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12年8か月務めた職場に昨日最後のお別れをしてきた。ここ数か月は苦渋の連続で辛かった。私の後任探しがうまく行かず、入院している難しい重症患者さんとその家族との対応、長く診てきた外来患者さんを今後診てくれる先生への申し送り、医師になって50年の間で一番辛い時期だったと思う。おまけに地元自治会の公民館建設地を私道を介した奥まった所に選んだために何人もの地権者から通行承諾書を頂かなければならず、それに応じてくれない人もいて心労は極限に達していた。そのような中で昨日を迎えた。入院中の重症患者さんは後を優秀な先生が引き受けてくれて外来患者さんの申し送りも全て済ませたあと各部署に挨拶に回った。いくつかの部署では花束を渡してくれた。ある看護師さんは個人的に靴下と携帯用の小さな水筒を贈ってくれた。外来部門ではいつ準備したのか各人の写真とメッセージ付きのアルバムを贈ってくれた。笑顔に癒されたとか外来診察につくのが楽しみだったと書いてあった。いつも遅くまで外来がかかり、昼食時間が遅くなって迷惑をかけてきたのにそんなに言ってもらって有難かった。ここ数か月はこんなに苦しいなら生まれてこない方がよかったと思ったこともあったが、このアルバムを見ていたら生まれてきてよかったと思った。外から見ると長年経験を積んできた医者がそれほど苦しむことはないだろうと思うかもしれないが、人はそれぞれ目に見えない苦しみを負っているものだと実感している。公民館建設に関してはまだまだ難問が山積しており、生まれてきてよかったという心境にはなれないが、めげずに役目を果たして行きたいと思う。12年間務めさせて頂いた職場の皆さんには心から感謝している。
2020.02.29
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本日勤めから帰りにラジオをつけたら国際医療福祉大学教授の奥仲哲也さんが「免疫力を上げる生活力」と言う話をしていた。要点をまとめると以下のような内容だった。風邪でもインフルエンザでも新型コロナウイルスでもそれにかかる人とかからない人がいる。それは免疫力の違いによる。免疫力の主体は白血球が持っている。白血球はウイルスでも細菌でもがん細胞でも体にとって害になるものをチェックする部門、それをやっつけろと指令する部門、その指令を受けて実際に突撃する部門など実際の最新型戦争さながらに役割分担されていて、一旦攻撃されたらその敵を記憶していて初めて攻撃された時ほど苦労しないで簡単にやっつけることが出来る。しかしこの記憶が薄れてしまうとか敵の情報を間違って記憶したりしていると病原体が入ってきた時混乱してしまい病原体に負けてしまうことがある。記憶をしっかりさせて正確に病原体をやっつけるには白血球の攻撃力、分析力、情報収集力、記憶力を研ぎすませなければならない。それには免疫細胞を作っている小腸の働きを活性化させる必要がある。腸の中には何億という細菌がいてその細菌との触れ合いの中で免疫細胞が造られているが俗にいう善玉菌が多いほど優秀な免疫細胞をつくることが出来る。それには善玉菌の餌になるようなものを食べる必要がある。アメリカで100の食品をピラミッドのように積み重ねてどの食品がどれくらい免疫力をあげるか図表を作ったとのことである。そのピラミッドの頂点にありダントツ一位はニンニクとのことである。にんにくは健康に良いと言われているがアメリカの研究でも実証されていたのだなと思った。しかしそれを食べていれば健康だと安心してはいけない。現在人は体温が低くなってしまった。体温を高くする必要がある。熱効率の良い食品摂取や体を動かして燃料を燃やす必要がある。生活にアクセントをつける必要がある。笑い話し、運動して便通をよくして日常生活に健康リズムをつくることが必要だ。それは誰かがしてくれるのではない。各人が食べ物、生活法、運動、笑いなど心掛けていくところに免疫力がついてくるのだというような話をしていた。感染症やがんは恐ろしい病気だが黙っていては負けてしまうことがある。免疫力をつけて外敵に負けないような生活をしていこうではないか。
2020.02.28
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昨日英雄達の選択「征韓論危機」を観た。岩倉使節団(岩倉具視、大久保利通、伊藤博文ら)が欧州各国を視察旅行中、国内に残った明治の指導者達は、日本の新政府を認めようとしない朝鮮に腹を立て、西郷隆盛を使節として朝鮮に派遣することを決定していた。使節団が帰ってきて、それに反対したが覆ることはなく、両者の争いはし烈を極め三条太政大臣は緊張のあまり、一時的に意識をうしない倒れてしまった。そこで右大臣だった岩倉具視を代理太政大臣にして物事を決めていくことになり、決まっていた西郷の朝鮮使節は中止されることになった。このシナリオを描いたのは伊藤博文と言われている。西郷は使節として朝鮮に渡った時朝鮮が自分を殺したら大義名分が立ち戦争になって朝鮮を征服できると考えていたようだが、大久保や伊藤らは今は戦争する時ではなく、国内産業を発展させ、早く欧米列強に追いついて日本を近代国家にしなければならないと考えていたので、韓国との戦争はとんでもないことと考えていたので三条太政大臣が倒れたことは伊藤らにとっては好都合で彼らの主張を通すことが出来たのである。伊藤博文は百姓の生まれで後に足軽にしてもらえたが貧乏な下級武士には変わりなかった。若い時松下村塾で学び、師匠の吉田松陰から「才劣り、学幼し、しかし性格は素直で華美になびかず私は好きだ」との言葉をいただいている。頭もよくないし学問もないが性格がよいので調停役として大成するのではないかと見なされていた。人たらしと言われるくらい人付き合いが上手で、井上薫や大久保利通、高杉晋作などに可愛がられ44才という歴代最年少で内閣総理大臣になっている。1909年ハルピン駅で朝鮮民族主義活動家の安重根に暗殺され68才の生涯を閉じているが先を見る目があり、理想を貫くために自分の我を捨てて多くの人と話し合って政治を行った稀代の政治家だったと思う。吉田松陰の門下生からは多くの俊才が世直しや政治部門で活躍したが最近の政治家は彼らよりかなり小粒に見える。
2020.02.27
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日本環境感染学会が新型コロナに対する対応ガイド第1版を発行した。本感染症の状況は日々変わってきており対応もそれに応じて変更しなければならないので随時アップデートしていくが本ガイドは現時点(2月13日)での知見に基づて記載したものとのことである。そのガイドと本日政府が発表した新型コロナ対策を合わせて要点を記載する。1)症状: 長く続く(4日以上)発熱と強い倦怠感、37.5度以上の発熱が持続する場合はいきなり病院を受診するのではなく電話相談が必要。厚労省の電話相談窓口 0120-565653 朝9時から夜9時まで土日、祝日も対応、各県、各地域にも電話相談センターあり。かかりつけの病院に相談して必要ならその地域の電話相談センターの番号を教えてもらう。本日の政府発表では症状が軽い場合は出歩かないで自宅静養してもらいたい。2)検査:喀痰又は綿棒での擦過検体療機関から保健所に提出→地方衛生研究所または国立感染症研究所でPCR検査(拡散増幅検査法)等を行う。3)治療:現在有効性が証明された治療法はないが抗HIV薬が有効だったという報告があり、それが試験的に使われている。4)経過:このウイルスに感染した人すべてが発病するわけではなく、無症状で経過して知らない間にウイルスが排除されることもある。自宅で静養中に治癒することが多いが、長引いたり、症状が重くなったりしてきたら指定の電話番号に電話して相談する。
2020.02.26
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今も又重要な会議の中止が伝達された。年一回開催の極めて重要な会議だが、重要とか重要でないかに関係なく大勢の人が集まる会議は総て中止になる運命にあるのだと思う。憎き新型コロナウイルスである。感染が日本中に広がり、いつ自分の身の周りに迫ってくるか分からない状況になってきた。今度やっと専門家による対策会議が設置された。今まではこれほど急激に広まるとは考えられていなかったが今や医者や学校の先生、介護施設の関係者などあらゆる職種に広がり、人ごみのない田舎の方にまで広がってきた。この状況に対して今迄は個々の人が自分の考えを述べてその都度対応の仕方も2転3転してきた。今度は感染症専門の人達が集まり議論して最も適切な対応を指導してくれると思う。敵はかなり手怖いが、日本のウイルス学、感染症学のレベルはかなり高い。その人達が必死になってその対策を協議してくれたら光明も見えてくると思う。大いに期待する。
2020.02.25
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今朝テレビでワイルドライフ 「皇帝ペンギンの子育て」という番組を観た。極寒の南極でメスが産んだ卵を4か月間飲まず食わずで抱卵して孵化させるオスの話には感動した。卵を預けて海に帰って行ったメスが孵化する頃戻ってきて何千羽といるオスの中から自分の夫と子供を見つける能力にも感心した。自然界には不思議なこともあるものだと思った。オスがこれほど子育てに関わっている動物は他にいないのではないかと思った。何も食べていないのにあれだけ堂々と歩いている姿にも感銘を受けた。抱卵中寒さと嵐に耐えるために皆で寄り合って何千羽のオスが温めあう団結力も凄いと思った。夫婦の絆、子孫を育てる根性、団結力、忍耐力、姿勢の良さなどを学ばせて頂いた。
2020.02.24
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今日は天皇陛下の60歳の誕生日である。本来なら皇居で一般参賀が行われる予定だったが新型コロナウイルスの感染拡大を懸念して中止になってしまった。記者会見で誕生日のご決意をお述べになられた。「研鑽を積み、常に国民を思ひ、国民に寄り添いながら、象徴としての責務を果たすべくなお一層努めてまいりたい」と。60歳と言えば還暦で昔なら定年、退職、第一線を退く年齢である。「研鑽を積み」「なお一層努めてまいりたい」のお言葉に感銘を受けた。年齢には関係なく常に国民を思い、学び、努力していく姿勢は素晴らしく国民一人一人が心にとめて同じように努力していくべきだなと思った。天皇陛下より若い人も高齢の人も同じ気持ちで頑張っていこうではないか。
2020.02.23
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3月に横浜で予定されていた大学の同門会が中止になった。同じく横浜での教授退官祝賀会も中止になり、玉穂町での教授送別会も延期になった。甲府開催のドクター部総会も中止になった。それぞれ楽しみにして準備を進めてきた会合が次から次に中止になり何とも無念である。人が大勢集まる会合ではウイルスの感染機会が増えるので自粛しようという考えからそのような決定がなされたものと思うがそれでよいのかと思う。ウイルスに対して一度感染すると免疫が出来て感染しずらくなるが、今回は新型で誰も抗体を持っていない。そのため発病者もしくは潜伏感染者と接触した人は容易に感染してしまう。しかしそれによって抗体ができるのでありがたい面もある。感染を極端に恐れる風潮があるが、抗体をつくるチャンスであり人体を強固にする機会でもある。問題は死亡例の報告である。ウイルスに感染して肺炎になり死んでしまったら免疫を作るチャンスなどとのんきなことは言っていられない。死亡者は80歳以上の高齢者が多いが、インフルエンザによる死亡者の場合も高齢で体力がない人が死亡する。それは感染者のごく一部であり、ほとんどの人は治癒して抗体を作り2度と感染しない体になっている。新型コロナ出現以前でも肺炎球菌による肺炎が死亡者数一位だった。新型コロナウイルスを特別視してむやみに恐れるべきではない。今まで長い歳月をかけて準備してきた会合を簡単に中止にすべきではないと考える。もともと病気の人ならともかく感染したからといって簡単に死ぬわけではない。その会議の重要性を勘案して、できうる限りの感染防御態勢を敷いて開催すべきだと考える。それと医師の集まりなら一刻も早く治療法を確立してもらいたいと願う。
2020.02.22
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先日テレビを観ていたら、地球が誕生したのは何億分の一の確率でその中で人間として生まれる可能性は何億分の一で、男女が好きあう可能性はもっと少ない。と言っていた。私たちが人間として生まれる統計学的数字は0.0000000000000000・・・・・01%で極めて稀な現象とのことだった。受精する時卵子1個に対して数千、数万の精子のなかの1個のみの精子と結合するので生まれてきた子供は非常に稀で貴重な存在なのだと言っているのかと思ったら、それもあるかも知れないが、そもそも地球が生まれてきたことが気が遠くなるような稀なこと。生命が誕生したことも何億分の一の奇跡、あらゆる生物の中で昆虫や動物でなく人間として生まれてきた奇跡、あらゆる偶然の中で数えきれない奇跡の結果として現在の我々がいるのだという内容だったと思う。確かに私たちは数えきれないような奇跡の結果としてこの世に生を受けたのだと思うがそれを自覚している人は少ないと思う。泥棒する人もいるし人を騙す人もいる、自分勝手で自分さえよければよく、他人とか地域住民がどうなろうが関係ないと思っている人もいる、自分が儲けるのに不都合な人は脅したり追い立てたりする人もいる。人間の価値を知らない人達だと思う。人間とは奇跡に奇跡が重なった非常に貴重な存在と言うことを知らないで振り込め詐欺などをしている人達がいるのである。人間とはそんなあくどい馬鹿なことをするために生まれてきたのではないが貧しくて教育も受けられなかった人の中や、教育は受けたが正しい教育を受けなかった人の中にはそのような人間がいるのである。親の教育も必要だし学校でもきちんと人間とはどういうものなのかということを教育すべきだと思う。
2020.02.20
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今アメリカ大統領選挙の民主党候補の州ごとの予備選挙が行われている。前の副大統領バイデンさんが本命視されていたが今の所サンダースさんとか若手の候補者がバイデンさんより上位にいる。サンダースさんは4年前の大統領選挙で、民主党候補争いでヒラリークリントンさんと争い、僅差で敗れたが、その結果が共和党候補のトランプさんに漁夫の利を与えてクリントンさんが敗れたと言われている。サンダースさんとクリントンさんで大統領選直前まで僅差で争っていたので、敗れたサンダース応援団が、民主党候補のクリントンさんを積極的に応援しなかった結果、トランプ氏が大統領になってしまったと言われている。サンダースさんは極めて貧しい移民の子で貧乏を骨の髄まで体験して育ってきた。サンダースさんは日本のような国民皆保険制度の確立、大学の授業料無料、大学奨学金の返済義務撤廃を訴えている。その源資金は富裕層から出してもらうとしているがその考えの賛同者はそれほど多くない。アメリカでは上位5%の人がアメリカ経済の70%を支配している。逆にいえば95%の人は30%の経済の中でうごめいており貧乏人が多い。莫大な金がかかるので大学にいける人は少ない。貧乏人は大学奨学金を貰って卒業するが、卒業後の返済が大変で破産してしまっている人もいる。貧乏人は医療費が高くて医者にかかれなくて死んでいる。サンダースさんは貧乏人の立場でこのすべてを改善すると公約に掲げているが支持層はアメリカ国民の20%位しかいない。トランプさんは岩盤と言われる中産階級の40%の支持層を持っており、本番で対決しても勝ち目は少ない。しかしトランプさんと対決するにはまず民主党候補にならなければならない。それも現状は絶対的優勢の状況ではないので厳しい。サンダースさんは岩盤支持層が20%しかないことと同時に年齢の問題もある。78才と言えばほぼアメリカ男性の平均寿命でいつ死ぬか分からない状況だ。もう少し若い人の方が良いがサンダースさん以上に情熱を持っている若手候補はいない。サンダースさんは当選して任期中に死んでも本望を達成してくれたらいい。なんとか民主党候補になり共和党のトランプさんと対決して勝利してもらいたいと心より願っている。
2020.02.18
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人生には様々な曲折がある。順風の時もあれば苦難の連続のこともある。勤務のこと、自治会館建設の事、体調のこと等でどうしていいかわからないような苦境に立たされることがある。先が見えなくて不安と苦しみにさいなまれることがある。そのような時は、自分がこれまで何とか耐えてきた力、諸天の加護、人間の善性の3つを信ずれば光明が見えてくるのではないかと思った。
2020.02.16
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先日新聞に半ページを使って筋肉の衰えに効く健康食品の宣伝広告が載っていた。靴下を履いたり脱いたりする時よろける人、時々つまずく人、朝起きる時手をついて体を移動させないと起きれない人、階段の上り下りが辛い人、そういう人は筋力が弱くなっているのでこれをお飲みください。今ならかなりの割引きで入手できますというものだった。靴下を脱ぐ時よろける人は大勢いると思うし、朝すんなり起きられない人もいると思う。自分にぴったり当てはまると思って申し込む人がいるかもしれない。他に海草を使って作った染毛剤で肌や髪を傷めず自然に染まって理想的な染毛剤の広告も見かける。SNSの広告では目の下がぷっくり浮腫んでいる人はこのクリームを塗ると浮腫みがとれて綺麗になるとの宣伝もある。記憶力が落ちてきた人にはこれがお勧めだといった宣伝もある。おなかが出ている人にはこの健康食品をといった具合に様々な宣伝に囲まれて生活しているのが私達である。そのうちのいくつかを試してみた人も多いと思うが、その結果は殆ど効果がないというのが実情ではなかろうか。そこで莫大な宣伝費を使って元が取れるだろうか?と考えてみた。使ってみて効果がないことはすぐわかるので2回目、3回目の注文はないと思うが、広告を見て自分に当てはまると思い、今なら半額とのことで早速注文する人がかなりの人数いてその収入が広告費を上回るのだと思う。中には広告費に届かず赤字で決済することもあるかもしれないが概ね黒字になっているのでこのような広告が毎日のように出ているのだと思う。広告では個人差があるので効果がないこともあると謳っているが実際には殆ど効果がないのが実情だ。しかしいかにも効果があるかもしれないと思わせるところが商売だと思う。世の中には広告のように、苦労しないで簡単に筋力をつけたりおなかをへこませたりできるものはないと思う。地道に日々の食事を研究工夫し体操や運動を続けなければ望んでいる健康体は得られないと考える。
2020.02.15
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プロ野球の弱小球団ヤクルトスワローズを3回優勝させた名将、野村克也さんが今朝がた急逝した。入浴中の急性心不全と思われる。多くの弟子を育て辛口の解説で人気のあった名監督の急逝に驚きと涙が溢れている。1998(平成28年)年発売の野村さんの著書「弱者が勝者になるために」を読んだ。まえがきに「ずばりヤクルトは弱者だ。まずこれを認めようと私はキャンプで言った。一人一人が自分達は弱いのだと認識しそのうえで勝つ方法を見つけていこうという提唱である。弱さを自覚させるところから強くなり始めるからである」「弱者でも方法論次第、考え方次第で強者を倒せる。これを皆さんの人生や仕事に応用して頂きたい」と書いてあった。ヤクルト監督後阪神の監督をしたがあまりぱっとした成績は残せなかった。その後楽天に行ってからは好成績を残し、野村さんは弱小球団を強くすることで本領を発揮する人だったと思う。弱者でも工夫次第で強者に勝てるという強い信念をもっておられた方でそれをヤクルトで見事に実証した名監督中の名監督だと思う。今頃同じように突然死した最愛の佐知代夫人とお会いしているのではないかと思う。当直していると入浴中死亡で搬送されてくるケースが少なくないが、家族や知人にとってはあまりに急でショックが大きいが、本人にとっては苦しまない突然の死で幸せだったかもしれない。不出世の名監督を心より追悼申し上げる。
2020.02.11
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いつも元気一杯のある友人が「自分は現当二世で生きている」とブログに書いていた。現当2世とは、現在世と当来世(未来)のことで、過去にはこだわらないという意味だと思う。そうは言っても現在は過去世の結果である。生まれつき器量がよくて気立ての良い人もいる。お金持ちの家に生まれることもあるし貧乏な家庭に生まれることもある。現在世といっても過去世の結果であり現在世のスタート時点で既に差がついている。しかしそのような過去世にはこだわらないで現当2世で行くというのは便利な言葉でこの頃私も日常生活の中でそれを口癖にするようになった。机の上をみると散らかっていて手の付けようがない。昨日までの自分が散らかして片づけない結果であるが、「それは過去の事、現当二世だ。今の自分は昨日の自分ではない。こんなもの簡単に片づけられる」と思えば不思議な力が湧いてきてテキパキ片づけられる。歌の練習を一生懸命したが発表会では声が出なくて散々だった。今まではそのことを引きずって自分はいくら練習しても下手なのだと思ってしまったが現当二世を口ずさむと「昨日までは下手だったかもしれないがそれは過去のことだ。今日からは違うぞ」と思えば不思議な力が湧いてくる。何でもその調子で引きずることがなくなった。自治会の役員をしているとどうにも手におえない人もいる。それだって「昨日までの対応はそれで終わり。今からは誠心誠意全く新しい対応をしていくぞ」と思えるようになった。不思議な言葉だと思った。この言葉で今の自分には無理だと思っていたことも全て新しい気持ちで挑戦出来ると思った。これまで述べてきたことは精神的なことだが肉体的なことはどうだろうか?昨日までは肥っていたが現当二世、今日からはスマートになると決めればそのとおりになるかもしれない。所が胃がんの末期と宣告されていた場合は現当二世と叫んでも昨日までの胃がんは消えてくれない。しかし胃がんでくよくよしていた気持ちからは決別できる。昨日の自分と今からの自分は違うのだ。死ぬと分かってはいるが今日からは残された人生を人のために尽くしていこうと決めて輝かしい人生を全うすることも出来る。要するに現当2世とは精神的なものだと思う。昨日までのくよくよジメジメの暗い人生にきっぱりと見切りをつけて今日からは違う生き方をすると決めて幸せ人生を歩んでいけるのだ。冒頭の友人がいつも元気はつらつとしているのは現当二世を瞬間、瞬間に覚知し、実践しているからだなと思った。
2020.02.10
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今病院の当直で明日の朝9時までが任務時間である。合間をみてこのブログを書いている。木曜日のラジオ「日本全国8時です」の担当月尾嘉男さんの今週のお話は働き方改革についてであった。世界的に労働時間がどんどん少なくなっており、ノルウエーやドイツなど日本よりかなり少ないとのことで日本も週休3日制になるかも知れず今既に週休3日制をとっている企業もあるとのことだった。日本人は勤勉として知られ働くことは単に生活費を稼ぐためではなく、働くことそのものに価値があり、喜びであると考えられてきた。西洋では必ずしもそのような考え方はなく、労働によって生活費を得たらそれを使って生活をエンジョイする。だから働く時間はなるべく少ない方が良い。働く日も少ない方がよい。との考えが基本ではないかと思う。その考えが日本にも広がってきて週休3日制、残業禁止、労働時間短縮が言われるようになってきたのだと思う。しかし日本文化の中にあった労働は金を得るためだけでなく自分を磨いたり、人に尽くすためにするという考えがだんだん薄れてきているのを寂しく思っている。日本の祝休日はどんどん増えて今では世界一多いのではないかと思う。今まで働き過ぎていたので休みがあると嬉しいので国会議員は人気取りでどんどん祝日を増やしてきた。今月も11日と24日が祝休日である。患者さんには祝日は凄いプレッシャーになる。休みがあるので困る。入院させてくれと救急外来にきた患者さんもいる。医療者も連休の時は患者さんのことが心配で落ち落ちしていられない。患者さんも医療者も祝休日はなるべく少なくしてもらいたいと思っているが現実は反対の方向に行っている。国会議員は大企業や公務員のように祝休日にきちんと休めるる人のことだけ考えないで病人や休日とは関係なしに働かなければならない人達のことも考えて政治を行ってもらいたいと切に思う。
2020.02.08
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文化連情報2月号の香川県厚生連顧問の長尾省吾さんの「未来を託す若者たちへ」の連載2回目を読んだ。「地域の医療機関で働いている医療者は地域文化を維持、発展させる担い手で常にその重要な役割に思いを致し、いざ地域住民に健康上のピンチが発生した場合には信頼に足りる駆け込み寺の機能が要求されると思う。そこに従事する全ての職員は地域医療、ひいては地域文化の担い手なのだ」「しかしここで自分が医療者として責任を果たしてきた心構えについて触れたいと思う」と述べてニューイングランド ジャーナルのフランツ・インゲルフィンガー氏の「医師がかかわった医療の85%は患者の自然回復力で治癒しており、医師がしたのは15%しかない」の言葉を取り上げて、表題の俳句について解説していた。この句の作者は有名な俳人で、30年位前に長尾先生が脳動脈瘤の手術をしてやって退院の時にこの句を頂いたとのことである。これは夏の夜カナブンが外から飛んできて白いシーツの上で逆さまになり足をバタバタさせていたが起こしてやったら窓から飛び立っていった情景を読んだとのことだった。その俳人は「医療者は結局こういうことをされているのですね」と言ったとのことである。患者さんは一時医療者の世話になるがちょっと手助けすると直ぐ何もなかったように羽ばたいて元の世界に帰っていく。医療者は患者さんの自然回復力を信じて専門職としてサポートさせて頂いている。このような謙虚な気持ちを忘れてはいけないと述べていた。長尾さんは脳外科医で香川大学の学長をして学長を辞めた2年前から厚生連の顧問をしている方である。いいことが書いてあったので紹介させて頂いた。
2020.02.05
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非常勤ではしばらく残るが、12年間務めた職場の常勤を辞める最後の一か月も1日、2日、3日、4日と過ぎていき残りの日がどんどん少なくなっていく。1週間に1回という非常勤としてのつながりが残るので全くここでお別れと言う訳ではないが、それでも最後の1か月になってみると仕事していてもそれまでの心境と全く違う。私の目に映る環境がかなり違ったように映る。新任の時はこれからああしていこう、こうしていこうと色々考え、苦労は多かったが楽しかった。退任の時はそれはない。もう終わりなのだというむなしさがある。もう残された日々はうるう年といえども25日しかない。何をしたってもう終わりだと言う気持ちになりがちだが、残りあと25日はある。その日々を輝かしくするも真っ暗にするも全て私の一念にかかっている。1日1日を黄金の日々にするべく心して勤めを果たそうと思う。
2020.02.04
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最近寝ていて口がカラカラになるので口が開かないようにテープを貼って寝てみたら口の渇きはなくなったし、口がカラカラで途中で目をさますことも無くなり、隣で寝ている家族からいびきがうるさいとか息が止まっているなどと言われなくなった。睡眠時無呼吸症候群は寝ている時に数分間呼吸が止まってしまう状態で夜間酸素不足でよく眠れなくて昼間眠くなり運転手さんなどが突然眠くなって事故を起こして話題になった症候群である。私も自分では認識していないが重度のいびきと無呼吸を家族に指摘されていた。病院で酸素分圧を測ってみたら何度測ってみても94%くらいで正常の97%以上には届かなかった。夜間何度も無呼吸状態になるために日中も酸素不足状態になるのだと思う。夜間寝ている時、知らぬ間に口を開けて呼吸しているといびきをかき、それがひどくなると無呼吸になるのだと思われた。それなら口が開かないようにテープで止めたらどうかと考えた人がいて貼りやすいように商品化して売り出されているものがあったので購入して貼ってみたら上記のような効果があった次第である。病院で酸素分圧を測ってみたら97%あった。睡眠時無呼吸症候群は治っていることが推察された。酸素が足りているなら物忘れなどの症状も改善したか自己評価してみたらほんの僅か改善したように思われた。頻尿、尿漏れなども脳内の酸素不足が関係していると言われているのでこちらも治ればいいと思ったがこちらは相変わらずであまり効果はない。しかし喉のからから、いびき、睡眠時無呼吸には確実に効果があるのでそれらに悩まされている方は、一度試してみたらよいと思う。
2020.02.03
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「反日種族主義」の編著者に池上彰さんがインタビューしている番組を観た。この本の著者たちは、誤った歴史的資料や写真などによって反日教育が推し進められてきた結果、反日に凝り固まり、正しいことは何かという批判精神や広い世界でのびのびと生きていく精神が抑えこまれている。この状態を切り開いて行かなければならないが誰も言い出す人はいなかった。そこで著者らは韓国民が眼を覚まし、文化的に大発展することを願い勇気を奮い起こしてこの本を書いたという。韓国内では喧々諤々たる反発があり、日本帝国主義の手先、日本から金をもらって書いたのだろう、吐き気のする唾棄すべき本だなどと批判する人が多かったが、中にはここで立ち止まって韓国の歴史を見直し、野蛮国から文明国家に生まれ変わっていくべきだと肯定的にとらえていた若者もいた。行き過ぎた韓国の反日主義の言動には当惑し、韓国内には物の分かるインテリとか学者はいないのだろうかといつも思っていたが、やっぱりいてくれたのだと嬉しくなった。この本は韓国内の多くの図書館から撤去され、索引からも抹殺されたとのことで、敵国擁護の本と思われ、弾圧されてやがて消えていく運命にあるかもしれない。しかし、一石を投じた意義は大きいと思う。韓国のことを心配していた日本の知識人も多かったと思うが、日本人からの発信だったら誰も見向きもしなかっただろう。韓国人、それも大学教授達が書いたという意義は大きい。これを機に韓国が近代化され、大きく発展なされることを心より願っている。
2020.02.02
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