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虎・新井ブラザーズ連打!千金追加点もぎとった (セ・リーグ、DeNA3-5阪神、6回戦、阪神4勝2敗、28日、横浜)兄が快音を響かせれば、弟がその背中を追う。兄弟で奏でたハーモニー。新井&新井良がともにマルチ安打。2人の絆が、黄金ルーキーに力をもたらした。新井兄弟が藤浪を援護射撃した。 弟の良太が「早いカウントから積極的にいこうと思っていた。センター返しを意識していた」と振り返った場面は、2点リードの二回無死一塁。福留の4号2ランで2点を先制した直後。兄の貴浩が左前打で出塁した。そのイケイケムードの流れに乗った。三浦の初球外角130キロのスライダーを弾き返し、右中間を破った。打球が外野の人工芝を転々とする間に、一走の兄が本塁まで激走。3点目を2人で奪った。同点の六回にも一死から兄弟で右前へ連打。ともに今季5度目となる複数安打で一、三塁として、藤井彰の勝ち越し左犠飛をお膳立てした。 新井は二回の守備ではまたもファンのため息を誘っていた。二死から金城の一、二塁間の打球を西岡が捕球し、すばやく一塁へ送球。だが、ボールは本塁側にそれ、捕球できなかった(記録は二塁内野安打)。直後に藤浪は松本に2ランを被弾。前日27日にも同様のシーンが失点につながり、先発小嶋が崩れた。「捕らないといけん」と自らを責めていた。守りのミスをバットでカバー。力強い打撃で2カードぶりの勝ち越しをたぐり寄せた。 六回の打席中に自打球が右ひざを直撃した。状態ついては「大丈夫」とひと言。貴浩が「これで(9連戦で)3の3(3勝3敗)だろ。また、あしたから」と次戦を見据えれば、良太も「これからも打てるようにがんばる」と力を込めた。 この2人の相乗効果は、猛虎打線に厚みをもたす。1+1が3にも4にも増える。威厳を示す兄に率いられるように弟も続く。新井ブラザーズが、チームをけん引する。(西垣戸 理大)
2013年04月29日
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藤浪援護や!阪神・福留“先制4号”特大弾! (セ・リーグ、DeNA3-5阪神、6回戦、阪神4勝2敗、28日、横浜)青空に美しい虹をかけた。フォローの風に乗ってバックスクリーン右に着弾。福留が初めて藤浪を援護した。先制の4号2ラン。ベテラン・三浦のひざを折った。 「楽に投げさせてあげたかった。進塁打を打つつもりだったけれど、でもいい結果だったし、それはそれでヨシとして」 二回無死二塁。初球137キロ直球を一閃した。19日のヤクルト戦(甲子園)でサヨナラ満塁弾を放って以来、8試合ぶりの一発。打点はチームトップの「18」を稼いでいるが藤浪が先発した試合では初めてだった。 「巡り合わせもあるんだろうけどね。悪ければ悪いなりに抑えているし、普通の高卒ルーキーじゃない。大したもんだと思うよ」 名古屋から横浜への移動日だった今月26日に36歳の誕生日を迎えた。朝、名古屋市内の自宅に寄って長男・颯一(はやと)くん(5)を幼稚園まで届けた。そのとき英語混じりの手紙を手渡された。「おめでとう」。長女・桜楓(はるか)ちゃん(2)との連名。BGMは♪ハッピーバースデー。曲が完全に覚えられず、エンドレスで歌う、まな娘がいとおしかった。 派手なパーティーはお預けにした。「また時間ができたときにしよう」。子供たちを説得した。全国のファンに夢を与えるのがパパの仕事。愛する家族のためにグッとこらえて、横浜に向かった。 打率1割台で心配する声もある。だが、その危機感は誰よりも福留自身が抱いている。次の季節で巻き返すべく、下半身を鍛えている。 「走っておかないと。貯金しておかんと。夏場でヘバらないようにね」 水谷チーフ打撃コーチは「起爆剤にせんとな」と今後の猛爆に期待した。藤浪援護弾を浮上のキッカケにする。(阿部 祐亮)
2013年04月29日
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打ってもスゴい!阪神・藤浪、ド派手プロ初安打 (セ・リーグ、DeNA3-5阪神、6回戦、阪神4勝2敗、28日、横浜)ディズニーランドやハワイ旅行もいいが、ゴールデンウイークの「フジナミランド」も顧客満足度トップクラスだ。3勝目をあげた藤浪が、プロ初安打も記録。投げてヨシ、打ってヨシでは二刀流の大谷(日本ハム)も真っ青だ。 「初球に甘いコースにきたんで。振ったらタマタマいいところに飛んでくれたんで、抜けてくれてよかった」 投打で沸かせた19歳が謙遜しながら振り返ったのは、1点を勝ち越した直後の六回。二死一塁から番長三浦の真っすぐを強振した。阪神戦通算45勝を誇る虎キラーを粉砕。打球は中軸打者のようにどんどん伸びて、右中間を真っ二つに割った。得点には結びつかなかったが、大型新人が灯したプロ9打席目での初Hマークに、球場全体が揺れた。 「たいしたもの」と投手としての“本業”にはうなった和田監督だが、記念の1本に関しては「(藤浪が)振ったところに三浦が投げてしまったな」と偶然を強調した。高校通算3本塁打の藤浪本人は「打撃センスはない」と話すが、うち2発は連覇を達成した春と夏の甲子園で、それぞれ放ったもの。高校時代は打順は9番がお決まりだったが、大舞台ほどパワーがみなぎる。スターの証だ。 3-3の四回一死から、事も無げに初球で投手前に転がし、送りバントに成功した。プロ初勝利をあげた14日のDeNA戦(甲子園)では、スクイズを鮮やかに決めるなど、すでに3度の犠打に成功している。大きな体を「く」の字に曲げてコツンと当てる技術には、「意外にうまい」と首脳陣も口をそろえる。 福留の先制2ランの後にはベンチ前で指をスタンドに突き出す祝福ポーズに初参戦。「西岡さんがやれと言ったので…」。オールラウンドのエンターテイナーの前では、ミッキーマウスも出る幕がない。次戦は5月5日のヤクルト戦(甲子園)に先発予定。中6日のローテーションを守って、こどもの日に出陣する。白星まで渋滞とは無縁で一直線。ゴールデンウイークの思い出作りに背番号19を見ては、いかがでしょうか。(栃山 直樹)
2013年04月29日
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虎・藤浪“史上初”4月3勝!松坂超えたァ! (セ・リーグ、DeNA3-5阪神、6回戦、阪神4勝2敗、28日、横浜)阪神のドラフト1位・藤浪晋太郎投手(19)=大阪桐蔭高=がDeNAを6回5安打3失点に抑えて、最多勝争いトップに並ぶ3勝目をあげた。高卒新人が4月に3勝したのは1966年のドラフト制導入後、松坂大輔(元西武)もできなかった史上初の快挙。貯金を3とし、首位巨人と3・5差接近。もうエースの風格や!! 鳴りやまない「藤浪コール」を背にいつも通り、グラウンドに一礼した。藤浪がビジター初勝利でハーラートップタイの3勝目。チームの3、4月勝ち越しも決めた。 「序盤、厳しい中でなんとか後半に修正して、粘れてよかった」 本調子ではなかった。直球は150キロを一度計測しただけ。3点の援護をもらった二回には、二死から西岡が処理した金城の二ゴロ送球を一塁手の新井が捕球できなかった(記録は内野安打)。続く松本に145キロ直球を右中間スタンドに運ばれ、1点差。三回にも一死一、三塁から井手に同点犠飛を許し、リードがなくなった。 ここからが勝てる投手の真骨頂だ。「中盤以降、カットボールがよかった」。これ以上失点できない四回、先頭打者を出すと宝刀カットボールを多投。4者連続三振を奪った。ベンチに戻ると和田監督に「(変化球で)ゴマかしました」と本音を明かした。将は「ゴマかせるんだからスゴイよね」と脱帽だ。 六回に藤井彰の犠飛で1点リード。勝ち投手の権利を得た六回無死一塁では、13発でキング争い独走のブランコに真っ向勝負を選んだ。「変化球で逃げると厳しいコースでも持って行かれてしまう」。思い切り腕を振った149キロにブランコもフルスイングで応じたが、弾丸ライナーの左直。3度の対決で全て直球を投げ無安打。力比べでも負けなかった。 6回5安打3失点。和田監督も「もう日曜日は勝つと思って送り出しているもんね」とエース級の信頼感だ。規定投球回数にも到達し、防御率1・67はリーグ4位。3、4月の月間MVPの有力候補に躍り出た。 1966年のドラフト制以後では初の高卒ルーキー「4月3勝」。99年の松坂大輔(当時西武)もできなかった偉業だ。大阪桐蔭高の恩師、西谷浩一監督が対戦し「唯一どうすることもできなかった」と藤浪に明かしたのが横浜高時代の松坂だった。選抜後、寮でチームメートが見ていたDVDに見入り、勝てる投手のスタイルを研究した。怪物を超え、プロの打者もどうすることもできない投手になった19歳を表現する単語が見つからない。 「年間通して勝っていきたい。これからも必死のパッチで頑張るので応援よろしくお願いします」。3戦連続のヒーローインタビューも手慣れたもの。定番の決めゼリフは高校の先輩西岡が使ったあとに「お前も続けよ」と命じられたものだったが、自分のものにしつつある。背番号「19」の肩書は「黄金ルーキー」から「虎のエース」へと変わった。(渡辺 洋次)
2013年04月29日
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阪神・藤浪、史上初の高卒ルーキー「4月3勝」 (セ・リーグ、DeNA3-5阪神、6回戦、阪神4勝2敗、28日、横浜)阪神はドラ1・藤浪が6回5安打3失点ながらプロ3勝目(1敗)を挙げ、史上初の高卒ルーキー「4月3勝」を達成した。藤浪は六回にはプロ初安打も記録した。 本拠地の甲子園では2戦2勝だが、ビジターでは2戦勝ちなし(1敗)の藤浪。史上初の高卒ルーキー「4月3勝」もかかる一戦だが、聖地以外での投球はどこか違った。 一回は無失点に抑え、福留の2ランと新井良の適時打で3点の援護を貰ったものの安定しない。二回、先頭のブランコは一邪飛に打ち取ったが、二死から金城に右前打を浴びると、松本には直球を右翼席に運ばれ1点差。三回には四球と安打で一死一、三塁と井手に左犠飛で同点とされた。 四、五回は無失点に抑えると、ルーキーの力投に打線が応えた。六回、新井貴と新井良の連打で一死一、三塁の好機を作ると、女房役の藤井彰がきっちりと左犠飛を放ち勝ち越しに成功。なおも二死一塁の場面で打席に立った藤浪はプロ初安打となる二塁打を放った。 苦しみながらも6回5安打3失点で降板した藤浪。最速も150キロだったが「全体としては粘り強く投げられた」とプロ3勝目を振り返った。()
2013年04月28日
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虎・メッセンジャー、無キズ3勝も喜べん5失点 (セ・リーグ、DeNA5-10阪神、4回戦、阪神3勝1敗、26日、横浜)試合終了の瞬間、仲間とベンチで小さくハイタッチを交わした。手放しでは喜べない。先発したメッセンジャーは11安打を浴び、5失点。それでも大量リードに守られ、ハーラートップタイの3勝目を挙げた。 「スライダーの調子が悪くて、投げ続けても直らなかった」 毎回のようにランナーを出す苦しい展開。この日、一番の緊張感が漂ったのは2点リードの三回だ。ヒット2本と西岡のエラーで一死満塁のピンチを招いた。3番・梶谷は右飛に仕留めたが、続く4番は、12本塁打でセ界トップを独走するブランコ。第1打席で左翼線二塁打を打たれていたが、背番号「54」は真っ向勝負を選んだ。カウント2-1から外角の145キロのストレートにブランコはフルスイングの空振り。追い込んだ右腕が決め球に選んだのはやはり、直球だった。高めの143キロで空振り三振。中堅方向へ振り返り、拳を握った。正妻・藤井彰も「一番大事な場面で、一番いい球がきた」と絶賛した。 前日25日は名古屋で練習した後、横浜へ先乗り。無類のラーメン好きで知られる右腕は、お気に入りのラーメン店「吉村家」へむかい、強いコシに舌鼓を打ち、この日の登板に備えた。 「先発ピッチャーとして、勝ち星がついたのはよかった」 なんとか役目を果たし、胸をなでおろした。防御率は4・80だが、メッセンジャーの先発する金曜日は、開幕から負けなしの5戦5勝。1メートル98の男はこれからも勝利の女神をほほ笑ませる。(渡辺 洋次)
2013年04月27日
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虎・マートン、今季5度目の猛打ショー (セ・リーグ、DeNA5-10阪神、4回戦、阪神3勝1敗、26日、横浜)右へ左へと自由自在。打球は命が宿るように、守備網をかいくぐった。マートンが今季5度目の猛打賞。青い目を細めて、親指を立てた。 「ナイスウインだよ! チームの勝利のためにやっている。よかったよ」 まずは一回二死一塁から左前打。前日25日の中日戦(ナゴヤD)で4試合ぶりに無安打となったうっぷんを晴らすと、鳥谷の2ランで点差をひろげた直後の五回無死では右前打。6点ビッグイニングへとつなげた。さらに、勝負がほぼ決していた10点リードの六回も手を緩めず、遊撃への内野安打を放った。 得意の固め打ちで、今季の安打数をリーグ3位の「32」にまで伸ばした。24試合消化時点で、年間192安打ペース。214本の最多安打記録保持者(2010年)は、2度目の大台突破も可能なペースで『H』マークを量産している。 不振に終わった昨季の打撃フォームを捨て、踏み込む左足を来日当初のすり足に近い形に戻した。そして“あの”マートンが戻った。和田監督に「単打ならいくらでも打てそうな感じ」とまで言わしめる好調ぶりを、キャンプから維持。今季途中から4番に座るM砲に対して「長打がない。一発の怖さはない」という敵スコアラー陣の声はあった。だが、そんなパワー不足を補って余るミート力に、「やはりスゴイ…」。絶句混じりの評価へと変わっている。 名古屋から横浜へと移動する新幹線には、2人の子供が乗る乳母車を押しながら敵地入り。家族、そしてチームのためにバットを振る背番号9は「またあした、しっかりがんばるだけだよ」と笑顔で引き揚げた。果たして、どこまでヒットを重ねていくのか。いまから楽しみで仕方ない。(栃山 直樹)
2013年04月27日
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虎・大和、起爆!三盗失敗も帳消しの猛打賞 (セ・リーグ、DeNA5-10阪神、4回戦、阪神3勝1敗、26日、横浜)14安打10得点の虎祭り。でも藪をつついてヘビを出した大和は神妙な面持ちだった。職人でうまい飯を食うための産みの苦しみ。成功と失敗を足した数が血肉となる。 「自分の仕事ができたこともあるし、できなかったこともあります。半々です。満足していない? そうですね」 三回一死一、二塁。高崎のカーブに食らいつき、三塁線を突破。先制適時打にも「初回に盗塁を失敗してしまい、チャンスを消したので何とか取り返そうと思って打席に立ちました」と笑顔は消えていた。 脳裏に焼きついていたのが一回の暴走。一死走者なしで中前打を放ち、二死後マートンの左前打で二進したまではよかったが、続く福留の打席で大和は自らの判断で盗塁を選択。「自分のミス。しっかり反省しないと」。吉竹作戦守備走塁コーチは「外野の守備は深かった。気持ちは買うが…」と勝負根性をフォローしたが、確実性が求められる場面でのアウトに猛反省だった。 4-0の五回先頭でも中前に弾き返し、鳥谷の2ランで生還した。19日のヤクルト戦(甲子園)以来、今季3度目の猛打賞。成績表だけみれば二重丸も、若き仕事人に自己満足の2文字はない。 2番として2年目に突入。犠打、進塁打、犠飛、盗塁…。ベンチからさまざまな指示が飛ぶ。自らの役割について「試合を作る。でも簡単につぶすこともある」と常に危機感を募らせている。だから練習でのフリー打撃から本番を想定する。バットを短くもち、打球方向を頭の中でイメージし、スイングする。「どこに打とう、というのは常に考えています」。若手の突き上げが弱い中でも自分に負けることはない。成功して当たり前といわれるポジションだからこそ妥協することはない。 挑戦を捨てれば成長も止まる。自問自答こそ大和を大きくさせる。(阿部 祐亮)
2013年04月27日
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猛虎や!10点や!良太1号、爆勝呼んだ (セ・リーグ、DeNA5-10阪神、4回戦、阪神3勝1敗、26日、横浜)良太1号、出た~~ッ!! 阪神は新井良太内野手(29)の1号2ランなどで今季初の2けた得点。DeNAを粉砕した。けがから復帰して10試合目、開幕4番を務めた男は完全復活を宣言。世間はきょうからGWですが、元気印の一発で、虎の黄金週間も始まりまっせ~!! 豪快なスイングに、球場中に鳴り響く快音-。全国の虎党が待っていた放物線がハマの夜空にかかった。歓喜に沸く左翼席を背に、背番号「32」が悠々とダイヤモンドを一周する。新井良が今季1号2ラン。不振にあえぎ、負傷で戦線離脱も経験した開幕4番が、完全復活のノロシをド派手にぶち上げた。 「芯でとらえたんで、入ると思っていました。ホッとしたというか、早く1本が欲しいなとは思っていたんで。それが正直な気持ち」 帰りのバスへとつながる通路。ただただ、安堵の表情を浮かべていた。四回一死二塁だ。DeNA先発・高崎が投じた1ボールからの2球目、低め132キロのスライダーを左中間スタンドに突き刺した。 自身17試合、56打席目での今季初アーチだ。キャリアの中では初めての4月“1号”だが、自身にとっては遅い。初の開幕4番でプロ8年目が始まった今季。調子に乗り始めた矢先、5日の広島戦(マツダ)で左太もも裏肉離れ。「自己管理能力の欠如」と振り返る負傷。だが、窮地に立たされても心は折れなかった。 大先輩の金言も支えになった。昨季終了後、金本知憲氏と食事に出かけた際に言われた言葉が、胸に深く刻まれている。 「土台を大事にやったのに、また小手先に走っちゃいけん。大事にやったことを1年、2年と継続せなあかん。じゃないとすぐにダメになる。プロは1年勝負だから」 昨年は打率・280、11本塁打、32打点といずれもキャリアハイを記録。1年通して初めて1軍で活躍した。つまり、良太にとっては今年が“プロ2年目”。他球団からのマークに対抗する術が少ない。だが、努力は怠らなかった。水谷チーフ打撃コーチは「配球とか考えるには経験が少ない。その分、ミーティングでは人一倍一生懸命メモを取りよる。それでええんじゃ」と、舞台裏を明かした。日々流した汗の成果が、豪快な一発となってあらわれた。“2年目のジンクス”を打ち破った大砲に、和田監督も「本当に待望の一発だよ」と手放しで喜んだ。 開幕4番の目覚め、猛虎打線も呼応した。14安打で今季初の2けたとなる10得点を奪った。4月の成績は12勝8敗1分けとなり、4月の負け越しなしが確定。貯金も再び「3」。GW突入とともに虎の黄金週間到来を予感させる爆勝だった。 「1本出たので、これをいい方向にしたい。しっかり準備して次につながるようにしたい」 苦しんだ末、手にした感触がうれしい。だが、これで終わりでない。反撃はこれから。秋には、良太の最高の笑顔が見たい。(西垣戸 理大)
2013年04月27日
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阪神・榎田、6回1安打1失点も2敗… (セ・リーグ、中日1-0阪神、6回戦、中日4勝2敗、25日、ナゴヤドーム)先発した阪神の榎田が今季2敗目。6回を1安打1失点に抑えるも、6四死球を与えるなど、制球面で苦戦した。「真っすぐが走っていたのでヒットは1本に抑えられましたが、それが四球に結びつかないように切り替えてやっていきたい」。打線の援護がなく黒星がついて2勝2敗となったが、防御率0・61はリーグ2位。制球を磨き、次は白星をつかむ。(紙面から)阪神・西岡、3出塁も得点に結びつかず (セ・リーグ、中日1-0阪神、6回戦、中日4勝2敗、25日、ナゴヤドーム)選球眼と揺さぶりで先制機をつくった。阪神の西岡は一回、先頭で四球を選ぶと、一死二塁から三盗を決めた。「相手がワンパターンだったんで」。今季4個目の盗塁を決めたが、鳥谷、マートンが打ち取られて生還できなかった。 五回二死一塁では中前打。「塁に出ることが最低限の仕事ですからね」。2試合連続安打で好機を拡大すると、0-1の八回一死で田島からも四球を選んだが、3度の出塁も得点には結びつかなかった。(紙面から)虎・福留、チャンスメーク「思いきりいかないと」 (セ・リーグ、中日1-0阪神、6回戦、中日4勝2敗、25日、ナゴヤドーム)望みをつなぐ一打だった。阪神の福留は1点を追う九回先頭で、守護神・岩瀬から右前打。「相手が相手だったんで、思いきりいかないといけない」。代走・田上を送られて退いたが、チャンスメークをした。二回先頭では中前打を放ち、5試合ぶりのマルチ安打もマーク。いずれも得点にはならず、ナゴヤDでの古巣との初対決は悔しい負け越しに終わった。(紙面から)仕事人魅せた!阪神・関本「いいところに落ちた」 (セ・リーグ、中日1-0阪神、6回戦、中日4勝2敗、25日、ナゴヤドーム)仕事人の一打だったが、惜しくも同点打にはならなかった。代打・関本は1点を追う九回一死一、二塁で左前打。「いいところに落ちてくれた」。しかし、二走・田上が本塁でタッチアウト。塁上から惜しいシーンを見つめた。「俺は打った方だから(走っていて)ランナーのことは、よく分からない」。23日に続き、これで2打席連続安打だ。(紙面から)
2013年04月26日
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阪神、九回猛反撃も…“代走”田上が本塁憤死 (セ・リーグ、中日1-0阪神、6回戦、中日4勝2敗、25日、ナゴヤドーム)一瞬の躊躇(ちゅうちょ)が明暗を分けた。阪神は1点を追う九回一死一、二塁。代打・関本の当たりは、遊撃と左翼の間にフワリと舞った。土壇場での同点劇を確信した左翼席から歓声が沸く。が、すぐに悲鳴へ-。二走の田上が二、三塁間で逡巡した。時間にしてコンマ何秒の世界。しかし、これが響くのも勝負の世界。本塁憤死となり、勝ちの目は消えた。 和田監督は「この球場では、特に接戦の勝負になる。ミスをした方が負けるということ。負けるべくして負けた」と厳しい表情で振り返った。 無得点で迎えた九回に先頭の福留が右前打で出塁。代走は田上。打球判断に優れた背番号8の経験よりも、50メートル5秒7の俊足を選択した。策は打ったが、スタートの遅れは致命的だった。 「もう少し早く判断ができていれば、セーフになっていたと思う」とうなだれた田上。久慈内野守備走塁コーチは「あの場面で、かえってきてほしくて代走にいっている。(判断が)難しいのはわかるが、ちょっと雰囲気に飲まれたのかな」と嘆いた。試合後のコーチ会議で田上の2軍降格が決まった模様だ。 手痛いミスから今季4度目の零敗負け。貯金2となり、首位・巨人とは最大タイの5・5差に広がった。4連勝と鼻息荒くして乗り込んだナゴヤドームだったが、やはり鬼門の扉は重いのか。1勝2敗とカード負け越しとなった。 巨人には3勝2敗1分けと勝ち越しているなかで唯一負け越している相手は中日(2勝4敗)。 26日からのDeNA戦(横浜)に、どう生かしていけるか。そこに注目したい。(栃山 直樹)
2013年04月26日
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勝負弱いわ~虎・鳥谷、また好機で沈黙… (セ・リーグ、中日1-0阪神、6回戦、中日4勝2敗、25日、ナゴヤドーム)なんでチャンスで打たんねん!! 阪神は一回一死三塁で、鳥谷敬内野手(31)が空振り三振に倒れ、またまた勝負弱さを露呈した。得点圏打率・083は、セ・リーグのクリーンアップの中でもっとも低い。先制機を逃した虎は今季4度目の零封負け。キャプテンが目覚めてくれないと巨人追撃なんて無理や!! ここで、キャプテンに1本が出れば-。そんな虎党の願いは叶わなかった。一回一死三塁。先制する絶好の好機で、鳥谷のバットから快音は響かなかった。広角に鋭い打球を放つ打撃が、チャンスになると、すっかり鳴りを潜めてしまう。今季、何度見たか。 「どんな形でも(走者を)かえさないといけなかった」 試合後、バスに乗り込むまでの通路でこぼした言葉には、悔しさがにじみ出ていた。一回、先頭の西岡が四球で出塁。2番大和の投前犠打で二進すると三盗に成功し、一死三塁と1、2番でチャンスメークした。問題はここからだ。先制点への期待が膨らむ場面だったが…。 背番号「1」のバットは、またしても空を切った。前日24日の第2戦でも、一死三塁の場面で2度、凡退。得点圏打率は・083まで落ち込んだ。規定打席に到達している34選手中32位。33位は田中浩、34位は川島(ともにヤクルト)だ。 八回の第4打席では四球を選ぶなど、選球眼のよさは相変わらず。15試合連続出塁と、出塁率は・376だが、3番・鳥谷に期待するのは走者をかえす打撃。西岡のバット&足は、好調そのもの。大和もリーグトップの10犠打と2番打者の役目を果たしているだけに、得点圏での鳥谷の凡退は、必然的にクローズアップされてしまう。すっかり勝負弱くなってしまったキャプテンの姿に、水谷チーフ打撃コーチは「こりゃいかん。(得点圏で1本が)出んなあ。ちょっと体が前にいっている」と心配した。 ただ、このまま終わる男ではない。必ず勝負弱い-というイメージは払拭してくれるはず。和田監督も「(一回に得点を挙げて)主導権を握れなかったのが、榎田を苦しくさせてしまった」と悔しがりつつ、「打ってくれるよ。これから」と力を込めた。 「(得点圏打率)それどうこうはないけど、打てるよう、がんばります」 鳥谷もイメージ払拭を誓った。1番、2番でつなげた点と線が、3番で途絶えてしまう。巨人とは今季最大タイの5・5ゲーム差。G倒を果たすためにも、そろそろキャプテンとしての真骨頂を見せてほしい。(西垣戸 理大)
2013年04月26日
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阪神、九回に判断ミス…一瞬の迷いが憤死に (セ・リーグ、中日1-0阪神、6回戦、中日4勝2敗、25日、ナゴヤドーム)何とか追いつきたいという執念が、焦りとなった。1点を追う九回、阪神は1死一、二塁から、代打関本が左前安打を放った。安打で出た福留の代走田上(たがみ)は二塁から本塁を突いたがタッチアウト。二、三塁間で打球判断に迷ったのが、本塁憤死につながった。勝負どころでの判断ミスに泣き、完封された。 三塁ベースコーチとして本塁突入を指示した吉竹作戦・守備走塁コーチは「田上は打球判断をもう少し早くしなければいけなかった。自分は遅れた中でも、いけると思ったが」と悔やみ、和田監督は「ナゴヤドームでは特に、ミスした方が負ける。負けるべくして負けた」と嘆いた。 心配なのは鳥谷。一回1死三塁の先制機に空振り三振に倒れ「どんな形でも走者をかえさないといけなかった」と下を向いた。得点圏打率0割8分3厘の3番打者の奮起が待たれる。(産経新聞)
2013年04月25日
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ダル6回0封11Kで4勝目!レンジャーズ大勝 エンゼルス3-11レンジャーズ(24日・アナハイム)レンジャーズのダルビッシュ有投手(26)が6回3安打無失点、11奪三振で今季4勝目(1敗)を挙げた。打線も四回に一挙9点を奪うなど、大量11得点でエンゼルスに快勝した。 3勝目を挙げた19日のマリナーズ戦から中4日となる登板だったが、制球は安定していた。直球とキレのあるスライダーで一回に2つの三振を奪うと、奪三振ショーの幕が開いた。二回に1つ、三回に2つ、四回は三振を奪えなかったが五、六回は2イニング連続で全てのアウトを三振で取った。 打線もダルビッシュを援護した。四回、四球と安打で無死一、三塁とすると、ピアジンスキーの右前打で1点を先制。さらに無死満塁となると、マーフィーの右前適時打で2点目を奪って、メジャー初先発のロスをKOした。替わったカーペンターからは、キンスラーが押し出し四球で3点目。二死となった後もバークマンが中前に2点適時打、暴投で1点を追加すると、クルーズが2試合連続となる3ランを放ち、打者13人の猛攻で一挙9点。六回にはバークマンに2ランが飛び出し2点を追加した。 ダルビッシュは6回で100球を投げ、3安打2四球で無失点。2試合連続2けた奪三振となる11個の三振を奪う好投で降板。2番手のローが八回に3点を返されたものの、ダルビッシュは4勝目を挙げた。ダルビッシュの話「(点差が開いても)0-0だと思って投げた。(真っすぐに)すごく切れというか、力があった。すごく良かったけど、きょうはきょうで終わって、次をしっかりと投げることだけを考えている」()
2013年04月25日
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阪神・藤井彰、千金犠飛で重い空気払拭! (セ・リーグ、中日0-3阪神、5回戦、中日3勝2敗、24日、ナゴヤドーム)先制点は奪ったもののイヤ~な空気だった。追加点が入りそうで入らない。その意味で、この一打が効いた。藤井彰が値千金の中犠飛で流れを呼んだ。 「打てて良かった。打撃好調の要因? いろいろだよ」 1点リードの四回一死一、三塁からカブレラの真っすぐを中堅深くまで運び、三走の福留が楽々と帰塁した。一回二死一、二塁。さらに三回一死三塁の絶好の得点機で、追加点を逃し続けた重苦しい雰囲気を払拭した。 和田監督も「あの2点目は大きかった。藤井彰も状態が良くて、いつの間にか3割近くまで打率を上げてきた。あの場面でしっかりとしたケースバッティングをしてくれた」と手放しで絶賛した。 これで3戦連続の打点。六回には左前打も放ち、3戦連続の安打も記録した。打率は・294にまで上昇。捕手目線の配球の読みが働いているのか。そう問われた虎の正妻は「強引にならないようには気をつけているよ」と笑みを浮かべた。 守っても完封リレーを演出する好リード。「低めに集めることをテーマにした」と先発のスタンリッジにも初星を呼び込んだ。 『榎田&日高』や『小嶋&小宮山』の“週一バッテリー”も結果を出している。打撃好調の第4の捕手今成もこの日登録された。だが、虎の正捕手は、やはり背番号50。“男前”は虎のセンターを譲らない。(栃山直樹)
2013年04月25日
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【ダンカン】中日と入れ替わったような快勝! なんか普段と空気が違うんだよなぁ…。 ナゴヤドームでまったく勝てない、わが阪神と中日がチームごとソックリ入れ替わったような…なんで? なんで? だって、前夜もまさしく『鬼門ナゴヤ』の方程式通り3-15の大敗をしているのに、そーいう雰囲気は一切なく、オレの頭の中には中日の『燃えよドラゴンズ』のメロディーの阪神バージョンが流れてたもんね! ♪1番西岡3安打~2番大和が職人バント、3番鳥谷2安打で~4番マートン先制打、いいぞ! 頑張れタイガース、燃えよタイガース!! 5番福留2四球だ~6番兄ちゃんヒット2本、7番弟元気よく、8番藤井は犠牲フライ、いいぞ! 頑張れタイガース、燃えよタイガース!! ズバリ、その答えは、中日・高木監督の『焦り』というミス! 中5日で3勝負けなし、防御率0・45のカブレラで勝とうという欲。その欲を冷静に受けとめ、セットポジションからの投球モーションが大きいカブレラから盗塁を奪い、精神的に追い詰めての勝利!! スタンリッジの好投&自ら鬼門の門を開けてくれた高木さん、ありがとうだみゃ~!!(紙面から)
2013年04月25日
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虎・スタン、やっと勝った!初勝利の地で6年ぶり (セ・リーグ、中日0-3阪神、5回戦、中日3勝2敗、24日、ナゴヤドーム)呪縛を解き放ち、スタンリッジのグッドスマイルが輝いた。4度目の先発で今季初勝利。黄色い応援団に、誇らしげに手を振った。鬼門ナゴヤドームを助っ投も6年越しに克服した。 「チームにとっても呪われているような状態だったかもしれないけど、点も取ってもらえて自分もいい投球ができたよ」 前夜15点と暴れた強竜打線を押さえつけた。六回二死一、三塁の最後の山場も、粘る井端を力で押した。フルカウントからの7球目も146キロの直球で勝負。一、二塁間に飛んだゴロを、西岡が軽快にさばくのを見届けると、こぶしを握った。散発6安打は許したが、低めに集め8奪三振、6回無失点の快投だ。 来日初登板&初勝利の地がこのナゴヤドームだった。ソフトバンク時代の2007年6月23日の中日戦。だが、虎にまとわりつく鬼門に巻き込まれたのか、全く勝てなくなった。10年の阪神入団から昨年12年まで7度先発して0勝4敗。嫌な思いは払拭した。 今月18日は妻・ジョイさんの32回目の誕生日だった。だがその前夜、17日の巨人戦(東京D)では5回4失点で3本塁打を浴び、炎上。霞が関のステーキハウスでバースデーを祝う予定だったが…エンジョイし切れなかった。今度こその思いで、パパは1週遅れの白星をプレゼントだ。 和田監督も「1つ勝つまでは気分も乗ってこないだろうしね」と胸をなで下ろす今季初星だ。助っ投自身も「リードをしてマウンドを降りられたことがうれしい」と端正なマスクを崩した。この男がノッてくれば、虎の勢いは本物になる。(長友孝輔)
2013年04月25日
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虎が竜打線一掃!その名もOLD DUSTERS (セ・リーグ、中日0-3阪神、5回戦、中日3勝2敗、24日、ナゴヤドーム)完璧に抑え込むのはヤボってもの。お客さまにちょっぴりスリルとサスペンスを味わっていただき、そして勝利の美酒もプレゼントする。2013年版、猛虎が誇る勝利の方程式は、「おとなの楽しみ方」が詰まっている。 「3点あったので、2点まではいいと思ってました」 最後を締めた守護神・久保のコメントからして実に“おとな”だ。死球の走者を1人許したものの、3点差を最大限にプラスに考える、32歳の新守護神のたくましさだ。 「安藤さんがつないでくれて、いい感じで勝てたと思います」 と、前を投げた先輩たちを立てたが、その先輩たちは波瀾万丈。 七回に登場した35歳の安藤は、ヒット3本を浴び、森野の完ぺきに捉えた打球が遊撃・鳥谷の守備範囲でなかったら、いったいどうなっていたか? 遊直併殺で救われたのは紛れもない事実。 36歳の福原も、八回、2安打でピンチを招きながら、当たってきた井端を二ゴロ併殺打で何とかしのいで久保にバトンタッチ。 足して103歳、平均年齢34・33歳の老練の投球といえば、それまでだが、あのJFKがいつも、完全無欠で敵を寄せ付けない投球をしていたのとは大違い。 でも、意外に味わい深いもんです。その昔、おっさん3人が幽霊を退治する「ゴーストバスターズ(GHOST BUSTERS)」って映画が大ヒットした。幽霊を、完璧にやっつけるのではなく、苦労しながらユーモアを交えて、最後は勝利する! 安藤35歳、福原36歳、久保32歳。合計103歳は相手の好機を吸い取る掃除人(ダスターズ)のようだ。そう、語呂を似せて「OLD DUSTERS」-。頼もしいが、球の力がやや衰え気味の日もあって、いつも完璧ではありません。そこんとこ、よろしく!(紙面から)
2013年04月25日
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虎・マートン、竜倒V打!ナゴヤD好き本領 (セ・リーグ、中日0-3阪神、5回戦、中日3勝2敗、24日、ナゴヤドーム)長年、猛虎が苦しめられていたナゴヤドーム。竜の巣が持つ負のオーラも、輝きを取り戻した助っ人の前では無力だった。一回、マートンが先制打。2本の内野安打を記録し、自慢のバットだけでなく、足でも鬼門攻略に貢献した。 「西岡が塁に出てくれて、チームのためにヒットが出てよかったよ。前に転がしたら、なんとかなると思っていたんだ」 普段以上に汗をしたたらせ、帰りのバスへと乗り込んだ。勝利のため、懸命に走った証しだった。一回二死三塁だ。先頭・西岡の左前打などで迎えた好機。このチャンスで虎の安打製造機は、カブレラが投じた2-2からの5球目を叩いた。ボテボテの当たりが三塁方向へ転がる。その間、必死に一塁ベースを目指した。三塁手・ルナは素手での捕球を試みるが、M砲の猛ダッシュぶりに半ばあきらめたように、ボールをつかみ損ねた。三走・西岡が生還し、待望の先制点を挙げた。 続く福留の打席中に二盗を決め、今季3個目の盗塁に成功。七回にも遊撃へ内野安打を放ち、今季9度目のマルチ安打を記録した。 苦手意識のなさが、結果につながった。昨季ナゴヤドームでは、打率・357、1本塁打、3打点と、1人打ちまくった。チームがなぜか苦戦する球場だが「ナゴヤドームだとか、気にしていないよ」と笑う。12安打を放ち、2試合連続2けた安打。同球場での2試合連続10安打以上は2008年9月16日(●2-5、10安打)、同17日の(○11-6、12安打)以来、5年ぶり。M砲に率いられて、ヒットパレードが止まらない。 鬼門攻略の突破口を開くため、英気も養っていた。敵地への移動日となった22日には、ステファニー夫人らを連れて名古屋市内のステーキハウスに出かけた。肉汁があふれ出るほどの分厚いステーキ、添えられたポテト-。なにより、愛する家族の笑顔を見ていると、自然と力がこみ上げてきた。そのパワーを原動力とし、足をフル回転させた。 「とにかく、チームが勝てたので、それが一番だよ」 前夜の悪夢はもう振り払った。M砲に鬼門という言葉は通用しない。(西垣戸理大)
2013年04月25日
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虎今年は鬼門ちゃうで!虎・西岡、猛打賞で竜倒や! (セ・リーグ、中日0-3阪神、5回戦、中日3勝2敗、24日、ナゴヤドーム)竜倒はいつやるの? いまでしょ!! 阪神・西岡剛内野手(28)が猛打賞と大暴れ。安打と二盗でチャンスメークした一回に先制のホームを踏むと六回にはダメ押しタイムリーで中日を沈めた。新戦力が躍動して貯金は再び「3」。ナゴヤが鬼門なんて過去の話ですわ!! 勇気づけ、仲間を鼓舞するライナーが左前で弾む。一回先頭。西岡は粘って7球目にバットを合わせた。続く大和の打席では2ボールからスタートを切って、鋭くスライディング。セーフ。カリブの長身右腕カブレラの大きなモーションを盗み、攻めた。鬼門で勝利に導いた。 「きのう(23日)嫌な負け方したんで、きょうは何としても勢いをつけたいと思って、1番として打席に入った。いい方向に進んでいるので、よかった」 名古屋に乗り込んだ23日は15失点で連勝が「4」で止まった。自身も5タコで嫌なムードが漂ったが、プレーボール直後に流れを変えた。3試合ぶりの安打と今季3個目の盗塁でチャンスメークし、二死三塁。マートンの三塁適時内野安打で生還し、先制のホームを踏んだ。本来のスピードが戻りつつある。体の変化を感じている。 2月の沖縄キャンプ。大阪桐蔭高の先輩、岩田を誘い食事に出かけた。しかし「減量中」といい、腹八分目にとどめた。オフからアルコールも控えてきた。「最近、体が軽くなってきたなという感覚が体に芽生えている」。この2年間はメジャーのパワーに対抗するため体を大きくしていた。阪神入団を決め、日本仕様に戻すため、スリム化を目指していた。2005年から2年連続で盗塁王を獲得した俊足が甦りつつある。 先発は試合前時点で3戦3勝、防御率0・45のカブレラ。4日の前回対戦(京セラD)では7回ゼロ封されていた。西岡は「2度目の対戦なので、どういう球がくるかある程度イメージは持っていた」と強気。三回先頭での左翼線二塁打。2点リードの六回無死満塁では、和田監督が「西岡に賭けるという思いで」と打席のスタンリッジがゴロを打って併殺に倒れないように三振指令。西岡は「任されたところ。絶対に点を取らなければいけないと思った」と将の采配に応え、中前適時打でトドメを差した。 今季4度目の猛打賞で29安打はリーグ3位。鬼門知らずの新戦力が、2戦目で早くも勝利をもたらした。ナゴヤドームでは4年連続で負け越し、昨季は2勝9敗1分け。開幕から敵地で勝つのに10戦を要したが関係ない。西岡に触発され、マートン、鳥谷も二盗を決めた。チーム3盗塁は今季初だ。2メートル3の巨漢右腕カブレラを揺さぶり、攻略した。 西岡は「内容より結果にこだわっている。勝てば全部大きいです」と溜飲を下げた。ヒットメーカーでスピードスターの背番号「7」が猛虎再生の中心にいる。(山田結軌)
2013年04月25日
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虎将、怒!8失点の久保田を放置続投→2軍降格へ (セ・リーグ、中日15-3阪神、4回戦、中日3勝1敗、23日、ナゴヤドーム)かつてのリリーフエースが、完全に“さらし者”となった。今季1軍初登板の久保田が1回8失点。反撃の士気すら削がれる右腕の大炎上に、和田監督も試合後、ただ呆れるばかりだった。 「9連戦の頭で、勝ちパターンの投手をそんなに使えないし、もう1イニングいってほしかった…。スピードガンは147、8(キロ)でていたが、そこまでのキレは感じなかった」 エース能見が4回4失点でマウンドを降りた。今後の連戦を見すえ、久保田には最低2回を期待したが、完全に裏切られた。5本の長単打に4四球の大暴れ。1イニング56球…。それでも動かず1回を投げ切らせた。すべて9連戦のためだ。 「ボールが高かった。申し訳ないです」 背信右腕は目を充血させて球場を後にした。山口投手コーチは「(今季1軍登板が)初めてやったしな。ブルペンでは悪くなかった」と擁護も、再調整については「もう1回考えないとアカン」と、即刻の2軍降格が濃厚となった。 1984年の中本茂樹(ヤクルト)と86年に高橋一彦(大洋)が記録した1イニングのセ・リーグ最多失点「11」すらチラつく屈辱の1軍復帰登板。ベンチへ引き揚げる際には「何やっとんじゃ!」とスタンドから罵声も浴びた。 2007年にシーズン90試合登板のプロ野球記録を作った背番号30も、昨季はわずか4試合の登板。昨オフにはフォーム改造にも取り組み試行錯誤を重ねてきたが、兆しすら見えない。「この結果で本来のもんとはよう言わん」と指揮官も嘆く。ただ、うつむいてばかりはいられない。 「今までこういう展開にならなかっただけに、ここに来ると(苦戦してしまう)というところはあるかもしれないが、1敗は1敗。切り替えて、しっかりとやっていくしかない」 1敗は1敗。悔しいが、ベテランが多い中継ぎ陣を浪費せず、“捨てゲーム”を作れたことを、前向きにとらえるしかない。(栃山 直樹)
2013年04月24日
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阪神・能見、今季最短KO…最悪抹消へ (セ・リーグ、中日15-3阪神、4回戦、中日3勝1敗、23日、ナゴヤドーム)9連戦の初戦にエースが沈んだ。鬼門・ナゴヤドームのマウンドに上がった能見は、いつもの能見ではなかった。前回16日の巨人戦(東京D)で割れていた爪の影響もあったのか-。4回4失点(自責3)で、今季最短KO。始まったばかりの連戦の今後に、暗い影が迫ってきた。 「不運な当たり? イヤイヤ。初回はね。先制点だけは与えたくなかった。(ベースカバーのときの足は)大丈夫ですけどね」 試合後は、エースらしく前を見つめて歩いた能見だが…。立ち上がりから“異変”はあった。 しきりにロジンバッグをさわり、左手を振るような仕草を見せた。一回の先頭、大島へ四球。荒木の犠打で一死二塁のピンチを背負うと、ルナの二塁内野安打で一塁ベースカバーに入った際に、足首をひねったようにも見えた。トレーナーが駆けつけたが続投。結局、犠飛と適時打を浴び、いきなり2点を失った。 足首は大丈夫-。ただ問題は爪だ。4連勝の余韻も吹っ飛ぶ事態に和田監督は「だいぶ爪を気にしていた。ちょっと(爪の)状態によっては(登板を)1回飛ばさないといけないかもしれない」とローテ再編を示唆。中西投手コーチも「そっち(足首)は影響はない。あるとしたら違う方(爪)。それ以上は言えない」と口をつぐんだ。 試合後のコーチ会議では久保田、歳内とともに登録抹消されることが決まった模様。代わりに、鶴、川崎、今成が昇格候補に上がっている。残り8連戦。中5日で29日の広島戦(甲子園)に回ることが期待されていたエースを襲ったアクシデント。15失点でも、まだチーム防御率セ1位の2・58を誇るが…。能見を欠いてのローテ再編はチームにとって、非常に苦しい。(紙面から)
2013年04月24日
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鬼門関係ない!阪神・福留、古巣に意地タイムリー (セ・リーグ、中日15-3阪神、4回戦、中日3勝1敗、23日、ナゴヤドーム)阪神は鬼門・ナゴヤドームでの今季初戦で、中日に3-15と大敗。連勝も4でストップした。ただ、悪夢のような夜にも光明はある-。古巣相手に七回、福留孝介外野手(35)が意地の弾丸適時二塁打。虎の悪しき歴史とは無縁の男が、きょうこそ、やり返してくれるはずだ!! ぶぜんとした顔で、足早にバスに向った。古巣に大敗し、最後は主力を下げる余裕すら見せられた。九回二死一塁ではハーフスイングの微妙な判定で三振。ゲームセット…。福留の移籍後初のナゴヤドーム“がい旋”は悔しい結果となった。 「入ってない」 試合後に発したのは、ひと言だけだ。2-12で迎えた七回。二死一、二塁で、中日のエース・吉見から右中間へ大飛球を放った。オーバーフェンスにあと数十センチ届かず。2試合連続安打となる適時二塁打は鋭くフェンスを直撃した。ただ二走・大和に続いて一走・鳥谷も本塁を狙ったが、タッチアウト。入っていないものは入っていない-。「惜しかった」という報道陣の質問を遮るように言い放った後は、ノーコメントを貫いた。 にじむ悔しさ。5連勝を逃したどころか、12点差の大敗。あしたこそ、やり返す。燃えない選手などいないはずだ。 福留自身、打撃に確かな上昇の兆しが見える。四回先頭でも、ルナに好捕はされたが、三塁へ痛烈な当たり。外角球に対し体を開かず、強く打ち返せていた。水谷チーフ打撃コーチは、「しっかりスイングできている。(七回も)すごい打球やったやろ?」と、打撃内容に納得の表情だ。3番・鳥谷もマルチ安打で、4番・マートンは好調キープ。クリーンアップがつながれば、得点の流れは必ず作れるはずだ。 2007年まで9年間在籍した中日時代のホーム。試合前には、元チームメートや関係者とあいさつを交わした。昨季虎はナゴヤDでチーム打率・228と苦戦し、2勝9敗1分け。昨季に限らずここ4年連続で負け越すなど、鬼門・ナゴヤDは阪神の“伝統”だ。ただ福留は違う。 同地で通算打率・318、83本塁打、292打点。和田監督が「(福留はチームが)ナゴヤで打てていないという影響はないだろう」と試合前から期待を寄せれば、本人も、「(中日時代)本拠地だったし。明るい。ボールが見やすいと思うけど。外でやるより楽」と話すほど、慣れ親しんでいる。タテジマの“忌まわしき過去”など、関係ない。ここまで21試合、打率・159も、打点16はチームトップ。このままなら、シーズン109打点ペースだ。 4連勝中と波に乗りかけたチームは、思わぬ大差で敗戦した。ただ11安打で3点を返した事実は必ず、24日につながるはずだ。昨年までとは違う。希望を抱かせる福留のバット。まだ貯金は2。8年ぶりのV奪回に、鬼門克服は避けて通れない。その中核を背番号「8」が担う。(山田 結軌)
2013年04月24日
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阪神情報満載!「週刊激虎」第4号23日発売! サンケイスポーツでは阪神情報満載の「週刊激虎」(ゲキトラ)第4号を23日発売。 ヤクルト、西武を率いて計4度のリーグ優勝、3度の日本一に輝いた名将、広岡達朗氏の提言は「自然に準じて生きる」。阪神OB上田二朗氏は背番号「16」を受け継ぐ安藤優也にエールを送りながら若トラに檄。サンケイスポーツ専属評論家、山崎慎太郎氏の投球フォーム解析は岩田稔です。 表紙を飾っているのは新井貴浩。右肩痛を乗り越えて復活した元4番の意地と誇りとこだわり、そして「兄」ならではの気遣いを、編集委員上田雅昭がおなじみの「激筆」タッチで伝えます。「虎番が見た」は西垣戸理大が、4・20ヤクルト戦で555日ぶりの勝利をあげた小嶋達也を昨季までの6年間の苦闘を振り返りながら紹介。「若トラ通信」はD6位・緒方凌介外野手(東洋大)です。 プレゼントは「ウル虎の夏 2013」限定グッズのフェイスタオル。日高剛捕手のサイン色紙。“新しい日本酒”「コールド大関」。読んでオモロイ、読めば得する一冊です。 【「週刊激虎」(ゲキトラ)発売要項】毎週火曜日。定価300円(消費税込み)。タブロイド版、28ページ。 【発売場所】京阪神地区の主要コンビニ、駅売店。産経新聞販売店からもお届けできます。 【購読のお問い合わせ】(電)06・6633・9432(10時~17時、土日祝日を除く)。 【電子版】スマートフォン、タブレットでも読めます。30日間で1200円(Android端末、Amazon端末は税込1260円)。産経新聞アプリ(iOS端末をお使いの方は「産経新聞HD」)で購読できます。それぞれのアプリマーケットから、産経アプリをインストールしてください。世界のどこからでもゲキトラ!! お問い合わせは産経デジタル メディア・サポートセンター(電)0120・200・188。メールはnv‐qa@sankei.co.jp(紙面から)
2013年04月23日
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【虎のソナタ】藤浪の「勝利球プレゼント」冗談でホッ この日、阪神は移動日です。甲子園では投手指名練習だけでした。 “だけ”という表現は適当ではない。長友孝輔によると「藤浪、メッセンジャー、スタンリッジ、榎田、あ、それに能見さんです」 この短い長友記者のことばに、阪神の好調さがほのかに漂う。というのは、まず「藤浪晋太郎投手」の名前を言うのは彼が藤浪投手をズッとおいかけてきたこともあるが、阪神の投手陣のイメージとして、実はイの1番に「藤浪晋太郎」がでてくるところがウレシイ。これがボカスカKOの連続だったら一番最後になるはずである。そして、一連の名前を聞いて思わず筆者が思ったことは“ホホウ…豪華だナ”でした。 どこがデリシャスなんじゃ? 言わせてもらうけど、アノ巨人をキャンキャンいわせた連中ですゾ。この日本、いや世界、宇宙にだって他にいるか? しかも堂々の「巨人キラー」だっているんだゾ。それに藤浪…まだ安心できない? 誰がそんなことぬかしてるんだ。あのマウンドでは、まだスリムでシュッとしてるから日本舞踊の『藤娘』でも舞わせたら似合いそうだけど藤娘じゃない。藤浪だ。 おいコラ、CDのビヤ樽三木建次よ。「当番でも試合が無いときは軽く食事をすることにしてる」とか、なんとかいってJR福島駅前で吉野家の牛丼280円、ホラ北大路欣也が、まじめくさって食っているアレを食ってたことはちゃんとお見通しなんだゾ。 「こういう時は絶対に負けないから大丈夫」とはわけがわからない。で、とにかく出稿会議でも、いつもならビヤ樽三木を八つ裂きにしてパン粉をまぶして天ぷらにする局長がニコニコ。 みんながホカホカしてるのは、やはり阪神が好調だからだと思う。 「いや、逆にいま一番気苦労が多いのは広報の中村泰広さんじゃないですか?」と長友はいう。藤浪という“金の卵”の担当。中村さんは小、中では関本賢太郎選手と同級生。郡山高で甲子園出場。慶大で活躍。日本IBM野洲に進み、02年ドラフト4位で阪神入り。その後、日本ハムに移籍し、再び阪神の育成選手として1軍をめざすも左ひじの故障に苦しみ09年にユニホームを脱いだ苦労人だ。12年1月から球団で広報をつとめているまじめ一徹の人物。 その中村さんが前日、藤浪投手が勝利インタビューで「ウイニングボールは読者プレゼントにしましょうか?」とジョークを言った。中村さんは驚いた。それでインタビュー後、長友らに「あれは冗談だからね、早トチリしないでくれよ」とマジ。多分、中村さんはこういう話にはダボハゼみたいに食いつく編集局長がサンスポにはいるので心配になったらしい? ところが、うまい具合に我が局長は栃山直樹の結婚式に出ていたからダボトラになっていたのだ。 「それでこの朝、各紙とも藤浪投手のウイニングボールの話はジョークとして紹介されていて…」。中村さんはホッ。むしろ藤浪クンがそれだけ“余裕”がでてきたことを喜びたい。 和田阪神は春らんまんなのです…。(紙面から)
2013年04月23日
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虎・能見、先陣へ「完投できれば一番いい」 目標は完投勝利-。阪神・能見篤史投手(33)が22日、甲子園での投手指名練習に参加。23日の中日戦(ナゴヤD)の先発に向けて、最終調整を行った。チームは9連戦に突入するが、先陣を切るエースは完投して救援陣の負担を減らすことを誓った。 4連勝と波に乗るチームに待ち受ける9連戦。ここで大きく勝ち越せば、さらに勢いがつく。その初戦を任された能見が出した答えは、ただ勝つだけではなくリリーフ陣の負担を減らすための完投だった。 「基本的には勝つことが大事だし、点を取られることがなければ負けることはないので。完投できれば一番いいですし」 ここまで20試合を消化し、虎投のチーム防御率は12球団トップの2・01。なかでも、勝利の方程式の「AFK」安藤、福原、久保の3人で計26イニングをわずか1失点。防御率にすると、0・35と驚異の数字だ。 ただ、唯一の不安材料は3投手とも年齢が30歳以上。中継ぎ左腕の加藤、筒井も30歳代だけに、できるなら酷使したくない。中西投手コーチも「全員が3連投、4連投するのは困る」と先発投手陣に注文。ベテランが多い虎投で9連戦を乗り切る方法について、同コーチは「そのために火曜日、能見で入っている。いいスタートをエースが切ってくれれば、いい形で乗り切れる」と続けた。 この日は、ダッシュなど軽めの調整で切り上げて名古屋に移動した左腕は「とりあえず先取点を取るまではがんばらないと。粘れるようにはしないといけない」と力を込めた。 昨季ナゴヤドームでチームは2勝9敗1分けだが、能見は2試合で1勝0敗。10イニングで防御率0・00と相性は抜群だ。虎の連勝をさらに伸ばすために左腕は、九回までマウンドにあがる。(西垣戸 理大)
2013年04月23日
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【タイガースに恋して】飯星景子、Gホメ殺して虎勝った! タイガースイエローの血が流れる本物の阪神ファンに贈る、虎党キャスター、飯星景子さんによる特選コラム「タイガースに恋して」は3年目に突入。昨年、観戦試合で連敗が続いたが、今季はチームも好調で白星連発。G倒を導く、飯星版「勝利の方程式」を発見した。 「必死のパッチ」を最初にお立ち台で口にしたのは、今をさかのぼること2003年、昨年まで打撃コーチを務めていた片岡篤史さんです、って小ネタから始めてしまいました今シーズン最初の「タイガースに恋して」。 すでに神宮の開幕戦に始まり、藤浪投手の初登板、京セラドームの松田聖子さん始球式に始まった西岡選手サヨナラ、そして先週の東京ドーム榎田投手の八回途中までの2安打ピッチングを見てきましたよ! いやぁ、4月にしてすでに4戦3勝です。昨年、あれほど球場に通ったのにもかかわらず初勝利が金本さんの引退が決まった9月過ぎだったことを思えば夢のよう。うれしいです。 4月18日の東京ドームの試合なんてね、昨年の記憶があまりに鮮明なものだから、さすがに甲子園では負けなくてもドームの呪縛はでっかいかぁ、と正直ドキドキもの。もし負けるならサクっと投手戦で早く終わろうよ、などという「あなた本当にファンですか?」というか、いや、むしろファンだからこそ防衛本能が働いてしまったようなことを思いつつ臨んだわけです。 が、一杯目のビールを飲み終えないうちに鳥谷選手のタイムリー三塁打や福留選手のタイムリーが飛び出して2点先制。投げては榎田投手がたった8球でチェンジ、うは。こ、これは、ものすごーく幸先がいい? 自分たちの席の前にはあきらかなGファンの3人連れ。点が入って狂喜乱舞するタイガースファンを珍獣を見る面持ちで眺めていらっしゃる。いや、あの、その、ここ三塁側ですから。 しかし2点差ではまだまだ心もとない。イケイケでいきたいところだけれど、二回はさすがに下位打線、調子の悪そうな沢村投手といえどもキッチリ3者凡退に抑えられました。 一緒に行った友人が沢村投手の私生活の話を始めそうになったので、反動でなんとなく私が彼をかばうような展開に。ひたすら速球を褒めフォークを褒め倒したら、あら、いつの間にかマートン先生が2ラン。 もうね、その瞬間、この日のゲン担ぎアホアホテーマは決まりました。「ジャイアンツを褒め殺す!」。あとはひたすら出てくるG選手を褒めまくり。褒めるネタがなきゃ名前まで称賛する始末。おかげで勝ちましたよ(いや、そうじゃないから)。今度、この作戦のためにちょっとG選手の小ネタでもさがしときますか、アホでしょ~と笑いつつ、結構真剣に考えている自分。(飯星 景子)
2013年04月23日
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藤浪援護や!阪神・新井、五回先制1号V弾 (セ・リーグ、阪神5-0ヤクルト、6回戦、阪神4勝2敗、21日、甲子園)聖地の青空に、高々と舞い上がった白球がよく映えた。左中間へと伸びていった打球が、そのままスタンドへと突き刺さる。大歓声の中、新井が悠々とダイヤモンドを一周した。今季1号ソロを含む4打数3安打3打点で、藤浪を援護した。 「藤浪も頑張っていたし、いい結果が出たね。(投手コーチの)中西さんからも『点を取れ』って言われてたんでね」 今季初めて上がったお立ち台。手に残る感触が笑顔にさせた。猛打ショーの幕開けはスコアレスで迎えた五回先頭だ。ヤクルト先発・八木が投じた7球目、外角の136キロの直球をたたいた。打球は一直線に左中間席へ。均衡を破る一発に、一塁ベンチで黄金ルーキーも「やった!!」と叫んだ。 第3打席の六回二死一、二塁では内角高めのボール球に腕をたたみながら左前へ適時打。八回一死三塁でも三遊間を破るタイムリーを放ち、今季初の猛打賞。通算安打数を1697本とし、並んでいたミスタータイガース・藤村富美男氏を抜いて歴代77位。昨年の8月17日のヤクルト戦(神宮)以来となる1試合3打点に、和田監督も「出遅れた分を取り戻す状態になってきた。新井の状態が上がると打線もすごく厚みがでる」とうなずいた。 4月上旬。水谷チーフ打撃コーチの助言で、構えたバットを少し投手側へと傾けるフォームに変更した。だが、すぐに結果は出ない。それでも、「やっとることは間違っとらんからな」といわれた言葉を信じ、打席に立ち続けた。そしてこの日、灯った3つのHランプ。水谷コーチが「続けていってくれれば」と言えば、新井も「自分としては上がってきている。結果として出てうれしい」。その背中には、もう悲壮感はない。背番号「25」のバットで、チームをさらなる快進撃に導く。(西垣戸 理大)
2013年04月22日
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兄に続いた!虎・新井良、六回ダメ押し打 (セ・リーグ、阪神5-0ヤクルト、6回戦、阪神4勝2敗、21日、甲子園)兄に続いた。阪神・新井のタイムリーで2-0とリードを広げた直後の六回二死一、二塁。新井良が高めストレートを弾き返した。三遊間を破る一打で3月31日のヤクルト戦でてこずった先発八木をKO。4月5日以来の打点で、藤浪を援護した。 「兄貴が打ったから、その勢いで打たせてもらいました。チャンスで打てたし、1回打って、いい流れで打たせてもらった。感じはその前もよかったけど、整理して打席に入った」 兄が先制ソロを放った直後の五回にも左翼線に二塁打を放っており、今季3度目のマルチ安打を記録。虎党は良太の復調を確信した。 「2点より、3点。晋太郎もゼロで抑えていたから、何とかしてやりたいと思った」 ルーキーがスコアボードに「0」を並べる。19歳に2点のリードだけでは…。藤浪がプロ初先発した3月31日のヤクルト戦(神宮)では初回、先頭打者のゴロ処理をもたつき失策。先制点につながり、足を引っ張った。何としても借りを返したかった。 5日の広島戦(マツダ)で痛めた左太もも裏肉離れはまだ全快とはいかない。左前打を放った六回には代走坂を送られた。それでも開幕4番に指名した和田監督は信頼を置く。 「1軍に上がって、試合に出ながら状態を上げていってもらいたい。今6、7番を打っているけど、そこらへんを打つ選手じゃない。もっと状態をあげて(起用法を)迷わせてほしい」と兄とともにクリーンアップを奪回することを求めた。 新井良は「結果が出たからそう言われるけど、足をやる前から(状態は)悪くなかった」と話した。階段を再び昇り始めた背番号「32」。フルスイングを取り戻せば、猛虎打線が復活する。(渡辺 洋次)
2013年04月22日
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虎将“就任初”4連勝!「藤浪につきる」 (セ・リーグ、阪神5-0ヤクルト、6回戦、阪神4勝2敗、21日、甲子園)阪神・和田豊監督(50)が就任2年目で初の4連勝に成功した。ドラフト1位・藤浪晋太郎投手(19)=大阪桐蔭高=がヤクルト打線を7回2安打無失点に抑え、壁をぶち破った。球団内で藤浪の名前を今夏の球宴出場のマークシートに載せるかどうか、検討されていることが判明。高卒1年目での球宴出場の可能性が出てきた。 タクトを振って、164試合目。通算7度目、今季2度目の挑戦でついに“壁”を破った。藤浪がゼロを刻み続け、新井ブラザーズが快音を奏でた。就任初の4連勝! 和田監督の声が弾んだ。 「藤浪につきる」 貯金「3」は昨年の4月28日以来。第一声が孝行息子への賛辞だった。 「どこまで成長するのか非常に楽しみにしている」。登板4試合で2勝目を挙げた藤浪への能力に脱帽。同時に高卒新人らしからぬ大人びた投球に目を見張った。 「今はペース配分というか押したり引いたりしながら投げている。七回でもまだ余力はあった。打者との駆け引きであったりポイントをしっかり抑えている」 開幕ローテではや2勝。順調すぎる活躍が球団内に“うれしい誤算”をもたらしている。 それは球宴だ。今年は3試合(7月19日札幌D、20日神宮、22日いわき)が予定されている。球団は5月の連休明けにもファン投票用紙へのノミネート選手を提出する流れ。先発投手3人を選ぶ決定権は和田監督にある。球団幹部は「まだ決めていない」と説明し、藤浪の父・晋さん(49)も「それはめっそうもない。ローテで投げさせてもらえているというだけでありがたい」と恐縮したが、2勝はメッセンジャー、榎田と並んでチームトップだ。この日、規定投球回数に到達し、防御率0・86はリーグ3位。高卒新人投手が1年目で選出されれば阪神では1967年の江夏豊以来の快挙となる。高卒右腕から球宴休みがなくなるのも痛し痒し。将の決断にも注目だ。 23日から始まる9連戦のスタートは中日戦(ナゴヤD)。昨季2勝9敗1分で4年連続負け越し中の鬼門に向けて「昨年も1度も4連勝がなかったので『4』で止まらないようにナゴヤドームでしっかりと戦っていく。初戦が大事になってくる。そこをしっかり戦って勝てるようにやっていく」と力を込めた。藤浪で流れに乗る。独走巨人に待ったをかける。(阿部 祐亮)
2013年04月22日
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虎・藤浪“セ界初”高卒ルーキー4月2勝! (セ・リーグ、阪神5-0ヤクルト、6回戦、阪神4勝2敗、21日、甲子園)最強新人や!! 阪神のドラフト1位・藤浪晋太郎投手(19)=大阪桐蔭高=がヤクルトを7回2安打無失点に抑え、プロ2勝目を挙げた。高卒新人の4月2勝はドラフト制導入後、江夏も桑田もできなかったセ・リーグ初の快挙。余力を残しての83球降板に「完投できました」。和田政権初の4連勝で貯金3。どえらいやっちゃ!! サクセスストーリーが止まらない。プロ初星からの連勝で、高卒新人ではセ史上初の「4月2勝」をつかんだ。伝説の左腕江夏豊も、甲子園の元祖怪物、桑田真澄もできなかった偉業を成し遂げた藤浪は、2度目のお立ち台で大喝采を浴び、自信満々に胸を張った。 「きょうは余裕があったので、ハイ。完投しろと言われたらできたんですけど…。リリーフの方が頼もしいので、しっかり抑えてもらいました」 3度目の先発で最長となる7回を2安打無失点、4三振。球数もわずか83球で、七回にも149キロを計時。確かに余力を残していた。もっともっと見たい!! と思わせる投球を初回の先頭打者から演じた。上田への2球目はこの日最速の151キロをマーク。剛球で押し、宝刀カットボールもキレた。 三回先頭の森岡の当たりを、左翼マートンが目測を誤って左越え二塁打とされ初安打を許したが、冷静沈着。続く中村をカウント2-2とすると、焦らすようにスパイクのひもを結び直してひと息つき、後続を断った。「調子自体は良くなかったですけど、無理に三振を狙いに行かずに、力を抜いて、コーナーを突くというよりも、ストライクゾーンで勝負して行こうと思いました」。よく動いたという直球を巧みに利用して打たせて取った。 甲子園の公式戦ではプロ入り後、13イニング連続無失点の2連勝だ。高校時代も含めると31イニング連続無失点。聖地連勝記録も「11」となった。甲子園を自らの庭のように闊歩し、“フジナミ王国”にしてしまう。 球界のメッカに不敗伝説を打ち立てる剛腕も、聖地を目指すマンガから刺激を受けていた。プロ入り後「ダイヤのA(エース)」をオトナ買い。全35巻を虎風荘の自室に持ち込んだ。前田健(広島)や中田翔(日本ハム)ら多くのプロ選手が、強豪校に飛び込んで野球にすべてを捧げる主人公の姿に共感し愛読する作品だ。虎の黄金ルーキーも新生活の友として選んだが…。春夏と甲子園を制し、プロになってもこの球場に愛され続ける藤浪の生き様以上に“よくできた物語”などあるだろうか。事実は大人気マンガよりも奇なり。藤浪ストーリーこそ、大ベストセラーだ。 お立ち台の最後には「これだけのタイガースファンの方が応援してくださっているので、自分としては力になります」と深く頭を下げた。今年の1字には「磨」を選んだ。原石の期間を早々に通り過ぎ、ダイヤになる日もそう遠くない。和田阪神初の4連勝に導く最高の勝利で、その輝きにさらなる磨きがかかってきた。(長友 孝輔)
2013年04月22日
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阪神・藤浪プロ2勝目!甲子園の申し子だ! (セ・リーグ、阪神5-0ヤクルト、6回戦、阪神4勝2敗、21日、甲子園)阪神のドラ1・藤浪が7回2安打無失点でプロ2勝目を挙げた。新井貴はソロ本塁打を含む3安打3打点と猛打賞の活躍だった。 藤浪がプロ3度目の先発登板。相手はプロデビュー戦となった3月31日(神宮)に6回2失点(自責1)でプロ初黒星を喫したヤクルト。「1回目、負けたので、2回目は負けないようにしたい」とリベンジを誓ってマウンドに挙がった。 一回、先頭の上田を三邪飛。三輪を左飛に打ち取ると、ミレッジからは151キロの直球で空振り三振を奪い、三者凡退。三回には森岡にこの日初安打となる左越え二塁打を浴びたが、後続を打ちとると四回からは3イニング連続で三者凡退に抑えた。 すると打線がルーキーを援護した。五回、新井貴が先制のソロ本塁打。六回は大和が安打で出塁すると、鳥谷は四球を選び無死一、二塁。マートン、福留は倒れたが新井貴が左前へ運び追加点。さらに新井良にも適時打が飛び出し3点目を奪った。 藤浪は七回、ミレッジにこの日2本目の安打を浴びたもののバレンティン、畠山を抑えて7回無失点で降板。八回は安藤、九回は筒井がヤクルト打線の反撃を封じた。藤浪は大阪桐蔭高では甲子園で9勝0敗。プロ初勝利を挙げた前回登板(14日、DeNA戦)に続いて公式戦“甲子園11連勝”となった。(速報)
2013年04月21日
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虎・鳥谷、先制二塁打「主導権握りたいと」 (セ・リーグ、阪神1-0ヤクルト、5回戦、阪神3勝2敗、20日、甲子園)攻める姿勢が体を前に突き動かした。一回一死一塁。強いライナーが、ワンバウンドし、右翼フェンスで跳ね返ると、バレンティンが打球の処理に手間取る。鳥谷は、勢いよく二塁を蹴ったが、三塁で惜しくもタッチアウト。しかし、スコアボードに入った「1」をチーム一丸で守りきった。 「先につなげる気持ちだった。きのうの勝ちもあったし、流れをこっちのものにして、主導権を握りたいと試合前から考えていた」 キャプテンは、冷静に振り返った。前夜は、延長十二回、福留のサヨナラ満塁本塁打で劇的勝利。これをチーム浮上のきっかけにしたい。六回まで無安打投球を続ける小嶋を守備でもバックアップ。「せっかくだからノーヒットノーランしてほしかった」。6度の遊ゴロを確実にさばき、守りでももりたてた。 和田監督は「非常にいい形で大和が走って、トリがホームまでかえってこれるような打球を飛ばしてくれた。チームをどんどん引っ張っていってくれれば」と、鳥谷をたたえた。 この日の試合前練習は前夜の4時間38分の激闘による疲れを配慮して30分短縮されたが、ティー打撃の時には、体のバランスを整えるために右打席に立った。実は、その右打者・鳥谷が、周囲を驚かせたことがある。 例年1月に自主トレをともにする井口(ロッテ)は「トリの右はすごい。あの力感はハンパじゃない。見たらきっとビックリするよ。左打ちなのがもったいないと思うくらい」と明かす。ロングティーでは清田(ロッテ)、竹原(オリックス)ら“本職の右打者”をしのぐ飛距離。その野球センスに仲間は目を丸くした。 前日19日はスタメン野手で唯一ノーヒットで打率は2割台前半。「そういうことは一切気にしない。1年間戦っての個人成績。場面、場面に応じたバッティングをすることだけを考えている」。今は好調な4番・マートンへつなぐことを意識している。 「あした(21日)も勝ったら4連勝。(23日から)9連戦もあるし、いい形でやっていきたい」 ヒーロー左腕と並んだお立ち台。巨人追撃へ、打の中心となるのは背番号「1」だ。(山田 結軌)
2013年04月21日
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福原が久保が!虎の子1点守り切った (セ・リーグ、阪神1-0ヤクルト、5回戦、阪神3勝2敗、20日、甲子園)守護神にとって、これほどしびれる場面はないだろう。1-0の九回。そして勝ち投手の権利を持つのは、2年ぶりの白星がかかった後輩だ。それでも、マウンド上の久保はいつも通り、ひょうひょうとしていた。 「プレッシャー? 仕事の内容は変わらないですよ。1-0と3-0では違うんですけどね」 先頭の宮本を146キロの直球で二ゴロに抑えると、一発のあるバレンティンはスライダーで右飛。最後は畠山を二ゴロに仕留めた。今季2セーブ目をあげ、登板5試合連続無失点、防御率は0・82だ。 「(抑えは)だいぶ慣れてきました。ブルペンでも20球も投げていない。省エネですね」 守護神を託された今季、キャンプ前は「50、60球で肩を作っていてはつぶれる。30、40球程度で自分のボールが投げられるように対策している」と話していた。先発からの転向で、気にしていたのがブルペンでの球数。それが、目安を大幅に下回る20球で仕上げた。確実に体が慣れてきた証拠だった。 そんなクローザーにタスキを渡したのが、セットアッパーの福原だ。小嶋の後を受け、八回に登板。二死から川島に中前打を許すも、二盗を小宮山が刺し、きっちりゼロ。今季8試合でいまだ無失点だ。「コジ(小嶋)ががんばっていたんで。いい形で久保につなげました」。 盤石リレーで、昨年9月19日のDeNA戦(甲子園)以来となる1-0の勝利を完結させた。(堀 啓介)
2013年04月21日
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小嶋555日ぶり勝ち星!虎3連勝&貯金2呼んだ (セ・リーグ、阪神1-0ヤクルト、5回戦、阪神3勝2敗、20日、甲子園)虎投に救世主や!! 阪神は、今季初先発の7年目左腕、小嶋達也投手(27)が7回1安打無失点の快投。2011年10月以来、555日ぶりの勝ち星をつかんだ。チームも3連勝で、貯金は今季最多の2。21日は、藤浪晋太郎投手(19)が燕をキリキリ舞いさせて、巨人を追撃や!! もう、かつての小嶋はいなかった。お立ち台へ登り、コールが鳴り止まないスタンドを見渡した。555日ぶりに味わう勝利。お尻のポケットは、ウイニングボールで膨らんでいた。左腕が大きな1勝をつかんだ。 「きょうダメだったら次はないと思っていました。1軍に上がったらしっかり結果を出せるようにやってきたので。すごく久しぶりで嬉しかったです」 2011年10月13日の横浜戦(横浜)以来の白星。同学年の小宮山のミットを目がけて、おもいっきり投げ込んだ。 「僕が初登板で、小宮山も初先発だったので、いろいろと話をして『やったろう!』と言っていました。うまくリードしてくれて」 真っすぐのキレ、チェンジアップ、カーブも冴え渡る。緩急を使った投球で燕打線を六回まで無安打ピッチング。七回先頭のバレンティンに三遊間を破られて大記録達成はならなかったが、二死一、二塁で代打・岩村を一ゴロに斬った。7回1安打無失点。115球の熱投だった。和田監督も「正直、そこまでいい投球をしてくれるとは思っていなかった。小宮山のリードによるところが非常に大きいと思う」と27歳バッテリーを絶賛した。 希望枠で入団して7年目。1軍で結果を残せなかった理由は制球難だ。今季、虎に復帰した久保2軍チーフ投手コーチと“投球フォーム改造”に着手。「(相手の)嫌がられるフォームを追求して制球を乱していた」。投げる際に左打者の背中側へ右足を踏み込むようなインステップを矯正。プレートに置く軸足の位置も一塁側から三塁側へと変えた。自分が一番いいボールを投げるには、どんな投げ方がベストか-。能見の投球フォームのビデオなども繰り返し見た。そのおかげで右打者の胸元をえぐるスライダーの制球とキレが抜群によくなった。 甲子園には妻、2人の愛娘、両親が観戦に訪れた。4歳になった長女は最近、テレビで野球中継を見ると「パパがやってるヤツだ!!」とはしゃぐ。「そういうのは励みになる。娘にソフトボールや野球をやらせようとは思わないけど」と照れ笑いだが、やっと「パパがやってるヤツ」ではなく「やってるパパ」を見せられた。 不調の岩田に代わって巡ってきたチャンスで結果を残した左腕が「あしたも勝って4連勝できるように、応援よろしくお願いします!」と声を張り上げた。3連勝で貯金2に和田監督も「やっと流れが来た感じがするんで、あしたしっかり戦っていきたい」。小嶋が勝利のバトンを藤浪に渡した。巨人に待ったをかけられるのは虎だけだ。 (長友 孝輔)
2013年04月21日
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必死の0封継投6人衆!虎将「よく抑えてくれた」 (セ・リーグ、阪神7x-3ヤクルト=延長十二回、4回戦、2勝2敗、19日、甲子園)ひたすらに耐えたリリーフ陣が、最後の歓喜を呼んだ。先発メッセンジャーの突然の乱調から、6人が無失点リレー。その中でも、殊勲者は安藤。2イニングをパーフェクトで切り抜けた。 「2イニングは頭にあった。状態はいいんで、1人1人を何とか抑えようと思った」 3-3の延長十回から登場。先頭の上田を左飛に打ち取ると、4番・畠山を真っすぐで、5番・バレンティンをスライダーで連続三振。続く十一回の先頭の代打・宮本にも真っすぐで空を斬らせ圧巻の3者連続三振。反撃の下地を作った。 中西投手コーチは「中継ぎ陣は、きょうに限らずいい投球をしている。それぞれ持ち味を生かしている。特に安藤はコントロールを生かしてな」と、今季7試合で7回2/3無失点のベテランの安定感を絶賛した。 3点を奪われたあとメッセンジャーに代わった加藤が、六回一死満塁を切り抜けると、歳内、福原、久保、安藤、筒井が必死に「0」をつなげた。 主役はもちろんサヨナラ弾の福留だが、継投6人衆も、その立役者に他ならない。和田監督は「(リリーフ陣の頑張りに)尽きる。よくリリーフ陣が抑えてくれた」と称えた。安藤(A)、福原(F)、久保(K)の「AFK」を軸とした中継ぎが、これからも虎を勝利へと導いていく。(栃山 直樹)
2013年04月20日
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虎・西岡、猛打ショー!福留のサヨナラ呼んだ (セ・リーグ、阪神7x-3ヤクルト=延長十二回、4回戦、2勝2敗、19日、甲子園)この男のヒットは単なるヒットではない。西岡が延長十二回に3本目のヒットを放った。今季3度目の猛打賞で福留の劇的サヨナラ満塁弾をお膳立てした。 「僕が塁に出たら、あとのメンバーがいい打順だとわかっているから、四球でも何でもいいから塁に出ようと思ってました」 延長十二回、左打席に入った背番号「7」は一死走者無し、カウント3-1から133キロのシュートを右前へ運んだ。絶対に諦めない-。最後の攻撃。勝利に向かって、ナインの心に火をつけた。その後、大和、俊介がヒットを放ち、二死満塁。ドラマチックな幕切れを演出した。 「その前も悪い打席じゃなかったし、いい感じで打てました」 ヒーローを本塁で出迎え、手荒い祝福を浴びせると、肩を抱いた。 六回までの3打席はとらえた当たりもあったが、遊ゴロ、投直、投ゴロ。先頭打者となった八回にはヤクルト3番手、ドラフト1位右腕・石山泰稚投手(ヤマハ)の129キロのストレートを左前に弾き返し、プロの洗礼を浴びせた。10打席ぶりの安打を記録すると、ここからエンジン全開だ。延長十回も先頭で変化球を中前へ。八回から猛打賞を記録し、勝利への執念を見せた。 6打数3安打で打率は・362(リーグ4位)まで上昇した。初めてのセ・リーグ、3年ぶりの日本球界で堂々の数字を残している。さらに3度の猛打賞のうち2度はヤクルトから。対戦打率は・421とツバメにはめっぽう強い。 「こういう試合が増えていくことで3点、5点取られても諦めずに戦える。チームが強くなっていく。大量得点を取られても諦めない」 福留と強力タッグを組み、巨人を追撃する。精悍さが増した顔つきで語った西岡が見つめているのは頂点しかない。(渡辺 洋次)
2013年04月20日
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神がかり!虎・福留、娘の誕生日にサヨナラ満弾 (セ・リーグ、阪神7x-3ヤクルト=延長十二回、4回戦、2勝2敗、19日、甲子園)神様、仏様、福留様!! 阪神・福留孝介外野手(35)が延長十二回二死満塁、左翼ポール際にサヨナラ満塁3号を放って、ヤクルトを沈めた。七回にはチーム甲子園1号となる2号同点2ランを放ち、しめて6打点。メジャー帰りのスラッガーの劇弾でチームは連勝、貯金「1」として巨人追撃態勢を整えた。 夜空に浮かぶ白球を見つめながら願った。「切れないでくれ」。3-3で迎えた延長十二回二死満塁。左翼ポール際に打ち上げた飛球は、そのままポールを直撃した。福留は一塁をまわると両手を突き上げた。ホームベースでは死力を尽くし合った仲間が、手荒い祝福で待っていてくれた。 「ちょっと興奮していますね。何とか決めたいという気持ちで打ちました」 阪神のグランドスラムでのサヨナラ劇は1996年5月1日の横浜戦でグレンが放って以来。タテジマの歴史にその名を刻んだ。サヨナラ満塁弾の記憶は「わからん。ないと思うけどなぁ」と話す通り、野球人生初だった。ここ一番で大仕事をやってのけた。 2度首位打者を獲得したバットマンが試合前まで打率・138。規定打率最下位と、もがいていた。東京から移動しての試合。休む間もなく、グラウンドに出た。午後2時15分から20分間の特打を敢行。関川打撃コーチがiPadで動画を撮影した。イメージと実際の動きのギャップを客観的に把握した。「裏方さんも、コーチの方もひとつになっていろんなことをやってくれる。裏方さんの疲れが取れるような1本になればうれしい」。打撃投手ら、サポートしてくれるスタッフに感謝した。 「結果が出ていないとかは、ゲームに出たら考えない」。そう言い聞かせるが、責任は強く感じていた。18日までの東京ドーム。験担ぎをしてみた。「きょうはこっちからいってみよっと」。中日時代から一塁側通路から三塁ベンチに入るが、そのルートを変えた。 「ちなみに、きょうは娘の誕生日なんだよね」 大切な2歳の記念日に2本塁打。サヨナラのウイニングボールは試合後、本人のもとへ届けられた。大リーグ、カブス時代の2011年に授かった長女・桜楓ちゃんへ、最高のプレゼントになった。1-3の七回一死三塁ではバックスクリーンへ2号2ラン。チームの甲子園1号を放った。1試合6打点は中日時代の2004年以来、9年ぶり。11安打でチームトップの15打点だ。 「打ったあとの大歓声はこのユニホームを着ている選手しか味わえない。あしたはデーゲームなので、早く帰ってまた球場でお待ちしております!」 4時間38分の激闘を見届け、最後まで残ってくれた虎党に応えた。勝利に導くために、新天地を選んだ。8年ぶりのリーグ制覇へ、打線の柱が誕生した夜だった。(山田 結軌)
2013年04月20日
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虎将、救われた!“抜てき”坂の美技絶賛巨人1-8阪神バンザ~イ\( ^O^ )/ バンザ~イ\( ^O^ )/ (セ・リーグ、巨人1-8阪神、6回戦、阪神3勝2敗1分、18日、東京ドーム)決断は「吉」と出た。和田監督は開幕から17試合目にして、初めてコンラッドを先発から外した。58打席で打点「0」の虎新外国人史上ワースト記録を更新する助っ人に代えて、「7番・三塁」に10年目の坂を抜てき。これが、ハマった。 「あれが大きかった。向こうの流れを完全に止められたんで、ビッグプレーだった」 指揮官が絶賛したのは、4点リードの四回二死満塁の場面。村田の三遊間への当たりを、坂は横っ飛びで好捕。二塁へと送球し一走を封殺。打撃だけではなく、守備にも難のあるコンラッドだったら…。そんなチーム状況も加味しての「ビッグプレー」だった。 「必死でやっているだけ。(四回には)打つ方でも1本(中前打)出てよかった」 攻撃面でも圧倒した。クリーンアップが7打点をあげ、大量8点を奪取。「おととい、きのうとやられ放題という中で、ただでは転ばんということだね。大きな収穫があった。きょうに生かせられた」。前日17日、東京ドーム2連敗となった敗戦後に指揮官は「長打を打つポイントが(巨人と)明らかにちがう。感じとって修正しないと…」。打撃ポイントが近く、差し込まれてばかりいた状態を指摘。一回の鳥谷(2球目)、福留(初球)の適時打にあったように、早いカウントからの打撃も低迷打開へのヒントにつなげた。 意地のタクトで敵地3連敗を阻止した。「こういうのをきっかけにして、ガーンといけるチーム状態にしたい」と和田監督。再び上昇気流へと乗っていく。(栃山 直樹)
2013年04月19日
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虎・鳥谷お目覚め!“今季初”猛打ショー巨人1-8阪神バンザ~イ\( ^O^ )/ バンザ~イ\( ^O^ )/ (セ・リーグ、巨人1-8阪神、6回戦、阪神3勝2敗1分、18日、東京ドーム)力いっぱい振り抜いた打球は、甲高い音を立てた。一回一死二塁の先制機。高く伸び、中堅・大田のグラブをかすめてワンバウンドでフェンスにぶつかる。鳥谷はスピードに乗って、三塁に達した。先制パンチで打線全体を目覚めさせた。 「ストライクゾーンはしっかり振っていこうと思っていた。先に点を取れば、自分たちのペースにして、どんどん攻めていける」 3試合9打席ぶりの安打で貴重な先取点をもたらした。さらに三回二死では中前打。五回一死でも二塁・寺内の左をゴロで鋭く襲い、グラブを弾いて中前に運んだ。今季初の猛打賞。4番のマートンと効果的にかみ合い、鳥谷自身の得点も4。大勝を演出した。 試合前練習だ。ティー打撃中にワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表打撃コーチを務め、代表チームでは指導を受けていた立浪和義氏(43)=評論家=からアドバイスを受けた。内容を鳥谷は「間を取るというか、自分の癖みたいなものが出ていたので『もっとシンプルに』ということ」と説明。身ぶり手ぶりの助言にうなずき、打撃ケージに入ると、サク越えを連発した。求めた力強いスイングで勝利に貢献。試合前は打率・211だったが、一気に・246まで上げた。3番打者の上昇は、そのまま攻撃陣の活性化に直結する。 1月の自主トレ中は、左肩にバットを担ぐ構えからロングティーを繰り返した。その中で、パの打点王、李大浩(イ・デホ)とメジャーでMVP、首位打者、打点王を獲得した経験のあるエンゼルスのジョシュ・ハミルトン外野手(31)の名前を挙げた。 「デホも、こうだよねぇ? ハミルトンもこんな感じ?」 打ち方をまねをしたわけではないが、2人のスラッガーに力感あふれるスイングの共通点を見いだす。常にベストを求める姿勢は変わらない。 「去年、なかなかドームで勝てなかった。2つ負けていたので、ひとつ勝ちたかった」 キャプテンのバットで3連敗を阻止。巨人独走を許すわけにはいかない。勢いづけた打線で、8年ぶりのV奪回へ導く。(山田 結軌)
2013年04月19日
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虎“新Gキラー”榎田、緩急自在ピッチ2勝巨人1-8阪神バンザ~イ\( ^O^ )/ バンザ~イ\( ^O^ )/ (セ・リーグ、巨人1-8阪神、6回戦、阪神3勝2敗1分、18日、東京ドーム)三塁側の虎ファンから喝采を浴びた。榎田が巨人戦2連勝。独走を許すまいと“Gキラー”に名乗りを上げた。 「日高さんのミット目掛けて投げました。あまり状態は良くなかった。失投もあったし、それがフライなどになって助かった」 緩急を使って、丁寧に低めをついた三回までノーヒットにG打線を抑えた。最大のピンチは四回。先頭の2番・寺内に四球。5番・ロペスには死球を当てるなど一死満塁のピンチを招いたが、後続を打ち取った。 八回二死一、二塁から村田に左翼フェンス直撃の適時二塁打を打たれたところで降板。今季23回1/3で初自責点となったが、7回2/3を6安打1失点の堂々の内容だ。規定投球回数に到達し防御率0・385で広島・前田健(0・391)を抜いてリーグトップに立った。 11日の登板後、社会人野球の日本新薬でプレーをする弟・宏樹投手(24)から「おめでとう。また頑張って」という祝福メールが届いた。 メールのやりとりはあまり行わない兄弟。「良いピッチングをしたときだけしか送らない。生活がかかっているんで僕なんかとのメールで疲れてはいけないから」と弟が気づかいながらの祝福だった。それにお返しするように13日には阪神2軍との育成試合で登板した弟を激励するために榎田は鳴尾浜に足を運んだ。兄弟で互いに刺激しあって高めている。 「自分がどうこうと言うよりも、あっちがどうこうということ。自分のピッチングをするだけです」 独走する巨人の3つの黒星のうち2つは榎田がつけたもの。先発3試合はいずれも十分すぎるほどの投球を見せた。もはやエース級。2010年のドラ1左腕が輝きはじめた。(渡辺 洋次)
2013年04月19日
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虎・マートン5打点!東京DでGメッタ打ち爆勝巨人1-8阪神バンザ~イ\( ^O^ )/ バンザ~イ\( ^O^ )/ (セ・リーグ、巨人1-8阪神、6回戦、阪神3勝2敗1分、18日、東京ドーム)東京ドームのG止めた!! 阪神はマット・マートン外野手(31)の1号2ランを含む3安打5打点などで巨人を8-1で粉砕し、5割復帰。今季東京ドームで10連勝(1分け挟む)だった宿敵を止めた。昨季は期待外れだった助っ人は4番に座って10試合目。勝負強さも申し分なし!! 頼れるのはアナタデ~ス!! お株を奪う大爆発だ。新4番・マートンが本領発揮だ。ドームの屋根をなぞるように放物線を描き、ユニホームを汚すことなく適時二塁打2本。来日してから初の1試合5打点で東京ドーム無敵を誇った巨人についに土をつけた。 「勝ちたかった。勝ててよかった。巨人に対し、東京ドームで(今季5球団で)初めて勝ったんだよね。(前日前々日と)2敗していたけど、全部勝っていたことは知っていた」 2点リードの三回二死一塁。鳥谷が中前に弾き返して作った勢いに乗った。内角高めにきた沢村のスライダーを一閃し、左翼席中段に着弾させた。今季17試合69打席目での待望の1号で相手右腕をわずか3回50球でKOした。五回一死一塁でも小山から右中間突破の二塁打。締めは六回二死一、二塁で笠原から右翼線を破り、走者一掃。G党は次々と席を立った。 「走者を置いた場面は楽しいし、好きなんだ」 負ければ今季初の3連敗。1、2戦目は投手陣が崩れ、打線も湿った。昨季1勝9敗2分けと苦汁をなめさせられた場所で投打の歯車が狂った。和田監督は不調のコンラッドをスタメンから外した。新井兄弟は午前中に宿舎を飛び出し、神宮室内練習場で特打を敢行。チームにあふれる危機感を十分に感じていた。 心を痛めての敵地入りだった。米国時間15日(日本時間16日)に発生したボストン爆弾テロ。第1戦の練習前、「悲しいことだ」と首を振った。大学時代、夏季リーグが開催されたのが大西洋に面する半島、ケープコッド。そこから車でおよそ1時間のボストンがお気に入りの場所だった。 「ドラフトで指名してくれたしね」。2004年ジョージア工科大からドラフト1巡目でレッドソックス入団。礎となった地の事件にショックを隠しきれなかった。 ヤンキース傘下に身を置く実弟・ルーク内野手(26)とも連絡をとった。公式ツイッターには「楽しむはずの1日が恐怖に変わるなんて…」とつぶやいていた。 鬼門突破とはいかないが、今季本拠地で10連勝中だった相手を叩いてカギは見つけた。和田監督がいう。 「巨人にとってはただの1敗かもしれないが、われわれにとっては非常に大きな意味合いをもつ1勝」 マートンは4番に座った10試合で、打率・349、9打点。勝負強さを見せる。打率・260と苦しんだ昨年の姿はもうない。19日から聖地でヤクルト戦。助っ人は気合満点だ。 「1試合1試合大事にしたい。明日の試合が大事になる。頑張るだけ」 勝率は5割に戻った。鉛色の空気をぶっ飛ばした。さぁ、ここから再進撃や!(阿部 祐亮)
2013年04月19日
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虎・筒井が今季初登板「投げられたのはラッキー」阪神8×1巨人バンザ~イ\( ^O^ )/ バンザ~イ\( ^O^ )/ (セ・リーグ、巨人1-8阪神、6回戦、阪神3勝2敗1分、18日、東京ドーム)キャンプ中に左肩を痛めて出遅れていた阪神の筒井が1軍に昇格し、九回に初登板した。昨季58試合に登板した左腕は、球に本来の切れを欠いたが三者凡退に抑えた。「きょう(1軍に)上がって、きょう投げられたのはラッキー」と収穫を口にした。(共同)
2013年04月18日
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虎・榎田、巨人から2連勝「粘り強く投げられた」阪神8×1巨人バンザ~イ\( ^O^ )/ バンザ~イ\( ^O^ )/ (セ・リーグ、巨人1-8阪神、6回戦、阪神3勝2敗1分、18日、東京ドーム)阪神の榎田が前回登板に続き、巨人打線を封じて今季2勝目を挙げた。珍しく抜け球が目立って5四死球を与えた。それでも昨季まで救援を務めてきた左腕は「走者を背負ってから粘り強く投げられた」と辛抱強くスライダーやシュートを低めに集めて凡打の山を築いた。 プロ初完投、完封も見え始めた八回2死から村田に適時二塁打を浴びて降板したが、3試合に登板して計23回1/3で自責点1と安定感は随一だ。「あそこまで行けて良かった」と謙虚に喜ぶ左腕を、和田監督も「ドームで抑える手本みたいだった」と絶賛した。(共同)
2013年04月18日
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兄ちゃん必死!虎・新井、休日返上特打で滝の汗 必死、必死! 阪神・新井貴浩内野手(36)が15日、甲子園のクラブハウスを訪れ、休日返上でトレーニングをした。室内でのフリー打撃も1時間行い、復調の兆しを激白。ここまで打率・156、1打点、0本塁打。弟でありライバルの良太内野手(29)が16日から復帰するだけに負けられない! 室内練習場の扉の向こうで鬼の形相になっていた。外界と隔絶された密室空間の中で新井がバットを振っていた。他の選手たちが東京に移動していた昼下がり。甲子園で単独でひたすらマシンと対峙した。 「少しずつ、よくなっている。きょうは、やりたいことがあったんで」 午後0時50分。漆黒のバット2本を手にした。左足には自打球防止のフットガードを装着した。乾いた音が響く。ネットにひしゃげた白球が突き刺さる。数百球打っては球をひとりで拾い、またマシンまで運ぶ。その繰り返し。時計の長針が1回転し、クラブハウスに戻る際には顔中に大粒の汗がしたたり落ちていた。ぬぐってもぬぐっても汗が噴き出る。体が疲れていないはずがない。己に負けたくなかった。 「前(9日からの甲子園。3試合連続完封)は、いいカードになったけど、今度は相手(巨人)のホーム。一戦一戦、引き締めていきたい」 スタメン出場へ厳しい戦いが続いている。開幕からは代打要員。良太が故障し、7日の広島戦(マツダ)から「6番・一塁」を任されているが、13試合で打率・156、1打点。一発はなく、打点も開幕戦に挙げただけ。16日の巨人戦(東京D)から良太が戻ってくる。一、三塁の2つの椅子をコンラッドを含めた3人での競争を強いられる。新井自身、一時は打率0割台にまで落ち込んだが、現在3試合連続安打中。トンネルの出口が少しずつ見えてきた今だからこそ、感覚を大事にしたい。 「巨人もいい投手ばかり。空中戦になるイメージではない。いつも通り1点ずつしっかりとっていければいいと思う」 練習は嘘をつかない。新井がそれを証明する。(阿部 祐亮)
2013年04月16日
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虎・能見、東京Dでもゼロ封“G”獄喰らえ! くらえ、ゼロ地獄!! 阪神・能見篤史投手(33)が16日の巨人戦(東京D)に先発する。前回登板の9日の同戦(甲子園)で完封した左腕は15日、甲子園で最終調整後、前回同様一回から飛ばしていく考えを明かした。2登板連続巨人完封となれば、1968年の江夏豊以来。チームの巨人戦の連続無失点記録(30イニング)をさらに更新する。 普段と変わらぬクールな瞳の奥には、闘志がみなぎっていた。16日の巨人戦に予告先発されたのは能見。チームの4試合連続完封の先陣を切ったエースが、今一度、最高の流れを作り出す。 「球場が変わるので、甲子園のようにはいかないと思う。ある程度割り切ってね。ゼロで抑えるのは虫が良すぎると思う」 甲子園で最終調整。ノックを受けるなど、軽めの練習を終えた左腕は冷静だった。戦いの舞台は敵地・東京ドーム。風がない室内球場は一発が出やすいが、試合に臨む心構えは変えない。前回は初回から飛ばしていった。今回はどうする? 「それが変わることはないと思います」。一回から全力で飛ばし、ゼロを重ねる。「0」が9つ並べば、2登板連続巨人完封。1968年に江夏豊が成し遂げて以来の快挙となる。 前回登板の9日の巨人戦(甲子園)では完ぺきと呼べる内容だった。9回を5安打10奪三振無四死球。背番号「14」が得意とするチェンジアップやフォークといった縦の変化ではなく、直球とスライダーを決め球に使った。投球スタイルを一変し、巨人の打者を手玉にとった。分析担当の巨人・橋上戦略コーチに「次の対戦までに対策を考えます」と言わしめた。 この流れに乗り、2戦目先発・スタンリッジに3戦目の榎田、リリーフ陣も好投し、巨人を3試合連続、計30イニングをゼロ封した。山口投手コーチは含み笑い。「1年間で何回も当たる。毎日、騙し合いやから」と話した。前回の配球を“布石”とし、さらに裏をかく方法だってある。 昨季は東京ドームで1勝9敗2分け。巨人は今季本拠地で8勝1分けと無敗を誇るが、勢いは虎にある。12日のDeNA戦でメッセンジャーも完封勝利し、球団記録となる4試合連続無失点試合(3勝1分け)を達成した。15日にはD1位・藤浪晋太郎投手(19)=大阪桐蔭高=が6回無失点でプロ初勝利を挙げる完封リレー。安藤、福原、久保のAFKも安定。チーム防御率は12球団トップの1・95だ。先週は6試合57回のうち失点したのはたった1回という鉄壁ぶりだ。このうねりを作り出したのが先陣を切った能見。負のデータを吹き飛ばす。 新幹線で東上した左腕は「最低限、自分のできることをしっかりやるだけです」と静かに意気込んだ。余力を残さず、第1球からエンジン全開。1イニングずつに集中する。その積み重ねが完封になる。3・5ゲーム差で迎える首位との直接対決。宿敵をねじ伏せ、トップに迫る。(西垣戸 理大)
2013年04月16日
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虎・藤浪の歴史的初勝利に祝福わんさか 14日のDeNA戦(甲子園)でプロ初勝利を挙げた阪神のドラフト1位・藤浪晋太郎投手(19)=大阪桐蔭高=が15日、甲子園で行われた投手指名練習に参加した。スーパールーキーは、同期の日本ハム・大谷翔平投手(18)から届いた祝福メールも刺激に「ここからがスタート」と気を引き締めた。リラックスした表情で次回登板へ歩み出した。 その剛腕で世代を引っ張る。初勝利の夜、多くの祝福を受けた藤浪が、さらなる飛躍を誓った。受け取ったメッセージの一つ一つが、次戦へのエナジーだ。あふれるほどのメールすべてに、丁寧に返信した。受信ボックスには、刺激をくれる男たちの名前が並んでいた。 「大谷からはメールがありましたね。前田健太さんからも『おめでとう』といただきました」 大谷は13日のオリックス戦(ほっと)で右足首を捻挫していたが…。 大谷 「初勝利おめでとう。僕はねんざしちゃって(2軍に)落ちちゃったよ」 藤浪 「ありがとう。早く治して、また戻ってこられればいいね」 ほほえましい大物同士のやりとりだった。 黄金右腕はチームメートにも刺激を与えた。D2位・北條史也内野手(18)=光星学院高=と、大阪桐蔭高の先輩・西田が虎風荘へ戻った藤浪の部屋にやってきた。出先のコンビニから帰ってきた西田はポリ袋を手にしていた。「アイスとお菓子をおごってもらいました」。ささやかなお祝いだが、喜びでいっぱいになった。録画してあったメモリアルゲームを3人で見つめた。 「北條は『1軍うらやましい』とか、ずっと言っていましたね。ヒーロー賞とかももらえますし『ええなあ』ということばかり言っていました」 この日は甲子園で行われた指名練習に参加し、キャッチボール、ランニングなどで汗を流した。次回登板は21日のヤクルト戦(甲子園)となる見込みだ。高校時代からの聖地での連勝記録を「11」に伸ばす。 「まず1勝を挙げられた。ここからがスタートだと思うので。ほっとしたというよりも、ここから始まるぞ、という気持ちになっています」 「感謝」という言葉を好む19歳が、支えられた人々からの祝福を心のガソリンにして、さらに加速する。(長友 孝輔)
2013年04月16日
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阪神・藤井彰、勝負所で猛ゲキ!藤浪初星演出 (セ・リーグ、阪神4-0DeNA、3回戦、阪神2勝1敗、14日、甲子園)ほっこり-。この言葉がピッタリな表情で阪神・藤井彰がベンチ裏に現れた。 「とにかく、勝ってよかったです」 3度目の正直だった。神宮で藤浪は打線の援護に泣き、マツダでは天を恨んだ。実力は当然だが、そこに勝ち運という目に見えぬものがついてくるのがプロ野球の世界。だから女房役は「勝ってなかったし、本人も僕もプレッシャーがあった」と素直な気持ちを吐露した。 ゲキを飛ばしたのは五回だった。勝利投手の権利を得るイニング。1点リードに成功した直後というだけあって、緊張の糸が緩むのを恐れた。「油断せずにスキをみせんと向かって来い」。先頭・中村を中飛に仕留めた後、荒波に左前打を許したが、続く高城の打席で二盗阻止。試合前まで阻止率・100(10企図中1刺)と低調だったが、黄金右腕に向けた闘魂が自分の右肩にも乗り移ったかのようだ。 36歳と19歳。ちなみに身長差は27センチ(1メートル70と1メートル97)。藤井は藤浪に対し、あれやこれやと注文することだけは避けている。「難しいことをいってマウンドに送ってもね」。まだまだ改善の余地がある藤浪のクイックスピードも「僕の方からいうと、ね」と意に介さない。「困ったときは腕を振れ!」。2人の合言葉はこれだけだ。 「だんだんマウンドで覚えてくる。1勝して技術的にも、レベルアップしてくれるんじゃないかな」 五回一死一塁での第2打席は遊撃内野安打を渋く奪い、追加点を演出した。近鉄時代に岩隈(現マリナーズ)らを育てた藤井が、今度は藤浪にうまい飯を食わせる。(阿部 祐亮)
2013年04月15日
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おぉ!虎・藤浪、スクイズ決めて初打点や! (セ・リーグ、阪神4-0DeNA、3回戦、阪神2勝1敗、14日、甲子園)マウンドだけの主役ではなかった。「打者・藤浪」にも、今季最多観衆は酔った。大きな体を「く」の字に折ってバットに当てた白球は、絶妙な軌道で転がった。スクイズを成功させ、プロ4打席目にして初打点を記録。自らを援護した。 「たまたまいいところにいってくれたんで、よかった」 ヒーローは謙遜したが、誇ってヨシの完ぺきなバントだった。1点リードで迎えた五回一死一、三塁。三浦の2球目の真っすぐを、プッシュ気味に一塁へ転がした。三走の新井も好スタート。捕球したDeNA・ブランコは、本塁へ送球すらできない。貴重な追加点となった。 サインについて首脳陣は「作戦上のこと」と口を閉ざしたが、結果的には藤浪の打球を見て、三走が本塁へ発進するセーフティースクイズの形となった。つまり、打球の状態によっては、新井はスタートさえ切れていない。 和田監督は「バントもうまい。いろんな作戦にも対応できる力を持っている。しっかりとバントしてくれた」と6回無失点の投球内容とともに絶賛した。「あまり期待されていないと思う」。打撃に関しては消極的な背番号19だが、甲子園連覇の春夏両大会で本塁打を放った打撃センスは、やはり光るものがあるということ。 加えて山脇光治外野、久慈照嘉内野の両守備走塁コーチの指導で、コツンコツンと地道なバント練習も反復してきた。久慈コーチは「投手の正面に転がすな。ストライクを決めろ。この2点だけは言っている」。注意点をたたき込まれてきた。英検準2級のクレバーな右腕は、本番までにしっかりと“もの”にしていたのだ。 初勝利に初打点。やはり、聖地はこの青年に力を与える。まぶしく照らす。1メートル97の長身を、さらに大きくさせたお立ち台で藤浪は「任せてもらった試合をチームの勝ちに貢献できるように、頑張っていきたい」と締めた。白い歯とともに、虎の未来が輝いた。(栃山 直樹)
2013年04月15日
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さすが先輩!虎・西岡、ダメ押しタイムリー (セ・リーグ、阪神4-0DeNA、3回戦、阪神2勝1敗、14日、甲子園)いつも以上に闘志がみなぎっていた。バットで、グラブで、そして声でも黄金ルーキーを盛り上げた。プロ初勝利を挙げた大阪桐蔭高の後輩、阪神・藤浪とお立ち台に並んだ西岡が、最大級の賛辞を送った。 「非常に(背中が)大きく見えますし、これから長い野球人生、名を刻んでいく投手になると思うので、非常に頼もしいですね」 先輩らしく試合を援護した。0-0の四回だ。三浦から遊撃への内野安打。8試合連続安打で出塁すると、大和の犠打で二進。鳥谷の打球を一塁・ブランコがはじく間にホームを駆け抜け、無失点で踏ん張る後輩へ先制点をプレゼントした。 さらに、藤浪が自らスクイズを決めた直後の五回二死二塁では、三浦のカットボールを中前にはじき返すタイムリー。今季初盗塁となる二盗も決め、大和の適時打で再び生還した。今季6度目のマルチ。得点圏打率も・556(9打数5安打)と勝負強さが光る。 「昨日ね、大阪桐蔭で試合つぶしてしまったんで…」。前日13日のDeNA戦では同校OBの先発・岩田が一回にいきなり6失点。西岡自身も守備で“トンネル”を犯したが、この日は軽快にさばいた。 気配りも先輩の仕事だ。五回、投手の三浦に左前打を浴び、二死一、二塁のピンチを招くと、「落ち着いていけ。リズムで間を置こう」。声をかけると、右腕は次打者を左飛に仕留めた。 「晋太郎の野球人生にとって最高の第一歩だったと思うし、本当に心からおめでとうと言いたい」。そう言うと、満員の甲子園のファンの視線を藤浪に預け、先にお立ち台を降りる粋な演出もみせた。 「(前カードの巨人戦は)ピッチャーが頑張って0に抑えましたが、ジャイアンツの力はそんなもんじゃない。なんとかしがみついていきたい」。後輩の活躍を刺激に、背番号「7」が16日からの巨人3連戦(東京D)で再び大暴れする。(渡辺 洋次)
2013年04月15日
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