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今日は連休の谷間ですが、休日を取っています。昨日庭の芝刈りをしてスッキリ。読書日記をまとめて整理しているところです。ずいぶん読み終えた本が溜まっていました。◇僕がこの頃読んでいるのは、下記の通りです。○オタクで女の子な国のモノつくり(山口盛之助)○楽しい読書生活(渡部昇一)○福田恒存評論集第八巻(福田恒存)○シゴトのココロ(松永真理)○帝国海軍が日本を破滅させた「下」(佐藤晃)◇これまでに読んだ本の感想は以下の通り。○生物と無生物のあいだ(福岡伸一) 以前、竹村さんの番組に登場された福岡さんの「生物と 無生物のあいだ」を読みました。このブログのコメント でもいただきましたが、著者の専門である分子生物学発展の 歴史を自身の研究生活とラップさせたこの本は、かなり 興味深い読み物として成功していると思います。 物語のスタートは著者の研究の舞台となったロックフェラー 研究所、野口英世もここで活躍していたのだと知りました。 ただ、彼の業績の多くが指導教授の威光に依存し、今日的意味 はほとんどなく、研究所では忘れ去られた存在である、 というのは残念でした。 専門的にはそうなのかもしれませんが(100%信じているわけ ではありません)日本人としては野口英世の光と影の両方 を知り、なお光を信じ続けたいもの、と思います。 本の中ではいくつかの分子生物学上の発見、アイデア、装置 などが紹介されましたが、僕には現代の遺伝子科学研究に 欠かせない特定DNAの増殖装置PCR(ポリメラーゼ・チェイン ・リアクション)が面白かったです。 ごくわずかのDNAを短時間で増殖して研究可能な量まで増やす ための画期的な装置のことをはじめて知りました。 発明者のキャリー・マリスという天才はノーベル賞を得た そうです。 アイデアとして、原子が身体に対して小さい理由、逆に 身体が原子に対して充分大きな理由の解説に納得しました。 個々の原子は無秩序な動きをするが、数が多くなればなるほど 全体としてみた振る舞いは統計的な法則に従う。参加する数が 大きくなればなるほど平均的な振る舞いから外れる粒子の 寄与率、誤差率が減るということであり、生物という一つの 秩序を維持するためには充分大きな粒子数が必要なのである。 脊椎動物(体の中心に軸のある生物)が主流になってきた のは、単なる適者生存の法則ではない。体の部分部分を 形成するホルモンは最初、一点から分泌されて次第に細胞内 を移動していく。 その流れは頭から尻尾へ、一点から周囲へ、という拡散 なので中心に軸ができる。濃度勾配に対応した細胞の 分化命令には閾値があって、階段状の応答を示すので節が できる。(この辺りは素人の理解ですので悪しからず) DNA二重らせん構造解明のドラマも面白かったと思います。 DNAの結晶構造を写真撮影して構造解析に重要な役割を 果たしたロザリンド・フランクリンについては読んだこと があります。 彼女に二重らせん構造解明の栄誉(ノーベル賞)が与え られなかったのは残念です。 いずれにしても「DNAの二重らせん構造」という革命的 アイデアに収縮させるためには得られた研究結果を全てを 統合する、一つのジャンプが必要だったのです。 それはPCRをマリスがひらめいたのと同じこと。 後で考えるとなんでもないことですが、これらは全て コロンブスの卵。見えているのに見えないもの。 そしていよいよ主題である「生命の定義」に向かいます。 著者は生命を「自己複製するもの」から「生命とは 動的平衡にある流れである」と再定義します。 これは悲劇の天才、シェーンハイマーの「動的平衡とは何か」 から導かれたアイデアです。 秩序は守られるために絶え間なく壊されなければならない のであり、生命とは動的平衡にある流れである。 人間の体を構成する筋肉、骨のみならずエネルギー源 である脂肪も単に蓄積されているのではなく、一定量が 溜まり、一定量が分解され、差し引きとして増えたり 減ったりするのです。その平衡状態が生命なのです。 骨にも形成細胞と破壊細胞があってバランスをとって いることは知っていましたが、身体の細胞全てが生成と 破壊、排出を連続して行なっていたとは面白いです。 この連続した吸収、生成、破壊、排出の中で個を意味する のは記憶というソフトだけではないでしょうか。
2008.04.30
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天皇誕生日、いや昭和の日でゆくりしています。でも本当は福田恒存さんが語っておられたように祝日は祝日としての儀式をきちんと国民全体で行い、共同体意識の醸成を図るべきなのだと思います。今度、国旗を買ってこようかな。そういえば子供のころ、我が家でも祝日には国旗を玄関に飾っていました。◇僕がこの頃読んでいるのは、下記の通りです。○オタクで女の子な国のモノつくり(山口盛之助)○楽しい読書生活(渡部昇一)○福田恒存評論集第八巻(福田恒存)○シゴトのココロ(松永真理)○帝国海軍が日本を破滅させた「下」(佐藤晃)○生物と無生物のあいだ(福岡伸一)◇これまでに読んだ本の感想は以下の通り。○こんな「歴史」に誰がした(渡部昇一・谷沢永一) 少し前に紹介した谷沢さんの「新しい歴史教科書の絶版を勧告 する」で引用されていた渡部さんと谷沢さんの本です。 ここでは「新しい歴史教科書」より先に現代の歴史教科書で 教えられる内容について問題を具体的に指摘しており、これらの 教科書で勉強してきた我が子たちがどんな考えを持っているのか、 恐ろしくなりました。 ここで指摘された問題点と逆に教科書で無視、もしくは否定 されている日本の美点について書き上げてみます。 聖徳太子が派遣した遣隋使によって再開された日中対等国交は 平安時代の遣唐使まで続きますが、菅原道真の献策により 学ぶものより危険のほうが大きいとして中止になります。 僕たちは確かにそう教わりましたが、今の教科書には菅原道真 の名前は出てこないそうです。 歴史の法則として、他国から学ぶことに熱心だった民族だけが 栄えている。ギリシアを熱心に学んだローマ、ローマから学んだ ゲルマン、そしてギリシア、ローマを学ぶのに熱心だった 西洋社会、そしてシナ文明を主体的に摂り込んだ日本だそうです。 日本のように文化、文明が途切れずに続くのはむしろ例外。 エジプト文明もギリシア・ローマ文明も今はありません。 シナの進歩も唐、宋の時代まで。ましてや天皇家のように 千年以上も続く王家、民族の統合者もありません。 結局、文明を停滞させるのはエネルギー不足、だと語られます。 木を切りつくし、石炭を掘りつくしてエネルギーがなくなると 文明は停滞する。日本は気候に恵まれて緑が絶えず再生している 上に、歴代政権が木を大切にしたから続いたのかもしれません。 世界でただ一国、元寇を退けたのは日本の誇りとしていいこと。 それを、高麗が抵抗を続け、またその人たちの手抜きで船が 脆かったのでたまたま暴風雨が襲って沈んだ、と問題の 歴史教科書には書いてあるそうです。 日本の武士が必死で戦った、という言葉がないのはどうして なのか。信頼できる隣人があり、神風が吹くので自分たちで 守る必要はない、と刷り込もうとしているのでしょうか。 倭寇は海賊ではなくて武装した貿易業者。日本にもシナにも利益 があったのだが、明は貿易禁止令がでていたので、明の商人 たちは無理やり倭寇に交易させられた、と理由をつけた のだそうです。 そして後代の倭寇はほとんどが中国人たちだった、というのも 書いておくべき。 倭寇は実際は誇るべき日本の海外進出第一号だったのです。 また教科書では「刀狩」を悪くいっているそうです。僕の時「検地と刀狩」は秀吉のやったいい政策、として教えられて いました。 百姓、町人を含めて誰もが武装している社会がいいのか。 アメリカを見ればわかる。これらの教科書を書いた人たちは、 とにかく日本の政治権力は常に庶民を弾圧していた、といいたい らしい、と語ります。 秀吉の朝鮮征伐の章では朝鮮の武将、李舜臣を褒めている そうです。 しかも歴史に埋もれていた李舜臣を再発見したのは日本人。 現実には対馬海峡を自由に往復していたのだから李舜臣も 制海権を得るほど圧倒的に勝っていたわけでもなさそうです。 それより日本の武将のことをもっと語るべき。加藤清正、 島津義久など勇将、名将がいたのです。 この時、朝鮮から陶工たちを連れ帰ったことを強制的に 連れ帰り、として強制連行と関連づけようとしている。 当時は捕虜を連れ帰るのは当然のこと。 渡部さんがいつも語っておられるように過去を見る人間は 現代の常識で過去を見てはいけないのです。 そして陶工たちは日本で初めて自分たちの持つ技術によって 尊敬を受けたのです。 朝鮮では文人(両班)以外は全く尊敬されていなかった。 強制連行は第二次世界大戦中の出来事として再び語られて いますが、この時朝鮮の人たちは日本人として徴用された のです。我々の両親、祖母たちと同じく。 しかも彼らは内地の人間のようには徴兵されはしません でした。 日本で明治維新が成功したのは中国、朝鮮などが西洋と 戦ったお陰で圧力が弱まったから、とも書かれている そうです。まったくおかしな話。「太平天国の乱」の理想が中国の革命運動に大きな影響を 与えた、ともあるそうですが、実際は日露戦争に勝った 日本に留学生が大挙押し寄せ、彼らが日本に学び、 日本人の献身的な援助で革命は成功したはず。 その「日清・日露戦争」の勝利も素直には認めないそうです。 日英同盟が日露戦争を招いた、という書き方をしている。「日英同盟が結ばれると、ロシアは朝鮮との国境近くまで軍隊 を進めました」とあるとか。信じられません。 それより、北清事変での日本軍の勇敢さ、立派さを書くべき。 戦死した軍人の家族の悲しみを書いて戦争の悲惨さだけを 強調していますが、他国に支配された場合の悲劇を書くこと はない。 明治維新以来の西洋のアジア進出に対する祖国防衛戦争を 侵略戦争にしている。 日露戦争についての記述では「日本軍は苦戦を重ねながらも 戦局を有利に進めた。しかし戦力は限界に達し、ロシアでは 革命運動が起こるなど、両国とも戦争を続けることが難しく なった。そこでアメリカの斡旋でポーツマス条約が結ばれた」 と書かれてあり、日本の勝利が何も書かれていません。 旅順攻防戦も奉天大会戦もましてや日本海海戦大勝利も一切 何もなし。ロシアで起こった革命運動にも日本の謀略が影響 していることなど当然ないのでしょう。 日本の朝鮮併合では朝鮮側の抵抗ばかりを取り上げていて、 どこの国の教科書か分からない、と怒ります。 江戸時代は一揆ばかりあったように書いているが、それで なぜ200年以上徳川幕府が続いたのか。江戸時代の日本が 当時世界で一番平和だったことは外国人も認めています。 それを書くべき。 また教科書検定問題の本質は国家による検定ではなく、 採用する教科書を決める教育委員会に存在する検定基準、「1997年度用・中学校教科書検定資料-反差別・人権の視点 を教科書に」(大阪府同和教育研究協議会作製)だそうです。 いかに文部省の検定をパスしても学校で採用されなければ 意味がありません。そこで教科書会社は採用する教科書を 実際に決める教育委員会の検定基準に従うようになっている のです。 ここで大阪府の教科書選定基準であることが大きな影響を 持つのです。数が多いので。 士農工商の差別はあっさりなくなったのに、日本で不当差別 がなくならないのはなぜか。差別を受けるほうもできれば 差別の事実なんか忘れてもらいたい。差別の問題を解消する 最大の方法は忘れ去ること。ところが日本では同和問題だけ が年を経るごとに大きくなっていく。 同和問題の周りにいる便乗屋が悪くしている。 同和対策事業特別措置法が制定されてから、予算が流れる ようになって悪くなった。 学校教育の現場でも同和問題が一種の利権になっている。 女は金で男は鉄。女は子供のころからおっとり育てられても 頭角を現す人が出る。女性は生まれた時からゴールドの資質 を持っている。そして金細工をすればさらに価値が上がる。 男は鉄。ほっておいたら錆びるばかり。しょっちゅう鍛えて、 絶えず磨いていなければダメになる。 ところが歴史教科書は酸性雨。反日という酸でボロボロに なる。男の子を鍛えようとしたら立派な男の話を絶えず 聞かせてあげるのが一番。 教科書問題があるのも自由競争の原理が働いていないから。 無料配布で採択する権利を持つのは偏向した教師、という 状況がよくない。教育に自由競争の原理を導入する、 これしかない。 こんな風に一つひとつ偏向史観を潰していかないといけない くらいなら自由な歴史の勉強を各自でしたらいい、 というのも頷きたくなります。 僕が勉強してきたように。「坂の上の雲」を読み、「杉原千畝」を読み、だんだんに 深めていけばいい。
2008.04.29
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◇僕がこの頃読んでいるのは、下記の通りです。○福田恒存評論集第八巻(福田恒存)○シゴトのココロ(松永真理)○帝国海軍が日本を破滅させた「下」(佐藤晃)○こんな「歴史」に誰がした(渡部昇一・谷沢永一)○生物と無生物のあいだ(福岡伸一)◇これまでに読んだ本の感想は以下の通り。○いま「ゼロ戦」の読み方(日下公人・三野正洋) 日下さんと三野さんはこれまで共著もしくは単独で「日本軍の 常識を検証し、真実を読み取ることで日本人の本質に迫る シリーズ」ともいえる本を出しておられ、その何冊かは ここでも紹介しています。 順不同に言えば、「日本軍の教訓」「組織の興亡 日本海軍」「大和とは何か 巨大戦艦にみるソフト学」です。 今回は第二次世界大戦での日本軍の最高傑作戦闘機「ゼロ戦」 に焦点を当てて、伝説と現実、正当な評価から戦時中の飛行機 全般をみて、さらには日本人の思考形態に迫ることを試みています。 僕の子供の頃は戦記マンガや読み物も結構盛んで「ゼロ戦ハヤト」「紫電改のタカ」や週刊誌のグラビアに載る飛行機特集などから ゼロ戦、隼、飛燕、疾風、紫電改など子供もみな知って いましたが、今はほとんど見ません。 今の子はゼロ戦も知らないかもしれません。 ゼロ戦について、第二次世界大戦前半、最強の名をほしいまま にして太平洋上空を制覇したことと後半、次々と繰り出される アメリカ軍の最新鋭機に歯が立たず惨めな最後を迎えたことが 重なって、果してゼロ戦は最強かどうか、名機かどうか悩ましい 思いでした。 しかし今回、三野さんが「同一エンジン出力で比較すべきでは ないか」として1000馬力クラスの戦闘機を比べ、最強だったと していることに納得しました。 またゼロ戦が実戦に登場したタイミングもよく、ゼロという ネーミングのミステリアスさも欧米を魅了した、と語ります。 一方アメリカは対抗できる戦闘機の開発を急ぐ一方で戦い方を 研究して、一撃離脱(ヒット・エンド・ラン)方式、ロッテ 方式(二機編隊)の採用などソフトで対抗策を打ち出します。 さらに乗組員の育成方式、ローテーション体制を確立して、 少数精鋭のパイロットが死ぬまで戦い続けるという日本を 圧倒します。 これは決して物量作戦ではない、ハードもソフトも総動員して いかに戦いに勝利するかという戦略の勝利です。 これに加えて、民間専門会社を使って飛行場を短期間で作る ノウハウの確立や製造、整備が簡単な構造、武装の飛行機を 開発し、最後はゼロ戦に真向から格闘戦を挑むグラマンF8F ベアキャットを開発などパーフェクトな戦いを進めます。 戦い方を全員が心得ている、喧嘩慣れしていると言っていい のではないですか。 戦闘機に戻ると、日本では優秀な設計者に頼りすぎる一方で 成果を評価しないのです。しかも設計思想に優先順位を決めない で設計者任せ。 ゼロ戦設計者堀越は雷電とゼロ戦、の両方の開発を任され、 しかも優先順位を軍は決めません。どちらに集中すべきかと 迷う堀越、どちらも頑張れという軍、という構図でしょうか。 そんな班での中でゼロ戦は全ての要望をバランスよく取り 込んだ、トヨタ車のような戦闘機。本来、さまざまな要求が ある中でどこかに重点をおかないといけないのではあるが、 名機になるかどうかはバランスが全て。 日本は先端の技術を寄せ集め、バランスよくまとめた。 しかし海外からの寄せ集め技術だったので次の開発ができない。 ゼロ戦の次がなかったのです。 全ての原因は日本が短期決戦しか考えていず、長期戦に備えて はいなかったことに尽きる。艦隊決戦という思想から最後まで 抜け出せず、戦艦はもちろん、飛行機も少数の優秀機で防御を 軽視した攻撃一辺倒、パイロットの使い方も短期的にしか 見ていなかったのです。 しかしその一方で、短期決戦にするための外交工作がまるでなく、 山本五十六の博打好きが重なり、真珠湾奇襲からミッドウェー、 ガダルカナルと最悪の展開に。 これについては「帝国海軍が日本を破滅させた(下)」で 本当に詳しく論じられています。 最後に救いを一言。戦闘機作りの中で工作機械の性能不足に 悩まされた技術者たちは戦後、高性能の工作機械を開発して アメリカを見返したのです。
2008.04.28
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今週のゲストはこの番組でもおなじみ、「高速道路をただにする日本列島快走論」でも有名な山崎養世さんです。毎度同じテーマで語りますが、今回は特に元気の出る展望を示してくれて飽きさせませんでした。また何度も山崎さんを招いて語り、道路問題の解決から日本の活性化に賭ける竹村さんの執念も感じさせます。・山崎養世HP(日本列島快走論など)http://www.yamazaki-online.jp/・「道路問題を解く ガソリン税、道路財源、高速道路の答え」;http://7andy.yahoo.co.jp/books/detail?accd=32039534「高速道路を無料化する」という山崎さん、「ガソリン税を下げる」という民主党の国民にわかりやすい政策がアピールするのです。ただ国民も、高速道路を作るのにお金がかかっているのだからそれをどうやってただにするのか?ということは疑問に持ちます、と竹村さん。これに対して山崎さんは毎度主張される高速道路の無料化による日本の活性化について、今回もさまざまな視点からメリットを上げています。まずは無料にした場合の財源から。高速道路で料金をとるのは道路を建設した際の借金があるから。しかもその8割は国の借金の道路公団への振り替え。道路公団はこの国の借金を返すために料金を取っている、と説明します。高速道路も一般道路も国が税金で作るべきでほかの国ではその財源の範囲内でやっている。(イギリスの道路財源は1兆3千億円)日本は高速道路のユーザーから取った税金も含めて全部を一般道路に流用してきた。そして高速道路は道路公団が料金を取って建設している。この仕組みがおかしい、道路公団は不要と山崎さん。一方で道路特定財源の使途について議論があるようにあまっている部分がある。これを高速道路の借金返済に充てれば無料化がいっぺんに実現します、と単純(そうな)答え。これまでおかしいという人はいなかったのか?民主党が言っても自民党に数で蹴散らされていた?と竹村さんはこの件に関しては民主党寄り?の発言という気がしました。これまではそうだったが、最近のガソリン暫定税廃止問題から国民の注目を浴びるようになってきた。でも高速道路を無料化すれば国民は1リットル当たり250円のメリットを得ることになり、ガソリン暫定税率廃止による25円の削減など目じゃない、と山崎さんは驚くような数字を口にします。その驚きの論理は下記の通り。現在、高速道路を1km走るごとに25円の料金を払っている。10kmで250円、だいたい1リットルで10km走るのでリットル当たり250円のメリットを得ることになる、という論法。しかも燃費が上がってガソリン使用量は減るとします。トラックなどが高速に廻れば交通事故も減るし、環境も良くなります。地方は主要な交通機関が車だけ、というところも多くあり、波及メリットはすごく大きいと続けます。ここで竹村さんはそのメリットをもっと分かり易い形で見せてくれないか、と問います。これに対して山崎さんが持ち出したのはアクアライン、わが木更津が話題になります。これから世界への窓としてますます発展する羽田から木更津にはアクアラインを使えばわずか15分でいける。一方銀座には1時間以上掛かってしまう。その木更津には坪5万円の土地が広がる。坪1億円以上の銀座と比べるとメリットは歴然。アクアラインが無料化すれば、そこにホテル、ショッピングセンター、住宅を作って川崎、横浜からの客、住民を呼び寄せることが可能になる。そうすれば生活道路になり、住民も喜び、地方も活性化。かつて言われた「アクアラインができれば土地は値上がりして木更津も活性化する」というのが文字通り実現するのです。木更津に住んでいる僕としても同じ思い。現時点でもアクアラインを通る高速バスで娘は日吉まで通っています。それ自身相当に便利なのですが、橋が無料化されれば高速バスの定期代3万円/月もずっと安くなることでしょう。木更津をPRすれば、羽田にも成田にも1時間以内にいけ、しかも東名を使えば東京をバイパスして西にもいける。こんな場所がアクアライン無料化で本来のポテンシャルを生かせれば、本当にすごいことになるでしょう。国土交通省の統計では、全国の高速道路の65%(5000km)は料金が高いためせっかく作っても利用されず、横の一般道が混雑しているそうです。それなのに新しい道路をさらに作ろうとしている。今すでにある高速道路を無料にしたら、新しい道路を5000kmつくるのと同じ効果があるのです。勿体無いの解消。関西でも瀬戸大橋を活用した淡路島、四国発展の展望を提示してくれましたが、かつて建設を推進した政治家が言っていたことが実現して四国が生き返るのです。本当にバラ色ですね。こんな風に日本がちょっと地方と都会のバランスを正して有効利用できるインフラを準備すれば、世界中の企業が日本に殺到するのではないか、そんな気もしました。高速道路が開放されれば一般道路の混雑も解消され、必要な道路も減る。現在すでに作っている道路を有効利用することで将来必要な道路予算が減り、大幅な財政再建にもつながる、と山崎さんは強調します。この政策は本来、国土の均衡発展を訴える自民党が採用すべきもの。これにより永久に高速料金を支払わなくても良くなる。これは昔のブロードバンドと同じ。従量制の時は誰も使わなかったのが、定量制になった途端、みんな使うようになった、とは非常に分かり易い比喩でした。ほとんど全ての人が得をし、資源の有効活用にもなるのです。出でよ、高速道路界のソフトバンク、というところでしょうか。ここで竹村さんは東京湾を河に例えます。世界でみればテムズ川河口のロンドン、揚子江の河口の上海、ハドソン川河口のマンハッタンと同じなのです。東京湾、瀬戸内海を河と発想すると一方の河岸だけが発展、混雑して、反対側が停滞しているほうが不自然、両岸が発展するプランを立てるべき、海外に出て行く前に羽田から15分のところに上海よりも安い土地がありますよ、と言いたい。それには高速道路、橋の無料化が一番というのは説得力がありました。このような政策が実現すれば2000万人くらいが動くような大発展時代がやってきます、と山崎さん。民営化よりもこちらのほうが本質的。損をする人がほとんどいない。鉄道会社もうまく道路網とつなげば発展する。日本全国の交通コストが安くなり、地方に決定的なメリットが出る。地方のほうがより道路社会化しているから。鉄道の面では東京を中心にして北から南まで直接つながっており、しかも新幹線があるお陰で小田原まで通勤圏になるなど非常に発展している、と竹村さん。鉄道が一つにつながっているお陰で便利なように、道路、空港、港を同じように全部つなげればものすごく発展するのです、と山崎さんも応じます。今しっかり議論して次の首相の時には進めるようにしなくては、と竹村さんがしめて終わりです。本当にこう進んで欲しいものですね。木更津の住民としてではなく、日本国民として。
2008.04.27
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このところ仕事でバタバタしていて、何となく更新が滞りました。連休で一息つけそうですが、基本的には暦通りで自由時間はそれほどなし、そんなところです。◇僕がこの頃読んでいるのは、下記の通りです。○福田恒存評論集第八巻(福田恒存)○シゴトのココロ(松永真理)○帝国海軍が日本を破滅させた「下」(佐藤晃)○こんな「歴史」に誰がした(渡部昇一・谷沢永一)○いま「ゼロ戦」の読み方(日下公人・三野正洋)○生物と無生物のあいだ(福岡伸一)◇これまでに読んだ本の感想は以下の通り。○満員電車がなくなる日(阿部等) 何となくタイトルに惹かれて読みました。 著者はまず「満員電車とはなにか」と定義します。 満員電車とは、電車に乗りたい人の数が快適に運べる適正人数を 大幅に上回っていることから起きる現象で、需要が供給を圧倒 しているということです。 そう考えると解決策も自由主義経済の社会では比較的簡単、 このバランスを取ればいいのです。 しかし現実にはそれができていない、ということで著者は「満員電車の歴史とは運賃抑制の歴史」という仮説を置きます。 満員電車が解消されない根本原因は運賃抑制としか思えない、 という指摘は新鮮です。 普通の商品であれば需要が供給を上回れば価格が上昇し、 それによって供給が増えて需要が減りバランスが維持されるもの。 ところが鉄道は公共性が高いという見方から常に運賃が 抑制され、結果として供給を増加させるための資金が 捻出できなかった、あるいは需要を抑えられなかったのです。 その結果として需要と供給のアンバランス、すなわち満員電車が 続いてきたのです。 著者は満員電車の解消にさまざまなアイデアを提案します。 三階建てホーム、三線複線化(朝は上りを複線、夜は下りを複線) 鉄路リニアカー、着席料金システムなど。 満員電車で毎日苦しんでいる人のためにも(これも大きな格差) ぜひ著者の提案を真剣にとらえて推進して欲しいと思いました。○スカートの風、続スカートの風(呉善花) この本は呉善花さんの処女作です。彼女が日本のことをほとんど 知らぬまま来日して、出会った日本文化と韓国文化の相克の中 から自分自身を見出すと共に、なぜ日本と韓国が分かり合えない のか、似て非なる日韓文化を紐解いたものです。 実は先に「続スカートの風」を読んで初めて目を開かされた ように僕の日韓の意識のずれの原因を知り、最初から読んで みようと「スカートの風」を借りてきたものです。「スカートの風」とはチマパラム、超男性優位社会の韓国で、 経済的に余裕の出たマダムたちが社会に出て騒ぐこと、 浮気をしたり仲間と遊びまわることだそうです。 ここでは韓国社会から飛び出して、韓国の問題点を指摘しよう とする呉さん自身が自らを跳ね返りとして「スカートの風」と 見なしているのではないか、と思いました。 これはもう読んでもらうしかありません。正続を読めば あなたの韓国人観は変わります。僕は正直言って彼らとは 付き合いきれない、と思いました。(読む前から何となく 感じてはいましたが) 女性は美しさが全て。整形手術が盛んな理由もわかりました。 これらの背景には徹底的な男系社会でまともな職場もなく、 水商売に走らざるを得ないという現実もあるようです。 またこれらの源にはキーセン文化があるそうです。 男は目をつけた女に対して徹底的に押しまくり結婚するが、 そのあとはほったらかしで浮気に走る。 女性のほうは子供が頼り、全てになってしまうということです。「続」では男性、韓国人全体に対する考察に広がります。 韓国人はどんどん新しい物を、全面的に受け入れてしまう。 その前を全て捨てて。自国の文化がほとんど中国産に 入れ替わり、宗教も仏教から儒教に代わってしまえば、 仏教の痕跡はほとんど残らない、となってしまいます。 日本人は逆に受け止め上手。自分を残しながら少しずつ変わって 行く、と褒めています。 この差は大陸の国と島国の違いでしょうか。大陸国家では、 外から新しいものがいっぺんにやってくる。そしてそれらは 多くの場合、強力なものであり、拒めず、それに迎合するほうが 生き残れる可能性が高い。それが事大主義ともつながるのです。 能動態の韓国人と受動態の日本人。 家族間、友人間の濃厚な関係は、日本人の間の「親しき仲にも 礼儀あり」とは正反対。 技術者、職人を蔑視する韓国と伝統、ものつくりを尊ぶ日本 とにかく似ている外見、似ている文化なのに実際は正反対、 というところが多くて日韓関係はもつれるのでしょう。 それにしても、韓流ブームで韓国人男性になびいた日本人女性は 大変だろうな、と思いました。
2008.04.26
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今日のゲストは国際未来科学研究所代表で「北京五輪に群がる赤いハゲタカの罠」の著者、浜田和幸さん、昨年10月に続き番組4回目の登場です。・北京五輪に群がる赤いハゲタカの罠;http://www.yukan-fuji.com/archives/2008/03/post_12974.html前回は福田首相の外交政策について議論をされ、一番の話題はインド洋での自衛隊補給活動でしたが、あの騒動は今どこへ行ったのでしょう?海上自衛隊はインド洋で再び頑張ってくれていますけど。今週の話は金融帝国主義の脅威について、ということで、中国がえらいたくさんのお金を持ってどんな風にアメリカをまた世界を動かそうとしているか、という最新情報、竹村さんも力を入れている国家ファンド設立にも関係する話題でした。中国(赤いハゲタカ)は1兆5千億ドルと世界第一を誇るアメリカドルなど豊富な資金を使ってアメリカ企業を買収して最先端技術を吸収したり世界中の資源を買い漁ったりと戦略的に動き、国益を図っている。これは独裁国家の中でトップからの指示で短気的な損失を気にせずに方向を決められるから。昨年、CICという政府系ファンドを立ち上げたがそのトップは海軍の大将であり、軍事戦略の一環としてマネー戦争をとらえ、世界に立ち向かおうとしている。その流れの中でアメリカの軍需産業などもどんどん買い占めている。またデルコンピュータなど先端企業の株を買ったり、工場を中国国内に立地させるなどして取り込んでしまい、アメリカ軍の生殺与奪権を握ってしまう動きもあるそうです。これらに対してアメリカには危機感を表明する人もいますが、巨大中国マーケットに目がくらんで大きな動きにはなっていないとのこと。日本以上に中国に依存しているとのことですが、このあたりの話はかなり前から言われています。日本もアメリカ国債を大量に保有しながらその力を何ら戦略的に活用することもできずにいるのに、何故中国にはそれができるのか。これに対して竹村さんは答えは述べていませんが、自立している国と依存している国の違い?でしょうか。かつては領土を取る帝国主義だったが、今は会社を取る資本帝国主義になっているのではないか。中東の国が株を大量に保有してもたいしたことないだろうが、中国がもつとどうなるか分からない、と竹村さん。中国は国営企業を民営化して株式を公開し世界中から大量の資金を集めている。株式時価総額でいうとすでに各業界のトップ企業は中国の企業になっていると浜田さん。携帯電話会社も銀行も日本のトップ企業を超えているとのことで今後、三角合併でどんどん買収されていくことも懸念されると続きます。中国はアメリカを抜いて世界一の国になるという決意を固め、北京オリンピックでもメダルの数でアメリカを上回るために何でもやるつもり、とまでいいます。ただ現段階ではオリンピック以前の聖火リレーでもめていますから、予断を許せません。政府系ファンドとしてもっとも早くは1953年にクウェートが石油の利益をもとにファンドをつくったもの。それ以来多くの国が天然資源や工業製品を売って得た利益をもとに政府系のファンドを立ち上げている。民間のファンドは短期間に成績を上げないといけないが、国がバックになれば長期的な目でその国にとって必要なものを確保していこう、ということで資源や金融資産、技術の獲得を図ることができる。中国のファンドはブラックストーンを買収したり、モルガンスタンレーの大株主になったり、どんどん存在感を増している。日本国内の優秀な物作り企業もこのままではこれらのファンドに買収されてしまう恐れもある。これを防衛するためにも日本も外貨をたくさん持っているのだから国家ファンドを立ち上げる時期。金融戦争を避けているあいだに国富は減少し人口減少などと相まってますますパワーを失っていく。世界中で40カ国以上がこのように動く中で日本のみが「物作り立国」などといい、金融リスクをとらずに生きていこうとしているようだが、そのようなことはできない。国家ファンドの効率的運営によって年金問題を解消するなど国際金融帝国主義と戦わねばならないのに、日本は遅れていると竹村さん。ロシア(白いハゲタカ)も豊富なオイルマネー(6000億ドル)を使ってインフラを整備すると共に次なる発展、IT立国を目指す動きが顕著。IT1000社プランというものをプーチン大統領は狙っているそうです。日本の技術取り込みも狙われており、新潟、北海道にはロシアの白いハゲタカがどんどんやってきているとのこと。中東はもちろん、シンガポールも金融を国家戦略の最重要事項と位置づけた活動で世界は今、国家金融帝国主義時代とも言うべき様相を呈しているのに、日本ではせいぜい「埋蔵金問題」として、国債の利息から上がった20兆円の利益の処分が話題になる程度で、本質的な動きにはならない、と不満な竹村さん。日本は技術面での強さがあるのでそこに焦点を当てた企業に投資するファンドにするなど既存ファンドにない、日本らしい投資スタイルがとれるはず。日本人は投資で利益を上げるより汗水たらして働いて稼ぐべき、という気持ちが強い。しかもアメリカでサブプライムローンが破綻するなどマネー資本主義を見直す動きも確かにあるが、ものを作るにも資本がいるわけで、日本人がこれまで働いて貯めてきたものを有効に活用すべきで、宝の持ち腐れにしてはいけない。体力、知力、気力を絶えず鍛えておかないと国力は維持していけない。国家ファンドは国の力の象徴であり、せっかく日本が持っている技術、お金を働かせていかないと目減りしてしまう。国民がもっともっと日本の埋蔵金にスポットライトを当てて、活用していくことを考えないといけない。中国が世界の金融市場で成功した実績のある人間を母国に呼び寄せ自由にやらせているように、日本も優秀、実績あるファンドマネジャーはたくさんいるのですから彼らにやらせるべき、というのが浜田さん。最後に浜田さんが「中国は北京オリンピック、上海万博のあとも経済が発展し続けるようにちゃんと準備しています」と言います。僕は「北京-上海間新幹線」建設のことかと思いましたが違いました。もっと壮大?なプロジェクト、首都北京移転計画だそうです。人口集中、環境破壊の著しい北京から水が豊富で空気もきれいな場所(南のほう)に首都を移す、遷都プロジェクトに世界中の富を吸収して成長を続けると共に北京の問題を一気に解消することを計画しているとか。本当にすごいというか、更地文明の面目躍如というところでしょう。これで今週は終わりです。
2008.04.20
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新年度を迎えてバタバタの毎日。5月からは僕の部署に2名の新人が配属されるということでその準備も大変です。しかし若さが注入されるのはいいもの。◇僕がこの頃読んでいるのは、下記の通りです。○こんな「歴史」に誰がした(渡部昇一・谷沢永一)○いま「ゼロ戦」の読み方(日下公人・三野正洋)○満員電車がなくなる日(阿部等)○生物と無生物のあいだ(福岡伸一)○スカートの風(呉善花)◇これまでに読んだ本の感想は以下の通り。○日本人が勇気と自身を持つ本(高山正之)「異見自在」「「フセインは偉かった」「歪曲報道」に続く 高山さんの社会批評の第二弾、日本に仇なす諸外国、国内の 反日勢力に言葉の鉄槌を下します。 もっとも世界の国々が国益、名誉を守るために戦い、そのために 相手の弱点は容赦なく突く、自分の立場は強弁であっても 守り抜くという外交姿勢を貫くのは当たり前です。 その中にあってただ日本のみ、政府もマスコミも遠慮、 謙譲の美徳、低姿勢、反省からついには反日に陥るほうが 異常なのです。 反撃しない子が苛められっ子になるのは、教室でも世界でも 同じです。 ただ日本がここまで発展し世界をリードするまでになった のは、責任を他人に転嫁せず、自分の至らぬ点を常に反省し、 改善し、一歩一歩前に進むという日本人の真面目さのお陰 だと思うのです。 それが他民族と同じく自己主張して、日本人らしさを なくしたとき果してどうなるか、これこそが日本精神の消滅 かもしれません。 そう考えると「日本が悪い、とにかく反省しろ」と言い続ける 自虐的反日マスコミこそが日本精神の真髄なのかもしれません。 そうは言いつつ反日マスコミ、世界各国を斬る高山さんの筆 に胸の痞えが降りるのも事実です。 とにかく日本人の知らない事実、歴史がでてくるのが特徴 ですね。マスコミがちゃんと報道しませんから。 では反日マスコミ、困った隣人たちのごく一部を紹介させて もらいます。 朝日などが絶賛したWカップの日韓共同開催ですが、冷静に 考えれば日本が地道に進めてきたWカップ開催に韓国が 割り込んできて開催権を半分横取りした、という感覚です。 友好のために譲ってやったのに、その韓国の審判買収と その結果の誤判定で、日韓Wに対する世界のイメージは「史上希な汚れた大会」だそうです。 それなのについ先日も「中東の笛」という審判買収、誤判定 問題で韓国と共闘して中東諸国と対立し、あげくは韓国に オリンピック出場権を献上するという始末。 これなどWカップをマスコミが正しく検証していれば 繰り返さずに済んだミスでしょう。 もっとも以前、僕はこれについて「不正を許さず正論を 吐いて正しい道に戻すのだが、結局、自分は損してしまう。 これが日本のさだめ」と書いたこともあります。 日中が真に連携して白人世界に対抗するチャンスのあった のが日露戦争直後。一般の中国人は日本人と抱きあって 勝利を喜んだそうです。 しかし、日中の連携は白人の世界支配への大きな脅威と 悟った西欧諸国、アメリカは蒋介石を抱きこみ、日中を 戦わせる方向に導いたのです。 結果はご覧の通り。でも変に日中連携から一心同体して しまうと、日本が吸収され消滅してしまったかもしれない と思うと、これでよかったのかもしれません。 しかし前門の虎、後門の狼の図ですね。 かつてエジプトを西洋文明の祖と考えていた白人社会は、 王墓の壁画でファラオが有色人種だったことを知り、 メソポタミヤ文明を白人文明の源流と位置づけるように なったとありました。 その壁画では最後尾に野蛮な姿の白人がいたそうです。 日露戦争後のポーツマス条約でセオドア・ルーズベルトが 日本のために尽力した、というのも嘘で、正統な賠償金と 領土を取って強大になるのを防ぐジャッジメントをした そうです。 日本は継戦能力がなかったのでやむをえなかった、という のが定説ですが、日本海海戦でロシア海軍を壊滅させた 日本海軍が樺太(島)を確保するのは容易だったはずだし、 もう少し戦っていれば、明石大佐の謀略でロシアは崩壊 した可能性もあります。 講和やむなし、も後世のすり込みかもしれません。 日露戦争後、日本に学び独立を果たそうとしたベトナム人 たちに援助を与えていたことも知りました。 中国人への協力は水泡に帰しましたが、ベトナム人は 忘れていないそうです。でも日本人自身が正しい歴史教育 を受けていないため、日本の駐ベトナム大使ですら 日本がベトナムを弾圧した、と謝っているそうです。 やれやれ。 日露戦争は全世界の有色人種の注目の的になり(もちろん、 白色人種も逆の意味で注目)日本の勝利を喜んだそうです。 アメリカ国内ですら黒人たちが日本の救いを夢みたとか。 マルコムXが「軍隊で戦いたい。ただ入りたい軍隊は 日本陸軍だけだ」と発言したこともあるそうです。 社会保障番号制度導入に反対しているのも反日マスコミ。 お陰で近隣外国人の密入国、成りすまし、脱税など犯罪 もやり放題、これがアメリカであれば厳密な身元管理で 不可能とか。 社会保障番号さえあれば、年金のずさんな管理もなかった のに、と思います。 年金と言えば官僚に対する厳しい発言も満載。「天下り 官僚はなぜか血色がいい」で高級官僚のデタラメ振りを あばきますが、戦前、連合艦隊と陸軍50個師団を保持 するために使われた税金がそのまま官僚の養い分に なっていると言われて驚きより恐怖。 日本が今も昔の中国にいいようにやられている例として 僕も以前書いたアメリカ人外交官タウンゼントの言葉を 引用して、あの悪名高い「対華21か条の要求」は もともと日中で合意していたものを「命令形にして もらえれば国民に説明し易い」と言われてお人よしにも 協力したもの。 しかし中国政府はこれを世界に宣伝して反日に利用した そうです。確かに「暗黒大陸中国の真実」にありました。 それ以外にもアメリカ、フランス、オランダ、韓国、 中国などの嘘、残虐さが満載、正直言って疲れます。 よくもこんな中で日本も生き延びてきたもの、と ご先祖様に感謝でとりあえず終わります。
2008.04.16
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あるブログで竹村さんがフジテレビの「報道2001」を引退した、という話を知ったので今朝歩きに出る前にテレビで確認してみましたが、ああ、ブログの話は真実でした。番組に竹村さんの姿はなく、コメンテーターの席には評論家の三宅久之さんが座っていました。この人も嫌いではありませんが、やはり竹村さんの代わりになるとは思えません。残念。したり顔で場を仕切り、政治を語ろうとするキャスターにはない独創性、一貫性が竹村さんの存在意義。これで「報道2001」も並みの番組にステータスを下げたのではないかと思います。でも公平に考えると潮時だったのかもしれません。確かに時々番組を観ると最近の竹村さんは番組の中で浮いた感じもしていました。テレビは各人の現在の姿を冷酷に視聴者に示します。アップになった竹村さんを観て、手の震えや言葉のもつれなど老残を晒すとまでは言いませんが、名馬も老いては駄馬に劣る、という言葉が頭をよぎっていました。今後はラジオを楽しみにしておきます。今週のゲストは丸紅経済研究所所長で「水戦争-水資源争奪の最終戦争が始まった」の著者、柴田明夫さんでした。・「水戦争-水資源争奪の最終戦争が始まった」;・http://www.creage.ne.jp/app/BookDetail?isbn=4827550190柴田明夫さんのインタビュー;・http://column.onbiz.yahoo.co.jp/ny?c=bi_l&a=016-1203478335竹村さんは、水に関する関心が若い女性も含めて高まっていると語りましたが、柴田さんの話は正直言って一般的でそれほど新しい情報ではありませんでした。「従来、食料は土地と水と太陽があればいくらでもできると考えられていましたが、水不足が深刻になっていて、食料も有限な資源という認識が広まっている」と始めますが、これはすでに常識です。これまでの食糧増産は灌漑施設の整備による単位面積当り収穫量の増加で達成してきたが、今後は中進国の工業化が進み、灌漑面積の拡大も困難になってきた、と説明されました。これは単位面積当り収穫を増やすには降雨だけに頼るのではなくて、灌漑設備が必要、ということでしょう。現代は経済発展する中進国の資源需要増加から資源戦争に突入しているが、その中でも今後深刻になるのは食料をめぐる戦いです。毎年1億人増えている中で食糧増産は追いつけず、現在は世界中の食糧在庫を取り崩している状態、という話は初耳です。この食料生産に不可欠なのが水で、小麦1トンをつくるのに2600トンの水が必要です。日本は3000万トンの食糧を輸入しているが、それは780億トンの水を輸入しているのと同じこと、さらにこれは土地、土壌を輸入していることになります。土地の輸入という意味では、オーストラリアなどに土地を買ってそこで食糧を増産することは可能か、と竹村さんは問います。オーストラリアは旱魃の頻発など潜在的生産能力は落ちているのではないか、と思う。余裕のあるのは南米のブラジル、アルゼンチンなどですが、ここも増産にはアマゾンの熱帯雨林の伐採など新たな環境破壊も懸念され、先行き不透明、と柴田さん。それでは日本のような食糧輸入国は先行き真っ暗ではないか、と竹村さん。結局は自国で何とかしなくてはいけない。日本は休耕地の再活用などで食料自給率を上げなくてはならない(耕作地の10%、40万ヘクタールが休耕地)、と言います。これによって穀物自給率50%は可能かもしれないが、国の政策もはっきりせず先行きはなかなか不透明です。江戸時代、鎖国下の食糧輸入のない状態で3000万人の人口を養ってきたが、これで頭打ちだった。現代は当時に比べ農業技術も進歩しているが、最大限でも5000万人くらいしか養えないのではないか、と柴田さん。ヨーロッパは1970年の大豆危機を教訓に、補助金を出して生産量を倍くらいにしてきた。しかし日本では、1960年に農業人口600万戸、1200万人で耕地面積600万ヘクタールだったのが、現在は基幹農家230万戸、農地は470万ヘクタールまで減少しているそうです。食糧の輸入事情はここ数年でがらりと変わるのではないか、として昨今の食料の値上がりをしめします。曰く、穀物の値段は3倍になり、海外からの船舶運賃が5倍以上に上昇している。これらの影響で日本でも食糧の価格が上昇に転じてきた。これはチャンスで日本農業の内外価格差が減り、競争力が出るのではないか。日本の農家は期待を込めて待っている。自分たちの出番がやってくる、と。生産調整などやっていられない、とも思っています。心配は農業の担い手がいなくなっていること。耕作放置地に新しい血を入れて活性化を図るべき。竹村さんは北海道など広い土地に定年組が入植することも提案していました。また、食糧増産のために海外からの農業移民の受け入れについても語っていました。耕作放棄地は一旦放置すると藪になってしまうので、山口県では山口型放牧として牛を耕作放棄地に放牧し始めたそうで、牛が草を食べてくれて藪がきれいになくなるそうです。牛を飼うことは肉の備蓄にもつながるし、傾斜地など耕作に適さないところでも放牧は可能、効果的。まだ国の政策としては取り上げられていないのが残念だが、皆が関心を持ち始めてきたのはいいこと。ブリックス諸国の発展が著しいが、資源面で考えると中国、ソ連は豊か。インドは石油が出ないなど、偏りあり。しかし、これらの国が豊かになってくると資源の問題が大きなものになってくると考えています。皆さん、注意してもらいたいところです、という竹村さんの話で終わります。
2008.04.13
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◇僕がこの頃読んでいるのは、下記の通りです。○いま「ゼロ戦」の読み方(日下公人・三野正洋)○満員電車がなくなる日(阿部等)○生物と無生物のあいだ(福岡伸一)○日本人が勇気と自身を持つ本(高山正之)○スカートの風(呉善花)◇これまでに読んだ本の感想は以下の通り。○国家情報戦略(佐藤優・高永吉吉) これも佐藤優さんの本です。人気作家というか今が旬というか、 たくさん本が出版されていますが、ついつい手に取ってしまう のは時代の風を受けている著者のオーラを感じるからでしょう。 どれもそれなりに面白く、勉強になります。 この本では韓国情報部に所属した軍人で、日本人に情報を売った として逮捕、投獄されたこともある高永吉吉(一文字)さんと インテリジェンスについて対談しています。 高さんは全斗煥、盧泰愚元大統領と共に国策捜査によって 捕らえられたというところは佐藤さんと共通するのかも しれません。 高さんは父親の影響であとを継ぎ軍人になりますが、父親の 世代の韓国人は日本に対してとても懐かしい思い出を持って います、と語ります。そして自分の子供たちには、韓日併合 時代の日本人がいかにすばらしい大和魂をもっていたかとか、 小さい島国なのにロシアと戦争して勝利した、 軍事大国のアメリカと直接戦争をした国は世界中で日本だけ、 神風特攻隊は世界の戦争の中でも類のない軍人精神の現れ ということを話していたそうです。 こういうことをさらりというところ、高さんは只者では ありません。 それにしても陸軍中野学校を評価しているところは嬉しい ですね。北朝鮮がそれを真似しているそうです。 偽札による経済のかく乱、アメリカを狙った風船爆弾も 中野学校の作戦だったとは初耳。「謀略は誠なり」という陸軍中野学校の精神。翻っては 日露戦争時の明石工作も日本のためだけでなく、フィンランド などの独立を助けるという相手の利益もあったので成功した、 と語ります。 これから核の拡散が進み、核の帝国主義時代がやってくる。 全ての国が核を持って均衡を保つ時代と予言しています。 日本は経済大国としての品格を維持するためには、 軍事大国に逆戻りすることなくインテリジェンス大国になる べきと提言します。 高さんは日本のインテリジェンス能力を高く評価しており、 日本が真剣に力を入れるとCIAを凌駕する世界第一の 情報機関ができる可能性がある。 これが最良の選択であるとも語ってくれました。○明治剣客伝(戸部新十郎)) 何となく好きな達人、名人伝。ついつい手にとってしまいます。 明治文明開化の世を迎え、剣術など時代遅れという風潮の中も 修行を続け、わが道を貫いた人々がいたのです。 そして西南戦争における警視庁抜刀隊の活躍により剣術は 見直され、警視庁を中心として剣術の復活がなります。 やがて国民国家として敢闘精神を養うため、教育としての剣道 が創成されます。 これは江戸時代から続いた多くの流派を統合して剣道として 一つの大きな流派を作るようなもの、よくも統合されたもの だと思います。 日本人は伝統を守りながらも存亡の危機では見事に自分を捨て、 全体の和を選びます。大政翼賛会もそんなものかもしれません。 登場する剣士の中で名前を知るのは榊原健吉くらい。 高野佐三郎、中山博通など初めて聞く名前ですが、明治に生れ 昭和の代まで生きて多くの弟子を育てた最後の大名人、剣聖 だそうです。 ものすごい努力によって剣の道を究めますが、一度も師匠に 褒めてもらえなかった、というのは今の教育法とは正反対。 自分も同じ教え方を採用して息子、高弟を徹底的にしごきます。 しかし初心者にはあくまでもやさしく手をとって教え、 自分のあとを継げるという人間には徹底的に厳しく、という ように相手を見て使い分けているのです。 これが真の教育でしょう。 ほんの数世代前にこれほどの修行を積み、強い人間を生み出して いたとは信じられません。 格闘技世界最強は剣術ではないでしょうか。
2008.04.11
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チベット問題で北京オリンピックの聖火も風前の灯。ダライ・ラマ師と阿部首相夫人の会談はよかったですね。わずかではあっても日本の意思が示せたと思います。こんんときに読書日記にもチベット問題を発言した野口さん登場、いいタイミングでした。◇僕がこの頃読んでいるのは、下記の通りです。○国家情報戦略(佐藤優・高永吉吉(本当は一字です))○明治剣客伝(戸部新十郎))○日本人が勇気と自身を持つ本(高山正之)○スカートの風(呉善花)◇これまでに読んだ本の感想は以下の通り。○若き数学者のアメリカ(藤原正彦) あの「国家の品格」の藤原正彦さんの純で新鮮なアメリカ体験。 とはいっても、藤原さんが訪れたのは1972年、アメリカは ベトナム戦争の後遺症からしらけとでもいえるような、感情に 浸っています。 初め「涙」がないと思ったアメリカにやがて涙を感じ、子供たち と仲良くなる中でアメリカの寂しさと現実を知り、大学で数学を 教えることでアメリカの強さと弱さを知ります。 これらを通じて藤原さんがついに思い到ったアメリカの本質は ユニークです。以下藤原さんの言葉を抜粋しました。 アメリカとは多種多様な民族の寄り集まりであり、単にアメリカ 合衆国憲法という一片の紙により結ばれているに過ぎない。 戦争など国家危急の際には不思議なほど強固に団結するが、 平常時には何の連帯感も持たない。 彼らはきわめて個人主義的であり、アメリカ人同士の連帯感 というものを見つけることは困難である。これは日本人と まるで違う、と藤原さんは述べています。 日本人同士には歴史的、地理的、民族的環境に起因する のだろうか、思考や感情には大きな共通点があるのです。 一方アメリカ人には画一性というものがまず見当たらない。 各自が勝手なことを考え、勝手に行動している。同じ傾向を 示すといえばそれは「一切の権威を認めない」ということ だそうです。 アメリカ人らしく振舞うとは自分らしく振舞えばいい。 日本人の伝統を引きずって堂々と行動していれば、それが アメリカ的だ、という指摘は僕にとっては新鮮な考えでした。 そして「アメリカをアメリカたらしめているのは、何はさておき、 まずその国土ではないかと思える」と語ります。 気の遠くなるほど広大な国土、肥沃な大地、豊富な天然資源、 これがアメリカに限りない富を与えている。この富こそが アメリカが国家としての形態を保持していくための原動力 なのではないか。 この莫大な富を共有するという一点において、国民がまとまり 国家が成立している。彼らが国家危急の際に見事なほど固く 一致団結するのは、自分たちの国土、即「富」を守るために 過ぎない。 万一他国に占領された場合、彼らにとって豊かな国土、すなわち 富以上に大きなもので失うものはない。 翻って日本について考えて見ると、日本人が国家を守ろうと 覚悟する時、富も大きいが、それよりむしろ、先祖伝来の 民族文化、伝統、心、誇りといった精神的な面が大きいのでは ないか、とします。 正直言ってこの時点では藤原さんもアメリカの良い面により 多く頁を割いていると思います。 古きよき時代のアメリカがわずかに残る懐かしいアメリカ感 ではないかと思いました。それから30年が経過して藤原さんは 日本人の伝統、誇りなど精神的面を見直せ、と訴えています。 日本も変わり、アメリカも変わったということでしょうか。 本の中で懐かしい流行を思い出しました。素っ裸で通りを 走り回る「ストリーク」という流行です。 日本では「ストリーキング」という言葉で一時期有名でしたね。 ○落ちこぼれてエベレスト(野口健) これまで名前だけ知って時々テレビで顔を見ていた野口健さん、 ヒマラヤで登山隊などが廃棄したゴミを回収する運動をしている など偉い人だな、と思っていてこの本のタイトル 「落ちこぼれてエベレスト」はなんだろう?と思っ読み始め ましたが、結構感動しました。 野口さんはエリート外交官の息子に生れますが、ハーフだった ことなどによるいじめ、そして両親の離婚によるエジプト人の 母親との別れ、加えて勉強面でも本当の落ちこぼれになり、 それゆえに彼女との付き合いも諦めることになるなど大変な 少年、青年期でした。 そのどん底で出会ったのが植村直己さんの本。そのときはすでに 植村さんはマッキンレーで遭難していました。 それから野口さんは自己実現のために山を目指し、いきなり 冬の富士山に始まった登山はモンブラン登頂につながりあとは 七大陸最高峰最年少登頂記録を打ち立てるまで一直線でした。 野口さんがすごいのはこれらの活動をきちんとマスコミを通じて 宣伝していること、そしてスポンサーを見つけて自分で登山活動 をマネジメントしていることです。 登山家としては野口さんより優れた人はたくさんいますが、 彼ほどうまくアピールできた人はいなかったのです。(いい意味で) 技術というより若さ、気力で七大陸最高峰を制覇したという ほうがピッタリするようなギリギリ、ボロボロの登山行です。 精神的にも肉体的にも最悪の時に登頂に成功し、却って余裕が あったときに失敗していることも象徴的です。 なんと言っても圧巻はエベレスト(チベット名チョモランマ(ネパール名サガルマータ)登頂までの苦闘です。 三度挑戦しついに頂上に達しますが、その間のシェルパたち との付き合いもまさに日本人的です。西洋人たちとは違って 同じ人間として彼らと向き合い、遇し、シェルパ族との娘と 結婚までするのです。 結婚はのちに不幸な別れとなりますが、これらをも正直に話す 野口さんはヒマラヤで、シェルパたちによって育てたのだろう と思いました。 読み物としても見事、エベレスト8000mの高空の死の匂い、 遭難するカップルの悲劇を描いた第一章は夜読んでいて 怖くなりました。 最終頁まで一気に読み通し、もう一度第一章に戻りたくなる 構成もよかったです。 素晴らしい成長の物語を楽しませてもらいました。 エベレスト登頂によって自己実現を果たした登山家野口健は 今、清掃活動をするなどしてそのエベレストに恩返ししよう としているのです。 チベット問題に対する発言も見事ですね。 それにしても8000mは怖いところ。77歳で頂上を目指そうと している三浦雄一郎さんは大丈夫でしょうか。 心配になりました。
2008.04.11
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◇僕がこの頃読んでいるのは、下記の通りです。○明治剣客伝(戸部新十郎))○日本人が勇気と自身を持つ本(高山正之)○若き数学者のアメリカ(藤原正彦)○感動する脳(茂木健一郎)○スカートの風(呉善花)○落ちこぼれてエベレスト(野口健)◇これまでに読んだ本の感想は以下の通り。○感動する脳(茂木健一郎) アハ体験で有名になった茂木健一郎さんの本、ということで 手に取りましたが、最初は軽すぎて読むのをやめようかと 思いました。でもだんだん良くなって最後まで読み通しました。 脳の最重要な機能、優秀と劣等の境目は意欲の強さ。意欲も 脳の機能の一つ。意欲を含む感情を一言で表わすと「生きる うえで避けることができない不確実性への適応戦略」という ことだそうです。「不確実性」は年をとるほど人生が定まり減ってくるので、「意欲」も衰えるのだそうです。 我々の感情の中には、何が起こるかわからない状況の中でも 引っ込み思案にならずに積極的に立ち向かっていくという 優れた性質がある、と語ります。 だから「生きる意欲」とは先が見えていない、何が起こるか わからないからこそ湧いてくるもの。不確実性へのチャレンジ こそが脳を活性化させる。 動物に比べて桁違いに複雑な人間の感情とは、もともと(単純な)感情の中枢である大脳辺縁系と自我の中枢である 大脳皮質の前頭葉の密接なつながりから生れたそうです。 動物としてもつ感情を大脳皮質が取り込んで分化することで 細かな感情のレパートリーを増やしていったのだと説明します。 怒りという感情は一つだが、それを人間は個人に対するもの、 社会に対するもの、自分自身のふがいなさに対するものに 分化させていった。 爆発的な怒りとすぐに忘れてしまう怒りにも分化。 そして感動とは分化されたさまざまな感情を再び集約した 結果生れた、最も人間らしい心の動きではないか。 感動とは喜怒哀楽の一つだけで生れるものではない。 さまざまな感情の意図が絡み合った中に生れる。だから 本当に感動を味わったら「とても言葉では言い尽くせない」 ということになる。 決断力、意思決定力も生まれつきではなくて鍛えられるもの。 自分の経験によって向上する。絶えず自分で決断している人 は決断力がついてくる。 脳は身体の他のパーツと違って永遠に成長し続ける。 脳には、自分自身を変える大きなきっかけになる情報がきた と察知した時に感動という状態が起こる。 感動とは脳が記憶や感情のシステムを活性化させて、 今まさに経験していることの意味を逃さずにつかんでおこう とする働き。 感動がたくさんあるということは人生を変えるヒントを 記憶の中にたくさん蓄積することができているということ。 そして、初めてのことには感動しやすい。だから初めての 体験に積極的にチャレンジする必要がある。 思いやりと学力は比例する、というのは以外でした。 茂木先生曰く、相手のことを考えることは抽象的・論理的思考 を要求する。そして抽象的・論理的思考は学力と比例する。「教養とは他人の心が分かることである」とは養老猛司さん。 不安を乗り越えるために必要な「安全地帯」。子供が何にでも チャレンジできるのは安全地帯があるから。それは親、家族。 大人にとっての安全地帯とはスキルや知識、心のよりどころ。 何人かの安全地帯を作り、自分も他人の安全地帯になる という関係がいい。 セレンディピティ(思わぬ幸運に偶然出会う力)は外に 求めないと出会えない。一人で悩んでも解決しなかった問題が 外に解決法を求めることで簡単に片付いてしまうことがある。 感動や創造性は頭の中の空白、余白、空き間に生れる。 キャリアの中の空白が評価されなければならない。 日本以外ではギャップイヤーとして制度化されるなど、評価 されている。 空白とは不安でもある。 何が感動を生み出すのか。「意外性」と「懐かしさ」。
2008.04.07
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今日はおよそ一ヶ月ぶりの鼎談、こんなにすぐあるとは期待していなかっただけに嬉しいですね。今日は三人が強く何かを主張するものではなく、気のおけない友人たちの茶飲み話、という感じでゆっくり楽しめました。恒例の著書紹介、まず渡部昇一さんは「四書五経一日一言」です。「四書五経」は普遍的な価値を持つもの、人類の英知であり、現在の中国の人とは民族も違い関係ないもの。それはプラトンやアリストテレスを生んだギリシア文明が現代のギリシア人と関係なく、ローマ文明の叡智、セネカやキケロの思想がイタリア人よりむしろ、ヨーロッパ西洋文明の源流としてドイツ、フランス、イギリスによって継続、発展させられているようなものである。黄河文明の精華である四書五経も周辺アジア世界で継承され、発展しているというお話です。そのうちから名文句を非常な苦心で366を選び、一日一読、一年間楽しみ、勉強できるように編み上げたものだそうです。四書とは論語、大学、中庸、孟子で五経とは易経、書経、詩経、礼記、春秋です。一つひとつが有益な知恵の書であり、例えば福沢諭吉や吉田茂は愛読書、外交交渉の知恵の源として「春秋」を活用していたようです。僕も注釈書としての「春秋左伝」は昔読んだことがあります。今、中国は世界中に孔子学園を建設して、中国文化のPRを進めようとしているそうですが、今の中国に孔子の説いた仁や義があるとは思えません。石平さんも日本に来て初めて、論語の世界が日本社会に実現していたことに驚いたと読んだことがあります。中国の思想は日本で発展した、ということかもしれません。もちろん中国はそんなことを認めるはずはありませんが。世界中の国も同様に自国の文化を宣伝する施設を作っているそうです。アメリカ文化センター、ブリティッシュ・カウンセル、ゲーテ・インスティチュート、アリアンス・フランセーズなど。日本だけがこの面でも遅れています。・「四書五経一日一言」;http://www.chichi-book.com/book/newbook/1087.html日下さんが紹介されたのは再版された「食卓の経済学」です。これを聴いて、しまったと思いました。以前ブックオフで見つけて買おうかどうか迷って、次回にしようとやめた本です。買っとけばよかった!・「食卓の経済学」;http://www.freeml.com/ep.umzx/grid/Blog/node/BlogEntryFront/user_id/2963264/blog_id/3660/?sid=5dfb8481c9259672cb1d84167e760944日本人はメニューに5段階あれば上から二番目と四番目を選ぶ傾向があるそうです。だから高いメニューの売り上げを伸ばしたければその上をつくればいい、とありました。このような話をたくさん集めた本。前回出版したのは19年前、バブルの直前でしたが、今後バブルの再来があるのではないか、という出版社のひらめき、と日下さんは笑っていました。竹村さんのお勧めは「いい加減力 自分を信じて生きなさい」という本です。「いいかげん」とは悪い意味で使われることが多いのですが、「良い加減」という意味でいいじゃないか、ということです。「何事も徹底してやろうとしたら専門家でもなかなかできない。実際はいろいろやりたいことがある訳で、ひとつのことができるまでそれ以外のことはしてはいかん、というのではなくて横のこともついでにやったら」という考えだそうです。竹村さんは講演旅行で世界を廻る「ついで」に世界の端を旅したと語ります。これはおなじみの話です。スペインに行った時はジブラルタルまで出かけてアフリカ大陸を眺め、ロンドンに行った時は飛行機を乗り継いで北緯80度のスピッツベルゲンまで足を伸ばしたそうです。いつまでも覚えている、一生の記憶に残るような体験をたくさん積むことが人生の幸せであると語ります。・「いい加減力 自分を信じて生きなさい」http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032028140&Action_id=121&Sza_id=C0&Rec_id=1008&Rec_lg=100812ここで竹村さんが渡部さんの歴史に対する記憶力に感心しますが、渡部さんは「いい加減」にやると歴史も覚えられるのです、といい加減を持ち出します。専門家は凡そ三十年のことに詳しいが、少し専門を外れると素人と差はない、ということで全体感は素人の方がよく見えるそうです。三人は昭和五年生まれ(昭和になって初めての午年生まれ)ですが、同じ初午の岡崎久彦さんはこの年代の人が有利な点として、前の世代よりも後ろの世代よりも世の中が見える、と言われているそうです。前の世代は戦争に行ったので、かえって戦争の全体が見えない。後ろの世代は戦前の記憶はなくて物心ついたら戦後の苦しい時代だったそうです。三人たちは戦前が暗いだけの時代でなく明るいところもあったことを知っています。ここで例に出たのが当時の歌謡曲で「もしも月給が上がったら」「うちの女房にゃヒゲがある」です。本当に偶然ですが、我が家にもこの2枚のレコードがありました。父親が買っていたのでしょう。子供のころ、面白くて何度も聴いていました。何十年も忘れていましたが、突然思い出しました。「もしも月給が上がったら」は男女が掛け合いで、もしも月給が上がったら私はこれが買いたい、どこにいきたい、と歌い、女が最後に「いつごろ上がるの、いつごろよ」と問い、「そいつが分かれば苦労はない」で終わるコミックソング。「うちの女房にはヒゲがある」では夫が「朝の出かけの挨拶も……なんだかビクビク気が引ける」と歌い、女性が怖い声で「なんです、あなた!」「いや、べつに、その、あの、パピプペパピプペ、パピプペポ、うちの女房にはヒゲがある」と歌います。そのような時代であったというのは都市に大衆社会が生れていたからで、その頃大衆文化の花が咲いていたのはアメリカと日本だけ、と日下さん。もう一つ重要なのは日本が強かったということも知っている、としてしばらく海軍の真珠湾攻撃、マレー沖海戦の話になります。ここでは単純に日本の機動部隊は強かった、という話ですが、内情はいろいろあったというのが現実。でも明るい面を見れば、機動部隊を作ってアメリカと3年間戦いぬけたのは日本だけ、というのは事実です。竹村さんは日下さんとブーゲンビル島、ガダルカナル島を訪れ、慰霊したという話もされます。これらも忘れない体験だそうです。ここで「この頃は大分ボケてきたけど、こういう記憶は忘れないもの」と初めて記憶の衰えを語る竹村さんにドキリ。さらに続けて、決して忘れない体験を持つことが人生の幸福、といい、湯川秀樹博士が日本初のノーベル賞を受賞した時の話をします。英字新聞に「never to be forgotten moment」(決して忘れることのない瞬間)と書かれていたのを竹村さんは当時教えていた中学生に向かって語ったそうですが、自分自身そのことをはっきり覚えているそうです。自分自身にとって決して忘れられない出来事になった、と言われます。ここでまた日下さんがミニ知識。当時、マスコミが湯川博士にどうしてこんな画期的なアイデアが生れたんですか、と聞くと、あちこちに紙と鉛筆を置いていていつでも浮かんだアイデアを書けるようにしているから、と言われそれが日本中で流行ったが、第二の湯川は簡単には生れなかった、と落とします。このノーベル賞について、戦前は人種差別もあって日本人は誰も取れなかった。野口英世についても何度もノミネートされたがダメだった、と渡部さんは語りました。水沢緯度観測所の木村栄博士が発表した天文観測上の素晴らしい発見「Z項」も本来ならノーベル賞級の発見であった、と続けます。これについて調べてみました。以下を参照ください。http://www.nipponnosekaiichi.com/astronomy/kimura-sakae/152.html#more-152それらは明らかに人種差別の影響で、第二次世界大戦でこれが完全に解消されたので日本人も受賞するようになってきた、と渡部さんは語ります。なんと言っても空母機動部隊をもって3年間も戦ったのは日本とアメリカだけ。それ以外の国はただ見ているだけしかなかった。これでは人種差別は通用しなくなる、というもの。経済の世界でも有色人種の中で日本だけがトヨタ、ソニーのような世界企業をつくることができた。これも特筆すべきこと、と日下さん。日本人はすごいのです。日本人はもっと自信を持ってください、という竹村さんの言葉で終わりです。今週は終わり方が良かった!
2008.04.06
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◇僕がこの頃読んでいるのは、下記の通りです。○若き数学者のアメリカ(藤原正彦)○感動する脳(茂木健一郎)○落ちこぼれてエベレスト(野口健)○スカートの風(呉善花)◇これまでに読んだ本の感想は以下の通り。○東京裁判(日暮吉延) これまでいろいろ読んでいますが、思想でなく事実を淡々と語る という意味で東京裁判を読んだのは初めてです。東京裁判肯定論 でも否定論でもない、中立を心がけ、事実とその背景を丹念に 綴った一級の入門書ではないでしょうか。 これは確かに勝者である連合国による敗者日本の断罪である ことは確かですが、その中に実に多くの国益、思惑、個人 の存亡を賭けた戦いがあったのです。 決して連合国間の国益も一つでなく、判事、弁護士たちの信念、 損得も一つではありませんでした。 日本で有名なインドのパール判事の東京裁判被告全員無罪論も 法律論だけでなく、反西洋的政治意図もあったのではないか、 国家としては最も厳しく日本を糾弾して補償を求めたオランダ から派遣された判事レーリンクがかなり公平に裁判を進めて いたようなのも興味深いです。 彼らは国益と個人信条のバランスの取り方がうまいのですね。 一方、日本人弁護団と被告間の醜い責任の擦り付け合い、 非難合戦もあったようです。自分の生死がかかっている とはいえ、国家の指導者としてもう少し覚悟は欲しいものです。 ここは「ながい旅」の岡田中将を見習って欲しかったし、その点で 東条英機は立派だったのです。 後半は冷戦が始まる中で日本を西側にとどめておくために、いかに 戦犯問題を処理すべきか悩むアメリカとそこを見抜いて条件闘争を 続ける日本政府、さらにはソ連、中国の戦犯釈放戦略、 独立回復後の国民感情の盛り上がりなどさまざまな要素から 戦犯たちは次々と釈放されていきます。 結果的に日本は多くの実利を得、アメリカは名をとり、両者は 日米同盟という新たな枠組の中で冷戦を勝ち抜いていくのです。 これらが全て解決(戦犯が釈放される)のは1958年、何と 戦後13年の長き年月を要したのです。(驚くことに僕も生れて います) また渡部昇一さんなどが東京裁判肯定論に対して「判決を受け 入れたのであってジャッジメントを裁判と訳した外務省の誤りだ」 と言われているのも、外務省などの意図は「判決を受け入れる」 とすると逆に罪を認めることになるが、「裁判を認める」と すればパール判事の無罪論などさまざまな意見があって相矛盾 する東京裁判全体を受け入れるということで、却って 日本が悪かった、という意味が薄まると考えたと解説します。 これが真実かどうかは分かりませんが、いずれにしても当時は 大部分の日本人は東京裁判も戦犯も戦勝国が不当に作り上げた ものとしてはるかにまとまっていたようです。 この感覚が薄れて東京裁判を肯定する自虐史観が優勢に なるのは、日本がアメリカと組んで豊かになっていく中で 過去と断絶が生まれ、歴史教育がボディーブローで効いて 来たのだとしています。 いずれにしても当時、戦争を戦った日本人が感じ、反省した 以上に今の日本人が謝罪する必要はないのではないか、それが 僕の感想です。とにかくお勧めの1冊。○男は男らしく女は女らしく(渡部昇一) この本は1977年に出版されているのですが、渡部さんが「改訂版にあたって論旨を帰るところはいささかもなかった」と 胸を張っておられるところが見事です。 別の著書でも自分がかつて書いた本について同じようなことを 言われていますが、本当に物事の本質が見えていた、だから ぶれずにこられたのだと感動します。 基本的に男女は人種、民族などとは異なり肉体的、精神的に 決定的に違うもの。これを男女差は社会が産んだものなので、 全てについて平等にすべきとするのは違う、とします。 このことは今日、遺伝子的にも証明されています。 この男女の違いを西洋では女性蔑視、男(アダム)の寂しさを 慰めるためにアダムから作られたとしますが、日本はイザナギ、 イザナミの男女二神が初めからいて一緒に国を産むという違い を認めた男女平等。 しかも男を先にしてうまく立てないとちゃんとした子も産め ない、という生物学的現実まで明らかにしています。 もともと人間は自分の特徴を生かすことが喜びであり(渡部さん はこれを「機能快」と呼びます。例えば賢い人にその知恵を 発揮させないと不幸である)、女性の最大特徴は子を産み 育てること。この機能快を得られないことは基本的に不幸。 女性は長い歴史の中で子育て、家庭を守るという役割から、 同時にさまざまなことに注意を向けてきちんと管理することに 優れるという特性を獲得。 男性は獲物を取るなど何か一つに集中するほうに進化した。 だから社会に出て専門職として一つの仕事を男女で競うと 女性は不利になる可能性が高い。 出産と育児は女性の尊厳の根源。子供にとって女性の愛情は 何よりも尊いものであり、それを与えてくれる母親は昔の日本 では子供にとって永遠に尊敬される存在であった。 しかし戦後、母親よりも妻であることを望み、妻よりも女性 であることを望み、女性よりも人間であることを望む、と いう風潮が広がり、結果的に母親の地位が下がって子供も 素直に従わないようになったのである。 もちろん、きわめて優れた人間は男女にかかわらず存在する ものであり、その彼女が望めば社会に出て男と同じ仕事を するのは当然認められる。 しかし大部分の女性の自己実現の場は家庭であり、家庭を 守ってたじろがず、という気持ちが大事。「武士の娘」でも日本の家は主婦が守っていた、として アメリカ人女性の夫依存を不思議なものとしていました。 今は(77年当時)昔のように生き方が定まっていない。 男なら男の行き方、女なら女の生き方があって、皆と同じ ことをしているのが大部分の人にとって精神的苦痛のない 生き方であった。 これらの考えは現代にこそ必要です。30年が経過した現代、 いよいよ男女のあり方も家庭も少子化も危機的状況です。 女性が男性と競うのは当たり前、さらに男性が女性と競う おネエ現象がもてはやされるという末期症状。 本当にもうだめかも。
2008.04.05
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いよいよ明日は慶応の入学式、クラスも決まって娘も気合充分。でもまだまだスーツに着られている感じで、大学生という雰囲気ではありません。とにかく明日は満開の桜の下、晴れて欲しいものです。◇僕がこの頃読んでいるのは、下記の通りです。○感動する脳(茂木健一郎)○落ちこぼれてエベレスト(野口健)○スカートの風(呉善花)○東京裁判(日暮吉延)○男は男らしく女は女らしく(渡部昇一)◇これまでに読んだ本の感想は以下の通り。○慶應三田会 組織とその全貌(島田裕己) 実はこの本を見つけたのは娘の最終進路が決まる前でした。 半分冗談で借りた本ですが、不思議な引き合わせで娘は慶應に いくことになりました。(大隈重信のお墓の不思議な引き合わせは忘れてください) 三田会には地域三田会や職域三田会、企業三田会、海外三田会 などなど慶應卒が三人寄れば三田会ができる、というくらい多い そうです。自民党三田会も当然あり。 小泉首相が活躍できたのも慶應閥がフル活動したから。71名の 国会議員がいてこれは第三位とのこと。安倍首相の成蹊出身議員 はたった二人しかいないとか。 ちなみに最大は東大154名、第二位は早稲田88名だそうです。 慶應は組織として活動する傾向が強い。先輩、後輩の絆も強い。 一方の早稲田は一匹狼的。だから慶應生は企業向き。 早稲田はちょっと尖った人材が多いそうです。これは創立の精神 に影響されているそうです。生涯民間を通した福沢諭吉は同士の 助け合い、共同体志向であり、政治家だった大隈重信は国家志向。 いずれにしても建学の精神、理念は大事でその点、国立大学には 薄いそうです。著者は東大ですが、全く感じなかったそうです。 三田会は慶應の理念のうち「社中協力」に対応しているようです。 慶應三田会と創価学会の比較も興味深かったです。 創価学会は日本の近代化に従って都会に集まった労働者たちが 故郷に残してきた村々の共同体に代わるものとして彼らの心に 入っていった。 僕の従兄弟も創価学会ですが、結婚式に行って驚きました。 寄ってたかって結婚式を盛り上げる中に親戚など不要、初めての 町でもすぐにその町の学会員が手を差し伸べてくれるのは心強い だろう、と思いました。 三田会は社会の上層部で同様に共同体として形成されていった。 違いは創価学会は他人に広める方向に働くため非難も集めたが、 三田会は慶應卒という資格限定であったため外には開かれず 注目を集めることもなかった。 ただしこの慶應卒という中には大学院の二年在学だけや通信制 でもOKなど門は広いそうです。 だから早稲田卒の三田会会員もいるとのこと。 要はネットワークの形成に有力。 ほかの大学も三田会を目標にしているそうですが、なかなか歴史も 含めて追いつけそうもないとか。 ちなみに早稲田は稲門会というそうです。○野蛮人のテーブルマナー(佐藤優) これは佐藤優さんがインテリジェンス(一般的には知性の意味、 業界用語として諜報)のエッセンスを軽く語った(彼のこれまでの 本と比べて、という意味)ものです。 前半はビジネスでも活用できるインテリジェンスということで、 情報を得るための人脈つくり、記憶術、組織の中での生き残り術 などを語ります。 また後半では鈴木宗男さん、河合洋一郎さんとの対談で インテリジェンスの実例、生々しい歴史を語ります。 著者曰く、秘密情報の95~98%は公開情報の中にあるとのことで(これは岡崎久彦さんも言われています)インテリジェンスのプロ はこれらを丹念に読み解いていく知性、つまりインテリジェンス が必要、ということです。 ソ連末期からロシアに到る時代の佐藤さんの情報活動については「自壊する帝国」「国家の自縛」などで読んでいますが、彼が今の 国際関係の中で日本がどうすれば国益を守れるのか、など様々な アイデアを出してくれています。 第二サンフランシスコ会議を開いて樺太、千島列島の帰属議論を 蒸し返せ、とか台湾と沖縄にフリーゾーンを設けて周辺事態に 備えろ、などユニークなものもありました。 それにしても「自壊する帝国」を読みながら、本当にこの人は スーパーマンだな、と思った印象を同じように河合さんが語って いるのも面白く感じました。 また佐藤優は二重スパイになっていないか、という疑問(実は 僕もそう感じたことはあります)についても河合さんが明確に 否定しているところも興味深かったです。 いずれにしてもこのような人材を是非生かして欲しいと思いますし、 日本人はインテリジェンスの世界で決して劣っていない、と 語る佐藤さんに言葉に力づけられます。
2008.04.02
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◇僕がこの頃読んでいるのは、下記の通りです。○慶應三田会 組織とその全貌(島田裕己)○野蛮人のテーブルマナー(佐藤優)○スカートの風(呉善花)○東京裁判(日暮吉延)○男は男らしく女は女らしく(渡部昇一)◇これまでに読んだ本の感想は以下の通り。○室町の王権(今谷明) これは皇室関係の本を読んでいて知った、足利義満による 天皇簒奪計画を語った本です。本当に歴史は通説、常識の 後ろにどれだけ闇の真実があるのか分りません。 この本の内容など、どう教科書に織り込めばいいのでしょう。 殆ど不可能では。 僕の知らなかったこと、常識と違っていたことなどを列挙します。 白河上皇の、自分の子供に天皇の地位を継がせたいという親心に 始まった院政も後代になると天皇の上にいる上皇を最高権力者「治天」とし、天皇は単なる「治天」の候補者に過ぎないという ように変質していた。(治天という言葉を初めて知りました) 鎌倉時代は幕府が強力で、室町時代は弱体であったというふうに 思っていましたが、鎌倉時代にも公家たち従来勢力は思いのほか 強力で宗教勢力とも結託して、幕府に対抗していたそうです。 とくに西国には鎌倉幕府の支配は及んでいなかったと語ります。 北条氏の執権政治になって始めて、三上皇を流罪に処すなど 既存勢力に対抗する力ができてきたのです。 しかし結局、天皇を自由に動かそうとしすぎて結果として天皇(とその周辺の勢力)に逆にやられてしまいました。 一方、室町幕府が朝廷を自在に操ることができたのはなぜか。 それは天皇側が南北朝に分かれるなど身内の争いに陥って しまい、そこを巧みに足利幕府につかれたのではないでしょうか。 その流れの中で三代足利義満はきわめて長期的に、少しずつ、 相手勢力に自分から譲歩させて天皇の権威、権力を奪っていく のです。そしてほとんどその最後には天皇と同じ、というか 上皇として遇されるほどになっていました。 しかし最後の最後で義満は無念?の急死。そのあとを継いだ 息子義持は父に冷たくされていたことから、反対の政治(足利家による天皇簒奪をやめる)をとり、その後、室町幕府を 仕切った守護大名たちも自分とほぼ同格の足利氏を天皇に 祭り上げるより、従来の天皇家を敬うほうがよかったので 天皇家を支えるほうに回ります。 その後、将軍も管領も権威を失い、天皇の令旨に頼るように なってしまい、そのままダラダラと室町幕府は衰退していく のです。そしてこれ以後、天皇の権威は固まり、信長でさえ 義満ほど天皇に肉薄しなかった、と語ります。 義満の急死、明智光秀の謀反など本当に天皇家危うし、と いうところで働く何かを、天皇の血統を守ろうとする神意が 働いたと信じたいですね。「皇室へのソボクなギモン」でも 竹田恒泰さんが語っていましたが、2000年近く日本人の代表 としてこの列島で祈りを捧げてきた天皇家には、これまで ここに生きた全ての日本人の魂の守りがあるのだと思います。 もちろん、僕の祖先の魂もそこに加わっているはずです。○皇室へのソボクなギモン(竹田恒泰・辛酸なめ子) 以前読んで面白かった「語られなかった皇族たちの真実」の 著者、元皇族一家の竹田恒泰さんに辛酸なめ子さんが皇室の あれこれを質問していますが、なめ子さんのミーハーな 問いかけに竹田さんがまじめに、ちょっとユーモラスに答える 雰囲気がよかったです。 いろいろ興味深い皇室の秘密もありました。 皇室の方は「様」と呼ぶのは失礼、とは知りませんでした。 天皇、皇后は「陛下」、それ以外の方は「殿下」だそうです。 三種の神器を祀ってある宮中三殿(賢所)に仕える掌典職は してはならないことが厳しく決まっていて、清らかな状態を「清」、穢れた状態を「次」として完全に区別されているようです。 トイレにいくなど穢れた状態では全ての衣服を着替えるなど 徹底しているそうです。「血」がもっとも穢れたもので、 女性も処女が原則、普通の職員ともほとんど出会わないところで 生活をしているということなど今の世の中でこのような厳しい 世界に生きて、日本人みなのために祈ってくれている人たち がいる、ということには本当にありがたく思いました。 日本は言霊信仰のある国ですから、お正月に「おめでとう」と 言って一年の幸福を願いますが、日本の中心である天皇は 毎日が正月であるように過ごすことを義務付けられている ようなもので、宮中はまさに毎日が正月状態である、という ところは面白いですね。 だから明治時代まで天皇の昼食は毎日、鯛、それも目の下 一尺という大きな鯛を食べていた、というのも素晴らしい話 です。(とても全部は食べられませんが、ありがたいもの としてお下がりを周りの人がいただいていたそうです。 日本らしい、勿体ないの精神) 神社よりのご先祖様のお墓にいきなさい。神様は天罰を与える こともありますが、ご先祖様はいつでも味方ですから。 ご先祖の墓を大切にして、その上で神社にもお参りするという のがいいそうです。 その天皇は万一を考えてフグは食べられないそうです。 生物学者でもあられた昭和天皇が「調理免許を持った職人 であれば何処に毒があるか分かっているので大丈夫だ」と 言ってもだめで説得された、とのことです。
2008.04.01
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