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こうの史代さんの本は刊行され次第購入しているはずなのですが、『あのとき、この本 』を見つけたのは、図書館の新刊書の棚でした。こうの史代さん自身の著作というよりは、彼女はあくまでも添え物。中の文章にかかわる4コマ漫画を描いているだけのものでした。でも、「添え物」「だけのもの」と書きましたが、それは客観的にするとそのようなだけであり、実際は、彼女の本と言っても過言ではない存在感。かと言って、文章を壊すものでもありません。本書の文章の初出は、福音館「子どものとも0・1・2」の折込ふろくに掲載された、絵本にかかわる人たちの思い出の1冊を綴ったものです。それを単行本化するにあたり、この文章に関連する漫画をこうの史代さんに頼んだようです。普通なら、関連する「挿絵」なのでしょうが、ここを4コマにするあたり、出版社の遊び心が見えてきて、くくっと笑いがこぼれてきます。6年間にわたるものをまとめていますので、今は鬼籍に入られた大御所の作家さんの文章も改めて拝見することができますが、やはり見どころは、4コマ漫画でしょう。文章と絡めつつも、彼女の視線とキャラクターと活き活きと動いており、独特の世界観を醸し出しています。ここには、本好きのときこさんと彼女の相方となって常に行動する「本」が出てきます。この「本」のコメントが何ともにくい!!!こそっとときこさんに突っ込みを入れています。一人と1冊はまるで漫才コンビ。かと言って、両者ともやったり、語ったりしていることはいたってまじめ。なので、読んでいて「ある」「ある」「ある」と納得してしまうのです。最後のページは大御所に交じって、こうの史代さんも思い出の1冊を文章として綴っています。彼女の中の1冊は『おおきなおおきなおいも』大御所の文章を読むもよし、こうのさんの漫画を楽しむのもよし。どちらを選んでも満足すると思います。そうそう、トップバッターの文章は天野祐吉さん。私が大好きな1冊がそこでは語られていて(子どもたちの節目の時に必ず読む1冊)、とても身震いをしました。にほんブログ村(↑ ポチッと押して頂ければ嬉しいです)
2014年08月31日
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ようやく、今年の私のテーマに沿った本を読むことができました『オーディンとのろわれた語り部』。北欧神話を基にした、作者のオリジナル作品だそうです。北欧神話をまだよく分かっていないので、北欧神話のどの物語がモチーフになっているかということはさっぱり見当がつかないのですが、「神話」という大括りの中では、オーソドックスな形だと感じました。この作品の中では、物語の語り手がどの魔法よりも影響力があるように描かれています。そのため、邪悪で自分の魔力で、人々を殺していく魔法使いクヴェルドルフも、女王を自分のお妃にするには、自分の魔力では太刀打ちできず、アイスランド一の語りて、トードに自分のことを女王の前で物語るように頼みます。しかし、トードは悪用することに物語る力を使うことはできないと断ることで、クヴェルドルフはトードをはじめ、その周囲の人々を魔力で作った死霊を送り込むことになります。日本を離れた北欧でも「物語る力」というものが明確になっていることに驚きを感じました。「昔話」や「神話」を含む「民話」の世界は万国共通して「物語る力」というのがキーワードとして今の時代まで伝えられているのを再認識しました。確かに、文字のない時代から「民話」は口承文芸として伝えられていたという事実はありますが、その物語の中にどのような魔力よりも「語り」の力が強いということを日本以上にヨーロッパは明確にあらわしているような気がします。この作品はそのよい一例だと思いました。にほんブログ村(↑ ポチッと押していただけたら嬉しいです)
2014年08月30日
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様々な事情により、夏休み明けの今週から小学部に返り咲き!以前、指導していた学年や、お初の学年まで様々ですが、塾長の話だと私が指導していた学年は、私の読み聞かせをすごく心待ちにしているとのこと。読み聞かせだけが全てになってしまっているのは、ちょっくら反省(笑)。でも、教室に本日入ると、子どもたちが「今日は何を読んでくれるの」と第一声。ありがたいことです。読み聞かせは本来、何かを得るためにするものではありません。読書や読み聞かせをすることにより、点数が上がるという期待値でするものではないと、この「徒然」でも常に書かせてもらっています。丁度、翻訳家の金原瑞人さんが本日のブログで同じようなことを書かれておりました。ご参考までに興味のある方はこちらを。で、私が塾と言う場所で読み聞かせをしているか、改めて書いておきます。(1)時間つぶし(笑)言葉は悪いのですが、その部分と言うのが大きな割合を占めます。と言いますのは、私の勤務する塾は中学受験用の塾ではありません。なので、国語を小学生の時からわざわざ受講するというのは、基本国語の教科が大嫌いで、あまりにも学校での点数が悪いというケースが多いです。しかも、算数のようにすぐに結果が出て、自分で「出来た」という感触も少ないのが事実。なので、めーいっぱい授業にその時間をあてると子どもの疲労は算数より大きいのです。そのため、楽しい時間を最初に作るというのが意図。(2)集中力をつける子どもたちは楽しんでくれるので、必死で絵本を見てくれます。それが集中力をつける第一歩。そこで、私の場合、同じ昔話で再話者が異なる人を3回にわたって読みます。そして、前回読んだものとどこが違っているのかという気付きを話してもらっています。これは、昔話だからできること。地域によって少しずつお話が変わってきますから。体感として、地域性があることも子どもたちは分かってきます。もっとこじつければ、答えに正当がないものもあるということにもつながってきます。昔話を通して色々なパターンがることを知れば、今後の生活において多少の違いには驚かなくてすむのかなぁ~、そうなってくれればいいなぁ~とそんな期待すら、私は持っています。ちなみに、夏期や春期には海外の昔話。国内のものを知っていたら、海外との類似や違いなど、新たな発見にもつながっていきます。この2点です。決して、点数アップはここでは望んでいません。点数アップは、日本の国語の場合、まずは漢字!!!!!だって、読めなきゃ、先に進まないもん。無論、漢字が頭にまず入らない子がうちの塾にはやってくる率が多いです。まじめにやってないからだとかそういう問題ではないんです。でも、少なからず義務教育中は漢字はついてまわるもの。上にあがると、パソコンで何とかなるんですけどね。(早く、タブレットを全学校に導入して欲しいわ~)頭で覚えられなければ、体で覚えてもらいましょ。というのが、私の考え。もちろん、体だけでもダメな子は、理屈で覚えてもらったり、手法はその子、その子で異なりますが。なので、今週はテキストは使わず、私が教えることになった子全員、漢字がどこまでできるのかのテスト。でも、読み聞かせだけはしましたよ。復帰、第一作は(笑)『三まいのおふだ』から。さて、楽しく年度末までがんばりま~す。にほんブログ村(↑ ポチッと押していただけたら嬉しいです)
2014年08月29日
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今週から行政がらみの仕事も始まっています。夏休みが明けた感いっぱいです。そして、本日はその関係で小学校低学年のビブリオバトルを参観してきました。私自身は、「ビブリオバトル」を知った時に、「小学生にはムリ」と決めつけていたのですが、見事にひっくり返されました。できます、ビブリオバトル!しかし、もちろんそこには仕掛けが必要です。その工夫をされていた1点目がタイトル変更!「ビブリオバトル」ではなくて、「おすすめバトル」!直球でありますが、語呂もよく、そしてそのまま小さい子にもコンテンツが伝わります。もう、この時点で目から鱗。そして、時間も1分15秒とかなり短め。話す内容も、とりあえず、指導者が子どもたちに見えるように書いています。大きくは、●タイトル●どこの本か(自宅か、図書館かなど)●よかったところ●どんな人に読んで欲しいか他にももちろん、本の内容を話しても、これ以外の本について話してもよし。その部分はかなり自由度が高いのですが、「自由」がまず分からない小さい子には定型のものを示すというのは、すごく合点がいきました。まずは、6人くらいのグループになって、バトルを行い、その中から1点、チャンプ本を決め(代表者)、代表者がみんなの前にでて、再度紹介というのが、一連の流れとなります。今回子どもたちが本の紹介をした中で、いちばん印象的だった本は、『図鑑 MOVE 魚』。グループの代表になった子のうちの一人ですが、この子の発表がすごい。「僕がこの本が好きなのは、サメが載っているからです。 好きなところは、サメが載っているところです。 この本を読んで、サメになりたいと思いました。 この本を読んで欲しい人は、サメになりたい人です。 この本を読むと、サメになりたくなると思います」これを手にしているのを最初に目にした時には、図鑑をどのように発表するんだろうと思っていたんです。もう、発表を聞いた後は、指導者と共に爆笑し、そしてこの「自由さ」がすごく素敵と思いました。この子の発表は上手くないんです。むしろ、下手です。言葉を知らないんです。でも、その中で必死で自分なりに表現したのが、上記の言葉。かえって、作られていないこの表現にもう、メロメロです。これを聞いて俄然読みたくなりましたもん。どれだけのサメが掲載されているねん!その後、本人から聞いてみると、もともと「クジラ」を調べたくて、この図鑑を手にしたそうです。しかし、「クジラ」は載っていなくて、がっかりしたとか。(そりゃ、そうだ。クジラは哺乳類なので、魚ではない。でも、低学年はまだ分からない)この子に限らず、今回の「おすすめバトル」は自由さ満載でした。何よりも、選書の幅が広いんです。絵本、読み物系だけでなく、この子のように図鑑の子もいれば、仕掛け絵本の子、そうそう、爆笑したのが、タイトルの漢字が読めずに、私に聞いてきた子までいました。それは、「四字熟語」。ちびまる子ちゃんがキャラクターで、四字熟語を集めた本。どちらかというと、学習漫画風のもの。タイトルが読めないけど、その子にとっては、ちびまる子ちゃんが何だか難しいこと言っているということが印象的だったんでしょうね。この子が発表しているすべてを聞くことはできませんでしたが、何か必死で語っていました。大人対象のビブリオバトルではまずありえない「自由さ」が至るところに見受けられて、本の楽しみ方の原点がここにありました。この勢いを見ていると、もしかしたら幼稚園児でもビブリオバトルってできるのかも。そんな期待すら抱かせる参観でした!にほんブログ村(↑ ポチッと押していただけたら嬉しいです)
2014年08月28日
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購入しました~『ベルサイユのばら(11)』。今年になって宝塚の舞台を観て(映像で)、はまったというか、興味が湧いた「ベルばら」。おかげさまでようやくフランス革命前後のヨーロッパ事情を理解しました。世界史を学んでどれだけ経ってるねんっと突っ込んでしまいます。そんなわけで、40年ぶりに出た新刊を購入したわけです。別マのコミックなのに、712円とは少々お高め。値段をいつものコミックと同じと思っていたため、会計でちょっくらドン引きしてしまいました。が、中を見ると、カラーがあるし、インタビュー記事があるし、長い年月を経ての地位というものもあり、なるほどと納得したわけです。4編から構成されており、いわゆる外伝です。私としては、オスカルの姉の娘、ル・ルーがちょっとお姉さんになった姿を見ることができてうれしかったです。本編では、コミカルな役柄で、作品の緩和剤になっていたように感じます。彼女自身も実在の人物なのかな?(すみません、本当に中世ヨーロッパに興味がなかったので、この辺り、調べてません)個人的には彼女が実在であろうとなかろうと、晩年までを描いてほしいなぁと思います。まだまだ、作者の池田理代子さんによると、温めているエピソードがあるらしいので、続編を楽しみにしています。にほんブログ村(↑ ポチッと押していただけたら嬉しいです)
2014年08月27日
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昨日、森博嗣作品を取り上げましたら、S&Mシリーズが10月からドラマ化!と直後のエンタメニュースで流れておりました。すごい偶然(笑)。このシリーズ全10作を一気にドラマ化するのは少々難しいのではと思ったりするのですが、別の作品として楽しもうと思っています。さて、本日の『絵本があればだいじょうぶ!』ですが、この著者、浜島代志子さんは、私が東京在住中に、しばし彼女の講演に足を向けさせていただいた方です。絵本の基礎というよりは、昔話の基礎をここで教わりました。昔話にまつわる数字の意味。それは人が成長する過程におけるステップアップとしての視点というものでした。これが最初の「目から鱗が落ちる」事件。そして、なんと娘が入園した幼稚園のサークルでは、浜島さんが主宰する劇団から小道具をよく借りていることも入園してから知ることとなり、とても身近に感じたものです。(私もそのサークルに即入りました。もとアナウンサーの方がいて、ここで発声の基礎も学びました)それから、すでに時は15年(爆)。彼女が新刊で本をお出しになっているのに、読まないわけにはいかない!15年前に学んだことを改めておさらいする形になりました。しかし、15年と言う月日は早いようで長いということも手にして知ることになりました。基本的なことは何も変わらないのですが、私もこの間に経験を積み、実績を重ね、今回の著書に書かれていることすべてに素直に手を上げることができない自分がいました。おそらく、彼女の文章の書き方のくせにひっかかるのだと思うのですが、終始して絵本の読み聞かせをしたら、「必ずよい結果で報われる」という類の言葉が着地点になっているのです。そうなると、「報われるために読み聞かせをするのか?」とひねくれものの私はついうがった目で見てしまいます。おそらく、このくらいの強気で行かなくては、本なんて書けないということの裏返しだと思うのですが。でも、共感する部分はやはりたくさんあります。・幼児期は英語より母国語とか、・自国の言葉、歴史、文化を母国語で語れる大人にしようとか、・絵本から学ぶ「情」「知」「意」と「真」「善」「美」とかそして、15年前と変わらずここでも、常に取り上げられている本が『太陽へとぶ矢』。私にとって、この絵本は絶品で、これを教えてもらっただけでも、浜島さんの講演を聴講したかいがあったと当時思ったのですが、いまだにこの絵本にお世話になっているおります。まさか、ことあるごとにこの絵本を登場させるとは、当時誰が思ったことか!巻末には浜島さんのおススメブックガイドも掲載されいます。そちらもどうぞ!にほんブログ村(↑ ポチッと押していただけたら嬉しいです)
2014年08月26日
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どこまで読んでいたか分からなくなったので、思い切ってシリーズの第一作から借りて読んだ、「Xシリーズ」。結論から言いますと、全て読んでました~。読み始めてから、あちゃ~と思いつつも途中でやめることなく読み切ってしまいました~。森博嗣作品はシリーズごとに話が繋がっており、しかも軸となる「四季」の存在があちこちで散見しているため、内容は漠然と思い出したものの、この「四季」にまつわる出来事に関しては、読みながら、再度拾っていく状況でした。そして、このシリーズの第1作目では、ちらっとしか姿を現さなかった西之園萌絵ちゃんも回を増すごとに存在を現し、公安という言葉まで表に出てきます。作品1つ1つのミステリーそのものも面白いのですが、やはりこれは「四季」をめぐる人々の動きというのがいちばんのポイントですね。ところで、この3作目が刊行されたのが2008年。第4作目って出てたっけ?今日、丁度本屋さんに行くので、チェックしてこようっと。にほんブログ村(↑ ポチッと押していただけたら嬉しいです)
2014年08月25日
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昨日の続き、『11歳の衝動』。昨日は10年前、そしてこの夏の事件から「療育」についての持論を述べましたが、本日は「一貫教育」について。本書ではないのですが、10年前の事件が起こった後に刊行された類似の図書を読んだ中に指摘されていたことが、地方に公立中高一貫校ができたことの功罪でした。そして、本書にもそのことが触れていました。私がまだ学生時代の時には、中高一貫と言うと私学か、国立学校だったのですが、1990年代に入り、いわゆる難関大学への進学実績がこれらの学校が幅をきかせ、公立高校が衰退と言われるようになりました(もうちょっと前かな?)。そして、教育行政が注目したのが「中高一貫」。中高一貫の方が進学実績がよいのであれば、公立でもつくっちゃえ!となったわけです。私学だと費用面でお金がかかるので、教育費にゆとりのない家庭でも公立中高一貫に入れば、能力のある子どもたちが意欲的に勉強できると考えたわけです。もちろん、これだけが公立中高一貫の目的ではないのですが、その一端はありました。確かに「功」の部分においては、より幅広い子どもたちに、中高一貫の学校で学ぶ機会を与えることができました。しかし、「罪」の部分でいうと、公立中高一貫の目的は明らかに進学実績のみに傾いているというところ。私立、国立とも確かに進学実績のよい中高一貫もありますが、学校創設において、創設者の理念があり、その結果として進学実績が伸びたというところも多いということ。また、難関国公立はともかくとして、中高一貫で子どもたちをゆったりと育くみ、進学は「指定校推薦」に頼って、その子どもたちに向いた大学に送り出すという私学中高一貫校も現在多数あります。その部分を公立中高一貫を創設するに辺り、検討したのかというところが、これらの関連本では指摘してあったのです。地方には、私立中高一貫があるところはあまり多くありません。そのため、私学の中高一貫の理念などが届かず、ただ「進学実績」だけに偏った方向に進み、中学受験というこれまでにない物差しが地方公立小学校に押し寄せたため、都心以上に公立小学校の評価がどれだけ「公立中高一貫」に入れたかというところに重点が置かれてしまっているとも書かれてありました。つまり、当時の類似本では、本来地方では都心以上に子どもたちへの目が行き届いていた学校現場や家庭が、「受検」という魔物に翻弄させられ、目が行き届くなった結果ではないのかということ。そして、10年後、その中高一貫で事件は起こってしまったわけです。明らかにこじつけと偶然であると私は信じていますが、たまたま本書にも、類似本にも書かれてあったので、ここに記しておきました。ただ、公立中高一貫の「罪」の部分を事件とは切り離して述べたとしても、かなり「罪」の部分は大きくなっているなぁと私は感じます。いちばんは、お金の問題。生活にゆとりのない家庭にも機会均等にというために創設されたはずなのに、今や受験塾に行かなくてはまず合格を手にすることはできません。そして、これは私が住む地域だけの話なので、全国的にはどうかはわかりませんが、この公立中高一貫の親の層がかなり高学歴。ぶっちゃけ、お金がある家です。私の友人のお子さんが在学していますが、彼女曰く「公立だから貧乏人しか集まっていないと思ったら、ほとんどが大学教授とか医者のご子息、ご令嬢で、うちみたいな庶民はごく少数派」とぼやいておりました。それでも、「功」のことを考えると、地方に住んでいる人にもチャンスの幅が広がったということでは、公立中高一貫の必要性も分からなくはないです。結局、日本の場合、どうひっくり返っても教育にはお金がかかるということなのでしょうね~。それが、地方にも広がった……というのが、結論(涙)。にほんブログ村(↑ ポチッと押していただけたら嬉しいです)
2014年08月24日
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7月に長崎で痛ましい事件が起きました。10年前にも同じ市で類似事件が起きており、より一層衝撃が大きくなりました。偶然なのですが、その時にふと目に入ったのがその10年前事件を追いかけた『11歳の衝動』。(1)事件の経緯(2)事件の資料(3)事件を考えるの3構成で成り立っています。(1)は学校で事件が起こった場合、どのような流れになってその現場が動いているのかということを知ることができました。報道されるだけでは、「なぜ、そんなに遅いタイミングで」と感じることもありますが、これを読むと段取りよくとまではいきませんが、少なからず非常時の状態で関係者が動いていることがわかります。それだけでも、一見の価値があります。(2)では被害者の父親の手記も含めて掲載されていますが、この父親はご存じのとおり、新聞記者です。被害者の父となる少し前には、同じ長崎で起きた少年事件についてその当時の被害者の父にインタビューを行っており、立場が逆転した状態での自分の立ち位置などを考えつつ、事件の渦中にいるというとても複雑な心境が垣間見られます。そして、この夏の事件と、10年前の事件で共通して報道された「心の教育」。本書を読んでいてもこの言葉に私は違和感を覚えます。「心」って教育できるのものなのでしょうか。モラルとか、道徳心って教えるものではなく、伝えるものであり、それは少なからず人が生まれた時からついてまわるものだと思っています。学校に入ってからとってつけたように、各科目と同じように「とってつけた」ものではないのかなぁ~。ただ、残念なことにこのような極端な事件を起こしてしまう子どもは実際にいて、しかし、それは「教育」が欠落したのではなく、その子の機能的な課題ではないのかと思います。そうなると、このような子どもたちには「教育」ではなく、「療育」が必要なのではないでしょうか。しかし、先日とある教育界のプロの方と一席を設けた時にも話題に上がったのですが、子どもたちに手を差し伸べようとしても、親が拒めばその先に進むことができないと。未成年においては、養育者に権利があります。第3者的に見て、子どもにサポートが必要な場合でも、養育者が「YES」と言わなければ、いや、「うちの子には課題はない」と言い切ってしまったらおしまい。(報道で見る限り、この夏の事件でも父親が多くの場面で「NO」と言っているようでした)となると、親の信頼を上手く得ることのできる療育専門家が必要となります。が、「信頼」ってなんなんだろうということになります。それって馬が合うってことなのかなぁ~。だったら、療育専門家、もしくは療育専門家と養育者をつなぐパイプ役の人を増やせば、それこそ「数うちゃ当たる!」ってことにはならないでしょうか。世間から見れば、出来の悪い人に見えても、とある人にとっては「神様」のように見える人って結構います。そのような人を多く育成して、子どもとその背後にいる養育者をバックアップする体制が必要なのではないでしょうか。そんなことを読みながら思ったわけです。ついでに、もう一つ、これを読んで思ったことがあるので、その続きは明日。にほんブログ村(↑ ポチッと押していただけたら嬉しいです)
2014年08月23日
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夏休みの読書中、数少ない小説の中の一つ(どうしても、ルポタージュなどのノンフィクション系や新書を読んでしまうんですよね)『パンとスープとネコ日和 』。「ネコ」ネタに惹かれて早2年。感情が同一化してしまって、主人公の人間よりも感情移入してしまいます。この作品にもネコは出てきますが、タイトルになるほどの活躍はしません。どちらかというと、出版業界でバリバリと活躍して30年近くたち、それから母の残した家をついで、カフェレストランを開いた女性のその過程の物語。母親との葛藤が丁寧に描かれていると思いました。ある意味、反面教師がいい意味で作動しているというか。もちろん、それは読み手側の感情で、当の本人(主人公)はそんなことみじんも感じていません。だから、ちょっと刺々しい雰囲気を醸し出しています。では、それを緩和しているのが「ネコ」かというとそうじゃないんですね。カフェレストランを開くとき、バイトを募ったのですが、採用の決まった女の子が緩和剤。体育会系で朴とつな女の子。それでも、内容を暗くするのではなく、手元をほんのりとともす役割。それで「のどか」という形容がぴったりときます。おそらく、彼女の存在がなければ、この穏やかなタイトルが全く活きてこなかったかも。そう思うと、群ようこさんってすごいなと思うわけです。タイトルの雰囲気を脇役で作り上げてしまうなんて。ただですね~、「ネコ」派の私としては、ここに登場するタロちゃんの扱いに憤りを感じてしまいます。いいのか、そんな安直な扱いで!!!!!!最後の最後に「世界の中心で愛を叫ぶ」的なものになってしまって、がっかりなわけです。もっとタロちゃんの活かし方があっただろうに……(号泣)。にほんブログ村(↑ ポチッと押していただけたら嬉しいです)
2014年08月22日
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『ビブリア古書堂の事件手帖(4)』が短編集ではなく、長編で丸ごと江戸川乱歩に関する内容だったんです。で、実は私、彼の作品というのを読んだことがない!!!!ここで暴露するのもいかがかと思ったのですが……、いや、1冊はコミック版になっているものを読んだことはありますが、おそらく乱歩ファンに言わせると、それは彼の作品には入らないのかもしれません。ともかく、彼の作品も発表された直後とか、版権が変わってあれこれと版元が移動することで、本そのものに価値がかなり出ていることを私はこの作品から知ることになったわけです。やはり本の世界は面白い。そこで、この作品のメインとなる「少年探偵」のシリーズに目を通しておこうと思い立ったわけです。図書館には、第1巻がなかったので、3巻目の『妖怪博士 少年探偵』を借りて読んでみました。推理物とは言いながらも、私自身はちょっと受け付けない世界でした。どうりで、幼き頃から活字中毒の私が手を出さなかったわけだ~。本能で避けていたみたいです(笑)。しかし、作品世界は受付なかったものの、乱歩の綴る文章は、今となっては憧れになってしまう日本語が並んでいました。今「日本語が乱れている」という方が望んでいる「日本語」がここにありました。「です」「ます」調で、読み手が日本語にふんわりと包まれる印象をもちます。おそらく、読書対象者が「子ども」だからということもあり、意識的にそうされたのかと思いますが、一文一文が短くなっています。だから、難読ではないんですね。一文一文は(世界観は結構難解かも~)。どこのページを開いてもそうなのですが、今、たまたま開いている124ページのとある箇所はこんな感じです。四人の老練な刑事が、蛭田博士と称する怪青年のなわじりをとって、赤れんがの家の玄関を立ちいでました。悪人はしおしおとうなだれて、抵抗する元気など、どこにもなさそうです。「なわじり」とか「悪人」とか、「しおしおと」など、今刊行される現代物語にはすでに使われない言葉ではないでしょうか。おそらく、使われていたとしても時代小説が関の山。それも江戸時代の言葉のイメージがあります。しかし、当時の現代小説としてこれらの言葉が使われ、かつ丁寧な文章で丹精込めて綴っているという雰囲気を醸し出したこれらのフレーズ。確かに「乱れている」と言われても、返す言葉なし。ただし、これらの言葉が当時はどのように評価されていたかは、私自身は分からないのですが。もしや、これらが当時のはやり言葉と言われていたら、身も蓋もなくなります。それでも、古き良き日本語がそこに佇んでいるのが、よくよくわかります。まぁ、それでも、何か他にきっかけがないと、このシリーズに関しては読まないかもしれないなぁ~というのが、読後の正直な感想でもあります(爆)。にほんブログ村(↑ ポチッと押していただけたら嬉しいです)
2014年08月21日
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夏休みから復活します~~と断定したいところですが、今日になって暗雲が立ち込め(爆)。いや~、仕事が来週からいきなり増殖しまして(今日、決定!!!号泣)、毎日の更新が危ぶまれております。が、なるべく記録として残しておきたいので、呆れながらもお付き合いくださればうれしいです。今日はとりあえず、感想は書きませんが、こんなの読みましたということで、本の画像だけは掲載しておきます!!!このシリーズを読み始めて、私自身趣味が「読書」ではなく、「本」であることに気づかされたのでした(遅いっって!)。では、明日からぼちぼち再開しま~す。にほんブログ村(↑ ポチッと押していただけたら嬉しいです)
2014年08月20日
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木下明美氏HP内「kimuraの読書ノート」を更新していただきました。(京都で、着物暮らしPart2 → 8月19日の記事)お盆とは全く脈絡のない選書ですが、興味ありましたらご覧ください『父という病』。あと少し夏休みします~。にほんブログ村(↑ ポチッと押していただけたら嬉しいです)
2014年08月19日
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みなさんいかがお過ごしですか。怒涛の夏休み前半がようやく終わり、昨日から数日間の休養に私は入っております(苦笑)。それから「徒然」の再開を待ってくださっている方がいらっしゃることを知って感謝しております。後、約1週間ほど待っていただけますでしょうか。感想は書きませんが、昨日読了したのがこちら。気が付けば、このような関係の本ばかり夏休みは読んでおりました。今年テーマの海外児童文学はいづこへ……(涙)。酷暑の折、くれぐれもご自愛ください。にほんブログ村
2014年08月15日
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お暑うございます。今日から大学で5日間ぶっ続けの講義聴講。本日はブッダについて。しかし、連日の暑さとハードさにうっかり居眠り。でも、講義はすごくよくって、自分の体力のなさにげんなりしております。さて、木下明美氏HP内「kimuraの読書ノート」を更新していただきました。(京都で、着物暮らしPart2 → 8月2日の記事) 『誕生日を知らない女の子』が今回の紹介本です。併せて、杉山登志郎医師の著書も読んでいただくと、理解が早いかと思います。本書でも参考文献だけでなく、直接杉山医師の臨床について取材されており、その内容は身につまされます。虐待が子どもに及ぼす影響を考えると、親が子どもに手を出さなくて穏やかに生活できるセーフティーネットの構築の緊急性を考えてしまいます。少子化だからこそ、子どもを守らなくてはならないのでは……。少子化だから、子ども関係の予算を減らすのは本末転倒だとつくづく思います。是非、一読をおススメします。にほんブログ村
2014年08月02日
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