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ヒイラギモクセイ209そうか。ニール・ヤングも1945年生まれだったか。今月の12日前後、FBは彼の80歳の誕生日を祝う投稿で賑わった。20代で Old man を歌った若者が、今や正真正銘の爺さんになってステージに立つ。けど、名前は相変わらず Young 。 笑上のイラストは中年から初老にかけてのイメージだけど、ロイ・リキテンスタインふうの絵柄が面白いという理由だけで上げてみた。実際は、もっと老人らしい老人になっておられる。すなわち、むくみがちの顔には深い皺が刻まれ、帽子の縁からは薄くなった白髪が申し訳程度にはみ出している。それでも、今もなおエレキギターの爆音を響かせながらエネルギッシュに歌っておられる。わしがティーンエイジャーだった頃から歌い続けて、いまだにバリバリの現役というのが凄い。「バリバリの」というのはちょっと語弊があるかもしれないが、少なくとも、レジェンド級のロッカーとして、今もなお多くの支持を集めていると聞いている。というか、昨今は環境保護活動家(+慈善活動家)みたいな側面がクローズアップされることが多いような気もする。でも、それは若い頃からずっとそうだったんじゃないかな。なにせ、この人は60年代カウンターカルチャー真っ盛りの頃のロッカーでっせ。エンタメ色よりは、反戦、体制批判、エコロジー、スピリチュアルなどのメッセージ色の方が強いのは当然と言えば当然。それでも、ふつうは老いと共にそうした傾向にも翳りが見られるものだが、この人は違った。拍車をかけたのは、彼が70歳を過ぎてから伴侶となった女優のダリル・ハンナかもしれない。あの『ブレードランナー』のプリス役を演じたダリル・ハンナがニール・ヤングと結婚したというニュースを聞いた時、みんな意外な気がしたのではないか。一体、どこに接点があったんだろう?今にして思えば、環境保護が二人の接点だったと言えるかもしれない。というのも、ダリル・ハンナって、知る人ぞ知る過激な環境保護活動家という話じゃないか。シー・シェパードの活動にも参加して、逮捕されたこともあるんだそうな。うーん、ニール・ヤング、大丈夫か?ダリル・ハンナに知名度を利用されているんじゃないか?そう案じる声も多いという。まあ、でも、ニール・ヤングだって、もともと過激なところがあるし、たぶん、波長がピッタリ合っただけじゃないかな。それどころか、お互い気が合い過ぎて、老いらくの恋なんて言葉では言い足りない程のラブラブ状態なのかもしれない。 笑調子に乗って、二人は映画まで作ってしまったようだ。『Paradox』というダリル・ハンナ監督、ニール・ヤング主演の映画がNetflixで公開されている。わしはただの通りすがりなので、わざわざ全編観てみようとは思わないが、予告編を覗いた限りでは、何となくオフビートふうというか、アンチクライマックスふうというか、けっこう面白そうな感じだった。Netflixの公式サイトの説明によると、「ニール・ヤングと無法者の一行が西部の荒野で気まぐれに興じる突飛な悪ふざけと音楽を通して創造性と命の種をまく。ダリル・ハンナ監督の新感覚ウェスタン」というものらしい。出来を云々する以前に、たぶんニール・ヤングのファン以外は誰も観ない映画ではあるまいか。でも、わしにはなんとなくフィットしそうで、そのへんが我ながらちょっと恐いところではある。 笑210この前、福山市のビッグローズで開催された「ミネラルザワールド in 福山」という展示会にMさんと一緒に行ってきた。主催者がどちらかと言えばジュエリーメインの会社なので、原石標本の店はそれほど出店してないのではないかというこちらの勝手な思い込みに反して、そちらもかなり充実したラインナップだった。全部で55くらいの店が出店していた中で、最初にわしの気を惹きつけたのは「小さな星雲」という店だった。小田原市に実店舗を構える鉱物屋(いしや)さんで、ちょっとふくよかな感じの女性が親切に石の説明をしてくれた。途中で自らに関する四方山話も混じる。どうやら彼女は先日もミュンヘンに買い付けに行ってきたばかりで、今、買ってきた石の整理と値付けで忙しいらしい。ほたみねの店主と同様、買い付けから店舗運営、オンライン商品の発送に至るまで、すべてひとりで切り盛りしているようだ。まあ、でも、この業界はそれが一般的ではあるけどね。いろんなショップを回って数々の美品を拝ませてもらったけど、結局は、「小さな星雲」さんとこの石を2個購入することになった。この店が一番自分好みの石を並べていたからだ。上にあげたのは、ダイアナマリア鉱山のフローライトで、ちょうどこんなのが欲しいと思っていたところだった。ダイアナマリア鉱山というのは、フローライト標本専門の鉱山として有名なあのロジャリー鉱山(2019年閉山)のすぐ横にあるサトクリフ鉱脈にある鉱山で、2017年から掘り始められて、今もなお数々のポケットが操業中である。中でもGreedy Hog Pocket は2023年から採掘が始まったばかりの今が旬の晶洞らしい。店主のNさんはこのポケットのことを「あれもこれも欲しい欲張り豚さんのポケット」と言っておられた。彼女はダイアナマリア鉱山の見学もしたことがあるそうだ。そう言えば、Happy Gift のYさんも、インスタグラムでこの鉱山を見学した時の写真を上げていたなあ。 鉱物屋(いしや)の間ではブームなんだろうか?まあ、現役で操業しているフローライトの鉱山ってあまりないので、いしやさんはみんな行きたがるんだろうな。Greedy Hog Pocket の標本ラベル(裏に詳細が記してある)そして、もうひとつの石がこれ。大分県豊後大野市緒方町にある尾平鉱山、晶洞谷坑の水晶である。俗に「かき揚げ水晶」と呼ばれている。たぶんどこかの業者さんが戯れに言い始めたのが広まったんだろう。それぞれのポイントがばらばらな方向を向き、折り重なるようにしてくっつき合っているその様は、まさにかき揚げ天ぷらに似ている。ネパールのガネーシュヒマール産のクォーツも見応えのあるかき揚げだが、国産でこうした水晶が出るのはこの尾平鉱山くらいだと言われている。本来、この尾平鉱山は蛍石や斧石の産地として知られている。特に淡い色合いの蛍石は絶品で、なかなかお目にかかることすらない。たまたまオンラインで見つけても、速攻で持っていかれる。そもそも国産でクオリティの高い石って、供給量が極端に少ないので、ゲットするのは至難の業かもしれない。まあ、でも、そこそこの標本なら、時々、別々のショップでほぼ同時に上がってくることもある。先日も、ほたみねさんとこで、この尾平鉱山のかき揚げ水晶が相場よりちょっと高い値段で売られていた。本当はそれを買う予定だったのだが、たまたま「小さな星雲」で同種のものを見つけてしまった。しかも、値段はほぼ半額。ラッキーとばかりに飛びついた次第である。やっぱ、展示会場で現物をじっくり見て買うというのが、石ゲットの王道じゃなあ。 笑
2025.11.17
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コウヤボウキ 撮影 by Mさんサンザシの実 2025 この標本はテネシー州のエルムウッド(Elmwood/ニレの木)鉱山で産出されたものです。ここは前回のミネルバ鉱山と同様、蛍石ファンの間では人気の高い産地ではないかと思われます。もともとは亜鉛やゲルマニウムを採掘する鉱山だったのですが、蛍石(フローライト)や方解石(カルサイト)などの美しい標本が出るということで、本来はオマケであるはずのそうした標本用の作業員まで投入されることになったのだそうです。上にあげた石は、この鉱山の売りである三つの鉱物がバランスよく共生したものです。まず母岩の位置に「ルビージャック」と呼ばれている赤褐色の閃亜鉛鉱(スファレライト)。その上に、エッジがシャープな紫色の蛍石が乗っかっています。さらにその上には、「ゴールデンカルサイト」とも呼ばれる飴色の犬牙状方解石がゴージャスに散らばっています。うーん、なかなか見応えのある景色でござんすなあ。フローライトとスファレライト、あるいはフローライトとカルサイトの組み合わせはよく見かけるパターンですが、三つとも揃っているのはけっこう珍しいみたいです。少なくとも、現在ではほとんど流通していません。ただ、目ざといフローライトマニアの人からは、こんなコメントがいただけるかもしれません。エルムウッドにしては、結晶面がつるんとしすぎじゃない?そうなんですよ。エルムウッドと言えば、やっぱりあのデコボコ感がたまらんという人が多いのではないかと思われます。蝕像といって、熱水の侵蝕などで結晶の表面が溶解してできる凹凸がエルムウッド産フローライトの特徴でもあるんですよね。これがあるがために、エッジのラインも歪み、スファレライトのダークな色合いと相まって、なんとなく不気味な印象が醸成されることになる。小野塚氏はその著書(『美しい共生鉱物の図鑑』)の中で、このエルムウッド産のフローライトに触れて、こう述べておられます。「各結晶の姿といい、米国南部という産地といい、どこか、アメリカ・ゴシック小説の雰囲気を感じさせる標本である。」うん、うん、なんとなくわかるような気がする。典型的なエルムウッド産のフローライトって、まるでフォークナーの短編小説みたいな雰囲気を纏っているんですよ。フローライトマニアにとっては、その独特な雰囲気がいいんですよね。そういう観点からすると、上にあげたウチの標本は少しお上品なのかもしれません。でも、逆に、そのエルムウッドらしからぬ点がまた珍しくていいという見方だってあるかもしれませんよね。 笑
2025.11.07
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