全17件 (17件中 1-17件目)
1
活性酸素とは非常に反応性の高い酸素分子のことで、体内で脂質と反応して有害な過酸化脂質を作ることに関与しており老化を促進すると言われています。フリーラジカルとは普通、原子や分子はプラスとマイナスの電子が対になり、安定した状態ですが、1個の電子を奪われて不安定で反応性の高い状態になった原子、分子団をいい、活性酸素同様細胞傷害を起すとされています。その活性酸素やフリーラジカルが体内で過剰に作られる要因は、環境汚染、ストレス、過剰なアルコール摂取、喫煙、激しい運動、不規則な生活、過剰な紫外線、偏った食生活、避妊薬やホルモン治療薬などが挙げられています。過剰な活性酸素やフリーラジカルによる酸化反応を打ち消す力を持つものを抗酸化作用のあるものといいますが、それは上記活性酸素を多く発生させる状態の反対、例えば、大量の飲酒や喫煙を避けるなどが効果があるわけですが、その外に、ビタミンC,ビタミンE,カロテノイド、ポリフェノール、イオウ化合物、ゴマ油の摂取なども有効とされています。活性酸素を増やさないようにするのが老化予防になり、がんその他の病気にも罹りづらいとされていますが、最近では血液検査でどの位体内組織が活性酸素にやられているかとか、抗酸化能力がどの位あるかを測ることができます(まだ限られた施設でしか行われていないので両方測ると各々5000円位であわせて1万円位かかります)。それを測ってもらわなくても、要は、活性酸素を減らすような生活を心がけて、かつビタミン豊富な野菜を多く食べることだと思います。
2007.01.30
コメント(0)
世界中のがんの予防と危険に関する4,500の研究論文をまとめて1997年に、世界がん研究ファンドから、がん予防とリスク要因が発表された(W and A報告書)。それによると「効果が確定的3ー」「効果ほぼ確実2ー」「効果の可能性あり1ー」「がん危険確定的3+」「ほぼ確実に危険2+」「がん危険の可能性あり1+」「どちらともいえない」の7つに分けて各がんについて相関性を図示している。その主なもの(2以上)を紹介しようと思う。野菜は口腔・咽頭がん、食道がん、肺がん、胃がん、大腸がんに3-の効果があり、喉頭がん、膵がん、乳がん、膀胱がんには2-の効果がある。カロチノイドもほぼ同様の効果があるが、野菜で効果3-の大腸がんには効果がない。果物は肺がんに2-の効果がある。ビタミンCは胃がんに2-の効果あり。運動は大腸がんに3-の効果あり。反対に危険因子の方では、タバコは口腔・咽頭、喉頭、食道、肺、膵臓、子宮頸部、膀胱がんに3+の危険があり、アルコールは口腔・咽頭、喉頭、食道がんに3+の危険があり、乳がん、子宮がんに2+の危険。食塩が胃がんに2+、肉が大腸がんに2+、肥満が乳がんに2+の危険だった。要するに野菜はほぼ全てのがんに予防効果があり、タバコはその反対であった。私も肺がんと食生活、喫煙、飲酒などとの関連を調べたことがあるが、症例数は少なかったが野菜を少なく食べる人は肺がんになりやすいという統計学的に有意な結果を得た。そのほかの喫煙、牛乳、健康食品、睡眠時間、肉、果物、運動量、食事量等については有意差は認められなかった。自分で研究したこともあり、野菜は確実に効果があると思っている。
2007.01.29
コメント(0)
今朝のテレビでブッシュ政権がイラク派兵2万人増員を決めその壮行会の模様を放映していたが、ある家族は両手両足を折ってでも行かせたくないと言っていた。この戦争はベトナム戦争同様アメリカに勝ち目はない。しかしだからといってイラクを混乱状態のまま放置して撤退することもできない。増兵して、短期で決着をつけてアメリカの威厳を示したいというのが本音だと思われるが、成功の可能性は極めて低い。そこに行く兵士は目的を達するどころか殺傷される可能性が高い。危険な所に派遣される兵士は管轄ごとに上官の命令で有無を言わさず派遣されるのか? 私がかってホームシテイしていた家の息子がアメリカ海軍に所属していた。職業の一つとして、時には休暇をもらい、レストランでアルバイトをしていたこともあった。アメリカに徴兵制はなく、本人の希望で自分で軍隊に入り好きなときに辞めているという認識だった。現在は少し状況が変っているかもしれないが、基本的には自由の国アメリカでは強制はないと思う。ならば若者達は自らの意思でイラクに向かうのだ。当然家族は反対するであろう。しかし彼らの多くは民主主義を守り、アメリカの威信のためにあえて危険地に赴くのである。政権の誤りは多くの若者の命を奪う。それを取り戻そうとしてさらに誤りを重ねる。そこでさらに死者は増える。面子や誇りも大切かもしれないが、自国の若者の命を真っ先に考えてもらいたいと思う。引くに引けない状況かも知れないが、現状を冷静に正しく分析して、自国の前途有望の若者を犬死させないことこそ最大関心事でなければならないと考える。
2007.01.28
コメント(2)
私の妻は2番目の子(女児)を生んでからずっと腰痛持ちです。その子が30歳になりますので30年来苦しんできました。ゴミを捨てにいってはぎっくり腰、重いものを持ったといっては腰痛、庭の植木を切ったといっては肩が張るなど何時も苦しんできましたが、最近は足の裏が痛いといつも言っていました。整形外科医、整体師、針灸師にかかり、靴底師に診断して貰って靴を作ってもらったりいろいろしていますが治りません。今日家の近くに開業した整体師の所に一緒に行きました。まず痛いという足の裏から診断し、それは腰からきているとのことで、足を引っぱったり、手を引っばったり、腰をひねったりして治療してくれました。肩がこり首の筋肉もかたいとのことで首の治療もしてくれました。約40分位治療してくれましたが、中々理にかなっており適切な治療だなと思いました。治療室は殺風景で、本なども置いてありませんでしたが、本を読むのではなく、実践でコツをつかんできたのだなと思いました。妻に感想を聞きましたら少しよくなったような気がするとのことで、次回を予約しました。「長年がまんしてきましたね。必ず治してあげますから」と言われました。治ってくれることを心より願いました。椎間板ヘルニアや脊椎管狭窄症等では手術や神経ブロックが必要になってくると思いますが、CTやMRIではヘルニアその他の異常はないとのことで、整形外科的には治療法はないとのことでした。しかし激しい痛みに毎日苦しめられてきました。熟練した整体師によって今までの苦しみが解き放たれるならこれほどの喜びはありません。毎日それを願い、祈っていこうと思っています。
2007.01.27
コメント(2)
日本内科学会誌1月号は高血圧の特集で、自治医大の苅尾七臣先生が「仮面高血圧の病態と治療」について書いていた。仮面高血圧とは、病医院で測ってもらうと正常で、家庭など診察室以外で測ると血圧が高い状態で、それが早朝高くなる場合は早朝高血圧、昼間高くなるのをストレス高血圧、睡眠時に上昇するのを夜間高血圧と呼んでいる。これら仮面高血圧は病院で測ると血圧が高くなる白衣高血圧に比べて心臓病や脳卒中になるリスクは有意に高く、いつも血圧が高い持続性高血圧と同程度かそれ以上とのことである。高血圧の治療中の方でも、薬が24時間効いていなくて朝になると血圧が上がる場会があり、ケースによっては夜間や早朝に血圧が上昇しないように寝る前に薬を飲む必要があるとのことである。今は大体1日1回服用する薬が主流だが、仮面高血圧のことを考えると、主治医とよく相談しながらきめ細かに血圧をコントロールしてもらう必要があると思われた。白衣高血圧はかなり有名になり、一般の人にもかなり知られるようになったが、それは心臓病や脳卒中のリスクは高くない。仮面高血圧はまだあまり知られていないが、実はこちらの方が危険で重要とのことで紹介させて頂いた。高血圧治療中の方は自宅での血圧をノートにつけている方が多いが参考にして頂ければ幸甚である。
2007.01.26
コメント(0)
被せてある歯が欠けて、歯医者さんで、新しく被せるものを作るのに欠けた歯を整えるとのことで、麻酔して、歯を削ってもらってきた。私の子供の頃は麻酔して歯を削るなどということはなく、痛いのを我慢してガーガー、ギーギー削られたものである。最近では何処の歯医者さんでも麻酔して歯を削る。ほんのちょっと削るだけでも麻酔する。現在は我慢出来ない軟弱な人が多くなったためと思われる。お陰で今、夜8時だが、6時10分頃麻酔されて、未だによだれが出て、下唇が痺れていて夕飯はお預けである。いずれにしてもこの欠けた歯は遅かれ早かれ治してもらえそうである。問題は別医で、歯槽膿漏だから抜かなければだめですと言われた歯のことである。言われた時までは何でもなかったのに言われてから噛むと痛みを感じてやはり抜かなければだめなのかと覚悟しているが、今、欠けた歯を治療してもらっている歯医者さんに歯槽膿漏と言われた歯も診てもらおうと思っている。抜かないで治療する方法があったなら、少しくらい痛い思をしてもいいし、何時間も食べられなくてもいいと思っている。
2007.01.25
コメント(2)
第19回山梨県農村医学会での山縣然太朗先生の特別講演「元気で長生きの秘訣」の講演内容をお約束通り報告させて頂きます。日本人は世界一長寿ですが、それはただ長生きしているだけで寝たきりが多く、健康長寿ではないのではないかとの批判に対して山縣先生達が調査研究した結果、健康長寿も日本人がナンバーワンとの結果になったそうです。県別では男性1位長野県(65歳時にあと何年健康で生きられるかの調査で15.87年)2位山梨、3位福井、女性は1位山梨(同17.97年)、2位茨城、3位静岡とのことでした。男女合わせれば山梨がトップで、その原因要素について山梨県塩山市(現甲州市塩山)との共同研究の成績を発表して下さいました。1800人の高齢者に聞き取り調査を行い、元気で長生きの人と、そうでない人の比較研究を行いました。週3回以上近所付き合いのある人1.7倍、旅行仲間がいる人3.1倍、悩みを打ち明ける人がいる人2.7倍健康長寿の結果がでました。旅行はやはり効果があるのですね。社会参加なしの人に比べ、1つ参加は1.2倍、2つ以上参加は3倍健康長寿とのことでした。山梨県には無尽というお金を出し合って旅行や飲み会をする頼母子講的風習がありますが、それに参加しているか否かで健康長寿に有意差があるか調べた結果は有意差はありませんでした。しかし、それが楽しみだと言う人は義理で参加している人の6.7倍健康長寿との結果がでました。食生活では山梨には、ほうとうという郷土食がありますが、これを回数多く食べている人はより健康長寿の結果がでました。生きがいの調査では、趣味や仕事を生きがいにしている人は健康寿命が長く、お金を生きがいにしている人は健康寿命が短いという結果でした。目的観のある人、つまり何々をやりたいので元気でいたい人は健康寿命が長く、ただ長生きしたい人の健康寿命は短いとのことでした。講演中一生懸命メモをしてきましたが所々曖昧な所があり、完全なご報告が出来ず申し訳なく思います。しかしお話のエッセンスは健康長寿の秘訣は積極的に社会に関っていくことで、なにか自己実現するもの、例えばボランティアでも、趣味でも自分が打ち込めるものを持っている人はその実現のためにいやでも健康寿命を延ばせるということだと思いました。寝転んでいて長生きしたいと思ってもだめで、積極的に社会に関っていく中で健康寿命が伸ばせるのだと思いました。
2007.01.24
コメント(0)
第19回山梨県農村医学会が1月24日(水)の午後12時45分から山梨県JA会館6階で開催されます。1時5分から「元気で長生きの秘訣」の特別講演があり、講師は山梨大学教授の山縣然太朗先生です。他に3題の特別報告もあり、長田忠孝先生の「肺がん検診を受けよう」、柏木賢治先生の「インターネットを使った慢性疾患の管理」、中田薫先生の「食と健康」の3題です。入場は自由です。特別講演講師の山縣先生は山梨医科大学の卒業生で最初に教授になった人です。塩山市などと提携して、長生きしている人たちを長年にわたって調査研究して、この度、ただ生きながらえるだけでなく、元気で長生きするにはどしたらよいかをまとめて1時5分から特別講演して下さいます。大変有益な講演と考え本日8000枚新聞の折込広告で宣伝しました。ご都合のつく方は是非ともご参加いただきたいと思います。このブログの読者は県外の方が多いと思いますので、甲府までおいでいただける方は殆どいらっしゃらないと思いますので、明日私が聴きました内容をまたこのブログで紹介させて頂こうと思っています。ご期待下さい。
2007.01.23
コメント(0)
NHKBS1で10時10分から「脳と心の謎」をみた。アイオワ大学精神科のナンシー・アンドリアセン先生へのインタビューで構成された番組だったが大変ためになった。アンドリアセン先生はシェイクスピア研究で文学博士にまでなった文学者だったが、出産直後重病にかかり、その時医学の方が世界人類に貢献できるのではないかと思い、医学に転向して、今や世界ナンバーワンの脳科学者になった人である。アルツハイマー病や統合失調症(精神分裂病)を起こす脳の場所や遺伝子との関係を調べ、将来予防できる見通しを語ってくれた。統合失調症では脳内のグルタミン酸の濃度バランス不良が一つの原因とのことで、治療の道も開かれつつある。災害後症候群(PTSD)を世界で最初に報告した人で、ベトナム戦争や関西大震災、アメリカ9・11のテロ後精神を病んでいる人は大勢いる。その人たちの治療にあたる中で、ストレスに対処する脳の研究も行っており、脳は実は大変柔軟性があり、環境に対応しながら作り変えられているとのことだった。遺伝子によって脳の機能、つまり我々の心や体が決められている面もあるが、他との接触の中で脳が変化していくことを考えれば、私達の学習や生き方によって、遺伝子で決められた以上に人生は切り開かれていく可能性もあるとのことだった。世界一の脳科学者であられるアンドリアセン女子の大切な言葉はTruth and Love(真実と愛)だった。真実を極めても悪い人に悪用されることがある。愛を根本に真実を明らかにして人類を救っていきたいとの強い信念、お見かけの所70歳以上と思われたが、益々のご精進を心より応援したいと思った。
2007.01.21
コメント(0)
最近人間ドックの受診者などから「物忘れがひどくなった」とよく聞く。アルツハイマーが心配だとの方には先日のブログに書いた5分前のことを覚えていれば大丈夫と返答しているが、物忘れそのものについては自分自身もかなり感じているので、歳と共に起こることで仕方ない現象だと答えることが多かった。月刊誌「潮」2月号に東大薬学系研究科の池谷裕二講師が、脳は歳を取っても衰えず、それどころか記憶をコントロールする場所である脳の「海馬」では生涯にわたって神経細胞が増えることが証明されており、記憶力の低下を年齢のせいにすることはできないと書いていた(206~211ページ)。「シータ波」を強く出すことによって年齢に関係なく、記憶力を高めることが出来ると書いていた。そのシータ波を出すには、新しい出来事に出会ったり、冒険をするなど脳が外界に興味や好奇心を抱いている時に強く出るとのことである。先日のブログにも旅行は記憶力をよくするのに効果あると書いたが脳科学的にも実証されていたのかと思った。また自分の足で歩くのが最もシータ波が強かったとのことで、車に乗せてもらったらり、カーナビ誘導の旅行では弱かったとのことである。二宮金次郎が薪を背負って歩きながら本を読んでいたのは理にかなっていたのだと思った。最近の人が物忘れがひどくなったのは歩かなくなったからなのかと池谷氏の論文を読んで思った。パソコンの前に座りきりの人や、職場と家庭を車で往復するだけの人、趣味もなく家の中だけにいる人、家事のみに明け暮れている人、忙しい忙しいと言って心に余裕のない人にはシータ波はあまり出ない。これらにいくつもあてはまる自分は記憶力が弱くなったのだなと思った。今まで歳のせいと諦めていた考えを改め、シータ波を出すよう努力していこうと思った。いい論文を書いて下さった池谷先生に感謝する。
2007.01.21
コメント(0)
この団体は今から8年前、1999年度にノーベル平和賞を受賞した団体である。国境を越えてボランティアが医療活動をしている団体は他にも沢山あるが、この団体が選ばれたのはそれなりの理由があるのだろう。その憲章を調べてみた。”困難な状況にある人々、自然災害、人為災害の被害者、武力紛争の被害者に対し、人種、宗教、信条、政治的所属にかかわらず差別することなく援助を提供する””ボランティアであるこの団体のメンバーは、任務の危険性を認識し、本人及び本人が定める受け取り人に対する保障を求める権利を持たない”このような憲章は他のボランティア団体も同じかもしれないが、全世界で70カ国以上において、様々な分野で活動しているその実績が評価されたのかもしれない。メンバーは医師や看護師などの医療職以外の非医療関係者も募集しており、その目的に共鳴する人は、語学などの資質試験に合格すればメンバーになれる。ボランティアの資質として、英語又はフランス語で日常会話ができる。異文化適応能力、チームワーク、リーダーシップ、ストレス解消能力、ポジティブ思考性、対外折衝能力、管理能力等が求められている。志はあってもこれらの資質が欠けていて残念せざるを得ない人もいるかもしれない。応募する人は、憲章にもある、任務の危険性を十分認識した上で応募するのだと思うが、それだけの決意をする動機は各人各様だと思う。志ある人の、試験合格と無事故での任務遂行を心より祈る。
2007.01.19
コメント(0)
アルコール中毒、麻薬中毒、ニコチン中毒、マンガ中毒、インターネット中毒、ゲーム中毒、競馬、競輪中毒、仕事中毒など、それにドップリつかって抜け出せない状態にある者を中毒症状が出ている者もしくは中毒者という。アルコール等もともと少量なら気分が明るくなるものでもそれにはまってしまってそれ無しでは生活できなくなった状態で苦痛の状態である。その原理は脳の深い部分から大脳皮質にかけて報酬系と呼ばれる神経が伸びていて、一度快感が得られるとまた快感が得られるかも知れないと思って同じ行動を繰り返す神経系である。負けることの方が多いのに勝った快感が忘れられずギャンブルにのめりこんでいくのはこの神経系があるからである。これは前頭前野などの常識系である程度コントロールされるが、それにはまってしまうとどうすることもできなくなってしまう場合もある。先日人間ドックを受けた60歳代の女性が昨年の検査データが悪かったので、その理由を聞いたところ、ゲーム中毒にかかり、負けると勝ちたいために何度もやる。恐らくコンピューターゲームだと思うが相手は強いことが多い。負けるに決まっている。でもたまに勝つので、勝つまでやる。憔悴しきって何キロも痩せたという。その話を聞いて身につまされた。忙しい忙しいと言ってる私が気晴らしにと思ってコンピューター相手の囲碁をやることが多い。囲碁をやること自身は悪いことではないが、負けるとこんなはずではないと何度も何度も繰り返してのめりこんでしまい、時間の浪費に対するあせりと重なって神経が完全に衰弱してしまうことが多い。これではいけないと解っていても止められないのはアルコール中毒や麻薬中毒と同じである。これでは囲碁は強くならない。悔しいから先ほど冷静にやってみたら勝てた。あせって頭が空っぽになっているから負けるのである。冷静にやれば勝っても負けても時間は浪費しないと思う。中毒の弊害を知り尽くしている人間でもそれにはまってしまうことがあるわけで、中毒とはおそろしいものである。ゲームでも、パチンコでも、競馬でもはまりそうになったら深呼吸して精神統一すれば、前頭前野が働いて報酬系の神経を鎮めてくれると思う。複式呼吸して精神統一することをお勧めする。
2007.01.13
コメント(0)
仏法の教えに「声仏事をなす」というのがあります。声によってその人の仏教理解の程度や人となりが分るというものですが、この世の中で他人との付き合いで声ほど重要なものはないと思います。心にやましいことがあれば声が震えたりします。嬉しければ弾んだ声になり、悲しければ落ち込んだ声になります。怒っていれば怒鳴り声になり、何かをねだる時には猫なで声になります。私達は何気なく声を出して話していますが、それは全て自分の本性であり、他人はその通りにキャッチしています。それなら今年から声に気をつけようと思われた方もいると思いますが、心に内容がなくて声だけよくしようと思っても難しいと思います。しかし今まで心は綺麗だけど声の重要性に気が付かなくてぞんざいだったと言う人は声に気を配ることによって相手に与える感じががらりと変ってくると思います。私は文章などを書くと結構なことを書いたりしますが、声が弱々しく、説得力もないので、しゃべり出しても気づかれず無視されることもあります。今の声の調子ではあまり相手にしてもらえないのではないかと思いました。いくら誠実な心があったとしてもボソボソ声で何を言っているのか分らないではだれもありがたがらないと思います。あの人は美人だけれどしゃべっているのを聞いたら幻滅だったということもあります。大声で人を威圧するようにしゃべれというのではなく、声調、リズム、声量、そしてしゃべっている態度全てが聞く人に快く響くことが必要だと思います。それには人間性を磨かなくてはだめだなと痛感しました。声の重要性を深く認識した上で人間性の充実に努力していきたいと思います。
2007.01.09
コメント(0)
今、松竹・東急系で大ヒット上映中のアカデミー賞受賞のレイチェル・ワイズとレイフ・ファインズ競演の「ナイロビの蜂」を観た。レイチェル扮する革命家テッサは講演会が縁でレイフ扮するナイロビに駐在する英国の外交官ジャスティンの妻になる。テッサは黒人医師で国境無き医師団に所属するアーノルドと共に、誰かが補助金などを横取りしてしまって薬なども十分にない粗末な診療体制の改善に努力していた。夫のジャスティンは園芸が好きで草花を育て観賞するのを趣味としており、ことなかれ主義だったので、テッサがそのような活動するのをハラハラしながら見ていた。テッサは妊娠し周囲の反対を押し切って貧民街の病院で出産するが死産だった。そこでテッサはダイプラクサという抗結核剤の治験がここで行われており、隣に入院していて出産後死んだ少女はその薬の副作用によるものと確信した。それを外務省に報告して、その治験を止めさせようと行動を起こすが、大手製薬会社から巨額なワイロをもらっている政府や外務省はその事実を隠した方が安上がりなので、テッサは黒人運転手と共に殺されてしまう。奔放な性格で黒人医師アーノルドその他とみだらな噂のあったテッサは情事のもつれから殺されたとして処理されようとするが、自分も彼女を疑ったことのある夫ジャスティンが事の真相を明らかにするべく色々聞いて回るうちに、テッサは見かけほどみだらでなく、自分を愛してくれていたことに気づき疑ったことを恥じる。そして彼女を殺した巨大組織を相手に戦いをはじめ、最後には外務省の大物がジャスティンの友人サンディに書いた手紙が公開されて、政府や製薬会社の悪事が明らかになる。ジャスティンは妻が殺された湖に立ち寄り彼女との思いに耽っていた時にやはり何者かに殺される。以上が大まかなあらすじだが、ネットでみると大勢の著名人が生涯で最高の映画とか感動の愛の物語とか絶賛している。観る人によってそれそれ感じ方がちがうのだと思う。私は舞台となったアフリカケニアの貧民街の人々の生活や医療事情、それに新薬の治験に関心があったので、実際はどうだろうかの目でみていた。彼らの生活はまさに映画の通りで、貧しく満足な医療も受けられない状況だろうなと思った。しかし大製薬会社と政府がぐるになり、アフリカ人の命は安いので金儲けのために彼らを実験に使うという想定は実際にもありうることで恐ろしいことだと思った。国境無き医師団のアーノルド医師も無実の罪を着せられて残酷な殺され方をするが、実際アフリカは我々の想像を超えた怖い所だと思う。そんなアフリカに自ら志願して乗り込んだテッサの勇気と、1度は疑ったけれど最後にはその彼女の民衆に対する気持ちを理解しその遺志を継ごうとする夫ジャスティンの気持ちが大スペクタルと共に描かれており、よかったと思う。
2007.01.06
コメント(0)
「若さを保つマニュアル」という本を読んでいます。アメリカでベストセラーになっている本で、2人の医学部教授の共同執筆です。体を車などのマシンにたとえ、それをよく知り、それを正しく扱うことによって何時までも新車のようだったり早く廃車になってしまうことを多くの図説入りで説明しています。食事、運動、休養、性生活、サプリメントなどと若さを保つ関係について詳しく書いてありますが、「脳の若さを保つ」部分について少し紹介したいと思います。アルツハイマー病と物忘れとの違いは、5分前に自分が言ったことや人から言われたことを忘れるか否かとのことですので判断の参考にして下さい。脳の若さを保つマニュアルは以下の6つです。1)心臓病予防と同様血液の流れをよくする必要があります。小児用アスピリン(バッファリン)を2錠毎日服用することで、70才の時2.9年若くいられるとのことです。2)高齢なタクシー運転手でも複雑な道や地域を覚えているように、訓練によって記憶力を増すことが出来ます。普段あまり使っていない脳を使うのが訓練になり、旅行は最適だそうです。地図や時間表をみることが勉強になり、地下鉄や見知らぬ土地をみることも大変いい脳の訓練になるそうです。3)体を養うガソリン(食事)も重要です。ナッツ毎日1オンスで、3~4年若くなるそうです。魚を1週間に13.5オンスで2.8年若くなり、トマトジュース8オンス毎日で1年若くなり、オリーブオイルなどのヘルシーオイルを1日の摂取カロリーの25%摂るようにすれば3.4年若くなり、チョコレート1日1オンスで1.2年若くなるそうです。4)ストレス、中でも長期に続くストレスは大きなダメージになるのでそれを軽減するよう配慮する必要があります。不安、緊張、ストレスを減らす笑いは1.7~8年若くしてくれるそうです。5)葉酸、ビタミンB6、B12,コエンザイムQ10等も1.2~3.7年若くなるそうです。6)想像力も必要で、ハワイやエベレストにいたり、有名ダンサーを見ていることを想像してその状況を仮想体験することも脳の若返りに有効とのことでした。それ以外にも男脳と女脳の違いについても書いてあり、男は買いたいものがあると店に入ってそれを買って出てきますが、女脳は店に入ってからもあれこれ考えて中々買うものが決まらず、帰りには最初買おうとしたもの以外のものを買って出てくるとのことで、身近にそういう人がいるので不思議に思っていましたが女脳のしわざと知って納得しました。 本書は入江真佐子訳で、「若さを保つからだのバイブル」の名で日本語版も売られていますので一読をお勧めします。
2007.01.04
コメント(2)
この世には自分と他人しかいない。親子、夫または妻も自分からみると他人である。それぞれ価値観が違うので、親子喧嘩したり、夫婦喧嘩したりする。自分の生き方は自分で律することができるが、他人の生き方は律することは出来ない。それをしようとすると押し付けになり、争いになることが多い。自分が他人に対してこうであって欲しいとか、こうなって欲しいと思うのは自由だが実際にそうなってくれることはまずない。しかし人は、他人が自分の思うようにしてくれないといらいらしてどなったり、不機嫌になったりする。人間共通の価値観はある。例えば人を殺してはいけない、人に親切にする、向上心をもって努力しなければならない、等々あるが、親切の仕方や向上心、努力の仕方でも個人、個人で考え方が違って自分の思う通りにはならない。この自分と他人の世界でどのように生きたらいいのであろうか?争いをしている人達にそれを止めろといってもそれに価値感を持っている人たちは止めない。それを見て自分は悔しくて落ち込み、人生に失望する人もいる。しかし所詮は自分と他人である。この世界は自分の認識の中で成り立っている。他人が馬鹿な事をしているといって落ち込んでいても始らない。自分が正しく楽しく生きればいいのである。またこの自分と他人の世界ではそうすることしか出来ないのである。その正しい生き方とはどういう生き方か?それは自分の意思で全てを他人のために尽くす生き方である。自分から見ると他人は倫理観も低いし、無知で、努力しない、おバカさんが多いかもしれないが、その人たちもまぎれもなく自分と同じ個人である。どんな人にも心からの誠実と親切を尽くすことを信念として生きていけば、自分の心は平安になるものだ。新年にあたりこの心構えを確認した次第である。
2007.01.03
コメント(0)
2007年、平成19年が明けました。昨年色々なことが起きましたが今年は戦争や殺人、いじめ自殺など残酷なことのないようにと願っています。自分自身については、皆様それぞれ今年の決意を書いたり祈ったりします。私もこの1年の決意を書いてみたいと思います。毎年年始めには思うのですが、その思いは日と共に薄れ、実現したのかどうか曖昧になってしまいます。ブログは公開ですし、記録としても残りますので、心して書き、心して実行していきたいと思います。私の目の前には、仕事、勉強、人付き合い、社会活動、家事手伝いなどやらなければならないことが常に山ほどあります。今も読まなければならない英語の本が2冊机上に載っていますが、両方ともまだ数ページしか読んでいません。常にやらなければならないことに覆いかぶされ、押しつぶされ、うめいてきたというのが今迄の人生でした。自分の能力以上にやろうとするからだと言われたこともありますが、立場上、やらなければならないことも沢山あり、それらのことに対する心構えをしっかりしたいと思います。あれもしなければいけない、これもしなければいけない、締め切り期日が何時だがまだ何も準備してない、講演の準備もしてない、等、まだしてなくて自分の心にプレッシャーをかけていることが日常でしたが、今年はそれをスパッと止めて、今出来ることにはすぐ手をつけてやり始め、あれもしてない、これもしてないと自分の心にプレッシャーをかけないようにしようと思います。出来なかったらどうしようと不安にかられることもありますが、出来る出来ないは時の運、成否は考えないで、ひたすら誠実に、無心にやるべきことをやる。これを今年の目標にしますのでよろしくお願い申し上げます。自分の目標だけでなく、皆様の目標の実現もお祈り申し上げます。
2007.01.01
コメント(6)
全17件 (17件中 1-17件目)
1