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昨日、上野の国立博物館に阿修羅像を家内と見に行った。約20分ほど待たされて入館。大変な人出だった。阿修羅像は釈迦に教化されて仏法を守る八部衆の1神である。他の神が武官風の衣装をつけているのに、この阿修羅だけはまるで女性のようにやさしい肢体をしている。3つの顔をもち、6本の腕を持っている。しかし、どう見ても激しい戦闘の神、阿修羅の如く戦う神というのとイメージにあわない。私はずっと前に奈良の興福寺でみたときに、あッ、こんな顔をした日本人女性はいくらでもいるな、私が当時勤めていた会社にもこんな顔の女子社員がいるなと思い出した。とても人間臭い顔で、1300年前も今も日本人の顔はさしたる変化がないな、と感じさせてくれた。ところで戦闘の神の阿修羅がどうしてこんなにやさしい顔と肢体をしているのかを考えた時に、私は、阿修羅は戦闘といっても、武闘担当でなく、ディベートで戦った神ではないかと思った。そういえば、広く物事をみるために顔は正面、右、左を同時に見ることができ、腕は3方に向けて、6本の腕はいろいろ手真似して形容しているように見える。あんな細い腕では戦闘などできないではないか、と思ったのである。ある人は、当時は日本語、韓国語、中国語などさまざまな言語が飛び交っていたから、それぞれに人に対して違う言語で対応していたのではないかと言った。展覧会を観終わってから、牡丹園を見る。立てば芍薬、座れば牡丹とはよく言ったものだ、芍薬はすらりと高い美人、牡丹は丈が低いが大きな花をつける。まるで3頭身のどはで美人。上野の歓楽街に出て、アメ横で買い物をし、トンカツを食べて帰る。上野は、昔とあまりかわらないところがいい。食べ物のうまいいいところだ。私は学生の頃、鐘つき堂に1年ほど住んでときどき代わって鐘を鳴らしていたことを懐かしく思い出した。理髪は松坂屋の中二階にある床屋で見習台になってタダですませた。アメ横の店に行くと、残った売り物をただのような値段で売ってくれた。人情厚くなつかしいところだった。
2009/04/29
昨夕は府中の映画館で、レッド・クリフを観た。観るのに生理的な刺激の限界を感じさせるほどチャンバラの連続、スケールの大きさ、俳優の充実で、中国はこれでハリウッドを抜いて世界的な映画大国になった。音楽効果がとてもよかったと思っていたら、その音楽を担当しているのが岩代太郎と東京都交響楽団だった。岩代太郎と言う人はあまり聞かない名前だった。製作技術部には松浦勝人、千葉龍平の名前が字幕にあった。俳優は中村獅童がでていた。中国語が前作よりも格段にうまくなっていた。今朝のテレビで草なぎタレント事件についていろいろなコメンテーターがしゃべっていた。あれは麻薬の思惑があって捜査したのではないかと鳥越氏が語っていた。当たっていると思った。しかし、こうしたコメンテーターも釈放されて何もなかったから、安心してコメントしているので、この人たちはいつも石橋を叩いて渡ってからコメントしている。こんなことなら誰でもいえるのではないか。検察の小沢秘書いきなり逮捕と朝日新聞のたれながし情報は、国民が希望していた政権交代の夢を邪魔したのであるから、私は絶対に許せない。怒り心頭にきている。ロスに在住している元共同通信社の社会部記者後藤英彦氏がコメントをよせてきたので、許可をえて、私のブログにのせることにした。後藤英彦氏のメール小沢さんは検察に狙い撃ちされたと見ています。なんたって日本は官僚主権国家です。官僚の中核を占める検察(官僚)が、民主党の政権奪取で、先進国に例をみない「過去の横暴」を暴かれ、一番に組織の大改革を迫られる現実が迫っているとすれば、どうでしょう。民主党の政権実現の阻止は検察生き残りの絶対条件ではないでしょうか。わたしは、深刻な身の危険を痛感しての小沢落とし、見境のない陰謀だったと思っています。原敬、犬飼毅、浜口雄幸、3人とも名宰相でした。国民によって選出されて国会議員となり、議員活動を通して首相にまで上り詰めたのがこの3人です。戦前、つまり明治憲法のもとで、国会に議席を得たのち首相に推されたのはこの3人だけです。文字通り国民の代表者です。いずれも清廉潔白の人格者。国民の立場で政治を行った首相としても定評がありました。それだけに官僚機構、とりわけ検察官僚や軍官僚にとって目の上のたんこぶでした。検察は3人の失脚を狙って暗謀をめぐらしました。3人を次々汚職の巨魁ということにしました。でっちあげでした。証拠がなくても強力なウワサを振りまくだけで、十分すぎる追い落としの武器になります。今日の政治学者の中にさえ、この3人が汚職をしたと信じている人もいるようです。しかもそれで終わったわけではありませんでした。ご存知のように、3人とも右翼の手によって暗殺されました。この国の官僚機構は今も昔も変わっていません。腐食の構造です。腐りきっています。●秘書逮捕の内幕は?何かおかしいと思いませんか。民主党代表、小沢一郎さんの公設秘書が東京地検特捜部に逮捕された件です。東京地検特捜部、主として政治家の汚職や大型脱税を捜査、立件する官僚機構です。衆議院の総選挙がいつ行われてもおかしくない、今この時期です。しかも逮捕されたのが小沢さんと一心同体の秘書さんです。そこに暗い意図を感じませんか。選挙があれば民主党の勝ちで自民党は野に下るとみられています。参議院は既に民主党が過半数をとっています。衆議院でも過半数になれば、政権を担えます。小沢首相の民主党政権が誕生します。自民党は「負け」を望んでいません。当然です。政治家は与党にいてこその政治家。野に下れば大臣になれず、金ズルからも見放されます。官僚の思いも同じでしょう。小沢政権を嫌うのは自民党以上かもしれません。なぜって?小沢さんが政権に就けば、明治時代から築いてきた官僚機構が崩壊するからです。周知のように、日本の政治は官僚主導で、政治家主導ではありません。小沢さんは政治家主導の実現を誰より願う政治家なのです。加えて財政構造の転換や地方分権によって税金のムダづかいをなくそうといっています。端的にいえば、税金を官僚に自由にさせないということです。官僚の金使いを政治家の手で押さえるということです。そのため、各府省庁の局長に政治家を登用するといっています。こんな人事をやられたら大変です。官僚の行き場所がなくなります。 検察官も官僚ですから、首相が小沢さんでは死活問題になります。検察当局が民主党有利の流れを止めたいと考えても、なんの不思議もありません。 検察の奥の手は金か女の醜聞を利用することです。事実に基づく立件のほか、黒いうわさだけでも効果は十分あるのです。選挙前のこの時期です。小沢さんに国民の疑惑の目を向けさせ、その失脚を狙っているとしたら、どうでしょう。 警察庁出身で国民新党の亀井静香代表代行も「おかしい。捜査二課長をやった俺がいうんだから間違いない」といっています。どう思いますか。
2009/04/27
案の状、草なぎタレントは釈放になった。それにしても何という騒ぎだったのだろうか。昨日はこんなの一昔前なら武勇伝だったと書いたが、考えてみたら武勇伝と言うにはちょっとお淋しかった。昔、プロレスの王者力道山がバーで暴れる事件がよくあったが、世間はそんなに責めなかった。本人もそれでやくざに殺されてしまったのだが、今度の草なぎタレントのは真夜中の公園でひとり真っ裸でいたというが、おとなしいかぎりだ。この人は何か内部からの衝動で、真夜中で誰もいないからこそ、裸になってみたのではあるまいか。ところで、小沢一郎の秘書逮捕事件から流れが変わって、民主党の中が割れているとか、小沢はやめたほうがいいとかいう大新聞の報道がつづいて、麻生の15兆円の大バラマキが一方であって、国民の政権交代の夢に水がかけられている。どうも草なぎ事件と小沢秘書事件は底でつながっているようだ。郷原信郎氏の「思考停止社会」(講談社現代新書)を読んでいる。まだ一部しか読んでいないが、この人は東大の理学部を出て東京地検特捜部、長崎地検次席検事、法務省法務研究所などをへて今は大学教授になっているが、理系出身の人だから一連の食品偽装事件などの商品鑑定の目が行き届いている。この人が警告を打ち鳴らしているのは、コンプライス=法令の遵守という考えが、社会を呪縛してしまっている、法令だけでなく、倫理、社会規範をひたすら守ることが正義だという説教的な考えが突っ走って、それが世の中の実情と合わないので問題を起こしている。さして悪いことでもないのに、水戸黄門が葵の御紋の印籠を出せば、たちまち、ごもっともと、悪代官がひたすらひれ伏してしまうような現象が起こっているというのである。郷原氏は検察の実体験者として、数年前から引き続いて起こっている諸事件を細かく解説してくれるから、薄皮を剥ぐように世の中のことがわかってくる。この本はゆっくり熟読しよう。ここ7、8年の間に企業はコンプライスを守れということが盛んに言われるようになった。それまで企業は法律をさして守らず、その裏をかき、抜け道を探し、スレスレのことをさんざんしてきたからこそ、コンプライスはごもっともと誰しもが納得した。こういうことを言い出した事情は、役所の行政指導はやめろ、ということになって、大きな政府が小さな政府になり、製品の厳重検査などは人手がないからできない、そのかわり法令違反したらひどい目にあわせるぞ、とおどして法令を守らせようとしたわけである。それで企業はヤバいことはやめようぜ、となって、もししていたらひたすら隠蔽しておくということになった。つらつら思うに、ビジネスとか政治とか、言論とか、芸術もそうだが、荒々しいバイタリズムがあってしかるべき世界である。法律法令は行き過ぎたら歯止めをかける働きをするだけでよい。角を矯めて牛を殺してはならない。ところが、わが国は昔からお上様様でひれふす社会だから、コンプライアンスなどとあまりにも強く言いすぎると、ビビって、優等生になって、活力などなくなってしまう。世の中のことをあまり知らない法曹界の人たちが実情に合わない法律法令をつくって仕切ることが大きな社会の損失を生み出している。郷原氏は重大な問題を提出している。
2009/04/25
タレントの草なぎ氏が公園で公然わいせつ罪でつかまったという事件が報道された。ちょっとおかしい。私は草なぎ氏のファンではないから弁護するわけではないが、記事は夜の8時ごろから翌日の2時ごろまで知人と2軒飲み屋をはしごしてグデングデンに意識を失うまで酔って、何で自分が全裸になったかわからないと供述していると報じられている。この事件は女性の前でさっと前を開けてものを見せたというわいせつ罪にあたるかもしれないが、真夜中に公園で全裸になっているところを見たという目撃者がいたのかどうか、わいせつ行為の被害者がいたのかどうかは記事には書かれていない。テレビでは周辺の住民が大きな声で騒いでいたという声を報じている。この事件は説諭程度か罰金刑など軽い罪に問われるだろうが、草なぎ氏はCMからもテレビの番組からも一切下ろされ、芸能人としての生命を断たれてしまった。蝶よ花よと過剰に持ち上げるかと思えば、たちまちまっさかさまに突き落としてしまうテレビ局。本人にとっては大変なマイナスだった。私が不快に思ったのは、またしても警察から聞いたことをそのまま鵜呑みにして書いている新聞記者の態度である。真夜中、公園でわいせつ行為の被害者がいたかどうかをなんで調べないのか。人間はグデングデンに酔った場合は何をしたかは、特に若い人の場合は記憶にとどめないことが多い。イタズラでいろいろやる場合が多い。そういう事実があったかどうかを新聞は調べたうえで書く事が本務だ。ひところだったら、この程度は武勇伝ですまされた。若気の至りですまされた。そんなおおまかな寛容な時代があった。それなのに総務省の鳩山大臣まで出てきて、怒りまくるというのは選挙前のパーフォーマンスなのではないか。あるいは、草なぎ氏の家宅捜査までしたというのは、麻薬の疑いをかけたのではあるまいか。とにかく新聞はニュースをすぐ軽薄・反射的に書いてしまう。何事もちょっと時間をおいて調べればよいのだ。こんな状態なら、メディアは簡単に時の権力に左右されてしまう。読むほうは、何事も注意して深読みしなければならない。
2009/04/24
昨日、欽ちゃん番組の人気歌手だった清水由貴子が富士霊園の父の墓前で硫化水素を吸って自殺したとのニュース。痛ましい限りだ。清水由貴子といえばかわいくて明るくて純粋で、ぴちぴちしていてすごくいい女優だったのに。ヂュエットを組んで歌っていた小西博之が慟哭していた。「天国に行くのは許せない」。あの慟哭は切切と胸を打った。小西といえばなんとなくモサッとした不器用な大男だったことを思いだした。あれはもう30年くらい前の話だったのか。歳月の過ぎゆくことの早さ。清水由貴子は早くして父に死なれ、母親の手で妹と育てられた。生活保護を受けていたというから貧しい暮らしだったのであろう。今、世の中でいちばん貧しい人たちは、一人暮らしの老婦人と母子家庭である。年収は一人暮らしの老婦人は百万円、母子家庭は二百万に満たないという。母子家庭がどれほどつましい暮らしをしているか、子供たちがそんな中でどれほど母親をいたわって、きょうだいが愛し合って暮らしているか。そういう家庭が身近にあるだけに、思いはひとしおである。このひとたちは真っ先に救わねばならない人たちである。清水由貴子は幸いにして芸能界にデビュウしたからよかった。あの子からは貧しいくらしの気配などは微塵も感じられなかった。彼女は貧しい生活の中で母に苦労して育てられた恩を骨の髄まで感じていたのだろう。それで芸能界をやめて母の介護に専念していた。それで力尽きた。霊園までのタクシーは最初は往復と約束していたのに、急に片道に切り替えたという。覚悟の自殺だったのだろう。悲しいまでの純粋な親孝行。まるで孝子の模範を見る思いだ。私は深い感慨を覚えた。暮れなずむ富士霊園には啾啾とした風が吹いていたであろう。清水由貴子の霊に黙祷する。
2009/04/23
今日も茶の間では視聴者はリモコン棒をもってテレビと対峙する。ちょっとでも気に入らない映像が出ると、すぐチャンネルを切り替える。やはり気に入らないとまたチャカチャカチャカ。対するテレビ側はそうはさせまいとあの手この手の対抗手段をもちいて迎撃する。わが番組の視聴率を向上させ、CMを見せなければならないと決意固く。きわどい次の場面が絶対見たいと思うや否や、そこでさっとCMが入る。長々と数本のCMがはいるが、やはり次の場面が見たいから、視聴者はトイレなどに行って時間をつぶす。やっとくだんの場面。あざといばかりのディレクターのやり方である。次から次に刺激的な場面を繰り出して視聴者にチャンネル切り替えの暇を与えないのも新しい戦術である。キャスターはひと場面終わったらちょっと前なら一言コメントしていたのが、最近はコメントもしなくなった。「次」と言ってすぐ進める。場面の変わり方も唐突な感じで、前の場面が悲しい交通事故のニュースだったのが、いきなり有名俳優の結婚式の晴れやかなシーンになったりする。次々にネタ多しとばかりに、まるで幕の内弁当みたいにたくさんおかずを出せば視聴者は喜ぶと思っているのだろうか。この前、ビルの建設現場でクレーンが倒れて自動車の運転手や歩行者に被害を出した大事故があったが、チャンネルを変えても他局もまったく同じ時間に同じ放送をしていた。ふしぎなことだが、同じニュース画面を他局も期せずしてぴったり同時刻にやっているというのはまるで示し合わせたみたいだ。視聴者はCMが入ったとたんにチャンネルを切り替えようとする。だが、他局もたいてい同じCM時間である。このごろのCMの多さ(CMが減った分自局の番組広告がやたらに増えた)に驚くが、そのCM自身も退屈さを感じさせない面白い小作品になっている。かわいいタレントや美人俳優に童話的な装束をさせたり、踊りをさせたりしている。この前心地よい音楽を立て続けに流しているので聴いていると、最後にCDの広告が出て、音楽CDの広告だったことがわかった。またこの前、マクドナルドの社長も出てきた番組をみたが、最近売り出しの商品の案内も出て居たので、つまりこれは番組ぐるみのCMだなとわかった。つまり、番組もCMも区別がだんだんつかなくなった巧妙な世界に視聴者はくりいれられつつある。こういうことの行きつく先は、番組にCM付きだったのがCMに番組付きということになっていくのではないか。そうなればテレビ不信がいやます。内需拡大が使命感となった時代、商品を買え買えと迫る政府、朝から晩まで消費をあおるテレビ、つまらないテレビ番組につきあうより、単行本で買ってきて読んだほうがずっと楽しい。
2009/04/19
最近の民放テレビは懐がさびしくなったせいか、在庫の活用しきりである。水戸黄門は歴代の黄門さまのオンパレードみたいに、昔作った映像を在庫から取り出して編集していろいろつくっている。それで流れは回顧趣味。視聴者も昔見たおぼえのある映像を見て懐かしく若き日のことを思い出す。演し物をざっと分けると、思いつくだけでも、食、旅、動物、覗き、お祭り、クイズ、刑事もの、ビックリ映像ものである。「食」は、料理の作り方、プロが出てくるだけでなく、森本毅郎の「ためしてトーライ」では、ダメ娘のお馬鹿料理が笑わせる。それからあちこちの名店に行ってのメニュウ紹介。「おいしい」というたったひとつの形容詞をいかに演技をこめて言うか。食通は心にもないお世辞はいわないから、何でも食べておいしい味オンチの人がゲスト。「旅」はあちこちの観光地の案内、そこでまたもやレストランの紹介、温泉の紹介、名物の紹介。それから俳優とかタレントとかお笑い芸人の人が近郊電車の駅毎に下りてそこのお店とか、変わった人を紹介。あるいは、田舎の町でタタで泊めてくれる家がみつかるまでタレントが彷徨う番組があったり、いきなり普通の家を急襲して晩ごはんのおかずは何かを写したり。次は「動物」。志村ケンのチンパンジーのパン君が断然人気。動物は今いちばんいやされるためか、とっかえひっかえさまざまな哺乳類、鳥類、爬虫類、昆虫などの動物やペットが出演する。昔見た「南太平洋」という映画に出てくる南海のオバチャマにそっくりな青木というタレントが出てくる。「覗き」は普通が入れない場所を見せたり、職人芸を見せたり、こわいものを見せたり、変わったものを見せたり。「お祭り」としたのは、テレビはいつも騒々しく面白くしなければならないから、毎日をお祭りさわぎにしなくてはならない。そこでお笑い芸人が総動員。おそらくギャラは安いにちがいない。面白くもないギャグを言ってもドット笑うのは笑い屋の人が控えているからか。「クイズ」は小学生の教育をかめているかもしれないが、大の大人がろくに漢字も書けないから面白い。その一方で、やたらに難しい漢字を知っているタレントがいる。女子大文学部の出身とか。「刑事もの」は毎日やっている。毎日人が殺されている。エリートみたいな人が犯人で、うそを突き崩していく。こういう番組がよくないのは刑事とか警察はかならずしも正義の味方ではないのは現実のニュースで皆ご存じなのに、このつくりものの無責任さ。取調室で容疑者を脅したり、怒鳴ったりするが、こういうのは人権上良くない。いくらなんでも毎日毎日、サスペンスではあるまいと思う。これと逆にやたらに多い「感激もの」。これも世の中そんなに感激する場面など一生に一度か二度しかないのに、毎日が感動を押し付けられる。最後に「ビックリ映像」。世界からさまざまな映像を買ってきて、ビックリを見せるのは「コマーシャルのあと」。いろいろ書いたが、テレビは毎日がお祭りにしないと成り立たない。あしたにエンタメで始まり、夕べにエンタメで暮れる。「面白くなければテレビでない」わけである。
2009/04/16
この土日、わりとテレビを観た。私は家にいる時間が長いのでビジンスマンの人よりも昼間のテレビを観ることが多い。今、テレビはNHK2チャンネルを入れて7チャンネル。それぞれがなんと一日22時間も放映している。この膨大な時間を映像で埋めているわけだ。考えてみると、テレビの番組編成者はどういうネタで番組をつくって時間割をつくり、いかにして視聴率を上げ、広告費を稼ぐか、大変頭を悩ませていることだろう。テレビの本質は、22時間を全部映像で埋めなければならないとしたら、そういう映像をどこから持ってくるかだ。まず、素人の推測だが、大別して他人のふんどしで映像をつくることと自分で考案してドラマやショーなどの番組をつきるかの2つだろう。最初の他人のふんどしの方は、テレビカメラを持ち込んで実況中継することだ。例えば、野球、サッカー、相撲、ゴルフ、マラソンなどの競技などスポーツが多い。オリンピックや世界選手権のような国際イベントがあれば、もつけの幸いだろう。あるいは国会中継とかお祭りだとか、演劇、踊り、映画も入る。ネタは日本だけでなく、外国から映像を買えばいくらでもネタ的にはあるだろう。次に、安直にいけそうなものはあちこちの取材である。観光地とか、珍しいことをやっている人とか、普通の人はなかなか行けない場所を見せるとか、有名人とか自社アナだとかタレントとかを使ってやるとか。これも他人のふんどしに入る。もうひとつは自社で独自に映像を作り出す番組制作。例えばドラマだとか、ショーだとか、ドキュメンタリーだとか。テレビ局が他局と差別化しようと思ったら、この分野でしかない。この頃はテレビは朝から晩までエンターテーメント化しているから、面白いものを作らねばならない。しかし、これはお金がかかるから大変である。最近の不景気で広告収入が激減しているらしく、画面を見ればそれは歴然だ。CM料でテレビ局を運営するというシステムがいよいよ無理になり、そろそろ終末にきていることが読み取れる。
2009/04/13
8日、多摩大学統合リスクマネジメント研究所でイスラムのことを話させてもらった。時間が足りなくて全部話せず、残念だった。このコーナーはシャーロックホームズのエッセイで一般に知られている多摩大学教授の河村幹夫先生がずっと企画実施されている会で、河村先生の情熱には頭が下がるばかりである。先生の発想は、ロンドンのハイドパークの一遇でいつもやっている街の人の青空討論を東京で実現するためにスピーカーズ・コーナーをつくることを思いつかれたという。私が「日本人が誤解しているイスラム」として話そうとしたことはこんなことだ。第二次大戦後、アメリカの軍部は戦争中に使ったアメリカ産石油は60億バーレルに達し、アメリカ産のみではアメリカの国内消費を維持できないばかりか、世界戦略を実行するのは到底困難と愕然と覚った。その結果、中東産油国のサウジアラビアを完全に囲い込むことに成功し、イランもそのようにしようと石油の国有化をはかったモサデグ革命をCIAがクーデターを起こしてつぶした。しかしイランは1979年のイスラム革命で反米化して離脱する。次に確保しようとしたのがイラク。しかしそこにはサダム・フセインがいて思うようにならなかったため、湾岸戦争で抑え込んだが、逆にイラクの産油量が落ち込んだ。それで9.11事件を機に、イラクの石油を完全確保するためにイラク戦争を起こしたが、その結果は期待外れに終わることになった。いま起こっていることは、自家薬籠中のものとしていたサウジアラビアが内部分裂していて、その中の反米勢力が、かつてソ連のアフガン侵攻に対して戦ったときと同じようにイラクでのゲリラ戦でアメリカ現地軍を悩ませている。彼らの資金源はサウジアラビアのごく普通の民間団体の寄付や中央が部族向けにばらまいている金で、それがPLOやタリバンにも回っている。こういう事実はだいぶ前からわかっているのに、日本のジャーナリストは伝えないから困る。アメリカ兵の戦死者はイラク、アフガンで5千人に達し、サウジアラビアはアメリカ離れを起こして中国から兵器を購入し、すでにミサイルなどを購入し、アメリカに遠慮がなくなった。アメリカは今石油源の一部をカスピ海や中央アジアに移している。しかし、いろいろ障害があって海外石油源の抑え込みはコストがかかりすぎ、次第に手を引いていく方向にある。オバマのグリーン・ニューディールにそのことが読み取れる。・・とまあそのようなことを話したわけである。
2009/04/10
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