全30件 (30件中 1-30件目)
1
「東京のOLは農業好きで、朝から農業で自分磨き」といったキャッチフレーズをもって、新3Kへ熱い討論オフィスビルが立ち並ぶ東京・丸の内で早朝から開かれている「丸の内朝大学」で「農業クラス」が人気を呼んでいるそうなのだ。午前7時30分から1時間という出勤前の時間を有効に利用して、サラリーマンやOLらが自分磨きの場として「農業クラス」を選択しているそうなのだが、日本の農業の現状や課題や食の大切さなどを学んでいるというのだ。「丸の内朝大学」の15あるクラスの中でも一番の人気という農業で、「きつい、きたない、危険」という3Kの代名詞だった農業が、大都会の若者には「かっこ良くて、感動があって、稼げる」新3Kに変化しているというのだ。 いわゆるギャルの間で農業が流行っているらしいのだが、丸の内朝大学」は丸の内近辺の環境と共生した町づくりを目指して、三菱地所などでつくるエコッツェリア協会など3団体が運営しているそうなのだ。町を変えるためにネットワークは「農業を中心として第1次産業を、かっこよくて・感動があって・稼げる新しい3Kの農業に」を合言葉に日本の農業を改革しようと3月に発足されたそうで、生産から消費者の口に届けるところまでを農家が一貫してプロデュースしないといけないと、セミナー開催や大豆のオーナー制度を活用した耕作放棄地解消策などに取り組み、生産者と消費者の出会いの場として不定期にカフェを開いてきたそうで、まず人の意識を変えようと今年4月に開校したそうなのだ。 日本の農業が抱える最大の問題は農家の高齢化なのだが、新しいことにチャレンジできる若い人がいない現状は深刻で、閉塞感が漂う業界になってしまっているそうなのだ。国は新規就農者の支援に取り組んでいるが、実際には新規就農のハードルは高いそうなのだ。ある程度の資金が必要だったり、就農者が土地になじめなかったりすることもあるみたいなのだが、汚いことや嫌なことがあっても、愛情と心があれば何でもできるということを「丸の内朝大学」の「農業クラス」で学んでいるそうなのだ。「農業ブーム」といわれ、新たな農業観を抱いて農業に挑戦する人が増えており、農業分野は「きつい・汚い・危険」の頭文字をとって「3K」と言われていたことを過去のものにしようとしているようなの だ。 現在は「格好いい・感動がある・稼げる」という「新3K」が登場し、言葉が切り替えようとしているそうで、参加者から口コミで評判が広まり、「農業クラス」のブランドが認知されるようになったそうなのだ。この「丸の内朝大学」営業らしい営業は一切していないそうなのだが、食や農業に関心のある意識の高いビジネスパーソンやOLのための農業クラスで、本当の日本の食事情からリアルな農業話まで、普段はあまり気にせずに食材を選んだり、外食の多い方がこの講座を通じて農家の顔の見える食材を食べたりできるような内容となっているそうなのだ。毎回ゲストの若手農家を招いて農業を始めた経緯や、「農業ってちゃんと稼げるのかしら」と言ったことを直接受講できるそうなのだ。 農業の魅力に農家の一日のスケジュールをはじめ、「おいしいものの見分け方」や「農薬について」とか「オーガニックについて」・「食品偽装の問題について」・「農家とお友達になるとどんないいことがあるか」・「東京勤務と実家の農業暮らしメリットデメリット」など盛りだくさんの内容の授業が用意されているそうなのだ。当然ながら講師の農業は大規模農家では通用しない方法かもしれないが、日本の農家の大半は家族単位の零細ということなので、個人と個人のつながりで応援団になってもらえれば、自然と顧客が営業してくれるようになることも学べるそうなのだ。食べ物の世界は胃袋がマーケットだから総量は決まっており、売値が下がっていく中で業も悪くないなと思えるようになるそうなの だ。 --- On Mon, 2012/4/30, > wrote:
2012年04月30日
コメント(0)
私も経験があるのだが大災害時の道路復旧というのは現場の判断が一番重要なのだが、東日本高速道路の復旧の早さに世界中から称賛の声が挙がった現場では「支社から現場での柔軟な対応を許可され、独自に判断できる部分は現場で決めていきました。まずは作業を進めあとから書類を作成して承認を得るという運用を一時的に採用できました。また道路工事に関連する様々な役割を持つ人間が、グループ会社の担当を含め我々の事務所に参集してくれたため、同じ場所で直接話し合いながら意思を疎通させ、どうすれば素早く復旧できるかというアイディアを詰められたことも大きかった」といわれているのだ。無論すべてが完璧というわけではないが世界が注目したことは事実なのだ。 このような大規模な震災下にあってよく早急に施工業者が見つかったものだと思うのだが、現在は災害に備えてあえて道路やサービスエリアなどの改修工事を分散させ1年中どこかで工事をしている状態にしておくそうなのだ。つまりいつでもどこかの業者と契約を結んだ状態にしておくことで、いつ災害が起きても対応できるようにしているというのだ。これは一般的な道路管理を年間維持的に契約しておくのとは違うそうなのだ。震災にあったその時もまさにサービスエリアの工事の契約をしていたところで、その場で業務内容を変更し即座に震災の復旧にあたってもらったそうなのだ。高速道路が最終的に堤防や避難所の役割を果たした経験などは、今後の新しい高速道路を建設する際の新たな知見となるとい うのだ。 今回の震災は様々な教訓ももたらしたそうで、ある工区で盛土を留めるための本復旧に向けた準備が進んでいるそうなのだが、ワイヤで作ったカゴに大きめの砕石を敷き詰めた「ふとんカゴ」と呼ばれるものを階段状に積み上げ、最終的には応急復旧時に積んでいた土のうを取り除くといった一般的な工事を行っているそうなのだ。実際にクルマで通行してみれば分かるそうなのだが、どこが応急復旧区間なのか走行中もうっかり見逃すほど普通に見えるそうなのだ。見た目には普通ではあるものの、応急復旧時はアスファルトを擦り付けて盛るため、継ぎ目には若干の段差ができまた平滑性も不十分になるそうなのだ。このため点検もより深い場所の空洞を含めて確認し直しておかなければならないというのだ。 そして内部が空洞になっているのであれば、その中にセメントミルクを流し込むといった対策が必要になるわけなのだが、目に見えないものや大きく波打つように歪みが出ている路面は、以前と同じ平滑性が高い状態に戻さなければならないそうなのだ。一般乗用車が法定速度で走っているだけならば、ほとんど感じないようなうねりも、積載重量いっぱいまで荷物を積んだトラックが走れば大きな影響が出ることになるのだ。加えて応急措置で通常のアスファルト舗装になっている部分は、長期的には水はけがよい高機能舗装に舗装し直していかなければならないそうなのだ。また橋梁の支承部に関しても新しい構造の考案が進んでおり、今回破断したゴム支承も現在では低反発素材を用いた免震ゴム支承が開発さ れているそうなのだ。 高速道路事業には、公団時代からの様々な批判もついて回る。過剰品質や高速道路料金の高さといった批判している一団の中には、災害復旧そのものをビジネス、利権だと批判する声も聞いた。しかし、一方で復旧の現場を支える人々が、自ら進んでやるべき仕事を淡々とこなしたからこそ、素早い復旧が行えたことも事実だ。自らも被災者として避難所暮らしを余儀なくされている社員も少なくなかったそうなのだが、非常時の中に家族を残し不眠不休で復旧作業に当たったからこそ、大災害に見舞われた東北三県の動脈が保たれたといえるのだ。机上の空論ではなく、本当の大災害からの経験をどのように活かしていくのか。これら新しい道路計画への災害ノウハウの注入などに注目していきたいと思っているの だ。 --- On Sun, 2012/4/29, > wrote:
2012年04月29日
コメント(0)
「もう隠しません」と言うことで今年の中日ドラゴンズのけが人情報なのだが、森野将彦内野手と山崎武司内野手に野本圭外野手が、出場選手登録を外れたことが公表されたのだ。森野選手は右腹斜筋の軽い肉離れだそうで、東京ヤクルトスワローズ戦の打席でスイング中に右腰から背中にかけての張りを訴え途中交代したのだが、名古屋市内の病院で検査を受け右腹斜筋の軽度挫傷と診断されたそうなのだ。山崎選手と野本選手はインフルエンザB型に感染したと診断されてチームを離れたそうで、インフルエンザの山崎選手と野本選手は療養のため名古屋へ戻ったそうで、代わってブランコ内野手とディアス外野手が登録されたそうなのだ。 この日ナゴヤ球場に姿を現した森野選手は「切り替えるしかない。ケガが治らなきゃ野球はできない。しばらくは治療に専念します」と淡々と語っていたそうなのだが、ただ練習再開のめどは現在のところ不明で、最悪の場合は長期離脱の可能性もあるそうなのだ。突然チームを襲った主力の戦線離脱。インフルエンザは他選手へ感染している可能性も否定できないと考えられていることから、これで投手陣にもインフルエンザで離脱者が出ると大変な事態になってしまいそうなのだ。まさかの試練に高木竜が見舞われたこんな首位決戦の最中に発生した緊急事態なのだが、谷繁選手が救っていると言っていいだろう。 東京ヤクルトスワローズ戦では起死回生の同点ソロで24年連続本塁打を達成したのだが、歴代の大打者たちを抜き去ったというのだ。谷繁選手本人は「トップといっても、たかだか200本ちょっとしか打ってない。500本打っている人はすごい」といっているのだが、確かに並んでいた先輩は567本の門田博光氏と504本の張本勲氏という大物で、しかも1年目からという注釈を外した歴代1位の25年連続で657本の野村克也氏なのだ。それも来シーズンに本塁打を打つと並ぶというのだ。丈夫で力強く生きてきた勲章には違いないのだ。しかも好調の投手陣を引っ張る好リードもあって、私が応援している中日ドラゴンズが現在でも首位をキープできているのは、谷繁選手の活躍があってのことだ ろう。 それとは別に落合前監督時代は原則非公表だった「選手の負傷情報」を、今季は可能な限りファンに公表していく考えということで、森野選手は右腹斜筋の軽い肉離れや山崎選手と野本選手のインフルエンザ感染も昨年なら秘密にされていただろう。佐藤代表が今年のキャンプ前に「脱オレ流」の象徴とも言える方針転換を発表し、「今季は選手のケガに関するリリースを出すことに決めました」ということが事実だったと言うことの証明だろう。12球団一情報規制が厳しいと言われた落合前政権だったそうで、すべては敵軍に手の内を明かすことのデメリットを避けるための戦略だったのだ。その一方で鉄のカーテンを敷くことによるマイナスも少なからず発生していたそうなのだ。 情報規制がもたらす選手のストレスや情報漏えいに対するいわゆる犯人探し、一番は隠すことでファンの心配を増幅させた点なのだが、勝負に徹した落合前政権下で球団初のリーグ2連覇を達成したが皮肉にも観客動員は減少していたのだ。確かに昨年のクライマックスシリーズでは体調不良だったネルソン投手が登板しなかったのだが、このときは「失踪」と言う記事も出てしまったのだ。深刻な事態に球団は今季からファンサービス部を新設したそうで、高木監督や選手会も積極的なファン獲得の姿勢を見せているのだ。竜党の知る権利に応えますということで、「開かれた守道竜」をまた一つアピールしたわけなのだが、肝心の勝負のほうもがんばって「スリーピート」を達成してもらいたいものなのだ。 --- On Sat, 2012/4/28, > wrote:
2012年04月28日
コメント(0)
東日本大震災から1年以上がたち、やっと西日本でも最大クラスの地震に基づく震度分布と津波高の推計結果が示されたそうなのだ。想定地震の規模はマグニチュード9と、東日本大震災の地震規模と同等だそうなのだが、ここで想定した津波は発生頻度が極めて低いものの、発生すれば甚大な被害をもたらす最大クラスの津波であるいわゆる「レベル2津波」に相当するもののようなのだ。このモデル検討会の報告書では南海トラフで次に起こる地震や、それに伴って起こる大津波を予測したものでも、何年間に何パーセントという発生確率を念頭に置いた想定でもないそうなのだ。 以前から公表されている想定東海地震や東南海地震・南海地震程度という30年間での地震発生確率はあくまでもM8クラスのもので、モデル検討会で示すM9クラスは対象にならないので注意が必要のようなのだ。モデル検討会には地震や津波の研究者を結集して、阪神大震災以降の研究成果や東日本大震災の知見を踏まえて検討しあらゆる可能性を考慮した結果、地震を引き起こす震源域を表す強震断層域の面積は、中央防災会議が想定した三連動地震と比較して約2倍に拡大しているそうなのだ。強震断層域の拡大箇所の一つが内陸側の深部低周波地震の領域なのだ。 これまではプレート境界の深部は高温で軟らかいので、プレート間にひずみがたまらないと考えられていたのだが、低周波地震が観測されることはある程度の固着があることを示すそうで、研究成果などによると浅部の固着層30kmよりも深い部分に緩く固着している遷移層があるそうなのだ。「遷移層単独で大きな地震は起こらないが、プレート境界のより浅い部分で大きな地震が起こった場合は遷移層までつられる可能性がある」と、モデル検討会の委員である東京大学地震研究所の古村孝志教授は話しており、さらに西端の強震断層域が日向灘付近まで広がったそうなのだ。 海底の超音波探査などによって九州・パラオ海嶺付近まで一続きのプレートであることが分かったからだそうなのだが、近年では日向灘では単独でM7クラスの地震が起こっておるそうで、三連動地震でそこまで断層域が広がる可能性があるそうなのだ。津波を引き起こす断層のすべり範囲を表す津波断層域は11万km2に、さらに南海トラフ寄りの領域が加わり約14万km2に拡大したそうで、東日本大震災ではプレート境界の深部がすべると同時に、より海溝側の浅部もすべって高い津波をもたらしたとされていることから、今回の検討事項にはその知見を踏まえたそうなのだ。 これらの巨大断層域がすべって一定の応力度が開放されると仮定した結果が、M9クラスの地震規模だというわけなのだが、現実には強震動を起こす地震波や津波を引き起こす断層のすべりは断層域に一様には発生しないそうなのだ。そこで地震については強震動を起こす特定の領域の配置を変えて、4通りのパターンを検討しているそうで、強震波形を計算し250mメッシュで震度を推計し、各パターンで発生しうる各地の最大震度を重ね合わせたものが、今回公表された最大クラスの震度分布図だそうなのだ。もっともこの最大クラスの震度分布図どおりの地震が一斉に起こるわけではないそうなのだ。 --- On Fri, 2012/4/27, > wrote:
2012年04月27日
コメント(0)
デッドゾーンに突入したというくらい体たらくの読売巨人軍は、前のシリーズで今季2度目の5連敗を食らって球団史上では優勝例のない借金7となっているのだ。私はどちらかというと「アンチ巨人」のほうなのだが、原監督の重い足取りと宙をさまよった視線は本当に痛々しいと思っているのだ。「3連敗したというのは屈辱的ではあるけど、幸い僅差の接戦だから」と試合後のインタビューには答えていたそうだが、今のチーム状態は「どうしていいか分からない」という状態なのだろう。たしかに打順を変更しても上がり目の見えない極貧打線で、打線がつながらず3安打の得点は阿部選手の2ランのみではどうしようもないといったところだろう。 読売巨人軍の渡辺恒雄球団会長は都内のホテルで報道陣の取材を受け、巨人の現状を問われると「武士の情けってあるだろ。5連敗を2度やって、借金7の男を捕まえて『何かしゃべれ』っていうのは君ね、人情に反するのだよ。武士の情けってもんがあるだろ。来年聞いてくれ、来年」と一気にしゃべったというのだ。「早くも白旗宣言」といってもいいくらいの発言なのだが、都内のホテルで会食後集まった約20人の報道陣を前に口を開いたというのだ。まだ20試合とあって笑みこそ浮かべていたが、一向に浮上の兆しを見せないチーム状態に意気消沈気味だったというのだ。強烈な叱咤激励もなく押し掛けた報道陣の質問にも淡々と答え、最後は「ハハハハハ!」と高笑いを残して車に乗り込んだそうなの だ。 チームには「開幕ダッシュして夏には優勝への展望をつけてくれると、国内総生産の成長率も3%くらい上昇する」と独走Vを開幕前の3月に行われた巨人を激励する『燦燦会』では期待していたようなのだ。たしかに3年ぶりの日本一奪回を目指しオフには大型補強を断行し。フリーエージェントで村田選手と杉内投手を獲得し、「今年は大補強に成功致しました」とV宣言していたそうなのだ。それからわずか1カ月後には想像もできなかった2度の5連敗を喫し、投打の歯車がかみ合わず開幕ダッシュどころか現在は最下位なのだ。借金「7」からの逆転優勝は球団史上ただの一度もないことから、これまでどんな苦境でも胸を張ってきた渡辺会長も、さすがに想定外の事態に心を痛めているのだろう。 コメントを求める報道陣に「武士の情けってものがあるだろう」と言った一言は、昨年のクライマックスシリーズ敗退後にこぼしたセリフを思わず発したそうなのだ。「来年、聞いてくれ。ハハハ」と車に乗りこむ際にようやくジョークを交えた渡辺会長だが、不完全燃焼の姿はそのままチームの現状を表しているみたいだ。チームは現在、借金7で最下位に低迷しており、行きつけの和食店から一度も歩を止めずに、ホテル玄関前に止めていた車まで約30メートルの間、渡辺会長から強気発言が消えていたそうなのだ。早くも4月の負け越しが決定してしまった原監督だが、最も重視する準備が、不足していたと言わざるを得ないだろう。本当に「ザマアミロ」といいたいくらいなのだ。 それでも関係者が言うには開幕前からの緩い空気は不安視されていたそうで、チーム内からは「若手が失敗しても怒るコーチがいない」と声が上がり、キャンプで早々と練習を切り上げる選手を見た他球団のスコアラーは「こんなチームに負けたくない」とささやいたそうなのだ。開幕して間もないまだ4月ということで原監督は「何とか打線が機能することを考えないといけない」と言ったそうなのだが、左翼席には空席が目立ち東京ドームではヤジすら飛ばなくなっているそうなのだ。あまりの弱さにファンは既にしらけてしまったのかもしれないが、昨日からの九州での再下位決定戦は雨で水入りとなってしまったのだが、このままでは5月になっても読売巨人軍の浮上ということにはならないかもしれないの だ。 --- On Thu, 2012/4/26, > wrote:
2012年04月26日
コメント(0)
私の事務所でもそうなのだが大学を卒業したばかりの新人社員が研修を終え、続々と職場にやってくる時期が来たのだ。久しぶりに私の事務所に来た新人は事務系で、営業活動や入札や契約関係などを受け持つようなのだが、近年の新人は「ゆとり世代」などとも揶揄され新人への対応に苦慮する職場も多いそうなのだ。ある雑誌の特集で「職場の先輩社員や上司はこれまでどのように新人を迎え入れて来たのか」というのがあったのだが、「混乱の原因は対話不足」といった内容で、近年の新人への対応法についてまとめているそうなのだ。この企画に連動して実施した入社3年目までの新人を抱えた上司や先輩社員に対するアンケートが紹介されていたのだがけっこう面白い内容になっていたのだ。 「近年の新人は優秀か否か」ということをずばり尋ねてみたところ、入社3年目までの新人がそれ以前と比べて「優秀」「どちらかといえば優秀」と答えた人は全体の26.1%だったそうで、「優秀ではない」とか「どちらかといえば優秀ではない」と答えた人は29.1%で、その評価は分かれているそうなのだ。ただ「それほど変わらない」と答えた人34.5%を加えると、6割以上の人は近年の新人に対して悪い印象を抱いていないという結果になっているそうなのだ。自由回答では「資料のまとめ方や情報の集め方などについては、優秀であると感じる場面が多い」とか、「データ収集が早い。作業の目的を伝えると効率の良い方法でやってくれる」など、特に情報処理能力に秀でていると感じる人が多いそうなのだ。 その反面として「自己研鑽をしない。ハングリーさがない」とか、「あくまでも言われたことしかやらない。業務と割り切っているようだ」・「指示待ち、保守的な傾向が強い」など、仕事に対する積極性が少ないと指摘する声も多いそうなのだ。こうした印象を反映して出世意欲に対するアンケートでは「近年の新卒社員は出世意欲が低い」という問いに65.9%の人が「そう思う」と答えているそうなのだ。「出世意欲が低い」と感じる背景には「言われたことはきちんとこなす一方で、言われたこと以外はやらない」といったような新人に、接した経験が多くの人にあるからかもしれないということのようだ。そのためか新人に対する接し方や指導については淡白に考える先輩たちが多いそうなのだ。 「新入社員の教育や指導をするためには、ある程度プライベートにも干渉すべきか」と質問したところ、「思う」と答えた人は5.7%で「思わない」が37.4%を占めたそうなのだ。「思わない」と答えた人と「状況によって」と答えた人を合わせると94%の人が、必ずしも新人のプライベートには干渉すべきとは考えていない結果になっているそうなのだ。新人との親睦を深めるために心がけていることを自由回答で答えてもらったところ、「プライベートには干渉しない」とか「親睦を深めないように心がけている」・「相手の領域に過度に立ち入らない」といった意見が多かったそうで、その上で「諭すような昔話はせず、基本的に話を聞くように心がける」など、聞き役に徹する姿が浮かび上がってきたそうなの だ。 「休日を利用したイベントなどに参加を求めたことはあるか」という問いには62.9%の人が「ない」と答えており、仕事以外の場面で新人と接することも抑えているようなのだ。新人に対する自らの発言や行動で「失敗した」と思うエピソードを聞いたところ、「『嫌なら辞めろ』と言ったら引き継ぎもなしに本当に辞められてしまった」とか、「叱ったら会社に来なくなった。10年前の新人ならそんなことはなかったと思うのだが」と言った意見が並んだそうなのだ。こうした経験から「厳しくしたり、高圧的に接したりすると辞められてしまう」という「恐れ」が新人に対する淡白な対応に表れているのかもしれないそうなのだ。入社3年目までの新人自身にも意見を聞いたところでは上司、先輩社員との濃密なコ ミュニケーションを望むような意見もあるそうなのだ。 --- On Wed, 2012/4/25, > wrote:
2012年04月25日
コメント(2)
私の海の工事をしていたときにはお世話になったのだが、津波・水害対策用の救命胴衣である「ライフジャケット」がひそかなブームを呼んでいるそうなのだ。昨年起こった東日本大震災以来から防災意識が高まる日本列島なのだが、南海トラフ地震で想定される津波高が従来予測を大きく上回るなど不安も広がっているそうなのだ。そこで救命胴衣は頼みの綱になりうるかということなのだが、救命胴衣を製造する貿易会社では8年前のスマトラ沖大地震による津波でイタリア人の友人を亡くした社長が、「水害に遭っても命が助かる物を」というjことで今の製品を開発したそうなのだ。数秒で水面に浮き上がるよう改良を重ねた救命胴衣はフード付きで、頭部からお尻まで保護するようになっているそうなの だ。 そして救助隊に発見されやすいよう反射材や呼び笛も装備しており、気球にも使われる丈夫な生地を胴衣に用いていることから体温保持機能にも優れているそうなのだ。値段は大人用が5040円で子ども用が4725円とそれほど高くはないそうで、その会社の社長によると近くに高台がない人からの注文や、企業が防災用品としてまとめ買いするケースが多いそうなのだ。東日本大震災前は年間400着ほどだったのが、震災後の売り上げは津波だけでなく台風や豪雨等の水害からも一早く身を守る方法は、最も簡単かつ経済的な手段としてこの簡素なライフジャケット以外にないということで月間約4000着に増加し、東海地震が想定される東海地方や綿真意住んでいる四国地方を中心に売れているそうな のだ。 車やバイクに常時携帯しておけば安心だということで、浜松市のウレタン製造会社でも震災後に津波対策用の救命胴衣を開発し、2月から販売を始めたところ問い合わせが相次いでいるそうなのだ。津波対策の防災関係商品では救命胴衣だけではなく、神奈川県平塚市のエコ商品研究開発会社は水に浮き、家屋の倒壊から身を守る一般家庭向けの球形のカプセル型防災シェルター「ノア」を製品化したそうなのだ。このカプセル型防災シェルターは4人乗りで直径1.2メートルだそうなのだが、値段は約48万円ということのようなのだ。この商品も昨年10月ごろに販売を始めたが現在では製造が追いつかない状況のようなのだ。数年後には押入れの奥で眠っているといった指摘もあるみたいだ。 これらの商品の人気について富士常葉大学の社会環境学部の准教授は「東日本大震災で津波への防災意識が高まったことと、津波避難タワーの建設が遅れていることが背景にあるのではないか」と話しているのだ。内閣府の検討会が3月末に出した南海トラフ地震による津波高の想定は、各地で前回の2~3倍で最大34.4メートルとされており、高知県黒潮町など「津波避難タワーの方が低い」地域もあり住民の不安も強いそうなのだ。ただこうした製品への過信は禁物と専門家は警鐘を鳴らしており、救命胴衣の着用に気をとられ逃げ遅れれば逆効果になりかねず、まず高台などの安全な場所に逃げることを徹底すべきだと口をそろえ、保険的非常手段としての「ライフジャケット」であると言っているそう なのだ。 自らも通勤車両に救命胴衣を積んでいる富士常葉大学の社会環境学部の准教授は「逃げる時間がなかったり、近くに高台がなかったりする場所などでは命を守る最終手段として効果があるだろう。個人でできることは個人で備えることが必要」と指摘しているのだ。警察庁によると東日本大震災により遺体で発見された1万5786人の死因別の割合は水死が約91%で、どう見ても静水時にしか役に立ちそうに無いといいながら、何はともあれ水面に浮くことができる救命胴衣に期待できる一面もあるそうなのだ。防災情報を提供する消防庁防災課は「着用して生存率が上がるデータは把握していない。ただ、危険と隣り合わせの消防団員らは着用が推奨されている」と話しているそうなのだ。 --- On Tue, 2012/4/24, > wrote:
2012年04月24日
コメント(0)
民間工事の受注に力を入れる建設会社も少なくないそうなのだが、民間の発注者は建設工事に対して素人ということで民法636条の担保責任が適用される可能性があるそうなのだ。この民法636条の担保責任のポイントは以下の3点になるそうで、「発注者の要求通りに施工しても不具合や改修が万一生じた場合、それが施工者としての実績や専門知識から予見できるものなら施工者の責任になる可能性がある」ことをはじめ、「発注者の指示が将来問題になりそうなとき、文書で『その件では将来に不具合が生じることがあるかもしれません。そのときは手直し費用をいただきます』などと相手に知らせておく」ことが必要であり、民間工事の場合は民法の内容を知っておくことで交渉を有利に進めるべきだとしている のだ。 そして提案と事項として「この道路は大型車が曲がるのですね。トレーラーを想定した方がよいですね。であればこの角の樹木や縁石を取りやめて、歩行者道路を下げるような配置に変更することをお勧めします。以前に別の工場で歩行者の安全のために大幅に修正したことがあるのです」と発注者に説明し、信頼されることで追加金額を別途支払ってもらう交渉につなげていくこと必要だと書いてあったのだ。それでも発注者の中には「追加料金は困る、問題ないようにやってくれ」と言われたら、「変更と追加をお願いします。その費用はこれくらいかかります」とはっきり伝えることが必要だと結んであったのだ。それと発注者のわがままで工期が厳しくなることもトラブルの原因となるケースも多いそうな のだ。 工事現場の視察に来た発注者が「いつまでにあれをしてくれ」とか、「この施設にはこんな機能を付けてくれ」と手戻りになるような要請をするケースでは、工期はぎりぎりとなり「駄目回り」の作業が残ったり、仕上げの一部が発注者の不満を生じさせたりして、施工の評価は低くなってしまうこともあるそうなのだ。民間工事では材料の納品までのリードタイムを知らない発注者は珍しくないみたいで、そこで着工前の工程表を発注者用に作成して発注者のニーズや建物のポイントを明確にしたうえで、どの工程のときに材料承認が必要かを前もって説明しているので現場代理人も多いそうなのだ。一般に施工者サイドの一方的な提案が多いなか、このような仕掛けを事前につくり、発注者の心を打つようにも っていける現場代理人もいるのだ。 ある現場代理人は発注者や設計事務所との着工前の打ち合わせで、発注者のこだわりやニーズをありのままの言葉でメモしているそうで、これらのメモをまとめておき関連する打ち合わせのときに「着工前に注文者工事のことでこのようなところを強調されていましたが、その点の検討を続けていましたらこの会社のあの材料が最も適していると判断しました。仕様変更することをお勧めします」というように発注者のニーズやこだわりを変更に結び付けていくことが必要とのことだった。雑誌で紹介されていた現場代理人はこのような工夫により、承認の遅れで工程が延びることはないということなのだ。工夫しない現場は発注者に振り回されるだけで苦労が絶えないそうなのだ。 さらにその発注者の強調された言葉の重み等を感じて「これは外せない」とか、「ここはもっと満足させる変更が必要」だとかいったことを考えておくそうなのだ。そして発注者の要望などに応じて色分けしているというのだ。民法の規定でも「発注者の与えた指図によって、不具合や手直しが生じた場合、施工者が『それはまずいなぁ』と不適当を知りつつその旨を知らせなかったことが判明したなら、施工者の担保責任は免れない」といった内容があることから、公共工事の削減に伴って民間工事の受注に力を入れる建設会社が増えてはいる現在、我々現場を預かる技術者も、もっと工夫や努力をしてみる必要が出てきているのだろう。 --- On Mon, 2012/4/23, > wrote:
2012年04月23日
コメント(0)
私は日本酒を飲むのが大好きなのだが、全国各地の蔵元では3月で日本酒の新酒造りが一段落し、春から初夏にかけては県都松山市を中心に、各市町の酒造組合や蔵元が横断的に集まった協会が主催するきき酒会や、居酒屋が会費制で行う蔵元の会がこれから精力的に開かれるのだ。ただで試飲ができると言っても、この手のイベントは初めて行くのには意外に勇気と度胸がいるものなのだが、今年も市内のホテルで行われた居酒屋が会費制で行う蔵元の会を体験してみたのだ。出かけたのは「日本酒の日」をちょうど半年後に控えた4月1日だったのだが、「地酒祭り春の陣2012」というイベントだったのだ。このきき酒会はきき酒師やソムリエなどの資格認定事業を行っているNPO法人などが主催したそうなの だ。 このきき酒会も8年くらい前から開かれているそうで、私のような会員は4500円の入場料で一般の人は5500円と有料だが、いろいろ趣向がこらされており日本酒ファンには人気の高いイベントだそうなのだ。電車を降りてホテルに向かって歩くと、同じ目的と思われる数人の中高年グループが目立つ。若い女性のペアや男性グループも多く、何か別のイベントでもあるのかと思ったら意外にも最後まで一緒。ホテル玄関に特に貼り出しもないのだが、そのまま導かれるように会場に入ると、まずは受付でおつまみ弁当と屋台メニューの引換券や、エントリーしている蔵元の酒リストと投票券を受け取り、続いて数種類のお猪口から気に入ったものを選び、最初に配られたお猪口に注いでもらい思い思いに杯を 重ねていくのだ。 入口のところには蔵元直伝レシピによる「野菜入り粕汁」が振舞われており、飲む前に牛乳ならぬ粕汁で胃腸に膜を作るということのようで、これがけっこううまいのだ。「これぞ酒を以って酒を制す」などと考えながら、お目当てのもちろん蔵元のブースへむかったのだ。ホテルの宴会場を借り切って作られた会場には、焼酎を合同で扱うブースも含め全部で20くらいの各蔵元のブースがあって、そのほか酒の肴を扱うブースなどもあるのだ。それぞれのブースには数種類から7~8種類の日本酒が置かれていて、蔵元さんや杜氏さんの説明を直接聞きながら吟醸や大吟醸を味わうのが、きき酒会の醍醐味で日本酒ファンにはたまらない贅沢なのだ。最近は農家と組んで県内で収穫した酒造好適米を使う蔵も増えて いるそうなのだ。 愛媛県の蔵元では「しずく媛」という純米吟醸ブランドを造っており、使う米によって一升瓶に貼るレベルを統一しているのだ。これは旨い吟醸酒をほどほどの価格に抑えて提供できるだけでなく、醸造過程での「地産地消」によって地域の農業振興にも寄与しようという考え方を各蔵が持っているからなのだ。「県産米にこだわって高品質の酒造好適米にこだわる」というのは、「言うは易し」だが蔵元の熱意なくしてはできないことなのだ。愛媛産の山田錦100%も然りで蔵元さんの嬉しそうな説明を聞きながら試飲という塩梅なのだ。最近と言っても結構前からなのだが愛媛県の日本酒の蔵元も発泡系の酒造りに精を出しているそうで、これは特徴のある作り方でお洒落ボトルと女性でも楽しめる日本酒のこ とみたいだ。 酒ばかり飲んでいると酔いが回りそうだが、このイベントでは1人に1個の地酒にぴったりのおつまみが入ったお弁当がもらえるほか、4ポイントのチケットが渡され1ポイントにつき1品の屋台メニューと交換できるシステムなのだ。しかも酒は「水が命」とも言うが日本酒を飲んだ後に水を飲むブースも作られているのだ。水を飲むたびに味覚がよみがえりお酒も食事も味がくっきりとするそうで、「やわらぎ水」を飲むことでのどの渇きが抑えられ、酔いのスピードもゆっくりめになるそうなのだ。胃袋の酒を薄めるために飲むのだが、強いアルコールは胃や食道の血管を収縮させて粘膜を傷めるので、水をいっしょに飲む意味はあると研究者も「やわらぎ水」を飲む効能を認めているそうなのだ。 --- On Sun, 2012/4/22, > wrote:
2012年04月22日
コメント(0)
私のような地方のものから見ると都会の象徴のような町である銀座は、縄文時代は海の底だったそうで、江戸時代のちょっと前までは日比谷から丸の内までは日比谷入り江と呼ばれる海だったそうなのだ。その東に隅田川の運んだ江戸前島という砂州が形成されていて、その先端が現在の銀座にあたる所だったそうなのだ。つまりは現在の繁華街である銀座という土地は波の気まぐれでつくられた場所だったというのだ。その気まぐれなDNAによって銀座はコロコロと顔を変えていったそうで、銀貨鋳造のために徳川家康がこの地を埋め立て、そこから銀座という地名が出来たのは有名な話なのだ。今の華やかさとは対照的な工場な銀座が、度重なる災害によって変貌を遂げたのは皮肉な話だそうなのだ。 最初は1657年の明暦の大火で、明治に入ると1869年と1872年の二回の大火を経験し、その度に道路整備などが行われ1872年の後は、東京不燃都市化をめざし銀座煉瓦街が建設されたそうなのだ。さらに横浜~新橋間の鉄道が開業され銀座は文明開化の象徴として動き始めたのだ。私のような土木の技術屋は都市の歴史も勉強するのだが、改めて振り返ると災害と復興がセットになっている日本の縮図のような街なのだ。現在の老舗店舗はこれ以降に進出してきた店なのだが、この頃の銀座の顧客はどちらかというと地方出身者が多く、「東京節」にも歌われているように盛り場は浅草や上野でしたから、銀座は新興の人たちが好む場所だったようなのだ。 江戸時代もそうだったのだが明治時代より閉鎖的というより新規者でも入りやすい場所で、それを考えると現在の銀是のように中国人を始め多彩な人たちを受け入れるのは街の宿命なのかもしれないのだ。そして決定的だったのは1923年の関東大震災で、壊滅的な打撃を受けた銀座は帝都復興計画の目玉になっていくのだ。東京市電が走り百貨店や劇場にカフェなどが次々に登場して、震災恐慌や金融恐慌を尻目に銀座は繁華街や盛り場への道を走り始めたそうなのだ。銀座がこの変化の有り様を見てくれと言っているかのように現れたのが今和次郎という人物で、現代人の生活を対象にする学問があっていいはずだと、現代人の行動や習性を観察採集して記録したそうなのだ。 それらの分析結果は現代人の生活向上に役立つだろうし、未来へのプレゼントとしても有効だろうと考え、大震災の翌々年の5月に銀座の採集にとりかかったそうで、京橋から新橋までの約1キロの歩道で主に前方から歩いてくる人を観察の記録が残っており、それによると4日間にわたって10時から6時まで実施したそうなのだ。内容は時刻による人出の変化や年齢・職業など100項目だそうで、その採集方法は今和次郎独特のものだったそうなのだ。彼は自分の絵の才能を生かして詳細なスケッチをグラフとして表したのだが、銀座の風俗がまさに一目瞭然に詳細に描かれているそうなのだ。日常の当たり前の出来事が時・場所・職業などの要因によって特殊性が帯びることに気が付く内容になっているそうなのだ。 男女の風俗採集スケッチ統計を見ているだけで、当時の人たちの心の内まで見えてくるようになるそうなのだが、まずは服装という点では洋装VS.着物ということになるのだ。昭和の前年ということで銀座はさぞモボ・モガ全盛と思いきや、男性の洋装は67%なのだが、女性の洋装はわずか1%しかないそうなのだ。まだまだ着物が主流で女性の社会的な立場が透けて見えるような内容になっているそうなのだ。このスケッチは今でも雑誌の表紙に使ったら人気間違いなしだといわれているくらいで、それに女性の着物の柄は9割以上が縞と絣だということもわかるそうなのだ。下駄と草履の割合は9対1でそのほかにも、ヒゲの種類、スカートの長さ、化粧の濃さなど生態学と言えるほど視点は驚くほど豊かなスケッチだ そうなのだ。 --- On Sat, 2012/4/21, > wrote:
2012年04月21日
コメント(1)
このところの公共工事の削減に伴って、民間工事の受注に力を入れる建設会社も少なくないそうなのだが、私の知っている中堅クラスの建設業者も同様に、数年前から民間工事の受注を増やしているそうなのだ。その会社は全売上高の4割程度を民間工事の受注で占めるまでになったそうなのだが、売上高の増加ほど利益は伸びていないそうなのだ。その一因についてそこの建設会社の社長は次のように話しているのだ。「民間工事の発注者は公共工事の監督とは違って建設工事の素人であり、理不尽な要求をしても品質や工期は守って当たり前と考えている。例えば工期を急に変更したり追加の支払いはなしで仕様変更を求めたりしてくる」と嘆いているそうなのだ。 このような「理不尽な」発注者とはどのように交渉すればよいだろうかということなのだが、私が担当している公共工事の場合は、手順や規定を重視して税金が正しく使われ、安心できるものを提供したかどうかが、発注者の満足度の向上に必要な条件になるのだ。それが民間工事の発注者は公共工事とは異なり、自分の財布からお金を出す立場ということもあって建設業者によって造られた建物や施設が、その人の資産や民間企業の場合は事業収益のもとになることから、相手は「結果重視」という考え方が強くなってしまうのだ。要するに出来栄えや機能が発注者の意図した要求を満足しているか否かが問題となってしまい、利用者から不満や苦情が出ないかが問題となってしまうそうなのだ。 公共工事と違って民間工事というのは、商売上のPRができるかといった予算内で最大の価値を生むというコストパフォーマンスがベストかということに力点が置かれるのだが、発注者の指図に従って施工したところ不具合が生じたケースも多くあるそうなのだ。私の読んでいる業界紙に載っていた事例では、ある工場の外構工事を請け負った建設会社は、発注者から受け取った図面に従って道路の幅員や排水溝や植木・花壇を施工し、ほぼ完成して発注者の立ち合いが行われその立ち合いの場でやり直しを指摘されたというのだ。このとき発注者は「ここは大型トラックが入ってくるところです。このカーブでは縁石と樹木が後輪にかかってしまうので、トラックを一度走らせて再度検査させてもらいます」と言 ったそうなのだ。 工事を施工した建設会社もおどろいて「この発注図面に記入された寸法に基づいて施工しています。図面通りに造ることが建設会社の役割ですから。やり直す場合は変更工事として追加の工事金額をいただきますが、よろしいでしょうか」と聞いたところ、発注者は「着工前の打ち合わせにおいて『構内道路は運搬車の重量や規格寸法、交通量などの資料を基にその用途に適した図面に適宜修正して施工すること。その他の現場条件との食い違いや不明点があれば申し出ること』と伝えてあるはずです。今回はその趣旨に含まれると考えられます」と言い放ったそうなのだ。このことは施工業者が図面通りに施工しても受け取ってくれないということになってしまい、契約上にも相当問題がある事例となってしまっ たそうなのだ。 最後は発注者が「おたくは工場の道路を造るプロと聞いています。実績も豊富で信頼されているはずなので、その会社が今回のように大型車が曲がれないような、仮に曲がれても何度も切り替えるような施工をしてもらっては信用丸つぶれですよ」と脅され、後日再検査の結果で交差点部を大きく「すみ切り」をする変更とされたそうなのだ。このケースは民法636条の担保責任が適用される可能性があるのだが、民間の発注者は建設工事に対して素人ということで、間違った指図をしたり、「ここをこうしてもらえないか」と施工上難点のある要求をしたりすることは、「当たり前である」と施工者は認識する必要があるということのようなのだ。そこで施工者としても民間工事には細心の注意を払う必要があると いうことなのだ。 --- On Fri, 2012/4/20, > wrote:
2012年04月20日
コメント(0)
今週には故・金正成主席の生誕100周年で大規模な祝賀行事が行われたのだが、北朝鮮の失敗に終わったミサイル発射も、父親が熱を入れていた衛星打ち上げを成功させ、花を添える演出だろうと、軍事ジャーナリストがある雑誌に書いてあったのだ。その記事によると「金正恩の指導力を誇示し新体制を固めたいのでは。長距離ミサイルの発射は2月の米朝合意で一時停止と決まったばかりだが、衛星なら問題ないという発想と思われる」と解説していたのだ。あるシンクタンクの研究員も今回は政治的に工夫した形跡がみられると話していたのだが、北朝鮮では故・金正成主席の誕生日を「太陽節」と呼び、今年は生誕100年の節目で今回のミサイル「銀河3号」は故・金正成主席へのプレゼントだったというのだ。 その研究員は「衛星は東向きに発射したほうが地球の自転を利用できるので軌道に乗りやすい。3年前のテポドン発射も東向きだったが、今回の発射は南向き。東に位置するアメリカを刺激しないための配慮だろう」亡き父の手法を彷彿とさせるミサイル外交の中にも、若き指導者の微妙な弱気が垣間見えると指摘しているのだ。さらに金正日総書記を継ぐ金正恩は新設された「朝鮮労働党第1書記」に先日に就任したばかりで、米国本土に直接到達する大陸間弾道ミサイル技術を手に入れ、米国に対して強靭な交渉カードを突きつける予定だった。しかし韓国国防省によると4月13日の早朝に発射された「銀河3号」は、2分後二つに爆発して分解してしまい4分後に落下を開始してしまったのだ。 そして発射から9分後に破片約20個が黄海に墜落というみじめな末路をたどったのだ。この「銀河3号」は「テポドン2号改良型」とほぼ同一で3段構造だといわれているのだが、1段目は中距離弾道ミサイルのノドンを四つ束ねたものだが、このあたりにトラブルが発生した可能性が高いそうなのだ。識者からは「トラブルが事前に予測されながら、政治的な理由で発射が強行されたのではないか」との声が上がっているそうなのだが、もしそうであればなぜ未熟な技術のまま発射が強行されたのか。その背景にはいまだ確立されていない金正恩の権力基盤を確かなモノにするためには、「ミサイル発射が最も手っ取り早い」と判断した軍部の存在があるのは間違いなさそうなのだ。 これは中国にとっては大いに困惑すべき事態だそうで、中国はこれまで海軍力の増強を重ねてきて、実質的に東シナ海と南シナ海をコントロール下に置こうと考えているそうなのだ。本来ならば日米連携の訓練に対して強い牽制をしたいのだが、弟分のような北朝鮮がとんでもないことをしてくれたので、イライラしながら黙っているしかない。「私たちは今回のミサイル発射を、北朝鮮が中国を困らせるためにやったと捉えています。このところ中国は北朝鮮に冷たい。食糧援助と経済援助を満足にやっていない。そこでミサイル発射という暴挙に出た。それが今回のミサイル発射の本当の狙いではないでしょうか」この話を聞いて世論を気にしなくてもよい国はむちゃなことをやってのけるものだと改めて感じた のだ。 このことに関して沖縄県民はかねてから自衛隊が大量に沖縄にやってきて、しかも米軍と連携して大掛かりな訓練などを行うことには大反対であったところが、北朝鮮がミサイルを発射するという緊急事態が生じたことで、これまで強いタブーだったことが抵抗らしい抵抗もなく受け入れられたというのだ。自衛隊にしてみれば堂々と突破できたということで、そして米軍の精鋭と大規模な訓練ができたというおまけまで付いてきたというのだ。しかも防衛省の幹部の考えでは大臣に変な情報をあげて混乱させ、野党に罷免してもらうことさえも視野にいれているというおまけもあるというのだ。このことは信頼している安全保障の専門家が興味深い解説していたのだが、これが本当ならどういうことなのだろう。 --- On Thu, 2012/4/19, > wrote:
2012年04月19日
コメント(0)
昨年に起こった東北地方の大震災の検証が行われており、その検証結果が私の読んでいる業界紙に連載されているのだ。その記事によると仙台東部道路は一部の高架部を除くと9m程度盛り土して高さを出し、その上に舗装を行う一般的な高速道路の建設方法が採られているそうなのだが、これが結果的に防波堤の役割を果たしたそうなのだ。当時の映像で仙台東部道路の海側と内陸側でまったく違う景色が広がっている様子が多く報道されたのだが、名取地区の津波は仙台東部道路脇まで達したが、高速道路上に避難した住民は津波の難を逃れることができたそうなのだ。それは高速道路には立入防止柵や擁壁があるが、これらを乗り越えて道路上まで避難してきた住民なのだ。 この辺りにはもともと高い建物があまりなく、仙台東部道路が数少ない避難場所となっているそうで、こうした事例を受け高速道路に一時避難場所の設置工事を行っているそうなのだ。一般的には高速道路は歩行者立ち入り禁止で、1.5m以上の擁壁や立入防止柵で人が立ち入れないよう対策を施さなければならないとされているのだが、高速道路の管理担当は「高速道路には法的な制限から、人がみだりに立ち入ることが禁止されています。しかし我々は少しでも多くの人たちに津波からの一時避難場所として高速道路を柔軟に使って欲しいとも考えています」と話しているそうなのだ。そこで昨年の津波の場合は道路メンテナンス用の階段とプラットフォームを比較的短い間隔で配置したというのだ。 さらに擁壁を登るための折りたたみ階段や柵の中に入るための扉を設置したそうなのだが、これはあくまでもメンテナンス用だがプラットフォームには多数の人間が立てるよう配慮されているそうなのだ。「簡単に中に入れてしまうと、高速道路での事故に繋がるかもしれないため、基本的には立ち入りができないように作っています。しかし、一方で緊急時には入りやすいようにも配慮はしました」とこの設計の処置を説明しているのだ。「今までに前例がないことですし、実際にどのように運用するかは、地域住民との話し合いで決めていかなければなりません。たとえば避難用エリアに入るための鍵を地元の組合長などに預け、地域コミュニティで管理してもらうなどの対策を考えています」というようなこ とまで考えているそうなのだ。 また仙台東部道路が津波とともに遡上した瓦礫をせき止める役割を果たしたことから、沿岸部の道路は可能な限り盛り土で作ろうという話も出ているといわれており、道路に堤防としての意味を持たせることができれば、道路建設と堤防建設の予算を合算できる利点もあるそうで、「さらに道路の建設段階から防災を考えるのなら、サービスエリアやパーキングエリアに一定間隔で非常用食料などを備蓄し、防災拠点にするといった対策も考えられるかもしれない」と担当者は雑誌のインタビューに答えているそうなのだ。現在は通常期の5倍以上という規模で、本復旧に向けての作業を進めているそうなのだが、アスファルトを剥がして下地処理をやり直す部分も多く、夜間だけの作業で本復旧することは不可能 だといわれているのだ。 これらの工事では昼夜間連続した車線規制が必要であり、工事区域では激しい渋滞も予想される。本復旧工事は今年いっぱいまでかかる予定だそうなのだ。現在の建設業ということで突貫工事は避けて原則土日連休は工事を休止するとのことだそうなのだが、余震の状況や舗装の下の空洞など今後検査が必要な個所も多く、また天候にも左右されるため工事個所や期間は随時変更されるそうなのだ。この復旧の様子は海外メディアにも賞賛されており、デイリー・メール紙では「多くの労働者が地震の翌日から仕事に戻った」と紹介し、復旧スピードが日本人の勤勉さによるものと示唆するような一文もあるそうなのだ。こうした記事を見た海外のネットユーザーの多くは一様に日本の底力に驚いているというのだ 。 --- On Wed, 2012/4/18, > wrote:
2012年04月18日
コメント(0)
昨年起こった東北地方の地震で高速道路に設置された地震計における最大震度である6強を記録していた東日本高速道路の水戸管理事務所の管区内では、「地震後すぐに設置された災害対策本部でも、段差や多少のひび割れなどはある程度予想していました。ですが、まさか150mに渡って盛り土の崩落があるとは想像していませんでした。震災直後の夜には管内全域の被害状況を把握できましたが、写真を見て『これはすぐにでも手を打たねば』と、崩落現場の復旧計画が練られました」と振り返っていたのだ。この記事は私が愛読している業界紙に載っていたのだが、この崩落現場は国内外で引用され復旧の早さに世界中から称賛の声が挙がった現場なのだ。 まだ震災から少ししか経っていなかったのだが、被害状況の詳細や原子力発電所の事故状況を刻々と伝えるニュースに、多くの人が心を痛めつけられていた中、復興への希望を奮い起こさせるニュースだったのだ。「日本の道路屋は、どんな魔法を使ったのだ」といったコメントが寄せられたが、現場では黙々と正攻法での復旧が行われていたそうなのだ。工務担当がいうには「高速道路の基礎となる盛り土が崩落していますから、とにかく正攻法で下地からやり直さなければなりません。本復旧時にまた盛り土から始めるわけにもいきませんから、応急復旧の段階から基礎部分に関しては本来の建設基準に沿ったものにする必要があります」と解説しているのだ。150mと長い区間が一気に崩落したのは、この あたりだけだったそうなのだ。 大きな余震が続くことを考えればこの区間だけが大きく崩れた理由を把握した上で、その対策も盛り込んでおく必要があると考えた工務担当は「何らかの原因で、この部分だけ土の水分量が多くなる原因があったのではと推察しました。盛り土に含まれる水分が多いと、地震によって崩落が発生しやすくなります」と分析したそうなのだ。水分を含んだ土砂の扱いはそうとう難しいのだが、工事当初から本復旧を意識しまた余震対策も十分に考えられた復旧プランを立てたそうなのだ。まずは重機で崩落した部分の土を取り除きそこに砕石を積み上げて土留めを行なったそうなのだ。その上に高速道路用の高機能舗装ではない通常のアスファルト舗装を行うというプランを選択したというのだ。 砕石は土に比べコストがかかるが崩落原因が水分であるとの推測から、水はけがよく地盤がゆるみにくい砕石を使用したそうなのだ。高機能舗装ではなく通常のアスファルト舗装を選んだのは、その当時材料が入手可能であったことと崩落した前後の区間も含めて沈下している可能性があったため、本復旧でかさ上げすることが容易になるようにとの考えから選択したというのだ。水が偏って流れることで土が浸食され道路が崩れる可能性もあるため、きちんと直さなければならないのだが、舗装だけなら後からでもやり直すことができるということを一番に考えたそうで、まずは正常に通行できるよう復旧させ砕石が崩れないよう周辺の工事を進める。 そしてしっかりと基礎部分の工事が完了すれば、その段階で平滑性などを見直した上で高機能舗装へと切り替えれば基礎部分の土木工事は一度だけで済むと、このように復旧計画はまとまっていったが、当初の工期は10日ぐらいと見積もっていたそうだ。「盛り土の状況がどうなっているかは掘ってみなければ分かりません。少しずつトレンチ掘削をしながら地盤の状況を確認しつつ作業を続けました。とにかく重機を並べるだけ並べ崩落した区間を階段状に掘削しました。我々だけでなく協力会社やグループ会社含め、昼夜を問わず24時間体制で復旧工事を行う予定で、最短の工期を目指しました」という努力を行ったそうなのだ。 その約10日間の見積もりが6日間に短縮できた理由について、「1つには予想していたよりも崩壊した盛り土が少なかったことがあります。しかし、もっとも大きな理由は道路脇の農地を持っていた地元の方が復旧工事のための取り除いた土を置く場所を提供してくれたからです。大変に感謝しています」と話していたのだ。崩落現場の脇は田畑で通常の工事であればダンプカーに土を積みながら運搬し、資材である砕石と交換しながら繰り返し土を運ばなければならなかったのだ。しかし地権者の協力が得られたため、ダンプカーを待たずに作業をどんどん進めることができ大幅な工期短縮を果たせたというのだ。我々の工事には地元の協力が不可欠なのだが、そのような体制を普段から作れることも監督員の 腕のひとつなのだ。 --- On Tue, 2012/4/17, > wrote:
2012年04月17日
コメント(0)
3月末に予定通り開幕した今年のプロ野球も、各チームひととおりの対戦が終わったところなのだ。私の応援している中日ドラゴンズも予定通りといったところで、阪神タイガースに次いでセ・リーグの2位となっているのだ。昨日の試合でも中日ドラゴンズはたくましき左腕が歴史を塗り替えたのだ。46歳8カ月のプロ29年生である山本(昌)投手が、一昨年の9月11日のナゴヤドームでの横浜ベイスターズ戦以来の582日ぶりの復活での白星を飾ったのだ。これは先発最年長勝利のプロ野球記録だそうで、さらに最年長勝利のセ・リーグ記録も更新し、球史にまた新たな記録を刻んだというのだ。そして通算211勝となり杉下茂氏が持つ球団歴代記録に肩を並べたそうなのだ。 春季キャンプ中から後輩である山本(昌)投手を見守り続けた元祖「フォークの神様」は、「自分のことのようにうれしい。並ぶのはアイツしかいないと思っていた。一日でも早く追い抜いてほしい」と祝福のエールを送っていたし、前中日監督の落合博満氏が古巣の試合を今季初めて生観戦していたのだが、2年ぶりに勝った山本昌について「良かったですね、勝ってくれて」と喜んだそうなのだ。「大したタマじゃないのだが、でも打者の手元でスッと来るから、打つとファウルにならずに前に飛ぶ。それがアイツの持ち味」と権藤投手コーチは、試合後にそうコメントしており、試合中も山本(昌)投手自身の持つ45歳0カ月の最年長完封記録の更新を「狙え」と促していたそうなのだ。 そして昨日の試合は前中日監督の落合博満氏がテレビの仕事でナゴヤドームを訪れ、夜にはNHKのスポーツニュースに出演したそうなのだ。その番組の中で阪神タイガースが5番打者に左のブラゼル選手ではなく、右の城島選手を先発の一塁手として起用したことに落合氏は「左腕の山本(昌)投手は左打者の方がコントロールミスは多いのだ。城島選手で楽だろうなと思った」と感じたとし、実際に山本(昌)投手は城島選手を無安打に抑えていたのだ。敵地でのお立ち台だったのだが、三度目の正直で手にした今季初勝利に山本(昌)投手は「ここまで放れるとは思ってなかった。5回・6回・8回と一つずつ階段を上っていった」と今季初登板から徐々に伸ばしていった投球回数に胸を張っていたのだ。 昨季は春季キャンプ中に右足首を負傷して登板ゼロだし、9月に患部を手術し背水の陣で戦いの舞台に戻ってきたのだが、昨日の試合はまさに山本(昌)投手の独壇場だった。私もTV観戦をしていたのだが、二回から七回までをすべて3人斬りだったし、初回2死の新井選手から21人連続で出塁を許さなかったという素晴らしい投球内容だったのだ。疲れが見え始めた八回に2死一・二塁のピンチを背負ったが代打・関本選手をこん身のスライダーで左飛に仕留め役目を終えたというわけなのだ。試合後のインタビューでは苦しみ抜いた昨年を振り返り「あきらめずに頑張ってきて良かった。チャンスをくれた球団や支えてくれた方々に感謝したい」と山本(昌)投手は答えていたのだ。 8回を2安打無失点ということで健在を証明しチームを連勝に導いた左腕に、高木監督は「今日はマサだわ。2つ勝ててなくてプレッシャーもあったと思う。みんな、マサに早く1勝させてやりたいという気持ちがあった」と目尻を下げたていたそうなのだ。対戦相手だった阪神タイガースの鳥谷選手は一回に中前打を放ったものの「両サイドのいいコースに変化球が来ていたので、絞りきれなかった」と振り返っていたし、和田監督は「主導権を握れず、全体的に術中にはまってしまった」と脱帽していたそうなのだ。山本(昌)投手にとって昨日の勝利という先発最年長勝利のプロ野球記録や、球団歴代勝利数という記録はただの通過点だろうし、復活劇はまだ始まったばかりだということだろう。 --- On Mon, 2012/4/16, > wrote:
2012年04月16日
コメント(0)
さまざまに批判の多い私の所属している建設業界なのだが、建設業界のイメージを明らかにするために、大学生以下の子どものいる女性にアンケートを実施してその回答を集計した記事を業界紙で読んだのだが、その結果は同じ質問を建設業界の回答者にした答えと比較してみると、その違いがより際立つ結果となったそうなのだ。マスメディアが建設業界を報道する姿勢については、建設業界の回答者の9割が否定的に報道していると答えた一方、子どものいる女性のなかで否定的だと答えたのは25%にすぎなかったそうなのだ。特徴的なのは「どちらとも言えない」という回答が約7割を占めたことだ。 報道の内容を特段の疑問を持たずに受け止めている人が多いと言えるのだが、これは専業主婦等の女性がTVのワイドショー番組を見ることが多いことによる数字だそうなのだ。子どものいる女性の自由意見には「テレビの視聴者には、悪い部分がやけに印象に残る」とか、「談合的な体質など報道から受ける印象が強い」といったものが目に付いたそうなのだ。彼女たちにとってマスメディアが発信する情報がこの業界のイメージ形成に大きな影響を及ぼしているものと考えられ、「被災地の公共事業では不正が行われていると思うか」という質問では、子どものいる女性の10%が「非常にそう思う」と考え、24%が「ややそう思う」と答えたそうなのだ。 この回答は一般の回答者よりも子どものいる女性の方が目線は厳しい結果になっており、「無駄な公共事業が多いと思うか」との問いには、「非常にそう思う」または「ややそう思う」と答えた人の割合は、建設業界の回答者が40%だったのに対して、子どものいる女性では85%と非常に高かったそうなのだ。「公共事業の価格は高いと思うか」という質問では、子どものいる女性の23%が「非常にそう思う」と回答し、43%が「ややそう思う」と答えたそうなのだ。やはりマスメディアが建設業界を報道する姿勢が否定的なせいかも知れないが、公共事業の無駄を減らすことに極めて消極的であることだと思われているのだろう。 建設業界の回答者のうち40%が「無駄な公共事業が多いと思うか」との問いに「あまりそう思わない」と答えており、30%が「全くそう思わない」と答えているのとは対照的な数値といっていいだろう。「東日本大震災の被災地支援で、より大きく貢献したと思う団体・組織などは?」という質問では、子どものいる女性の77%が自衛隊を挙げたそうで、52%が一般市民によるボランティアと回答し、42%が消防を挙げた一方で、建設業界を挙げた回答者はわずか6%しかいなかったそうなのだ。この数字は一般の回答者で建設業界を挙げた人は18%よりも低い割合だったそうなのだ。 女性の観点から言うと建設業界はほかの業界と比べて、公共事業の無駄を減らすことに極めて消極的であることだと思われており、ある調査機関の調査で明らかになったそうなのだ。一方で財政赤字を拡大してでも景気対策を実施してほしいと考える建設業の会社の割合は、全業種のなかで最も高いといわれているのだ。景気対策としての公共事業に依存する建設業界の実態を表していると言えそうだが、「マスメディアは建設業界を否定的に報道している」といったように建設業界が考えているのであれば、子どものいる女性のように公共事業に厳しい視線を送る人々の意見に耳を傾け、情報伝達や公共事業の在り方を見直していく努力が必要なのだろう。 --- On Sun, 2012/4/15, > wrote:
2012年04月15日
コメント(0)
ある雑誌に建設業に関する批判的な記事が載っていたのだが、私はそのコメントを経済評論家とかの意見と読まずに、一般のおばちゃんによる道路工事に対する近隣住民のご意見としてよんだのだ。一般人には工事はこのように見えているという一つの例として読んでみたのだが、その記事によると「自動車業界や食品業界などは常に顧客の声を聞いて改善を重ね、商品を世に送り出している。顧客は車に乗ったり食事をしたりする経験を通して、良いイメージを持つことができます。一方の建設業界は最終顧客である市民の使い勝手をいかに良いものにしていくかという配慮が甘い」指摘していたのだ。 その経済評論家が建設業に対してまず感じることは、我々の所属しているこの業界には接客の発想が乏しいということだそうで、例えば現場が散らかっていれば気になるというのだ。たしかにゴミ一つない現場もたくさんあるのだが、顧客と直接向き合う小売店などではそれが当たり前ということだそうで、このような細かいマナーの問題に市民は敏感に反応するそうなのだ。事業に理解を得ようとする努力もまだ不足しており、市民の側にも公共事業が自分のお金で進められているという認識の薄い部分があることはみとめながらも、市民の多くは「公共事業が誰かが勝手にやっている」という印象を持っているのではないかといっているのだ。 多くの市民が自分たちの意見が反映されていないと思うから「無駄だ」となるという論理で、そうならないためには事業の必要性をもっとアピールし、市民の意見をどんどん取り入れる努力が重要だと結論つけているのだ。私たち土木屋は近隣住民と着工前から説明を始めて、完成までかなりの費用をそれにつぎ込んでいるのだが、少なくとも地元企業が行う仕事においてその事は、不可欠とされていると思っているのだ。そのようなスキルがある実態を踏まえてこのような批判をしてもらいたいものなのだ。一方の建設業界側も市民を施主だと思っていない節があることは事実で、これは行政の技術職の人たちのほうがそのギャップが大きいのではないかと思っているのだ。 この経済評論家の自宅近くで最近まで道路工事をしていたそうなのだが、工事看板等の案内には都市型水害対策などと書いてあるだけで、それが何のための作業が行われており、工期中に自分がなぜこんなに不自由な思いをしなければいけないのかが納得できなかったと記事には書いてあったのだ。これらのことのように市民は、公共工事の多くに好ましくない印象を持ちがちなのだが、事業を進める側が社会に役立つと思っていることが、一般的な市民にうまく伝わっていないことが問題なのだろう。たしかに地元説明会でも相手は顧客だという意識で真剣に取り組んでいるのかというと疑問ではあるのだ。 この経済評論家も「工事現場の前を通る際に雨の日も風の日も働く作業員に感謝の気持ちを抱くことは少なくありませんが、その工事で自分たちの暮らしがどう良くなるのかを十分に理解できていたら、印象はさらに違ったものになるのでしょう」と言っているのだ。たしかに一般的な人たちが自宅近くの工事に参加できたとしたら、工事の意味をもっと理解しようと思うし、そうすれば完成後に愛着を覚えるようにはなってきそうだということは間違いないだろう。建設業者は十分だともっているのだろうが、やはり現場代理人だけでなく作業員等のコミュニケーション能力に評価をもっと重視すべきなのだろう。 --- On Sat, 2012/4/14, > wrote:
2012年04月14日
コメント(0)
区道路のサービスエリアを防災拠点とする案があるそうで、そのテストケースとして守谷サービスエリアが選ばれたそうなのだ。その理由としては首都圏直下地震を想定した場合に、都心部の支援にもっとも適した場所のひとつだったからでといわれているそうなのだ。またヘリポートがすでに整備されてあったそうで、中央防衛会議では消防の進出拠点に位置づけられているのもその理由だったそうなのだ。さらに老巧化した商業施設を改装する計画もされていたこともあるみたいで、この改装工事にあわせて防災機能を整備していくことで、今後のサービスエリア改修工事に防災ノウハウを反映させていくそうで、また物資輸送の拠点としても使えるようヘリポートの拡大も行うそうなのだ。 この計画は東日本大震災時に自衛隊や警察・消防隊などがサービスエリアを拠点として救助や復旧作業を進めた経験から、防災拠点化のために防災機能を強化するアイデアが生まれたそうなのだ。ただし自衛隊をはじめ警察に消防隊がいっぺんに集まったことで、それほど広くないサービスエリアに車等が輻輳して一部混乱もあったため、防災拠点として利用する際にそれぞれがサービスエリアをどのように区切って利用するかのガイドラインを作成する必要があったそうなのだ。守谷サービスエリアでも改築する建物でもフードコート等は非常時には対策本部として代用できるような設計とする計画だそうなのだ。フードコートの大型液晶画面テレビには外部入力を設けることで、対策本部のモニターとして活用す ることにしたというのだ。 そのことに加えて非常に使用する救護用テントの常備も行い、太陽光発電パネルの設置や自家発電設備の強化に、ガソリンスタンドの貯蓄タンクの大型化なども盛り込む予定だそうなのだ。しかも断水戸等に備えて井戸を掘って飲料水や施設で使用する水の確保もする予定だそうなのだ。すでに守谷SAにはヘリポートが存在し、ドクターヘリなど小型ヘリの発着に使われているが、現在20×20mのものを自衛隊機が発着可能な30×30m以上のサイズに拡大する計画もあるそうなのだが、このヘリポート施設でも夜間発着も可能なように誘導灯を設置するそうなのだ。ヘリポートの傍らには防災用品の倉庫を設置するが、倉庫内にヘリ誘導用の無線機を設置し非常時には防災用品庫をヘリポート事務室として利用できるように するというのだ。 ただしこの30×30m程度のヘリポートサイズでは、自衛隊が物資や隊員輸送に使っている双回転翼のチヌークというヘリコプターが離着陸できないのだ。本来ならヘリポートとしては100×100mのスペースが必要なのだが、守谷サービスエリアのケースでは現在の敷地を拡張させることができないため、これ以上大きなヘリポートを作ることが難しいためなのだ。ヘリコプターの利用や大型液晶画面テレビの活用といったアイデアは、自衛隊から直接要望として出ているものとのことで今後のサービスエリア設計に活かされていく予定だそうなのだが、これらの記事を読んで強く感じたのはこの経験を活かし、なんとか次の世代によりよい高速道路のあり方を考えたいという意思を感じているのだ。 我々土木関係の技術職というのは、自らも被災者として避難所暮らしを余儀なくされている時でさえも、非常時の中に家族を残し不眠不休で復旧作業に当たるのだが、昨年の東北地方の大震災に見舞われた時に高速道路事業においても、このようにやるべき仕事を淡々とこなしたからこそ素早い復旧が行えたことも事実で、彼らの活躍があったからこそ高速道路という被災にあった東北三県の動脈が保たれたということは事実なのだ。無論すべてが完璧というわけではないのだが、机上の空論ではなく本当の大災害からの経験をどのように活かしていくのかが大切で、来年度末に向けた守谷サービスエリアの防災拠点化事業のような新しい道路計画への災害ノウハウの注入などに注目していきたいと思っているのだ。 --- On Fri, 2012/4/13, > wrote:
2012年04月13日
コメント(0)
東日本大震災から1年以上たった被災地ではさまざまな検証が進んでいるそうなのだが、今年になってから仮設住宅の入居希望者が増えているそうなのだ。ある新聞社が今年の4月に宮城県・岩手県・福島県の被災を受けた3県の沿岸と、東京電力福島第一原子力発電所の事故で避難区域となった計41自治体に尋ねたところ、21箇所の自治体で少なくとも計約1400世帯が仮設住宅への入居待ちの状態となっているそうなのだ。避難の長期化に伴い古里や職場の近くに移りたい人が増えているためなのだが、宮城県と岩手県の一部では空室がほとんどなく生活再建に支障も出ているそうなのだ。2106戸の仮設住宅がある岩手県大槌町でも約80世帯が仮設住宅への入居を待っているそうなのだ。 被災地のひとつである岩手県大槌町町によると、津波被害のなかった内陸の親戚宅などに身を寄せていた高齢者が「戻りたい」と希望するケースがほとんどというのだ。陸前高田市でも当初2世代で入居したが別々の生活を希望する家族などの80世帯が空きを待っている状態だそうなのだ。約30世帯の待機者がいる山田町は仮設住宅の1940戸の全部が埋まった状態だということで、仮設住宅に空室が出次第に抽選で入居者を決めており、月に数世帯が入れ替わるそうなのだ。この町の担当者は「戸数が足りないがこれから建てることもできない。災害公営住宅の建設や住居の高台移転を進めていくしかない」と話しているそうなのだ。 一方の福島県ではある地域では1000世帯が仮設住宅への入居を待ちながら、他では約1600戸の仮設住宅が空室のままだということなのだ。福島県では内陸部の仮設住宅は被災した沿岸部より寒さが厳しいため転居を希望する人も多く、需要と供給のミスマッチが顕著になっているそうなのだ。2656戸が建つ福島県南相馬市では、他の自治体住民も受け入れ約400世帯がキャンセル待ちの状況だそうなのだ。市の担当者によると「今年1月以降に入居希望者は増えており、内陸で冬の大雪を経験し転居を考える人もいる」といわれているそうなのだ。 郡山市や福島市などに計755戸を持つ双葉町は、いわき市を希望する10世帯が入居待ちをしているが、全体の入居率は62%だそうなのだ。 いわき市など4市町村に仮設を持つ富岡町も、いわき市内の仮設は約200世帯が入居を待つ一方で、全体では488戸の空きがあるそうなのだ。宮城県の各町村では215世帯が待機しているが空室はほとんどないそうなのだ。用地不足が影響で復興住宅の建設進まず「1年以上過ぎて仮設住宅のニーズがまた高まっているとは予想外だった」と国土交通省の幹部は漏らしているそうなのだが、阪神淡路大地震をはじめ過去の災害では、仮設住宅の入居者は時間とともに減っていったのだが、今回は地震と津波の被害が広域に及び、遠方で生活を始めた人が多かったことから、転居を希望する人が増えているとみられているそうなのだ。 仮設住宅から仮設住宅への転居について厚生労働省は、被災3県に「県外など遠方の入居者で県がやむを得ないと認める場合は、地元での入居を認めても差し支えない」と通知しているものの、それ以外は原則認めない立場なのだ。ただし自治体の判断で弾力的な運用をしているところもあるみたいで、仮設の入居期限は原則2年以内となっており、津波の被災地では当初から用地が不足している関係から、被災者が入居する「復興住宅」と称される災害公営住宅の建設はほとんど進んでいかないといわれているそうで、必要に応じて民間の賃貸住宅への転居を「みなし仮設」として認めるなど、柔軟な住宅政策も認めている市町村もあるそうで。これからも仮設住宅の需要はそう簡単にはいかないのだろう。 --- On Thu, 2012/4/12, > wrote:
2012年04月12日
コメント(0)
昨年に起こった東北地方の大震災でいち早く道路を復旧させて関係者のインタビューが業界紙の乗っていたのだが、「まずは緊急車両を通さなければなりません。道路にできた激しい段差や陥没部分に土のうを積むなどして、徐行が必要ではありますが、どうにか通行できるようにしました。常温で施工ができる特殊なアスファルトも資材がある分だけ持たせ、必要に応じて措置をさせました。土のうは数が足りませんから管理事務所で大量に作りながら、並行して復旧を進めていったのです。普段から防災訓練は行っていますから、その計画通りに淡々と進めることで、本格的な復旧が必要であった仙台東部道路の高架橋部分を除き、震災当日の夜には緊急車両の通行が可能な状態になりました」と答えていたの だ。 私のこのようなことはずいぶん経験しているのだが、このように緊急車両を通行可能にするための措置を仮復旧というのだ。こうした東日本高速道路の各管理事務所での仮復旧を受け、地震と津波で被災したにもかかわらず翌日の12日の午前中には公安委員会が緊急車両の通行止めを解除しているのだ。しかしこの状態では緊急車両以外は通過できなかったそうで、そこで高速道路の基準を完全に満たすことはできないが、一般車両が通過しても安全な状態にまで復旧する応急復旧を次に目指さなければならなかったそうなのだ。たとえば橋をかける基礎部分はコンクリートのため沈まないが、周囲の土壌は地震によって沈下してしまうのだ。表面上は問題なくても下は空洞になっている可能性もあるのだ。 そういった個所には空洞に発泡させたコンクリートを注入し、表面にできている継ぎ目の段差にはアスファルトを擦り付けて滑らかな勾配にして車両の通行を可能にするのだ。もちろん陥没部分を埋めてアスファルトを舗装し直すなどの作業を重ねた結果、東北地方の高速道路は被災後10日くらいで順次一般車両への開放を行うことができたそうなのだ。応急復旧処理を施した道路は東日本高速道路の仙台管理事務所が管理する延長118kmのうち、約1000個所にも及んだそうなのだ。度重なる余震で修正した個所に再度段差が発生するなど、補修工事は困難を極めたと回想しているが、補修件数の約数は海沿いの仙台東部道路に集中していたそうなのだ。 多くの我々の仲間の努力によって見た目には普通の道路に見える状態にまで戻り始めたが、難関はまだクリアできていなかったそうなのだ。関係者の話では「仙台東部道路の高架部分は、阪神・淡路大震災の反省を元に、落橋防止対策を行った上で地震に耐えられる設計をしています。宮城県沖の地震は以前からありましたから、対策はしていました」というのだが、橋梁と橋脚をつなぐ支承部は天然ゴムと鋼板を複数層に重ねたゴム支承で、なんと高さの2.5倍以上の寸法を横方向に動いても耐えられる設計だったそうなのだ。ところがそのゴム支承が破断してしまっていたそうで、それほど今回の地震の力は凄まじかったそうなのだ。 特に仙台港北IC近くの橋脚にかかった橋梁は橋脚にある8個所すべてのゴム支承が破断し、橋梁が60cmも横方向に移動してしまい、落橋防止のワイヤーで脱落を防いだ状態だった。当然そのままでは緊急車両さえ通せないが、一般道路は津波で流された瓦礫や陥没などで著しく効率がわるい。そこで石巻方面への物資輸送もあり、すぐにでも復旧させる必要があったことから、橋脚部脇に架設の足場を組んで油圧ジャッキで橋梁を持ち上げ、その後に仮設の支承を配置して架設しなおしたそうなのだ。この作業は燃料不足や資材不足の中にあってなんと3日で終わらせたそうなのだ。こうした作業を続けたものの架設し直すだけでは安心できなかったそうで、特注品であるゴム支承はすぐには調達できなかったのが原 因だそうなのだ。 応急措置として仮受け鋼材で橋げたを支えていたためなのだが、大きな余震が続く中でいつまた壊れるか分からない状態が続いていたそうなのだ。そこで受注生産ということで通常は3カ月かるゴム支承を1ヶ月半で仕上げてもらい、その後ゴム支承へと取り替える作業を済ませたというのだ。復旧作業は路面だけではなかったそうで、一般車両を通すには制限速度表示や事故情報など電子表示板も正常に動かなければならないが、高速道路に埋め込まれた通信ケーブルは橋梁等の継ぎ目部分がズレたことで寸断されていたのだ。震災直後の道路状況を確認すると、ほとんどの箇所で通信障害が発生しており、新たに通信ケーブルを引き直す作業も行って交通開放をしたそうなのだ。 --- On Wed, 2012/4/11, > wrote:
2012年04月11日
コメント(0)
あの東北地方の大震災から1年を経過して、原発問題や瓦礫の処理問題など未だ多くの課題を抱えるなか、わずか13日間という短期間で原発退避地域を除く全線で通行止めを解除し、一般車両が通行可能な状態にこぎ着けたのが東日本高速道路なのだ。未曾有の震災で破壊された東北地区の高速道路だったのだが、首都圏や日本海側からの緊急車両や物資はもちろん、津波から仮復旧した仙台空港に到着する物資を被害の大きい地域に運ぶため、寸断された高速道路の復旧が当時の最重要課題のひとつであったのだ。首都圏と東北地方を結ぶ動脈である東北自動車道はもちろん、日本海側と太平洋側を結ぶ山形自動車道や、仙台北部道路や東部・南部道路といった道路は、盛り土側面の崩落や橋梁の継ぎ目のダメージ が大きくかったそうなのだ。 私が読んでいる業界紙によると地震の被害は著しく、高架や橋を支える支承の破壊や道路面の陥没など、ありとあらゆるダメージで覆われていたそうなのだ。その被害は東日本高速道路が管理する道路だけでも20路線870kmの区間に及んだそうなのだが、中でも特に深刻だったのが仙台空港から北上し、被害が大きかった石巻地区に物資を運ぶ三陸自動車道へとつながる仙台東部道路だったそうなのだ。仙台若林ジャンクションから仙台港北インターチェンジまでの間は、約5.2kmは高架橋となっているが、酷いところではこの高架橋を支えるゴム支承が破断され、落橋防止ワイヤーのおかげで落橋を免れた状態だったそうなのだ。 海外メディアに多く引用されたのが盛土崩落で一車線分がまるまる崩れていた常磐道の様子だったのだが、約150mにわたる崩落区間がわずか6日で元通りになった様子は世界中を驚かせたというのだ。東日本高速道路の東北支社仙台管理事務所の工務担当課長は、当初「緊急地震速報をラジオで聴いてクルマを止めたのだが、そのときは『また誤報か』と思った」と業界紙のインタビューに語っていたのだ。その直後に襲った揺れの大きさは普通ではなく、クルマがひっくり返るかと思うほどだったそうなのだ。事務所にいた仙台管理事務所の所長は社員達の安全確保・確認を急ぎつつ、管区内の早急な道路点検の指示を出したそうなのだ。 「細かな情報は掴めていなかったが、明らかにすべての高速道路が通行止めとなる大きさの揺れだと感じました。実際に道路管制センターは自動で道路上の案内をすべて通行止めに変更。緊急車輌を通行させるための指示を行いました。出勤していた社員はもちろん、非番だった社員も出社してきて、みんながそれぞれ自主的に復旧に向けた行動を取っていました」と振り返っていたそうなのだ。管区内の道路点検としてまずは東北道に向けて点検班を6班編成して調査に出し、関連グループ会社や工事受注先の協力会社に連絡を取り、可能な限りの人員を手配して山形道やそれに津波被害の大きさが懸念された仙台東部道路へと、順次点検班を送り出したというのだ。 宮城県の防災対策では4mまでの津波を想定し、それに耐えられる街作りを行っていることになっていたそうなのだが、それが4mならば大きな問題はないのだが、10mの予想と発表されたため「仙台港北ICまで水が来るだけでは済まない。仙台東部道路一帯は津波が来るだろう」と判断し、料金所で働く従業員に避難の指示を出したというのだ。管理担当課長は津波が遡上した仙台東部道路での人命救助活動に携わったうちの1人なのだが、現場で津波に遭遇した巡回車からの無線情報を傍受し対応を図ったそうなのだ。「周辺住民が津波から逃れるため高速道路本線まで登ってきていました。交通管理隊の人間も混乱を予想して8人ぐらいが参集させたそうなのだ。 高速道の本線に逃げてきた人を救助するため、路面補修用の資材や作業員を運んでいるマイクロバスで避難所に送り、巡回車で怪我人を病院へ搬送して、暖を取れる毛布を手配するなどしました」と語っていたのだ。改良担当課長も震災当日の夕暮れに津波に流され必死で木にしがみついていた人を発見し救助するなど、避難の支援と救助はもちろんのことそれに道路の点検を行いながらの初日だったというのだ。道路の調査班は調査だけを行っていたわけではなく被害状況の調査をはじめていたというのだ。復旧計画を作る土木技術者やそれに実際の工事を行う現場作業員など、持っている技術や知識が異なる人間で班を作り仮復旧を施していったそうなのだ。 --- On Tue, 2012/4/10, > wrote:
2012年04月10日
コメント(1)
東北地方の震災復興で建設業に対する批判が出ているそうで、このような結果を招いたのは被災自治体で頻発している入札不調・不落に関する報道だとみる関係者は少なくないそうなのだ。地元建設会社からは「仕事をえり好みして復興の足かせになっているといった雰囲気の報道が見られる」との声が上がっているそうで、確かに宮城県の通常工事の4割が不調に終わるなど異常事態ということのようなのだ。これらのことから世間は建設業界に対してどのような印象を抱いているのかということを、私が愛読している業界紙が実施した意識調査では、建設業界伝体で「談合」や「政官との癒着」といった負のイメージが、いまだに根強いことが明らかになったそうなのだ。 「建設業界では談合が広く行われていると思うか」という質問では、一般の回答者の28%がいまでに「非常にそう思う」と回答しており、45%の一般人が「ややそう思う」と答えたそうなのだ。建設業界の回答者を見ても9%が「非常にそう思う」と答えており、25%の人が「ややそう思う」と回答しているそうなのだ。自民党時代からなのだが「建設業界は政治家や官僚と癒着していると思うか」という質問では、一般の回答者の31%が「非常にそう思う」と回答し、48%が「ややそう思う」と答えたそうなのだ。建設業界の回答者を見るとやはり12%が「非常にそう思う」と答えており、29%が「ややそう思う」と回答しているそうなのだ。これは実際に「建設業界は政治家や官僚と癒着している」といった回答もあったみたい なのだ。 一方で「震災復興という名目で困っている人の足元を見て商売をするのはやめてほしい」と訴える一般の回答者がいたのも事実で、実際に昨年の後半には、震災関連の災害廃棄物処理業務をめぐる談合情報が相次いで報じられたそうなのだ。仮にいま震災関連の工事で不祥事が明るみになれば、建設業界に与えるダメージは計り知れないというのに、そのようなことをしている建設業者がいる事が私には信じられないのだ。建設業界は復興に至るまでの長い道のりを被災地とともに歩まなければならないのだから、不信感を取り除くうえできめ細かな情報発信は欠かせないと思うのだが、その業界紙でも意識調査の結果をもとに今後の情報発信の課題について分析していたのだ。 もっともどのような調査でも震災における建設業界の支援活動が、世間にはあまり伝わっていないことが浮き彫りになっており、「東日本大震災の被災地支援で、より大きく貢献したと思う団体・組織などはどこか」という質問に対する回答では、その業界紙の編集部が用意した11の選択肢から三つまでを選んでもらったところ、一般の回答者の実に86%が挙げたのが自衛隊で、延べ約一千万人の隊員を投入して、人命救助や給水に入浴支援などを実施したことが評価競れているようなのだ。次いで福島第一原子力発電所への放水が話題になった消防関係の45%が続き、その後がなんと一般市民によるボランティアの42%と続くそうなのだ。建設業界の回答者が自分たちは自衛隊に次ぐ貢献をしたと考えているのと対照的な のだ。 その一方で道路啓開やがれき撤去をはじめ橋や港湾などのインフラの応急復旧に発災直後から取り組んだ建設業界はわずか18%で、仙台空港の復旧に協力した米軍を代表とする海外からの支援部隊と同じ水準だったというのだ。今回の東北地方の大災害の復旧事業は建設業界に未然の潤いを与えると思うのだが、このタイミングで広報活動だけでなく地域住民のための業務を行わなければ、私は再び建設業界に対する逆風の世界が待っているだろう。社会に伝えるべき内容はたくさんあるはずで、あれだけ献身的に被災地支援に動いた建設業界の仲間たちの努力を無駄にしてはならないと考えているのだ。 --- On Mon, 2012/4/9, > wrote:
2012年04月09日
コメント(0)
世界一高い自立式電波塔「東京スカイツリー」が完成したわけなのだが、私の読んでいる業界誌によると施工計画や技術に関するマネジメントを担った大林組では、「特殊工法部」と呼ぶ組織がこの技術を残していたそうで、「開発に時間をかけた重要な工法は需要が少なくても維持するのが「大林流」だと自負しているそうなのだ。その「枯れた技術」と呼ばれるものを現在に応用して「東京スカイツリー」の完成までの工期が、3年半という超短納期を実現したと言われているのだ。この特殊工法部が守ってきた技術はほかにも、スカイツリーの短納期施工に生かされているそうで、それが「ナックル・ウォール工法」と呼ぶ基礎工事の技術だったのだ。 建物が倒れたり上部の揺れなどによってタワーが地面から引き抜かれたりするのを防ぐため、基礎工事では杭と呼ばれる鉄筋コンクリートの塊を地下の固い地盤に固定するの。この作られた杭と呼ばれる鉄筋コンクリートの塊である基礎の上に建物を建てるのだが、通常使う杭は丸い柱状で建物が大きくなるに従って本数を増やすのだ。それでも耐えられないほどの大きな建物の基礎には、壁のような形をした杭である壁杭を使うのが一般的なのだ。これは丸杭に比べて断面積が大きく地面と杭の摩擦が大きく働くためだ。しかし壁杭でなければ耐えられない建物は少ないので、大手ゼネコンの多くは壁杭の施工を専門業者に外注しているのだ。 一方の大林組は壁杭の技術開発と自社での施工を継続していたそうで、施工実績も他社を圧倒するそうなのだ。スカイツリーで用いたナックルとよばれる「節」を付けた壁杭を使うナックル・ウォール工法は約9年前に大林組が開発した独自技術で特許も取得しているのだ。高さ634mのスカイツリーの足元は1辺が約70mと短い正三角形の各頂点に配置した3本の足が支える構造になっているのだ。地震や風でタワーが揺れるたびにこの3本の足に、上下・水平方向に強い力がかかるため壁杭が必須だったというのだ。私も一昨年に工事中の「東京スカイツリー」の現場を見せてもらったのだが、実際には節付きの壁杭を地下に打ち込みその間を巨大な地中連続壁杭でつないでいるのだ。 3本の足と3枚の壁で構成する巨大な三角形が地下でそれこそ根とって世界一高い自立式電波塔を支えているのだ。通常の壁杭に比べて節付きの壁杭の方が、同じ大きさの建物を小さな体積で支えられるため、掘削土量を減らすことができ施工期間を短縮できたというのだ。しかもスカイツリーは工事が大詰めのところで東日本大震災に遭遇したわけだが、しかも「リフトアップ工法の終盤でゲイン塔を引き上げる作業中という最悪のタイミングだった」と工事責任者が言うように、タワー上部は水平方向に1m40cmも揺れたそうなのだ。そこにいた50人あまりの作業員からは「もうダメかと思った」という声も漏れていたそうなのだ。それでもタワーに破損はなく作業員も無事に作業を完了させたというのだ。 「東京スカイツリー」は1000年に1度の巨大地震が発生しても、びくともしない耐震性を備えるといわれているのだが、これはあくまで完成後の話で施工中も同様の耐震性を持つわけではないのだ。我々の工事でも完成後の構造物の安全率が1.5であっても、施工中の安全率は1.05で考えることが多いのだ。この「東京スカイツリー」は制振機能を持つ心柱は後から作るのだから、当然のことながら施工期間中の安全性は完成後とは別の評価を必要とするのだ。 施工中に完成後と同じ耐震性を求めたらコストは高くなることから、安全性と経済性をどうバランスさせるのか難しい舵取りを迫られるのだ。半年程度で施工するビルでは施工中に巨大地震は起きないと見なすことも多いといわれているのだ。 当初から今回のような地震でも損害が出ないよう対策は講じてあったそうなのだが、着工目前により厳しい状況でも影響を抑えられるよう想定を変更して、タワークレーンをタワー本体とつなぐ部分に制震ダンパーを追加するなどの対策を追加していたそうなのだ。「単純なコストアップは認められないので、耐震性能を高めるために上昇するコストをほかの箇所で減らせないか、工法や手順なども総ざらいで見直した」そうで、そのかいもあって震災の影響はエレベーター工場の被災による2カ月の納期遅れだけにとどめることができた。かつてない高さに1つとして同じものがない鉄骨など固定概念を覆す工法と、この工事の施工は非常識のオンパレードだったのだが、それでも事故なく短納期を実現したことは素 晴らしいことなのだ。 --- On Sun, 2012/4/8, > wrote:
2012年04月08日
コメント(2)
世界一高い自立式電波塔「東京スカイツリー」が完成したわけなのだが、私の読んでいる業界誌によると施工計画や技術に関するマネジメントを担った大林組は、3年半という超短納期でこの世界一高い自立式電波塔「東京スカイツリー」を実現させたというのだ。スカイツリーは高さ634mなのだが296mの横浜ランドマークタワーは建設に約3年を要したそうで、単純に考えても「東京スカイツリー」はランドマークタワーの倍速以上で建設したわけなのだ。スカイツリーの施工期間を短縮できたのは、大林組の特殊工法部が磨いてきた2つの工法によるところが大きいといわれており、建物の高さが高くなればなるほど施工時の風雨や地震などの影響が大きくなるのだ。 材料の多くは鉄であり溶接が欠かせないため雨はもちろん湿度が高すぎると作業ができないとされているし、高所作業では風が強いとクレーンを用いた作業もやめざるを得ないのだ。 工事の関係者によると「200m程度の超高層ビルの施工経験はたくさんあるが、634mは未知の世界。気象条件が分からず作業可能な日数がどれだけあるかも読めなかった」と語り、自然とケンカするのは分が悪いと考えた大林組が選んだのは、気象リスクを技術で回避し建設に欠かせない工期と安全・品質の3つを守る道だったそうなのだ。たどり着いたのがタワーの上部と下部をそれぞれ地上で組み立てた後で上部を下部の上に載せることにしたのだ。これで大幅に工期を短縮するというアイデアなのだ。 私は土木の技術屋ということで建築の構造には詳しくないのだが、通常の発想ならば地中に基礎を打った後に「心柱」と呼ぶタワー中心部のコンクリート造の円筒を作りながら、その周囲に鉄骨を組み上げていくそうなのだ。この「心柱」は地震時などにタワーの揺れを低減する制振システムとして機能する設計なのだ。スカイツリーの場合の断面は下部が三角形で、上へ行くと丸になるそうなのだ。工事関係者からは「組み上げる鉄骨は一つとして同じものがない」と言われるほど複雑だったそうなのだが、「心柱」からタワーを作れば施工精度を高めやすいそうなのだ。大林組はこれまでの固定概念を打ち破り「リフトアップ工法」という手法で、先のアイデアを実現したそうなのだ。 基礎を打ったらまず心柱なしに周囲の鉄骨だけを第1展望台の高さまで組み上げ、ここまできたら周囲の鉄骨を組み上げるのと同時に、心柱を作る前の空きスペースでタワー上部のデジタル放送用アンテナを取りつけるゲイン塔と呼ばれる鉄塔を組み立て始めるそうなのだ。 ゲイン塔が完成したら一気に引き上げ、アンテナを取りつけながらタワー上部に設置する。ちなみにゲイン塔の全長は約240mで、タワー内部に東京都庁とほぼ同じ高さのものを吊り下げるということをしたそうなのだ。我々の工事の世界ではアイデアを思い浮かべることはできても、この大胆な工法を実行に移すのは容易ではないのだが、大林組が実現できたのは心柱をタワー内部に後から短期間で造る手法持っていたのだ。 この工法は「スリップフォーム工法」をといわれているのだが、通常の手順では足場を組んで型枠を設置し、コンクリートを流し込んだ後に型枠を外して足場を解体する。この作業を何度も繰り返し上へと組み上げていくわけなのだが、一方のスリップフォーム工法は、足場と型枠やコンクリートの打設作業を専用装置が行うのだ。コンクリートを流し込んだら装置が自ら上方に少しずつ上がっていくため、足場の組み直しなどの作業が不要となるわけなのだ。この工法はいわゆる「枯れた技術」と呼ばれるもので、かねて煙突やサイロの高い建物の施工に使われていたそうなのだ。しかし数年に1度くらいのオーダーがあるかどうかということで、競合する大手ゼネコンは経営資源の効率化のため既にこの工法を 捨ててしまっていたそうなのだ。 --- On Sat, 2012/4/7, > wrote:
2012年04月07日
コメント(0)
野生鳥獣による農林作物などへの被害が全国的に広がり、大きな社会問題となっている野は新聞などで報道されているのだが、私の住んでいる愛媛県でも野生鳥獣による農林作物などへの被害額は約3億円といわれており、ここ数年を見ると増加傾向にあるそうなのだ。また野生鳥獣の生息域も拡大傾向にあるそうなのだ。こういうことなのかは知れないのだが、関西電力の原発4基が立地する福井県おおい町は、電源立地地域対策交付金を使かって農作物への獣害対策として鹿やイノシシなどが生息する山間部と、集落との間をフェンスで仕切る工事を始めたそうなのだ。おおい町内の全集落が対象で総延長約160キロのフェンスを総事業費約18億円で実施するそうなのだ。 ただおおい町の全集落で農作物の被害が出ているわけではないうえ、被害額は年平均500万円程度で「無駄遣いでは」との批判もあるそうなのだ。あおい町は総面積212平方キロのうち90%が山林で残る平野部で米や麦・ソバなどを栽培しているそうなのだ。20年位前から獣害が出るようになり町村合併後の被害は計約2500万円となっているそうなのだ。旧町時代から町の補助と農家の負担で集落ごとにトタン板や電気柵を田畑の周囲に設置したのだが、柵を跳び越える鹿や猪もおり、最近も被害は続いているそうなのだ。新たな対策を求める声も強くであたそうで町は「耕作を断念した人もいる。交付金を活用し農業環境を整えたい」とフェンス設置に踏み切ったそうなのだ。 被害額の割に費用が莫大なことから町議の中には「ある程度有効だろうが、被害のない地域にまで設置する必要があるのか」とか、「被害の出たとこに補償金500万払えば300年以上払えるな」などと話しているそうなのだ。今回設置された電気柵とは動物が触れた際に弱い電気ショックを与える機構を付加した柵のことで、フェンスは高さ2メートルもあるそうなのだ。町内63か所の集落を山と遮断するように張り巡らせる計画なのだが、人が山に入れるように開閉式の扉を所々に設けるそうなのだ。計画では3年後の完成予定で昨年度は約68キロ分の約7億4千万円を予算化したそうなのだ。このうち国の補助などを除いた残りの3億円を交付金でまかない地元負担は取らないそうなのだ。 野生鳥獣の侵入を防止する柵は木製から金属製のものまでさまざまで、いずれも裸電線や針金に専用の電源装置によって感電に至らないよう制御された弱い電流が流れてショックを与えるようになっているそうなのだ。設置に当たっては電源装置を含む柵の設置費用や補修・メンテナンス費用・電気代などを考慮する必要があるのだ。家畜は電気ショックを乗り越えてまで柵外へ逸脱する必要はないので、人為的なミスや破壊破損がない限り、ほぼ100%効果が見られるそうなのだ。また大概の場合は学習効果により自然と柵に寄りつかなくなることから、常時電流を流さなくとも済む場合があるともいわれているのだ。野生動物は食糧を得るために集団で柵を攻撃して破損させたり、柵の下側を掘り抜いたりする そうなのだ。 鳥獣被害の防止には「この集落に来ると必ず満腹になれる」とか、「人や車はそんなに怖くない」と動物が学習するような無自覚の「餌付け」をやめ、徹底的な追い払いを行うとともに、冬期に集落周辺でエサになるようなものを制限することにより、適正な生息頭数に導く地域一体となった取り組みが大切だそうなのだ。こういう柵の設置というのは18億円が欲しいということだろとも言われており、フェンスが必要なんじゃなくて工事が必要なのだとも言われているのだ。獣害被害だとかそんなものはただの名目みたいで、金をもらえるのなら理屈なんぞはどうでもいいということも言われており、実際は5000万円をフェンスの設置費用にして、17億5000万円の天下り関連の建築業者に渡るこれは費用だともうわ さされているようなのだ。 --- On Fri, 2012/4/6, > wrote:
2012年04月06日
コメント(0)
昨年に起こった東北地方の大震災では、自ら思考して判断できる日本の現場の力が海外からも高く評価されたのだが、とりわけ自衛隊は「現場力」だけでなく「発信力」も優れていたという評価が高いそうなのだ。建設業界からも「自衛隊ばかりマスコミに取り上げられている」とうらやむ声が上がったそうなのだが、国土交通省の幹部によると情報発信力には歴然たる差があるそうなのだ。写真一つとっても違うそうみたいで、例えば子どもと自衛隊員の交流の様子に焦点を合わせ、背景をぼかして撮っている写真があるというのだ。記録用なら背景が分かる方がいいのだがこれは明らかに報道向けの写真なのだ。自衛隊に尋ねると記録用とは別にそういった写真も撮影できるように専門的な訓練をしているそうな のだ。 私をはじめ建設業界の関係者と言えば自分の姿はもちろん、なるべく人が映らないようにしてがれきの山の撤去前後を比較するような写真を撮っているのだが、一事が万事そのくらいの差があるそうなのだ。私の読んでいる業界紙の記者が自衛隊の幹部と話をしていて「すごいですね」と水を向けたら、「我々は50年も『無駄』だと言われ続けてきた。建設業界はまだ10年だから、年季が違う」と笑われたそうなのだ。自衛隊は長らく「税金泥棒」などと批判されてきた自虐気味にいっていたそうなのだが、災害支援活動でも自衛隊は「警察や消防『など』」と報道されてきた歴史があるというのだ。だから彼らは発信力を磨いただけでなく、現場力にも磨きをかけてきたそうなのだ。 阪神大震災では兵庫県知事の要請が遅れたことから、自衛隊の出動が遅いと批判されたそうなのだが、その反省から東日本大震災では要請が来る前に偵察を開始したそうなのだ。優れた現場力と発信力があってこそ、今の自衛隊の姿があるのだということのようなのだ。我々や建設業界にも現場力は十分にあったのだが、住民からの感謝ということだは自衛隊と大きく差をあけられており、今後は発信力を磨かねばならないと指摘されているのだ。「世間は分かってくれない」といじけるのではなく、自衛隊と何が違うか自分たちに何ができるのかを直視しなければならないみたいなのだ。建設業における震災等の貢献度が低いといわれることは、広告を少し出したりちょっとマスコミの記事になったりするぐらいで は、とうてい達成できない事態になっていることを認識するべきだろう。 我々建設業が整備しているインフラは「健康」と同じで、失わないとありがたみが分からない存在になっているそうなのだが、震災ではインフラの重要さがクローズアップされたことは間違いない見たいなのだ。建設業界は文字通り「命懸け」の活躍をしたのだが、一般の人に伝わっていない面もあることは事実なのだ。我々はそれをきちんと伝える必要があったのだが、それでも驚いたのは土木分野を目指す受験生が増えていることなのだ。ある首都圏の大学のデータが業界紙に載っていたのだが、その大学では受験生の総数は減っているのに、土木学科の志願者は3割ほど増えていたそうなのだ。いろんな大学の先生からもそういう話を聞いており、明らかに学生等のイメージは改善したみたいなのだ。 自衛隊などと比較するとマスメディアで建設業界の活動実態を報じたケースは少なかった印象があることが、意識調査の結果に表れたとの見方をする建設業界の関係者は多いのだ。宮城県建設業協会の専務理事は「自衛隊が物資を輸送できるように道路を啓開したのは建設会社だ。マスコミが取材を始める前だから報じられていないだけで、報道する側にも責任はあるのではないか」と指摘しているのだ。しかし建設業界はそれで終わりにしているのも事実で、復旧や復興に向けた予算が付き我が世の春がやって来たかのようにふるまっていると、社会は「建設業界は結局のところ金もうけのためにやったのか」というムードになってしまうだろう。イメージの改善には継続的に取り組まなければならないのだ。 --- On Thu, 2012/4/5, > wrote:
2012年04月05日
コメント(0)
今年のサラリーマン川柳に「誕生日、何でも頼めと 牛丼屋」というのがあったと思うのだが、入学に入社と引っ越しなどなにかとお金のかかる新年度に、サラリーマンや学生にとって嬉しい競争が再開されるそうなのだ。一度は収束するかに思えた牛丼値引き合戦の火ぶたが、再び切って落とされるというのだ。牛丼の「すき家」と「なか卯」を展開するゼンショーは、今週から牛丼の値引きキャンペーンを開始することを決めたそうで近く発表するみたいなのだ。対象となるのはすき家となか卯の各店で、これは日本の牛丼店全体の半分以上にも上るそうなのだ。気になる価格というのだがすき家で全品30円引きだそうで、牛丼並盛りなら280円から250円になるみたいだ。なか卯はミニサイズをのぞき牛丼が40円引き となるみたいだ。 すでに吉野家の期限付き牛丼の110円引きを開始すると発表しており、吉野家の並盛りの定価が380円だから、期間中は270円に下がることになるのだ。このチャンスに我が家でも今週の週末は吉野家の牛丼で一食を浮かすことにしているのだ。このすき家の値引きは吉野家のキャンペーン価格よりもさらに20円安いうえに期間も長いことになっているのだ。そして注目されるもう一方の松屋の動向なのだが、松屋は「値下げしない」と明言しており、「牛丼の価格競争は終わった」ともいっているのだ。外食業界関係者の多くはそう考えていたそうなのだが、そうというのも一昨年から始まった牛丼の値下げキャンペーン乱発は、もはや効果が薄れてきたと見られていたからだ。 振り返れば少し前まで牛丼各社の大幅な値下げキャンペーンは、4月と9月の2回に過ぎなかったが競争激化でこの2年間は、年に6~7回にまで増加してきたそうなのだ。開始当初は既存店の売上高が100%を超えることも多く、すき家・吉野家・松屋の大手3社が、ほぼ同じ時期に牛丼の価格を下げて競い合うのが定着しつつあったそうなのだ。ところが昨年の後半や今年初頭になってくると値下げキャンペーンを実施しても、客数が前年比を下回る月が目立つようになってきたそうなのだ。値引きをしても客数が伸びなければ利益が減ってしまう。牛丼業界からは「値下げキャンペーンの効果が薄れたことは否定できない。本音をいえば少し前のように年に2回程度が望ましいと思う」という声が聞こえてくるよう になったそうなのだ。 この声は各社に共通した思いと言えるそうで、牛丼の価格を同じ時期に下げるキャンペーンから脱するかのような動きも出て来たのが松屋のようで、毎年恒例になっていた4月の値引きキャンペーンについて、松屋は「今年はやらない」と明言しているのだ。それでも今回すき家ではチーズカレーなど牛丼以外の商品の価格を下げるキャンペーン「得すき」を始め、今後は対象商品を変えながら続けていくみたいなのだ。このように横並びの牛丼値引き合戦の構図が崩れる気配があっただけに、吉野家が4月のキャンペーンを発表したあとも、他の2社は追随しないのではと見られていたのだ。ところがゼンショーは再び牛丼の値引きに舵を切ったのだ。これは「生活が変わる4月は、胃袋を掴むという意味で重要 」だからといわれているのだ。 たしかにこれまで牛丼を食べたことがない層や、しばらく食べていない層に訴えかけるには、4月は絶好のタイミングといえるのだが、値引きしても客数が想定通り伸びれば利益面では問題はないというわけなのだ。その成否は5月初旬にはわかるわけなのだが、これで4月のキャンペーンで値下げをしないのは松屋だけとなったのだ。最後に考えてみたいのが「この牛丼業界において顧客に提供すべき価値は、低価格が最大のポイントになるのか」ということで、松屋では「他社が値下げをしたからといって、うちが方針を変えてキャンペーンを始めるということはない」と言うが果たしてどうなるだろう。私の家族も含めて牛丼を楽しみたい学生やサラリーマンにしてみたら是非にも参戦してほしいはずだろう。 --- On Wed, 2012/4/4, > wrote:
2012年04月04日
コメント(0)
私の事務所でも何人も居そうなのだが、その昔依存症と言えばアルコールや薬物が主だったが、10年ぐらい前からギャンブルに関する患者が目立つようになったそうなのだ。現在ではこのギャンブル依存症の患者らしき人が推定300万人いるとも言われているそうなのだ。マージャンや競馬・競輪・競艇など博打には種類は様々あるが、圧倒的に多いのはパチンコ依存症だそうで、パチンコ店はどの町にもあり手軽で入りやすいためみたいだ。「今日は負けたから帰ろう」と、自己抑制ができたり、小遣いの範囲内で楽しむだけなら何ら問題はないのだが、毎日ギャンブル場に足を運んだり借金してまでしたりするとなると依存症の範疇で、専門家は立派な病気として取り扱っている。 このような依存症には「病的賭博」といった病名がついているのだが、この「病的賭博」というギャンブル依存症になりやすい人は、物事を深く考えないですぐにキレやすく社会性がないなど人間的に未熟な傾向があるそうなのだ。誰もが最初は趣味で収まっているのだが仕事に疲れているとか、酒が飲めずにストレスを発散する場がないなどに加えて、配偶者が口うるさくて自宅が安らげないなどの理由で、ギャンブル場へ寄り道する回数が増えてしまい、ハマってしまう人が多いといわれているそうなのだ。ギャンブル依存症で最大の問題は借金だといわれ、配偶者や親に嘘をついてカネを出させたり、消費者金融やヤミ金から借りたりするそうだし、借金を家族が立て替えると、またギャンブルで借金を作る そうなのだ。 そのような悪循環繰り返しで家族が神経症などを患ったり、離婚したり会社のカネを使い込むなどの犯罪に及んだりと、様々な支障が起こってくるといわれているのだ。このギャンブル依存症は薬では治らない病気で、残念ながらこれといった治療の決め手はないそうなのだ。家族が「日常生活に支障を来している」と感じたら、まず保健所や保健福祉センター・病院やクリニックの精神科に本人を連れて相談に行くことが大切だそうなのだ。この病気は本人が病気だという自覚はないので自ら受診する人はまずいないといわれているそうなのだ。治療法というのは専門医が行うミーティングに参加することが第一歩で、「家族」や「ギャンブル」などのテーマで同じ境遇の人同士が発言したり、話を聞いたりしな がら己を見つめ直すそうなのだ。 治療というのは出来るだけ早い段階での自覚をさすべきで、ギャンブル依存症と言う病気は自覚症状がないため「心の病気」とも言われているのだ。ここに治療するためのヒントがあると思われているそうなのだが、自分がギャンブル依存症であると自覚させることがまず必要なことなのだ。初めのうちはどのように説得してもまったく話を聞いてもらうどころか、無視されてしまうことが多いそうで、これは人間の脳は常に進化しているのだが、ギャンブル依存症ではその進化が間違った方向に進んでしまうと、他人のアドバイスを全く聞かなくなり自分の生き方を批判されると、どうしても拒否反応を示すようなのだ。そしてそのことがストレスなどで脳の状態が正常でない時は、理解するのはかなり困難とな ってしまうそうなのだ。 回復を目的とした自助グループに参加することも有意義で、そのような場に定期的に足を運び一度もギャンブルをしない日が3年くらい続くと、少しは回復したと思っていいそうなのだ。ただし「ギャンブルをしたい」気持ちは常にあるため完治はなく、「今日、ギャンブルしない」ことを、一生続けていくだけのようなのだ。ギャンブル依存症にならないためには、趣味を複数見つけ、興味をギャンブルに固定しないようにすることが大切で、またギャンブルをするのであれば小さい金額で収めるように心がけることのようなのだ。適度であればギャンブルも心のリフレッシュに役立ち活力をくれることもあり、負けた時には誰しも思う「もうやらない」という時の気持ちがやめるための絶好のチャンスだといるそ うなのだ。 --- On Tue, 2012/4/3, > wrote:
2012年04月03日
コメント(0)
私が読んでいる地方紙にも昨日が「四月馬鹿」だったことが載っていたのだが、西洋では4月1日を「四月馬鹿の日(April fool Day)」とよんだり、または「万愚節(All fools' Day)」とよんだりするそうなのだ。この日の午前中は社会の安寧秩序を乱すようなうそでない限り、他人を担いでむだ足を踏ませたり、いたずらをしたりしてもよいとされる風習が欧米では16世紀頃からあったそうで、だまされた人のことを「四月馬鹿」といっているそうなのだ。そして「万愚節」という言い方のほうなのだが、これは11月1日の諸聖人の祝日である「万聖節(All saints' Day)」に対しての称だそうで、キリストがユダヤ人に愚弄されたことを忘れないために、設けた日とも言われているそうなのだ。 もう1つ似た説にこの日がキリストの命日であり、キリストがユダのウソで裏切られたのを忘れないために設けられたという説もあるそうなのだが、四月馬鹿の起源には諸説があってさだかでないそうなのだ。そのなかののひとつに西洋で春分から新年が始まっていたころ、新年の祭りの最後の日である4月1日に贈り物をしあう習わしがあったそうなのだ。それが1564年にフランスのシャルル9世が新暦を採用して1月1日が新年にしたところ、それまでの旧習を懐かしむ者たちが、4月1日にこれに反発した人々が4月1日を「嘘の新年」として馬鹿騒ぎをしたそうなのだが、この騒ぎに怒ったシャルル9世がそれらの人々を処刑したため、抗議と追悼の意を込めて「嘘の新年」を盛大に行うようになったそうなのだ。 もっとも新暦支持者が4月1日を「嘘の新年」としてふざけて新年の祝いを催し、いたずらをしてでたらめな贈り物をしたことが起源という説もあるそうなのだ。同じフランスでは4月になると多量に捕獲されて食用に供されてしまうサバを馬鹿な魚として、「4月の魚(ポアソン・ダブリル)」)とよんでいるそうなのだ。インドでは仏教徒が春分から7日間の間に説法を聴聞したり座禅を行ったりして、悟りの修行をしていたそうなのだが、その期間が過ぎるとまた迷いの世界に戻ってしまうので、この日を「揶揄節」とよんでからかいの行事をしたことが西洋に伝わったという説もあるそうなのだ。そのことが中国に伝わって「衆愚節」あるいは「万愚節」と呼ばれて、同じようにからかい事をしていたそうなのだ。 それが江戸時代に日本に伝わって、当時は「不義理の日」とよばれていたそうなのだ。日本に伝わった当時は4月1日を「不義理の日」といい、ふだん義理を欠いていた失礼を手紙などでわびる日だったそうなのだ。「エイプリルフール」ということばは大正時代に日本に伝えられ、ユーモアのある軽いうそで人を担いで楽しむ習慣として広まったそうなのだ。英国の劇作家コングリーブが、『老いたる独身者』という喜劇でこの「四月馬鹿」を扱ってから広く行われるようになったともいわれているそうなのだ。そういえば欧米では4月1日の新聞にエイプリルフール用の記事が掲載されたり、テレビニュースが流されたりすることもあるそうなのだ。日本でも新聞がこの日に世界の傑作なウソを報じたこともあったそうなのだ。 そのひとつに東京新聞が長寿で有名に双子の姉妹である「きんサン・ぎんサン」には、実はもう一人「どうサン」という妹がいてブラジルに住んでいる」という記事をでっち上げたところ、だまされた読者は多かったそうなのだ。新聞のイプリルフール用の記事が掲載されたりすることは、人騒がせだということで段々はやらなくなったそうなのだが、最近は若い世代を中心に再注目されているそうなのだ。インターネットに趣向を凝らしたジョークが掲載されたり、友人知人でかついだりかつぎかえしたりして楽しんでいるそうなのだ。それはともかく4月1日というのは私たち日本人にとっては特別の日で、新年度や新学期が始まる「けじめの日」であり、もう一つは「エイプリルフール」として人をかつぐ「遊びの日」なのだ。
2012年04月02日
コメント(1)
私も予備軍なのだが糖尿病の診断に用いられる空腹時血糖値について、正常値との境界ラインを米国では100/dlだとしており、ヨーロッパや世界保健機関などでは110/dlとしているそうなのだ。日本人の場合この二つの基準値のどちらが妥当なのかということなのだが、国立がん研究センターはこのほど空腹時血糖値と2型糖尿病の発症率に関する多目的コホート糖尿病研究の結果をまとめたそうなのだ。私も定期的に計っているのだが、日本では現在糖尿病の診断基準に血糖値とHbA1cを使用しており、空腹時血糖値の基準は126mg/dl以上が「糖尿病型」で、110mg/dl未満が「正常型」とされており、この中間が「境界型」とされているそうなのだ。 日本では世界保健機関や欧州糖尿病学会と同じく110mg/dlを正常型とのボーダーラインに設定しているが、100-109mg/dlは耐糖能異常が多いことから「正常高値」と位置付け、経口糖負荷試験の併用により判定することとしているそうなのだ。HbA1c値は過去1~2か月の平均の血糖値を示すもので、日本では現在独自の方法で算出されたJDS値を使用しているそうなのだ。このため日本糖尿病学会を中心に国際標準であるNGSP値に変更して、国際的な情報共有ができる体制をつくるべきとの声が上がっているそうなのだ。厚生労働省の担当者はシステム改修や国民への周知など、必要な措置が来年度までにできない場合も考え、NGSP値への切り替えを13年度に先送りする考えもあるそうなのだ。 国立がん研究センターはこのほど空腹時血糖値と2型糖尿病の発症率に関する研究は、岩手県・秋田県・茨城県・新潟県・長野県・高知県・沖縄県の8保健所地域に住む50歳から70歳の男女約2200人について5年間追跡調査したそうなのだが、期間中に125人が糖尿病を発症したそうで、その結果から空腹時血糖値と発症率の関連を分析したそうなのだ。糖尿病の判定には自己申告と空腹時血糖値126mg/dl以上を用いたのだが、分析によると糖尿病の発症率は空腹時血糖値100mg/dl前後から上昇しはじめ、基準となる110mg/dlに達する前から発症リスクが高まっていることが分かったそうで、この傾向は性別や年齢にかかわらず同じだったそうなのだ。 この国立がん研究センターの研究班では「発症リスクは空腹時血糖値が上昇するにつれ連続的に高まるため、空腹時高血糖の下限値の判断にある程度の主観が入ってしまうのは避けられない」とした上で、「今回の結果からは、下限値が110mg/dlでは高すぎるように思える」と指摘し、100mg/dl程度に引き下げることの有効性を示唆したそうなのだ。ただし下限値を引き下げた場合の問題点として空腹時高血糖と診断される人が数倍にも増えることや、結果的に糖尿病を発症しない人も多く含まれてしまうことを挙げ、「糖尿病の発症にかかわるのは空腹時血糖値だけではない。今後の研究で発症リスクをより正確に推定できるようになることが望まれる」としているそうなのだ。 私はまじめに診察を受けているのだが、健康診断で血糖値が基準値よりも高く治療の必要があると判断されたにもかかわらず、約2割強の人は医療機関を受診していないことが、健康日本21推進フォーラムの調査で分かっており、その調査では過去1年間に健康診断を受けて血糖値が高く、糖尿病の疑いがあるため「要治療」と判断された20歳代から60歳代の男女500人を対象にしているそうで、今年の6月にインターネット上で実施したそうなのだ。その調査結果によると23%の人が「要治療」と判断された後も医療機関を受診していないと回答したそうで、医療機関を受診したものの現在治療をしていないとした人が16%で、39%の人が治療もせずに放置している結果となっていたそうなのだ。 --- On Sun, 2012/4/1, > wrote:
2012年04月01日
コメント(1)
全30件 (30件中 1-30件目)
1

![]()