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葉ボタンとツバキ(少し枯れかかっていますがお許しを)今お釈迦さんの伝記「ブツダ伝」を読んでいる。いよいよ話も佳境に入りもう少しで読み切るところまできた。ブツダの断食その他の苦行といい、その考え方や行いに感銘を受けることばかりで2500年も前に生きた方なのに現在でも当てはまることばかりで本当に偉大な方だったと思う。ただその中で一つだけ煩悩を打ち払う想念として女体に対する欲望を打ち払う方法として女体は汚れたもの不浄なものと想像して平成心を得なさいという教えは現在としては納得できず、そこをもっと思索を深めてもらいたかった思うが、全体的には理想的でこの上なく素晴らしい人物だったと思う。ところがそのような人物に対しても反逆する人が出てくるものなのだなと思った。読者の中にはご存じの方もいると思われるがブツダの従兄弟でブツダより30歳位若いダイバダッタ(提婆達多)である。ダイバダッタもブツダの弟子になっていたがある大集会でブツダが法を説き終わった後ダイバダッタが前に進み出て「あなたも高齢になられました。この教団は私にお任せになり、余生を安穏にお過ごし下さい」と進言した。ブツダは断ったが3度も繰り返して進言するのでブツダも遂に声を荒らげ「舎利弗や目連にもまだ任せていないのに、お前ごとき者に任せられるか!!」と拒否した。大衆の面前で自尊心を傷つけられ怒りに狂ったダイバダッタは色々な陰謀を企てた。他の人に命じてブツダを切り殺そうとしたり、山上から岩石を落として殺そうとしたり、凶暴な象をけしかけて殺そうとしたと伝えられている。それらの悪い企てはことごとく失敗に帰し、仏教教団内では5つの極端な苦行を定め、これを守るようにブツダに強要したが、これを拒否されて彼は新参修行者500人を連れて教団を分裂させようとしたが舎利弗と目連が出向いて真実の道を説いて連れ戻した。少しばかり学問が出来て思い上がり、名誉欲や権勢欲、利得に駆られると恩義とか正しいことが見えなくなってしまうものだなと思った。この件ではブツダも大変心苦しい思いをしたことだと思うがそのような悪人に対してもブツダは慈悲の心を持ち続けたとのことである。今の時代から考えても人類最高の人物でもこのような災難に遭うことがあるのかと思うと、凡愚な私はこの世の無常さや不合理を思ったがブツダにしてみれば過去現在未来を考えてそれなりに受け止めていたのだろうなと思った。
2024.01.31
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山梨県南アルプス市で夕刻5時半頃撮影した富士約2500年前にインドに生まれた釈迦(ブツダ)は厳しい苦行の後、瞑想に入って、悟りの境地を開き、多くの人を教化した。その教えの根幹が「スッタニパータ」などの仏伝に残されている。「あたかも母が己が独り子を命をかけて護るように、そのように一切の生きとし生けるものどもに対しても、無量の慈しみの意を起こすべし。また全世界に対して無量の慈しみの意を起すべし。上に下に、また横に、障害なく怨みなく敵意なき慈しみを行うべし」人間は勿論、一切の生きとし生けるものに最大限の慈しみの意を起こしなさい。全世界に対しても敵意なき慈しみを行いなさいと指導している。ハマスとパレスチナは憎しみあって殺し合いをしている。ウクライナとロシアも領土獲得という欲に駆られて殺し合いをしている。2500年も前に釈迦(ブツダ)が教えたのに行きわたっていない。今はグローバル化した世界である。釈迦の教えを色々な媒体を使って世界に広めていかなければと痛感した。
2024.01.29
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新版 科学がつきとめた「運のいい人」 [ 中野信子 ]価格:1,650円(税込、送料無料) (2024/1/28時点)楽天で購入今中野信子さんの書かれた「科学がつきとめた運のいい人」がベストセラーになり爆発的に売れている。自分は運がいいと思っている人は余り興味ないと思われるが、運が悪いと思っている人が圧倒的に多いので売れるのだと思う。運、不運についてはしがきの所で書いていたがマンボウは何万個という卵を産むが孵化して生き残るのは一匹だけだという。この一個は神が予め決めていたとは考えられず、たまたま一個が運よく生き残ったと考えるのが普通だと思う。人間の受精についても何千万匹という精子の内一匹のみ卵子と結合して受精するが、それはたまたま運のよい精子が卵子と受精したと考えられ、私たちは出生から運に作用されて生まれてきているのだと思われる。あの人は運がいいから金持ちになって幸せな生活を送っていると言われることがあるが、著者は逆だと言っている。幸せだから運のよいことが重なるのだと述べている。幸せの行動パターンが幸運を呼び、不幸の行動パターンが運の悪さを呼び寄せているのだとのことである。まず自分は運のいい人間だと脳に思い込ませる必要があり、折に触れて口に出したり壁に貼ったりするのが良いとのことである。実際に幸せそうで運がよさそうな人を見て自分もそうなりたいと思って自分を変えようと努力している人がいるが、自分を変えることは容易ではなく、無駄な努力で疲れ切ってしまうことが多い。自分は自分で、ありのままの自分を伸ばすと決めることが大事である。そして自分をとことん大事にすることである。それと同じように他人をも大事にすることである。日常生活では毎日その人にとって運のいいことも悪いこともランダムに起こっているが、運の悪い人はうまくいかないことがあると何で自分ばかりこんなにツイていないのだろうかと落ち込み脳にもそのようなマイナスイメージを植え付けてしまう。嫌な事、大変な仕事からは逃げてしまう。運のいい人は世間から見たらどんなに嫌なこと大変なことでも引き受けて挑戦する。そして結果を出していくので運の悪い人から見ると羨ましいが、羨んでいるだけでなく、自分も今の自分のままでいいので、運がよく幸せな人間になるべく、そのように考え、行動していくべきであると述べている。また運のい人はよく祈るが、祈るのは人の為、世界平和の為である。運の悪い人もよく祈るが、それは殆ど自分の為でその願いを叶えてくれない神を呪い、失望し、益々運の悪い人間になって行く。運のよい人は願いは叶わなくても真剣に人のために祈っている自分を感じて自分を褒めることが出来る。祈るだけでなく、実際に人のために尽くす行いをすることによってエンドルフィンが分泌されて真の幸福感を感ずることが出来る。等々、運がよくなる考え方、行動について様々な観点から述べており、運に限定しないで幸せに生きるにはどのように考え、生活して行ったらよいかを述べている本だと思う。ここに上げたのはそのうちのほんの一部で、他にも色々なことが書いてあり、読者によってそれぞれ当てはまるところは違うと思うが、もっと幸せになりたいと思っている方々にお勧めしたい。
2024.01.28
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今朝西の空で見かけた満月、今夜も東の空で満月が見れるそうですブッダは29歳で出家して修行に入り、食事は半月に1回、猛獣がいる森の中で裸で夜を過ごす、髪の毛を次々に抜いたり息を止めたりする苦行など、ありとあらゆる苦行を行ったが悟れず菩提樹の下で瞑想に入った。瞑想中、病気や死に対する恐怖、有名、尊敬、名誉を得たい欲望、脅迫、艶めかしい女性等、様々な恐怖や欲望、誘惑が襲ってきたが、ブツダはその誘惑をことごとく退けて7年目に遂に悟りを開いた。まず人間は必ず死ぬということを源にして十二因縁を明らかにした。十二因縁というのは(1)無明(2)行(3)識(4)名色(5)六処(6)触(7)受(8)愛(9)取(10)有(11)生(12)老死 で、12個の人の苦しみについて12番目の老死から順番に原因を考えて行った。12番目の死は11の生まれるから生じており、生まれるのは10の有があるからという風に順番に考え最後は1番目の無明にたどり着いた。この無明を無くせば苦しみが無くなる。無明とは自分の欲望が生み出している煩悩でそれを無くせば苦しみがなくなる。と悟った。逆に1の無明は2の行があるからで行は3の識があるからでと順に考察し、11の生は12の老死があるから生があるのだと逐次原因結果を考察し、苦悩を取り除くにはその原因を取り除けばよいということを悟った。また人間についてはバラモンであれ、センダラであれその価値は生まれや育ちには全く関係ない。金持ちや貧乏、鼻が高い低い、容姿の良い悪い、声の良し悪しすべて関係なく平等であり、人間の価値は利他の行動で決まるということを高らかに宣言した。当時は階級差別が厳密でバラモンからみたらセンダラ階級は虫けら以下とみなされていたのでブッダの革命的な宣言は修行者以外からは奇異な言動として受け止められていた。自ら真理に到達したと自称して語る論者は種々の偏見に基づいて、我が説は真理であると主張しているが、「他の何ぴとを愚者であると見なすことが出来ようぞ。他の説を愚かであると説くならば自ら確執をもたらすであろう」と増上慢(思い上がり)を戒めている。また「私に死の恐怖はない、また生への愛着もない、しっかり気をつけて落ち着いている。死の時の至るのを待つ」偉大な人物ブッダの悟りの境地を平易な文章でまとめるのは容易なことではなく、昨夕帰宅後から取り掛かったがまとめきれず翌日になってしまった。もとよりブッダのほんの一面の紹介に過ぎないので今後この本を読み進めながら思索を深めていきたい。
2024.01.27
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難行苦行をしていたブッダは難行苦行では全智の悟りには到達できないと感知して瞑想に入った。瞑想していると様々な想念が浮かんできた。悪魔が現れ、「清らかな行いをして聖火に供物を捧げてこそ多くの功徳を積むことができる」と言ってきた。それに対してブツダは「汝は一般世間の善行を押し付けようとやってきたのだと思うが、私には世間の善行を求める必要はない。私には信念があり、努力があり、知恵がある。私は諸処の欲望に惹かれることはない。汝の第一の軍隊は欲望であり、第二は嫌悪、第三は飢渇、第四妄執、第五ものうさ、睡眠、第六恐怖、第七疑惑、第八はみせかけと強情、第九は誤って得られた利得と名声と尊敬と名誉、第十は自己を褒めたたえて他人を軽蔑することである。これらは黒き魔の攻撃群だが勇者でなければこれに打ち勝つことはできない。私は知恵の力で汝の軍勢を打ち破る」と答えた。バラモン教では世俗的な習慣や祭祀を尊重したのに対し、ブツダはそれらを否定して人間の内面的、精神的面に心を向けていた。別の仏伝では肉感的美女の誘惑や悪魔軍団の脅迫もあったみたいだが、ブツダの知恵の力によっていずれも打ち破っていった。そして遂に6年とも7年ともいわれている修業の末にさとりを開くがその内容は次回以後のブログで紹介する。
2024.01.25
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今大学入試の真っ最中である。先日第一次共通選抜試験があり、次は2次試験が控えている。私立と公立の違いはあるが、多くは2段階に分けて選抜されている。大学側は優秀な人材を集めようと入試制度や問題を工夫し、受験生はそれに合致するように対策を立てて勉強してくる。したがって入試制度は大学側主導で進められているが、本当は国民全体で考えていくべきだと思う。今朝の新聞に東北大学と筑波大学の学長の談話が載っていた。両者とも単なる筆記試験だけでなく総合的な力のある生徒を選抜したいと述べていた。今までの試験では落とされていたが入学後きっと伸びるであろう生徒を合格させたいとも述べていた。世界で活躍する留学生をもっと合格できる制度にしたいとかその大学にフィットした学生を選び、伸ばして行きたいなどの構想を述べていた。今までの入試は優れたスポーツ選手の推薦入学は別にして、入学試験用の受験勉強を一生懸命してきたガリ勉タイプの人が合格する確率が高かった。その結果、会社や官公庁でそれなりの仕事ができる人材は輩出することは出来てきたが、地域社会でリーダーシップがとれる人や国や地方自治体で国民や県民の為に真に尽くせる政治家の輩出にはあまり貢献してこなかった。現在のウクライナ・ロシア戦争、ハマス・イスラエル戦争終結や国際平和活動など世界でリーダーシップのとれる人材の輩出に日本の大学はあまり役立ってこなかった。ということは日本の入試制度はその程度のものだったということだと思う。東北大学、筑波大学とも今以上に面接を重視すると言っているが、本当にやる気のある人材を見つけて合格させ育ててもらいたいと思う。筑波大学では入学した一人一人の学生に受け持ちの担任教官を決めると言っていたがそれも人材育成上有効かもしれない。私は入試に望むまでの就業体験も重視してもらいたいと思う。高校卒業後就職してからの受験でもしいし、アルバイト体験でもいいから社会に出て何かしらを学んできた人物の評価もきちんとしてもらいたいと思う。いずれにしても東北大、筑波大だけでなく、全国の大学で入試制度に真剣に取り組んで、日本および世界の生活環境向上、飢餓解消、文化向上、世界平和などに貢献できる人材の輩出に努力してもらいたいと願う。
2024.01.24
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ブツダは出家した後の修業の内容について修行者達に次のように語っている。「私は1日に一食を摂り、或いは2日に一食を摂り、…7日に一食を摂り、半月に1食を摂るに至るまで定期的に食事の修業を行った。私は野菜のみを食し、或いは稷(きび)のみを食し・・・、あるいは草のみを食し、あるいは牛糞のみを食するものであった。また私は森の木の根や果実を食し、或いは自然に落ちた果実を食して暮らしていた。・・・多年にわたり体を洗わないので垢が溜まって皮の上に苔が生じたが、それを手で払い落そうとはしなかった。暑き日も寒き日もただ一人恐ろしき森に、裸形にして火もなく座す。聖者は探求を果たさんために。・・・私は墓場において屍の骸骨を敷いて寝床とした。その時牧童たちがやってきて私に唾し、放尿し、塵芥をまき散らし、両耳の穴に木片を挿し入れた。私は彼らに対して悪心を起こさなかったことを覚えている。・・その小食のために私の肢節は、アーシーティカ草の節、またはカーラー草のようになった。その小食のために臀部はラクダの足のようになった。・・・その小食のために私の頭皮も皺が寄って委縮してしまった。その小食のために腹皮なるものは脊柱に密着してしまった。」と述べていた。このような難行苦行にも関わらず悟りに到着することはできなかった。その時の様子をマッジマ・ニカーヤは次のように伝えている。「その時私はこう思った。およそ過去に、およそ未来に、およそ現在に、苦行を受けた人がいるとしても私が受けたようなものが最高で、これ以上のものはないであろう。だがこのような激しい苦行をもってしても全き妙なる優れた智見に達することができない。恐らく悟りに至るには他の道があるのであろう」と悟った。他の道とは何か?それは次回以後で述べるつもりである。
2024.01.23
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ブッダ伝 生涯と思想価格:1,100円(税込、送料別) (2024/1/22時点)楽天で購入昨日から1995年にNHKから出版された「こころの時代 ブッダの人と思想 上下」を角川文庫が文庫化して「ブッダ伝 生涯と思想」として出版された本を読み始めた。今から2500年程前ネパール南部のインド国境の近くにあるルンビニー園でゴータマ・ブッダは生まれた。父は釈迦族の王族で母親はマーヤー夫人だったがブッダ誕生後7日で亡くなってしまい、その妹に育てられた。それでも王族の長男として大事、大事に育てられた。王にしてみれば何不自由なく育てたつもりだが王子は心に悩みを持っており、29歳の時出家してしまう。その悩みについて「アンダッタラ・ニカーヤ」の中に外出時老人を見て、自分が老いゆくものでありそれは免れないものなのに、他人が老衰したのを見ると、考え込み、悩み、恥じ、嫌悪している自分に気づいた。別の日には病人を見て、自分も病は避けられないのに他人が病んでいるのを見ると、考え込み、悩み、恥じ、嫌悪している自分がいた。他人が死んだのを見た時も、考え込み、悩み、恥じ、嫌悪している自分がいた。やがて自分だって死ぬ存在なのに、こんな風に考えるとは、自分がいかに浅はかな人間で、健康で溌溂と生きているという誇りは消え失せてしまった。王室ということで特別に育てられ、思いあがっていた面もあったかもしれないが、感受性の強い少年だったのだなと思った。現在でもこのような感じ方をする少年もおり、何千年経っても人間の感じ方は変らないものだと思った。ブツダは80歳の最後の旅にあって、臨終の間際にスパッダという弟子に向かって「スパッダよ、私は29歳で何かしら善を求めて出家した。スパッダよ、私は出家してから50年余となった」と述べており、この世において何が善であるかに悩み、その解決のために出家したと述べていたが、少年時代に老人、病人、死人に対して自らが感じたことに対してもよく考えてみたいという気持ちがあったのではないかと思われる。最初からかなり興味深い内容だが、今後は出家後の修行の様子等を時々掲載させて頂く予定である。
2024.01.22
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昨年10月から朝ドラ「まんぷく」の再放送が始まった。5年前に毎回欠かさず見ていたのに今回も7時15分には何があっても遅れないで必ず観ている。インスタントラーメンを発明した安藤百福さんと奥さんの仁子さんをモデルにした作品で前回放映時も視聴率が高く評判の高かったドラマである。モデルがあってもなくても、モデルがドラマチックであってもなくても作品の良さは脚本で決まる。本作品の脚本は福田靖さんが担当した。この作品を描くにあたり、遺族や子孫にインタビュうーを重ねて構想を練ったとのことである。ドラマでは立花萬平と福子夫妻の波乱万丈の人生が描かれている。萬平は発明の才があり、幻灯機や根菜裁断機を発明し、結婚後は終戦後身元証明に困っていた人達の為に印鑑を作った。その後製塩業、総合栄養食品ダネイホンの製作、販売、を行い、事業が成功して軌道に乗りかけていた時、若手社員を定時制高校に入れてやってそのお金を全額出してやったことが脱税容疑となり、GHQに逮捕され獄中生活を送った。獄中生活は戦争中も同僚に裏切られてて入所し、戦後は社員が不発弾を使ったとして逮捕されており、3回も刑務所に入れられている。脱税の時は追徴課税もかけられ、会社も家庭も絶対絶命だったが、弁護士の必死の働きで会社を売り、マスコミで不当課税、不当逮捕を訴えてくれて、やっと釈放された。その後は池田信用組合の理事長になるが8年目に万能調理器を開発している会社に融資を重ね、折からの不況と重なって信用組合が危機に落ち入り、理事長を辞め抵当に入れていた自宅を失い、借家住まいになってしまった。という所で先週は終わっていた。3度も刑務所に入り、その都度不死鳥のようによみがえってきたのは奥さん福子の変わらぬ笑顔と支えがあったからだと思う。これからインスタントラーメンの発明の話が始まっていくのだと思うがまだまだ難関は続くのだと思う。萬平さんの不撓不屈の精神とそれを支える福子の物語は毎回ハラハラさせられるが結局夫婦で力を合わせて解決しており、夫婦の力は偉大だと改めて感じている。脚本家福田靖さんが天下に誇れる素晴らしい作品を描いてくれて心から感謝している。
2024.01.21
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ヒガンバナの葉の時期、周囲は寒さで全て枯れているがこのヒガンバナだけは瑞々しい葉を茂らせている。今患者さん家族への病状説明が終わったところである。病気になる前は80歳の患者さんと70歳代の奥さんの二人で暮らしていた。娘さんは遠くに嫁いでいる。近々に退院期限が迫っていて自宅に帰るか施設を探すかで話し合った。患者さんは白血球が減ってしまう骨髄の病気で感染に罹りやすくなり、腸炎になったり肺炎になったり腎盂炎になったりして高熱を繰り返していた。今度も重い肺炎で40度の熱が続き、回復は難しいと思われていたが、メロペンという抗生物質が奏功して熱が下がり、酸素吸入もしないで済むようになり、食事も食べられるようになって車いすで色々なところにも移動できるようになった。トイレにも行けるが自分で大小便をすることはできない。おむつで対応するのがいいだろうということになっていた。看護師が「奥さんおむつ交換できますか」「お風呂に入れてやれますか」と聞いていた。奥さんも糖尿病や心不全があり、体が弱いとのことで介護で奥さんも倒れてしまうことを心配して施設入所を勧めていた。しかしご主人は絶対家に帰ることを主張しており、施設入所はまず受け入れてくれないとのことだった。それなら自宅退院して入浴などはデイサービスに行って入れてもらうようにしたらいいと思ってそのように話したら今までもそういうことがあったがデーサービスは絶対行かないと言って入浴やトイレ、体の清拭は奥さんの仕事で大変だったとのことである。そこで私に役割が回ってきた。ご主人が絶対家に帰ると言っているなら、私(医師)が患者さんに「どうしても自宅に帰りたいなら、デーサービスとかヘルパーさんを活用するようにしなさい。そうでないと自宅には帰れません」と何度もかなり強い口調で言って下さいと頼まれた。お安い御用だが、ご主人はそれを了解したふりをして、実際にはどこにも行かず奥さんにそっくり面倒を見てもらうことになったら奥さんの健康が心配だ。毎日の回診の中で、そこだけは必ず守ってくれるように話していくつもりである。
2024.01.19
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【中古】ほんとうの法華経 / 橋爪大三郎価格:721円(税込、送料無料) (2024/1/18時点)楽天で購入「ほんとうの法華経」をやっと読み終えた。毎日少しずつしか読めなかったので随分日にちがかかってしまった。最初「法華経の智慧」池田大作他著を読み感銘を受けて「法華経ー誰でもブツダになれる」植木雅俊著を読み、更に植木さんの本を読みたくて「ほんとうの法華経」植木雅俊/橋爪大三郎著を読んだ。今度はこの本の中で何度か引用されていた植木さんの恩師である中村元さんが書いた「ブツダ伝ー生涯と思想」を読みたくなって注文したので明日宅配される予定である。本を読めば必ずしもよく理解できるとは限らない。元々「法華経」そのものが難しいので最初に「法華経の智慧」を読み、もっとよく知りたいと思って「ほんとうの法華経」を読んだが法華経28品という膨大な教えの解説なのであまりよく分からないところも結構あった。ただ法華経というのはお釈迦さんの教えかと思ったらお釈迦さんが亡くなってから500年位たってからインドで編纂委員会を作って原始仏教などを参考にして編纂したものだということが分かった。インドの現地語をサンスクリット語に翻訳し、それを中国の鳩摩羅什が中国語に翻訳して、それが日本に渡ってきたのだということが分かった。そして近年サンスクリット語の原本が発見され、中村元さんの指導を受けながら、植木雅俊さんがサンスクリット語の原本から日本語に翻訳するという大仕事をやり遂げたのである。サンスクリト語の原文を読むと鳩摩羅什は意味を取り違えて翻訳している個所も数か所あったが、鳩摩羅什訳の漢文とサンスクリット語の日本語訳を合わせて読むと法華経の本質が見えてくることもあった。また編纂した人達がその時代の民衆のニードに流されて後から付け加えられたものがあり最後の6品(陀羅尼品、薬王品、妙音品、観音品、妙荘厳王品、普賢品)はヒンズー教などの影響を受けて後から付け加えられたもので、それ以前の品々とは思想的に明らかに異なっているとのことだった。私は法華経は全てが黄金色に輝いている素晴らしいものかと思っていたが、個々人の主観にもよるが植木さん達は従地涌出品第15と常不軽菩薩品第20が重要で上記6品は勿論他の品も第15と第20と矛盾したようなことを言っているところがあり、法華経の神髄は第15と第20とのことだった。私もそうだと思うが、今まで多くの人達が影響を受けてきた重要な経文なので、軽率に判断しないで、これからも学ぶ姿勢を失わないようにしようと思っている。
2024.01.18
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病院4階から昨日3時頃撮影した富士山今「ほんとうの法華経」という本を読んでいるが、小さな字でびっしり書かれており、退屈で読むのを止めようかと思う時もあったがようやく終いの方の法華経のエッセンスである常不軽菩薩品第二十を読み終えた。ここを読んでみて途中で読むのを止めなくてよかったと思った。内容は知っている人も多いと思うが不軽菩薩という学問も知識もなく身分も最下層の貧民で文字も読めないから法華経を学んだこともない。それなのにバラモンの偉い人や階級の上のご僧侶、金持ち、貧乏人、乞食、犯罪者等全ての会う人に「私は深くあなた方を敬います。決して驕慢は致しません。あなた方は皆菩薩の道を行ずれば必ず仏になれます」と言って歩いた。それを言われた人たちは「バカを言うな、学問もないお前になにが分かる。お前にそんなことを言われたくない」とキチガイを追い払うように棒や石で追い払われた。サンスクリット語の原本では「尊者方よ」と「ご婦人方よ」と2行続けて書いてあった。男女差別の激しい時代に男性の方も女性の方も菩薩道を行えば必ず仏になれますよと言って歩いたのである。不軽菩薩は死ぬ間際になって天空から音楽のように響く法華経を聞いて初めて法華経のすばらしさを悟るが、それまでは知らなくて男も女も誰でも仏になれると言い歩いていたのだという。日本では法華経を身をもって読み切った日蓮大聖人が「法華経に南無する(帰依する)」ことによって幸せになれると説いた。法華経の内容を詳しく知らないでも「南無妙法蓮華経」と唱えれば誰でも仏になれますよと説いたのである。不軽菩薩同様、様々な迫害に遇ったが、誰でも南無妙法蓮華経と唱えながら仏道修行すれば仏になれるという教えは武士階級や農民まで男女嫌うことなく浸透していった。法華経の内容を知って題目を唱えるに越したことはないが、法華経という文字の中にも法華経は含まれており、題目だけでも効果があるとのことで現在まで受け継がれている。
2024.01.17
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昇仙峡の影絵館にある竹下夢二の美人画今日74歳の男性患者さんが退院していった。私の受け持ち患者さんではないが、私が回診のために廊下を歩いているといつも歩行器を使って歩行練習しているそのUさんが必ず声をかけて労ってくれるので、お互いに友人のように思っていたので本日退院するので一抹の寂しさを感じた。Uさんは約1年前オートバイに乗っていてJAの営業車と衝突して意識不明になった大事故の負傷者である。多発肋骨骨折、内臓破裂、肺胸水、血胸、自発呼吸していないので気管切開して人工呼吸器接続、栄養は腸瘻を造ってそこから栄養、尿は膀胱にカテーテルを入れて排尿させていた。文字通り人工的救命装置に接続された状態であった。しかしUさんの生命力はたくましく間もなく意識は戻り、自発呼吸も出てきて口からも食べられるようになり、気管切開孔を塞ぎ、腸瘻口も塞いでよい状態になり、歩行器を使えば廊下も歩けるようになって退院にこぎつけたのである。粉々になるような負傷をしても、命さえあれば急性期病院で緊急救命手術を受けて、その後リハビリ病院でリハビリを行うとこんなにも元気になって退院できるものかと内心驚いている。ここまで良くしてくれた急性期病院のスタッフ、瀕死の重傷患者を立派なリハビリで回復させた当院の主治医始めスタッフの皆様に心からの敬意を捧げたい。
2024.01.16
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クリスマスホーリー土曜日に鶴瓶さん司会番組で元気な100歳の女性を観た。もう40年くらい前に金さん、銀さんの二人の双子姉妹が100歳になり、随分話題になった。まだその当時は100歳は珍しく二人がお雛様のように並んで貴重な存在として何回も何回も紹介されていたが、もう人生終局でここまで生きてきた人がいるのだという珍しい見本の紹介のようだった。所が今は違う、100歳以上の人が何万人もいるようになった時代である。土曜日に観た女性はお惣菜を作って売っているお店の窓口で品物を売り渡す花形売れっ子ガールをしており、仕事を終わってからは趣味の世界でスケジュールがいっぱいになっていた。謡曲では大劇場の発表会で主謡を演ずるほどの腕前で毎日夜遅くまで楽しんでいる。友達が大勢いて仲間との旅行も好きで、山梨県の富士が見える高級ホテルに旅行したりしている。旅行での大きな楽しみの一つは麻雀で夜が更けるのも忘れて楽しんでいるとのことだった。私はマージャンができないのでその楽しさはあまりよく分からないが、彼女は勝負は2の次、勝っても負けても夢中になれるとのことだった。金さん銀さんの時代とはかなり違ってきた。100歳でもこんなに活動的な女性がいる時代になってきたのだと思った。私は103歳の女性を受け持ったことがあるが脳梗塞で鼻管栄養の方だったがその方も脳梗塞発作前までは元気で活躍していたとのことで、時代は変わってきているなと思った。
2024.01.15
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高齢になると次第に目や聴力が悪くなってくるが案外気づかれていないものに嗅覚がある。私も数年前から漠然とは感じていたが、秋に松茸を食べた時に妻がいい香りと言っていたのに自分には全く匂わなかったので嗅覚が無くなってしまったのだなと思った。視力や聴力と違ってそれが無くなったからといって別に日常生活には大きな影響はない。ご高齢者ではとっくに無くなっているがそれに気づいてもいない人が相当数いるのではないかと思う。先日耳鼻科を受診した時に嗅覚がなくなったことを話したら、「最近匂いの復活に匂いのトレーニングが有効との報告があるので試してみますか」と言われたので「お願いします」と言ったら匂いを綿に染みさせたユーカリ、レモン、バラ、クローブの4本の試験官を渡された。朝夕10秒ずつ嗅いで下さいとのことだった。今日で5日目だが最初は全く匂わなかったが少しずつ分かるようになり、今日はかなり分かるようになった。最初から失われた嗅覚は戻らないだろうと思っていたが、もしかしたら戻ってくるかもしれないという期待が湧いてきた。嗅覚なんてあってもなくてもいいと思っていたが、松茸を食べる時匂いも分かった方がいいし、ガス漏れの時気づくこともできると思い、治るものなら治したいと思っている。
2024.01.14
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病棟の廊下で咲いているジョコバサボテン私は今リハビリテーション病院で常勤医として働いている。主な仕事は病棟の入院患者さんのお世話と訪問リハビリの診療である。何人かの患者さんの主治医になっているが、実際のリハビリは理学療法士などがしてくれるのでそのまとめ役と病気になった時の手当てが主な任務である。今患者さん達のカンファレンスを終えてきたところなので、その内容などを紹介する。本日は4人の患者さんについて協議した。集まるメンバーは理学療法士(ST),作業療法士(OT), 言語聴覚士(PT), 病棟看護師、ケースワーカー、医師の6職種である。まず最初に医師が入院してきた経緯を説明し、現在どういう問題点があるかを病状的、社会生活面で説明する。例えば大腿骨頚部骨折患者さんの場合、現状は術後何日で3か月入院できるのでその間歩けるようになって帰れるのか、車いすで帰れるのか協議してもらい、退院する時は自宅なのか、施設なのかについても話し合ってもらう。ケースワーカーが家庭環境を詳しく調べてくれてあり、自宅は無理だとなると施設を探すことになる。このカンファレンスが終わった後、そのカンファレンスの結果を踏まえて家族面談が設定される。家族の意向を聞いて自宅にするか施設にするか決めて退院していくことになる。当院の診療の流れは毎朝医師の回診があり、その後はST等のセラピストによる訓練がスケジュールに沿って行われる。午前、午後とみっちりスケジュールが組まれており、中には訓練は辛いからやりたくないという患者さんもいる。それだと筋力の回復が望めず寝たきりになってしまうかもしれない。そのような患者さんを励ましたりするのも我々の仕事である。ご高齢の方が多いのでみなさんスタスタ歩いて退院して行くということにはならないが、車いす退院でも元気な状態ならうれしい。リハビリして満期になり、少しでも筋力をつけて元気な姿で退院していかれる姿をみるのは嬉しいものである。
2024.01.12
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山梨大学正門脇の垣根に咲いていたサザンカ、椿だと思って撮影したが妻に聞いたらサザンカとのことだった。岸田内閣の支持率が低迷している。大きな原因の一つは防衛費を増やしたので増税は必至の状況の中で4万円の減税を打ちだしたことである。増税しなければならない時に減税とはどういうことだと国民から大きな疑問と反発が沸き上がった。二つ目は異次元の少子化対策が大金を使いながらいずれも的が外れていることである。最近の政策では所得制限なく第3子は大学無償化が話題になっている。第3子以降が大学進学する場合、無償なら助かることは助かるがそれが少子化対策になるかと言えば疑問である。岸田首相は周りから言われたり自分で思いついたことを政策としてすぐ提示することが多いが、よく検討されていないことが多い。日本には優秀な人材が大勢いるはずである。最高レベルの人達をブレインにして政策にする前にその人たちに未来の展望など十分検討してもらうべきだと思う。岸田内閣の少子化対策は現実を見ていない浮ついたものばかりである。結婚しなければ子供は生まれない。最近結婚しない人、結婚できない人が増えており、これこそ少子化対策の根本問題だと思うがそれには触れないで枝葉末節の無意味なことに大金を投入している。結婚こそ最も重要なことで世論も巻き込んだ大きな運動にすべきである。昔は親戚や知人の紹介で結婚する見合い結婚が大部分で殆どの人が結婚できていた。ところが次第に見合いは古い、恋愛結婚こそが本来の結婚だという考えが広がってきて恋愛できない人は結婚できない状況が広がってきた。映画やテレビで恋愛事例をドラマ化などしているがすべての人が恋愛して結ばれるとは限らない。地域社会、市町村、更に、県、国で結婚のおぜん立てをしてやるべきだと思う。お見合いなんて古いというのでなく、お見合いのようなことも含めてカップル誕生の為に国や県も全力を注ぐべきだと思う。
2024.01.10
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やっと1月6日に左下一番奥の2本インプラントの歯が入った。歯を抜いてからだと11か月、土台を埋め込む工事(ねじくぎを骨に埋め込む)からだと8か月かかり随分長い期間がかかった。その間その部分には歯が無い状態なので随分辛い思いをしてきた。こんなことならインプラントなどしなければよかったと何度も思った。数か月前に仮歯を入れてもらった時はやっとここまで来たかと喜んで噛んでみたら噛めることは噛めるが今まで歯がなかったところに歯が入ったので唇や口腔粘膜をかんでしまい痛くて仕方なかった。本当の歯が入っても同じ状態なのかと心配したが一昨日それを入れて貰ったら多少粘膜を噛むが仮歯の時よりずっと良い状態でほぼ正常に噛めるので満足である。長い長い辛い期間があったことも忘れてインプラントにして良かったと思った。医学同様歯学も進歩したものだと思う。でも私より遅く別の歯科医院で工事を始めた人が私よりかなり早く仕上がって費用も安かったとの話を聞いて、費用のことや完成期間などを前もって調べて治療してもらえばよかったなと思った。今インプラントにしようかどうしようか迷っておられる方は、歯科医院によって多少の工事期間の長短はあるがいずれにしても長期の忍耐期間が必要で、費用もかかるが、完成した暁にはかなり具合がよいので、予算が許すなら造ってもらったらいいと思う。自費診療なので治療費や工事期間を良く調べて比較検討してお願いするのが良いと思う。
2024.01.08
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自宅二階から6日午後4時撮影した富士「ほんとうの法華経」を読んでいてやっと授記品第六まできた。法華経は全部で第二十八まであるのでまだ先は長い。しかし興味あることが書いてあったので紹介する。この第六で、お釈迦さんは「私は久遠において成仏していたが菩薩としての実践は終わっていない」と告げる。ということはこれからも菩薩行を行っていくとのことである。そのことは如来寿量品第十六に「我成仏してよりこのかた無量無辺千万億那由他劫なり」と「我本菩薩の道を行じて成ぜし所の寿命、今猶、未だ尽きず。復、上の数に倍せり」の所にも記されており、ブツダは永遠に菩薩道を実践しているのだということが書いてあるとのことだ。要するにお釈迦さんとかブツダとか言って祭り上げて神格化していることが多いが、実際は四衆と同じで成仏した後も永遠に菩薩道を実践しているのだ。お釈迦さんは神格化されるべきものでなく、皆さんと同じ人間で共にがんばっていきましょうと述べているとのことだった。当時のインド人は物事を権威づけるために天空で講義があったとか、時間は想像もできない過去から何万何千光年先の話だとか、広さはとても計算できない広さなどと記載してあるが、計算できない程過去の話ですよ、それ程広いものですよと強調して言っているとのことだった。仏教とか法華経とかお釈迦さんとかはとても難しい教えのように思っていたが、実際は日常生活に密着したそれ程難しい話ではなく、人のために尽くす菩薩行が肝要で、それを死後も含めて永遠に実践していくことが重要だとのことで、心していきたいと思った。
2024.01.07
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毎週土曜日、ラジオ体操の後の午前6時35分から「キソ英語を学んでみたら世界とつながった」を楽しみに観ているが、本日の訪問国はインドであった。人口が世界一になりIT産業が盛んで後進国の中では中国に続いて大発展を続けている国である。その昔は中国もそうだったが国全体が貧しく不潔が充満しているような印象だったが、いまや高層ビルが立ち並び、大きなスーパーマーケットがあり、町全体が清潔で人々もあか抜けている印象だった。毎回選ばれた国のある家庭を取り上げてインタビューを行う様式で行われているが、子供部屋があり、子供も伸び伸びと育っており、学習教材や遊び道具が与えられれ、ダンスも習っていてすごく上手で幸福そうだった。毎回感ずるのだが、どの国も選ばれた家庭は皆さん幸せそうで世界中どこも幸せなのかと思えてしまうが、実際には社会の裏側では貧しく不幸な家庭もあるのではないかと思う。各国で幸せな家庭を選んで放映しているのではないかと思っている。インドは2000年以上前に釈迦が生まれ、その教えをまとめた法華経が編纂された国である。しかし長い年月の間に法華経などの仏教はすたれ、ヒンズー教とイスラム教で90%以上を占める国家になっている。仏教は0.7%と衰退してしまったがそれでも国民生活は結構豊かになり、国民も幸せそうなので、安心した。しかし同国で編纂された「法華経」は素晴らしい教えなので、日本はじめアジア各国で受け継がれて発展しているのでインドでも学習する機会を増やしてもらいたいと思う。
2024.01.06
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高木保之さんが卒業証書を受け取る所。ネット記事で高木さんの記事を読み感動したので紹介させて頂く。高木さんは35歳からルーマニアに渡りビジネスマンとして働いていたが感ずる所あって、65歳でルーマニア国立カロル・ダビラ大学医学部に入学し6年間勉強して71歳で同大学を卒業して医師になり、食事やライフスタイルの改善を促すクリニックを立ち上げる予定だとのことである。ルーマニアの平均寿命は73歳とのことで何とかルーマニア国民の健康増進に役立ちたいとのことだ。ちなみにこの免許証はヨーロッパの英語圏の国ではどこでも通用するし、アメリカや日本でもその国の国家試験を受ければ医療活動ができるとのことだが、高木さんはルーマニアの予防医学に貢献したいとのことである。医師になるのは難しく、まして60歳過ぎてから医学部に入るのは医師になってからの活動年月を考えると馬鹿げていると思われていたが、65歳で医学部に入り、71歳で医師になったのだから凄いと思う。その気になれば何歳からだって不可能と思われていた進路にも進めることを示してくれた高木さんには本当に感心した。今後志のある人が陸続と続いてくれることを願う。
2024.01.05
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山梨の自宅からみた富士山いよいよ今日から仕事始めの方が多いと思う。私の職場も今日から仕事始めで出勤した。皆さん元気に「明けましておめでとうございます」と言い合った。31日から3日までの4日間休みだったので患者さんのことが気になっていたが、それを抑えて当直の先生にお願いすることにした。以前勤めていた病院では当直の先生がいても、急変時などは全て主治医連絡なのでゆっくり休むことはできなかった。当院に来てからは休日中は休ませてもらっているが、患者さんを案じていることには変わりない。病院に来てみたら他の先生の受け持ちの患者さんだが、休み中二人の方がお亡くなりになっておられた。私の受け持ち患者さんでは暮れに39度の発熱があり、かなり体が衰弱しておられる方なので、すごく心配していたが、抗生物質で無事熱も下がり、食事も食べられており、患者さんおよびスタッフの皆様に心から感謝した。明日また一人入院の予定があり、通常業務がスタートした。年が変わったから何か変わるわけでなく、同じ仕事の継続だが、気分が違う。新しい年になり、より一層良い仕事をしようと思う。皆さま頑張りましょう。
2024.01.04
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芝桜 今の時期は戸外で咲いている花は少ない。芝桜は春になって4月頃から咲き始める花だが、この寒空でもぽつりと咲いているのがあったので撮影した。正月から能登地震、日航機と海保機の接触事故と悲惨な事件が重なり、暗い気持ちになるが、箱根路では若者達が襷をつなぐことに命をかけて箱根駅伝を走っている。区間を走り切り、次の走者に襷を渡したあと、倒れるように地面に転げ込む姿は見ていて痛々しいが全力を尽くし切り、責任を果たした安堵感から、一気に力が抜けた姿なのだと思う。現在7区を終わった時点で青山学院がトップで、以下駒沢大学、城西大学と続いており、優勝とか順位は大いに重要だが、それ以上に襷をつないで走り切ることの方が重要なように思う。さらにこの記念すべき100回大会にエントリーして惜しくも予選会で敗退したチームも賞賛したい。この箱根路を走っているのはエリートである。才能と環境に恵まれ、努力を積み重ねて晴れの表舞台で走っているのである。しかし才能もなく環境的にも恵まれないチーム、選手でも憧れの箱根を目指して挑戦した姿は素晴らしいと思う。優勝するにこしたことはない。順位が少しでも上位になれば嬉しい。しかしそれは全てのチームや選手が得られる光栄ではない。大多数は下位に沈み、中には予選で敗退して無念の涙を呑んでいる。様々な労苦を乗り越えて見事優勝したチームを祝福するのは当然だが、予選会などにエントリーして戦った全てのチーム、選手にも賞賛の拍手を送りたい。
2024.01.03
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妻が活けた新年の華昨日の大晦日には初嵐(椿)が寒風の中で咲いていたのを見て昨年1年間の反省と今年度の抱負を花に託して書いた。今日は元日である。郵便箱を見に行ったらまだ年賀状は来ていなかったが、大学の同窓会誌が配達されていた。同期生は入学時は94名いたが卒業時86名、その中から26名亡くなって今は60名になってしまった。残った人々の文章も「長年続けてきたクリニックを閉鎖した」とか「脳卒中になり車いす生活です」といった具合でいよいよ人生の黄昏時を迎えているのだなということを実感した。本日頂いた年賀状をみていたら当「今が生死」のブログを読んで下さっているというありがたい賀状があった。黄昏時を迎えているが黄昏を見たくてこのブログを読んで下さっているのではないと思う。「今が生死」の今をどのように生きているかを見て下さっているのだと思う。年寄りは年寄りなりに、今にどのように向き合っているかを書いて行こうと思う。今年もよろしくお願い申し上げます。
2024.01.01
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