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これがこの国の首相だってさ ・・・日本語にすらなっていない・・・というか、脳がバグっている。日本語の単語で構成された意味不明の言語であり、理解できない。壊れたレコードプレイヤーという揶揄がありますが、まさに針飛びをおこしているような・・・ ちなみにどういう趣旨の説明かというと、桜を見る会の自民党が政治家に配ったペーパーには「一人4人まで参加させることができます。なお、この参加者の名簿は公開されることもあります」と書いてあった。つまり、参加者にはあらかじめ氏名などを公表されることを確約していた、ということ。(特定政党議員だけイベント招待者を招くことができる時点で大問題だが) だからこれまで内閣府が言っていた「プライバシーに配慮して公開は差し控える」というのは通用しない(そもそも公開でメディアも入っているイベントなのだから参加者を隠すのがプライバシーもくそもない)。 しかし、それ(公開)を求められて 「公開の対象とは書いてるけど、公開されるとは書いてない」 と・・・ 本来なら「~などという意味不明の供述をしており」と精神鑑定を疑われるレベル。 首相は桜を見る会についてこれまで「丁寧な説明をしている」と言っています。で、その内容がこれです。彼にとっての丁寧な説明とは「意味不明の言語の羅列でも国民が理解してくれる」ということなのです。 仮にも民主国家で選挙で選ばれた国の代表に言いたくない言葉ですが・・・ 頭おかしい
2020.01.31
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つい先日、田舎暮らし自給自足家族のバラエティー番組がありまして。 都会の生活に疲れた夫婦が田舎に引っ越し、そこで電気も燃料も食べ物もほぼ自給自足の生活をしている、という内容。で、気になったのがその家の子供。親は「子供達には自然の中でのびのび暮らしてほしい、だからパソコンもゲームもスマホも、携帯電話も与えない。おもちゃは父親が木工で作った温かみのあるものや、お手製のブランコのようなものだけ」ということを、非常に健全に育つ環境のように自慢しているんです・・・ ・・・それって異常じゃないか? たとえば、小学生の9割以上が何らかのゲーム機、およびスマホなどのゲームをしている時代です。つまり、親のエゴで今の時代の娯楽から完全に切り離される状態になっているんじゃないかと。 また、この子も学校に通っている。そこではゲームで遊んでいる子供たちがいる。そんな中、自分だけそういう遊びができない。貧困とかそういう理由ではない。 思うのは「たくさんある遊びの中でゲームを選ばなかったのではなく、親のエゴでゲームが遊べなかった」というのは悲しいこと以外、ナニモノでもありません。 というか、ドラマ「北の国から」幻想というのがあって、大自然の中で暮らす=のびのび暮らす というのは都会人の幻想です。自分が田舎者だけによくわかる。ああいうのは観光旅行にたまにいくから,あるいは都会暮らしに十分飽きた人だから、いいものなんです。
2020.01.30
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先週放送のアニメ「映像研には手を出すな!」で好きな描写、部活の予算申請を通すために作った映像を上映した後、客席は「すげえアニメだ!」と絶賛しているのだが、作った当事者たちは「あそこはああすればよかった」と、速攻で反省会している温度差ですね。 これ、すごくわかります。自分たちにとって制作物は何十回、何百回と見飽きるほど触ったものなのでインパクトはまったくない。しかし、初見の人間にとってはすさまじい破壊力がある。例えるならびっくり箱の作り手と開けた人の違いなのでしょう。 で、ここで注意したいのは、この温度差ギャップに気が付かず、作り手が細かい粗ばかり気にしてしまうと、どんどん作業が遅れ締め切りに間に合わなくなる。特に趣味の場合はいくらでもこだわれるので結局完成しない、コミケで本を落とす、なんてのはこういうところでもあります。 以前に歌手のさだまさしさんが「歌作りとは妥協との闘い」といっておりました。これには2つの受け取り方ができて、いかに妥協なく自分を追い込むか、ということと、いかに妥協ラインを見極めて完成させるか、の相反するようで必ず必要な2つの精神が必要不可欠なわけで。 彼女たちは技術も稚拙、人数も、機材も、時間もない、しかし、あふれて止まらない情熱がある。だからこそ輝くのかもしれません。 そして何より、妥協によって生まれた「あそこはああしたかった」という反省は、必ず次回につながる。経験値になる。それに対して完成しなければ後悔しか生まれない。 未熟でも完成させるというのは、そのぐらい大切なことなのです。
2020.01.29
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香川県のゲーム規制条例について。 この中で野蛮な意見として「私たちの子供のころはスマホどころかテレビゲームすらなく、野山を走り回って遊んでいた。ゲームなんてなくても生きていける」という年寄りの意見があって戦慄しました。 「〇〇なんてなくても生きていける」という言葉には、「自分には」という言葉が隠されています。自分には必要がなかったから規制してもいい、自分の子供時代にはなかったからなくなっても困らない・・・ つまり、全部自分基準なんです。では、私のようにゲームで育ち、ゲーム開発者になったような人間には「ゲームがなければ生きていけない」とは思わないのでしょうか? これはゲームだけでなく、どんな趣味でも、漫画でもアニメでも、釣りでもゴルフでも麻雀でも酒でもたばこでも。自分がやっていない趣味を生きがいにしている、それがあるから生きている人なんてたくさんいます。この世界は多様な娯楽があって、その中から自分の好きなものをチョイスできるからこそ楽しいのです。 逆に言うと、文化統制をされた社会というのは国から認められた娯楽、例えば絵画のジャンルとか、音楽、本などしか認められず、それ以外を「世の中からなくなってもいいもの」として排除する。 香川県のやろうとしていることは「自分たちは関心がないから、子供にはゲームを制限する」という、身勝手な大人のルールをゲームを欲する子供たちに押し付けている。まさに文化統制そのものです。
2020.01.28
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“やる気がない”が71%!経団連も頭を抱える「働きがい調査」の惨憺たる結果 えーと。経団連の偉い人、何か勘違いをしていないか? まず、毎日休まず会社に来て、日常ノルマをこなして、サービス残業をして、有休も使わない社員。これは立派な「やる気のある社員」です。 気持ち悪いのは やる気=積極性 だと思っている人。そんな馬鹿な。本当にやる気がない人というのはその名の通り「やらない人」です。仕事に毎日来ているだけで立派です。 あと、仕事の積極的じゃない最大の理由は給与でしょう。そもそも仕事ってどんな職業も「生活の糧を得るため」が最大の目的で。その給料が何年働いても昇級しない、サービス残業という名の不当労働、権利として認められているはずの有休も消費できないでは、やる気を出せ、なんてどの口が言えるかっての。 さらにいえば、本来ほとんどの仕事は「やりたくないけど給料のために仕方なくやっている」ものなんです。仕方なくやっているものに積極性を持たせるには賃金で鼓舞するしかない。「より重要な仕事の権限を与えるが金は出さない」で誰がやる気を出すかという話。 今は人手不足ですがその理由は少子化とベビーブーム世代の退職。数が少ない若者を責任だけ重くして安く使おうなんて虫がいいにもほどがある。それに、少子化最大の理由は「収入が厳しいので子供を持てない、あるいは結婚して家庭を養えない」だと思う。自分の親の世代では父親だけの収入で家族5人を養える家庭が普通だった。 まずは手取りで月額最低25万以上。 経営の失敗を社員のやる気の問題にするな、といいたい。
2020.01.28
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国会で夫婦別姓の意見に対して自民党の女性議員から「いやなら結婚しなければいい!」というヤジが飛んだことについて。 このヤジを飛ばしたのは過去にも差別的発言で問題になった杉田水脈議員とされており、これについて記者に聞かれてもだんまり。いつもの「国会でヤジのような余計なことは大声でいうのに、説明責任という肝心なことは言わない」政治家として無能のそしりを受けても仕方ない人。 つくづく思うのは「なぜ個人の結婚に国家が名前という介入をするのか?しかもその理由は「日本の伝統的~」という、あいまいで非効率な一部人間の考え方を強要される」という・・・気持ちの悪い・・・ ちなみに結婚した際の銀行口座、戸籍、パスポート、各種会員書、免許など書き換える手間って恐ろしく大変です。ついうっかり忘れて書類関係で足止めを食らう、なんてこともよくあり、これは立派な実害、社会的無用なコストです。 もっといえば、このヤジの「いやなら結婚しなければいい」という横暴さ。名前を変えることがいや、という理由で結婚が許されないという風にも言っているんです。頭がおかしい。 夫婦別姓は単なる選択肢。これまで白か黒かしかなかったのを、赤も、青も、黄色も選べるようになった、というだけの話。これまで通り白黒を選びたい人はそれを誰も咎められない。 選択肢が増えることを自分の選択肢の権限(利益)が目減りする、と考える人がいるけど、そんなことは何もないのにねえ・・・
2020.01.27
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中国で新型ウイルスが猛威を振るっています。 で、ここで気になるのは「中国政府の発表は事実を過少に公表し、実際はとんでもない状況である。政府の発表は全く信用できない」という意見。 これはこれまでの中国共産党の隠蔽体質を見れば「さもありなん」と思います。が、翻ってもし、日本で同じ状況が起きた時、今の政府の発表を私たちは信用できるか、という話になります。 と、いうのはここ数年だけで公文書破棄、事実隠ぺい、無いとされてきた書類が存在する、データのねつ造・・・とても先進国とはいえない疑惑のオンパレードだったことを皆さんも実感していると思います。 こんな状況で国内でパンデミックが起きたとして、政府発表の数を誰が信用できるのかと。 先日、景気動向指数について日銀は「マイナス成長だ」といいました。このマイナス成長という言葉も欺瞞そのもので、マイナスなら成長ではなく下降、縮小、下落だろうと。旧日本軍が撤退のことを「転進」全滅を「玉砕」としたのと全く変わっていない。大本営発表では決定的な敗北であっても偽りの戦果を国民に知らせる・・・ ネットに流れるデマをうのみにするのは馬鹿だけど、自国の政府の発表を疑ってみなければいけない、こんな悲しい民主国家はありません
2020.01.26
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桜を見る会の問題、いまだに解決どころが疑惑が深まっています。 というか「首相や自民党支援者への利益供与イベントを行った。その予算は税金であり、今の内閣で数倍に膨れ上がり、その増えた内訳が本来招待されるべき功労者ではなく、政治家の地元支援者で埋め尽くされた」という、いい訳のしようがない資料が出てまいりました。「桜を見る会」 第2次安倍政権で「政治家枠」膨張、国際貢献功労者など減少 「コネ」重視浮き彫り グラフにするとわかりますが、露骨です。というか、ここまで図々しいエコひいきを行ってきた神経を疑います。ちなみに以前出た資料で、自民党と公明党の政治家にはランクによって一人何人という申込書があったことが発覚しています。当然、この申込書は野党政治家には配られていない。この時点ですでに「国家予算を特定政党支持者にだけ使っている」何よりの証拠だったのですが。 ネットには「いつまで桜を見る会のことをやっているんだ!」という声がありますが、いいですよ、桜を見る会をいったん見送るとして、森友学園、加計学園、IR、自衛隊日報問題、甘利大臣の贈収賄、・・・いくらでも問題は渋滞していて、そのどれも未解決のまま当時も「いつまでこんなことをやっているんだ!」といい続けていましたよね? そして、どのケースも本当に濡れ衣であるなら公文書や証拠を出せば一発で解決する話だった。それが行われていないまま、ズルズルと疑惑だけを積み重ねている。 昨今、経済指数で「日本は第2次安倍内閣になって以降、庶民の給与は全く上がっていない。それどころか増税や社会保障費増加で下がっている」ことが、他の先進国が上昇する中、グラフではっきりしました。 つまり、この内閣を支持しても景気も良くならないし、自分たちには何の恩恵もない。 なぜ支持する理由があるのでしょうか?
2020.01.25
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怖いなと思ったこと。 よく「世の中は正論だけじゃ通らない」という言葉があります。が、これの言葉を拡大解釈し「間違ったこと、明らかにおかしいことを無理やり通すために」使う人がいて、それを正論で返すとこういう逃げ口上。 要は「説明できないから力でぶん殴る」言葉なんです。 で、私たちもついこれを言われて引き下がってしまう。「現実はそんなものだ」と・・・しかし、現実にはそんなことはないことが多い。出るところに出たらだれからも支持されない、もっといえは犯罪行為で相手が捕まる事案であったり。 たとえば会社の違法残業とか。毎日深夜、休日も労働違反の状態でそれを「これが現実だ!」と・・・しかし、労基に訴えたとたん、会社の態度がころっと変わったり。 世の中には「正論で通らないことで得をしている人間」がたくさんいる。だから、この言葉を使って世の中を語る人間に警戒したい。 案外、表ざたになると正論を支持する人間のほうが多いものだ。
2020.01.23
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本年の通常国会が開催されました。 で、首相の演説の中で「70歳でも意欲のある人が働ける社会」という言葉を使った。 これは怖い事です。と、いうのは政府が年金支給年齢を上げようとしている動きの中で「働く意欲がある」人、というのは、「70まで働かせる」宣言です。 そして、この言葉の残酷なのは、現在、定年を迎えて再就職をする老人ができる仕事というのは、それこそビル清掃、町の工事現場に立つ警備員、スーパーなどのレジ打ちといったお給料が安く、その割に立ち仕事の単純作業のような厳しい仕事。そして何より、今でもそういう仕事をしている人の大半は「年金だけで生活が厳しいから」という、仕方ない現状があります。 また、企業へも定年後再雇用を推奨している。企業としては今までの給与よりはるかに安い金額で経験者をそのまま引き継ぐのだからこんなメリットはない。しかし、雇われる側はきのうまでと同じ仕事がはるかに安い給料(半額ともいわれる)でやらされるという・・・ 「意欲」という言葉は一見するとポジティブな言葉に受け取られます。が、逆に言うと定年を過ぎたら働きたくない、という当たり前の老後を送っている人を「働く意欲がない=社会のお荷物、負担」と定義される。この手の論法は日本にはいくらでもあって、例えば学校で「自主的」が事実上強制であって、参加しない人間は「協調性がない」という悪にされる。 いずれにしても年金支給開始年度がどんどん遠のいていく口実の布石としか思えない発言でした。
2020.01.21
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日曜深夜に放送しているNHKアニメ「映像研には手を出すな!」で、原作でも一番好きな話が。 生徒会に同好会活動を示すためのプレゼン映像を作るため、浅草氏の家でミーティング・・・と称した妄想をするお話なのですが、この中でどんどんイメージが他のメンバーの話と組み合わさってミックスアップし、「これは・・・すごい映像ができてしまうのではないか・・・」となるところ。 これです!クリエイターとかものつくりをしている人間、それはプロでも、同人でもおなじで、「できてしまう予感」の時期が一番面白いんです!自分も趣味と職業でゲーム作っているから机をたたいて同意。 実際に作業に入ると、地味で退屈で、長時間拘束される。脳内で浮かんだ映像と現実の自分の技術不足、ハード、ソフトの制約、そして何より「締め切り」という現実に追われる方が多くなりますが。 でも「自分の中の最強映像」が作れてしまうのではないか、という「予感」があるからこそ、今回のお話は盛りあがるんです。 私も絶対現実不能で途方もない空想をしているより、「ここはこういう風にしよう、こっちは時間がかかるからこれで代用しよう、ここはこだわりたいからこうしよう・・・」という、地に足が付いた現実的な妄想をする方が好きです。それは一歩一歩階段を上っている感じがするからで。 そして、その階段を上っていると、ある高さまで来ると「あれ?これ、いけるんじゃね?」と・・・ で、実際の作業開始とは、その高い階段から飛び降りる瞬間の覚悟であり。そこからは落下する一方。あとはせいぜい姿勢の制御(現実の仕事)とパラシュートを開くタイミング(妥協ラインを見極める)を見計らうぐらいで。 だから、今回の「妄想全部載せ」のわくわくはたまらんのです!
2020.01.20
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私がどうしても不思議に思うこと。 たとえば、消費税が8%から10%に上げられました。このことについて、導入前は国民、特に一般的な人々は男女、年齢問わずほぼ皆、反対だったはずです。が、それが導入された。その途端、「払わないやつが悪人」に仕立て上げられるようになった。コンビニのイートインコーナーで持ち帰りの賞品を食べている客に「脱税だ!」と食って掛かる人が出たニュースは記憶に新しい。しかし、もうそれも半年前のこと。今は当たり前のように10%を受け入れている。誰も納得していないにもかかわらず。 さて、東京オリンピック。低予算でコンパクト、という当初の主張の7倍の予算が投入され、さらに、東京だけでなく札幌にまで影響する。誘致に際しての贈賄疑惑はあれから何の解決もしていない。 しかし、雰囲気として「いまさら決まったものに反対する人間はおかしい」扱いだ。しかし私は東京に20年以上住んでいるが、一度だってオリンピックに賛成か?反対か?の投票やアンケート調査などされたことはない。誰かが勝手に決めて、いつの間にか「日本中が歓迎している」ことにされつつある。 私はオリンピックには大反対です。いっそイベントとして大失敗すればいい、世界に日本の大恥をさらせばいい、そのぐらいに考えています。 選手がどうとか、そういうことじゃありません。というか、いつも思うのは「彼ら選手の努力を盾に関係ない奴が利権やら愛国鼓舞オ〇ニーをしている」だけにしか見えない。 「決まったものはいまさらグダグダ言っても仕方ないじゃん」 こういう考え方が世の中をあきらめムードにする。文句を言わない国民を育てる。これで得をするのはだれか。おのずとわからないかなあ・・・
2020.01.19
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以前、あるゲーム会社に中途で入った際、そこでゲームキャラのモーションを作成するにあたってそれまで会社で使っていた自社RIG(キャラを動かすコントローラーみたいなもの)をつかってみたのですが・・・これが・・・この、癖が強い。というか、使いにくい。 で、同じ3Dツールに最初から内蔵されている汎用人型RIGを使って、出力だけ統一(FBX形式)で出すことを提案したところ、えらい反対にあいまして。曰く「うちの会社にはうちの会社のやり方がある」と・・・ ですが、この自慢の自社RIG、その汎用RIGに勝っているところが、正直何一つないんです。データの共有性もない、サイズ変更による他キャラへのデータ移植も面倒、FK,IKによる切り替えができない、そして最悪なのは「最終出力したFBXから自社RIGに再度データをコンバートすることができない」一方通行なRIGで・・・これによって起きる弊害は多すぎます。 ちなみになぜ私が3Dソフト内にある標準RIGを使おうと提案したかというと、少なくともそのツールを使っている外部会社、あるいは人材派遣会社の人にモーションの仕事を発注することも考えていたからで。というか、その場合、自社独自RIGしか使えないというのは、それだけで外注会社の制限をしてしまう。最終的にFBX形式で納品すればOKというのがこの業界で標準ですので、そのデータをこちらで調整する、というのができなくなってしまう。 それで思ったのですが、どうしてこれだけ使いにくいRIGにこだわるかというと、社内のそれまでのノウハウが消えてしまうという危惧からなのでしょう。このRIGで覚えたテクニックやこれに合わせて作られた自社プラグインなどの資産価値がゼロになる。 しかし、この業界で自社ツールや会社独自にこだわる、というのは逆にガラパゴス化し、取り残される恐れの方が多い。もともと、その会社で使い続けていたRIGシステムも、上記の標準RIGが3Dソフトにバージョンアップで標準搭載される前に作られ、単にその標準RIGを社内に使える人がいなかっただけ。 まだ自社ツールでRIGを開発しているだけましな方で、ひどい場合はIKすらまともに使えない自社ツールを「わが社独自のツール」として自慢しているCG会社もあるぐらいですから。 私は過去に何社も渡り歩いてきました。だからこそ、いろんな会社でいろんな開発形態を半ば強制的に習得しましたが、結果として「社内独自ってのはどうしても仕方ない場合のみ有効な手段であってそれ以外は業界標準、汎用的なものを使った方がいい」と。特に人間のアニメーションなんて制御する骨の数も構造も基本変わらないのですから、オリジナル色を出す方が弊害になる。 結局、その仕事は1から作るゲームだったのでその部分を改めましたが、開発が始まってしまったら、モーション作っている他のメンバーも「こっちの方が使いやすい」と・・・そりゃそうだ。 職人のこだわりとは、作っている道具ではなく、作られた結果で判断されます。同じ質のものがさらに楽にできるなら、古い道具にこだわる必要はありません。
2020.01.19
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任天堂スマッシュブラザーズのDLキャラがファイアーエムブレム最新作のキャラで賛否両論、というニュースをツイッターで見ましたが・・・ つくづく思うのは「こういう時のためのDLコンテンツだから、欲しい人だけ選んで買うものだろう」と。 特に今作の風花雪月は、シリーズの中でもっとも出来がいい!と絶賛する人も。つまり、ファンにとってはクリア後の熱が冷める前に出てくれたベストチョイスなわけで。 そんな中「だったら〇〇出せよ!FEシリーズ多すぎ!」というのは、今後のDLコンテンツに期待、ってことじゃないかと。何もみんながみんな世界中のあらゆるゲームを知っているわけじゃない。知らない人にとってはバンジョー&カズーイなんて「何それ?」だったはずです。それはどのゲームでも同じこと。 スマブラは製作者の桜井さんが言うように「お祭りゲーム」です。だから、コンシューマゲームをある程度やっていれば必ず1キャラは思入れのあるゲームキャラが登場している。私だってこの業界に長くいますがやったことのないキャラがたくさんいますし、前回のDLコンテンツであったペルソナシリーズは知らない。知らないけど登場に沸いた人がいるということは、自分の未知のゲームがまだたくさんあるということ。 たとえば私はつい最近まで隻狼をやったことがなかったのですが、一気にはまって、もしスマブラに登場!となったら大喜びでしょう。しかし、この作品は国内では30万本程度しか売れておらず、逆に海外で300万本以上売れている。この場合も自分がやったことがなかったつい数か月前までは「よく知らないマイナーゲーム」扱いになってしまうのでしょうね。 いずれにせよ「自分が知らない=製作者は何もわかっていない」という浅はかな思考にはなりたくありません。むしろ風花雪月に興味を持ってきた・・・買っちゃおうかな。
2020.01.18
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今回の桜を見る会の出席者名簿破棄事件、政府はこういう形で落とし前をつけたいようです。「桜」名簿管理巡り内閣府幹部6人を厳重注意処分 公文書管理法違反 厳重注意って・・・いったい誰が、どんな理由で、誰を厳重注意するのか? 官僚BOの人がニュースで行っていましたが「官僚にとって仕事とは上からの命令をこなすこと。また、文章関連、特に名簿のような個人リストは絶対になくならないよう、2重3重のバックアップをとっていた。外部業者に記念品など発注をするのだから複数の人間が名簿を持っているはずで、たった一つのサーバーから印刷されたデータがシュレッダーにかけられただけで消えるわけがない。考えてみればいい。シュレッダーにかけられた参加者1万5000人もの名簿が手書きで、たった一つしかない訳がない」と。 つまり、明らかに無罪でこういう処分を受ける人がいる。しかも、処分内容が「厳重注意」というのがいやらしくて、これって降格や減給というものではないんです。単にその上の位の人が書類を口頭で読んでおしまい。ボーナス査定にいくばくか影響あるかもしれないが今回のみ。事実上、何も変わらない。 恐ろしい話です。総理主催のイベントに政党や地元支持者を公費を使って呼んだ、さらに反社と呼ばれる人物、マルチ商法で詐欺被害を出した人間が呼ばれていたかもしれないという大問題、公文書の違法破棄というこの国の根幹を揺るがすような問題がたったこれだけでなかったことにされる。 安倍首相は「丁寧な説明をする」「すべて責任は私にある」という言葉を、これまで何度繰り返してきたか。森友、加計、自衛隊日報、大臣の相次ぐスキャンダルによる辞任。 彼は長期政権と大手メディアを懐柔することで覚えたのだろう。この国では「どんな不正も、なかったことにすれば押し通せる」と・・・
2020.01.18
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私が香川県で今検討されている子供へのゲーム規制条例で危惧しているのは「悪くない人間を法律で悪者に仕立て上げる」ことができることなんです。 わかりやすく言いますと、ゲームを一日何時間遊ぶかなんてのは個人の自由。しかし、ここに「小中学生は一日1時間」などという条例を作ったとたん、それを破る人間は「悪人」に仕立て上げられるんです。 これと同じことを、たとえば香川の名物「うどん」は炭水化物過剰摂取になり、糖尿病の原因となる。全国の水準に合わせるため、一週間に一度しか食べてはいけない としたらうどん好きの香川県人は怒るでしょう。ちなみに東京に住んでいる私としてはうどんが一週間に一度でも問題ない。だから、うどんを規制してもいい、・・・などという愚かなことは思わない。 ゲームに限らず、依存症というのはちゃんとした病気であって、専門の期間で正しい治療を受けることが大切です。それをゲームのことをよく知らない議員が「子供がゲームに夢中なのは教育上よくない」という曖昧な理由で時間制限するのはまさに個人への介入です。 それにこの手の条例はゆがんだ正義感の温床になる。余計なお世話だ。
2020.01.16
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昨年から引き続き「隻狼」をプレイしております。 このゲーム、めちゃくちゃ怖いゲームです。といっても、ホラーゲームのような怖さではありません。 とにかく敵が雑魚でも強い。そのうえ、ボスが半端ない。死ぬと復活ポイントまで戻され、道中で苦労したザコが復活してやり直し、しかも、消耗品が消費した分消えていて、道中に集めた経験値も半減される。 という・・・つまり、死んだら即、リプレイというわけにもいかない。それこそ慎重に、ていねいに、戦略を立ててジリジリ進む。単純な正面突破ではまず勝てないボスも、補助武器で削って持久戦に持ち込み、こちらの回復薬もなくなっての体力削りあい!油断したら一発で2/3体力を刈り取られる!ガードもあるけど守りっぱなしだと体幹をげずられ、いつかは押し切られてしまう。相手の連撃を耐え、隙ができた一瞬に切り込む!まさに「死闘」という表現ことばがぴったりで。 このゲーム、超絶難易度であるにもかかわらず多くの人が絶賛する理由はこの「必死さ」なのでしょう。失うこと、死ぬことが怖い。「レベルを上げて物理で殴る」ができない。頼れるのは己のテクニックと戦略のみ。「絶対無理!」と投げたくなった敵と相対し続け、だからこそ光明が見えた時の感動というか。 ゲームは娯楽なので苦痛を味わうことが嫌、という人も当然だと思います。しかし、ゲームが他の映像コンテンツと違うのは「自分で画面に介入できる感動」であるとした場合、まさにゲーム内での主人公の死闘はプレイヤーの死闘になる。 「隻狼」はそんなゲームです。
2020.01.16
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先週のTBSラジオ「荻上チキ セッション22」に新春対談として文化放送「大竹まことゴールデンラジオ」の大竹まこと氏がゲスト、両方大好きな私としては夢のコラボで。 以前に荻上チキさんが大竹さんの番組に呼ばれたことはあるのですが、今回はそのお返し、という形でしょうか。しかも、大竹さんは以前からセッション22のリスナーで、「あの番組はいい」と局の垣根を越えて話しておりました。 内容はラジオに関してのスタンスの両者の違いがメインでしたが、理論派の荻上氏に対して情緒の大竹氏という構図。で、どちらもこの社会には必要な視点であり。弱者とか、能力が劣る人間であっても「だって、かわいそうじゃないか」という社会が包み込むのが本来の生きやすい世界。 昔聞いた言葉に「優れた社会というのは、無能な人間が安楽に暮らせる社会」というのがあって。しかし、今は生産性とか、効率とか、負担とか・・・その割に社会の上層階級では不正や傲慢が見過ごされる。 そんな中を年齢がおじいちゃんと孫ぐらい離れていても、お互いをリスペクトしあえる関係はすてきだなと。 また、アシスタントの南部さんを大竹さんが「南部さんがいるからセッションがある」というのはその通り!ともすれば理屈だけの印象を受ける荻上氏をきちんと「人間としての目」で応対する彼女は、大竹氏のラジオで同じく的確なフォローをする太田英明アナウンサーと同じ、バランサーの役割を持っています。 とにかく、この2人のラジオを長く聞き続けたい。そして、またお互いゲストで対談してほしい放送でした。
2020.01.15
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繰り返されるこの手の政治家の発言です。麻生副総理がまた不適切発言 地元・福岡で「日本は一つの民族」 もう、馬鹿としか。馬鹿じゃなければ現状を全く認知できない、政治家として失格の人間としか言いようがない。 なぜなら「じゃあ、今、日本のコンビニなんかでレジで働いている外国人労働者は?アイヌ民族、琉球民族ってのは?日韓で今問題になっている問題の発端は?」 と、ちょっと考えればわかること。 さらに言えば>「2千年にわたって同じ民族が、同じ言語で、同じ一つの王朝を保ち続けている国など世界中に日本しかない」 とありますが、同じ一つの王朝って・・・天皇家が分裂して闘争をしていた南北朝時代とか、天皇の権力が全くなくて武士が支配していた「幕府」、明治まで存在した琉球王国って知らないのかね?それに古代の天皇家の支配は東北には影響力がなく、別の豪族が長く支配している。戦国時代は全国で群雄割拠の支配が続き、アイヌなどがいた北海道が大和民族に支配されたのはさらに後だ(アイヌ語は日本の言葉と全く別系列の文法であり、同様に沖縄の琉球言葉も単なる方言ではない)。もっといえば、明治維新で薩摩によって京都から担ぎ上げられた皇室の正統性の疑問とか、太平洋戦争に敗れて米軍の統治下にあった時代がつい70年前。その後は天皇家は事実上の政治的支配権を失っている。こんなのは中学の歴史の教科書にも載ってる。 で、この手の与太話を居酒屋でおやじがくっちゃべるなら「ああ、無教養な人だ」で済む。が、彼は違う。この国の副総理であり、彼の発言は外交にも影響する。多くの労働者が日本にいる中国、韓国、ベトナム、ブラジル・・・そういった国籍の人はどう思うだろうか?だいたい、国技とされている相撲で何人の外国人力士がいると思ってるのか・・・ 世の中には自称「保守」という名の、この手の「日本サイコー!世界一の民族!世界があこがれる国、日本万歳!」系の言葉に酔っている人間はたくさんいる。メディアなどでも「世界に誇れる日本のすごさ!」みたいなもので、まるでこの国が特別優秀なものであるような番組とか。しかしそれと同じことをアメリカの保守主義者や中国共産党に染まった人、北朝鮮のニュースを見ると「あいつらは自国第一主義の身勝手な連中だ」と言っている。お前の家には鏡がないのかと。 いい加減「麻生節」などとマスコミも我々も特別視するのはやめよう。他の政治家が言ったら首を斬られる発言を彼がこれまで何度してきたか、そして、なぜ彼だけ許されるのか?
2020.01.14
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自分の両親は、私が小さいころからゲームに夢中なことに一切口を挟まなかった。父のパソコンでプログラムを組んでゲームを作ったり、市販のゲームソフトをお年玉や小遣い、高校からはバイトで買いあさって遊んでいることを止めなかった。 そして、そんな人間が今の職に就いた。そして、プロになった今でもゲームを遊んでいる。 ゲームに夢中になっている人生。これの何が悪いのだろうか? 香川県の子供のゲーム時間規制条例の提案であるが、当時の私が親から一日ゲームを一時間とされたとしたら、確実に今の自分はない。ドット絵描きで夜を徹したことも、アクションゲームのハイスコアアタックに休日を潰したことも、どれもできない。 また、ゲームだけでなく漫画家志願者とか、アニメ好きとか、そういった連中はどこか「狂人」である。既存の作品に感化され、自分もそういうものを作りたい!という常軌を逸した熱量をその分野に打ち込む。そして、そういう連中が次の世代の作品を作る。 家庭用ゲーム機のファミコンが生まれてまだ半世紀もたっていないこの業界、ようやく「ゲームで育った大人」が普通になり始めた。ゲームが単なる流行ではなく、文化として社会に根付いたのだ。 何より、男の子のあこがれの職業に「ゲームクリエイター」が上位に挙がっている。私の子供のころは考えられなかった話であり。 その良き流れに逆行する、もっといえば「住んでいる場所で子供がゲームを遊べる時間に格差が生まれる」という異常な条例を許せるわけがない。 折しも成人の日。新成人だけでなく、子供、学生に言いたい。「若いころの情熱によるあこがれと、それに届かなかった挫折、失敗は取り返しがつく。だからこそ、こんな訳の分からない「大人の御託法案」など聞く耳を持つな。彼らはゲームに関しては何も知らない素人ばかり、そんな議員にとやかく言われる筋合いはない! *ただし!自分は学校のテストで平均点以下になったことはなかった。授業も真面目に受けていた。だから、親がゲームについて何も言わなかったということは付け加えておく。親から信用を得るには信頼されるだけの義務は果たしていた。県の条例で一律に規制されるゲームと、学校の勉強もろくにせず、ゲームを親から取り上げられるのとは意味が違う。そこをしっかり認知してほしい。
2020.01.13
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知的障碍者養護施設の「やまゆり園」で起きた悲劇の犯人について、ちょっとぞっとするお話を先日、ラジオで聞きました。 それはこの事件とは関係なく、以前、アメリカの大学でネットで集めた言葉や思考でAIの人格を作る、という研究をおこなったところ、最終的に極右的、優性思想、弱者は淘汰されることが社会の役に立つ、という思考のAIになった、というお話。 で、この結論と今回の犯人の思想が酷似している、ということなんです。この犯人は特に政治的な思想や歴史を深く学んだわけでもない、以前はどちらかというとリア充とよばれるタイプの人間であり、また、本人がこの介護施設で働いていたことからもわかるように、先天的に問題があったサイコパス的な要素の方が少なかった人物。しかし、「障碍者は社会の負担、いない方が世の中のためになる」という単純な優性思想をどこからか吸収、感化され、誰に頼まれたわけでもなく、これを正義として起こした・・・ おわかりいただけるだろうか?つまり、人はだれでも思考を煮詰めると彼のようなことになりえるということ。また、これらは社会的プレッシャー、貧困や差別、パワハラ、孤独など圧力があると、煮詰めてしまいやすくなる。 社会的弱者を何十人も殺すことが正義だ、なんて常識では考えられない、と思っている人。しかし、これはナチスドイツの優性思想で実際に国家レベルで行われたことであり、わが国でも戦後に知的障碍者への不妊治療の強制がつい半世紀前まで行われてきた。 彼の凶行と国家が行う特定弱者への社会的断種、これは「強いものが生き残り、弱者は淘汰される」という、今、強い側の都合のいい思想であって、ここに違いは何もない。 昨今、政治家が人間の生き方や結婚、出産にまで「生産性」などという言葉をもって国家を維持する正義を語る。しかし、それは弱いもの、劣ったもの、仕事ができない病人や老人は社会の役に立たないから殺せ、という植松被告と何の差もない。そして、ネット社会で上のAIのようにヘイトを貯めこんでいる人間はたくさんいるだろう。 人類が地球上でここまで文化的進化したのはなぜか?それは、他の野生動物と違って「自然淘汰、弱肉強食に身をゆだねない唯一の生物だったから」ではないだろうか?
2020.01.12
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香川県が条例で小中学生にゲームを一日60分以下に規制しようという条例を検討している、という話について、業界人として、そして、ゲーム好きとして大反対します。 というのは、まずこれって「個人の趣味の自由を行政が制限する」という、完全な人権侵害ですよね? しかも「子供にはゲーム以外の遊びをしてもらいたい」という、私が一番嫌いな思想。これって、自分が子供だった時にもあった、大人から押し付けられる「昔懐かしのおもちゃや遊びは健全」という歪んだ思想にこどもが付き合わされる典型で。だいたい、どうしてスマホのゲームはダメで囲碁や将棋はOKなのか? この手の大人って「自分の子供のころにはこんなものはなくてもよかった、だから俺たちは健全に育った」論を出します。しかし、当時にお前らだってスマホゲームがあったら今の子供と変わらずやっていたはずです。自分たちの育った環境が健全だ、なんて思い上がりも甚だしい。ゲームの無かった時代にもいじめや暴力は子供の世界にあふれていた。同じことは漫画でも、アニメでも、それどころかテレビの黎明期にも言われた。 あと、「勉強がおろそかになる」ってのは、いつの時代も子供には勉強する子、しない子がいた。たったそれだけの話。勉強をやらない子からスマホを取り上げたら勉強するようになるか?そんなわけがない。勉強はいつの時代も子供にとって大敵だ。 ゲームを作る側として言わせてもらいます。ゲームは面白いに決まってる。だって、ハマるように、子供が夢中になるように私たち開発者は日夜作ってるんだから。それを否定する、制限するのは「この作品は面白すぎるのが問題だ」というような、愚かな発言であり、ましてや条例という法律で規制しようというのは「子供の人権侵害」以外、何物でもない。 また、ゲームの依存症について言及していますが、これについては完全に治療の必要な医療のお話。行政が予防策として法律で子供のスマホ時間制限、もっといえば文化規制をしていい理由にはなりません。 ちょっと前に聞いた話で、正月に子供のために凧揚げを父がやろうと言い出し、外に出たけどせっかく親が凧を上げたのに子供は一切関心なく近くのベンチでスマホゲームを見ていた、という話。これ、単にこの子にとって「こっちの方が面白い」ってだけ。大人だって同じでしょう。 あと「すべての子供がゲームにはまる」なんて勝手な妄想をおこさないで。他の趣味と同じでゲームを全く興味ない子供だっていくらでもいる。
2020.01.11
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なんとなく子供のころから言われる言葉に「始めたからには最後までやりとげなさい」 というのがあって。でもこれって趣味の分野では呪いの言葉でもあります。 たとえば、子供のころに野球が好きだったので高校で野球部に入った、でも、練習が厳しく、先輩後輩の上下関係が嫌でちっとも野球が楽しくない、その場合、やめてもいいんです。というか、やめて当たり前なんです。趣味ですから。しかし「ここでやめたら負け犬になる」と・・・ これは一種の「呪いの言葉」で。娯楽である以上、いつ初めて、いつ辞めてもいい、しかもそのきっかけは「つまらないから」「やる気が起きないから」「もっと別のことやりたいから」は怠惰のようで実は本質を突いた最大の辞める理由になります。 オタク趣味にもそういうところはあって、買ったゲームは必ずクリアしなければいけないとか、好きな漫画は途中でつまらなくなっても単行本を買い続けなければいけないとか、こういうのもおかしな呪縛です。 逆に言うと、もうやりたくもない、飽きているのに義務感で継続しているとしたら、それはもう趣味じゃありません。
2020.01.10
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元日産のカルロス・ゴーン容疑者の逃亡先レバノンでの記者会見をニュースで見て思ったことは、「私たちは異常な司法、検察の状態に慣れさせられすぎている」ということ。 たとえば、今回彼は140日も拘留されていた。これって実質、懲役刑ですよね?しかも取り調べの際に弁護士立ち合いが許されない。拘留中は窓ひとつない実質独房で、外界の情報を一切与えられず、外に出て日光に当たることも週に30分程度の機会しか与えられない・・・これって通常の刑務所より過酷です。 容疑者はあくまで容疑者であって実際に裁判で刑が確定しているのではないのに。 また、彼にこれだけ過酷な取り調べが行われるなら、同じく決算を認めた日産の西川元社長に同じことが行われないのはいったいどういうことか?また、今回のケースはあくまで民間企業の会計の背任という、殺人、強盗のような140日も拘束をしなければいけない刑事事件ではない。 私は彼によって日産に吹き荒れたリストラと、その人たちの首を斬ることで再び浮上した日産での私的な会計による莫大な利益を得ていたことが事実であるとしたら許されるべきではないと思うし、同時にそれを知りながら決済にハンコウを押した経営陣には憤りを感じる。彼らも同じ処分を受けるべきであると。 しかし、明らかな人権侵害が検察、司法で行われている状況で海外に逃亡するのは許されると思う。それは「兵役で戦争に行くのが嫌で海外に逃亡した人を非難できるか」というのに似ている。 法治国家である以上、この国の法律に従う。しかし、その法律が理不尽に自分の命や、自由といった基本的人権を脅かすものであったとしたら従う意味はない。 そうでなくとも現政権下で様々な司法、検察、警察への介入と忖度によるよくわからない警察の動き(伊藤詩織さんの性被害が取り消された事件など)が横行するのだから。
2020.01.09
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「桜を見る会」名簿5年分 「廃棄簿」への記録なし 菅官房長官 とんでもない話をよく担当大臣クラスが辞任しないで言えるなあという問題で。 もともと桜を見る会の名簿が破棄されていた、だから招待者がわからない、というのが政府の説明でした。が、その破棄されたという証拠(公文章を破棄するにはその記録が必要になる)を出せ、といったところ、破棄された記録が残っていない。じゃあ担当者に聞いて、といったら当時の記憶があいまいでよくわからない、と・・・ だから!そういうあいまいな役人の記憶に頼らないために公文書を残すのが官僚の仕事だろうが! さらに記者に「廃棄記録がないならもう一度探してみるべきではないか」と聞かれて「その必要はない」と・・・ もういい加減、菅官房長官は「私は何の仕事もできないバカです!国民の皆さんに政治家として顔向けできません!政治家辞めます!」と顔真っ赤にして退場してもいいぐらいの恥ずかしい答弁で。 この問題は桜を見る会の問題ではありません。すでに次元は公文書管理という、国民が税金をどう使われたかをチェックする機能を遺失させようとしている組織の問題になっています。しかもこれは安倍内閣でこれだけではありません。森友、加計学園問題も、外国人労働者受け入れの時のごたごたも、自衛隊日報問題もすべて「文章が残っていないことにすれば追及ができなくなる」ということに味を占めた結果です。 ・・・で、この責任をだれが取るの?
2020.01.08
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アニメの話題が続きますが、今期楽しみにしていたアニメにNHKの「映像研には手を出すな!」があります。こちら、原作漫画を連載一話からすごいどハマりしていて、しかも、今回アニメの監督が「四畳半神話大系」や「デビルマン(リメイク)」でその独特のタッチ&動きと演出で大好きな湯浅監督という、自分にとっては最高の組み合わせ。 子供のころからアニメの、それも設定を書くのが大好きな少女と、役者の家系で親にアニメを止められているけど本当はアニメーターになりたい少女、そして、何を考えてるのかわからないけど金にいい意味で執着し、この2人をいろんな面でサポートする少女。この3人が摩訶不思議な建築の学園都市を舞台にアニメ制作に奔走する青春漫画・・・というには綺麗すぎるか。見る側でなく、作る側オタクの情熱ほとばしる内容で本当にそれがアニメで動いてしまうすばらしさ・・・ 自分も趣味で学生時代からゲームを作っていただけに、同友ができ、ともに無茶をしながら物を作る楽しさが画面からあふれてくるのを強く感じます。と、同時にプロとなって完全に「仕事」と割り切ってしまうとこの手のクリエイティブな行動はできない。自分の書いた絵が動く、自分の作ったプログラムが動く・・・こういう純粋な反応というのはいくつになっても感動するし面白いものです。 このアニメはとにかく情報量が多い!無駄に書き揉まれた世界設定がワクワク感を加速させます。アニメとは動きをトレースするのではなく、世界を作ることなんだと改めて感じさせてくれます。 と、いうわけでうまくいくことばかりじゃないですけど、この3人がとんでもないバイタリティーで画面を飛び出して暴れまわってくれると期待してます!
2020.01.07
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本年初の映画は何にしよう、と考えた結果、「この世界の さらにいくつもの 片隅に」を日曜日に見てきました。 この作品は3年前に公開された「この世界の片隅に」という映画を、当時は時間制約で原作から端折ったエピソードを今回30分近く映像追加したもの。ですが、この部分の追加によって映画が別作品にみられるという、不思議な感覚でした、 前作が戦時下の庶民の生活を淡々と描き、そんな中で戦争への嫌悪を滲ませる作品であったのに対して、今作は主人公のすずさんの内面、嫉妬やどうにもならないもやもやの切なさ、遊郭のエピソードを挟んで、ぐっとカメラのフォーカスを単にのほほんとしているだけの女性ではないという見せ方をしている構成でした。 2時間半の映画でしたが、それ以外にも追加カットがあり、やはり空襲のえげつなさ、あんなものを人が生活している場所へ落とす戦争の狂気を画面と、もっと言うと音で再現され、映画としての完成度がさらに上がった内容に、一切退屈さを感じませんでした。むしろ前作を見た人ほど見ていただきたいぐらいで。 映画館に行ったのですが満席で、客席に自分の親ぐらいの年齢の高齢の方が多いのもアニメ映画としては珍しい光景、それだけ前作が口コミで多くの人に愛されていた証拠だと。この映画が、また長く人々に愛される映画であってほしい、そう思いました。
2020.01.06
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以前も書きましたが、たまにネットで見かける変な自慢として「ニュースとかテレビで見てない」 というのがあって。これって、何で誇っているんですかね。 ネットで十分だ、といいたいのでしょうけど、それって安価で膨大な情報に触れることができる選択肢をひとつ削っているのと同じなんですけどねえ。(テレビなんて大画面でなければ今、相当安く買えますから) これは「メディアは偏向報道ばかり。だから見ない。真実をネットで探す」ぐらい、愚かな話で。ネット情報ニュースのソースが既存マスコミのソースをもとにした2次、3次情報であるものが大半なのに。 さらに言えばまとめサイトみたいな匿名の、しかも誰が言ったのかわからない情報源を「メディアで報道されない真実」なんて言っている連中は便所の落書きで得た知識を「自分が足で稼いだ情報」だと思い込んでいるのと同じで。 普段からTV番組を見ていないのは趣味なのでかまわないけど、わざわざ見てもいないバラエティ番組を「見たことないからつまらない番組」にクサするのは、自分のアンテナの低さを自慢しているようなものです。 あと、もっと馬鹿だと思うのはニュース記事に対して「中身読んでないけど」と断り書きを入れてコメントするやつ。中身読んでない人間がタイトルだけで何を語ってるのかと。自分は文盲でタイトルだけに反射で飛びつく馬鹿です、という宣言かよ・・・
2020.01.05
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千葉での昨年あった台風被害で、いまだに屋根にブルーシートを張ったまま、修理もできず年越しの家が多い、というニュース。この作業が遅れている最大の理由は「修理する職人(業者)が足りていない」ということで。 で、こういうのってこれまで社会、企業が「無駄なコストを省け、ぜい肉をそぎ落とせ」の路線で人員整理を進めた結果でもあります。つまり、余裕がない。 トヨタ式の在庫管理経営ともいいますが、企業が在庫を持つことを「無駄なコスト」としてせず、なるべく在庫のないぎりぎりの製品管理をする。と、余裕がないからいざ、何かあると工場の運営自体が止まってしまう。一か所工場が止まると、連鎖的にその工場で作るパーツが必要な工場も操業停止、さらにそれによって組み立て工場も部品が供給できず停止・・・ これは人間にも言えて、ぎりぎりで回す人数の社員でやっていたら、だれか一人がインフルエンザで休んだとたん、仕事が回らなくなる。 また、需要はあっても慢性的に人が足りない仕事というのは総じて「給料が安い」というのがあります。介護も、保育士も、アニメーターも。能力を安く見積もられている割に高い技術、長時間労働を求める。 上のニュースもこういった職人というのは一朝一夕にできる仕事じゃありません。そういう技術を持った人間を育てる、きちんとしたお給料で雇っていない状況でこういった場面で集まるはずがない。 「無駄なぜい肉を廃した、筋肉質の経営」といいつつ、実際はちょっとした風邪で倒れるような、骨と皮の企業が多いのが日本企業の現状かと。
2020.01.04
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年末年始の暇な時間に見ていた動画をご紹介。 どちらもニコニコ動画で結構知っている方は多いかもしれませんが、ゲームの歴史を何と100話以上にわたって続けているシリーズで。 ゲームグラフィックTV 独特の語り口のUP主と、深く、マニアックにゲームの歴史を語るシリーズ。時折、間違っている部分もありますがコメントで突っ込みがあるので、それらも含めて業界にいながら自分も知らなかったゲームの知識を毎回5分ぐらいの動画で楽しめます。 ゆっくりでひたすらシューティングを語りたい こちらはゲームでもシューティングに特化した動画。毎回UP主が一機縛りでゲームをプレイし、そのゲームの背景やシステムを語るもの。すさまじいのがその本数で。毎回3~4本のソフトの動画を140回以上シリーズ化している労作です。 どちらの動画も共通するのはゲームの世界の奥深さです。わずか半世紀ほどの歴史しかないゲーム業界が、いかに急速に発展、進化してきたかを実感できます。 自分が最初にゲームに触れたのは幼少期、任天堂のゲーム&ウォッチで、その後、ファミコンなどのコンシューマゲーム機、自宅にあった父のパソコンでのPCゲーム、中学以降、ゲームセンターでのアーケードゲーム、そして就職して業界人となってのゲーム開発者としてのつきあいと、まさにゲームが人生、といっても過言ではありません。そんな自分の人生を振り返る年末年始のこの動画でした。 これ以外にもおすすめゲーム動画がありましたらぜひ・・・
2020.01.02
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あけましておめでとうございます。本年もこんな場所にいらしてくださる方、なにとぞよしなに・・・ で、年末に一番話題をさらったニュースが日産のカルロス・ゴーン元CEOが突然、海外に高飛びというニュース。 これに関しては様々な側面から語ることができますが、私としては「容疑者としてとらえられると半年以上拘束される、その間、取り調べに弁護士も立ち会えない、外の情報も教えられない」という現在の警察の身柄拘束制度の非人道さで。 ゴーン被告がどんな悪いことをやっていたとしても、まだ容疑者の段階で何か月も留置所に拘束されるというのは異常な事態です。これと同じことは森友学園の校長夫妻が半年以上拘束された、その間にまだ判決も出ていないにもかかわらず一方的に資産となるものを行政に売却されたということにも通じています。 怖いのは日本のメディアの報道は容疑段階でも警察に拘束された=犯罪者として報道され、それを見る我々も警察に捕まった=犯罪者 と思うことになっている。しかし、この国の警察の身柄拘束への疑問は以前からあり、たとえば身近なことだと路上の職務質問を拒否すると取り囲まれて警察に連れていかれる。しかし、本来職務質問は任意であり、理由があれば(急いでいる、だけでもいい)拒否できるものです。 「後ろめたいことがなければ捕まるはずがない」と思っているあなた、それは幻想です。現に安倍首相の選挙演説にヤジを飛ばしたら警察に拘束された、が、いまだにどうして拘束されたのかは警察側から説明がない、という実例があります(他の野党候補者演説へのヤジではそういうことが起きていないにもかかわらず)。 ゴーン容疑者が海外に高飛びしたのは「真っ当な裁判はこの国では受けられない」と判断したことでしょう。それは今回の残った日産の西川社長は同じ背任容疑なのに拘束されていないことからもわかります。 警察を敵視するのではなく、まともな捜査がされない、あるいは昨今あった元TBS社員の性暴力容疑もみ消し問題といい、信用できない人がいるのも当然であり。
2020.01.01
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