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「人事を尽くして天命を待つ」という諺がある。中国の胡寅が書いた「読史管見」の中の記述が元になっているとのことだ。東晋王朝時代、強力な異民族が大群で攻めてきた時将軍謝安が全てのことをやりつくしたので後は天命にゆだねると述べたとの記述である。この時謝安は自軍の何倍もの大軍を撃破して国の安泰を護ったがウクライナのゼレンスキー大統領はどうであろうか?ロシア軍がキエフ陥落に思ったより時間がかかっているとのことだがゼレンスキー大統領が人事を尽くしているのだろう。今の戦争は昔の戦争とは違う。空から爆弾を落とされるので推奨されている火炎瓶を自分達で作って応戦しても目前まで迫った敵には有効かもしれないが大局的には日本の竹槍と同じであまり期待できないだろう。しかしゼレンスキー大統領は火炎瓶作り以外にもあらゆる人事を尽くしているのだと思う。問題はアメリカのバイデン大統領だ。人事を尽くしているとは思えない。隣国ポーランドに避難した被災者の状況をテレビで観たが、気の毒でならない。何とか命が助かったと一刻の安堵をしていたがこれから住むところ、トイレや食事などどうしたらいいのであろうか。アメリカでウクライナを助けろとのデモが広がっているとのことだがバイデン氏には頑張ってもらいたいと思う。アメリカが武器を持って戦争に加われば世界戦争に発展する可能性があり、核戦争の可能性もゼロではないので戦争に加わらないのは正解だが、それ以外の経済封鎖だけでウクライナを救えるのか分からない。あらゆる方法を考え人事を尽くしてもらいたい。その結果成功するか否かは神に任せるしかない。この諺は戦争の時だけでなく、日常生活でもよく使われる。私達一人一人はそれぞり夢や願いを持っている。神に願かけている人もいると思う。そして結果的にはそれは報われないことが多い。その結果神を恨み、不信になるパターンが多い。「あんなに頑張ったのに叶えてくれないのは神でも仏でもない」と思うのだと思う。祈ったり、願ったりすれば物事が成就するほどこの世界は単純ではない。あらゆる努力をして、願ったり祈ったりする。それでいいのだと思う。その結果をあれこれ思い煩うから苦しくなり不幸になるのだと思う。結果は神(天)の領分である。目いっぱい努力して神にもあらんかぎりのお願いをして、それでよいのだと思う。その結果を思い煩うので苦しく不幸になるが、全てをやり遂げたので後は天に任せると思えば心が落ち着き幸福感を味わえると思う。これは実に素晴らしい諺だと思った。
2022.02.28
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今やロシア軍はウクライナの首都キエフを包囲し政権転覆を図ろうとしている。今朝のテレビの解説者の話だとアメリカのバイデン大統領は何があっても武力行動はとらないと明言しNATO指導者も武力行動はとらないと断言したのでプーチン氏は鬼の居ぬ間の洗濯で安心して侵攻したのだと思われると述べていた。又プーチン氏の狙いは現政権を転覆して親ロシアの政権を立てると同時にウクライナ人をポーランドその他の近国に難民として追い出し、ウクライナを親ロシアの人達で過半数にしようと狙っているとのことだった。プーチン氏は何としてもウクライナを手に入れようと軍事行動に出たが自身や国の財産は凍結され自由に使えるお金はない。今後どうやって国民の暮らしを守って行けるのであろうか。目先の利益に目がくらみ取り返しのできない行動に出てしまったが今後国民の暮らしはどうするのかよく考えてもらいたい。
2022.02.27
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ウクライナに侵攻したロシア軍はチェルノブイリ原発を掌握し首都キエフに迫っている。プーチン大統領は首都キエフを陥落させウクライナの政権転覆を狙っているという。急遽国連安保理事会が開かれたがロシア制裁は常任理事国であるロシアの反対で否決された。プーチン大統領は演説でウクライナ軍に対してクーデターを起こして現政権を放逐せよと呼びかけロシアの軍事力は通常戦力ではアメリカに後れを取るかもしれないが核戦力では世界一だと述べている。当に自分の野望実現のために言いたい放題、やりたい放題の事をしている。こんなことをしている大統領やその国が許されていいものだろうか?犠牲者はどんどん増えていくだろうし、核兵器を使われたら地球は終わりだろう。国際連合が紛争回避等の調停をすることになっているが常任理事国の拒否権がネックになって機能してこなかった。常任理事国とはアメリカ、イギリス、フランス、中国、ロシアの5か国で彼らは拒否権をもっており、一国でも反対もしくは拒否した国がある時は国連決議にすることが出来なかった。これでは国連は力を発揮することが出来ない。国連は有名無実で何の役にも立っていないと言われる所以である。5か国の内イギリス、フランスは拒否権なしに改正した方がいいと思っているがアメリカ、ロシア、中国は強固に反対している。国連には200近くの国が所属しておりその国々の安全と幸せを追求する機関なのに上記3か国のエゴに支配されている現状は変えなければならない。国連が生き残り力を発揮するためにはアメリカ、中国、ロシアに自国の事だけでなく他国を思いやり世界平和を願う優秀な指導者が現れることが必要である。そのような指導者が現れることを熱望している。
2022.02.26
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水曜日の「英雄たちの選択」で千利休を観た。天下人豊臣秀吉の茶の湯の師匠であった千利休が秀吉に切腹を命じられて死亡した消息については数多く語られているが、おそらくそれらは秀吉と利休の仲たがいの原因についての数々のエピソードの一つだと思われ、真因は利休が秀吉に忖度しなかったということだと思われる。利休は博学で朝鮮や大陸についの知識も秀吉よりは豊富であった。秀吉が朝鮮出兵を計画しているのを聞いて利休は止めたと思われる。秀吉は思いあがっており学問的に上の人にも尊大で異を唱えられたことに立腹したことが仲たがいの最大要因だと思われる。朝鮮出兵には反対意見の武将も大勢いたと思われるが時の最高権力者秀吉に忖度して殆どの人が秀吉に従った。しかし利休は従わなかったので秀吉は様々な理由をつけて利休を蟄居させた。蟄居の間に秀吉に詫びを入れて「秀吉様に従います」と言えば蟄居も解けて切腹もなかったと思われるが利休は詫びを入れないで切腹を選んだというのがあらすじであった。茶道でも学問でも、人間道でも秀吉より上の存在だった利休も秀吉に従っていれば重用するが、例え師匠でも逆らうことは許せなかったのだと思われる。その結果朝鮮戦争で敗北し、天下は徳川家康にとって代わられてしまった。利休のような知恵も人間道にも優れたものの言うことを聞いて将来設計したなら豊臣政権はもっと長く続いたかも知れない。天才、神の子、努力の子として輝いていた秀吉もそれだけの人物だったということだと思う。ロシアのプーチン大統領の指示でウクライナ攻撃が始まった。反対する人もいたと思うが皆が絶対権力者プーチン氏に忖度して戦争賛成に回って戦争が始まってしまった。今はロシアが圧倒的に優勢だが今後は外国の援助なども加わってウクライナが反撃してくる可能性もある。正しいことをいう人を殺したり閉じ込めるのでなく、意見を聴いて自分なりに考え、第3者の意見も聞いて判断すべきである。今度の戦争をプーチン氏は局所的と思ったかもしれないが世界戦争に発展する可能性もあり、大変なことを引き起こしてくれたものだと危惧するものである。
2022.02.25
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毎朝、以前放映された朝ドラ「マー姉ちゃん」の再放送を7時15分から夢中で観ている。「サザエさん」の原作者長谷川町子さんのお姉さんのまり子さんが主人公だがまりこさん一家(磯野家)が行く先々で近所の人達に大事にされ楽しく暮らしていけるのは母親がクリスチャンでどんな人でも信じて何でも人様に尽くす姿勢があるからだなと思った。役者は適材適所で全ての役者が光り輝いており、べらぼうに上手だと思う。今朝の場面では妹の描いた漫画「サザエさん」を自費出版で最初2万部発行して取次店が引き受けてくれたのでさらに2万部印刷したが本の体裁が大きく規格外ということもあってさっぱり売れずに返品になってしまった。やむなく隣の魚屋、天海さんに手伝ってもらって神田の本屋街の問屋にリヤカーで運んで本を置かせてもらったがこちらも返品ばかりで売れなかった。売れない主原因は本の大きさの関係とのことで、母親は「それなら本を小さくして定型にして発行すればよい」と半ば命令調子で提案する。皆は今4万部もの返品、在庫を抱えているのにさらに1万部発行するのはとんでもないことでびっくりするが母親の命令とのことでまり子は借金して再発行することにした。印刷製本は戦時中交流があった闇屋を通じてお願いすることにした。まり子はその闇屋は信用がおけない人物で不安だったが母親の「人は信じなければいけません。信じれば必ずその通りになりますよ」の言葉に押されてその闇屋にお願いしたところで本日の分は終わっていた。磯野家は母親の「人を信じる信条と行動」で回っていた。今まで人の善意を信じて生活してきて食べ物に困って浮浪者にもならずにそれなりに生活できてきた。母親の提案の借金については前版を4万部刷って売れなくて在庫、今度また版を小さくしたと言っても売れるという保証はないので、普通なら今度も又売れなくて路頭に迷ってしまうものだがこの家族は不思議に人の親切に支えられ、神にも助けられて幸せな生活を送っており、本を小型にしたら今度は売れるかも知れない。世には磯野家の母親のように「人は誰も善だ」と思って生活している人と、「人を見たら泥棒と思え」と用心深く暮らしている人がいると思う。どちらもリスクのある生き方だが磯野家の生活を見ていると人を疑うのでなく信じたために幸せに暮らしており、生き方としてはこちらの方が堅実だと思った。
2022.02.23
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確定申告の季節になった。入院している86才の患者さんが確定申告しなければならないので今月中に退院させてくださいと言ってきた。税務署には行かないで自分でパソコンに入力して来たとのことである。私は今までは税務署に行って申告してきたが、税務署からの通知で80%の人が自宅でEtaxで申告していると買いてあったので自分も自宅でやってみようと思った。昨年マイナンバーカードを作れば確定申告が簡単だと言われたので苦労してそれを作ってあったので今年は活用してみようと思っていたのでそれを使用しようとしたがとても難しくてかなり時間をかけてからかったが途中で諦めて従来の方法で入力した。マイナンバーカードをスマホで読み込みそれをパソコンに送ると言うものだが初めての人には無理の様に思われた。考えてみたらマイナンバーカードは確定申告にも使えないとなれば何の役にも立たない無用な長物のように思えた。従来法での入力では勤務先などの源泉徴収票による収入と年金の収入を合わせての合計金額に対するあらたな税額が計算されて出てくるが370万円新たに支払うことになりますと出てきて驚いた。勤め先では税金を払ってくれているので年金の収入分に対する税金が主になると思うが、もう一度確認したら年金収入の一枚の桁が間違っていて入力し直したら追加税金100万円前後になった。これでも今迄の確定申告の時よりかなり高額だ。前年までは病院に勤めていたので年金はカットされて少額だったが一旦勤めを辞めた時に年金が復活した分収入が多くなってしまったのだと思った。また勤め始めたので年金はカットされたが一時増えた時の収入の関係で税金が多くなったのだと思ったが、勤め先では源泉徴収として税金を払ってくれているが年金は一切源泉徴収税を払ってくれてないのでその金額が全て確定申告時の税金に反映してくるので大変だなと思った。東日本大震災に対する復興特別税も収入に応じて数字が示されて出てきたが来年からはコロナ特別税が復興特別税の数倍の値でかかってくるのだろうなと思った。昨日は午後から夜まで税金入力で費やしてしまい、宣伝の割にはマイナンバーカードが全く役に立たずいまいましいと思った。
2022.02.21
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昨夜強豪スイスを8対6で破って初の決勝進出が決まった。その前夜は予選で同じ相手スイスに惨敗しているのでかなり厚い壁だと思っていたが見事にその壁を破ってくれた。ゲーム中スイス選手は静かにゲームしていたが日本選手はペチャクチャ、ペチャクチャしゃべっていて言葉は分からなくても相手チームの人はうるさく感じていただろうなと思った。明日決勝戦でイギリスと対戦する。イギリスは予選で大敗したチームである。予選で負けたスイスに勝ったように予選で負けたイギリスにも勝って金メダルを獲ってもらいたいと心から願う。カーリングはストーンを狙い定めて氷上にシュートするだけでなく途中でその進路の氷を擦ることによってそのストーンの速度を上げたり方向を微調整することも出来る。だからシュートする選手の正確さは勿論大切だが擦る選手も重要でチーム力が試される試合でもある。それらの選手の正確な技術力が大切なことは言うまでもないがそれ以上に大切なのは作戦である。交互にストーンを滑られせたあと最後の投球で味方のストーンが円の中心に何個残るかで競うゲームだが、前もってどんなに味方の石を中心に集めていても最後の一投でそれを弾き飛ばされれば点にはならない。弾き飛ばされることも考慮に入れたストーンの配置が勝敗を大きく作用する。囲碁や将棋の世界に似た頭脳戦である。運動能力だけでなく頭もよくなければ勝てない。彼女らがここまで来れたのは鍛錬によってそれらが備わってきているのだと思う。予選から決勝進出する時カナダ、英国、日本が5勝4敗で並んでいた。試合内容の評価で僅差で英国、日本が残りカナダが落選してしまった。強豪国カナダだけに残念この上なかったと思う。47歳の中心選手が選ばれた日本選手にハグしてくれた。その彼女がブログで勝つことだけがスポーツではない。目標を定めて挑戦していくことがスポーツだ。自分は47歳だが高齢だとは思っていない。鍛錬を重ねていいゲームが出来れば若いのだ。年齢は関係ないと書いていたがその通りだと思った。
2022.02.19
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今日の新聞に医学部合格率が2021年度に男女逆転したと出ていた。今まではずっと男性の方が合格率が高かったが21年度は女性13.60%、男性13.51%で女性の方が高かったのである。女性は妊娠、出産、育児などで休業しなくてはならない時があり、当直業務なども男性の様にはできないとのことから女性をなるべく合格させないような減点操作などを行っていた大学が告発されたりして男女平等の採点基準が次第に浸透してきた結果と思われる。差別採点がなければ男も女も同じ学力だということが証明されたのだと思う。遺伝子学的にみても男か女を決める性染色体以外の一般染色体については男も女も全く同じなので、試験に受かる学力等でも男女差がなくて当然だと思う。男と女の違いこそあれその他は全く同等である。大学入試だけでなく就職についてもそのことを考慮してもらいたいと思う。さて女性医師が増えたら困るであろうか。そんなことはないと思う。女性の方が優しくて患者さんに寄り添ってくれることが多い。妊娠、出産、育児の休暇で仕事に穴が開くことについてはその他の医師でかばい合えばよいと思われ、そのための補充医師を採用する制度を作ってくれれば良いと思う。わが国では天皇陛下を男性に限定しているが、能力的には男女差が無いのだから女性天皇も認めるべきだと主張する。
2022.02.17
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昨日のオリンピックのパシュート(女子団体追い抜き)決勝で最後のカーブで高木菜那(29)選手が転倒して金メダルを逃してしまった。高木菜那選手は泣き崩れた。チームの他の二人、高木美帆(27)、佐藤綾乃(25)選手に申し訳ない気持ちと自分も金メダルが獲れなかった悔しさと応援してくれた国民の皆さんに申し訳ない気持ち等が重なり何んとも言えない感情で、泣いて消失するような生易しい感情ではなかったと思われる。他の二人の気持ちも複雑だったと思う。高木菜那さんが転ばなければ勝てたのになんちゅうことをしてくれたのだと恨みの気持ちもあったかもしれない。チームプレーでは誰かがエラーしたために負けてしまった試合ではエラーしてしまった選手の心情を思うと居たたまれなくなってしまう。気持ちを切り替えるしかないが時間がかかるかもしれない。周囲のいたわりが却って身に刺さることもある。時の経過に任せるしかないが過ぎてしまったことなのでまず本人がスパッと忘れることが大切だと思う。過去の失敗に拘っていたら人生が暗くなる。過去は忘れて前を向いて明るくふるまってもらいたい。
2022.02.16
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高校時代の同級生が亡くなったので昨夜はお通夜に行ってきた。30年位前から心臓にペースメーカを入れていたがすこぶる元気で果樹栽培を中心に近代農業を展開して美味しいブドウや桃などを生産し、我が家にも時々送ってくれた。20年位前に大腸がんになり、がんの部位が肛門に近かったため人工肛門を作らなければならずお腹に便袋をつるして動いていたがそれでも益々元気で地域の自治会長や連合自治会長などを歴任して人望もあった。いつも快活で周囲に安心感を与えてくれる男だった。数日前新聞の死亡欄をみてびっくりしてしまった。奥さんに電話して聞いてみたら1~2か月前から熱が出て入院していたとのことである。恐らく人工肛門周囲から腹腔内に細菌が入ってそれが抗生物質でやっつけることが出来ない耐性菌でなかなか治すことが出来ず心臓も弱って心不全で亡くなったとのことだった。同級生が次から次に亡くなっていく。人は何時か死ぬのだからそれは仕方ないことだが、同級生が死ぬと同じ歳の自分も遅かれ早かれ死ぬのだと思う。それが何時なのかは分からないが死が目前に迫った感じがする。宗教によって死のとらえ方は異なるが仏教では死すなわち臨終はこの世における善行、悪行の総決算であり、来世への第一歩と考えられている。臨終が間近になってみると今まで何もしてこなかったと焦りの様な気持ちが湧いてくることがあるが、ここにきてジタバタしてもどうすることも出来ない。日々平穏な気持ちでやるべきことを行いながらいつ来るか分からないその日が安らかな気持ちで迎えられるよう生きていきたいと思う。
2022.02.15
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村田英雄の「人生峠」という歌に「冬は必ず春となる それを信じて二人で生きる」という歌詞がある。今は気候変動で冬が春にならないかもしれないなどと考えだしたら不安になる。必ず春になるのだと信じて生きようという事だと思う。作詞した宮原哲夫さんはトンネル堀りの工夫で日頃の火薬爆発作業で耳も殆ど聞こえないような状態の方だった。その方の詩が何かのきっかけで採用されて流行作詞家になり、地獄と天国を味わった人である。トンネル堀りの頃の苦労がこの歌の「眼から血を出す悔しさ辛さ」の歌詞に滲んでいる。トンネル堀りが村田英雄のような大歌手の歌を作詞するようになるなんて夢のようなことだったがそれを信じて生きてきた結果なのだろうなと思った。今人類はコロナで苦しめられていていつ終わるか分からない。しかし必ず終わる。それを信じて生きるのといつまでも終わらないのではないかと不信の人ではその後の人生が変わってくると思う。スキー・ジャンプの高梨沙羅選手は世界選手権などでは何度も優勝してきたがオリンピックとなるとよい成績が残せなかった。今回もスーツの失格問題などでメダルは取れなかった。つくずく不幸が続くなあと思う。「人生峠」では「つづく浮世の 涙坂、負けて泣いてりゃ突き落とされる」の歌詞があるが、「どうしてこんなんだろう」と泣いていても誰も助けてはくれない。「冬は必ず春となる」と信じて生きるしかないと思う。いつかは高梨さんにも春が来ることを信じてあげたい。高梨さんのような有名選手でなくても学業や会社務め、趣味のスポーツなどで何度も打ちのめされた経験をお持ちの方も多いと思う。「なんでこんなに勝てないのか、なんでこんなに運がないのか、なんで自分はこんなに駄目なのか」などとあれこれ考えないで「何時かは必ず春が来る、いつかは望みが叶えられる」と信じて生きれば幸せがくるのではないかと思った。信じて生きることの大切さを痛感した今日この頃である。
2022.02.13
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昨日の新聞のオピニオン欄に「生活保護は機能不全なので制度を解体して使いやすくした方が良い」という貧困問題専門家の岩田正美さんへのインタビュー記事が載っていた。岩田さんは昨年11月「生活保護解体論・セーフティネットを編みなおす」を出版した人である。生活保護制度は憲法25条の「生存権」の理念に基づき「健康で文化的な最低限の生活」を保障する制度として1950年に制定された。菅前総理はコロナで極限まで生活に困った人は生活保護制度があるのでそれを利用すればよいとの発言をしていたがそれ程簡単なものではないと思われる。どんなに生活に困っても「生活保護だけは嫌だ」と思っている人は多い。社会の最下層として差別視されることも多いし本人も社会から全面的に面倒見てもらうことに負い目を感ずることもある。生活保護は「国が定める最低生活費」を収入が下回る場合に市町村の福祉事務所に申請して審査に通れば支給される。支給されるお金は食費や光熱水費などの「生活扶助」、家賃に当たる「住宅扶助」、義務教育の学用品などの「教育扶助」、病気になった時の「医療扶助」、介護費用の「介護扶助」、出産費用の「出産扶助」、就労に必要な技能習得費などの「生業扶助」、「葬祭扶助」の8種類がありこれが一括されており生活保護がもらえたら必要に応じてこれら全てが扶助してもらえることになっている。岩田さんは「生活保護の根底には戦前から続く貧困救済の考え方が残っていて生活に困った最後の最後の段階で受給されるという事が強調されており生活に困った人が手軽に使える制度ではないので、8つの扶助を分解して必要に応じて扶助するようにした方が利用者が増え社会の偏見も少なくなる」と述べていた。例えば住宅扶助はもらうが医療扶助はなく健康保険料を払ったり医療費を窓口で払ったりする分割した扶助にした方が良いとの考え方だ。「生活保護」と一括りにすると生活困窮のため衣食住を丸ごと保証されているとして周囲から特別な目でみられる事があったが単品のみであれば他については税金を払っており、負い目を感ずることもない。生活に困っている人がもっと気楽に使えるようにするには8つの扶助をそれぞれに分割して必要に応じて使って貰うようにした方が良いとの主張だった。自由主義社会では富裕層、中間層、貧困層、極貧層が生じる。極貧層はその他の層の治める税金で生活していくことになるが、極貧層として決めつけるような制度ではなく他の層も含めてだれでも生活に困った時には気軽に利用できるような制度にした方が良いとの考えには私も同感である。それと同時に高齢者対策や年金問題なども含めた社会保障制度の充実、発展を生活保護の再検討と並行して協議してもらいたいと強く望むものである。
2022.02.12
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平野歩夢選手(23歳)がスノーボード・ハーフパイプで金メダルを獲った。3回滑った内の一番良い記録が採用されるが一回目は着地失敗があり9位だった。二回目はかなり良い滑りだったが2位だった。3回目はかなり緊張するものだが見事に最高の滑りが出来て金メダルがとれた。スポーツなどの勝敗は技術、運動能力、精神力が大切と言われている。平野選手の技術や運動能力がずば抜けていることは誰もが認めるところだがそれらが優れていれば金メダルが獲れるというものではない。技術や運動能力ではナンバーワンの選手がメダル圏内に入れなかった例は数えきれないほどある。平野選手は最初は9位、2回目は2位までこぎつけたが3回目には様々な思いが浮かんでかなり緊張したと思う。失敗を恐れて大技を出さないでいようと思っても思わぬ失敗で脱落することが多いが、平野選手はあえて新しい大技で挑戦してそれを成功させて金メダルを獲った。精神力が余程強いのだなと思った。私はゴルフをする。いつも成績は最下位に近い。技術力、運動能力が低いうえに歳も歳なので止む負えないかなと思っていた。しかし今日ゴルフ関係のメルマガを読んでいたら精神力の弱さもかなり影響していたのかなと感じた。ゴルフは一打にどれだけ精神を集中してクラブを振り下ろすかのゲームだが、私は運動能力は低いし、技術もないのだから「どうせよく飛ぶはずもない」と思って打つのでひょろひょろ球になってしまう。池を超えなければならない場面でのショットは「また池は超えられないだろうな」と思って打つので殆どいつも池の中にぽつんと落としてしまう。タイガーウッズは自分が優勝することだけをイメージしてプレーをしているとのことである。私は「どうせ駄目だろうから」と思いながらプレーしていたことに気が付いた。まさか優勝すると思わないまでも「自分のベスト成績を出す」と言う気持ちでプレーしようと思った。今まで失敗すると「いつもの事でまた失敗してしまった。やる気なくなった」などと失敗を引きずって大崩れすることが多かった。今日のメルマガには「失敗を引きずるな」「自分は成功すると信じてプレーしろ」と書いてあった。自分と平野選手を比べるのは恐れ多いが、平野選手は1回目の着地失敗(転倒)は全く気にしないで「自分は成功できるのだ」と信じて難しい技に挑戦して失敗することなく見事金メダルを獲った。私も見習いたいと思った。金メダル獲得を心より称賛しお祝いを申し上げる。
2022.02.11
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北京オリンピック男子フィギアスケートが終わった。世界選手権3連覇のネイサン・チェンが優勝し鍵山が2位、宇野が3位、羽生が4位になった。羽生はショートで最初に4回転をしようとした時、氷の陥没部にスケートの刃が入ってしまい一回転になってしまい得点が稼げなくて8位になってしまった。しかしフリーで頑張って4位までに上がってきたのだからさすがであった。フリーの冒頭で4回転アクセルに挑戦したが惜しくも最後に転んでしまった。でも今まで誰も挑戦しなかった技に挑戦したのは凄いことだと言われており、本人も納得していた。金メダルのネイサン・チェンに記者が羽生について質問したところ「彼がスケートに残した功績は極めて大きい。フィギアスケート界をリードしてくれて自分も目標にしてきた。4回転アクセルに挑戦した心意気に敬服している。羽生選手は偉大な選手だと心から思っている」とコメントしてくれた。羽生選手は落胆して引退するのではないかとの消息もあるが私は4回転アクセルを完成させるまでは止めないと思う。4回転アクセルを完成させて次のオリンピックで金メダルを取ってもらいたいと思う。年齢的にオリンピックまでは無理だとしたら世界選手権で完成した4回転アクセルを見せてもらいたいと思う。ネイサン・チェンは今名門イェール大学に通っておりオリンピックのために休学していたが復学して医学部コースに進学すると思われるので今後は羽生との一騎打ちは見られなくなると思うが、羽生、鍵山、宇野でしのぎを削って切磋琢磨してもらいたいと思う。
2022.02.10
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オリンピックのジャンプ混合団体のスーツ測定で日本の高梨沙羅選手始め5人の選手が失格になった原因が明らかになった。通常は女性のコントローラーが測定しており失格になった5人も個人戦の時は同じスーツで合格していた。この時ばかりはいきなり男性コントローラーが測定を行い失格者が出たというのが実情である。その男性は厳格な測定で知られるフィンランド人のミカ・ユッカラ氏である。ルールブックに沿った厳密な測定をしたユッカラ氏からみると自分は間違っていないと思っているかも知れないが、スキー協会及びユッカラ氏に落ち度があったと考える。通常は男性は女性の測定はしていないのに今回なぜ男性が入って測定するのか事前に選手達に通告すべきであったと思う。これではだまし討ちと同じで失格者を出すためにユッカラ氏を測定委員にしたとしか思えない。選手たちがどれだけ辛い思いをしながら4年間この日のために練習して来たか思いやって欲しい。ルールがあることは知っているがそれはそのスポーツが公平に行われるための基準である。選手を失格させるためのものではない。従来の測定法で測定し再試合にすべきだと思う。
2022.02.10
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石原慎太郎氏の「老いてこそ生き甲斐」を読んだ。87歳の時書いた本で7年前に脳梗塞を患い老いと死に直面して老いても生きがいはあるのかを思索した内容だった。前半は老いや死について友人だった有名な人達が実名で何人も登場して自殺の詳細なども書いてあるのでプライバシー侵害にならないのか心配した。身内については父親が大きな汽船会社に勤めていたが51歳の時会社の会議中脳卒中で急死してしまった。非常に多忙だったので周囲の人はお疲れになってちょっとお休みにななっているのだろうと思っていたら死亡していたとのことである。つい最近、極親しい医師が診察後薬屋さんと話をしている途中で居眠りしてしまったと思ったら亡くなっていたというショッキングな例を体験したが慎太郎さんのお父さんもそのような死に方だったので昔からそういう死に方があったのだなと思った。弟の裕次郎さんは肝臓がんで52歳で亡くなったが、病名や余命について慎太郎さんは本人に正確に告げた方がよいと思っていた。しかし奥さんの北原三枝さんやマネージャーがそんなことをしたら裕次郎さんがショックで自殺する可能性があるとのことで病名を伏せていたので裕次郎さんは「どうして少しもよくならないでどんどん悪くなっていくのだろうか」という精神的苦悩と激しい痛みや言いようのないだるさで最後まで苦しみながら亡くなったとのことである。私も最近二人の膵臓がん末期の患者さんを受け持ったが一人は病名と余命をはっきり伝えられていたがもう一人は病名は伝えられていたが、余命は伝えらえていなかった。病気の進行状態にも個人差があるので一概にどちらがよいかは言えないが、入院期間中明るく楽しそうに暮らしていたのは余命まで伝えられていた人で、余命を伝えられていなかった人は精神的にも肉体的にも苦しそうで本当にお気の毒な状態だった。裕次郎さんも病名と余命を伝えられていたらもう少し平穏で有意義な余生が送れたのではないかと思った。自殺については慎太郎氏と同じ脳梗塞を苦にして「脳梗塞になり自分は元の○○ではない」という遺書を残して自殺した非常に有名な評論家について書いていた。奥さんの死という悲しいことが重なったとはいえ、慎太郎氏だって今この病気に挑戦し闘っているのだから○○君も戦って欲しかったと述べ、自殺する人は忍耐力がなく、先を冷静に見る力を失い、責任放棄で残念でならないと述べていた。慎太郎氏は脳梗塞で字が書けなくなってしまったがワープロ打ちは出来たので入院中短編小説を書きベストセラーになった。退院後は毎日散歩を欠かさずスクワットやロングブレスの呼吸法を実践して麻痺の克服と筋力をつける努力を重ねてそれが生きがいになってきたとのことである。毎日1時間ほど決まった道を歩いているが途中で娘さんと思われる女性に介助されながら散歩している老婦人に出会うようになった。行き会うたびに互いに声を掛け合う仲になったがいつも晴れやかに笑いかけてくれるので不思議な勇気を頂いた。時間がずれて行き会えない時には寂しい気がして相手の身が心配になった。これも一つの生きがいだったろうなと思った。慎太郎氏には多くの有名人の知己がいたが評論家の渡辺昇一氏もその一人で晩年いくつかの病魔にとりつかれていたが、いつも泰然としており、さらに晩年転んで腕を折って治療に通っている時も会うたびに「痛いというのは有難いことですね。私はまだこうして生きている証ですからね」と淡々としており、老いを迎えた者にとっての理想であり、人生の達人であると称賛していた。人は必ず死ぬ。老いの中でそれにどう向き合うかが問題だ。それが老いてからの人生を満たしもするし損ないもする。精神分析学者ジャック・ラカンは「死への意識は人間にとって新しい現実への認識を促進する」と述べているがこれは真の生きがいへの道筋を示したものだと思う。ラカンのいう新しい現実への認識とは老齢になり、日々誰も見たことがない未知の経験を積んでいくのだから新しくて冷静な物の考え方であり、促進するとはその考え方をしやすくなるということだと思う。長い人生を歩んできた老いたる者達こそ、その経験を生かして後からやって来る者たちのために常に新しい生きがいを見出し、人生を見事に全うすることが老いたるものの責任でではなかろうかと結んでいた。老いたる者達よ!軽挙に自殺などしないで生きがいを見つけて最後の人生を飾ろうと言うのが本書の趣旨だが、その間に様々なエピソードが挿入されていて大変面白くて読みやすい本だった。
2022.02.08
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小林陵侑選手(25歳)がジャンプのノーマルヒルで24年ぶりの金メダルを獲得した。高校3年の時レジェンド(伝説的人物)葛西紀明氏(現在49歳)に見いだされ葛西氏のチーム(土屋ホーム)に入り訓練を受けてきたが最初は結果が出なかった。しかしピョンチョンオリンピックで入賞できた頃から頭角を現しその後世界選手権で何度も優勝するようになり、今回見事にオリンピックで金メダルを取った。優勝会見で小林選手は喜んでいたが涙はなかった。土屋ホームの監督兼選手の葛西氏は感動のあまり涙を流して泣いていたのが印象的だった。葛西氏は8回オリンピックに出てそれなりの成績を残してきたことがレジェンドと言われる所以だが個人では銀メダルが最高で金メダルは取ったことはない。自分がスカウトして一緒に戦ってきて最初の頃はいい成績をあげることが出来なかった小林選手が金メダルを取ったことは自分も金メダルを取れなかっただけに2重の喜びで感情が抑えられなかったのだと思う。心からおめでとうを言いたい。本日のスピードスケート1500mで満を持して金メダルを狙っていた高木美帆選手が0.5秒の僅差で惜しくも銀メダルになってしまって落胆した様子が痛々しかったが、金メダルを取ることが如何に難しいかを改めて思った。金メダルを取った小林選手と葛西監督の子弟コンビの快挙に心からお祝い申し上げると同時に金メダルは取れなくても力一杯頑張っている高木選手はじめ選手の皆様のご健闘に感動を頂いている。残りの日程でも全力を尽くしてもらいたいと思う。
2022.02.07
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脳科学からみた「祈り」 [ 中野信子 ]価格:628円(税込、送料無料) (2022/2/6時点)以前読んだ本だがもう一度読み直してみた。数時間で読み切れる小本だが内容は豊富だった。本当に幸福な生き方とはどのような生き方なのかを脳科学者の立場で分かりやすく解説してくれた本である。人間の脳は人から褒められると快感を感じて幸せを感ずるように出来ているとのことである。しかし善い行いをしてもそれを誰かが見てくれなければ褒めてはもらえない。都合よいことに人間には自分の行動を具に監視する内側前頭前野という部分があり、自分の行動を記録したり評価したりするところがあるとのことである。従って人が見ていようがいまいが内側前頭前野が「すばらしい!」と評価してくれれば非常に大きな快感がもたらされて幸福を感ずるのである。心の底から人々の幸福を願っての利他行動なら絶対に揺るがない幸福感が得られるとのことである。また脳には何かの目標を達成することで大きな喜びが感じられるような性質が具わっており、簡単な目標より困難な目標を達成した時沢山の脳内快感物質が分泌されて大きな喜びや幸福感を感ずるようになっているとのことだ。だから困難な山を登る人達が大勢いるのだなと思った。認知症との関係では一定の年齢以上になると誰でもアルツハイマー型認知症の原因物質が脳内に溜まってくるが認知症になる人とならない人がいる。友人、家族などとの対話を意識的に積み重ね絶えず脳への刺激を取り入れている高齢者は認知症にになりずらいとのデータがある。今までの常識では脳は成人後は新生しなくて退化するばかりであると信じられてきたが1998年ピーター・エリクソンとフレッド・ゲージの研究で大人の脳内でも新しい神経細胞が生まれることが明らかになっている。しかしこれは刺激の少ない状態ならすぐ死んでしまうので適切な刺激が必要で、有効な刺激によって生き残った新生細胞は脳内のネットワークの一部として機能していけるとのことである。腦を若く保つには脳に適度の刺激を与えてやることが必要で適度に困難な課題を乗り越えて行くことが必須であるとのことで、「年寄りの冷や水」などと言って年寄りは難しいことは何もしないで静かにしていろとの格言は間違っているようだ。表題に「祈り」という言葉が入っているが、祈りには良い祈りと悪い祈りがあり、人の不幸を祈るような悪い祈りは自分を病気にしたり不幸にする。競争や勝負に勝つことを祈る場合、敵が失敗してくれることを祈るのではなく、この勝負を通じて共に成長していこうと祈る時良い祈りとなって自分の幸せにつながっていくとのことである。人は大なり小なり願いがあり、祈りがある。その場合自分だけが得しよう、儲けようとする祈りでは脳は幸せは感じない。人の幸せを祈る時初めて脳は幸せを感ずるものだとのことだった。
2022.02.06
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北京冬季オリンピックが開幕した。ウイグル自治区に対する人権弾圧問題やコロナ・オミクロン株の感染爆発の中の開催で大嵐の中でのスポーツの祭典だが日本選手は勿論世界中の選手が今までの練習の成果を発散してスポーツの素晴らしさを世界に喧伝してもらいたいと思う。人権弾圧問題は極めて遺憾で重要だがこの期間だけはスポーツと友好に専念してもらいたいと思う。昨日テレビで石原慎太郎氏が少年時代の思い出を語ったビデオを観た。小学校何年生の時かは知らないが北海道から神奈川県の逗子の小学校に転校してきた時北海道訛りをからかわれたことがあり、その子を殴ってやった。すると数日後帰り道にその子と子分達7人が待ち伏せしていて最初は善戦したがかなりやられてしまった。その時帰り道に2歳下の弟石原裕次郎が通りがかったのに兄がやられているのに加勢しないでただ見ているだけだったので家に帰って母親に告げ口した。すると母親は怒って裕次郎にびんたを食らわしたとのことである。その後は喧嘩する時は兄弟で喧嘩するようになったが喧嘩は裕次郎の方が素早く強かったとのことである。この話を聞いて慎太郎さんは子供の時から喧嘩早かったのだと思った。裕次郎が喧嘩に加担しなくて母親に叱られたのは気の毒だったと思った。その時裕次郎が何年生だったのか知らないが2学年上の7人となるととても大きな存在に思えたのではないかと思う。いくら裕次郎でも怯えもあっただろうしどうしていいか分からなかったのだと思う。以後は兄弟一緒になって喧嘩するようになり大人になってからも助け合いながら社会で活躍してきた。裕次郎も亡くなってしまったのでその時の心境は聞けないが、兄を助けなかったことで母親から大変な剣幕で叱られたことは心に沁みたのではないかと思う。兄弟助け合うことの大切さを学んだのではなかろうか。石原兄弟は時代の英雄として一世を風靡してきた。その二人も今はない。お二人のご冥福をお祈りしながらそのお二人を超えるような時代の英雄を待望している。
2022.02.05
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病棟回診は骨折後や認知症で落ち着いている患者さんの場合は体調を聞いて変わりなければ「それではリハビリ頑張って下さい」と言うと「先生も体に気をつけて頑張って下さい」などと励まされて楽しいひと時になるが問題がある時は辛い。昨日は発熱者が二人いたので隔離しコロナ検査をして、コロナ以外での発熱の場合も想定して胸部レントゲン検査、血液、尿検査を行った。幸いPCR検査は陰性だったので隔離を解いて抗生物質の投与を開始した。二人の内一人は全身に発疹が出ており、その原因を調べて対応しなければならない。内服薬は今まで服用していても蕁麻疹は出なかったので関係ないとは思ったが、血圧と糖尿病と便秘の薬だけ残して他は一旦休薬してみることにした。今日は皮疹の赤みが少し薄くなっているがまだ全身に紅斑が広がっており、気の抜けない状態だ。昨日からもう一人重症がいた。がんを患っている方で、食事が食べられないので点滴しようにも10回以上針を刺して試みるも液が入って行かないで患者さんから痛いからもうやめてくれと言われた。点滴が入らない場合はカテーテルを留置してそこから点滴液をいれるか鼻管から栄養を入れる方法があるが、嘔吐しているので鼻管栄養は難しいと思われ、カテーテルを入れる血管の確保も難しそうで昨日から今朝にかけてずっと思案していた。今朝大量の下血があり、総合病院に連絡して転院させて頂いたが、電話連絡が大変だった。最初連絡した時はどの医師とも連絡が取れず、30分位してやっと通じて連絡がとれてよかった。医師の仕事は回診と重症者の処置だが、重症者が出現したら回診どころではなくなってしまう。大量下血した患者さんを無事総合病院に送れてホッとしている所である。医師といっても開業医から総合病院勤務医までいろいろあり、それぞれ役割が異なる。私は中小リハビリテーション病院の勤務医である。個々の患者さんの状態をよく理解して理学療法士等と協力しながらその方の機能が少しでも向上するよう努力していきたいと思っている。
2022.02.04
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今日の新聞に法政審議会が妊娠・出産時の嫡出推定制度を見直す民法改正の要綱をまとめて今月中旬に法務大臣に答申することになったと出ていた。現法律では離婚から300日以内に生まれた子供は元夫の子供と推定されていたが見直し案では離婚後再婚した場合は再婚後の夫の子供と見なすことにする。現法律では離婚後100日間は女性の再婚が禁止されていたがそれは撤廃するとのことだ。この改正は再婚後生まれた子供が父親が誰だか分からないという事で無戸籍になることが多かったことを解消するためだとのことだ。DNAは異なるかも知れないが離婚後再婚して新しい夫と家庭を持った後に生まれた子供は全て新しい夫との子供とすることは無戸籍を無くすためには非常にいいことだと思う。法律でそのように定めてくれると結婚後この子は先夫の子供だなどと思わなくて済むし愛情も湧くと思う。法務大臣に答申後国会でも審議されると思うが私はこの改正案に賛成である。男女平等の世の中で男性は良いのに女性のみ離婚後100日間は再婚禁止と言うのも不公平だ。この改正案が国会を通ってくれることを願っている。
2022.02.03
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老いてこそ生き甲斐 (幻冬舎文庫) [ 石原慎太郎 ]価格:649円(税込、送料無料) (2022/2/2時点)石原慎太郎氏がすい臓がんで89歳で亡くなった。大学時代に書いた小説「太陽の季節」で脚光をあび、その後多くの小説を書き、参議院議員になり、大臣にもなった。その後衆議院に転じて青嵐会を結成したり自民党総裁選にも立候補した。総裁選には敗れたたがその時はそれ程大きなダメージは受けていないと思う。その後東京都知事になり4期務めたが2期目に2016年の東京オリンピック誘致に奮闘したがリオデジャネイロに負けてしまいこの時のショックは尋常ではなかったという。都知事4期目に再び総理大臣を目指して都知事を中途で辞め太陽の党を結成して衆議院選に臨むも落選してしまった。今までは全ての選挙に楽勝してきただけにこの時のショックは大きかったと思う。2016年オリンピック落選とこの衆議院選選挙落選は大きな挫折だったと思う。この時は年齢が80歳を超えていたことと、都政を中途で投げ出したことなどで支持が集まらなかったのではないかと思うが、それにしても人生で2度しか大きな挫折を経験しなかった人は極めて稀である。一般人は挫折、挫折の繰り返しで願ったことは殆ど叶わないことが普通だ。石原氏は小説で芥川賞の願いが簡単に叶えられ、国会議員、大臣の願いも簡単に叶えられた。流石に総理大臣の願いは叶わなかったが、それ以外の願いは殆ど叶えられたすごい星の下に生まれた人だと思う。昨日回診の途中で廊下の片隅に置かれている患者さん用の本箱に石原慎太郎さんの「老いてこそ生き甲斐」の本があったのが目に留まりはしがきの所の最初の所を読んでみた。面白そうだったのでもっと読みたいと思ったが回診を待っている患者さんがいるので本箱に返した。そして家に帰って石原さんが亡くなったのを知って本日偶然石原さんの本を手に持った奇遇を思った。楽天で検索したら同じ本を649円で売っていたので買うことにした。定価は1500円位だったと思うので中古本だと思うが内容は同じなのでしっかり読ませてもらおうと思う。
2022.02.02
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今朝の新聞に一人親の子供の支援などを行うNPO法人を立ち上げたご僧侶が紹介されていて、子供の頃は自分が寺の子供に生まれたことを本当に嫌だったと述べていました。学校では「坊主丸儲け、お前の家には金が沢山あるのか?」「お前も坊主になるのか?」などいろいろ言われて嫌で、家を継いで坊さんにはなりたくないと思っていたそうです。どうしてこの両親の所に生まれてきたのか恨めしかったとのことです。その後色々な遍歴を経て結果的に坊さんになったとのことですが自分の生まれた家や両親を恨めしく思ったことがある人は他にもいるのではないかと思いました。医者の家に生まれて嫌だと思った人もいるだろうし、貧乏な家に生まれたけれどもっと金持ちの家に生まれればよかったと思った人もいるかもしれません。私は農家に生まれて周りの子供も殆ど農家だったので何の疑問もなく自分は何ぜこんな家に生まれたのかとは思いませんでした。でも世の中には大都会などで生まれた子供はお金持ちの家に生まれてもそれが嫌だったという人もいるだろうし、もっと器量よく生まれたかったのになぜこんな不器量の両親のところに生まれてきたのかもやもやした気持ちの人もいるのではないかと思います。泥棒の所に生まれた子供は小さい頃はそれが当たり前で疑問を感じなくても物心ついて両親が悪いことをしていると知ったらショックを受けて何ぜこんな両親の所に生まれてきたのか疑問に思ったり嫌気がさしたりするのではないかと思います。殆どの人はそこに生まれてきたのは仕方ないことで別の所に生まれてきたかったなどとは思わないだろうと思っていましたが今朝の新聞の坊さんは嫌な所に生まれてきてしまったとずっと思っていたとのことで他にもそのような人もいるかもしれないと思って紹介させて頂きました。この坊さんは「忘己利他」という仏教の教えをまもり、宗派を超えてあらゆる業種の人と手を組んで困っている人を助けるNPO法人の中心者として活躍しているとのことで、お寺に生まれて忘己利他という言葉に巡り合えたことだけでもよかったのではないかと思いました。人は自分から望んで金持ちとか教養高い家とかに生まれることは出来ません。自分での選択権はなく、生まれる所に生まれるしかありません。その代わり生まれてから後どう生きるかで人生は決まってくるのだと思います。生まれてからどう生きてどう死ぬかは自分で決めなければならない、逆に言えば生まれてからの人生は全て自分の裁量にかかっているのだと言うことを実感させていただいた記事でした。私はもう人生の大半を生きてしまって残りの人生の選択範囲は狭いですが、誰にも道は選択自由という特権があるので、自由に考え自由に行動して有意義な人生を締めくくりたいと思いました。
2022.02.01
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