから・・・(言ってない)」と責任をなすりつけようとして反論され、結果、その専門家委員会そのものを解散するという愚を犯している政権だ。 彼らのような「科学的、法的、学術的に正しい意見で政府の矛盾を指摘する専門家集団」それは権力者にとっては「煩わしい存在」であり、だからこそ今回のように人事面で圧力をかけ、コントロールしようとしている、というのが一番わかりやすい見方だろう。
2020.11.03
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大阪都構想が2度目の住民投票で否決されました。前回は僅差だったのですが、今回は1割の差があった、ということでこれが今回2度目の投票理由であった維新の「どっちに転ぶかわからない」とはいいがたい決着になったようで。 で、つくづく思うのはこの維新の会の行った住民投票のおかしさです。前回、僅差であっても結果が出ていた、にもかかわらずもう一度住民投票を行い、代表は今回の敗北をまず府民や支持者ではなく「菅さんにはご迷惑をおかけしませんから」と切り出した。なぜ、ここで首相に迷惑云々の言葉が先に出るのか?税金の無駄をなくせる、が名目だったはずの今回の住民投票で結果、大きな無駄金を再度使った、この代表の顔がどちらに向けて気持ち悪い笑顔を向けていたかよくわかる敗北であり。 選挙も住民投票も、これらにかかる費用は「公正な民主主義を維持するコスト」として国民は受け入れなければいけません。 ただ、沖縄でもあった辺野古基地移転賛成、反対の住民投票を一部の市議会が「費用がかかる」と拒否したこともあるように、市民の意見とは違う、既存の政治家の利益部分でいいように使われることもある。 今回の2度目の都構想反対の民意をさらに覆そうとするとしたら、もはや民意とは名ばかりのどうでもいい意地みたいなものになるんじゃないかと。そうなると「公正な民主主義を維持するコスト」とは言えなくなります。
2020.11.02
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話題になっているものには首を突っ込んでみる、がポリシーなので、劇場版「鬼滅の刃」を見てきました。 ちなみに私の鬼滅歴は「TVアニメが面白いと評判になってきたときにTUTAYAのレンタル漫画(合法)で1~5巻を借りて読んだのですが、いまいちハマらずそれ以降は読んでいない、というレベルで。 別に斜めに構えていたのではなく、この手のジャンプのバトル漫画ってすごくハマるのとあまり興味がない、嗜好の差があるようで。こちらは後者だったのかそれっきりでした。ちなみに立川の映画館ですが、4スクリーンを15分おきにフル回転させている状況でありながら席は満席、年齢層も子供からその子供さんの親、年齢層高めの老夫婦まで、ずいぶん幅があるんだなと。以下、映画の感想なのでネタバレありで見たくない人はスルーで-------------------------------------------- とてもよかった。というか、マンガの一部抜粋作品でありながら、私程度の興味しかない人間にもわかりやすく面白く、そして物語としてはストーリーの途中で終わっているのでぶつ切りなのですが、十分満足できる作品として仕上がっていました。 ちなみに一緒に行った友人は鬼滅の刃は全く知らない完全な初見。しかし、「内容はちゃんとわかったし泣けた」と言ってましたので、こりゃ今、とんでもないブームになるのは「マニア人気だけでなく一般層、それも老若男女巻き込んだ人気にならないと売れるわけがない」というのはよくわかります。 今回は漫画内の無限列車編という単行本2巻程度のストーリーだけなのですが、それでも十分すぎる展開の多さ、特に列車を止めてここで終わってもお客的には十分堪能したであろうですが、その後の煉獄さんのバトルこそ真骨頂で。ただ単に「うまい!うまい!」と大声で叫ぶ目の焦点のあってない変な人かと思っていたら・・・ううう・・・ ちょっと気になったのが、セリフで状況説明しすぎな点でしょうか。映像で十分わかるのに「先頭車両の方から鬼の気配が」とか、バトル中に「腕をつかむだと・・・!?こいつの腹には俺の拳が貫通しているのに、なんて力だ・・・」といった、別に言葉で説明しなくてもわかるのがそこら中にあって。 この辺は漫画にはあるセリフであっても、映像を作る側はもう少し「見る側の理解力を信じて」ほしかったです。 と、いうわけで本当に初見でこの機会に「鬼滅の刃って映画がすごく人気なんだってな。ちょっと気になるな」ぐらいの人ほど行った方がいいかもしれません。 それにしても・・・このペースで漫画完結まで劇場アニメとして作るとしたら、劇場版エヴァ並みの年月がかかるぞ・・・鬼滅キッズが鬼滅おじさんになってしまうw
2020.11.01
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