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◇僕がこの頃読んでいるのは、下記の通りです。○慶應三田会 組織とその全貌(島田裕己)○野蛮人のテーブルマナー(佐藤優)○スカートの風(呉善花)○東京裁判(日暮吉延)○男は男らしく女は女らしく(渡部昇一)○室町の王権(今谷明)○皇室へのソボクなギモン(竹田恒泰・辛酸なめ子)◇これまでに読んだ本の感想は以下の通り。○日本人の矜持(藤原正彦) 「愛国心」と「祖国愛」の話を鈴木さんの「愛国者」で読んで、 藤原さんが読みたくなりました。 これは藤原さんの各界の著名人と対談集。数学談義あり、 日本国家談義、芸術談義、歌謡曲談義ありでなかなか面白い ものでした。 斉藤孝さんとは小学校教育について。とにかく国語をやるべし、 一に国語、二に国語、三四がなくて五に数学。 英語をやって経済が発展するのか。英語のできない日本が一番 経済を発展させたことからも嘘だとわかる。薄っぺらな教科書 ではなくて分厚い教科書で名作をタップリ勉強すべき。 薄っぺらだからつまらないことを何時間もかけてやることになり、 みんな退屈で嫌いになる。名作をタップリ読ませる、それで 充分という。 中西輝政さんとは英国論を語る。ここでは暗号と数学者の 役割も語られましたが、日本でも最初は手も足も出なかった 欧米の暗号解読に対して、昭和18年、数学者が参加することで 軍事的には負け続けていながら、暗号は復活した、というのも 面白い話。 似ているようで違っていて、でもやっぱり似ているのが日本と イギリス。階級社会である点はちょっと違うかもしれないけど。 三段論法は地獄への道。アメリカは論理だけの国。現実を直視 するのがイギリスのスタイル。イギリスとアメリカが必ずしも 一致していないというところに救いがありそう。 第二次日英同盟を結ぶべきと藤原さん。特に文化、貿易面で。 伝統の現実的効用をもう一度思い返すべき。万世一系の天皇 などもそうである。日本の強みはこの伝統。自分の強みを とことん追及するところに未来が開ける。 岡潔先生は数学の研究に取り掛かる前に毎朝、念仏を1時間 あげていた。 曽野綾子さんとは再び教育問題について。 子供中心主義が最大の問題。子供も傷ついてそれに耐えること で我慢力を学ばなければならない。我慢のできない子供が全て の問題の根源にある。読み書きそろばんを徹底的にやる。 読書は能動態の文化、テレビは受動態の文化。 受身の文化からは何も生れない。 豊かな時代だからこそ厳しい教育が必要。以前は自然に学べて いた我慢や人を思いやる心などが学べなくなっている。 早期教育に意味はあるが、問題は教育時間に限りがあると いうこと。英語をやることで削られる国語の時間は取り返しの つかないもの。 オリンピックエリートもまずは感謝のコメントをすべき。 自分を送り出してくれた国民に。自分への評価は沈黙のうちに すべき。 山田太一さん。人間の弱さを感じること。傷つくことで得る 豊かさ。 かつてあった日本の文化、武士道精神を子孫に伝えるのに 教えられる人がすでにいない。ではどうすればいいのか。 読書文化の復活しかない。日本の素晴らしい文化、感動を、 それを伝える書物などから活字を通して感動の涙と共に胸に 刻み込んでいくしか方法はない。 日本には弱さを認めることのできる、気の休まる文化がある のです。生きているものが亡くなること、古い建物がなくなる ことに悲しさだけでなく、儚さと共に美しさを見出して いるのは日本人だけ。 日本の文化は自然にひれ伏す文化。ヨーロッパのキリスト教文化 では自然と人間が離れてしまい、自然は征服すべき対象に なっている。 人間の理性が絶対になった世界では、理性のアンチテーゼも 自然ではなくて「人間の狂気」だったりする。 経済だけが発展している国家には品格がない。 文学、文化、芸術、学問や何の役にも立たないものが栄えて いることも「国歌の品格」の指標の一つ。 想像的な人生を送るには回り道、マイナスに思えるような体験 が大切。自然界には飛び級はない。情緒を育むには全てを順に 体験していかなければならない。 ただ「美しい」と感じるだけでなくその美しさのひだみたいな ものが感じ取れるようにならないといけない。 ヨーロッパの田園に美しさを感じると共に下町の洗濯物が いっぱい釣り下がっている風景を美しいと感じることも大切。 これが美観のひだ。これはまた読書文化とも関係した文学的 な美観。 佐藤優さん。日本の暗号の歴史などの話がありました。 日本はポーランドから暗号のノウハウを学んだそうです。 ポーランドは強国に挟まれていて情報感覚が発達したそうです。 ただし第二次世界大戦からの歴史で暗号は破られるもの。 究極の秘密保持には手書きの文章を自分で運ぶ、と佐藤さん。 情報活動のできる後輩のグループを育てていたが、外務省幹部 によって解体されてしまった。国益に反する行為。 日本はロシアからも「外交のアンテナの壊れた状態」と 見抜かれるほどの体たらく。アメリカにも中国にもやられたい 放題です。 佐藤さんが鈴木宗男さんとホモの関係にあるのではないか、 と疑われたというところ、笑ってしまいます。 五木寛之さんとは涙の満州、朝鮮逃避行。終戦時のロシアの 無法な侵略によって壊滅した王道楽土。 大陸からの帰還者たちは自身が非常に悲惨な体験をしたと いうこと以上に大陸で亡くなった方、ソ連兵などの暴行を 受けるなど自分以上の悲劇を被った人たちのお陰で自分が 生き残った、という負い目があるといわれます。 日本人としてこれまで経験したことのないような民族として の悲劇であったのです。 その中でも希望を失わずに生き延びた一因として歌謡曲が あった、として二人でさながら歌合戦のように当時の歌謡曲 をあげていきます。 これらは今でも名曲、戦時下、軍国主義、と呼ばれた中でも このような歌が作られ、歌われていたというところに日本人 の優しさを感じました。 悲しい時ほど悲しい歌を聴いて涙を流し、それによって魂の 浄化をする、と言われます。 兵士たちも明日死ぬかもしれない戦場で最後のリクエスト として「湖畔の宿」や「別れのブルース」をあげたとのことです。「酒は涙か溜息か」「影を慕いて」「雨に咲く花」「異国の丘」「誰か故郷を思わざる」「国境の町」など僕でも知っている歌謡曲 が戦前に作られていたのです。 歌謡曲は日本の大きな文化遺産です、と藤原さん。 ケンブリッジに留学してヨーロッパの知性に圧倒されそうに なったとき、日本の歌を思い出し、そこに歌われている日本の 自然、文化、歴史を思うことで勇気が湧いてきた、そうです。 ここでちょっと異色なビートたけしとの対談。 たけしさんの数学談義から始まりましたが、テレビ番組でも 数学を紹介するコーナーを持つなど、好きなんですね。 日本人は昔から数学が好きでそれをザビエルも書き残して いるそうです。江戸時代には微分積分、行列式などを独自に 発見する関孝和のような天才も誕生しますが、日本全国に 数学の大ブームがあったそうです。 残念ながら途中で趣味、娯楽の方向に走って(武器であった 鉄砲も同じ運命)ヨーロッパに遅れをとってしまいますが、 明治以降すぐに追いつけたのもこのような素養、素質が あったから。 数学のノーベル賞と呼ばれるフィリーズ賞は4年に一度 だそうですが、それを日本人は3人も受賞しているとか。 つまりノーベル賞12人分になります。 数学には美的センスが最重要。理論が正しいかどうかも それが美しいかどうかで分かるとか。日本の自然が美しい ことと日本人が数学の得意なことには関係がある。 数学者に向くのはしつこくて楽観的な性格。フィールズ賞 をとったある天才はどんな難しい問題をみても「オー・イッツ・ソー・イージー」(簡単だね)というそうです。 この言葉で自分を勇気付けて問題に取り組むのです。 岡潔さんが天皇陛下に「数学の研究はどうやってするの」と 聞かれて「情緒でいたします」と答えたとか。 これは「野に咲く一輪のスミレを美しいと思う心」だそうです。 佐藤愛子さん。今の子供はみんな疲れているそうですが、 昔は子供が疲れた、と言ったら「疲れたなどという言葉は、 一俵の米を担いで一里歩いたあとにいえ!」と親に怒られる ような世界です。 日本人の活力のなさはある程度、文明国全体の問題。 それに加えて日本は終戦後、GHQによって日本人の誇りや 自信を否定する教育を受けたため、社会全体が自信を 失っている。その状態の再生産。「卑怯」が教えられなくなって苛めもひどい。論理も何もなく ダメはダメ、と教えることも必要。 最後は阿川弘之さんとの対談です。 内容は略しますが、藤原さんの奥さんは村上天皇の第六皇子 から男系でずっときた家だそうで、藤原さんと結婚した ことを「降嫁した」というユーモア?のある方だそうです。 しかも母方が会津の出で、藤原さんの武士道精神に対しても「何よ、会津の血も引かないくせに」とひどい会津中華主義 だそうです。 こんなことを話す藤原さんのユーモアがいいですね。
2008.03.31
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今週のゲストは「商人竜馬」の著者、作家の津本陽さんです。時代小説の大家ですが、僕はまだ1冊した読んだことはありません。今回初めて声、喋り方を聴いて竹村さんと同年輩かなと思い調べてみましたらまさに一つ違いの1929年、大恐慌の年、そして僕の母親と同じ年でした。竹村さんは「商人竜馬」というタイトルにえらく感心して「新しい見方である」と仰られていましたが、番組でも出たように亀山社中や海援隊の設立など坂本竜馬の商人的な行動は有名、と思いました。竹村さんの守備範囲ではないのかもしれません。僕の印象では、坂本竜馬が名を成す場面は「薩長同盟」の周旋や「いろは丸沈没事故」での賠償金交渉などいわゆる商人的活動をした時ではないでしょうか。もし坂本竜馬が維新から明治に生き残っていれば、同じ土佐の岩崎弥太郎の上を行くものすごい財閥を作ったのでは、と空想します。そのようなイフ小説も面白いかもしれません。・商人竜馬;http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000031991690&Action_id=121&Sza_id=A0今回は幕末を動かした人物の名前が次々と登場しましたが、幕末、明治維新に興味ある方でないとついていけないかもしれないし、詳しい方には一般的な話だったかもしれません。何度も登場したのが幕末四賢候の一人、福井藩主の松平春嶽とその下で藩財政建て直しに活躍した横井小楠、由利公正のラインでしょうか。坂本竜馬はお金の話ができるという意味で彼らと共通点が大きかったと言います。・横井小楠、由利公正;http://www8.ocn.ne.jp/~s-yokoi/1.hitobito/hitobito-10.htm幕府関係者として名前が出たのは勝海舟、大久保一翁などです。坂本竜馬の師匠筋に当る勝海舟との関係はあまりに有名ですが、大久保一翁はさらにその勝海舟を見出した恩人であるようです。・http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E4%B9%85%E4%BF%9D%E4%B8%80%E7%BF%81勝海舟と坂本竜馬の共通項として「お金」を感覚的に知っていた、ということもあるそうです。勝の祖父があん摩をしながら金を貯めて検校の地位を買い、さらに息子勝小吉に御家人の株を買って武士になったのも有名ですね。坂本竜馬の家も商売をしており、竜馬の父親のために土佐の郷士の株を買って竜馬が武士として活動できた点も同じだったそうです。勝海舟の祖父は金の恨みの怖さも知っていて、自分が亡くなる時に目の前で未払いの証文を全て焼き払ったと何かで読んだことがあります。ひょっとしたら勝海舟が幕府内で出世し、活躍できた裏にも借金を棒引きしてもらった恩を感じていた人がいたのかもしれません。このような人材がいたからでしょう、津本さん曰く、幕府も意外と商才があって貿易をすれば儲かることを知っていたそうです。また、外国に領土を取られると大変なことになることも分っていて、外国の借金の申し出に対しても慎重だったといいます。借金のかたに、例えば伊豆七島をイギリスに租借させると東京湾の入り口を簡単に封鎖されて江戸の死命を制されることになると分かっていたのです。よく聞く話は、対馬をロシアに一時占領されたときに、このまま取られると大変なことになるとしてイギリスを動かしてロシアの意図をくじいた、というものですが、本当に幕末はあちこちにあやういところがあったのですね。四カ国艦隊と関門海峡で戦った後の賠償交渉で彦島を要求されながら、うまくかわした高杉晋作の話もあります。日本は小さな国だけに誰もが領土の大切さを知っていたのです。そこが香港やマカオを割譲しても平気だった清との大きな違い。大きすぎると危険を感じられないのです。今の日本は竹島、尖閣列島、北方領土などのんびりしている場合ではないのでしょうが、なまじ世界第二位の経済大国として危機を忘れているのですか?西郷隆盛(番組では吉之助と言っていましたが)も登場しました。薩長同盟の周旋は普通、坂本竜馬の手柄ですが、津本さんは西郷隆盛が薩長同盟を結ぶ気になったのは、勝海舟から「幕府の狙いは長州征伐の次は薩摩征伐」と知らされたからと言います。まさに謀略渦巻く幕末維新ということですね。そんなこんなを一から楽しめる本として「商人坂本竜馬」がお勧めなのかもしれません。「竜馬がゆく」をこんな面白い小説があったのか、と感動しながら読んだのは30年以上昔、いつか僕もこの本を手にとってみましょう。今回は対談の筋は追わずに勝手に書かせてもらいました。ではまた来週。
2008.03.30
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◇僕がこの頃読んでいるのは、下記の通りです。○東京裁判(日暮吉延)○男は男らしく女は女らしく(渡部昇一)○室町の王権(今谷明)○皇室へのソボクなギモン(竹田恒泰・辛酸なめ子)○日本人の矜持(藤原正彦)◇これまでに読んだ本の感想は以下の通り。○にっぽんの知恵(高田公理) これは珍しく選定を間違った本です。タイトルから日本人の 素晴らしさをうたう本だと思って読んだのですが、憲法改正反対、 自衛隊は違憲という左翼思想が根底にあるものでした。 まあ、たまには逆の考えを勉強するのも大切です。 この本で著者は、日本人は豊かな自然の恵みの中で生かされ てきた一方で、この自然には地震、台風など大災害をもたらす 側面もあり、柔軟にならざるを得なかった、とも語ります。 一神教の神より八百万の神、というあたりも感覚は僕と同じです。 日本人の知恵としてまず銭湯、刀狩、花見と里山などを挙げて コメントしていますが、最後の一線ですべてが少しずつ僕と ずれてくるようです。 ベトナム戦争脱走兵が「軍隊に戻りたい」というのを銭湯に 連れて行くとリラックスして再度、脱走を継続するほうに 傾かせたと誇りを持って書いています。 また、刀狩は完全に行なわれたわけではなく農民はまだ多数の 武器を持ちながら使用を控えたのであり、国内が平和になった のも使用を控えた農民が偉かったから。 自衛隊の意味は、危ない小刀を持って下手に振り回したら怪我 をするよ、という教育のため、というなど、どうしてこんな風 に考えるの?という感じ。 江戸時代に平和が保てたのは、日本が強国として恐れられ、 外国が攻めてこなかったからだと思います。 江戸時代の平和を約束したのは、ひょっとしたら秀吉の朝鮮征伐 かもしれません。陸戦の強さが世界中に轟き(日露戦争と同じく、 宣教師たちが母国に手紙で書き送ったのかも)、あえて攻める ものがいなくなったのかも。 現代の日本も大東亜戦争を戦い抜き、最終的に負けたけど、 その強さが世界の記憶に残っているからかも。「その賞味期限も切れかけています」とは日下さん。 花見は日本の気候と農業暦にマッチしたイベント。これから 始める稲作共同作業の団結を高めるため。弥生文化に起因する ものではないか、と語ります。 一方の縄文時代は紅葉狩り、だそうです。 里山についてのコメントは同感。出会い、つながりの場。 ほっておくと常緑照葉樹林になってしまうが、人の手が入って 初めて申し分ない里山になる、とはそういうことでしょう。 ありあわせの精神。そこにあるものを活用して有用なものを 作り出すのは日本人の得意技。アロハシャツも日系人が着物の 端布から作り出したありあわせのシャツ、でもその商標登録は 中国系の商人にやられてしまったそうです。 それが今ではハワイで3番目の産業に発展。 百姓も村に住んで何でもこなすありあわせの人。日本人が より高く評価するゼネラリストも産業社会のありあわせ、百姓 である、とは面白い言い方かも。 最終的に著者はにっぽんの「あいまいさ」を評価しています。 憲法9条で禁止している戦力の保持に対して、自衛隊という手段 を持つこともその一つ。 日本人はずっとこれでやってきたのだから、憲法を改正して 自衛隊の保有をきっちり憲法に適合させなくてもいいじゃないか、 憲法改正反対という立場です。 確かに国内では物事をあいまいにしてある程度済んできたのは 事実です。はっきりしていろいろな相手に嫌な気持ちを 持たせるのを避けてきたのも事実。 しかしこの「あいまいさ」が通用する、評価されるのは国内だけ。 対外、外交の世界ではやはりきっちりしておかないと相手に 誤ったサインを送ってしまうことになります。 安倍首相のあいまい戦術が最終的には解決策にならなかった ことからも、外交関係でははっきりせざるを得ないのではない でしょうか。 福田さんはここを学習して、国内はあいまい戦術ながら 外交面では「靖国神社には行きません」ときっぱり戦術。 中国からは評価されるのでしょう。
2008.03.27
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◇僕がこの頃読んでいるのは、下記の通りです。○東京裁判(日暮吉延)○男は男らしく女は女らしく(渡部昇一)○室町の王権(今谷明)○皇室へのソボクなギモン(竹田恒泰・辛酸なめ子)○にっぽんの知恵(高田公理)○日本人の矜持(藤原正彦)◇これまでに読んだ本の感想は以下の通り。○新しい歴史教科書の絶版を勧告する(谷沢永一) これは谷沢永一さんが扶桑社「新しい歴史教科書」の著者に 対して問題箇所を指摘して、全然駄目と厳しく糾弾する本です。 西尾幹二さん以下、田久保中衛さん、坂本多加雄さん、小林 よしのりさんなど錚々たる保守の面々にひどい言葉で「絶版勧告」していますがこれは正直言って残念です。 本来は日本の伝統をよしとして外国におもねることなく、 日本人らしさを取り戻そうと訴える、同じような考えを 持っている方々だと思っているからです。 確かに指摘の多くは厳密な意味で問題ありそうです。でも 左翼と同じとか、渡部昇一と谷沢に喧嘩を売っているのか、 と凄むほどとも思えません。 たとえ書いている内容が少し正確さに欠けるとしても、日本を 愛する方向に一歩進んだことを前進と評価して、次の版では ここを見直すべし、と前向きに語れなかったのでしょうか。 谷沢さんは新しい教科書を逐条的に不備を指摘しており 到底僕の論評するところではありません。この本の中で 何度も言及があった「こんな歴史に誰がした」(渡部昇一・ 谷沢永一)を勉強してみましょう。 ということで、ここは谷沢さんに同意できないな、という 箇所などを述べて終わります。 田沼意次で定説を覆した大石慎一郎さんを谷沢さんは評価して いますが、ほぼ同時に徳川綱吉については旧来の説のまま、 最低の犬公方と批難しています。 最近僕が読んだ本では戦国の気風を一気に改めた名将軍という 説も出てきており、国家はもとより個人の歴史認識を統一する のも難しいと実感します。 結局、谷沢さんは山崎正和さんの論を引用して「国家は歴史 教育をやめろ」といいますが、これは極論だと思います。 今がまともな歴史を教えていないので外国人と議論しても 一方的にやり込められ、日本が悪うございました、となる のが国益を損しているのに、これでは今以上にひどいことに なるのではないでしょうか。 もちろん、外国にも歴史教育をやめさせる、という前提 でしょうがそれは向こうの勝手、まず無理でしょう。 歴史教育をやめるイコール非武装中立論と同じで、外国は 歴史認識で理論武装して日本人を攻めてくるはず。 乃木大将、真珠湾奇襲攻撃、ミッドウェー敗戦、山本五十六 などに対する考えが一般的過ぎるのは残念。司馬史観に影響 されているのでしょう。 最後にこの本の中で嬉しかったのは、上杉千年さんを評価 しているところ。 まだ1冊読んだだけですが「猶太難民と八紘一宇」だけで なかった上杉さんの著作活動。素晴らしい人が市井にいる ことに感動しました。○漂流五千粁(坂端藤一) この本については以前、「次席将校」を紹介したあとで、 その中に載っていたあらすじを紹介しました。 僕もこの本が是非読みたくなって千葉県はもとより全国の 図書館を探しましたが、見つかりませんでした。 ブックオフやアマゾンにもなくて諦めかけましたが、最後に 国会図書館で見つけました! ところが国会図書館は普通の人には貸し出しをしないのです。 さて一体どうすればこの本が読めるのか。 ここで思わぬチャンスがやってきたのです。それは娘の受験、 万全を期して前泊する娘に付き合った僕に一日まるまる 空きができたのです。 娘を受験会場に送った僕は地下鉄を乗り継いで国会図書館に 向かいました。事前に調べていたのですんなり手続きを済ませ、「漂流五千粁」と感動の対面をすることができました。 10時から14時くらいまで、メモを取りながら一気に 読み通しました。ほとんどは「次席将校」にあったとおり ですが、細部まで実に克明で地図など含めて本当に素晴らしい 記録でした。 ほとんど置き去りにされてしまった坂端さんたちは、ジリジリ とゲリラ(現地人)に包囲され、物量で勝る彼らに追い詰め られますが、イザ戦うと強い。 生き残るために現地人の集落を襲い、食料を調達します。 そこで日本軍の銃を見つけて仲間が殺されたことを知り、 一時の激情から仕返しをしてしまう、という正直な告白も ありました。しかし、その反省から彼らはそれ以後、 無益な殺害は繰り返しません。 敗戦後、しきりに投降を促すアメリカ軍のビラをみても、 投降はしないのです。敵に言われて降伏したくない。 日本軍の命令があれば投降するのに、と語る辺りは、 小野田さんと同じ意識なのです。 前にも書いたとおり、これは映画にするととても面白い 作品になると思います。いつかそんな夢がかなえば、と 改めて思いました。 そのうち、僕もこの日に書いたメモをアップしたいと 思いますがそれまで待てない方はぜひ国会図書館まで どうぞ。
2008.03.24
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今週のゲストは「地域主権型道州制-日本の新しい「国のかたち」」の著者でPHP総合研究所代表取締役社長の江口克彦さんです。僕はPHP研究所発行の本を読むことが多いのでお名前はよく見ていましたが、話を伺うのは初めてです。「道州制」についてはその昔、大前研一さんが言い始めて(というか、僕は聞き始めて)それなりに定着した言葉ですが、今回は地方主権!型道州制の提言、ということで単なる道州制(というものがあるのかどうか知りませんが)とどう違うのか、そのあたりが気になりました。・地域主権型道州制-日本の新しい「国のかたち」;http://mainichi.jp/enta/book/hondana/news/20080309ddm015070165000c.html最初に竹村さんが「道州制は松下幸之助さんが生前から強く訴えてこられた」と話されて、早くも初耳の話。江口さんはこれを引き継いでずっと活動されているそうです。・江口克彦さんインタビュー;http://osaka.yomiuri.co.jp/kokorop/kp70904a.htmもう一つ竹村さんからでた松下さんの「無税国家論」については僕も知っていました。3月の年度末に予算消化のための道路工事が始まるたびに、このお金を残しておけばいつかは松下さんの言うような無税国家になるかもしれないのになあ、と思ったものです。竹村さんはこの流れて、国家ファンドによる資産運用を組み合わせれば無税国家に近づくのではないか、21世紀は国から年金などを上げるようになる時代と言われます。本当に理想的な国家ですが、現実には、ある年お金が残ったらそれはその年税金を払った国民に還元すべき、国に管理させるべきではない、というような意見がすぐ出てくることでしょうね。政治と言えば政(まつりごと)でお金を取るもの、と考えられてきたが、これからは国家経営として自分でお金を生み出すこと、事業展開を考えなくてはいけない、と江口さんも同意します。杉並区では山田区長(松下政経塾出身)が無税国家論に感銘して、実験的に進めている、という情報もありました。ここで道州制の話題に戻ります。江口さんは「現在のように全国を47都道府県に細切れにしていては世界に太刀打ちできない。1000万人単位で全国を12くらいの道州に分けて、それぞれが主体性を持って政治を行い、各州が外国と対抗できる、協力し合える関係を作っていくことが日本の繁栄につながると思っています」と語ります。竹村さんは北海道の為替レートを半分にする、証券取引所を設置して世界で一番に開かれる場所にしたら、というような提言をされましたがこれば番組のリスナーにはおなじみですね。江口さんも即座に賛成。今の日本は中央集権、これだけ東西南北に広い国土で規制、基準が一律なので無駄が多い、として学校の教室の向きを例に出します。通達では南向きに設けること、とあって基本的には正しいのでしょうが沖縄では、これでは暑すぎるので北向きにさせてくれ、というと「やりたいなら、おやりになったらどうですか」というそうです。中央官庁にそういわれると、補助金などあとで意地悪されても困るので通達通りにやらざるを得ないと嘆きます。もう一つ上げていただいた例は、災害復旧基本法についてです。法律で国は2年間サポートするのだが、北陸や東北では冬季は工事ができないので実質半分しか効果を発揮しないそうです。雪のほとんど降らないところを基準にしているのでこんなミスマッチが起こるのですが、知事が何回陳情しても改善されないとか。ここで江口さんから「地方分権」という言葉はよくない、と問題提起があります。実は中央集権下でも地方分権は可能であり、現在もどうでもいいような、国がやるのは面倒な、何の権限もないような仕事は地方分権の名目で国から地方に回しているそうです。一方、本当に重要なものは地方分権改革推進委員会で丹羽宇一郎委員長が提言しましたが、全て拒否されたそうです。・提言内容など;http://search.yahoo.co.jp/search?p=%E5%9C%B0%E6%96%B9%E5%88%86%E6%A8%A9%E6%94%B9%E9%9D%A9%E6%8E%A8%E9%80%B2%E5%A7%94%E5%93%A1%E4%BC%9A+%E4%B8%B9%E7%BE%BD%E5%AE%87%E4%B8%80%E9%83%8E&search.x=1&fr=top_ga1&tid=top_ga1&ei=UTF-8「地方分権」を訴えても霞ヶ関の官僚たちは大喜びで雑務を渡すだけ。結局、人事権と経理権を渡さないとダメ。「中央集権」の反対概念は「地域主権型道州制」なのです。地域が主体となって住民に密着した政治、行政を行なう、その地域が自主独立の活動ができるようにすべき。参考例として、スイスは23の州(カントン)に分かれているが最近、ジュネーブ州が独自にフランスと協定を結んだそうです。またある州は金持ちから税金を取らない、ということを決めて、その州には大金持ちがたくさん集まって消費してくれるのでかえって豊かになった、ということもあるそうです。・スイスのカントン(kanton)について;http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%81%AE%E5%9C%B0%E6%96%B9%E8%A1%8C%E6%94%BF%E5%8C%BA%E7%94%BB今は税金も全国一律なので一番便利な東京に法人は集まっているが、地域主権にしてそれぞれが税率を決めれば、相続税ゼロとか法人税を半分にするとかそれぞれが工夫してサービス合戦になり、地域が活性化すると提案します。シンガポール、台湾などは法人実効税率が日本の半分だそうで、これでは戦えないと訴えます。税金に限らず道州がそれぞれ工夫を凝らして一国十二制度でやればいい。国がやるのは国防、外交など安全保障と為替など通貨政策や日本版FBIによる全国的な犯罪対応だけでいい。このような提言を丹羽宇一郎さんのような実績のある人(伊藤忠会長)がしているのになかなか実行されないのが問題。小泉さんの時は間違いもあったけど、実行に移される提言もあったので人気があった、と竹村さん。「これまで道州制はなかなか進んでこなかったが現在、ようやく機運は盛り上がってきていると思う。政府にも安倍さんのときから道州制担当大臣がおかれるなど。決して悲観していない。全てはこれから。亀の歩みだが世論を喚起していくつもりです」と元気に江口さん。「濤川栄太さんも共鳴して運動を起こそうといってくれている。あと五年もすると浸透していくと思っている」そうです。・濤川栄太;http://www.namikawa.net/profile/profile.htm本当に北海道、九州は自立できると思う。北東アジアが今、発展しつつあるので北海道は繁栄すると竹村さん。北海道には竹村さんの広大なトマト畑もあります。各州がそれぞれアイデアを出していけば善き政治の競争、善政競争になるのです。今、それをEUがやっている。地域内の何処でも働けるので人の動き、人材獲得競争が起きている。途中で摩擦はあるだろうが、大きな方向でそちらを目指すべき、と竹村さん。確かにその通りですが、ただ僕は道州制で特定の州に中国人や韓国人が増え、特別な法律ができはしないかなど、ちょっと気になります。竹村さんは今朝の報道2001でもチベットの騒乱について、かなり中国政府の肩を持つような発言をしていたように思えました。中国もアメリカもEUも地方主権型。今や中央集権の形をとっているのは日本と北朝鮮だけ、と江口さん。そこまで言う人はあまりいないと竹村さん。唯一成功した社会主義国家とか最後の中央集権国家とかいわれる日本、冗談と思えないところが怖いです。このままでは世界との競走に勝っていくことは出来ない。日本の国力、民力もどんどん低下している、と警鐘を鳴らし続ける江口さん。かつては世界一であった一人当たりGDPが去年は18位。何とかしないといけないと頷く竹村さん。「ぜひ、地域主権型道州制という言葉を一言でも多く発して応援してください」という江口さんの言葉で終わりです。
2008.03.23
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チベットで始まった暴動が拡大する中、台湾では残念ながら国民党の馬候補が総統当選確実、になったようです。明日はわが身と思わないのでしょうか。これは日本も同じことですが。◇僕がこの頃読んでいるのは、下記の通りです。○にっぽんの知恵(高田公理)○日本人の矜持(藤原正彦)○新しい歴史教科書の絶版を勧告する(谷沢永一)○漂流五千粁(坂端藤一)◇これまでに読んだ本の感想は以下の通り。○いつも見ていた広島(田家秀樹) たまたま図書館で見つけた本。 僕たちの世代のヒーロー吉田拓郎が「吉田拓郎」になる前、 さんざん悩みながら一歩一歩もがき進んでいた青春の物語です。 僕の知らなかった拓郎がそこにいました。 彼は仲間と「ダウンタウンズ」というバンドを組んで広島で 有名になり、東京を目指しますがあえなく挫折、その後も曲を 作り続けながら自分の道を模索して、ついにフォークに たどり着きます。「ダウンタウンズ」というバンド名はペトゥラ・クラークの「恋のダウンタウン」から取ったとありました。 これはプチ驚き。「恋のダウンタウン」は少し前、僕もラジオ英会話の中で 聴いて気にいった曲。 40年の時を超えて拓郎と僕が共感できた、と感動しました。 物語の最後でダウンタウンズは解散し、拓郎は広島フォーク村 を立ち上げることになります。 ここから本当の拓郎伝説が始まるところ、きっと続編もでると 思いますので楽しみに待ちます。 各章が拓郎の曲になっていて、懐かしく自分の青春を思い出し ました。ほとんど歌える歌。(下手ですが)○猶太難民と八紘一宇(上杉千年) 佐藤守さんのブログで知って読んだ本です。第二次世界大戦中、 ユダヤ人を救った外交官杉原千畝さんのことはテレビなどで 少しずつ知られていますが、あくまでも杉原さん個人の英雄的 活動として扱われ、外務省はその勝手な行動を戦後、罰した ような扱いが主です。 ましてや、日本全体、日本軍がユダヤ人に対して人道的扱いを して大勢を救ったことなどは言われません。 しかし実際は杉原さんが外務省に言われたのは、最低限のお金 を持ち、落ち着き先のある人のみにビザを渡しなさい、という ことだけ。 その厳格なルールを柔軟に活用してより多くを救ったこと(昭和15年)について注意されているのであり、外務省自身も 日本の方針、五相会議で策定した「猶太人対策要綱」を遵守して、 反ユ一色の国際世論に同調せず、彼らを受け入れたのです。 そしてその「猶太人対策要綱」策定に大きく貢献したのが軍人で ある安江仙宏陸軍大佐であり、さらに「流氷の海」で紹介した オトポール事件(昭和13年3月)の樋口季一郎少将、 上海ユダヤ難民を保護して彼らをして「上海は天国でした」と 言わしめた犬塚重海海軍大佐の活躍があったのです。「猶太人対策要綱」(昭和13年12月)では人種平等の精神にて 対処すると決める。これは安江大佐が板垣征四郎中将に「わが国は八紘一宇を国是としており、ユダヤ民族に対しても これを例外とすべきではない」と説得、陸軍大臣提案として 決定した。 真珠湾奇襲は騙し討ちにあらず。開戦責任は米英にもあり。 太平洋憲章を発表した時点でチャーチルはルーズベルトから 対日戦への協力を取り付けるのに成功し、「たとえ米国自身が 攻撃されなくても、米国は極東で戦争に入り、最後の勝利を 確実にするであろう」との確信を得た。 ルーズベルトは「我々自身が過大な危険にさらされることなく 最初に一弾を撃たせるような立場に日本をいかにして誘導 するか」だけを考え、そのためにハルノートを出した。 そのハルノートは実はアメリカ中枢部にもぐりこんだソ連の スパイ、ホワイトが書いたそうです。 アメリカは日本軍の動きも読んでいて、スチムソン陸軍長官 自身、12月1日には攻撃される可能性がある、と日記に 残していたとのこと。 大東亜大戦は自衛戦争であり、開戦通告は不要。そこは アメリカ代表もヘーグ会議ではっきりと宣言して、各国も 異議を唱えず。 さらに言えば、アメリカのほうが宣戦布告もせずに中国に フライングタイガーズを送って日本との戦いを始めているのだ。「バターン死の行進」は誤解。一生懸命輸送手段を準備し、 食事についても考えたのだが、なにしろ投降者が多すぎた。 しかも死んだ多くはフィリピン兵士(1200名のアメリカ人 と16000名のフィリピン人が行方不明)であり、 篭城期間中にアメリカ軍兵士との差別(食糧事情など)が あったのもある。 南京大虐殺は嘘、ということはこのブログでは何度も渡部昇一 さんの著作などを引用しております。南京には30万人も いなかったし、事件の直後に20万人以上の住民が集まっていた、 あれだけ小さな誤爆にも抗議を繰り返していた戦争中の 蒋介石政権が一度も南京の問題を抗議しなかった、日中戦争の 期間中、多くの戦闘がありながら南京事件以外に虐殺と呼べる ものは一度もなかった。 一方、中国側は通州事件や逆南京事件など何度も中国らしい 虐殺を繰り返していた。等など。 日本は東京裁判にこのユダヤ人を守った3人の軍人を証人 として出すべきだった、という上杉さんの指摘は鋭いですね。 そうしていれば、日本の精神が明らかになり、人道の罪は 消滅してしまうはず。・今こそ戦後の国民教育を転換すべきとき。12月6日を 人道の日にすべし。これは昭和13年12月6日に五相会議で「猶太人対策要綱」を決めた日である。・少なくとも日本の教科書にはユダヤ難民を救出、保護した「日本」と「日本人」のことを明記せよ。その通りだと思います。
2008.03.22
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◇僕がこの頃読んでいるのは、下記の通りです。○新しい歴史教科書の絶版を勧告する(谷沢永一)○漂流五千粁(坂端藤一)○いつも見ていた広島(田家秀樹)○猶太難民と八紘一宇(上杉千年)◇これまでに読んだ本の感想は以下の通り。○組織の興亡 日本海軍の研究(日下公人・三野) これは娘の早稲田受験中、散歩をして見つけた目白台図書館で 3時間くらいメモを取りながら読み通した本です。 日下さんの三野さんのコンビによる日本軍の問題を鋭くえぐる シリーズ?の1冊で同時に「日本陸軍の研究」や「大和とは 何か巨大戦艦に見るソフト学」「いま「ゼロ戦」の読み方 ソフトの格差が勝敗を分ける」などがあります。 あまりにたくさんためになる話がありまとめ切れていません。 是非一度ご本を読んでもらえれば、と思います。 この前書きで現代日本の軍事音痴振りを、かつて尖閣列島に 台湾のヘリコプターが着陸しようとした際、それを探知して 戦闘機をスクランブルさせ、相手に計画を断念させた航空自衛隊 の沖縄方面司令があとで更迭された、という話がでました。 この方とは佐藤守さんで僕もいつも佐藤さんのブログを拝見 しています。さまざまな情報、素晴らしい本など大いに 役立つブログです。 日下さんは「日本は寝た子、起こすと怖い」といいます。 確かに清、ロシア、アメリカと日本にちょっかいを出した国は 崩壊もしくは多大な損害を被っています。その霊力が今の日本 にまだ残っているのか、やや不安ですが何とかそう願いたい ものです。 海戦の要諦は一にも二にも積極性。それが明治の日本海軍には あったが、昭和になって消えていた。また経験に学ぶ精神も 明治時代はあって、黄海海戦の失敗を日本海海戦に生かすこと ができた。 明治の司令官は武士道教育が身についていたのが一番の違い。 いつでも死ねる、という覚悟とまだ死ぬ時ではない、と我慢 できる性根があった。 決断したらあとは自信満々、そういう演技も司令官の仕事のうち。 日清日露戦争は情報戦の勝利(明石謀略のみならず、中国大陸 に密偵が潜入し、中国人と共にロシアの後方で情報収集、かく乱 工作を進めた)、水雷艇の活躍(徹底した肉薄攻撃)、国家 中枢部の勇気(ここで戦わないと日本は滅亡すると覚悟)も 大きかった。 第二次世界大戦では見るべき活躍は少なく(船を大事にしすぎ) 却ってアメリカ側に勇気ある攻撃が見られたとか。 日本は第一次世界大戦から学ばなかった。レーダー、タンク などの新兵器の威力、総力戦の恐ろしさ、戦艦が活躍 できなかったこと、潜水艦の威力(通商破壊戦)など戦争 のやり方の変化の重要性。 第二次世界大戦海戦では海軍が悪い。アメリカには勝てないと はっきりいうべき。海戦時点でもはるかに戦力では劣っていた。 それに加えて陸海の対立、新聞も真実を伝えず国民を煽るだけ。 これだけは日露戦争当時も同じ。マスコミだけは明治の最初から 今に到るまでずっと問題です。 国家の政略、戦略全てをまとめる人がいなかった。かつては元老 たちがまとめて明治天皇に上奏すればよかったが、元老がいなく なると陸海ほか各省庁の省益が優先。こうなっては、天皇は 君臨すれども統治せず、だからやむなし。 上海事変も海軍が陸軍の活躍に嫉妬して拡大したもの。 しかし陸上戦力は足りず、陸軍の協力を得るしかなし。だから 海軍が悪い。 中国とは貿易をして儲けているのに、そこと戦争をしても何も いいことはない。ジリ貧は国民全体の責任。 アメリカを中国との商売の仲間に入れてやるべきだった。 明治以降、大国意識の芽生えと気の緩み。アイデアの持ち込み 歓迎、という柔軟性、ひたむきさがなくなった。 ミッドウェーの敗戦についても日本側の研究は少なく浅い、 情緒的。戦史を研究して、次の戦いに備えるという姿勢がない。 憲法のせい。 ハルノートは第二の三国干渉。歴史に学んでここは臥薪嘗胆 すべきだった。日清戦争後の三国干渉に国民が臥薪嘗胆、 必死で頑張った結果、日露戦争の勝利があったように、 ここで多国干渉に耐え、中国での権益を一次手放してでも他日 を期し、身を軽くして国富を積み、新兵器を開発し、日米戦争、 まさにアメリカだけとの戦争にもっていって勝利すべきであった。 アメリカのダメージコントロールはすごい。被害を受けた船が すぐ修理されて戦線に復帰してくる。一方、日本はミッドウェー でも曳航しようとすればできた空母を沈没させた。 彼らの敢闘精神も日本以上。 日本にも田中頼三のようなルンダ沖海戦の名将もいたが、 すぐに予備役にされてしまった。山本五十六も失敗ばかり。 これについても山と出ましたが省略。 それにしても僕が子供のころ知っていた真珠湾攻撃の英雄、 との落差は大きいですね。○歴史の真実 日本の教訓(渡部昇一) この本は渡部さんの解説する、日本人が知っているべき 明治維新後の歴史の常識で、かなり分かり易く説得力も ありますので、議論の際の基礎知識に最適と思います。 主な項目についてワンポイントコメントを。「創氏改名」は日本に併合されたのちも中国人に見下されていた 朝鮮人が日本人として見られようとして望んだもの。警察は 日本人と区別がつきにくくなるので嫌がったそうです。 どこに植民地人に本国人と同じ名前を与える国があるでしょうか。 日本はまさに朝鮮を日本と同じようにしようとしたのです。 朝鮮にあったのは父系の一族を示す姓だけで日本風の家族を 示す氏はなかったのです。氏を姓と同じにしてもよかったし、 日本風にしてもよかった。名前も同じ。 朝鮮併合時代の高級官僚には朝鮮名のままの人が何人も いたし、洪中将のように軍隊で将軍になった人もいた のです。「少子化」は恐るべきスピードで進む。「ゼロ孫化」と言って もっと危機的状況を認識すべき。単に人口が減って昔のように なるだけではない。高齢者が半分以上もいてその面倒を 見なければならない社会。 もともと家族が最小の福祉単位として高齢者をささえていたのを、 国が福祉をするとなった瞬間、家族の崩壊が始まった。 逆にいえば、福祉を減らせば家族、子供は増えるのかもしれない。「戦後賠償」は「中国遺棄化学兵器の処理」問題も含めても はやどうしようもない状態。もともと日本は敗戦時、武装解除 されたわけでそれ以後の兵器(化学兵器を含む)は中国、ソ連 に管理責任あり。 それを日本が全て処分するというのはどう考えてもおかしい。 支払い拒否しかないだろう、というのが渡部さん。「日米安保」改正を断固成し遂げた岸首相は偉い。真の愛国者。 これが戦後日本の経済繁栄を支えた。渡部さんも安保改正で 大もめだったときに励ましの手紙を送ったそうですが、 同じようなサイレントマジョリティの力が岸さんを後押しして いたのかもしれません。「竹島問題」についても分権、歴史経緯からして日本の領土で あることは明らか。国際司法裁判所に調停を依頼しようという 日本の主張を韓国が拒んでいるのも自分たちの非が分かって いるから。今、実効支配しているほうが事あるごとに騒ぐ、 というのもおかしい。実効支配しているほうはじっと黙って いればいいのに、それができないのは自信がないから。「国歌と国旗」に対する態度は世界のほかの国と比べてみれば 何が普通か歴然としている。アメリカでは公立小学校で毎朝、 国旗に対する忠誠を誓わせる。ほかの国でも同じようなもの。「小泉訪朝」は日本にとってほとんど成果なく意味もないもの。 それは左翼がこの訪朝を評価しているということから分かる。「国連分担金」の支払額とそれに対する権利は正反対。この矛盾を 見せるために国連分担金の比率(それも実際に支払い済の額) を面積にした地図を描いてみれば、と言われます。 ほとんど寄与していない国々が強大な権利を有する異常さ。 僕はこれについて「第二次世界大戦の連合国(国連)は解散 しよう。テロに対する連合国を新たに組織しよう」と呼びかけて 第二次国連(連合国)を組織すべきだと思います。 もちろん、日本は常任理事国になります。「日米交渉決裂」とは第二次世界大戦直前の日米交渉を指します。 ギリギリまで交渉して譲歩案を提示した日本に対してアメリカは ハルノートによって一気にぶち壊します。 ハルノートの内容は例えて言えばアメリカに対して、「インディアンから奪った土地は返せ。テキサスはスペインに返せ、 ハワイは独立させろ」というようなもの。絶対受け入れられない ものだったのです。 しかもそれを書いたのはアメリカ中枢部に潜入していたソ連の スパイだったというのです。 ハルノートの中身さえ公開していたら、アメリカの世論も 変わったであろう、と言われます。 日本は昔も今も世論工作がゼロ。「在日外国人」は選挙権を要求するより日本に帰化すべき。 それが進まないのはものすごい特権があるから。しかし彼らも 可哀相。韓国人からは同胞とは見られない。それは徴兵制など 韓国の義務を果していないから。根無し草の悲劇。 簡単に書いても現代のおおよその対外問題の本質が分かる のではないでしょうか。ぜひご一読ください。
2008.03.20
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◇僕がこの頃読んでいるのは、下記の通りです。○漂流五千粁(坂端藤一)○いつも見ていた広島(田家秀樹)○猶太難民と八紘一宇(上杉千年)○組織の興亡 日本海軍の研究(日下公人・三野)○歴史の真実 日本の教訓(渡部昇一)◇これまでに読んだ本の感想は以下の通り。○中国は毒を撒き散らして自滅する(宮崎正弘) この本はまさに今の中国を告発する宮崎正弘さんの好著。 日本での毒餃子事件など問題にもならないほど中国国内では 猛毒事件が多発しているようですが、その中でも病院の点滴 で死んだ韓国外交官には驚きました。 外交官特権も偽薬には勝てず、ということ。 日本人全員がこの本を読んで、とんでもないお隣さんに覚悟 を決めるべき。 宮崎さんが足で稼いだ事実満載で解説不要、というか、解説する 実力はなし。詳細は読んでもらうしかありません。 見出しの紹介プラスミニコメントのみとさせていただきます。・偽物は中華文化の本質である。全てはものまね、技術は盗め というスタンス。 この本質が変わらないかぎり、中国は世界のトップには なれないでしょう。・共産主義の基本?である「全員平等」(もちろん特権階級は除く) が壊れており、都市住民と農民の格差は莫大、それによる 人心の荒廃が最大最悪の問題になっている。・環境汚染の猛毒的進行によって水も空気も壊滅的。 これはマラソンのトップが北京オリンピックを大気汚染から 出場辞退したことで一層顕在化。・上海株の大暴落は時間の問題と指摘されていましたが、 確かに現時点ではもっと恐ろしいものになっています。・中国人は息を吐くように嘘をつく。頭だけは良い大嘘つき、 とも言われます。 タウンゼントの「暗黒大陸中国の真実」でも、中国人は 必要もないのに嘘をつく、とありました。・蔓延する博打とカルト。 マカオはラスベガスを超えて世界一のギャンブルタウンとなり、 その客の大半は大陸から来る中国人の富豪だとか。 一方で悩める庶民はカルトに走る、ということでしょうか。 我々は今、第二の「太平天国の乱」の芽生えを見ている のかもしれません。・中国ビジネスは危険が一杯、とこれも宮崎さんが一貫して 訴えていること。果してこれから日本企業が最小限に被害で 足を洗えるか、これも第二次世界大戦前の日本の悩みと 似ている。・中国がひた隠す不都合な真実。チベット、ウィグルの 民族運動弾圧。 ここもまさに今日(3月16日)の新聞に炸裂。チベットの騒乱 が動乱になるかどうか。オリンピック開催との天秤です。・台湾問題の新たな展開。宮崎さんは間近に迫った総統選挙を 斬っています。 その宮崎さん、総統選挙取材のためにブログはしばらく お休みです。・情報戦に連戦連敗の日本。 これは言うべき言葉なし。残念ながら、昔から日本は情報戦に 勝ったことなし。 だから今更焦ってもしょうがない、そんなところです。 ○進化論講話上(丘浅次郎) これは渡部昇一さんが「恐竜の滅亡の原因としてユニークな もの。日本軍の滅亡をも見事に説明している」と書いていた ところから読みたくなった丘浅次郎先生の本です。 大正時代の本ですから、進化論を庶民に解説するというところ から始まっていますが、現代の常識的なところは読み飛ばし ました。いくつか面白いところを書き出して終わりにしました。 それぞれの生物は無限に増殖しようとするのだが、全ての生物 を包含する自然はほっておくとお互いが影響しあってある平均、 ある平衡に達するのである。 そこに別の要因を持ち込むと既存生物の絶滅など新しい競争が 発生する。しかしそれも一定の期間が過ぎると新しいバランス の下、平衡に達する。 同種の生物の間でも激しい競争が行なわれている。体格、色、 声、知恵等。また個体間と同じく団体間でも競争がある。 個体数が多く、協力一致して、共同の事業を分担して各自が もっぱらその担当に当たる団体が最も強い。いかに多くとも 団体内で互いに打ち消しあうような動きをするとダメ。 団体内には一定の秩序が生まれ、分業が行なわれ、各個体は 幾分かその独立性を失い、全団体はあたかも一団等級の高い 個体の如きものとなる。これが社会というもの。 自然界の因果関係は複雑。一つを見て分かった風になっては いけない。 渡部さんの紹介した話は(上)には登場しませんでした。 ということで(下)も読まざるを得ません。
2008.03.18
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今日、娘の高校の卒業式がありました。1.開会の辞2.国歌斉唱 思想信条の自由から強制するものではありません、と 放送がありました。やりすぎでは、と思います。 みなさん、かなり大きな声で、誇らしげに唱って いました。3.卒業証書授与 一人ひとり名前を呼ばれるのですが、ふざけた返事を するのが数人いて驚く。4.校長挨拶 とにかく長い。人の詩の引用が多すぎる。(10近く) 挙句は漢詩を中国語で読んで解説するなどやりすぎ。5.PTA会長挨拶 橋下大阪府知事のような感じ。母校の先輩でもあり、 この学校は県内で一番!、君たちもしっかりやって 欲しいと話すが、くだけすぎた言い方で卒業式には そぐわないもの。6.同窓会会長挨拶 一番普通。短くてよかった。7.校歌斉唱 校歌を聴くのはこの3年で2回目かな。8.閉会の辞これで卒業生退場、になるのだが一人の母親が手を上げて発言。「卒業生の母親ですが、一言言わせてください。 生徒のみなさんは、自分の名前をもっと大事にしてください。 1回きりの卒業式をこんな風にしてあとできっと後悔する ことに……」みんな同じ思いだったので、大きな拍手が湧き起こった。それにしても県内一と言われるここでこのような卒業式、卒業生にはピアスあり、赤い毛あり、で本当に情けなくなります。各中学校のトップが入学して3年でこんな風になるとは、あまりに生徒の自主性に任せすぎたせいかもしれません。午後も年休を取ったので、こんなことを書きました。 ◇僕がこの頃読んでいるのは、下記の通りです。○進化論講話上(丘浅次郎)○歴史の真実 日本の教訓(渡部昇一)○猶太難民と八紘一宇(上杉千年))○組織の興亡 日本海軍の研究(日下公人・三野)○中国は毒を撒き散らして自滅する(宮崎正弘)◇これまでに読んだ本の感想は以下の通り。○あの頃日本は強かった(柘植久慶) この本は日露戦争当時の日本の実情、実力などを知るのに 最適な入門書ではないでしょうか。「日露戦争を演出した男モリソン」とも読み比べて結構面白かった です。日露戦争当時の日本軍の強さを対戦国ロシアと比べて 語っていますが、そこにはさまざまな要因があったようです。 まずは教育レベルで、ロシアに比べてはるかに高かったと あります。これは江戸以来の伝統的民度の高さとしてロシアに 限らず、中国そしてアメリカすらも凌駕していたのでは ないでしょうか。 ですから、選択的な教育で養成できる士官よりも下士官、 兵士の優秀さで際立っていたようです。 では将帥の比較はどうか。ここでは児玉源太郎の戦略を賞賛 しています。彼は全陸軍の作戦を立案するために位を落として まで大陸に渡るとともに旅順攻城戦でも203高地を落とすために 短期的指揮をとり、陥落の目処を立てるとともに北に戻ります。 また、日本の国力を熟知して、適切なタイミングでの講和を 求めるなど全てに完璧です。 彼がもし日露戦争後も生きながらえて首相になっていれば、 また違った道筋があったのではないかと思うと残念です。 もう少し下の戦術レベルでの比較もなかなか興味深いものです。 現代ではあまり記憶されていませんが、当時は第一軍の黒木大将 の戦術が賞賛されていました。 黒木とクロパトキンの戦術ではほぼ互角の才能を持ちながら 性格的に黒木は積極的、クロパトキンは慎重で、結果的に常に 黒木が一歩先んじて勝利していったのです。 乃木とステッセルの比較は互角、どちらにも厳しい点をつけて います。ステッセルは本当にどうしようもない将軍だった ようですが(過去も今も評価は同じ)乃木大将については、 司馬遼太郎の評価は厳しすぎて、あのコンクリートの要塞を 攻め落とすにはあれしかなかった、乃木以外の将軍であれば 部下も戦うことはできなかった、というような新しい評価も あります。 東郷平八郎の評価についてはいつもの通りでしょうか。 でも東郷ですら過ちはあったのです。一度はバルチック艦隊が 本当に対馬海峡にくるかどうかで迷ったこと、そして日本海 海戦時、敵旗艦の方向転換の意図的なものと錯覚したことです。 どちらも部下の適切な助言、対応により結果的には大勝利。 でも今になってみればこの戦いで日本は勝ち過ぎた、のだと 思います。 完勝が日本にもたらした悪影響は見逃せないと思います。 日本の兵器について下瀬火薬のすごさは有名ですが、それ以外 にも発明されたばかりの無線を早くも活用していたなど当時の 日本は進取の気質に富んでいました。 レーダーなど新技術を無視した昭和とは大きな違いです。 対外関係も万全でした。強敵と戦うために日英同盟を結び、 ほかの国とも中立を守ってもらうような外交努力をしています。 戦時外債を得て戦っているという自覚を失うことなく、 アジアの期待も背負っていたのです。 明石元二郎の謀略戦は有名ですが、これらを大きく指揮した のが児玉源太郎、福島安正のラインであったことは忘れては なりません。 そして満州における無名の日本人の諜報活動は「日露戦争を 演出した男モリソン」でも知りましたが、本当に日本は国家の 存亡をかけた総力戦を戦っていたんだなあ、と感動します。○続先任将校(松永市郎)「先任将校」がベストセラーになってのち、出された本です。 多くの海軍軍人の逸話を取り上げ、松永さんが旧海軍の語り部 を持って任じて頑張っている、なあ、と改めて感じました。 個別の話はそれぞれ興味深いものが満載ですので読んでみて 下さい。気になったところだけ書きました。 この本にはついにあの「松永真里さん」も資料を届ける役目で 日本リクルートの社員、として登場しました。 松永さんの三女、ということです。 松永さんがいかにして作家となったかもここで語られていました。 松永さんは戦後、佐世保に住んで社員30人の小さな会社に勤め、 ひっそりと暮らしていたとのこと。 海軍の旧友たちの事を書きたいと思って随筆を学び始め(最初は図書館で本を借りて勉強)小さなサークルに投稿していた のが少しずつ知られ、海軍軍人の会報に書き、そこから 阿川弘之さんに見出されてついには海軍に関する随筆(はるかなりネイビーブルー)を出版、それが「先任将校」の ヒットにつながったのです。 それは松永さんが随筆の勉強を始めて30年後のこと。 その間のたゆみない努力がついにはこうして花開いたのです。 この話が一番良かったです。(わが身に比べて) 海上自衛隊の練習船による世界一周演習航海に同乗して 各地で交流するところも非常に感動的で面白いです。「先任将校」は戦記物として読まれると共にビジネス書としても 読まれたそうです。 統率力で難局を乗り切れ1.速やかな決断が生命を救う 多数決は時に大局を誤る。2.指揮権確立の難しさ 八甲田山では失敗。下のでしゃばりも問題。 平生からの指揮を執るつもりでの心構えと準備が必要3.参加意識を呼び起こす 命令の一喝より説得が大事。 短艇隊のフィリピン行きも戦死と行方不明のどっちがいい? と問い、行方不明は嫌だ、と言わせたことで気持ちが一致。4.キャッチフレーズの善し悪し 八紘一宇とリメンバーパールハーバー 緊張するものとリラックスするもの 分かりにくいものとわかりやすいもの5.極限状態を救うユーモア 海上自衛隊練習艦隊のスリランカ回航時、太平洋戦争時の コロンボ空襲を問われた際、木村哲郎海将は「あれはイギリス軍 を攻撃したのです」と切り返して大いに湧く。6.遊びとリーダーシップ 遊びを取り入れて気分転換が重要。 リーダーシップ =能力-マイナス要素 =(使命感+知力+体力+人格)-(言い訳+泣き言+不平不満) 極限状態を乗り切る統率 =リーダーシップ+根性ある集団+相互信頼感7.日常勤務こそ大切 事故発生時に命令を飛び越してとっさの行動ができるかどうか、 日常の勤務を掘り下げて研究していたから、いざというとき 軍規違反を恐れず勇敢に行動できた、という例は多数。 勝敗は試合で決まるものではなく、平生の練習で決まるもの。8.若い人の意見は貴重 第二次世界大戦、ゼロ戦だけを作ってくれ!という若い士官たち の叫びを無視して、漫然と多種の飛行機を作っていた。 ゼロ戦だけに特化していれば、もう少し戦えた可能性大。 9.極限状態打開の特効薬はない。 身を捨ててこそ、浮かぶ瀬もあれの心。皮を切らせて肉を切れ、 肉を切らせて骨を切れ 死中に活を求めよ、とは言うけれど しかし特効薬はない。できるだけ避けること。 一歩下がって、また一段上から危機を見下ろして心を落ち着ける。 松永さんは危機に際して、ダンチョネ節を歌って心を落ち着けた そうです。 困難な任務を達成するためにチームとして必要なこと。 リーダーシップを磨き、根性を持った部下を育て、両者の間に 信頼感を醸成させる。それによって任務は成功する。
2008.03.17
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今週のゲストは強くて美しい木造住宅を提案する「家、三匹の子ぶたが間違っていたこと」の著者、田鎖郁夫さんです。・家、三匹の子ぶたが間違っていたこと;http://www.mokkotsu.com/spirit/books.html「家」は人生でも最も肝心な問題の一つ、特に日本では非常に高い買い物で、あとにはローンが何十年も人生にくっついて、そして払い終わる頃には人生にオサラバしてしまう。しかもその家は日本ではせいぜい30年くらいの寿命であとは価値などゼロ。ところが、イギリスでは100年以上経った家が普通に流通し、手を加えて年を経るごとに高くなっていく、それはアメリカでも同じでこのような中古住宅市場が機能している。これが日本ではできないのは何故なんでしょうか、というような竹村さんの話で始まります。田鎖さんも同じ疑問をもってずっと考えていたそうですが、これまで日本では土地がずっと値上がりしていたので、土地の価値だけで取引をして不都合はなかったといいます。アメリカでは土地代が日本に比べてきわめて安いので、うわものに価値がつくということですが、ほかに基本的な違いが3つほどあるそうです。1つは「中古家屋」売買のためのデューデリジェンスの仕組みがあることです。その家の履歴(誰が立てたか、どんな工法か、これまでどんな売買がなされてきたか)がしっかり残っているので建物の価値が客観的に評価できるのです。・Due Diligence; http://www.blwisdom.com/word/key/100049.html竹村さんもそんな仕組みのあることは知らなかったと驚いていました。日本でも遅ればせながら政府は「200年住宅」というようなことを言い出してこのような仕組みをつくる動きもあるようですが、もともと平均耐用年数でイギリス75年、アメリカ50年に対して日本は30年という短さ、これをいかに変えていけるか、ですね。それにしても日本政府の打ち出した「200年住宅」という政策は誇大広告ならぬ誇大政策ではないか、竹村さんも苦笑い。2つ目は戸建て住宅には構造計算をするというルールがなく、しかも耐震設計基準が20年に一度くらい少しずつ強化されてきており(大地震があるたびに)、これを当てはめると全ての既設住宅は違法建築になってしまう、という問題です。建築基準法は1950年にできてのち一度も大規模な改正なく、少しずつ継足し継足しの見直しできたので、そのたびにそれまでの住宅は違法建築になってしまう。一方、構造のリフォームは一番大変で容易にはできない。建設省では仕方なく、「既存不適格住宅」という言葉を作って建物の存続を認めているそうです。それなら、この国民の家屋(安全)を守るためのリフォーム実施を法律で決めて建築業者の仕事を増やしてやれば、不要な道路を作る必要性もなくなるのでは、と竹村さんらしいアイデア。3つ目は日本人の生活様式がここ数十年で大きく変化してきて間取りも一部屋の大きさもまるで変わっているそうで、昔の家を簡単に改造して今の生活スタイルに合わせることが困難であるという問題です。リビングの広さが倍になるとか、2DKが3LDKになるとか。欧米ではそこまでの変化はないそうです。つまり田鎖さんの提案は、家屋の履歴を残す仕組みを作り、木造建築にもきちんと理論的な構造計算を導入し、生活様式の変化に対応できる設計に戻す(日本の昔の家屋の考えを取り入れる)ということです。田鎖さんの会社では阪神淡路大震災のときにこれではいけないと考えて、木造建築にラーメン構造を取り入れた設計を提案しているそうです。この技術は長野オリンピックのスケートリンクMウェーブの構造計算などをした坂茂(ばんしげる)さんが友人の木造住宅を設計した時に開発した技術だそうです。ここで「Mウェーブ」と「坂茂」で検索してみましたが、設計自体をしたのではないようです。坂さんは阪神淡路大震災の際に紙で住宅を作るようなことを提案されています。・坂茂;http://www.world-architects.com/index.php?seite=jp_profile_architekten_detail_ja&system_id=14941構造計算で20万円、材料代も増えるので40坪の住宅で坪単価が2万円くらい高くなるそうです。このアップを安全まで考えて安いと見るかどうか。中古住宅として価値が生れ流通市場ができるとなれば、当然安いと思います。これを法律にしたらどうか、と竹村さんはいいますが、そうは簡単に行かないのです、と現実的な田鎖さん。また日本の耐震基準は欧米よりはるかに厳しいそうで、それは世界の国土の0.25%しかない日本に世界で発生する地震の20%が起こっているということからくるのです。単純に100倍近い確率。だから外国の法律を簡単にもってくることもできないそうです。姉葉事件のとき、木造建築の強度に目を向けるチャンスもあったのだが、結局、コンクリート構造物だけで話は止まり、年間40万戸造られている木造住宅まで考えがいかなかったそうです。安全でより長くもつ家を法律化できれば本当にいいこと。数千万円の建築費用の中の何十万円のアップは可能ではないか、と竹村さん。長いこの番組でも初めて聴いた話、と言いながら本当に感心しています。田鎖さんのところでは坂茂さんの開発したSE工法(safety for engineering)を提案してこれまでに7300件の家を建てているそうです。1000~1200戸/年の規模。戦後日本は不燃都市計画論からスタートしているので、コンクリートや鉄骨の構造計算屋さんはたくさん養成してきたが木造建築の構造計算できる人が少ないそうで、これも問題の一つだそうです。木造建築をあなたの設計法で建てると安全だ、という証明があればもっとインパクトがあるのに、と竹村さん。これに対して田鎖さん、待ってましたとばかりに答えます。「中越沖地震のとき、震源にあった家のうち、たった1軒だけ残ったのがうちの建てた家でした」見事に最後が決まったところで今週は終了です。
2008.03.16
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◇僕がこの頃読んでいるのは、下記の通りです。○あの頃日本は強かった(柘植久慶)○続先任将校(松永市郎)○猶太難民と八紘一宇(上杉千年))○組織の興亡 日本海軍の研究(日下公人・三野)○中国は毒を撒き散らして自滅する(宮崎正弘)◇これまでに読んだ本の感想は以下の通り。○歪曲報道(高山正之) 今回も高山さんの毒舌爆発。朝日、NHK、反日日本人と 滅多斬りです。 日本は国際恐怖症。内向き志向。外交官もマスコミも明治以来 の交際恐怖症という呪縛を残したまま、とまず厳しく指摘。 特にひどいのは朝日の巧みな嘘。それをそのまま信じて 垂れ流すTVコメンテーター、文化人。 北朝鮮と気脈を通じた報道を繰り返すのが朝日、TBSも 成田闘争中に過激派のために武器を持ち込もうとしたそうです。 オウム真理教関係では坂本弁護士ビデオ事件というのも ありました。最近でも微笑み王子、石川遼のマイク事件など 限りなし。 NHKはニュースを伝えたことなし、として個別企業の名前 が出ない報道や大枚を払って安全を買いながらの紛争地取材 を批判します。子会社を作って天下りするなど数々の犯罪 行為は官僚と同じ手口。官僚マスコミは不要。 中国を偏愛する経済人そして朝日などのマスコミ。 続々語られる実例に暗くなります。本当に日本人がなぜこう なのでしょうか。 気に入らないことを書いたときの仕返しが怖いのと自分だけ には優しくしてくれる、というところに引っかかっている のでしょう。 出身母体の産経新聞にも「そんな公平に意味があるのか」と 苦言を呈しますが、これは一種の皮肉でしょう。朝日などの マスコミが偏向一方である中で両者のバランスを取る記事に しようとすることに意味があるのか、というのです。 日本に偏向した記事でいいじゃないですか。外国では それが当然の態度。 最近話題になったセルビアからのコソボ独立問題も両面から 見ます。もともとこの問題の根本はトルコがバルカンを征服 した時に、セルビアを支配するためにセルビア人の心の ふるさと(日本で言えば京都のような場所)だったコソボに 意図的にイスラム教徒を入植させたことに始まるとします。 日本でもし、終戦時、アメリカが京都に朝鮮人を入植させ、 そこが今独立したいとなったらどうするのか?例えが適当 でないかもしれませんが、いろいろな見方があるなあ、と 思います。 ベトナム戦争後のボートピープルの悲惨さは当時の僕にも ショックでした。北ベトナムに占領されて南ベトナムの ベトナム人が逃げているものとばかり思っていましたが、 実はそのほとんどは中間層としてベトナムを支配していた 華僑たちであると言われます。 アジア各国で華僑はもっとも嫌われているそうです。 格差が拡大しているといわれる日本ですが、日本の最下層は 優雅、と秋田の事件で例証します。生活保護で家賃無料の家 に住み、車もちゃんと持っているのだとか。 少し前の産経新聞にも北海道の生活保護サギなどを取り 上げていましたが根は同じですね。こんなことができるのは 日本にやさしい中間層がいるからです。 いわゆる従軍慰安婦問題で非難決議までいた盟友アメリカ ですが、彼らは日本を占領した時代にひどい事件を3万件 以上起こしたそうです。 自分たちの下の世話くらいは自前でやれ、といいたいところ。 それでもソ連よりはましだったのですね。 アジア諸国は華僑が嫌い、アセアン諸国は日本を待って いるのだ。アセアン+1とはアセアンと日本。 それにまだ日本は気づいていない、ああじれったいと日本の 目覚めを要求しています。 面白かったのは本の中で引用された曽野綾子さんの言葉。 無茶苦茶な中国に対して「こんなひどい態度を見せるあの国は とても大国ではない。でも人口の多さ、国土の大きさから 言って決して小国でもない。だから中国というのは当って いる、と。言いえて妙。○愛国者は信用できるか(鈴木邦男) 日本一の愛国者をもって任じる鈴木邦男氏のちょっと過激な 愛国者読本。40年間愛国運動をやり、5千回以上君が代を 歌ってきたと自負する鈴木氏の愛国者の心とはいかに、と 興味を持って読みました。 その君が代もかつては5種類あったとかでちょっとしたプチ知識。「愛国」と「憂国」の違い、も興味深かったです。「愛国」は ひたすらこの国を恋しく思う心で現状維持、保守につながる。「憂国」は改革を求める心で昭和維新の青年将校の心、反日とも つながるそうです。三島由紀夫もこの気持ちでしょうか。 謙遜、自己否定するのが日本人、ということで自虐史観が かくも深く日本人の心に入り込んでいるのもそのせいかも しれません。 明治維新も武士が中心となって幕府を倒し、しかも自分たち、 武士という存在を消滅させたのも巨大なる自己否定。 ピラミッド型の西洋の王権と円の中心に据わる天皇の違いも なるほど。 一番驚いたのは鈴木さんが女帝、女系天皇も認めていると いうこと。これらは天皇陛下の気持ちを慮って陛下に決めて もらえばいいじゃないか、といいます。 天皇の尊さとは、一系の天皇が千数百年にわたって一貫して 統治者であり、他系の権力者が帝位を簒奪したことがないと いう世界にも希な歴史の事実にあるのであって、血統のせい ではないと言われます。 血統や染色体に惑わされてはいけない、ということ。 その天皇イコール万邦無比の国体が国民と共に、恒久的に 創造されてゆくから尊い。 愛国心を祖国愛という言葉に代えようという人もいるが(「国家の品格」の藤原さんなど)、過去とつながりのある 言葉を軽々しく変えるのは危ない、というのが鈴木さんの 意見。「君が代」、「日の丸」には侵略の過去があるから、といって 変えるのもよくない。過去とのつながりが失せ、また国家が 暴走、というか国民が暴走する可能性もある。かつてやった ことだから、と言います。 同じ名前のままでいるからこそ反省もできる。無色透明な ものは暴走しかねない。 愛国心は心の中でそっと言うべき言葉、というのが鈴木さん の結論です。 過去の歴史を冷静に考えてみれば、日本にも充分な言い分 がある、けっしてこれは暴走とは僕には思えません。 日本国で一番の愛国者と自負する真意がちょっと分からなく なります。
2008.03.14
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今週のゲストは「国際派オヤジ」の著者でフランスのナティクシス証券会社東京支店エグゼクティブディレクターの永井健一さんです。彼は竹村さんがいろいろな分野の情報を集める際に最もよく会っている人の一人だそうです。対談の後半でも出ますが、ここでいう国際派オヤジとはもちろん、ご自身のことです。・Natixis(ナティクシス);http://www.natixis.jp/・「国際派オヤジ」http://www.amazon.co.jp/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E6%B4%BE%E3%82%AA%E3%83%A4%E3%82%B8-%E6%B0%B8%E4%BA%95-%E5%81%A5%E4%B8%80/dp/4844133276永井さんはこれまで7カ国の会社に勤めてきたそうで、転職した会社の数でもっと多い人はいるだろうけれども、勤めた企業の所属する国の数では最も多いのではないか、ということです。アメリカ、スイスで22年勤め、それからオランダ、ドイツ、日本、イギリスそして現在はフランスのナティクシス証券です。最初に多数の国の会社を渡り歩いて年金は大丈夫か、という話になりましたが、意外とこの辺りはしっかりしているようです。さすが金融関係の会社、国内よりもしっかりしているということ。勤めた各国のお国柄の違いを話してくれましたが、アメリカ(チェースマンハッタン銀行)では研修漬け、たくさん勉強をさせられたということで、転職することが前提の欧米企業で意外だ、という話になりました。もっとも以前登場された勝間和代さん(H19.9.23)も、マッキンゼーの社内研修で鍛えられたが、彼らは1年研修してその成果を数年で回収するつもりで教育している、というような話がありました。彼らはとにかく短期決戦。スイスの企業では山中の研修所に年に一、二回呼ばれて缶詰研修、ここでは通常の金融、経営の講義意外にスイスの文化、歴史を学ぶカリキュラムもあったそうです。またアーティストを招いてカルチャーイベントも催されていたとのこと。欧米のトップと話をするためにはそれなりの教養もないとだめ、ということです。さらに人に自分の考えを伝える、伝達力の重要さを教えられた。相手に対して自分の考えをどのように伝えるかが大事で、いわゆるプレゼンテーションスキルを学んだそうです。これは日本人に一番欠けていること。ビジネスマンに限らず、外交官にも不足していますね、と竹村さん。永井さんは、日本に来たこともない外国のエグゼクティブに日本の経済、文化をどのように伝えるかに今も悩んでいると言われます。このあたり、同じ欧米文化圏はもちろん、アラブに比べても異質であることは日本のハンデです。日本のいいところをうまく伝えられる人が増えて欲しいとのことですが、そこは同じアジア人でも中国、韓国の人はより欧米的、たくましいといいます。プレゼンテーションがうまく、相手とのポジショニングのもち方が上手、だそうです。ここで話題が変わって「国際派オヤジ」という本はどのようなことを書いたのか、と竹村さん。永井さんが自分の経歴、経験を本に書したものですが、キャッチフレーズとしてこのところイメージの悪かった「オヤジ」という言葉を「国際派」という対極の言葉と組み合わせて少し良くしようと思った、ということです。ずっと日本にいる人はどういう風にして国際派になっていけばいいのか。自分も普通の人間だったが、たまたまアメリカの金融機関に勤めたことからこういう風になった。自分のアンテナを大きくして欲しい。自分の普段の生活に関係ないことでも何が世界で起こっているか、そこに興味を持って情報をとるようにして欲しい。それで少しずつ変わっていくと思う。日本は世界第二位の経済大国になってもう40年になるのに存在感はなく、90年代、世界一になっていた一人当たりのGDPも下がり始めた。世界のなかで日本が話題になりにくいのは発言の仕方が下手だからということもある、と竹村さんは語ります。日本の物は浸透しているが、日本人の考え方は浸透していない、と永井さん。確かにそうですね。日本はずっと経済大国であり続けたのですが、その間に国際的には何もしていないのです。唯一やったことと言えば、せっせと中国を超大国に育てていたということかも。欧米先進国では英語が公用語になっており、この面でも日本の金融機関は自在確保に苦労している、とはまあよく言われること。スイス、オランダではさらに英語が第二母国語のようになっているそうですが、日本はそうすべきではない、と僕は思います。永井さんは、ただ外国の企業に漫然と勤めるだけでなく、視野を広げていろいろなことを学ぶようにしている、と人生の創り方を話します。竹村さんも講演会の帰りには遠回りをしていろいろなところを「ついでに」見て回るようにしているそうです。このようにして、ケープタウン、マゼラン海峡にも行ってきた、そうです。人生は一度切りなんだから、仕事は仕事で人に負けないようにしながら、滅私奉公でない自分を生かす生き方をするのがいいのではないか、と竹村さん。まあこんな話がゆったり続いて終わりです。好奇心を失わず、家族も大切にしながら、視野を広げるように努めるということです。
2008.03.09
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◇僕がこの頃読んでいるのは、下記の通りです。○あの頃日本は強かった(柘植久慶)○続先任将校(松永市郎)○歪曲報道(高山正之)○中国は毒を撒き散らして自滅する(宮崎正弘)○愛国者は信用できるか(鈴木邦男)◇これまでに読んだ本の感想は以下の通り。○日露戦争を演出した男モリソン下(ウッドハウス暎子) 一気に読み終わりました。ようやく開戦した日露戦争、 旅順攻防の裏面史、早すぎた旅順陥落とステッセルの 日本軍による買収疑惑など初めて知る内容です。 また日本の中国大陸及びヨーロッパでの情報収集、分析、 操作なども見事なものです。このお陰で勝てたのでしょう。 しかし後半のポーツマスでは完全にロシアに、ウィッテに してやられます。それにしてもウィッテは交渉方針を立て、 アメリカの世論を見方につけて見事に成功させる。 すごいね。 でも交渉を皇帝から二万ルーブルで請け負う、という ところがもっとすごいね。国のためにではなく皇帝のため なのですから。 日本は武力で勝って外交で負けます。このとき取れなかった 賠償を求めて大陸に深入りすることになってしまったのかも しれない、と思ったらちゃんとそんなことが本の中にも 書いてありました。 深入りの結果起こった悲劇を考えてみても、このときもう少し うまくできなかったのか、と思ってしまいます。 サハリンを全部取っているだけでも、大陸に介入せずうまく 行ったかもしれません。 日本の全権が小村寿太郎でなければうまく交渉できた可能性 もあります。実際多くの人が小村に忠告をしているのです。 彼が馬鹿正直でなく、相手を見ながら臨機応変に立ち回り、 新聞記者受けもよくして得るものも多かったかもしれない、 と思います。 でもそれは本来の日本ではありません。外交下手の馬鹿正直 が日本かも。 それでも想像してしまいます。小村寿太郎が戦争中に死んで ポーツマス交渉は別の人になり(伊藤博文など)、戦後の 満州経営にもアメリカを入れていれば、日本はアメリカと 仲良くやれていた可能性があるのです。 一方、普通の人では相手と相対して譲歩案をやり取りするとき、 相手の文章を見て喜怒哀楽を隠すことはできないのでは ないかとも思います。少なくとも僕には絶対に無理。 ロシアはウィッテの天才的な交渉術によって最大の外交勝利 を得たのです。でも最終的にはロシアは革命で滅び、皇帝は 殺されることになります。だから負けたのはロシア。 もし日本と仲良くしていれば、皇帝と天皇、並立していた かもしれません。 みんなが国益を懸けてポーツマスに集結しました。 ルーズベルトもウィッテもイギリスもドイツも。 日本もこの時代には国民が一丸となって国益を追求できた のです。うらやましいもの。
2008.03.07
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◇僕がこの頃読んでいるのは、下記の通りです。○歪曲報道(高山正之)○中国は毒を撒き散らして自滅する(宮崎正弘)○日露戦争を演出した男モリソン下(ウッドハウス暎子)○愛国者は信用できるか(鈴木邦男)◇これまでに読んだ本の感想は以下の通り。○将軍と側用人(大石慎三郎) 僕が日本史を勉強した頃、徳川綱吉は「生類憐れみの令」で 人より犬を可愛がったバカ殿様であり、田沼意次も賄賂政治 で人々を苦しめたとんでもない側用人、と教えられて いましたが、最近は江戸時代に対する研究も進み、新しい、 素直な見方ができるようになっています。 その結果として、綱吉は井沢さんの「逆説の日本史」でも 述べられていたように戦国の遺風を断ち切り、命を大事にする 平和な時代に一気に意識を転換させた名将軍である可能性も あるそうです。 この本ではさらに譜代の名門大名が老中になって政治を行なう 体制の弊害を防ぐために優秀な人間を自分の直属の部下として 使う側用人制度を作ったことでも評価しています。 いかに将軍とその側用人の組み合わせを示してみました。・徳川綱吉と柳沢吉保-荻原重秀(インフレに対応した貨幣改鋳)・徳川家宣、家継と間部詮房-新井白石(貨幣の価値を戻しデフレ)・徳川吉宗と有馬氏倫、加納久通、大岡越前(米将軍、新田開発)・徳川家重と田沼意次(商人の活用、北方領土の開発) 中興の祖といわれる吉宗も側用人を有効に使った将軍だった そうです。吉宗一人で活躍したような印象がありますが、 彼は側用人、大岡越前を徹底的に働かせ、またお庭番の活用 による情報収集なども自在です。 元禄時代に下がった年貢率の再引き上げに苦闘しますが、 容易に上げられず、それを学んだ田沼意次の商人重視政策に つながります。 天下の名将軍ですら税金で庶民に敗れたのですから、今の世で 税金が政府の死命を制すというのも分かります。 また吉宗は新田開発と適地適産の奨励で田沼意次時代の大発展 につながる基礎をすえたとも言われていました。 田沼意次についても予算制度の確立、流通税の確立(農民の 年貢頼りから豊かになった商人の上納金にシフト)、蝦夷地の 大開発による食糧増産と北方領土の確立を計画して、明治以降 の発展を百年早めたかもしれない、と大評価。 この時代にサハリンを実効支配していれば、ロシアとの国境 紛争もカムチャッカ半島の領有を競うものになったかも しれないのに、残念です。 これら、時代を大きく進める可能性のあった改革の動き、 その原動力となった商人勢力の自由な活動とそれを可能にした 側用人制度は松平定信によって徹底的に破壊されて、 近代化達成の夢は絶たれました。○歴史を記録する(吉村昭) 吉村さんの対談集で多くの方と話しています。面白かったのは、 半藤さん、城山さんとの対談でした。 半藤さんとは、江戸時代は素晴らしかった、といろいろ語り ます。常識に反するところやギョッとするところがあって、 面白かったです。 とくに幕府官僚の素晴らしさなどを吉村さんは訴える。 それに併せて道路の素晴らしさについても力説。 一方で「西郷隆盛と毛沢東は希代の革命家、「永久革命論」 によれば、勝った側が贅沢するのを許さない。常に革命を していないとほんとうにいい世界はできない、というほど 革命にこだわる。文化大革命もその一環です」とたたえる 半藤さん。 毛沢東と西郷隆盛を同列に論じるのはどうかと思います。 吉村さんも「二人は似ていますね」と答えるのはどうかと 思います。二人とも詩がうまいと半藤さんも同調します。 日本の道路はまるで駄目だった、というのが常識であるが、 二人の話ではケンペルの話として「日本の道路は素晴らしい。 柔らかいところにはきれいな石畳が敷かれている」と 感心しています。 徳川幕府は荷馬車ももちろん知っていたが、使うと道路が 傷む、そうすると補修が必要になる、それより痛めない ように気をつけて荷馬車は走らせなかったと話します。 江戸の街中では走ることすら禁じられていているほど だった、とのことですが初めて知りました。 元禄時代以降、公共投資に税金を使わなかった、という 指摘もすごく新鮮。一国平和主義の中ではそれで済む のですね。 税として徴収してハードにお金を使うということが なくなった一方、庶民の間にお金は残ってそれがソフトに 投じられ、豊かな江戸文化が誕生、成熟していったのです。 現代がまさに公共投資をやめる時期だという指摘はその通り ではないでしょうか。正気に返ってみると、道路は充分 足りていると思います。 これ以上欲しい、という人はみんな、最も便利なところと 比べて自分のところは足りない、と言っているだけ。 これ以上の便利が欲しい人は移住しなさい、と言えばいい。 城山三郎さんとの対談「あの戦争とこの半世紀の日本人」 では二人の戦争感がかなり似ていることが分かります。 吉村さんが「戦艦武蔵」で書こうとしたのは徹夜で働く 行員の熱気、戦時の熱気があったこと。 戦争は美化してはいけないが、あの戦争は庶民が一所懸命 やったもの。軍部がやって国民は騙されていた、と いうのは嘘。 文化人、マスコミは戦前と戦後で180度主張が変わった人 がたくさんいたが、庶民は常識を持っていた。「勝てば官軍、負ければ賊軍だよ」と普通のおじさん、おばさん が言っていた。 日本人は礼儀正しい。災害時も落ち着いている。潜水艦の 沈没時もおとなしくベッドで死を迎えている。「従容として」という言葉は外国にはないでしょう。「日本人はいろいろ問題もあるけど、まあまあいいほうの民族 なんでしょう」(城山)「いやあ、いい民族ですよ」(吉村) これに尽きます。 戦争は負けて幸せ。当時は軍人、警官などみんな威張って どうしようもなかった、と二人で頷きます。これは渡部さん の話とは違うと思いますが。時代時代で微妙に変ったはず。 でもリンチというかイジメは軍隊でもあったと思います。 閉じた社会での苛め、それが今も学校で続いているのかも。 尾崎秀樹さんとの対談「大正の腐敗を一気に吹き出す:関東 大震災をめぐって」は当時の見方(1973年)では 仕方ないかもしれませんが、大正はどうしようもない時代、 暗くて、人は下品で軍部は威張って。というもの。 渡部昇一さん、岡崎久彦さんなどとずいぶん違いますね。
2008.03.05
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◇僕がこの頃読んでいるのは、下記の通りです。○愛国者は信用できるか(鈴木邦男)○将軍と側用人(大石慎三郎)○歴史を記録する(吉村昭)◇これまでに読んだ本の感想は以下の通り。○やりたいことを始めなさい(日下公人) これは2000年出版の日下さんのユニークな成功へのヒント 満載の本です。 ほんの8年前ですが、ニューヨーク貿易センタービル9.11 のテロもまだ起こっていない、世界がチョッピリ落ち着いて いた、前世紀最後の年であり、20世紀は遠くなりにけり、 という感じ。 気にいった言葉、タイトルなどを並べてみました。 まずは、題名でもある「やりたいことを始めなさい」 そのあと、「それが成功への近道だ!」と続きます。 ここで言う、成功とは何か、失敗とは何か。普通に考えれば、 金銭的な充実、生活の安定でしょうが、心の満足も入る のでしょう。 一番よくないのは、「やりたいことがまだ見つからないんです」 と言いながら何もせずに人生を終えること。それくらいなら 好きでもないこと、でもやるほうがまし、と思います。 もし、今、やりたいことがない、できないのなら、将来の夢に 向かってそのときやるべきことをやりなさい、といい「十年後の夢のために何をしているか」と問います。 人生を考えるスタイルとして、「夜考えるのはやめて朝考える」、 これは「夜書いた手紙は読み返さずに出す」とつながります。 夜はどうしても考えが後ろ向きになり勝ち、朝は逆に前向きに なるということです。 そういう意味で済んだことを書き連ねる日記はやめなさい。 どうしても日記を書くのなら日記に未来を書け、といいます。 これは渡辺美樹さんの「夢に日付を」とつながるかもしれません。 子供に対して「早くしなさい」という言葉が独立精神をつぶす、 といいます。子供に向かって親が言う言葉の中で一番多いもの だそうです。 でも急がせることで、じっくり考えない、薄っぺらな精神の 子供にしてしまうそうです。我が家でも反省。 本当に総理大臣は誰がなっても同じか(何もしないことの責任 を取れ)とは現代を予言したようなお言葉。 日本の法律に規定された総理大臣の権限は本当に限られたもの ですが、それでも安倍さんと福田さんで天と地の差、 やれば出来るし、今やらなければならないのです。 何もしない人は本当に不幸になる、とは何だかんだいっても 今が一番幸せな人はその幸せを壊すリスクはとりたくない。 その結果、一番うまく行っても現状で停滞するだけで、 どんどん追い抜かれてしまう。 徳川時代、幕府が懸命に社会システムを固定しようと頑張っても、 何もしない武士は落ちぶれていった。 会社のために働きます、という人はいざというとき、会社に 面倒を見てもらうことを期待している。だから自分のために働け。 日本は今、戦争に近づいている、とは日下さんの恐ろしい予感。 日本は金持ちでボケッとしているから、と断罪。絶対平和主義者 が一番戦争を起こしてきた。戦争に備えない弱いものがいると それは強者に冒険心を芽生えさせる、ということでしょう。 事を成すのは情熱であって理屈じゃない。冷静、沈着、賢明は 失敗しないがその代わり大きな成功もない。情熱はエロス、 理屈はロゴス。 知的な人間であろうとするあまり、ロゴスに傾くとエロスは枯れる。 日本は圧迫的教育。イギリスは楽しい人間が楽しい馬を作って いる。楽しい馬はよく走る。圧迫的教育ではその人がもって 生まれた才能を開花させることはできない。 才能をみごとに大きく花開かせようとしたら、むしろ明るく、 楽しく、自然に引き出し開かせてあげようとしなければうまく いかないのである。 馬には走る動機がない。それを走らせるためには人間は何を すれば良いのか。これを自問自答してよく走る競走馬を たくさん育てたのが名調教師の藤沢和雄さん(競走馬私論)。○人間の見分け方(谷沢永一) 谷沢永一流人間の見分け方です。ほとんどの例として大学教授 を取り上げていますが、本当に品性に欠けるというか、常識と かけ離れた学者世界に驚きます。 そんななかでいくつか、人間性の本質をえぐるような言葉が あったので、それだけ書き残しておきたいと思います。「臆病なのは情報の欠如から。情報があれば恐れる必要がない。 人ともうまく付き合える」ということで、谷沢さんは情報収集 の重要さを何度も述べています。 情報の収集方法として特別なものはなく第一は公開情報、 問題意識があれば自然に必要なものは集まる。 晴耕雨読の大切さ。本を読んでその知識と実人生と照合する。 世間と書斎、行ったり来たりが大切。 仕事は世間に分かるように(分かるレベルで)やるのがいい。 鋭い小手を試合で取ってもらえなかった実業家は「審判に 分かるように小手を撃つべきだった」と自分のやり方を反省。 人生はいつの時点でも完成に向かう途中である。失敗しても 諦めない。 人間は自然のままであったら齢を重ねても成熟することはない。 三十歳の新人が六十歳になってもそこにいるのは六十歳の新人、 人生の達人ではない。 人の世に生きる覚悟として二十歳には二十歳の知恵があり、 四十歳には四十歳の才覚がある。 それぞれの年で最大限の知恵を身につけるしかないのだ。 人生はやり直しは利かない。ただ、別の人生を生きることは できる。 人の話を聴く人は偉大。普通の人が相手の話の間、黙って いるのは、話が終わるのを待っているだけ。 うぬぼれには気をつけろ。自分が見下げている人と自分は 同じレベルにある。 平凡な人は小細工をせずに生きるのが王道。無能とは能力が ないということではない。有能の証を立てる機会がこれまで なかっただけである。 そのままコツコツと、きちんと仕事をしていればひょっと したら有能を証明するチャンスが来るかもしれない。
2008.03.04
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◇僕がこの頃読んでいるのは、下記の通りです。○将軍と側用人(大石慎三郎)○歴史を記録する(吉村昭)○人間の見分け方(谷沢永一)○やりたいことを始めなさい(日下公人)◇これまでに読んだ本の感想は以下の通り。○バフェットとソロス 勝利の投資学(マーク・ティアー) 僕の好きなバフェットの本だったのでつい手に取りました。 この手の本は読んでいると自分もあたかもこれら伝説の投資家 になったような、達人の投資ができるようになる気がするのです。 でも現実にはどうやら敗北する投資家のマインドが抜けなくて 思ったような運用成績は上げられません。 著者もかつてはそうでしたが、バフェットとソロスという 一見、正反対の投資の達人が投資行動に関して共通の習慣を 持つことに気づき、それを実践することで自身、リターンを 大いに高めたというのです。 投資を失敗に導く7つの考え方そして成功に導く23の習慣、 と注意すべきことはたくさんあって大変ですが、大いに勉強に なりました。 ただ全てを実践することは無理、いくつかでいいから身につけて 小金持ちになりたいものです。 投資の達人が決して犯さない、そして多くの投資家が犯している 間違いを「7つの投資の大罪」と著者は呼びます。 その7つの大罪とは、1.次にマーケットがどう動くか予想しなければならない。2.自分では予想できないが、どこかに予想できる人がいるはず、 その人を見つけるのだ。3.インサイダー情報こそ大金を稼ぐ道。4.分散投資5.大きなリターンを得るには大きなリスクをとる覚悟が必要。6.どこかで誰かが必ず儲かる素晴らしいシステムを開発して いるはず。7.将来何が起るか、自分は判っている、と信じる。 正直いって僕はこれらの大罪には影響されていないようです。 それでもなかなか成績が上がらないということは、成功する 習慣を身につけていないからでしょうか。 成功する習慣1.元本の確保こそが常に最重要。2.能動的にリスクを回避する。(熟練した運転手が無意識に 危険を回避するように)3.独自の投資哲学を持つ。(自分の性格に合った哲学。それに 従って心地いい投資哲学)4.投資を選び、自分独自の売買手法を確立する。(自分が分かる 分野に投資する)5.能動的にリスクを回避する。(分散投資はリスク回避ではない。 イザという時素早く逃げる)6.税引き後利益で考える。(稼いだ1円も節約した1円も同じ。 手数料を減らす)7.自分に理解できるものだけに投資する。(株、債権、不動産。 得意分野に特化する)8.自分の基準に合わない投資は拒絶する。(自分の土俵を決める)9.自分の手で調べる。10.無限の忍耐力を持つ。(投資するものがなければ何もしないで 待つことも)11.すぐに行動する。(納得するものが見つかったら、すばやく、 大きく動く)12.うまくいった投資は事前に決めた売る基準が来るまで保持する。13.神に従うごとく、自分のシステムに従う。(アナリストシステム、 トレーダーシステム、統計確率システム)14.間違いを認めてすぐさま正す。15.間違いから学ぶ。16.修行を積む。17.自分がやっていることを人に言わない。18.任せ方を知っている。19.稼いでもつつましい生活をする。20.金が問題ではない。21.持っているものではなく、やっていることを好きになる。22.1日24時間投資のことを考えている。23.全財産を賭ける。 後半の習慣は専門家向きですね。僕はとくに最初の4つを 学びたいと思います。 とにかく原本から何パーセントか下がったら損きりする。 いくら上昇したら売るかも決めておいて絶対に売る。 あまりたくさんの銘柄を買わない。 これだけ実践できれば絶対に成功するはず。
2008.03.03
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今週のゲストは東大大学院教授で「一生太らない体の作り方 成長ホルモンが脂肪を燃やす!」の著者、石井直方さんです。先週、久し振りに三人組の鼎談でしたので続きを期待していたのですが、残念。先々週もコメントしましたが、話の面白くない双璧は高級官僚と東大教授、かもしれません。聴かせる努力をしなくても聴いてもらえて、しかも有難がられる、そんな共通点があるように思えます。少々厳しいですが、話を振られるまで発言しないし(聞き上手は私的な会話では有効ですが、ラジオは喋りに来ているはず)、口を開いても中身が薄い、知りたいことは全部本に書いてあるから読んでください、という出し惜しみな態度(本の宣伝に来たはずだからもっと本の中身を喋るべき)です。アシスタントが(おそらく著書を読んでいる)盛んに呼び水を向けるのに最低限答えている、そんな感じを受けました。とは言いながら、経歴をみますと東大博士課程修了の博士でしかもボディビルダーとして日本一、世界三位にもなっている、ちょっとすごい方でした。頭脳と肉体に脱帽。番組は竹村さんが取り上げる話題に石井さんが最少限の範囲で答える風に終始しました。最初は竹村さんのスポーツ経験から。竹村さんが年をとってテニス、スキー、スキューバダイビングを始めたことは有名ですが、石井さんも「若いときに熱心にスポーツをやっていた人は却って年を取るとやらない。昔はこれだけ出来たのに衰えてしまった、という風に後ろ向きに考えてしまうから。逆に若いときやっていなかった人は年をとって始めると新しいことにチャレンジする気持ちになり、自分でもできるのだ、と達成感も持てるのでいい」と語ります。「運動をすると筋肉が増える、筋肉が増えるといいことがあるんですか?」とアシスタントが水を向けます。きっとそのようなことが本に書いてあるのでしょう。筋肉は、若いときは体重の40%、女性でも35%くらいを占めるそうです。運動や体温を維持する活動を担って一番のエネルギーの消費者。その筋肉は年をとると自然に減少していく。上半身はそれほど減らないが尻、背中、特に太ももの筋肉が落ちる。1歳年をとるごとに1%くらい減っていく。年をとると動くことも減るし筋肉も減るし、でエネルギーを消費しなくなり糖尿病、肥満のもとになる。石井さんはこんなところでも、「統計学的にはこういうことがいえる」とか「厚生労働省の発表ではこうです」など自分の意見、情報でないのが頼りない。筋肉を増やすには筋トレが一番、テニスも有効。歩くのや自転車はどちらかというと有酸素運動であり、筋肉を維持する程度。一般の人が日常生活の中で筋肉を増やすのであれば、階段の昇降で負荷を与えるのがいいようです。ほかにも当たり前の話が続きますが結局、石井さんは筋肉を増やすために「加圧トレーニング」と「スロートレーニング」を勧めている、というのがアナウンサーの振りなどで理解できました。加圧トレーニングとは太ももなどを少し締め付けて血流を圧迫した状態で運動をすること。500m歩くだけで筋肉を増加させることができるそうです。重りをつけてトレーニングとは違います。ただし血流の圧迫なので専門家の指導が不可欠。普通の人がやるにはスロートレーニングが有効。これは筋肉が自分の出した力で血管を圧迫して加圧トレーニングと同じ効果を得るもの。ゆっくり動くと筋肉が力を出さないといけない状態が続くので緩むことができず、負荷をかけ続けることになる。やさしい負荷で効果が上がる。竹村さんは「ゆっくり動いても面白くないなあ」とズバリ言います。ほかにもトレッドミルや自転車はどうか、といろいろ聞きますが、やや的外れな質問。話に興味が持てないのかもしれません。竹村さんはやはり楽しみながらやるテニスやスキーのほうがよさそうです。そのあとは東大の学部や日本食の話も出ましたがまあ普通の話。竹村さんは「日本食が長寿の最大の要因では」と聞きますが石井さんは「それは一つの要員だと思います」とそつなし。「スポーツをする日ともしない人も平均して長寿であるということは、日本食が最大要因と言ってもいいのでは」と突っ込みますと「油が少ない日本食は年をとった人には適しているのかも」と認めます。竹村さんは「ほかに長寿の理由として、日本のほうがすっとレスの少ない社会では。競争も少ない」といいますが、ここで時間切れです。・「一生太らない体の作り方 成長ホルモンが脂肪を燃やす!」;http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032009607&Action_id=121&Sza_id=B0ここで今週はおしまいですが、一つだけ報告しておかなくては。以前ここで紹介しました大隈さんの引きも空しく、娘は早稲田不合格でした。残念。でも福沢さんに拾ってもらえました。あとは来週の国立大学の発表を待って進路を決めます。後期は受けないので娘はもう完全に受験から開放されてのんびり。本当にお疲れ様。
2008.03.02
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