全25件 (25件中 1-25件目)
1
千葉県内の病院でご高齢のマスク拒否の患者さんとマスクや防御服を着た看護師さんが30分位問診や処置をした数日後看護師さんがコロナに感染した事例があった。一般にマスクは他人に病気を移さないためにするもので自分の予防には役立たないと言われているが、それを実証する一つの例と思われた。病院職員や救急車担当の消防署員は完全防御態勢でマスクやフェイスシールド、防御服を身に着けているが病院や消防署内でクラスターが発生することがある。診察する時自分は完全防御でも患者さんの喉などを見るためにマスクをはずしてもらうことがある。そのような時には容易に感染してしまうようだ。院内感染や消防署内の感染は患者さんがマスクをしていない状況があった時に発生しているのではないかと思われる。マスクの孔より、ウイルスの方がはるかに小さいのでウイルスはマスクを自由自在に通過しているが、ウイルスのまとまった塊である飛沫となるとかなり大きな塊になるのでマスクである程度防げるように思われるが最近感染が確認された人達は殆どマスクをしていた。マスクをしていればコロナウイルスから身が守れるということはなさそうだ。しかしマスクをしていれば他人に感染させる割合はかなり減らせるのではないかと考えられる。
2020.07.30
コメント(8)
三重県の友人が高齢者サロンの活動報告の資料を送ってくれた。私の地区では念願であった自治会の公民館を本年2月に完成し、3月に落成式の予定だったが新型コロナウイルス蔓延の関係で延期になり未だその式を挙行しておらず折角の会館もその機能を殆ど果たしていない。そのような時今後の公民館活動の参考にと資料を送って頂いたのは大変ありがたかった。今回の資料は公民館を利用して地区の高齢者が市役所と連携して自主的に学習会やレクリエーション、ボランティア活動などを行って、高齢者が健康で楽しく暮らしている様子がよくわかる内容で、新会館の活用法を考えていた我々には大変参考になるものであった。そのまとめ役の人は男性で役員が全部で11人いるがその人以外は全て女性ということで女性パワーをまざまざと見せつけられた。いずれにしても我々も折角新公民館を建設したのだから地域交流の拠点として活発に色々活用していかなくてはと思った。中でも孤立しがちな高齢者を引き付け、まとめて行けるような企画を立てていこうと思った。
2020.07.29
コメント(4)
昨日まで全勝だった新大関朝乃山が御嶽海に敗れ一敗になってしまった。全勝で並んでいた横綱白鵬は北勝富士を一直線に寄り倒し鉄壁の強さで全勝を守った。負けた朝乃山の顔が印象的だった。こうすればよかったという悔しさが滲んでいた。スポーツは鍛えた体の激突勝負だが精神的な心のゆれが影響を与えるものである。白鵬、鶴竜でも連敗がある。一敗は一敗として平常心で次の試合に臨めればいいが、あれこれ考えてしまって負けてしまうのである。連敗から抜け出すには強い精神力が必要である。朝乃山も今夜は眠れないかも知れない。横綱になるには強固な精神力が必要である。人生にはいい時と悪い時、勝つ時と負ける時がある。「勝って有頂天になるな」の戒めはよく聞きその通りだと思うが、「負けても挫けるな」は通り一辺であまり効果がない。だれでも「なにくそ!!」と思うがその通り一変の励ましの言葉では統一した力が湧いてこないのである。一流の選手や一流の人間は失敗した時の心の処理の仕方を心得ている。「実力がなかったのだ、練習不足だったのだ、運が悪かったのだ」と普通の人は思う。しかしそれでは明日の試合にも勝てない。私は名選手ではなくその反対かも知れないが外野席から本当に強い人の心理を想像することはできる。練習不足などを反省することは大事だが目前の試合には間に合わない。勝負に臨んだら今までのことは一切忘れるのである。「勝てるのだ!」と自分に暗示をかけ、無心で勝負に臨むのである。今も負け続きの人生を歩んでいる(たまに勝つこともあるが)自分に対する自戒の言葉でもある。
2020.07.28
コメント(8)
コロナ渦の中で観客を制限しての大相撲夏場所が行われており、本日八日目の中日を迎えた。横綱白鵬と新大関朝乃山が8戦全勝で折り返した。白鵬は近年ハリサシとか肘で相手の首を圧迫するなどの禁じ手に近いような乱暴な技で勝利しているとして批判が絶えなかったが今場所はハリサシは一試合しかなくいずれも正攻法で圧倒的な強さを誇っている。朝乃山も全勝でこの両者には並々ならぬ気迫が漂っており倒すのは中々難しそうだ。全勝の御嶽海と一敗の正代の決戦は正代が勝ち7勝一敗で二人が並んだ。この二人にも気迫が感じられ優勝争いは上記4人に絞られたようだ。カド番大関の貴景勝は本日負けて5勝3敗になった。後3勝して8勝すると大関に残れるが残りの相手が白鵬、朝乃山など強い相手ばかりなので8勝は難しいかもしれない。でも何とか頑張って大関を死守してもらいたいと思う。遠藤は今日も負けて2勝6敗、多くの解説者が素質があると認めているが迫力がない。気迫をたぎらせて勝負に臨んで貰いたい。本気を出して勝ち進む姿をフアンに見せて貰いたいと思う。炎鵬は本日は惜しくも敗れて4勝4敗になったがあの小さな体でよくやっていると思う。首を巻かれることが多く、首の骨でも折らなければよいがといつもハラハラしている。捕まえられたら大変なので舞の海のように離れて取る作戦を練って体を壊さないようにしてもらいたいと願っている。全敗は阿武咲と豊山の二人いる。もう負け越しは決まってしまったが中日を契機に気持ちを切り替えて残りの8日間全力で戦って貰いたいと思う。観客は少ないが大相撲は白熱している。応援メッセージも6万以上寄せられたとのことである。優勝争いは勿論だがその他の力士からも目が離せない。テレビを通じて大勢のフアンが応援しているので頑張って貰いたい。
2020.07.26
コメント(6)
中国で最初に「2019-nCoV」ウイルスの症例が発見されたとき、研究者らは数日以内に遺伝子情報を世界に向けて公開した。その結果、世界中のあらゆる地域の研究者らがワクチンの開発に着手できる状態になり100以上の研究機関が開発競争を行ってきて日本でも大阪市立大学では、人体での効果を調べる治験段階に入っている。その中でトップを走っているのがイギリスオックスフォード大学と製薬薬会アストラゼネカの共同開発のワクチンで治験も最終段階が終了し9月にも実用化のメドがついたと発表した(7/21)。ワクチン接種によってコロナウイルスに対する十分な抗体が出現し、強い免疫反応でウイルスをやっつけるキラーT細胞の増加も認められ、相当の予防効果が期待できるとしている。アメリカとは既に3億人分契約し、イギリスとも1億人分契約している。日本政府とも交渉しているが日本国内での治験が必要となると供給が遅れるが外国での治験の成績で日本国内での治験免除になれば早く供給できるとアストラゼネカのCEOが語っていた。日本には独自の認可制度があるのでそれに沿う必要があるが、今は緊急事態なので早急に対応してもらいたいと思う。
2020.07.25
コメント(4)
オニユリ 花言葉:愉快,陽気、華麗、賢者京都で嘱託殺人容疑で2人の医師が逮捕された。ALS(筋萎縮性側索硬化症)の51歳の女性の「死なせて下さい」という強い要望に沿って薬を投与して死なせた容疑である。患者さんは頭はしっかりしているが筋肉を動かす神経が障害を受けて筋肉が働かなくなり手も足も動かず呼吸する筋肉も働かず人工呼吸器に頼らなければ生きていけない状況である。ブログを書くには指でキーを打つことは出来ないので視線を動かすことによって入力するシステムのパソコンで書いていた。そのブログやツイッターというSNSを通じて二人の医師と知り合いになり今回の事件につながったものと思われる。手足が動き自分で食べたり呼吸したりできる人間にはそれらの患者さんの本当の苦しみは分からないと思う。「こんな苦しみを受けながら何故生きなければならないのだろうか。早く死にたい」の訴えは痛切で心に響く。しかしALS患者で参議院議員の舩後靖彦氏のコメント「私も当初は死にたい、死にたいと思っていた。しかし患者同士が支えあうピアサポートなどを通じて自分の経験が他の患者の役に立つことを知り、生きることを決心した。死ぬ権利より生きる権利を守る社会にして行くことが何よりも大切」に感銘を受けた。想像を絶する辛さだと思う。死にたいと思わない人はいないかもしれない。しかしその中で使命を感じて生きる決心をした人もいるのである。2人の医師は患者の苦痛に同情するあまり患者の希望に沿ってあげたのだと思われるが、SNSは交流が偏る弊害がある。舩後さん達との患者同士の交流が大きかったら死なずに新たな道を見つけ出せたかもしれない。手は使えないが何とか視線で文章は書ける。詩を書いたり小説を書いたりして人生を楽しく過ごせたかもしれない。二人の先生方は安楽死肯定派の先生と思われるが医師にもいろいろな医師がいる。宗教家とか文学者などもいる。想像を絶するような病気を持ちながらたくましく明るく希望を持って生きている人達もいる。もう少し社会や人生を広く見つめて頂きたかったと思った。
2020.07.24
コメント(6)
今夏目漱石の「こころ」を読んでいる。話は東京の大学に通っている「私」が鎌倉の海水浴場で知り合った「先生」と東京に帰ってからも先生のお宅を訪問して交流を深めている物語で登場人物は先生とその奥さんと私の3人で極めて少ない。私が冬休みになる直前に腎臓病を病んでいる父親が倒れたとの連絡をもらい先生から旅費を借りて帰省する。帰ってみたら父親はそれほど悪くなかったのでしばらくして東京に戻り先生のお宅に旅費を返しに伺う。先生は父親がそれほど悪くなくてよかったと喜んでくれたが「お父さんの病気が病気だから万が一の時を考えて兄弟や親せきの間で相談しておいた方がよい。兄弟は何人いるのですか」という。私はそんなことは一度も考えたことがなく、「大丈夫ですよ、その時はその時でみんないい人ですから争わないでうまくやりますよ。みんな田舎者ですから」と答えた。先生は「田舎者なら善良ということですか?田舎者の方が始末におえないこともあるのですよ」先生は続けて「みんないい人と言いましたが日常生活の中で悪い人がいますか?普段はみんないい人なんですよ。しかし遺産相続など自分の利害に関わってくるとがらっと変わるものです」。私にはその時実感は湧かなかったが、後で先生が新潟の実家で遺産相続のことでもめて新潟を後にして東京でひっそりと暮らしていた理由を知り納得した。私も自治会の公民館を建てる委員をしていた時道路の使用権などで公的なことより自己権の主張をなさる方々をみて普段は良い人でも自分の利害に関わることになると人が変わるものだなと痛感した。遺産相続となると急に亡くなった場合などには紛糾する可能性があり、父親が生きているうちに前もって話し合って決めておく方がよいと先生が言われたことは重要だと思った。
2020.07.23
コメント(6)
代金引き換えで大きな重い荷物が届いた。24,310円支払った。妻がテレビを観ていて便利だと思って買ったという。天井の電球を変えたり窓ガラスを拭くのに便利な脚立になったり踏み台になったりする優れもので29,000円だが30分以内申し込みだと1万円引いて19,000円になるというので早速申し込んだとのことである。それに税金と送料を加えて上記の金額になったようだ。開封して組立っててみたら鉄製で凄く重くて簡単に移動させて踏み台に使えるようなものではなかった。図に書いてある踏み台の形にしたら高さを加減できずに凄く高くてそれに乗るのが怖くて頭は天井に届いてしまい蛍光灯や電球を変える作業ができる状態ではなかった。妻は思っていたのと全く違って随分後悔していた。私からも文句を言われると思って小さくなっていたが私は心では「何の役にも立たなくて場所塞ぎのこんなものを買って」と怒っていたが表面的には「実物を見ての買い物ではないので仕方ないさ」と怒らなかった。理由は二つある。一つは以前私が蛍光灯を変えようとして台に乗っていた時転落して本箱のガラスに頭をぶっつけて割れたガラスが全身に降りかかり死んだかと思ったとのことでしっかりした台を買えばそういうことはなくなると思って私の身を思って買ったということなのであまり責められないと思った。もう一つは私も30分以内に申しこむと安くなるの言葉につられて全然使わないものを何回か買っているからである。おなかに電気を通じてビリビリさせると運動しなくても筋肉が痙攣してポッコリお腹が治るの言葉と30分以内は安くなるにつられて購入したが一度も使わず先日ハードオフに持っていったらそこでは扱っていないと言われ「処分はしてやりますよ」と言われ1円にもならなかった。テレビの宣伝をみるといかにも有用と思えてつい買ってしまうが買って後悔することが多い。30分以内に申し込めば値引きなどと言われてもすぐ申し込まないで心を落ち着けて考えた方が良いと思う。
2020.07.21
コメント(9)
尿漏れは男女ともあるがどちらかと言えば女性に多く人知れず悩んでいることが多い。膀胱括約筋の筋力低下とされ筋肉の強化体操に取り組んでいる人もいる。頻尿は仕事の途中で尿意をもようし大切な仕事の途中で中座しなければならず仕事に差し支えて大変困っている人もいる。上記2症状が併存していることが多いがいずれの場合もまず最初にその原因を調べてもらうために泌尿器科を受診することをお勧めする。そのうえで必要なら内科でもよいと思う。前立腺肥大症のためと言われたらその治療が必要になるが最も多いのは過活動性膀胱である。尿が膀胱に満タンになる前に膀胱が収縮してしまい頻尿になったり尿漏れになってしまうのである。そのような患者さんは極めて多く、そのための薬も実に沢山出ている。主な作用薬は膀胱の出口のカランがゆるくなっているのでそれを締める薬と膀胱の容量が小さくなっているので膀胱の容量を広げる作用の2種類がある。民間薬ではノコギリヤシとか屋久島産のボタンボウフウなど多数ある。私の外来に70歳台の患者さんがいた。50才位から頻尿で車に乗っていても途中でトイレに行きたくなり車を止める所を探すのが大変だった。夜間は10回くらいトイレに起きて眠っている間もなかった。尿漏れもあり色々な病院で診てもらったり薬を処方してもらったが殆ど効果がなかった。牛車腎気丸などの漢方薬も試したが相変わらずであった。民間薬も宣伝では随分効くように宣伝されていたが殆ど効果なかった。なにをしても治らないので殆ど諦めていたが最近発売された膀胱を膨らます作用のあるベオーバという薬を処方してみた。それは1日一回服用で副作用がないから飲んでみますかと聞いてみた。「今までいろいろのところで見てもらって良く聴く薬だと言って処方された薬を飲んでみましたが全然効かなかったのでそれも効かないでしょう。もう諦めています」とのことだったが新薬なので試してみたらと勧めて飲んでみてもらった。そしたら飲んだ次の日から尿漏れ、頻尿が治ったとのことである。私も無理かなと思っていたがそんなに効くのかと驚き喜んだ。何をしても治らないと諦めていた人も治ることがあるので辛抱強く色々試してみるものだなと思った。
2020.07.20
コメント(6)
ヤブカンゾウ(ワスレグサ)世界中の人がコロナウイルスの猛威が早く終わってくれることを願っている。いったん収まりかけたのにまた第2波が襲ってきていていつ終息するのか不安に駆られている。いつかは終息するがそれがいつかは分からない。一般に人々は色々のことに挑戦している。勉強とかスポーツ、音楽、仕事、商売、社会活動などに挑戦し努力しているが全く進歩がなく真っ暗闇の中でもがき苦しみ才能も体力も財力も運もないのでこのまま闇の中で終わってしまうのかと思い諦める。しかし「闇夜は必ず明ける」という諺がある。それは何時明けるかは知れないがいつかは必ず朝になるというものである。私はピアノを習っている。婿殿は私のことを「お義父さんは苦手なことに挑戦しているので日々が大変だと思う。もっと得意なことに挑戦すればいいのに」と言っていたとのことだが自分自身もそう思う。今アベマリアの曲を弾けるように練習しているが譜面を見た時はそれほど難しいとは思わなかったがいざ弾いてみると凄く難しく暗譜(譜面を見ないで弾く)どころでなく全然覚えられなくて同じことの繰り返しで全然進めなくてここ数日人生真暗闇で寝ても覚めても楽しいことは全くなく苦しいばかりであった。本日の午後レッスンがあるが全然弾けないので先生も呆れてしまうだろうと益々重圧がかかってきた。芸能人などが自殺する時はこのような心境だろうなと思った。所が今朝弾いてみたら3分の1位までは弾けた。全曲弾けなくても一部でも弾ければ上出来である。駄目だ駄目だと言いながらも毎日弾いていたら少し弾けるようになったのである。夜明けの光が差してきたのである。明けない闇夜はないということを実感した。コロナの苦しみも闇夜である。明けない闇夜はないので、それを信じてもう少し耐えてがんばってもらいたいと思う。
2020.07.19
コメント(11)
ゴルフ場に現れた鹿兵庫県の揖保郡揖保川町に住んでいる77歳の友人と久しぶりに電話で話をした。午前中電話した時当方山梨は雨が降っていたが揖保川町は晴れているとのことで畑に出て一仕事して帰ってきたところだという。最近腰が痛くなったり膝が痛くなったり小指が痺れたりするようになったとのことで私は「歳をとれば誰でもしかたないことだ」と思っていたら「便利な世の中になったものだな、インターネットで教えてもらってそれらが皆治ってしまった」とのことである。「小指が痛い、痺れる」とか「膝が痛い」と入力して検索すればいくつもの答えが出てきてその通りに実践したら治ってしまったとのことで、「お金はどのくらいかかったのだ」と聞いたら「全然かかっていないよ。強いてあげればスマホの電気代かな」とのことだった。詳細を聴くことは出来なかったがネットの情報で治ったことは確かなのでこのようなこともあるということでブログにアップさせて頂いた。どのような運動をしたのかどのような手当てをしたのかもっと詳しく聴いておけばよかったが治ることもあるという情報だけでお許し願いたい。彼は学生時代柔道をしていたので柔道整復師が行うようなことを自分でしたのかもしれない。しかしネットでは確かに「しびれ、小指」といれればそれに関する詳しい情報が山ほど出てくるので便利な世の中になったものである。その後頸動脈が70%詰まっている話になった。姫路の病院に行ったら検査してくれて「80%位になったらステントを入れましょう」と言われてそうなるまで経過観察でよいと言われたがそれまでの日常生活法とか薬の話などなかったのでこれもネットで調べてみたとのことである。そしたら九州久留米の病院で内科的に治療してくれる所があることが分かりそこに通院しているとのことだった。ネットの利用法については誤って用いれば不幸になるが彼のように上手に用いると非常に便利なものだなと思った。
2020.07.18
コメント(6)
西洋芙蓉 日本芙蓉とは葉が少し違います白い巨塔は山崎豊子さん原作の医学界の内情を描いたセミドキュメンタリーの社会派小説である。映画化されテレビドラマ化も何度も行われ、ラジオドラマ化もなされて文字どうり一世風靡して社会に多大な影響を与えた作品である。主人公の財前五郎氏が教授戦で何人かの候補者としのぎを削って遂に外科学教授の椅子を手に入れるがそれには産婦人科を開業している義父から資金援助を受けてかなりの現ナマを使って2票差で勝利した。教授会でお金で買収があったのでこの選挙は無効だという者がいたが医学部長なども買収されていたのでその意見は無視されて財前五郎は教授として華々しい活躍をしていく。食道噴門部がんの権威でドイツなど海外でも実技指導や講演を行い、世界的にも名声を博していく。しかしドイツに行く直前手術した胃がん患者の胸部レントゲンで影がありそれはがんの肺転移によるものだったのにあえて手術して死期を早めたとして家族に訴えられ裁判になった。一審は無罪だったが2審で注意義務が足りなかったとして有罪になり、最高裁に上告して争うことにしたがその時自身が肝臓に転移している進行胃がんに罹っていることが見つけられ、黄疸になり、虚しく死んでいくという物語である。日本でも世界でも最高の外科手術の腕を持つ医師として世界中から称賛されていた人物の末路であった。山崎豊子さんは毎日新聞の記者をしていただけに医学界の内情について実に詳しく調べてあると感心した。財前五郎は架空の人物で色々な人をモデルにして形成されているがそのモデルの一人として千葉大学第2外科教授中山恒明さんも挙げられている。氏は34才で教授になったやり手で、食道噴門部がんの権威で外国でも高く評価され財前五郎氏の外観に似ているがその内面は似ていない。財前が訴えられた患者家族は財前が患者を親切に扱わずゾンザイな態度だったことが訴える直接の動機になっているが中山先生はどの患者さんにも優しく、自分の持っている自然治癒力で直すことを説いており財前とは違うと思う。当事は手術してもらう時に教授にかなりのお金を包むことが一般化されており小説では亡くなった患者さんはそのお金が少なかったように書かれているが中山先生はお金で治療態度を変えるような人ではなかったと思う。しかし当時の教授は最高権力者で博士号を貰いたい若い医者を三下子分のように使い金も集まり威張りまくって王様みたいな存在だったので大金を使ってでも教授になりたかったのだと思う。しかしこの小説のおかげでそれまでは患者さんからお金をもらうことは咎められなかったがその後は患者さんからお金をもらってはならないことがどの病院でも内規で決められた。また教授に三下子分のように使われていた無給医局員も反乱を起こし大きなインターン闘争が展開された。この小説は社会で威張っていた医学界の内面にせまり恥部をさらけ出した小説だが反面教師でその後の医局体制は随分様変わりした。今では権力は教授に全ては集中していない。学問的リーダーではあるが権力者ではなく、友人や兄貴みたいな存在に近い。若手医者が博士号が欲しくて無給で医局で働いていたが今は博士号より専門医の方が重視されるようになり昔の医局体制とはずいぶん違ってきた。時代の流れでありこの小説が世に出たことのみが変革の原因ではないと思うが、そのきっかけを作ったことは確かだと思う。もう財前五郎氏のような医師は現れないと思う。
2020.07.17
コメント(8)
日本芙蓉今夜のためしてガッテンのテーマは夜間頻尿だった。夜3回も4回もトイレに起きると夜眠れなくて昼間眠くて仕事にならない。トイレに起きる時寝ぼけて転んで骨折することが多く、日常生活の質を高めるためには夜トイレに起きる回数を減らすことが重要。寝る前に夜間トイレに何回も起きる人の膀胱を調べると膀胱の中には尿は溜まっていない。夜間そんなに沢山でる尿はどこに溜まっているのか?それは第2の膀胱と言われるふくらはぎに溜まっているとのことだった。それならふくらはぎに尿を貯めなければよい。その方法は1)弾性ストッキングをはいて下肢を圧迫して尿を貯めないようにすること。2)昼間上向きに寝て足の下に枕を当てて15センチ位高くして30分位過ごす。3)塩分薄味の食生活を心掛ける。この中で一番効果的なのは 1)の弾性ストッキングみたいなので薬局で売っているので夜間頻尿で困っておられる方は試してみるのが良いと思う。
2020.07.15
コメント(8)
滋賀県の息子の家でトイプードルのコロという犬を飼っている。正月とかお盆に我が家に来る時にはいつも連れてきて家族の一員のようになついていて特に息子が帰ってくると尾を振りながら夢中で跳ね上がって飛びついていた。そのコロが病気だという。前足の所に腫れものが出来て動物病院でCT検査などして調べてもらったら悪性のがんとのことで手術しなければならないとのことだった。診察代が15万円だったとのことなので手術代はもっと高額になると思われるので私も援助しますよと書いて送った。所が数日前の連絡で家族で話し合って手術は受けないことにしたとのことだ。それは前足を1本付け根の所から切除しなければならず、術後毎週放射線治療のために大阪まで通わなければならないとのことで、通院は無理だし、足なしで生きるコロがかわいそうだから手術しないことに決めたとのことである。家族で決めたとのことでとやかく言うつもりはないが、たとえ足が一本なくなっても、放射線治療で大阪まで通っても(家族は学生と勤め人なので誰かが勤めを休むなりして通院しなければならないが)もし命が助かるなら何とかしてもらいたいと思った。あのコロが死んでしまうのかと思うと息子に飛びついていた時の姿が目に浮かび胸が締め付けられた。今は寝ている時呼吸が苦しそうだという。犬でも人間でもいつかは死ななければならないが、老衰で枯れるように亡くなる時はある程度諦めもつくが6歳とまだ若いコロのことを思うと悲しくてならない。
2020.07.13
コメント(14)
中山先生について書かれた「鬼手仏心」を読むと中山先生は鬼の手のように人の体にメスを入れるがその心は仏で患者さんのために全力を尽くした神様のような人で若手医者の育成のためにも素晴らしい道筋をつくり実践してきた人として紹介されているが実際には欠点のない完璧な人はいないと思う。中山先生も千葉大教授時代に死亡診断書の死亡時刻を遅らせて内縁だった奥さんの遺産相続に便宜を払いお金をもらっていた事件があり、それが原因で千葉大を去り女子医大に移っている。腕は超一流だったが権威主義とか金集め体質とかもあったのかも知れない。しかしだからと言ってその業績や指導の内容などは消えるものではない。中山先生は食道がんその他の消化器系疾患の治療に際してもう少し早く見つかっていれば治してあげることが出来たのにと思うことがしばしばあった。そこで早期発見、早期治療の重要性を身に染みて感じられ女子医大に健診部門を立ち上げてがんの早期発見に尽力した。先生は2005年6月に94歳で亡くなったがそれまでに慶応大学放射線科の近藤誠先生の「がんは放置が一番」、「手術も抗がん剤も放射線治療も却って死期を早める」「がんが治ったと言っているがそれは癌もどきで本当の癌は何をしても治らない」「検診は100害あって一利なし」などの著作も読まれていたのではないかと思う。自らが心血を注いで行ってきた外科手術や抗がん剤治療など全て否定され、早期発見のための検診も一利なしと否定されどのようなお気持ちだっただろうかと思った。「鬼手仏心」の本の中にはそれに関する記述はなかったが、恐らく「近藤誠先生は実際にがん患者を受け持って治療したことがないからそのようなことがいえるのだろう」と思っていたのではないかと思う。近藤誠先生は慶應義塾大学をトップの成績で卒業されたとの記述もあり、頭の良い方で海外の文献を含めあらゆる文献を読まれてそのような結論に至ったと思われるが、医学文献は山のようにある。その中から自分の考えに都合の良い文献を集めると近藤先生のような考えになることもあるのかもしれないが実際には治療の現場で日々奮闘し考えてきた先生の方が正しいことをいっていると思う。私は今まで実際の診療の場や健診の場で経験してきたことから、中山恒明先生の教えの方が近藤誠先生の理論よりはるかに重みがあり正しいと信ずる。
2020.07.12
コメント(2)
コロナでステイホームを余儀なくされて自宅で椅子に座った生活をしていた方々で足の浮腫みに気づいた方がいるかも知れません。足の浮腫みは下肢静脈の血流がスムーズに心臓に戻っていない状態で、心不全や下肢静脈血栓症、リンパ塞栓症、慢性腎不全、甲状腺機能低下症などがその原因として考えられますが、特別な病気がなくても今回のように長期に渡って自宅閉居して運動不足になった場合などにも浮腫むことがあります。足のふくらはぎの筋肉がポンプの役割をして足に停滞している静脈血を心臓の方に送り返してくれるのですが運動不足で筋肉が衰えているとふくらはぎの筋肉が十分ポンプの役割を果たしてくれなくて浮腫んでしまいます。また家にばかりいて椅子に座っていると足が一番下になっているので重力の関係で足に水が溜まってしまい浮腫みます。あまりに浮腫みがひどい場合は重要な病気が原因になっていることもありますので病院を受診して精査を受けることをお勧めしますが、今回コロナ騒動で家にいて運動不足になってから浮腫んできた場合には特別な病気ではなく、特発性浮腫の可能性があります。その場合の治療法と予防法を書きますが治療即予防と考えて頂いてよいと思います。1)何とか歩いて足の筋肉を刺激する。外に出れない場合はウォーキングマシンでもよい。2)椅子に座る場合は椅子の前方に台をおいて足を台に乗せて足先がお尻より低くならないようにする。寝る時は足の下に枕をおいて足を高くして寝る。3)薬局でサポーターを買って日中も夜も巻いておく。4)足のマッサージ、その場合下から上にマッサージします。5)塩分を取り過ぎない。などが治療法であり予防法になると思います。これらを心掛けても一向に良くならない場合は病院受診して診察を受けて下さい。
2020.07.11
コメント(6)
高崎健さんが師匠である外科医中山恒明さんの教えについて書いた本「鬼手仏心」を読んだ。中山恒明さんは食道や胃がん手術で先駆的方法を生み出し外科学会に大きな功績を残した方だが東京女子医大に消化器病センターを設立し、6年間の臨床練士研修医制度を作り立派な技術を身に着けた多くの優秀な医者を輩出して、現在の研修医制度の原型を先駆けした人でもある。医学部6年終了して国家試験が受かっても実際には何もできない。臨床現場で先輩の教えを受けながらみよう見まねで診療技術を磨いて初めて一人前の医者になれるのだ。診療技術とは手術や胃カメラ等が上手であることは勿論だが心構えが大切で常に医局員や練士研修医には医師の心構えについて話をしていた。医師の心構えは古代ギリシャの「ヒポクラテスの誓い」が源になっているが現在世界医師会で採択されている医師会宣言というものがあり、それについて言及することもあった。その主な内容は〇医師たるものは人類への奉仕に自分の全てを捧げることを厳粛に誓う〇自分の受け持ち患者の健康を自分の第一の関心事にしてその人の健康のために全知全能を尽くす。自分の力が及ばない時にはその力がある医師に紹介してお願いする。〇患者は性、年齢、人種、信条、宗教、社会的地位、犯罪歴などいかなる条項によっても差別してはならない。〇診療上知りえた患者の秘密はたとえその患者が死んだ後でも漏らしてはならない。 等で本筋はヒポクラテスの誓いに則っており読みやすい現在文になっていると考えてよいと思う。しかしこれを読んでみて自分を含めどれだけの医者がこれを実践しているだろうかと思った。中には金儲けのために医療をしている人がいるかも知れないし、美人とかお金持ちは優しく丁寧に診療するが不細工な人や貧乏人はぞんざいに診療する医者もいるかも知れない。患者の秘密をこっそり漏らしている医者もいるかも知れない。現実にはヒポクラテスの誓いはあまり守られていないという現状だと思う。その中で中山先生は技術を教えるだけでなく医者の心構えについても常に教えており立派な先生だったのだなと思った。私もこの本を読むまでは「医師の心得」をそれほど認識していなかったが、当たり前のことばかりだが今後心していこうと思った。
2020.07.10
コメント(4)
これは今コロナで中断している朝ドラ「エール」の女主人公「音」の父親の言葉である。「恥をかくと思ってしなかったより、間違えてもいいから勇気をだして挑戦した方がずっとよい」という意味だと思う。引っ込み思案で何もしないでいるよりか失敗してうまく行かなくても挑戦した方がその人の成長のためには良いということだと思う。今読んでいる外科医中山恒明先生の指導などをまとめた本「鬼手仏心」の中に中山先生の言葉として「成功の秘訣はまず始めること、始めたら止めないこと」Beginning is half the success, not giving up on the way is complete success が載っていた。これも音の父親の言葉に近いと思う。人生道中で結果を恐れて何もしなかったら何の進歩もない。「まず始めることが大切だ」と繰り返し中山先生はおっしゃっていたとのことである。そして始めたら止めないことだ。上手くいかないからといってすぐ止めたら得るものは何もない。止めないで上手く行かなかった原因を追究し改善しながら進んでいけば必ず良い結果がでるという教えだと思う。私はコロナによる自宅待機以前からポッコリお腹になっていた。気にはしていたが放置していたが音の父親の言葉や中山恒明先生のご指導を読んで「まず始めなくてはいけない」と思った。「お腹ポッコリ」を治す方法はテレビや雑誌、新聞、SNSなどにいかにも「簡単に治る」ように宣伝されているが、宣伝のようには簡単に治るものではない。しかしだからといってそのままにしていたらもっともっとお腹ポッコリになってしまう。まず「お腹ぽっこりを治すことを始めよう」と決意した。ちっとも改善しないからといって挫折して中断したら終わりである。お腹が全然凹まなかったら別の方法に切り替え、それでも駄目なら再度別の方法に切り替えて何とかお腹が凹むまで頑張ろうと思う。
2020.07.09
コメント(4)
富山県神通川流域の婦中町周辺の主として中高年婦人に多発した全身が痛くていてもたってもいられない奇病、業病の原因を突き止めた荻野昇医師の根性、苦闘には頭が下がる。荻野は終戦直後戦地から帰ってきて地元の荻野病院の跡を継いだが、全身が痛がる患者が多数受診し、しかもその痛がり様が尋常ではなく、何とかして原因を突き止めて治してやろうと思った。細菌やウイルスが原因なのかを調べたりリュウマチ関連の病気なのか色々しらべたが、ななかか原因は分からなった。神通川の流域だけに病人がいるのでその川の水が原因かも知れないと思い水を調べてみたが今まで有害として分かっている成分は検出されなかったし特別な細菌や寄生虫も見つからなかった。上流に亜鉛を採掘精製する神岡鉱業があるのでそこからの廃液中の成分の可能性も考えたが調べる方法はなかった。その時岡山大学の小林純教授が興味を持ち水を調べてくれることになり、一般成分の他にカドミウムが多数含まれていることが分かった。そこでイタイイタイ病は神岡鉱業の廃液に含まれているカドミウムが原因の可能性があると小林教授と連名で学会で発表した。大きな反響はあったが著明な学者からは動物実験がなされていないとかカドミウムの作用機序が不明確などと批判され、神岡鉱業に恩恵を受けている人たちや富山県および地元の人達から冷たい目で見られ、富山県では研究班を作って原因は鉱業廃液ではないという結論を出すように研究がすすめられた。地元の人達までもが荻野のその考えに反対し非難するのには応えた。失望して落胆しお酒に溺れて精気のない生活をしていた。その頃奥さんが病気で亡くなった。「神岡鉱業を犯人にして地元の人を不幸にするような研究ばかりしていて奥さんを顧みなかった罰だ」などと陰口をたたかれるのが一番つらかった。実際自分も原因追及のために一生懸命になりすぎて妻に対する配慮が欠けていたのだと思い自責の念に駆られた。しかしここで失望落胆し誹謗中傷に負けて中座してしまったら何にもならない。公害を明らかにすることが妻に報いる唯一の道だと決意しそれ以来酒は一滴も飲まないことに決め研究を再開する決意をした。その頃学会で発表したデーターがアメリカで認められ研究助成金1000万円頂けることになった。日本の学会では非難され相手にされていなかったのでアメリカの援助はうれしかった。助成金で動物実験室を再度建て直して動物実験を繰り返した。慢性疾患は動物実験しても何年か経過をみなければ結果が出ないので苦労したが小林教授のお力添えなどで、遂にカドミウムが病変を起こすことを突き止めた。そして何と言っても国会議員の力が大きかった。参議院議員矢追秀彦が或る時荻野病院を訪ねてきてあまりに痛がる患者さんの様子に胸を打たれ、このままうやむやにはしないと決意して東京に帰った。矢追の口添えで患者3人が園田厚生大臣に面会し園田大臣も国会で取り上げると約束し、昭和43年5月8日我が国最初の公害認定となった。その後神岡鉱業側が控訴して裁判になり、相手はバックに三井財閥がついている強敵だが、以前非難中傷した住民達が味方になり手弁当で裁判を戦い、住民側が勝利し、患者に補償金を支払って貰い汚染土交換工事も行って貰うことになった。荻野昇は鼻から天下の大財閥三井財閥を敵として戦うつもりは毛頭なかった。痛みで苦しんでいる患者を救いたい一念であり、二度とこのような苦しみの患者さんが生じないように願って活動してきた結果であり、この結果に満足したことと思う。亡くなった奥さんも報われたのではなかろうか。
2020.07.08
コメント(4)
今度新しく就職した病院医局の本棚に「鬼手仏心」と言う本があったので手に取って読んでみた。日本では勿論世界でも極めて高く評価されて最高の外科医の称号を頂いた中山恒明先生の弟子が中山先生の業績や指導をまとめて外科医の教本として書かれた本であった。中山先生は千葉大第2外科教授をへて東京女子医大消化器病センター長を務められた方で、食道がんや胃がんの先駆的手術法を生み出し手術による死亡率を著明に減らし手術症例数も極めて多く神の手と言われた方である。手術が上手で多くの人の命を救ってきた最高の外科医で我々とは違う神のような人と思っていたらその本の最初に中山先生の言葉が載っていた。「医師が人の命を救ったということはない。人の自然治癒力が治すのであって我々はそのお手伝いをするだけである」とのことば、内科医が言うならありえる言葉だが一流中の一流の外科医の言葉だったので驚いた。それは中山先生の信念であり、全ての手術で自然治癒力が働きやすいように考えて手術してきたとのことである。内科医では自分が患者の命を救ったなどと恐れ多いことを言う医者は少ないが、外科医は「放っておけば癌が進んで死ぬところを自分の最高の技術で手術したから助かったのだよ」と言うのかと思ったら全く違っていた。自分が編み出した手術法で手術時間がぐっと短縮され術後経過もよかったが数年経った段階でその手術を受けた人は逆流性食道炎が多いとのデーターを知ると苦労して編み出したその手術法を封印し、逆流性食道炎の人には再手術をして治してやったとのことである。自然治癒力を引き出すために手術したのに術後に合併症や副作用が起きるようなら人体に悪い影響を与えたことになる。そこから再度人体に最も良い手術法を考え始めたとのことである。人のために生きるのが使命と考えていた中山先生はたまたま医師という職業を与えられたので病気で苦しんでいる人のお役に立ちたいという思いで一生を終えられたとのことだ。若い医師達に技術と医療の本質を身をもって教えた中山先生の弟子は多い。中山先生のお心を受け継いで多くの優秀な医者が育っていくことを願っている。
2020.07.07
コメント(6)
7月3日夜から4日未明にかけて活発な梅雨前線により、九州地方に降り続いた記録的な大雨により、各地に甚大な被害が出た。熊本県では、この大雨の影響で球磨川が氾濫して、球磨村では、特別養護老人ホーム「千寿園」が一時浸水し、入所者ら14人が心肺停止、3人が低体温症の状態で見つかった。県全体では5人の死亡が確認され、16人が心肺停止となっているが、今後死亡者数はもっと増えると思われる。 記録的な大雨で川深最大9mになったとのことで多くの家屋は呑み込まれてしまった。貯金通帳や現金などは元よりその他の貴重品や思い出の品々などを持ち出す余裕もなく、九死に一生を得て逃げ延びた人たちも多かったが、命は助かっても家や車などが無残に流されたり壊れたりするのを見るのは辛かったと思う。亡くなった方々のご冥福をお祈りし、河川の決壊対策などに万全の対応をしてもらいたいと思う。今回の球磨川の氾濫は予想した最大水位の2倍の水位だったとのことで過剰とも思えるくらいの対策が必要と思われた。地震や火災、風水害等による被害は直接の被害者は勿論筆舌に尽くしがたいが被害を受けなかった人たちの心も重くなる。いつ自分達もそのような災害を受けるかもしれず、国や県、市町村に万全の治水対策をお願いしたい。
2020.07.05
コメント(10)
レモンの花が散った後に小さなレモンの実がついていました。昨日新型コロナに対する専門家会議が発展的に分科会に移行して18人のメンバーが発表された。専門家会議からは8人が移行しその会議の副座長だった尾身茂氏が分科会会長に就任した。今度の分科会には医学者だけでなく経済学者、連合の副事務局長、鳥取県知事、読売新聞常務等、経済界、労働界、地方自治体、マスコミなどからも参加してもらっている。西村担当大臣は「感染拡大防止と社会経済活動の両立の在り方やワクチン開発後の接種の順番など社会生活上の諸問題についても協議して頂く」と述べている。文化連情報7月号に山形大学准教授の中西淑美さんがコロナ感染関連の3つの病気について述べている。一つは「病気感染」二つ目はそれに対する「不安と言う病気」三つめは「感染者などを差別する病気」があるとのことだった。「不安」については個人の性格や社会環境によって異なり、ある人は感染の恐怖で連日眠れないほど不安に駆られているが、ある人は情報をしっかり分析評価して全然恐怖感のない人もいる。今度の分科会では正確な情報を発信して人々に不安を与えないようにしてもらいたいと思う。「差別」については医療従事者は感染の可能性が高いとしてその子供は保育園で「バイキン」として差別されたケースもあり、感染者およびその周りの人を差別する心の病気の蔓延を防がなければならないと述べている。「我々が出来ることは人を責めることではなく、人を尊重し、事前の予防的認識を共有し、感染発生時の問題の処理方法について可能な範囲で具体的に立案し、取り入れていくことである。身体への感染は防げなくても不安や差別の伝染は防ぐことが出来る」と述べている。新しい分科会が発足したのを機に身体へのウイルス感染のことだけでなく不安や差別の伝染拡大防止を皆で心掛けていく必要があると考える。
2020.07.04
コメント(6)
庭の桔梗経済活動と感染拡大防止の両立を目指してカジ取りしている東京都では、感染者数が次第に増加して本日新たに124人の感染が発表された。感染者は若者に多く重症者は少ないとのことだが彼らが高齢者に感染させる可能性もあり、新宿や池袋などの繁華街のキャバレーやホストクラブ、ライブハウスなどの営業は補償金をだして一時営業停止にした方が良いと思う。
2020.07.03
コメント(8)
久しぶりに晴れたので二階の窓から撮影した富士山新しく再就職した病院に行ってきた。すれ違う皆さんが礼儀正しく挨拶してくれるし周りの人が親切に細かいことを教えてくれたりして感じの良い病院だと思った。当院の主な機能は障害者とか手術後の患者さんのリハビリと慢性機能障害患者さんの管理でリハビリは主として整形外科が担当し、後者の慢性疾患は内科が担当するような流れになっているようだった。本日5人の患者さんを受け持ち明日以後段々増えていくが、本日の5人の内訳は3人は脳外傷や脳神経障害で、殆ど意思疎通ができない方で残りの二人は意思疎通ができる慢性心疾患でリハビリを行っている方だった。意思疎通が出来る人はいいが意思疎通ができない方は大変だと思った。こちらで言うことは理解できているのかもしれないがその反応はない。3人とも長期に入院している方々で本日から私が受け持ちになったので、じっくり声掛けなどしながら心の交流を図っていこうと思う。
2020.07.02
コメント(10)
置き石との隙間に生えてきたゼフィランサス・キトリナ名和豊春北大学長がパワハラを認定されて昨日文科大臣によって解任された。北大は私の母校であり昨年からその問題で学内調査が始まり文科省に解任申請しているとの記事をみていたので気にしていたが遂に解任された。学長がパワハラで文科省に解任されるのは前代未聞で本人は否定しているが聞き取り調査や録音内容などから詳細に審議された結果なので受け入れて貰いたい。自分ではそう思っていなかったかもしれないが人はそのように感ずることもあるのだと反省して新たな建設的な道を歩んでもらいたいと思う。名和先生は工学部で私は医学部で学部は違うが同じ大学で学んだ絆を感ずる。私より卒業年度で7年後輩になるが、卒業年度が先だからとか年齢が上だから偉いなどということはない。ただ同窓生とすれば、誰も母校を汚したくないし、名誉を守りたいという気持はある。恐らく北大学長にまでなられたからには持ち前の才能もさることながら相当の努力を積み重ねてきたことと思う。今回学長解任という大変不名誉な裁定を受け、私達同窓生も悲しい思いをしている。今回のことは今回として今後世界的な建築(コンクリートの専門家)を手掛けるとか建築界に貢献する貴重な研究をするとかして名誉挽回して貰いたいと思う。
2020.07.01
コメント(10)
全25件 (25件中 1-25件目)
1