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No.10DELAYS(ディレイズ)『You See Colours』今年出逢った一番美形なヴォーカリストがディレイズのグレッグ・ギルバートです。声もフォルセットボイスで美しいし、余分な体毛なんか生えてなさそうだし、……もう一度生まれ変わったら、彼みたいな少年になりたい!(笑)日本での人気はどうなのかな。今ひとつ盛り上がってなかったような気がするけど。もったいない、皆知らないだけなのね。(4月29日の日記に登場)No.9UPPER ROOM(アッパー・ルーム)『OTHER PEOPLE’S PROBLEMS』爽やかなギターポップ。でも結構エネルギッシュなギターサウンドで、ネオアコ系にありがちなスッと右の耳から左の耳に抜けてしまうような楽曲ではありません。美しいメロディーとヴォーカルの清涼感が好感度200パーセントでした。これもハートが暖かくなれるアルバムですね。(10月4日の日記に登場)No.8SLOAN(スローン)『A sides win singles 1992-2005』これは昨年リリースされたベスト盤でしたが、今年良く聴いた愛聴盤です。バーズ風のコーラスをはじめ、60年代のビートバンドのスタイルを消化した楽曲の数々。懐かしさを含めてもう嬉しくなってしまいますね、こういうのは。カントリー臭さがないのも、私の好み。(12月2日の日記に登場)No.7KOOKS(クークス)『INSIDE IN/INSIDE OUT』色気というのも、もって生まれた才能なのかもしれない。そんな声の持ち主、ルーク・プリチャードのヴォーカルが魅力的なバンド。プラスしてスピード感と疾走感は若さゆえの魅力でしょうか。ロックンロールのエモーションと乗りはLIVEでも堪能できそうです。ちなみにオアシスのノエルもベストアルバム10の中に入れてましたね。(9月26日の日記に登場)No.6YEAH YEAH YEAHS(ヤー・ヤー・ヤーズ)『SHOW YOUR BONES』ハードロックしてますねぇ、カレンさん。とても可憐です。はっ?(笑)カレンのエネルギッシュなシャウトに参りました。こういう派手でリフを多様する音は、スカッとするしストレス解消にもなります。イギリスには今こういう音出しているバンドいないですねぇ。希少価値もあって新鮮に聞こえましたです。(4月1日の日記に登場)No.5JOHNNY BOY(ジョニー・ボーイ)『JOHNNY BOY 』ウォール・オブ・サウンド。スベクターサウンドを現代にリメイク。時間をかけたスタジオ制作アルバムという感じで、映画のサウンドトラックのような作品に仕上がっていました。サマソニのステージは見逃しましたが、評判はあまり良くなかったようです。ライブバンドとしては準備不足だったのかもしれません。見なかった方が、イメージダウンに繋がらずかえって良かったかも。(6月29日の日記に登場)No.4WHITE STRIPES(ホワイト・ストライプス)『GET BEHIND ME SATAN』リリースは2005年でしたが、2006年上半期に良く聴いていました。シンプルな構成ながら音と音の隙間があって、そこからイメージ豊かな音像が感じ取れるのが素晴らしい。打楽器系の余韻を楽しめる、ミキシングの技術も超一流。おそらく音にうるさいクリエイターにも納得の出来だったと思われます。(1月8日の日記に登場)No.3EVERYTHING BUT THE GIRL(エヴリシング・バット・ザ・ガール)『LIKE THE DESERTS MISS THE RAIN』エヴリシング・バット・ザ・ガールのベスト集。これも旧譜ですが、ジャズやボサノバ、エレクトロニカ、ハウスと色々と楽しめて飽きがこない。お得な一枚。センスの良さはロックと呼ぶには高級すぎるかも。遅ればせながら全アルバム揃えたいアーティストです。トレイシー・ゾーンとベン・ワットのソロ作もはやく聴かなきゃ。(7月29日の日記に登場)No.2KEANE(キーン)『UNDER THE IRON SEA』体調不良からのサマソニのドタキャンは残念でしたが、その後の回復のニュースは嬉しかった。美しいメロディーの中にも、深さや重さが感じ取れるセカンドは、音楽との付き合い方を真剣に考えるとっかかりにもなります。名作や名曲と言われる作品は産みの苦しみから生まれるものだと改めて思います。(7月23日の日記に登場)No.1MY CHEMICAL ROMANCE(マイ・ケミカル・ロマンス)『THE BLACK PARADE』最近のアルバムで、印象も強かったのでこれをNo.1に。画像も大きめに。(笑)ロックオペラとしても優秀だし、曲もバラエティーに富んでいて、飽きさせません。70年代のクイーンあたりからロックの一つの要素として確立した美学。大物感も漂うジェラルド・ウェイの存在感。こういうのがないとロックシーンも盛り上がらないでしょう。エンターテイメント性も大な優秀作です。(12月10日の日記に登場)…………………………………………………………………………新年明けてしまいました。おめでとうございます。K1プレミアムでの曙、1R持たなかったじゃん。弱いなぁ。年末ジャンボも当たらなかったし、今年もつきがないかなぁ。(笑)しかし、デパートもスーパーもディスカウントショップも正月からやっています。1日ぐらい休めよと思うけど…。。。。1日の朝刊の広告の数は半端じゃない。広告見ながら掘り出し物はないかと目がギラギラしている私ではあります。(笑)人気音楽blogランキングを見てみる?
2006.12.31
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年末恒例の今年聴いたアルバムベスト選も今年で4回目。年々聴いているアルバムの数も増えていて、あれも良いこれも良いで今回も20枚選ぶのに苦労してしまいました。どうなんだろう、「ロックの部屋」らしさみたいなものはここに現れているのかどうか自分では分かりません。言えることは、基本は現役指向であること。いわゆる“大人のロック”という言い方は私は好きではないし、そんなものが存在する事じたいウザイし気持ちが悪い。ロックはいつの時代でも純粋にロックです。No.20MUSE(ミューズ)『BLACK HOLES AND REVELATIONS』スケールの大きい楽曲といい、ドラマチックな構成力といい、聴き映えのするハードロックでしたね。ロックが熱かった60年代後期から70年代中期あたりまでのスピリッツを持ち合わせている数少ない現役バンドであると思います。(11月19日の日記に登場)No.19SCISSOR SISTERS(シザー・シスターズ)『TA-DAH』ファーストで聴かれた、ニューウェーヴぽさが無くなり、万人が好むダンスバンドに近くなったような気がする。さすがに新鮮味はなくなったけど、楽しいアルバムでした。ロックとの折り合いが今後の鍵を握るかもしれません。次作あたりが正念場かも。(10月18日の日記に登場)No.18FLAMING LIPS(フレーミング・リップス)『AT WAR WITH THE MYSTICS』サマソニのエンターテイナー振りが記憶に鮮明です。ファンを大事にする誠意も感じたし。しかも言うべき事はしっかりと主張するアルバムコンセプト(平和へのメッセージ)にも敬服します。ロック聴き続けて良かった!とつくづく思うそんな一枚でした。(10月1日の日記に登場)No.17FRATELLIS(フラテリス)『COSTELLO MUSIC』こういうバンドが登場する土壌って、いいなぁと思う。ロックンロールにイギリスらしい伝統・職人らしさが加味されて。かつての10ccやコックニー・レベルとかアレックス・ハーヴェイ・バンドとかXTCとか英国しか出せない音だったと思うけど、このバンドもそうかな。日本盤発売日は2007年02月21日ですか?遅すぎるよ。(11月4日の日記に登場)No.16ROGER JOSEPH MANNING Jr(ロジャー・ジョセフ・マニング・Jr)『SOLID STATE WARRIOR』かつて、こんなにキラキラしたポップアルバムは聴いたことがなかったかも。ロジャー・ジョセフ・マニング・Jrは音の職人、メロディーの魔術師です。パーティの席で流れる音楽としても、お洒落なカフェのBGMでもインテリアの装飾に相当する音楽としても最適。(6月16日の日記に登場)No.15FOUNTAINS OF WAYNE(ファウンテインズ・オブ・ウェイン)『UTOPIA PARKWAY』これは旧譜ですが、昨年の12月23日に書いていたアルバムだったとは意外。これ今年1年通して好んで聴いていた愛聴盤ですね。ニューヨークにもこんな甘酸っぱい青春ポップスが存在する。懐かしさと幸福感に満ちてしまいます。墓場にまで持っていきたい一枚かも。笑(2005年12月23日の日記に登場)No.14PHOENIX(フェニックス)『IT’S NEVER BEEN LIKE THAT』ほど良いキャッチーさと、美しいリズムギターの心地良さ、ほど良い甘さのヴォーカルといい、文部省推薦みたいなギターロックです。(笑)思わずニッコリしてしまう至福の時間をフェニックスと共に過ごしてはいかがでしょうか?きっと幸せな気分になります。(5月28日の日記に登場)No.13FEELING(フィーリング)『TWELVE STOPS AND HOME』音はパワーポップですが、このバンドはクラシックの素養がある人達だと思う。ギターよりもピアノで作曲しているのではないかと思われる品の良さを感じる。演奏力の確かさといい、アダルトな雰囲気の楽曲といい、新人バンドとはとても思えなかった。ソングライターのダン・ギレスビーは将来ソロとしても成功しそうな雰囲気があります。ラズベリーズのエリック・カルメンみたいな。。。。。(8月26日の日記に登場)No.12RAZORLIGHT(レイザーライト)『RAZORLIGHT』1曲目の「IN THE MORNING」を聴いたときは、浮き浮きしてしまって心の中でジャンプしてしまいました。(笑)陽性のロックンロールナンバー、朝起きて真っ先に聴いて今日も一日楽しい生活が始まる。相応しい曲じゃないですか。ヴォーカリストのジョニー・ボーレルの声の張りといい艶といい、文句なしの表現力。この先も楽しみなバンドです。(10月7日の日記に登場)No.11JET(ジェット)『SHINE ON』ジェットと言ってポール・マッカートニーの曲を思い出すのはやめにしましょう。ジェットはオーストラリアのロックンロールバンド。生々しく豪快な曲調の中にも、ポップなメロディーとビートルズ風コーラスが垣間見られる時、きっと60年代70年代世代のロック好きは涙が出てくるはず。“良い奴らだよねぇ、ジェットって”この悦びを共有しませんこと?(12月15日の日記に登場)………………………………………………………………………《マイベスト20選》No.20~No.11は昨日書くつもりが、大晦日に書いています。「エンタの神様」が面白くて、見終わった後書くつもりが、寝てしまいました。No.10~No.1は夜書くつもりだけど、K1プレミアムで盛り上がってしまったら明日という事で……曙ですが、“相撲取り舐めたら痛い目にあうよ”と事前のインタヴューで言ってましたが、どうだか。私の予想では2Rノックアウト負けにしておこう。(笑)なお、お年玉という事で《マイベスト20選》No.1命中させた方には、CD一枚プレゼントいたします。回答はコメント欄にどうぞ。締め切りはアップさせるまでという事でお願いします。(笑)人気音楽blogランキングを見てみる?
2006.12.30
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☆祝☆ 紙ジャケ化!来年1月10日から、1969年から1989年の名盤の紙ジャケットアルバムが順次リリースされる【デヴィッド・ボウイ】。昔からのボウイ狂いの私に残された使命は、90年代ボウイの再評価とアナログアルバム(LP)のCD化ぐらいのもの。紙ジャケ化はCD化のグッドタイミングだったかもしれない。このニュースを初めて知ったときは最初に買うのは名盤の『ジギー・スターダスト』と決めていたのだけど、ここ数日は『ピンナップス』に変わっていました。何せ60年代のモッズはボウイのルーツだからね、これを押さえなくてどーするという感じで。。。しかし、今日、さっきまで『THE MAN WHO SOLD THE WORLD』聴いていたらこれも良いなと気が変わってきました。地味で暗い印象のアルバムという評価で日本では人気は薄目のアルバムかもしれない。私もそれほど聞き込んでいない方のアルバムだけど、シュールで深みがある世界観があるのには、改めて驚いた。特に「THE WIDTH OF A CIRCLE」(円軌道の幅)という曲。《THE WIDTH OF A CIRCLE》♪過ぎ去る朝 街角に座り 僕は始終 神をとがめるだろう あらゆる道は一直線でなおかつ狭い 祈る者は小心で臆病だ 僕は早くに老いる そんな噂が拡がった ある時 木陰で眠るモンスターに出逢ったが 思わず眉をひそめてしまった モンスターとはこの僕だった 彼が地面を叩くと洞窟が現れた 恐ろしい落とし穴は燃える臭いがする。 僕達は1000ヤード垂直落下 僕は言った“もう一度やってみろ” 不透明なそいつの体が上空で揺れていた 奴の舌は悪魔の愛で腫れあがる 息もたえだえ 深く息をしながら俺はいきりたっている 唾はく番人は尻尾と角付き そいつが あんたを待っている♪曲は2部構成的で、後半部のアコースティック・ギターによる転調から重いベース音が悪魔降臨を想起させる。自己の喪失感をモンスターとダブらせている所に凄みがあります。アルバムタイトル曲の「THE MAN WHO SOLD THE WORLD」(世界を売った男)も喪失感を歌ったもの。《THE MAN WHO SOLD THE WORLD》♪通りすがりの階段で僕達は出会い昔話をした そこに僕はいなかったのに彼は僕を友達だと言った ずいぶん僕は驚いて彼の瞳に語りかけた “あんたは独り死んだものだと思っていた大昔にね” 笑って握手をして僕は家路に戻り 人影を探し国を探し何年も何年も歩き回った この世の何百万という人間をじっと眺めもした 僕達は孤独に死んだはずだった 遙かな昔に♪ジギー降誕の伏石とも思える、地球への絶望と現実感が生々しい。このアルバムからミック・ロンソンがエレクトリック・ギターで加わったことでメッセージにも力強さが増した。『THE MAN WHO SOLD THE WORLD』があって『ジギー・スターダスト』が成り立つアルバムなんだなと思い知らされる。このアルバムからはシングルヒットは無く、商業主義(エンターテイメント)に乗っていない分だけ、面白みには欠けるかもしれないけど、こちらの方が素顔のデヴィッド・ボウイという気がしてくる。ジャケットのカバーは片足を上げたボウイのモノクロ写真が当時は一般的でしたが、これは実は再発盤から変更になったものらしい。元々は女装したボウイのポートレイトがオリジナルだったらしく今ではこちらが一般的なようです。『世界を売った男』と言えば自分の世代では、圧倒的にこちらのジャケットです。安藤美姫より足上がってますか。(笑)前作のフォークロック風の作品『SPACE ODDITY』も好きで、こっちも気になります。来年でボウイも60歳ですか。旧譜も良いけど、そろそろ新譜も聴きたいところですね。(笑)人気音楽blogランキングを見てみる?
2006.12.29
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FMチューナーは持っているんだけど、ここ最近FM放送なんか全然聴いてなかったので、ピーター・ビヨーン&ジョンの「YOUNG FOLKS」という曲がJ-WAVEあたりでヘヴィー・ローテーションだったなんて事は知らなかった。情報によるとスウェーデンの3人組のバンドで、今年の5月にリリースされた『Writer’s Block』は本国ではシングル「YOUNG FOLKS」共々大ヒットしたそうだ。スウェーデンのマイナーレーベルとなるとなかなか日本盤で即発売という事にはならないだろうし、今回の日本盤もイギリスのインディ・レーベルがライセンス権を獲得してのリリースだったようです。日本ではコロムビアが権利を獲得したようです。「YOUNG FOLKS」を聴いた関係者が、面白い曲だと感じて、とりあえず電波に流して反応をうかがって、良さそうだったら発売してみようかみたいな乗りだったんでしょうか?日本盤のジャケットはこれなのかと思い、買ってびっくり。表の紙ケースだけでした。(笑)すっとぼけた感じの口笛が何ともユニーク。かったるそうで締まりのない脱力系のヴォーカル、コーラスは、日本でも昔大ヒットした「黒猫のタンゴ」や「帰ってきたヨッパライ」あたりとも共通するユーモアを感じる。そして哀愁の口笛は【坂本九】の「上を向いて歩こう」をクールにしたような感じですか。【植木等】の「スーダラ節」の感覚にも近くないかなぁ。無責任だけど、どうにかなるさみたいな。要するに、こういう何も考えずに自然に耳に入ってくる音というのが、心地良いのですねぇ。でも女性ヴォーカルだったので、てっきり【カーディガンズ】あたりのフロントに女性を立てるスウェディッシュスタイルのバンドかなと思っていたら、男性3人組でしたね。「Paris 2004」のトラディショナルなフォークスタイルの曲があるかと思えば、「Let’s Call It Off」のような60年代ビートバンド風のポップソングがあったり、「Start To Melt」のようなシューゲイザー系の北欧激情ギターロックも聴けたりで、けっこう多彩なバンドでした。でも手作り感覚の素朴さは全体を通してありますね。日本盤のボーナストラックはヴァージョン違いで「YOUNG FOLKS」のてんこ盛り、4曲もある。これでもかという感じ。おまけにVIDEOまで。。。(笑)VIDEOのアニメはとても可愛いです。このアルバムをチェックしてみる?人気音楽blogランキングを見てみる?
2006.12.27
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後2時間でクリスマスもお終い。お、いけね、ヤベェ。クリスマス日記書きそびれるところだ。急げ………(笑)クリスマスアルバムと言うと、どうしてもクリスマス時期限定でしか聴かないというか、より雰囲気が出て気持ち良く聴くことが出来るのはこの時期だけという。そのせいもあって、【ホール&オーツ】の新譜がクリスマスアルバムだということを知って購入をためらってしまった。やはり少なくとも半年ぐらいは聴き続けていたいから。でもやはり買いました。昨年の『OUR KIND OF SOUL』も素晴らしい出来だったし。ホール&オーツの初のクリスマスアルバムは作者不明のトラディショナル・ナンバーから自作の曲まで、わりかしマイナーで散々聞き飽きた著名なクリスマスソングはなくて新鮮に聴くことができました。ダリル・ホールのコメントによれば、「家族や友人達と共に過ごすこと、平和、伝統といったクリスマス本来のスピリットを伝えるアルバムを作りたかった」との事です。そのコメントの通り暖かい曲がいっぱい詰め込まれていました。原点に帰ってごく当たり前のクリスマスのあり方を伝えたかったのでしょうか。婚期の遅れにより、子供の数が減ったりで、家族団らんといった時間も確かに、現代人には少なくなっているのかもしれません。《No Child Should Ever Cry On Christmas》♪父なるクリスマス 母なるマリア 今日という日はこの子のために 世界中を見渡せば たくさんの家族 十分に食べられなくても 祈る心は忘れない 天にきらめく聖なる星よ 銀色に輝く 愛の光を放ち この世界を回し続けてくれ クリスマスに泣く子がいないよう 恐れる子などいないよう クリスマスに子供が泣かなくていいように 朝になれば おもちゃと笑い声 そう こうでなくちゃいけないよ これからもずっと 朝が来るたび 希望と喜びが満ちてくるように♪「No Child Should Ever Cry On Christmas」はジョン・オーツの自作曲です。これは、まだ何処かの国に存在する貧しい子供達への希望への祈りが込められています。クリスマスには離ればなれになっていた、好きだったあの娘も家に帰ってくる。僕は浮き浮きして、毎日が祝日気分で。。これこそがまさにクリスマスと歌う「Everyday Will Be Like A Holiday」。枯葉が舞い落ちる12月のこの時期は、寒さが身にしみて故郷を思い出す。故郷にいる大切な人を。どんなに辛い試練があったとしても、クリスマスには故郷へ帰ってきてツリーに星を飾る。つながりが途絶えたように思えて、孤独を感じても、故郷へと続く道は見失わない。心の中にはクリスマスという名のあなたがいるから。「Home for Christmas」。欧米のクリスマスは日本で言えばお正月の里帰りみたいなものでしょうか。そういう感覚は日本のクリスマスにはないような。どうもプレゼントとケーキと彼(彼女)とのアバンチュールに偏っているような………(笑)「Jingle Bell Rock」は83年頃にプロモーション用にレコーディングされた曲のようですが、発売はされなかったらしい。これは楽しいジングル・ベル・ロックですね。ドゥーワップとデキーシード・ジャズ調(?)で今後のクリスマスソングの定番にもなりそうな愉快で軽快な曲です。ジョン&ヨーコの「ハッピー・クリスマス」に取って代わっても良さそうです。「Oh Holy Night」で胸がキュンとしたところで、ホール&オーツのクリスマス・アルバムは終わります。ダリル・ホールの声が、従来に比べると細く高くなっているようにも聞こえます。これは元々あった声域だったのかもしれない。曲の美しさにも、フォルセットヴォイスにも溜息。そんな訳で、只今23時20分、こうして私のクリスマスはまもなく終わるのです。でも『HOME FOR CHRISTMAS』は素晴らしすぎ。ホール&オーツよ素敵な歌のプレゼントありがとさん。来年のクリスマスまで聴き続けよう。(笑)このアルバムをチェックしてみる?人気音楽blogランキングを見てみる?
2006.12.25
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今年も後10日余り、まぁ個人的にも色々あったけど、会社の方は景気が良いみたいでボーナスはきっちり貰えたし、それとは別に臨時ボーナスもまた出るみたいだ。お金がより多く貰えるのは結構な事だけど、消耗度は以前より増大しているので、当然かな。なんせ、朝起きてから会社に着くまでの時間が凄く嫌。“会社行きたくねー”がほぼ連日。でも途中で家に引き返したり、“今日は具合が悪いので休みます”という仮病を装った電話は一度も入れたことはありません。やっぱ俺真面目なのかな………(笑)社会的な出来事で、“いったいあれは何だったんだ”という気持ちになってしまったのが、《イラク南部のサマワに派遣されていた陸上自衛隊の撤収》かな。確か今年でしたよね。テレビのニュースでも事務的に放送されていただけだったような気がする。普通、戦闘地域から帰国すれば英雄扱いされる様な気がするんだけど、冷たかったですねぇ日本の国民の反応は。犠牲者を一人も出さなかったのは良かったけど、何をしていたのかも見えてきません。犠牲になったのは戦闘地域に入っていったフリー・ジャーナリスト達でしょ。“大義無き戦争”の中で、現憲法の範囲で無駄に命を失う事がなかったのは良かったと思います。でも陸上自衛隊の撤収の後も航空自衛隊の活動は続いているそうで、米軍などへの物資輸送が行われているそうです。今後の動向を注意深く見ていく必要がありそうです。さてブラーです。(笑)今年良く聴いていたのが『THINK TANK』です。世紀末に鳴るロックがあるとすれば、『THINK TANK』なんか相応しいんじゃないかなと思った。どんな極限状況でも力強く優しい音楽。街が放射能に汚染されて廃墟になっても鳴っているロック。ウイルスが蔓延して、人々がのたうち回っていても鳴っている音楽。絶望と狂気が渦巻いていても、脈打つエネルギーとビート。『THINK TANK』にはそれが存在する。だから世紀末に聴いてもとても居心地が良い。(たぶん)薬中毒者の告白「BROTHERS AND SISTERS」は何度聴いても痛快だ。飛び切りファンクで危険な臭いがするが、世紀末に踊るならこの曲しかない。《SWEET SONG》♪僕は暗い人間だ 通りにはポップ・ミュージックと繁栄 TVには僕達の人生 スイッチを切って眠ろうとする時 人は孤独だ 僕は信じている すべては海をめざすんだ 僕は信じている そうあるべきなんだ 君もそうだろう? 誰もが死んでいく 泣くのはよせよ 日はまた昇る 君を傷つけるつもりじゃなかった やったことに気づくには時間がかかる だから僕はゆっくり遠ざかっていく♪「SWEET SONG」の距離感も素晴らしい。弱者故の弱者だけに分かる透明感と優しさ。世紀末には泣いてばかりいる演歌も、フォークソングも優し過ぎて、生き残れないかもしれないが、ロックだけは残り続けるかもしれないな。『THINK TANK』を聴いているといつもそう思うよ。足にバッテリーを仕込んで世紀末を生き延びよう。このアルバムをチェックしてみる?人気音楽blogランキングを見てみる?
2006.12.22
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因縁の対決で初防衛戦。戦前の情報で亀田のボクシングスタイルが喧嘩ボクシングからヒット&ウェイに変わっているとの事で注目しました。4か月の短い期間でそう習得できるものではないと思っていたので、どうなのか不安もありました。しかし1ラウンドを終わって、完全に物にしていたので驚いた。ウェートコントロールも今回は試合数日前で一気に落とす方法に変更。これがうまくいったようで、前回の試合のようにフワフワ浮いている様な所がなかった。(この方法だと胃袋が小さくならずに、計量後の食事でウエートを増やせるというメリットがあります。)4R辺りまでは明確な差はなかったけど、ランダエダをスピードとフットワークで圧倒。亀田のダッキングの反応も速くて、中盤以降はランダエダのパンチが全然当たらず、困惑していたのが明らかだった。時折亀田の速いパンチが炸裂したがランダエダも耐えた。さらに終盤9R以降は亀田のボディー攻撃で、完全に試合を優勢に進める。ダウンシーンは見られなかったものの、判定は大差で亀田の勝利でした。今日の試合結果には何の疑惑もないでしょう。文句なしの判定。亀田選手の潜在能力に驚かされたと共に、成長を感じた。欲を言えばもう少しジャブの手数が欲しかったかな。弟の大毅の試合もあったけど、あっさり1Rノックアウト勝ちでした。こちらは相手が弱すぎた。インドネシアの選手だったけど、見栄えもオッサンぽくて峠を過ぎたような選手だった。ただ殴られに日本にきたのかよという感じでした。こんな相手じゃ、収穫ないんじゃないかな。インタヴューで亀田興毅選手、今夜はチャンピオンベルトを枕元に置いて寝ると言ってました。良かった良かった。来年もまた亀田家の活躍で盛り上がる1年になりそうです。(笑)
2006.12.20
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うー、さむさむさむ、寒い。今日はお腹を冷やしてしまい、ちょっと下痢気味です。トイレ20回以上行ったでしょうか。(笑)ノロウイルスか?いやいやいや、熱は無いし、嘔吐もないし、たんなる下痢です。生ものを食べるときは特に注意した方が良いそうですが、空気感染もするようなのがタチが悪いですね。ゲロに遭遇したら、息を止めて即逃げろです。(笑)12月18日付けのUKアルバムチャートで再びNo.7に返り咲いたスノウ・パトロールの『EYES OPEN』。いやぁ、このアルバムは超ロングセラーですね。すっかり国民バンドになってしまったようですが、94年に結成されたキャリアの長いバンドだったというのは知りませんでした。前作の『ファイナル・スロー』でバンド名を【ポーラー・ベア】からスノウ・パトロールに変えたそうです。バンド名からくるイメージと楽曲のイメージがはまって、ブレイクするなんて事もあるのでしょうか。ともかく『ファイナル・スロー』は世界的に売れ、『EYES OPEN』も売れています。“雪景色が好きだから”という理由で付けられたバンド名。彼らのサウンドからは雪がしんしんと降り注ぐイメージ、ひらひらと舞う雪片のイメージが確かにあります。「YOU’RE ALL I HAVE」のイントロに流れるキラキラしたギターも、ハードなギターサウンドの主題に修飾される雪景色の役割があるように聴きとれます。コーラスのハミングも吹き付ける風のイメージがあります。「CHASING CARS」を聴いていると、完璧であろうと日夜悪戦苦悩して、消耗している自分への癒しにも聞こえてきて泣けてきてしまう。もうそんな無駄な努力はしなくてもいいんだからと……《CHASING CARS》♪もし今ここで横になったら 君も一緒に横になってほしい そして世の中のことなんか忘れてしまおう 他人の助言なんて忘れてしまえ 年をとりすぎる前に それより生命力でいっぱいの 花園を見せてくれないか 僕には君の優雅さが必要なんだ そうすれば自分を取り戻せるかもしれない♪スキーも辞めてしまってから、10年近く経つだろうか。雪景色なんて、都会で降る年1・2回の豪雪ぐらい。それも仕事が忙しくなるだけの有り難くないパニックに陥る都市の雪景色。スキーよりも温泉につかりたいと思うのは歳のせい?スノウ・パトロールの良いところは、ダークな心情を歌っている曲が多いのにけして暗くないこと。先に見える希望と光を見すえていて、熱い激情がハードになったギターサウンドに乗ってより強固になったように思えます。別れた彼女の幸せを願う曲、幼児の頃に弾いた記憶があるようなオモチャのピアノ音に似た「YOU COULD BE HAPPY」の優しさも、「THE FINISH LINE」に聞こえてくるナチュラルなシンセ音もロマンチックで素敵です。my spaceで試聴してみる?このアルバムをチェックしてみる?人気音楽blogランキングを見てみる?
2006.12.18
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予想通りの決勝の組み合わせ。全ての試合見たけど、他の4チームとは実力は桁違いだった。やはりヨーロッパと南米代表は強い。今日の決勝戦も攻守の展開が速く、ゴール前の攻防に見応えがありました。といっても前半戦はバルセロナがほとんど攻めてましたねぇ。個人技で上まわるバルセロナが主導権をほぼ掌握。インテルナシオナルのスペースを与えないディフェンスも見事だった。バルセロナの攻撃の起点になるデコ選手の軽いパスワークとロナウジーニョとのコンビーネーションは今日も冴えていた。攻撃のポイントでは必ず絡んでいました。インテルナシオナルの一人が鼻血を出して10人になったときの怒濤の攻撃。ここは得点のチャンスだったのだけど、インテルナシオナルしのぎましたねぇ。そして後半、点を取ったのはインテルナシオナル。後半37分にカウンターからアドリアーノのシュートが決まりました。点が入ってからのインテルナシオナルの時間の使い方、試合巧者ぶりも見事だった。サイドでの時間をかけたボールキープ力、素晴らしいです。インテルナシオナルには代表選手が一人もいないというのも驚きでした。恐ろしいほどの層の厚さ、基本能力の高さ、フィジカルの強さ、チームワークどれをとってもサッカー王国を証明しました。バルセロナのデコも元はブラジル人でポルトガルに帰化した選手らしいし、ロナウジーニョはブラジル代表だし………。インテルナシオナルの17歳の若きFWアレッシャンドル、しなやかなボールさばき、フットワーク末恐ろしい。海外クラブへの流出防止のため、試合に出さないようにしているなんて話もTV中継でありました。各国の代表選手で固めたスター軍団のバルセロナでもブラジルの壁は破れなかった。これもサッカーですね。
2006.12.17
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より進化したジェットの2作目。基本の路線は変わっていないけど、楽曲の魅力はさらに増した感じです。やはり前に書いたカナダの【スローン】にしても、オーストラリアのジェットにしても、英米のロックと違い、音が開放的だ。要するにロックシーンの流れとは無縁なところで、伸び伸びと自分たちのロックが追求出来るからなのだろう。それと何のてらいもなく、60年代や70年代王道ロックを取りいれている事。外側から分析できる客観性は、暗さやもったいぶった所のないストレートな曲調に表れている。スタジオ録音盤でありながら、野外録りしたような生々しさ豪快さ荒々しさも健在だ。ジェットは生のロックの醍醐味を知り尽くした連中なのだ。それはウッドストックの熱気であり、モンタレー・ジャズ・フェスティバルの熱気でもある。そして今年のフジロックのステージも大いに盛り上がったとの噂も聞きました。1曲目の「L’ESPRIT D’ESCALIER」から【ビートルズ】風味のコーラスに始まり、続く荒削りなロックンロールナンバーの「HOLIDAY」と60年代や70年代ロックの懐かしいフレーズが出てきてニヤリとさせられる。バラード系の曲はもろにビートルズ、今回も「BRING IT ON BACK」のストリングスなど「エリナー・リグビー」を連想してしまいました。裏で延々と鳴っているコーラスは『サージェント・ペパーズ』の中の何処かの部分に間違いない。(曲名は思い出せないけど)ピアノ伴奏による小品「KING HORSES」もいいですね。アルバムタイトルにもなったジェットからの熱くて暖かいメッセージ「SHINE ON」《SHINE ON》♪泣かないで 僕は今夜、この場所からいなくなるが その前に伝えておきたい みんなを導く光は常にそこにあることを たとえ、変わらぬ日々が続いても 寒さや雨風に負けないで だいじょうぶ、きっとだいじょうぶだから いつかまた会う日まで 僕はみんなのために輝き続ける♪メンバーであるニック&クリス・セスター兄弟の父親の死からインスパイアされて、出来上がった曲のようです。“僕”を父親に見立てて、死の悲しみからの克服を彼からのメッセージとして託す。音楽の力というのもこんな形に歌に出来れば、一生父親への供養にもなるのでしょうし、忘れることもないのでしょうね。正に切なく感動的な名曲の誕生です。「COME ON COME ON」には全盛時の【ローリング・ストーンズ】が乗り移ったかのようなスピリットを感じた。これも身体の芯から湧き上がってくる興奮を覚えます。「STAND UP」のパワーには元気を貰うことは確実だ。Stand up, don’t sit back downStand up, don’t sit back downこぶしを振り上げてね。うーむ、ジェットも大好きなバンドだな。60年代70年代ロック好きのオジサンオバサン、オヤジオバジ(?)にも絶対お勧め!!おじさんが言っているのだから間違いありません。(笑)my spaceで試聴してみる?このアルバムをチェックしてみる?人気音楽blogランキングを見てみる?
2006.12.15
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今日のお昼、会社での昼食は麻婆豆腐定食でした。そして帰宅後、夕食に出てきたのは麻婆豆腐。ううう……何も言わずに食べました。(笑)おしまい。あれぇ、今日の日記短すぎない?いゃあ、音楽日記は書いた後疲れるんですよ。だからこーゆーのもたまには書きます。では、また明日。(笑)
2006.12.13
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洋楽にも年末商戦なんてものがあるのかどうか知らないけど、既に輸入盤でリリースされていたマイ・ケミカル・ロマンスの日本盤、サードアルバムが12月6日ようやく発売。私も即行で買いましたです。そういや大物アーティスト、オアシスやU2のベスト盤、ビートルズの『LOVE』も年末に当ててきたし、ボーイズ系の新譜も目白押しですね。………全部は買えないな。(笑)過去のアルバムは持っていないけど、ヴィジュアル的にはずっと気になっていた人達なので、新作には期待していました。「WELCOME TO THE BLACK PARADE」のVIDEOも気に入ってましたし。『THE BLACK PARADE』ざっと2回ぐらい通しで聴きましたが、かなり良いです。クイーン+グリーン・デイ÷2みたいな感じ。たたみ掛けるギターロックにクイーン張りのドラマチックな展開が素晴らしい。やはり「WELCOME TO THE BLACK PARADE」がハイライトで聴き応えが充分。曲は3部構成で導入部の設定がカッコイイ。子供の頃、父親に街に連れて行かれてマーチング・バンドを見に行った。そして父にこう言われた。《息子よ、大きくなったら傷ついて、打ちのめされて呪われた者達の救世主になってくれるか。そして信じる心を持たないすべての者と彼らが企てたたくらみを打ち倒してくれるか》中間部での現況。動揺と苦悩と憎悪が満ちている世界で夢は打ち砕かれ、たとえ死んでしまっても君達の記憶は継続し残された僕達に受け継がれていく。ここのズンズンくる機関銃みたいなギターリフが最高です。そして最終部の告白。僕はヒーローではなくて普通の人間。ただの少年が歌をうたっているだけ。《僕は自分の傷をさらけだして、すべての傷ついた者達に声援を送っているだけ》続く「I DON’T LOVE YOU」の熱い情感たっぷりのバラードへの落としがお見事。死にいく者の美学を歌った「CANCER」は2分22秒の小品。だからといって、けして死を賛歌しているのではなく、生きるにしても死んでしまうにしても、美しくありたいという願望が伝わってくる。ピアノがとても印象的な曲です。ストリングスも入っています。「TEENAGERS」みたいなブギー調の曲もあってこれには感心しました。楽しいです。全体に流れる、テーマでもある死への緊張感と緊迫感が、楽曲をドラマチックにしているのだと思う。そして『THE BLACK PARADE』の主人公は弱者であり不完全な人間、けれどもこの世界をひとりで生き続けていくのは怖くはないと宣言したところで終わる。案外マイ・ケミカル・ロマンスってナイーブなバンドだなぁと思った。ジェラルド・ウェイへの好感度が増しました。以前CD店へ行ったとき、輸入盤のディスクに売れていますと書かれていたのを思いだした。日本盤も好調のようです。このアルバムで一気にビッグバンドの仲間入りをしたかもしれないですね。この年末にきてそんな名作に出会えた実感です。このアルバムをチェックしてみる?人気音楽blogランキングを見てみる?
2006.12.10
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何でもかんでも紙ジャケ化。紙ジャケ化の波はついにジャーニーまで及んでしまった。なんて書くと、とんでもない事件のようですが、正直ジャーニーのアルバムが紙ジャケットで発売されるのって、どんな意味があるんだろうと考えてしまいました。芸術性の高いプログレのジャケットあたりだと復刻する価値はあると思うのですが、奇しくもロックの歴史の上では“産業ロック”という差別用語の範疇に入れられてしまったジャーニーですよ。どうもロックのジャンルの中でも消耗品というイメージが私の中にもあるのでピンときませんでした。“適度にハードでポップでキャッチー”というのは音楽産業にとっては、一番楽なプロモーションであって、これに偏るとロックシーンは一気に停滞の道に走ってしまう。80年代初頭のアメリカのロックシーンは正にこの罠にはまってしまったわけでありますが………まぁ、そんなことは今さらどーでもよろしい。久しぶりに聴いていますジャーニー。いゃあ、これが良いのです。改めて名曲揃いのアルバム(1981年リリース)だなと実感しました。これ全米No.1にもなった大ヒットアルバムですからね。アメリカ国内だけでも600万枚という売り上げは驚異です。特に素晴らしいのは「OPEN ARMS」です。極上のバラードですねぇ。泣けてきます。スティーヴ・ペリーの歌の巧さ、高音域の伸びきった声量感、クラシカルなピアノの伴奏といい文句なしだ。カラオケあたりでも歌いこなしたくなる名曲です。上手に歌えれば恍惚感に浸れそうで気持ちよさそうです。彼女(彼)とデュエットしたくなる曲でもありますね。パーティの席(結婚式等)あたりで歌うのも良いかもね。後、「WHO’S CRYING NOW」も名曲です。ギターがフュージョンぽいのも時代を反映しているのかな。アルバムカバーは土星にエスケープする飛行船みたいなカバーですが、この時期のアメリカ映画は「スター・ウォーズ」や「スター・トレック」「ブラック・ホール」「ET」「未知との遭遇」等のSF物が流行っていたような気がします。大袈裟なアレンジや音の厚みといったものはSF映画的でもあるので、ジャーニーのロックはアメリカの状況を現していたんじゃないのかなと思ったりもします。紙ジャケット化と共にデジタルリマスター化もされているようなので、アナログ音源とは違った発見があるかもしれません。アナログ音源のベースとドラムス音は意図的に鈍くしていて、聴きやすくしていると思う。メロディーラインを強調するにはこの手法が有効なんでしょうね。娯楽としてのロック、これも楽しみ方のひとつでしょうかね。ジャーニーと共に旅をするのも良いかもです。このアルバムをチェックしてみる?人気音楽blogランキングを見てみる?
2006.12.08
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初めて【デルガドス】というバンド名を聞いたときは、そのごっついバンド名から、昔円谷プロでテレビ放送されていた“ウルトラQ”に出てくる怪獣に相応しいバンド名だなと思った。本当に居そうな名前だなと……うかつだった。デルガドスが既に解散していたなんて。。。知ったのは、この『THE COMPLETE BBC PEEL SESSIONS』がリリースされると言うことを知った今年の春先だったか。ラストアルバムが『THE COMPLETE BBC PEEL SESSIONS』。これはBBCの名物DJだった故ジョン・ピールが彼らをスタジオに招いて収録された1995年から2004年にかけてのセッション集です。ジョン・ピールは数々の有望な新人バンドを発掘して、サポートしてきたブリティッシュロック界では、神様のようなDJです。そのジョン・ピールからフェイヴァリットアーティストとして可愛がられたデルガドス。悪いはずがありません。スコットランドはグラスゴー出身のバンドです。2枚組アルバムで29曲ベスト盤的性格もあります。堪能しました。スタジオセッションという性質上という事もあるでしょうが、インディーズバンドらしい骨格のはっきりした音、まだ磨ききっていない荒々しさも含みながら、ダイヤモンドの原石のような力強い楽曲。SE等の使用はほとんど無しです。インディーズ系の音と一言で言っても分かりにくいでしょうが、メジャー系の音作りとの違いは音源の加工工程の違い。プロデューサーの意志は比較的反映されず、原曲勝負と言いますか、音は固いです。売れ線を目指すと音は柔らかくなって聴きやすくなるものですが、それがありません。数回に分けて収録されたBBC PEEL SESSIONS のDISC2の音源は2000年以後の収録で、フルートやビオラ、チェロ、ヴァイオリンなども導入していて、クラシカルな面もあります。より楽曲が洗練されていて暖かい雰囲気になっています。「NO DANGER」良いですね。ピアノの弾き語り風に始まる、「MAKE YOUR MOVE」のしっとりとしたエマのヴォーカル良いですね。今回は【ELO】の曲「MR BLUE SKY」をカバーしていましたね。ヴォーカルのエマが彼らのファンだったらしく、気が進まなかったリーダーのアランの反対を押し切って演奏してしまったそうです。“ほあーん”と鳴るコンチェルト風のストリングスが正にELO。エマも気持ち良さそうに歌っていて楽しそうですぅ。「CALIFORNIA UBER ALLES」はハードなギターのエッジが格好良すぎでぇーす。最後の曲「EVERYBODY COME DOWN」はフォーク調のポップチューン。可愛らしいですぅ。荒削りなDISC1に、洗練され熟成されたDISC2。デルガドスの魅力に溢れたセッション集でした。それにしても解散は残念です。エマちゃんの赤いほっぺたも、ポチャとした丸顔も可愛くて好きだったのにな。けして、デルガドスというバンド名と共に忘れませんから。。。。(笑)人気音楽blogランキングを見てみる?
2006.12.06
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実力も音楽性も高いのに、時代の流れに乗れなかったために、正当な評価をされず不遇をかこっている。そんなバンドがまだいる。オンリー・ワンズもそんなバンドの代表選手だ。1976年サウスロンドンで結成されたオンリー・ワンズは1977年インディーズからリリースされたシングルが注目を集め、翌1978年CBSと契約しメジャーデヴューを果たすのだった。メンバーは4人ピーター・ペレット(Vo、G)ジョン・ペリー(G、Key)マイク・ケリー(Dr)アラン・メアー(B) となっています。ここで驚くのはデヴュー時の年齢で、最高齢はマイク・ケリーの29歳で、何と彼は60年代にはブリティッシュ・ハードロック・バンドの【スプーキー・トゥース】のメンバーであったという実力派ドラマーでした。バンドの核である、ヴォーカリストのピーター・ペレットは【ボブ・ディラン】と【ルー・リード】の影響を受けた元々はシンガーソングライターであった。そのひしゃげた唱法はとてもパワーを貰うような歌い方ではないけど、ヘロヘロしていて妙にはまります。右がピーター・ペレット。痩せていて病的な感じもしますが、カッコイイんじゃない。ちなみに奥がマイク・ケリーです。音はモダンなジャズピアノも聴けて、パブロック的雰囲気もあります。歌詞は内省的で自虐ぽい。パンクぽい暴力性は直接的ではなく屈折している。《No Peace For The Wicked》♪なんで僕はこんな深い感情的トラウマを 体験するんだろう なんでいつでも気ままでいたいと 思えないんだろう なんで他のみんなみたいに ハッピーになれないんだろう 僕は極端な精神的な拷問が 大好きなんだ 君が頭を抱えて泣いている様子が 大好きなんだ こういった心のさまざまなもつれが 大好きなんだ♪「No Peace For The Wicked」は、ルー・リードにそっくりな歌い方で、だるだるな雰囲気が最高な曲です。「City Of Fun」はキャッチーなギターリフが、かっこいいハードロックナンバー。「The Beast」は聞き物だ。野獣という名の麻薬の手が自分の身に及びかかっているという危機感と、そこから逃げようとしている自分と、それが降りかかってきても構いやしないという葛藤がメランコリックに描かれている。ラスト近くになるにつれて徐々に盛り上がりギターの音圧が増強していく。締めは高らかに鳴るホーンセクションで、重厚感が決意表明的で圧倒的です。オンリー・ワンズのロックはモダンであり、ハードロックでもあり、パブロックでもあり、アンダーグラウンドぽくもあり、精神はパンクぽくもあり実に要素は多彩で実力者という感じ。その辺が取っ付きにくい要素だったのかも。でもピーター・ペレットの声は、一度聴いたら忘れられないくらい病みつきになる。癖ありすぎです。バンドはペレットの麻薬癖で1980年頃に崩壊。1995年にバンド名を【ONE】として復活したが、その後は再び沈黙しているようです。ロック好きとしては、このバンドの存在が認知されないと死んでも死にきれない気はする。(大袈裟?)皆さん聴きましょう。(笑)このアルバムをチェックしてみる?人気音楽blogランキングを見てみる?
2006.12.04
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【スローン】というカナダのバンド知っていますか?このアルバムは昨年発売されたベスト盤ですが、今年の夏頃購入し、それ以来気に入ってしまい、私の愛聴盤になっています。オーソドックスなギターバンドですが、どことなく60年代のブリティッシュ・ビートの雰囲気も持っているのが良いです。バンドは90年代から15年以上活動していて中堅どころといったところでしょうか。その割には、若々しいルックスを持った連中で好感が持てます。音にもブリティッシュロックにありがちな翳りや湿っぽさがないストレートなロックでいかにもカナダらしいです。地元では“カナダのビートルズ”と言われるくらい人気があるようですが、日本ではどうだろう。同年代の【ウイーザー】より上という事はなさそう。しかし私はスローンの方が好き。やっぱり清潔感と爽やかさ、几帳面で誠実なロックンロールの壺を押さえた演奏に魅せられてしまうからなんだろう。ホーンセクションが入った名曲「EVERYTHING YOU’VE DONE WRONG」はヴォーカルはピーター・セトラみたいで【シカゴ】ぽいけど、ギターのコード展開はビートバンドそのものでキャッチー。「UNDERWHELMED」は【フー】の初期のビートにコーラスワーク似でニヤリとさせられます。「THE LINES YOU AMEND」の英語にはカナダ訛りを感じてしまうけどどうでしょう。サイレン音で始まる「MONEY CITY MANNIACS」のギターリフはキース・リチャード譲りで乗りが良くて興奮してしまう。「THE REST OF MY LIFE」の歌詞は、最近自分が良く考えている事が歌われていたのでビックリしました。《THE REST OF MY LIFE》♪余生について 考えるようになった 自分の身勝手が トラブルやもめごとを引き起こしていた 余生は誰かと 過ごすことになるだろうけど 自分は凝り固まっていないって もしも僕が言ったとしたら それはきっと自分に 嘘をついていたところを見つけたからなんだろう そういうことを考えないって どんなバカ そういうことを考えなかったら バカに決まっている 僕は落ち着くんだろうか 僕は落ち着いた余生を送るために 過ごさないといけないのか? 余生について 一つだけ分かっていることがある 自分がカナダに住むことは わかっている 余生を分かちあうと言ったけど 単にそういう気分だったんだ♪カナダに旅行に行ったのはもう18年前。英国風のヴィクトリアの街もジャスパーやバンフの街並みも東京とは違い穏やかで綺麗だった。10日後に日本に戻ってきたときは、騒がしさと人の多さに息苦しくなり目眩がしそうだった。今また、自分の性格は都会向きなんだろうかと悩んだりもする。渋谷の街の人の多さも道の狭さも未だに馴染めない自分。なんだかね街の構造が特定の人種しか馴染まないような気がするんですね。街の切れ目が殺伐としているのも嫌だ。NHKホールにラブホテル街、文化村、渋谷区役所、渋谷公会堂、南に行けば玉川通りの上には首都高が走っていて落ち着かないし………つまり箱物で街が切れているんですね。新宿の方がまだ自然に住宅街に溶け込んでいって居るような気がする。まだまだ人間らしくて好きだな。やはり憧れのスコットランドに住みたいなという思いが沸々と湧いてきてしまいます。スローンはたぶんカナダを愛しているのでしょう。曲の中で表明するってそうないことでしょう!?この曲もポップでタイトな演奏で好きだな。このベスト盤からもう1年以上経ちますが、そろそろ新譜も出る頃かなとチェックしてみたら10月にリリースされていたみたいでした。日本盤は1月の発売だそうです。スローンいいなぁ。彼らのファンを大事にする誠実さはオフィシャルサイトの充実ぶりでも分かります。とにかくVIDEOと試聴曲の数が半端じゃない。半日は楽しめちゃいますよ。是非訪問してみてください。(笑)my spaceでも試聴してみる?このアルバムをチェックしてみる?人気音楽blogランキングを見てみる?
2006.12.02
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やっぱり。。。。。。私は既に予見してましたが、先見の明がありますね。(笑)オリンピックの金の価値というか評価は揺るぎない物ですね。荒川さん一人だけでしたし。「エロカッコイイ」も面白いと思うけど、使ったことはありません。そんなこと言い合える人もいないし……(苦笑)倖田 來未さんは、サバサバした性格のようでナイスバディだし感じの良い女性だと思う。友達になりたいタイプの女性です。「シンジラレナ~イ」も良い。明るい監督の元で野球が出来る選手は羨ましい。監督者はこうあってほしい。ところで最近日記記入率が悪くなっていますが、特別な理由はありません。ウイークデイの日は仕事から帰ってきてから書くことになるけど、今日は何を書こうかと考えているうちに眠くなってしまい、そのまま熟睡という状態です。スパムコメントの数は少なくなり落ち着いたかなと思ったら、今度はトラックバックスパムが大量に着いてたりで………でも最近は削除するのも快感になりつつあります。(笑)
2006.12.01
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