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今日は5月の成績発表です。先月は大勝の月でしたが、その勢いは果たして持続する事ができたでしょうか?早速検証してみましょう。買い銘柄ソフトクリエイト(3371) 2005年12月2日後場より 3470円→640円(先月)→640円(17営業日保有 変わらず)全体相場の堅調さに比べると600円半ばでの値固めといった恣意的な動きのせいで、小動きに終始。出来高こそこの銘柄にしては増えてきているものの、同時に信用買い残も増え、値動きの重さが嫌気される状態になっています。先日の決算説明会でもあまり良い話は出てこず、個別要因よりも出遅れ銘柄物色や、バリュー銘柄として買われる事を期待せざるを得ない消極的なポジションに。何か前向きなIRでも出れば、つまり650円水準を突破できるような材料が出れば、他の新興市場銘柄のように2倍・3倍は当たり前の株価になるはずですが・・ソネットエンターテイメント(3789)2006年1月20日より 390000円→231500円(先月)→203500円(17営業日保有 下落率12.1%)ソニーグループ各社はそこまで落ち込んでいないのですが、何故か同社に限って上値の重い展開が続いています。今後の見通しは5/4のブログで示した通り、業績的にも申し分が無いはずですが、不人気状態が続いています。今まで新興市場と連動性が強く、新興市場が高いとつれ高していたのですが。いつもの上場株式のみで評価した一株当たりの株価も33.8万円と圧倒的な割安を示しています。ここまで売られる原因は株価の需給要因位しか考えられないのですが、20万円前後の水準は絶対的な買い水準と思われます。ソフトバンク(9984)2007年10月5日より 2400円→1717円(先月)→1735円(17営業日保有 上昇率1.0%)先月は決算発表後の派手な値動きがあったためパフォーマンスも良かったですが、今月はその反動もあって横ばい。テクニカル的にはその分落ち着きを取り戻して次なる大幅高に備える状況。特筆すべきは月足で見るMACDが約3年ぶりのゴールデンクロス。今度はここから3年程度上昇トレンドに乗ってくると見て良いでしょう。メディカルシステムネットワーク(4350)2007年10月15日より 117000円→100000円(先月)→120100円(17営業日保有 上昇率20.1%)決算、分割、実質増配を受けてから強い動き。その後は12万円を挟む攻防になりました。高値圏で高止まりしながら横ばい推移を続けているのは、過熱感を抑え次なる上昇波動の風を待つ良い調整。為替や不況に影響されにくい薬品関連はディフェンシブ株人気の高まりと共に再人気化する可能性があります。ダイハツ(7262)2008年3月25日より 1141円→920円(先月)→921円(17営業日保有 上昇率0.1%)GMも私の見込みとは異なって破産法申請の色が強まってきました。それでも既に株価には織り込み済みの内容になっており、今更アメリカ株も日本株も動揺するような動きには至っていません。国内の自動車はホンダ(7267)インサイトに続いてトヨタ(7203)プリウスの増産報道に見られるように、ハイブリッド中心ですが少しずつ回復の動きが見えてきています。軽を含めた小型車も環境にも財布にも優しく引き続き順調に売れています。これらも減税対象にすべきと思うのですが。みずほFG(8411)2008年4月15日より (1000分割考慮)433円→207円(先月)→228円(17営業日保有 上昇率10.1%)同社の増資の思惑も最終的には6000億円という数字で妥結。今月のアク抜け感に繋がりました。ただそれでも200円前半をウロウロしており、全体相場を牽引するような力強さは見られません。これら金融機関が大きく上昇してくるような相場にならないと、日経平均がかつてのような水準に戻る事は夢の又夢でしょう。テクニカル的には週足はまだまだといったところですが、75日線がようやく上昇に転じてきており、少しずつ底堅さが見えてくる形になると思われます。SEH&I(9478)2008年5月28日より 13000円→8290円(先月)→9500円(17営業日保有 上昇率14.6%)昨年同様、決算発表から動意付き始めた格好に。株価はみるみる上昇し年初来高値更新。少しずつ注目を集めてきています。昨年のこの時期はやはり自社株買いの発表と共に一気にほぼ倍化した経緯があり、この辺り強く意識される展開になると思われます。また週足では52週線突破となっており、次は1万円を超えたら節が無く、一気に高見を目指せそうです。まだまだ初動の段階。ITバブル期には分割考慮後で50万円もあった株ですから、上値余地は相当大きいでしょう。日本リテールファンド(8953) 8月31日より 450000円→361000円(先月)→436000円(17営業日保有 上昇率20.8%)昨日は突然大幅高を見せました。27日とほぼ同じ出来高である事から、ここで売った筋の買い戻しとドレッシング買いの影響かと思われます。ただ昨日引け後にジョイントコーポ(8874)が会社更生法を発表。3月危機の際には多くの不動産銘柄が潰れましたが、久しぶりの出来事。同社はマンションディベロッパーでしたから、オフィス賃貸を中心とする同ファンドには直接的には影響は無さそうですが、不動産銘柄がまた売られるきっかけにはなりそうです。PTSでは新興不動産銘柄中心に売られています。コニカミノルタ(4902)2月5日より 785円→810円(先月)→991円(17営業日保有 上昇率22.3%)金曜は一気に上昇を見せて高値998円まで。お陰でほぼ目標株価達成となったため、来週月曜の寄り付きで売却とします(来月は保有日数はほぼ0となるため、来月の成績には影響させないものとします)。液晶フィルムの回復期待により値を戻してきたものの、週足では52週線が上から接近してきており、一先ず1000円という目標達成感も出てくる水準です。この辺りでのもみ合いをこなした後に、再度ポートフォリオ入れも考慮したいと思います。ケア21(2373)5月17日より 45000円→55400円(10営業日保有 上昇率23.1%)ポートフォリオ入れからは新興市場高の波にも乗ってグングン値を飛ばし、堅調な株価推移を見せています。ボリンジャーバンド+2σも突破し、ちょっと勢いがあり過ぎるため一旦の調整はやむを得ないかも知れませんが、5日線を支持線に順調な上昇トレンド。目標株価まではまだまだありますから、腰を据えて臨みたいところ。ダイセル化学(4202)5月19日より 520円→512円(8営業日保有 下落率1.5%)こちらは逆にポートフォリオ入れのタイミングが少し悪かった銘柄。それでも下値では買いが入り、500円という株価水準は維持。信用取引の状況もまだまだ売り長で、一旦今の水準から上放れるような動きになれば、売り方の買い戻しを中心として動意付く可能性は十分にあります。幼児活動研究会(2152)5月24日より 1390円→1689円(5営業日保有 上昇率21.5%)長期保有銘柄としてポートフォリオ入れしたつもりでしたが、グングン値を飛ばして昨日は突然のストップ高。この辺りちょっと過熱感を否定できませんので一旦調整が入る可能性もあると思いますが、それでも元々長期投資銘柄として認識していますから、こちらも腰を据えて見ていきたいところ。低流動性な点に注意ですが、人気化すれば自ずと流動性は高まります。以上の結果から、1営業日当たりの騰落率を計算すると結果0.53(%/営業日)という結果が出ました。計算式は各銘柄の保有営業日日数√騰落率を合計し、出された数字を銘柄数の合計12で割り、平均値を算出します。つまり全ての銘柄に同額投資したとして、一営業日当たりの平均上昇率を導き出し、そこから一営業日当たりのポートフォリオの平均上昇率を出すわけです。しかし今月も短期で上昇した銘柄が多かったため、保守的に全ての銘柄を最大日数17日で見積もる事にしました。ちなみに従来通りに算出すると0.83%となるはずでした。ちなみにその間日経平均 5/1終値8977円→9522円(17営業日 上昇率6.1%) 0.35(%/営業日) TOPIX 5/1終値846→897(17営業日 上昇率6.0%) 0.34(%/営業日)今月も保守的に見積もった上でベンチマークに勝利。やはり個人投資家のリスク許容度が戻ってきた中で新興市場が高くなった事が、新興市場中心のポートフォリオの勝因と言えるでしょう。そしてKA指数の発表です。KA指数とは、ブログで初めて銘柄を推奨した2005年8月23日の寄り付き前を100として、今は何ポイントになったかということです。KA指数280.4ポイントとなりました。2ヶ月連続で過去最高をマーク。なんだかんだで順調に資産は増え続けています。当ブログの基本方針である「無理な短期トレードによらずとも、ザラ場が見れないサラリーマンでもできる投資法」によって、年率30%以上のリターンを得られている計算になります。派手さを求めなければ、株価ボードに一日中画面に張り付いていなくても、十分に資産は増やせるのです。さて気になる6月の展望ですが、前半は「買い」継続ながらも、1万円達成後は株価は少しずつ弱含むのではないかと見ています。5月は豚インフル、GM、北朝鮮と様々な弱気材料があったにも関わらず上昇を続けた事は、相場の強さ・底堅さを示すに十分なものだったと思います。日経平均月足3ヶ月連続の陽線は、相場の回復を鮮明に示すものになっているでしょう。残念ながら1万円回復は5月中には実現しませんでしたが、6月もメジャーSQまでは比較的強い動きが続くのではないかと見ています。ドレッシング買いの影響とは言うものの、昨日5月最後の取引では高値引けで年初来高値を更新でき、テクニカル的にも9500円という上値の重いゾーンを突破して、先高感のの高まる形となっています。ただメジャーSQ通過後はあまり期待できるような動きにならなそうです。恐慌後の景気回復期待によるリバウンド相場は、そろそろ終わりを告げると見ています。雇用統計や消費者物価指数といった各種の統計は景気回復感を感じさせるような目新しさを失い、徐々にリアルな不況に対する失望感が高まってくるものと思われます。その代わり、別の市場は熱を帯びそうです。現在商品市況に投資マネーが流入し、CRB指数が半年ぶりの高値を付けていると話題になっていますが、金・原油といったところに人気が集まっています。また新興国や、日本では新興市場の株高も人気化を示しています。私は大型株市場の今後は急落という場面までは想定しないものの、夏の終わりにかけて日本では解散総選挙も睨みつつ、ゆっくりと値を下げてダレる展開を想定しています。そして本格回復は秋口以降と見ています。そういう相場の時に資金はリスク許容度の高まりを確保したまま、別の行き先を求めます。それが最近の商品市況や新興国や新興市場への資金流入に繋がっているのではないでしょうか。そしてその動きはもうしばらく持続すると見ています。※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。
2009年05月30日
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うちの嫁が日本一優柔不断な嫁であるというのは以前からブログでお伝えしている通りですが(昨年4/20ブログ参照)、勿論それは簡単に直るものではないため、今でも変わりありません┐( ̄ヘ ̄)┌先日も四回もニトリに通った挙げ句、迷いに迷った末に買ったフライパンは、結局家に持ち帰ってみると気に入らなかったみたいで、一度も使われないまま押入行きとなりました(・・;)私の人生の教訓に「迷ったものは必要無いもの」という教訓があります。買おうか買うまいか悩むのは、それは実際には大して必要が無いから迷うわけです。本当に必要ならば即決なはずですから。案外これは全国の優柔不断な人に対しても有効な教訓かも知れないので、是非本日は覚えて帰ってください(;^_^Aところで話は変わりまして、嫁は「ホウキも欲しい」と言い出しました。今使っているホウキはイマイチ気に入らないのだとのこと。ただこだわりの強い嫁はニトリにあるような普通のホウキではなく「シュロホウキが欲しい」と言い出したのです。ん?シュロホウキって何ぞや??私は今までそんな単語耳にした事がありませんでしたが、嫁曰く「ホウキの中でかなりの高級品で、1万円程するもの」とのことでした(××)げげっ、ホウキにそんな高いものがあるんかいな!早速手元のiPhoneで検索してみると・・・あった、ありましたよシュロホウキ。漢字で書くと「棕櫚箒」とのことですが、棕櫚というヤシ科の植物があって、その繊維で作られた箒なのだとのこと。和歌山の方で伝統工芸品として扱われているらしく、単なるホウキではなく、一つの芸術作品としても重宝されている物のようです。↓棕櫚箒職人の店の一つhttp://www.shurohouki.com/げげっ、ここの箒に至っては値段すら書いて無いじゃん!(××)時価ってことかいな!?果たして本当に1万円程度で済むのかどうか、一抹の不安がよぎりました。(つづく)さて、一抹の不安がよぎる日経平均は本日続伸。前日のNYダウは大幅安。5年もの米国債の入札は札割れもせずに需要も多く順調に消化されたものの、今後も大幅な増発が続くとの見通しから金利が急上昇。その悪い金利上昇を受けて株式市場は急降下。合わせてGMの破産法申請の可能性が高まった事も市場心理を冷やしました。それを受けた日経平均は軟調スタート。しかし為替が一気に円安に振れると次第に輸出関連株を中心に値を戻す動き。みるみる値を戻して後場には明確にプラ転。ただ9500円を前に上値も重く、引けにかけては値を落としました。投資判断は「買い」。本日の動きは非常に健闘したと言えるでしょう。テクニカル的には200日移動平均線を超えてきており堅調ムード。明日は期末のドレッシング買いが期待できるため、5月最後の営業日に年初来高値を更新してくる可能性は極めて大きいと見ています。9500円という節目の重さによってマゴマゴしていますが、ここを越えてくると次はいよいよ1万円を目指す動きになりそうです。薄商いなのも今週いっぱいか。新興市場は「強気の買い」。本日も3指数共に上昇。ここ最近の動きはかなり強いものとなってきました。マザーズ・ヘラクレス指数の連日の年初来高値更新はもうお約束になってきましたが、日経JASDAQ平均の方もいよいよ視野に入ってきました。投資主体別売買動向を見てもわかるように外国人投資家よりも個人投資家の買いに勢いが付いていて、今の市場では個人投資家がメインプレーヤーとなっている事が明らかになっています。投資家の新興市場に対するマインドも「懐疑」から「持たざるリスク」に傾きつつあり、否が応でも新興市場に注目せざるを得ない環境が出来つつあります。ソフトバンク(9984)は反落。昨日はモルガンによる目標株価の引き上げが材料視され1800円回復の場面もあったものの、本日は反動安で日経平均を押し下げる動き。短期的には引き続き上値の重い展開が予想されますが、週足で見ると来週にも52週線を13週線がゴールデンクロスする流れになっており、上昇トレンドに疑念の余地はありません。メディカルシステムネットワーク(4350)は反落。ここ最近は高値圏でのもみ合いとなっています。ただこのもみ合いは非常に重要な意味を持ち合わせており、25日線の上昇を待って上放れるエネルギーを蓄えている段階です。13万円を超えてくれば2部上場以来の高値水準となり、そうなれば高値更新という宣伝効果によって投資家の注目度も増してくるものと思われます。ダイハツ(7262)は反発。本日の自動車関連株はGM問題よりも為替の円安を好感した格好に。既にクライスラーの破綻によって今更ムードもあって、GMの破綻は随分織り込まれているような形です。週足では一目均衡表の雲に入り込んでいて、900円を挟んだところから大きな下押しはなさそうです。ケア21(2373)は続伸。昨日は新興市場高にも乗ってストップ高。ポートフォリオ入れ以後快調に値を飛ばしています。引き続き特段過熱感も見られない出来高で、まだまだ上昇の余地はあると思われます。最近仕事が半端なく忙しくて、全般的にあまり力のこもったコメントが書けなくて申し訳なく思います。ただ次回は5月の成績発表となります。頑張って書く予定なので、ご期待ください。以下ポートフォリオの動きです。買い銘柄ソフトクリエイト(3371) 2005年12月2日より 3470円→638円 目標6000円ソネットエンターテインメント(3789) 2006年1月20日より 390000円→205700円 目標75万円ソフトバンク(9984) 2007年10月5日より 2400円→1760円 目標3000円メディカルシステムネットワーク(4350) 2007年10月15日より 117000円→120100円 目標20万円ダイハツ(7262) 2008年3月25日より 1141円→915円 目標1500円みずほFG(8411) 2008年4月15日より 433円→231円 目標700円 (1000株単元変更考慮)SEH&I(9478) 5月28日より 13000円→9150円 目標2万円日本リテールファンド(8953) 8月31日より 450000円→396000円 目標55万円コニカミノルタHD(4902) 2月5日より 785円→927円 目標1000円ケア21(2737) 5月17日より 45000円→55600円 目標10万円ダイセル化学(4202) 5月19日より 520円→505円 目標600円幼児活動研究会(2152) 5月24日より 1390円→1489円 目標2000円※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。
2009年05月28日
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実は「七分袖」という単語を私は随分と長いこと知りませんでした。多分初めて知ったのは二十歳を過ぎてからのことでしょうか。ダウンタウンの松ちゃん(祝!ご結婚!!)がトークで「七分袖」という単語を使った時に、初めて「あー、そんな単語あるんだなー」と知ったのでした(;^_^Aそんな人生にほとんど接点の無かった七分袖ですが、昨年の秋にアメ横で服を選んでいた時のこと。私の行きつけの服屋で「あー、これ良いなー」と思った服を購入。試着もせずに選ぶのはいつものことでしたが、家に帰ってきて開いてビックリ(××)うわっ、これ七分袖じゃん!本当はこれから寒い冬を迎えるにあたって長袖の服を買ったつもりが、なんと七分袖だったのです。七分袖ってかなり着る時期が限定され、そして応用の利かない存在だと思いませんか?長袖だったら暑くなってきたら腕をまくれば良いし、半袖だったら寒くなった時に上に何か羽織れば良い。しかし七分袖は?どうしたら良いの?┐( ̄ヘ ̄)┌そんなわけで七分袖は「暖かい時期」に「しかし夜とか少し肌寒い」というような気候にしかフィットしないのです。つまり時期的には4月から6月の3ヶ月程度。この時期を逃すと来年まで着れません。なので去年の秋に購入した七分袖は今年の春にようやくお披露目となりました。そして元を取るために現在着倒しております\(*`∧´)/「あれ?先週もそれ着てなかったっけ?」と言われてもお構いなし。とにかく元を取らないといけないのですから。さて、元を取りたい日経平均は本日反落。NY市場がお休みの間にお隣北朝鮮ではまた悪さをする輩が居て、地政学リスクが取り沙汰される動きにも。無視しようとすると目立とうとするし、全く困ったものです。ただ日本のマーケットは「またか」感が強く、今更円安にも向かいません。特に昨日の地下核実験ですらほとんど影響を受けなかったところは、相当な強さ(耐久力)を感じました。ただ本日の近距離ミサイル発射は海外市場がお休みで手がかり難のところに売りのきっかけとなった模様。とは言っても大したものでもありませんでしたが。投資判断は「買い」。薄商いの中で買い材料に乏しく、底堅さは感じるものの、かと言って上昇の勢いは感じません。テクニカル的には200日線が重石に見られており、ややけだるさの感じるチャートとなっています。本日発表の信用残高でも買い残が増えており、株の先高感を感じる投資家が増えている証左となっている一方で、需給面での重石になっている点を否定できません。新興市場は「強気の買い」。本日も3指数共に堅調。マザーズ・ヘラクレス両指数は共に年初来高値を更新し、1部市場と勢いの違いを見せつけています。日本通信(9424)が3月から株価4倍という超強気チャートになっており、1:5の株式分割を行うなんて一体何年前の新興市場の光景か、と思ってしまいます。前回から指摘しているように「為替感応度の低さ」「値動きの軽さ」「出遅れ感」といったテーマ性に乗って、新興市場全体はこれから数ヶ月は圧倒的に旬な時代がやってくると思われます。ソフトクリエイト(3371)は続伸。昨日から底打ち反転の動きが出てきています。先週末にストックオプションの発行を発表。4月の株価650円固定の動きは、この辺りの力が働いたものと発覚しましたが、既存株主にとっては将来の希薄化懸念に繋がる事もあって残念な話。ただストックオプションが付与されれば当然役員等にも株高へのインセンティブが働く事になるため、一概に悪いことであるとも思いません。逆に株主重視の姿勢も期待できます。差し当たりこの辺りの楔が取れたこともあって、本日は1ヶ月ぶりの650円超え。新興市場株高の動きに乗れば、この株も4倍5倍は十分有り得ると思います。ダイハツ(7262)は続落。本日は円高や相場安に加えてモルガンの目標株価引き下げも悪材料視される格好に。上昇する短期線(13週・26日)と下降する長期線(52週)とのせめぎ合いの中で、方向感に乏しい動きとなっています。それでも最近の株価推移はトヨタ(7203)やホンダ(7267)と言った「少し前までの勝ち組自動車会社」が25日線を割って軟調気味なのに比べると、底堅い動きとも言えます。ところで今自動車業界はプリウスVSインサイトという図式で話題をさらっていますが、海外で小型車が注目を集めている事により、今まで以上に小型車(軽を含む)に強い会社が強くなっていくと思っています。恐らく今後一年間でスズキ(7269)の株価とトヨタの株価は逆転するでしょう。あくまで株価であって時価総額ではないというところに誤解の無いようお願いしたいのですが、トヨタ売り・スズキ買いの裁定取引が機関投資家の中で起き、300円という辺りが心理的目標値となり、将来的にはクロスするのはではないかと予想します。一応一年後の証拠としてここに記しておきます。みずほFG(8411)は続伸。昨日はドイツ証券による投資判断引き下げがありましたが、ものともせず。ただ本日発表の信用倍率は2倍超えとなってきており、徐々に上値の重石要因に。残念ながらもう少し明確に景気回復が意識されてこないと、金融株買いには繋がらないのかも知れません。ケア21(2373)も続伸。本日は大きな陽線を引いて5万円に接近する場面も。特に本日は15日に一時ストップ高を付けた水準を上回って引けた部分に大きな意味があります。15日に出来たストップ高水準(48000円)でのしこりが上値重石要因から下値支え要因に切り替わり、今後の大きな橋頭堡となりそう。出来高が少なく上昇している部分も過熱感を伴わずに自然な上昇と言え、5万円突破は時間の問題。昨日の寄り付きよりポートフォリオ入れとなった幼児活動研究会(2152)も続伸。昨日は随分高いところで寄り付いてしまい、お陰で高いところからポートフォリオ入れとなってしまったのですが、それでも本日も堅調推移。この銘柄にしては出来ている方です。週足で見ると13・26・52週線それぞれが上向いてきており、トレンドは明らかに上向き。それでいて2000円までの価格帯出来高は極めて薄く、欲しくても買い辛いという状況を作り出しています。後は注目が集まれば一気に値が飛ぶのですが、この辺り元々長期投資という事でポートフォリオ入れしたので気長に待ちましょう。気長に。以下ポートフォリオの動きです。買い銘柄ソフトクリエイト(3371) 2005年12月2日より 3470円→645円 目標6000円ソネットエンターテインメント(3789) 2006年1月20日より 390000円→210100円 目標75万円ソフトバンク(9984) 2007年10月5日より 2400円→1787円 目標3000円メディカルシステムネットワーク(4350) 2007年10月15日より 117000円→122800円 目標20万円ダイハツ(7262) 2008年3月25日より 1141円→908円 目標1500円みずほFG(8411) 2008年4月15日より 433円→229円 目標700円 (1000株単元変更考慮)SEH&I(9478) 5月28日より 13000円→9000円 目標2万円日本リテールファンド(8953) 8月31日より 450000円→410000円 目標55万円コニカミノルタHD(4902) 2月5日より 785円→897円 目標1000円ケア21(2737) 5月17日より 45000円→49200円 目標10万円ダイセル化学(4202) 5月19日より 520円→511円 目標600円幼児活動研究会(2152) 5月24日より 1390円→1421円 目標2000円※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。
2009年05月26日
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ずんだいちご大福を食べ損ねた我々は、ガッカリ感もピークに大人しく帰路に着く事にしました。まだお昼も食べていなかったので、どこかで食べて帰ろうと。そんな帰り道の国道で「元祖塩天丼」という看板が目に留まった我々。おー、天丼良いねー、天丼(^^)しかも「元祖」だなんて謳ってるってことは余程自信があるのかな?我々はそこの店に狙いを付けました。↓元祖塩天丼の川なべ紹介HPhttp://gourmet.gyao.jp/0004003297/店に入るといきなり化け物のお出迎え(××)ギャー!!何故か扉を開けたところに巨大なたぬきの信楽焼が。上記HPにも写真が出ていますが、何か可愛くない・・・というか、ちょっと不気味な口元をしています(-。-;)お前達を食ってやるぞー、みたいな( ̄Д ̄;;それ以外にも店内には多数のたぬきの信楽焼(普通サイズ、小さいサイズ)が置かれていました。また店の箸にもたぬきの絵と信楽狸の八相縁喜というものが書かれていました。どっだけタヌキ好きやねん(-。-;)何か店のコンセプトと関係があるんかいな?↓信楽狸の八相縁喜とはhttp://www.makoto-ya.com/tanuki/tanuki.htmメニューを見て私は噂の(?)塩天丼を注文。嫁は何やら別のものを注文しようとしています。「このメニューにある(うー麺)って何?(・・;)」「うーん、何だろう?とにかく頼んでみたら?(・・;)」そんなわけで嫁は勇気を振り絞って、謎の「うー麺」なるものを注文。数分後運ばれて来たものは・・・説明しよう。うー麺とは麺はうどんで、汁はラーメンという今までありそうでなかった合体技の麺類なのである。その気になるお味は・・・お、なかなかいけるじゃん(^^)いろもんっぽい雰囲気の商品でしたが、個人的にはアリやなーと思う味でした。そして気になる塩天丼はというと、これもまた美味しい!(^^)タレの代わりにゴマ塩がかかっている天丼ですが、あっさりした塩味がエビの美味しさを引き立てます。天丼のタレがくどすぎて胃にもたれるという心配はありません。サクサクしていて美味しくいただけましたよ(^^)そんなこんなで主目的の達成できなかった今回の休日でしたが、まあ最後は満足のいく形で締まることができました。終わり良ければ全て由とはよく言ったものでした。(完)さて、終わり良ければ全て由な日経平均は金曜続落。前日のNYダウはイギリスの格付けが引き下げられ、金融不安を誘発するのではとの観測から大幅下落。ドル売りに繋がる動きとなりました。それを受けた日経平均も朝方から売りが先行。為替も一時93円を付けて、更なる円高が嫌気される格好に。ただ前日も下げていた事から下値では売られ過ぎとみた投資家の買いが入り比較的底堅く、多少値を戻して引けました。投資判断は「買い」。上昇時に上値の目処となった9000円という水準を抜けた今となっては逆に下値を支える要因となっています。週明けのNY市場がお休みという事で様子見ムードが強い一日でしたが、出来高20億株程度では支持線の方が有効に作用するレベルでしょう。ここを下抜けるには更なる新規の悪材料が必要のようです。金曜のNYダウは連休を控えてやはり様子見ムードが漂い、値動きは小幅に止まりました。NYダウのチャートを見ると3/23の大幅高を見せたところから下値を切り上げて上昇してきていましたが、以後の下値を結んだ下値抵抗ラインを木曜の下落でやや下回ってしまいました。この辺り先行きに少し不安なものが見え始めてきています。S&P500の方も930ポイントの壁を越えられずに下落を見せる形になっており、アメリカ相場の復活もやや一服感が見えています。最近の日本株は海外市況の好調に引っ張られてきていた印象は否めません。アメリカと中国株を筆頭にした新興国株高が両輪となって、日経平均を9000円という水準にまで戻してくれました。中国株の方は高値圏を維持しておりまだそこまで落ち込んでいませんが、鉄鋼の粗鋼を制限する動きが出始める等、やや一服感が出始めています。アメリカの方も一旦息切れという感じを見せそうです。そうなってくると日本だけの力でどこまで上昇できるかは少し心細いところです。一応為替の円高を受けて、海外投資家は日本株に投資し易い環境が整ってきています。海外機関投資家のポジションも、だいぶ日本株のウェイトが多くなってきたことでしょう。色々懐疑的な部分も大きいですが、先日のムーディーズの日本国債投資判断引き上げも買い安心感に繋がっているものと思われます。日経平均はGW後にドカンと上げた後、ダラダラ下がっている印象がありますが、意外に先週は週足で陽線を維持しました。月足で見ても陽線を維持しており、今週は週末にドレッシング買いも期待できるため、先週よりはマシな値動きをすると思います。ただ私が以前言っていた5月1万円説は残念ながら残り一週間でやや絶望的な感じになっています。本当はここまでダラダラする必要もなかったのですが、豚インフルという余計な騒動に小売業がやられてしまったのは泣きっ面に蜂というところでした。新興市場は「強気の買い」。金曜は3指数共に堅調。前回も書いたようにこの状況下意外に強い新興市場の動きを受けて、また為替の円高傾向を受けて、内需・ディフェンシブ性の強い新興市場銘柄が買われる動きになってきました。特にマザーズ・ヘラクレス両指数は年初来高値をまた更新してきており、強さが目立ってきています。何より個人投資家のリスク許容度の高まり、そして来期業績見通しの大幅回復の目立つ銘柄が増えてきて、値動きの軽さから短期資金を呼び込んでいるところが一番の宣伝効果になっていると思われます。ソフトバンク(9984)は続落。このところ株価の需給面での重さが続いており、少しずつ値を下げる格好に。テクニカル的には週足の一目均衡表の雲上限が下値支持線になりそうですが、それは現在の水準よりも50円程度下に位置しており、今週ももう少し下押す場面がありそう。ただディフェンシブ性のある銘柄として、下値には買いも入ってくるものと思われます。間もなく200日線も上向き始める事から、上昇トレンドに陰りはありません。ダイハツ(7262)は続伸。自動車関連銘柄が円高で値を下げる中、ジワジワと逆行高の動きが続いています。この辺りインドが好調で黒字決算を出したスズキ(7269)と同様の小型車ならではの強みが生かされています。信用倍率で見る需給面も引き続き圧倒的な売り長。週足では52週線が上値を抑えてきそうですが、一目均衡表の雲には自然に入り込む形となりそうで、一旦このゾーンに入ってしまえば当面株価は今の水準を維持した動きになるかと思います。SEH&I(9478)は大幅続伸。引き続き先日発表した来期見通しV字回復を好感する買いが入ってくる格好に。動きとしては大反転相場の初動のようで、月曜には1000株以上の出来高が期待されます。やはり「去年の今頃」を意識する人も多いみたいで、そのイメージが焼き付いている投資家を呼び水に、低流動性の中で大幅高連発も期待できます。まずは52週線と一目均衡表の雲下限が位置する9500円突破が目標。さて、本日はまた一銘柄買いポートフォリオ入れしたい銘柄があります。幼児活動研究会(2152)です。この随分変わった社名の通り幼児を対象にしたビジネス活動を展開している会社ですが、設立は1972年と古いのに、丁度2年前にヘラクレス市場に上場したばかりの会社です。幼稚園・保育園の体育指導をメインに経営コンサルも行っています。少子化と言われて久しい日本の人口構造ですが、それ故逆に子供に費やす費用は増えてきており、親の期待を反映する格好となっています。業績は上場以前からほぼ着実に利益を積み上げてきており、前期実績も最終利益こそ各社お約束の投資有価証券売却損などの計上により前期比大幅な落ち込みとなったものの、それ以外は増収増益となっています。来期見通しは増収減益見通しを示しているものの、最終利益は増益見通し。このご時世で保守的に見積もっている部分もあり、過度に心配する必要はなさそうな程度のものです。株価の推移は他の新興市場銘柄同様、上場来ほぼ一貫して下落が続いていましたが、昨年11月の安値水準を底に反転上昇の機運。週足では52週線も遂に上向き始め、下値切り上げ上昇相場の流れが見え始めています。この銘柄の弱点は流動性の低さでしょう。知名度が無いために出来高が0の日も度々散見されます。この辺り長期的に保有すると割り切って、長い目で見ていく必要がありそうです。丁度メディカルシステム(4350)と同じような感覚でしょうか。ですから当ブログでのフォローもあまり多くなく、放置の状態が続きそうです。ただ個人的にはこれから新興市場銘柄が人気化していく上で、少しずつ流動性が向上する事により、多少は緩和できる弱点であると見ています。また逆に流動性の低さが値動きの軽さに結びついて、人気化のきっかけに繋がるかも知れません。目標株価は2000円。明日の寄り付きからポートフォリオ入れとし、長い目で見ていきたいと思います。以下ポートフォリオの動きです。買い銘柄ソフトクリエイト(3371) 2005年12月2日より 3470円→622円 目標6000円ソネットエンターテインメント(3789) 2006年1月20日より 390000円→212500円 目標75万円ソフトバンク(9984) 2007年10月5日より 2400円→1706円 目標3000円メディカルシステムネットワーク(4350) 2007年10月15日より 117000円→123000円 目標20万円ダイハツ(7262) 2008年3月25日より 1141円→932円 目標1500円みずほFG(8411) 2008年4月15日より 433円→225円 目標700円 (1000株単元変更考慮)SEH&I(9478) 5月28日より 13000円→8990円 目標2万円日本リテールファンド(8953) 8月31日より 450000円→407000円 目標55万円コニカミノルタHD(4902) 2月5日より 785円→903円 目標1000円ケア21(2737) 5月17日より 45000円→46200円 目標10万円ダイセル化学(4202) 5月19日より 520円→497円 目標600円※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。
2009年05月24日
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その他四季彩館には様々なハイテクを駆使した装置がたくさんあって、これでもかこれでもかという位にチューリップについて知識をひけらかしてきます。それらの弾幕をかいくぐって、ようやく我々は館から脱出することができました(;^_^A多分ここまでチューリップについて深く追求した施設は世界のどこにも無いのではないでしょうか。小中学生ならば、ここに来れば夏休みの自由研究は一つ完成させられます。それはともかくとして、正直無駄にお金のかかった印象を受けるハイテク設備の数々に、これを維持するのは市政を圧迫して大変なのではないかと思いました(-。-;)子供受けは良いでしょうけどね。そんな野暮な感想はさておいて、お腹が空いてきた我々。実は砺波からもう少し行った石動(読めますか?「いするぎ」と読みます)に「ずんだいちご大福」を売る店があると聞いていました。実は今回砺波までやってきたもう一つの動機は、コレをゲットする事でした。あの和スイーツの最高峰「ずんだ」と、甘みと酸味のバランスが絶妙の「いちご大福」が遂に夢のドッキングを実現したのです。これが不味いわけがない!是非とも食さねば!!↓ずんだいちご大福を提供する「はとや」の案内HPhttp://www.shokokai.or.jp/16/1620910006/index.htmところがもらったパンフレットには「5月上旬までの期間限定」と書いてありました。でも当日は5/10ですから、ギリギリ5月上旬と言えます。ただ行って無かったら、がっかり感が半端ありません。よし、ここは事前に電話してみよまい!「プルルル・・・プルルル・・・ガチャ、はい、はとやです」「あのー、ずんだいちご大福というのを聞いたんですが・・・」「申し訳ございません。あれはもう終わってしまいまして・・・」チューリップフェアに見捨てられた我々は、ずんだいちご大福にも見放されたのでした(T△T)あーあ、また来年か・・・(つづく)さて、見放されたくない日経平均は本日反落。前日のNYダウは寄り付きこそ堅調にスタートしたものの、FRBによる景気減速見通しを嫌気して急反落。一時直近高値を付けましたが、利食い売りに押される展開となりました。それを受けた日経平均は朝方から売りが優勢に。為替の円高傾向や新興国の軟調展開も足かせになって、出来高も膨らまず。だからと言って一方的に売り込まれる事もないという方向感に乏しい状況のまま、本日の取引を終えました。投資判断は「買い」。テクニカル的にはまだトレンドは上向きで、心配には及ばない水準です。むしろ為替が95円を割っているのに高止まりしているところが好印象で、外国人の買いも入りやすい水準を形成しています。外部環境も一時期ほどは良いとは言えないものの、NYダウは先述したように直近高値を一時的とはいえ更新してきました。まだまだ強気で攻めれる水準だと思います。ただ一方でアメリカの金融株にはまだまだ不安が残る状況である事も確かです。ストレステストの結果が公表されてから落ち着いた値動きを見せ、公的資金返済を申し出る金融機関も続々と出てきました。それでも実際に金融機関の資産価値を適正に見積もれたかと言うと、やはり懐疑的な部分があると言わざるを得ないでしょう。そもそも「適正」というのも、その評価する市場環境によって大きく変わってくる流動的なものです。先日のムーディーズによる日本国債格上げがこんな時期に行われたのも恣意的な部分(格上げにより日本国債を保有する金融機関の援護射撃or為替の円高ドル安誘導とまで考えるのは考え過ぎか?)が感じられ、「評価」を主体者が市場を操作する危うさも、一方で警戒しておかねばならない事実でしょう。そもそも今回の金融危機の発端も、サブプライムローンのリスクが実際より低いと見積もられたある種の「評価」の操作にありましたし。結局我々はその「評価」を自分自身で「評価」する事によって、将来を見通さねばならないのですが。新興市場は「強気の買い」。本日は日経JASDAQ平均のみマイナス。ただ実はマザーズ指数以外は直近高値を更新しており、総合的には強さの見られた一日でした。特に値動きの軽い銘柄には引き続き買いが持続する格好で、指数の押し上げ要因となっています。為替の円高傾向も内需銘柄の多い新興市場には追い風に。ソフトクリエイト(3371)は続落。ただここにきて豚インフル感染拡大による巣ごもり消費が市場のキーワードとして再浮上。セブン&アイ・ホールディングス(3382)もネットスーパーの利用が増えていると言っています。特に関西地区の百貨店は先週土日で通常の5割減という壊滅的な打撃を受けており、消費不振が懸念されています。あまり歓迎できないかも知れませんが、ECサイトを提供する同社にとっては一つの追い風になるかも知れません。丁度関西支店もありますし、そして遂に東京でも発生しましたし。一方正直この辺りは一過性の要因で、慣れる事によってすぐにでも消費者は元の消費行動に戻るでしょう。ただネットで初めて品物を購入するための垣根は高く、皆さんも感じている思いますが、最初に利用するまでの「ふんぎり」や「きっかけ」作りが難しいのです。最初は「本当に期待通りの商品が届くのか」「決済方法が不安だ」とハードルが高いのが常です。それをクリアすると、その利便性が浸透して、二度目・三度目の利用に繋がるのです。そういう意味では、今回のイベントが一過性だったとしても、長期的にはECサイト構築を考える企業が増えてきて、今以上に盛り上がってくるジャンルだと思われます。SEH&I(9478)は反発。前日に決算を発表。前期実績は11日に公表したものに沿った内容でしたが、今期見通しは利益ベースでそれぞれ倍近く増加するV字回復を示しています。正直会社の見通しは少々楽観に過ぎるかなと思いますが、それでも現在の株価は前期実績PBRを用いても1/3程度の水準にあり、圧倒的な割安感を見せつけています。同社はITを中心として様々なジャンルの業態を傘下に持っていますが、例えばネットカフェは雇用低迷の連想、アフィリエイトは不景気時代の副業として、IT教育は不景気時代の教育研修の最右翼・・・と、現在の不景気をキーワードとすると、ネガティブながら非常にテーマ性を持ち合わせているとも言えます。コニカミノルタHD(4902)は続伸。昨日はクレディスイスによる目標株価引き上げもあって堅調推移。その流れを本日も受け継いでいるというところのようです。950円手前で上値の重い展開が続いていますが、下値支持線の上昇によりトレンドは固まってきていると言えそうです。昨日よりポートフォリオ入れとなったダイセル化学(4202)は反落。昨日は寄り付きから高く始まってしまって、やや勿体ないポートフォリオ入れとなりました。そのお陰でチャート形状は気持ちの悪い(あまり良い形ではない)ものになってしまいましたが、週足で見る一目均衡表の雲上限が上値の重石要因となっている様子。ただ信用売り残も圧倒的な売り長ですし、この辺りは緩やかな上昇によって自然に抜け出そうな感じがします。以下ポートフォリオの動きです。買い銘柄ソフトクリエイト(3371) 2005年12月2日より 3470円→624円 目標6000円ソネットエンターテインメント(3789) 2006年1月20日より 390000円→209200円 目標75万円ソフトバンク(9984) 2007年10月5日より 2400円→1716円 目標3000円メディカルシステムネットワーク(4350) 2007年10月15日より 117000円→115700円 目標20万円ダイハツ(7262) 2008年3月25日より 1141円→921円 目標1500円みずほFG(8411) 2008年4月15日より 433円→227円 目標700円 (1000株単元変更考慮)SEH&I(9478) 5月28日より 13000円→8480円 目標2万円日本リテールファンド(8953) 8月31日より 450000円→397000円 目標55万円コニカミノルタHD(4902) 2月5日より 785円→921円 目標1000円ケア21(2737) 5月17日より 45000円→46100円 目標10万円ダイセル化学(4202) 5月19日より 520円→506円 目標600円※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。
2009年05月21日
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四季彩館は冷凍技術によってチューリップの開花をコントロールし、一年中チューリップが見られるようになっているハイテク技術を使った施設でした。お陰でフェアを見られなかった我々は、もう少しで梨のつぶてで帰らないといけないところでしたが、無事チューリップを愛でる事ができました(^^)といっても一面花畑に咲き乱れるチューリップを見る・・・というわけではなく、規模は極めて小さいものですが(-。-;)ちなみにチューリップフェアに使われるチューリップも、山間部で育てる事によって開花時期をフェア開催期間に合わせているそうです。ようやく見れたチューリップはそれはそれは綺麗でしたよ(^^)生のチューリップを見たのは以前友人の結婚式に行った長崎のハウステンボス以来でしょうか(2007/4/9のブログ参照)。チューリップの写真を必死に撮っている方もおられ、きっと我々と同じくフェアに参加できなかった鬱憤をここで晴らしておられるのでしょう(;^_^A生のチューリップ観賞ゾーンを過ぎると、後はチューリップについて知ろうゾーンに入る事になります。そこではチューリップ全種類の紹介(写真)、歴史、構造、新種・・・等々、ここでチューリップについてわからない事はないという位にチューリップ尽くしの仕様になっています。チューリップは元々アジアの寒冷地で自然に生えていた花でしたが、その美しさから段々ヨーロッパに持ち運ばれるようになり、17世紀のヨーロッパでは球根がものすごい高値(不動産並みの価格)で取引されるようになり、結果投機資金が流入してバブルが発生したそうです。一説によるとこれがデリバティブ取引の起源になったとか。↓Wikipediaよりhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%96%E3%83%ABそのようなチューリップ狂時代が3回もあって、ようやくチューリップは普通の花に落ち着いたとのこと。今ではチューリップはほとんど人工の(人の手が加わった)ものになって、天然自然の原生のチューリップはまず手に入らないそうです。なるほど、幼児に「花を描いてごらん」と言えばほとんどの子供がチューリップを描くと思うのですが、この花にはそんなにも人を惹き付ける魔性の力が備わっているんだなと思いました。(つづく)さて、魔性の力を持っている日経平均は本日反発。前日のNYダウはホームセンター大手ロウズが好決算を出し、消費支出の減少に歯止めがかかりそうだとの見方から、住宅・小売り関連を中心に上昇。それを受けた日経平均も朝方から買いが先行。昨日ムーディーズが日本国債の格上げを発表したことや為替の落ち着き、及び昨日の下落の反動が重なって反発。一日を通して堅調な動きとなりました。投資判断は「買い」。昨日は一時9000円割れもあって嫌なムードが漂いかけましたが、引き続き外部要因に助けられた形です。特にインドは与党の勝利によりセンセックス指数がストップ高となり、前場で取引が停止という珍事に見舞われました(からくりは指数を構成する30銘柄がストップ高となったため。日本も225採用銘柄が全てストップ高になれば理論上有り得ますが・・・)。これは結局先進国が一定程度落ち着いてきたため、新興国にも資金が回る余裕が出てきたという証拠になるものです。ただ出来高が薄く、簡単に買い上がるという動きが見られないのは残念です。明日の1-3月期実質GDP発表も様子見ムードを醸造する一つの要因ではあるでしょう。一方テクニカル的には5日線を抜いてきて、ストキャスが好転してきました。今週いっぱい程度は基調は上向きが確認できるでしょう。9500円に再接近した際に、さて環境はどうなっているかということがポイントになってきそうです。新興市場は「強気の買い」。本日はマザーズ指数のみ弱く。この辺りもう一息というところですが、一方で昨日の豚インフル関連銘柄が東証・新興問わずに、業績の寄与度は度外視で極端に動意付いたのを見てもわかる通り、個人の短期資金はかなりリスク許容度を回復してきています(そして本日急反落しているのもお約束)。とにかく話題性・値の軽さのみに着眼を置いた買いは良いか悪いかを別として、新興市場向きの特性を持ち合わせていると言えます。このまま上昇トレンドが維持されれば、やがて爆発する時がやってくるものと思われます。ソネットエンタテイメント(3789)は続落。テクニカル的には5日線に頭を抑えられた格好になっています。4/23に大幅高した起点まで戻ってきており、いい加減そろそろ反転するとは思います。もし20万円を割り込んで下がるようであれば相当弱いという事になりますが、20万円割れは絶対的な買い場であると認識しています。業績に関しては前回からお伝えしているように陰りはありません。昨日の寄り付きからポートフォリオ入れとなったケア21(2737)は反発。テクニカル的には下髭が長く、5日線に支持される強気なチャート形状になっています。なかなか良いタイミングで買いに入れたと思います。まだまだ始まったばかりですが、目先直近高値48000円、50000円を超えたら足は早いと思います。さて、本日はまた一つ買いポートフォリオに加えたい銘柄があります。ダイセル化学(4202)です。同社は樹脂・液晶という分野に強みを持っている会社で、自動車はエアバックに、液晶はテレビやディスプレイに使われ、ちょっと前まではとにかく景気減速の影響をモロに受ける業態でした。ただ実は株価は比較的値を保ちつつ下落している印象です。昨年10月に300円を一時割り込む場面もありましたが、現在は急落前の水準まで値を戻しています。その背景には先週発表した決算を見てもわかる通り、業績に安定感があるからです。前期も最終黒字を確保、今期はV字回復の45億円の黒字見通しとなっています。110億の赤字予想としている四季報予想を大きく上回る見通しでサプライズとなりました。それは全く楽観過ぎるという事もなさそうです。液晶の在庫調整も進んだ結果、各社急ピッチで生産を戻しているのは、昨今開示が終わった多くの液晶関連メーカーのコメントを見ればわかる通りです。また自動車の方も最悪期は脱し、トヨタ(7203)による新型プリウスの好調にも見られるように、復調の兆しが見え始めています。テクニカル的には上昇トレンドが出来上がっており、本日は日興シティの投資判断引き上げによって寄りから値を飛ばしました。52週線を突破しており、信用倍率で見る需給も売り長の水準。買い戻される環境が整っています。目標株価は600円。明日の寄り付きから買いポートフォリオ入れとします。最近仕事が忙しくてあまり長く書けません。また文章のチェックもおざなりになっています。乱筆乱文ご容赦ください。申し訳ありません。以下ポートフォリオの動きです。買い銘柄ソフトクリエイト(3371) 2005年12月2日より 3470円→632円 目標6000円ソネットエンターテインメント(3789) 2006年1月20日より 390000円→205600円 目標75万円ソフトバンク(9984) 2007年10月5日より 2400円→1740円 目標3000円メディカルシステムネットワーク(4350) 2007年10月15日より 117000円→122800円 目標20万円ダイハツ(7262) 2008年3月25日より 1141円→902円 目標1500円みずほFG(8411) 2008年4月15日より 433円→227円 目標700円 (1000株単元変更考慮)SEH&I(9478) 5月28日より 13000円→8270円 目標2万円日本リテールファンド(8953) 8月31日より 450000円→388000円 目標55万円コニカミノルタHD(4902) 2月5日より 785円→894円 目標1000円ケア21(2737) 5月17日より 45000円→46000円 目標10万円※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。
2009年05月19日
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砺波チューリップ公園の周りをブラブラしつつ、閉園中のフェア会場跡地を遠巻きに覗いてみました。するとまだ色とりどりの花が並んでいるではありませんか(××)あーあ、これだけまだ残っているなら、休日位無料開放してくれたって良いのに・・・(T△T)我々以外にもたくさんの人が残念そうに辺りを歩いていました。ただ実は既に枯れてきているチューリップを近くで見てしまうより、遠くから見た方がキレイに映るのかも知れませんけど(;^_^A無力感に苛まれた我々は、近くに併設されている四季彩館というところに入ってみました。というのも、そこの看板に「チューリップソフトクリーム販売中」とあるのが目に留まったからです。なんだ、チューリップソフトって!?ソフトクリーム好きの私にとって、これを逃さない手はありません。入って早速チューリップソフトを注文。クリームは赤みを帯びており、コーンの持ち手は緑色の折り紙でチューリップの葉っぱのように細工されています。うーん、なかなか凝っておるな。↓チューリップソフト写真付きの口コミhttp://r.tabelog.com/toyama/A1605/A160501/16000795/dtlrvwlst/620157/そして肝心のお味は・・・うーん。結論から言うと、やっぱりソフトクリームはノーマルなバニラに限るという感じです┐( ̄ヘ ̄)┌香りがチューリップの香りで、まるでチューリップを食べている感じがします。はっきり言って美味しくなかったです。残念。大人しくミニサイズにしておけば良かった・・・(T△T)↓四季彩館HP。ライブカメラ映像も有りhttp://www.tulipfair.or.jp/bloom/その四季彩館は一年中チューリップが見られるように常設展示場のような施設になっていました。折角来たので、私たちもそこに入って見学する事にしました(つづく)さて、一年中見ていたい日経平均は金曜反発。前日のNYダウは反発。売られていたハイテク、金融セクター中心に買い戻しの動きが見られました。それを受けた日経平均は朝方から買いが先行。その後ジワジワと買いが入り、徐々に値幅を拡大。週末要因や、また一部でよく話題になるヘッジファンド解約45日ルール該当日にしては強い動きが見られました。ただ来週のGDP発表を控えて様子見感が漂い、出来高は23億株と低調。前日の売りの買い戻しにしか過ぎないという感じでした。投資判断は「買い」。金曜のNYダウは小幅安となりました。最近の値動きは8500ドルが上値の目処になった格好で、ピークアウトしてしまった形になっています。ただ8200ドルの辺りには3/20から3/30、4/23の下値を結んだ下値抵抗線の延長線が位置しており、ここを維持する限りは上昇トレンドを継続していると言えそうです。ですから今週はこのラインの攻防が一つの焦点となるのではないでしょうか。アメリカの株価が上昇を続ければ、日本株もつられて上昇するという道理は引き続き有効でしょう。為替がその分ドル高になれば、自然と円安になり、日本の株高を誘発します。現在の為替水準は、概ね出そろった各社決算の今期想定為替レートに近いものであって、95円を上回るか下回るかによって、上方修正・下方修正へと直接的に影響してきます。この辺り神経質な動きがもう少し続きそうな格好です。新興市場は「強気の買い」。金曜は3指数共に堅調。こちらは3指数共に高止まりの傾向が見られます。特に値動きの軽い銘柄が多く、ストップ高連発で株価が一気に倍化する銘柄も多く散見されます(もっともその後ストップ安連発というのもありますが)。この辺り新興市場らしさが色濃く出ており、個人投資家を呼び戻すには何よりの宣伝となるでしょう。みずほFG(8411)は反発。金曜の日経朝刊に8000億円の資本増強と報道が。株式希薄化懸念から朝方は軟調スタートとなったものの、その後は買い戻しの動きが強まってプラス圏に。昨今の相次ぐ大企業による大幅増資で、あらかた事前に株価に反映されており、むしろアク抜け感に繋がった形に。また引け後に出た決算発表は前期分の数字に関しては先月出た予想に沿った内容で中立。そして気になる来期はアナリスト予想を上回る2000億の黒字転換を示した事により、今週以降の動きにプラスに作用するものと思われます。ところで私は昨年10月の金融危機の際から繰り返し言及しているように、日本の金融機関はこのピンチを乗り切った後は海外の金融機関と比べて強いと見ています。アメリカの金融機関はストレステストの結果により、強制的に資本注入→政府の関与により業務拡大に制限、という方向に何行かは向かうでしょうし、イギリスを始めとするEUの主要金融機関もサブプラによる直接的な打撃から業務を縮小せざるを得ないでしょう。日本だってある程度その流れにはなっています。ただ10月前の状況と比べて、ライバルの沈下により相対的な海外でのシェアは高まってくるでしょう。一方で中国のような新興の金融機関も海外に向けて牙を剥いてくるでしょうが、その辺りは先だって海外に打って出ている邦銀の方にアドバンテージがあると思います。今回先進国の中で一番被害が少なかった邦銀は、つまり2003年に既に金融危機を経験してリスク管理がまだ海外に比べてしっかりしていた分、立ち直りは早いでしょう。一方でアメリカの金融機関に先立って出資した分があらかた毀損してしまった点は残念です(みずほはメリルに出資しましたが、そのメリルはバンカメにより買収されてしまいました)。当時は海外に打って出る橋頭堡になると私も歓迎していましたが、結果的にタイミングは早すぎたようです。ただその分、より大きなバンカメと協業する道が出来たという点は怪我の功名とも言えるでしょう。ですから私は来期の黒字見通しは当然として、それよりもっと先の未来には邦銀はより大きな成長性を秘めていると思っています。経済が止まらない限り、金融機関の存在は必要不可欠であって、それは各国共通ですから。総合的な金融機関としての地位はより不動のものになると見ています。日本リテールファンド(8953)は反発。S&Pによる格付けの引き下げにもかかわらず、堅調推移となりました。金曜はさしあたってREIT市場の反発に乗った格好と言えます。テクニカル的には週足で見ると52週線と26週線に挟まれたところに位置し、10月から続いていた三角持ち合い局面は徐々に上放れの格好に。為替の円高局面も不動産銘柄にとってはプラスに働く形。コニカミノルタ(4902)は反発。木曜引け後に発表した決算は減配や弱気な来期見通しとなったものの、市場の過度な警戒感は払拭される形に。また野村證券による目標株価引き下げがありましたが、強気見通しは維持されるということの方が支援材料になっているようです。正直意外な反応でしたが、お陰で目標株価1000円に向けての動きは確認できました。強気維持で。さて、今回は久しぶりに1銘柄買いポートフォリオに追加したい銘柄があります。ケア21(2373)です。同社は関西を地盤として訪問介護・有料老人ホームの運営等を行う新興の会社です。介護関連は高齢化社会を迎えて将来間違いなく伸びてくる産業なのですが、なかなか利益に結びつかない事業でもあり、その難しさが度々指摘されています。ただやはり需要の減らない事業としては、一つ目を付けておく必要があるでしょう。今年4月から介護保険料率の改訂が実施され、低賃金の介護士救済の名目で引き上げが行われました。現在の不況下では、今まで敬遠されてきたこの辺りの業界に人材が流入してきています。政府も介護関連資格取得への支援を行っており、人材不足に悩んできたこの業界も、多少は緩和される事が期待されます(一方でまだまだ需給ギャップも指摘されていますが)。人材という面では海外から外国人介護士を受け入れるという動きも出てきています。この辺り現実的には様々な障壁がありそうですが、何はともあれ介護センターの運営に必要な人材の選択肢が増えている事は、業界環境としてはプラスでしょう。さて個別銘柄に視点を戻すと、肝心の株価ですが上場来ほぼ一貫して下落してきたところに、ようやく底打ちの兆しが出てきています。10月の最安値から切り返しの動きが見え、金曜には年初来高値を更新してきました。その背景には4月に業績見通しを上方修正してきたことが挙げられるでしょう。最終利益を株式売却益の計上にてかさ上げしました。それだけでは一過性のことですからあまり大きな上げ要因とはなりませんが、その他の利益見通しを修正しなかったということが安心材料につながったと見るべきです。お陰で需給バランスは崩れずに、緩やかな上昇を続け、そして金曜の爆発に繋がったわけです。金曜はストップ高まで行ってしまった結果、少し上髭を長く残してしまった点が残念です。目先多少上値を重くする要因となるでしょう。それでもPBRは0.74倍と割安感が残り、長期的に見るとまだまだ上値余地は大きいと思われます。テクニカル的に週足で見た一目均衡表の遅行線は雲脱出手前まできており、このまま自然な流れで抜き出てくれば、強気な株価推移が約束されるでしょう。目標株価は10万円。10万円以下の価格帯は2006年後半以後にダラダラと下げてきたために、売買高の薄いゾーンでもあります。ですからヤレヤレ売りも少なくて、一旦上がり出せばあっと言う間に到達できるレベルと見ています。明日の寄り付きよりポートフォリオ入れとします。以下ポートフォリオの動きです。買い銘柄ソフトクリエイト(3371) 2005年12月2日より 3470円→626円 目標6000円ソネットエンターテインメント(3789) 2006年1月20日より 390000円→211800円 目標75万円ソフトバンク(9984) 2007年10月5日より 2400円→1743円 目標3000円メディカルシステムネットワーク(4350) 2007年10月15日より 117000円→120000円 目標20万円ダイハツ(7262) 2008年3月25日より 1141円→904円 目標1500円みずほFG(8411) 2008年4月15日より 433円→237円 目標700円 (1000株単元変更考慮)SEH&I(9478) 5月28日より 13000円→8190円 目標2万円日本リテールファンド(8953) 8月31日より 450000円→393000円 目標55万円コニカミノルタHD(4902) 2月5日より 785円→918円 目標1000円※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。
2009年05月17日
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この前の土曜、GWにどこも行けなかった我々は、晴天にも恵まれて砺波市のチューリップ公園へと行ってみました。富山県砺波市はチューリップで有名な街です。毎年GWのチューリップフェアは公園一面にチューリップが咲き乱れ、来場者数30万人を数えるイベントになっています。公園自体はオランダと姉妹都市になっている事もあって、風車や水車があってヨーロッパ的な雰囲気をたたえています。長崎ハウステンボスのミニミニ版みたいな感じですね。ただ残念ながら今年は既に開催期間も終わっています。↓チューリップフェアHPhttp://www.city.tonami.toyama.jp/kanko/event/tulip/tulip.htmlフェア自体は終わってしまったものの、まだチューリップは残っているだろうという事で車でLet's go!珍しく早起きした嫁と一緒にお昼前に出発進行!!あー、清々しい天気。清々しいスガシカオだなー(^^)・・・なんてことを言いながら現地に到着すると「フェア期間終了のため閉園中」との看板が(××)なんだってー!!元々公園であるため、チューリップ公園自体は年中開園しているはずですが、フェア期間終了の数日間だけ後片づけで閉園しているとのことでした(T△T)あぁ、全然そんな事知らんかった。もっと調べてから来れば良かった(T_T)そうは言うものの、公園周辺も緑がたくさん映える散歩道になっており、市の花であるチューリップが多数植えてあります。とりあえず車を停めて、その辺りを散歩する事にしました。実に500種類ものチューリップが植えられており、それを見られれば良しとしよう・・・・・・と思ったら、まるで昨年報道された「チューリップの頭が切り取られる事件」の如く、ほとんど花は取られていました(××)すわっ、これは大事件ですよ、奥さん!・・・とも思ったのですが、チューリップは球根を大きくするためにシーズンが過ぎ去った花部分は敢えて切り取られてしまうのだとのこと。残っている花の大部分ももう枯れる手前の状態でした。少し遠目で見ればわからないんですけど(;^_^AそれにしてもGWが終わってもすぐ次の土日がある今年の日程なんだから、もう少し開催期間を延長してくれていても良かったのではないかと思います。「ちぇっ、ケチー」と毒づきながら、折角来たのでもう少しブラブラしてみることにしました。ちなみに翌日判明した事ですが、丁度土曜まで閉園で、翌日の日曜には開園されていたのでした(T△T)(つづく)さて、ケチな日経平均は本日大幅反落。前日のNYダウは4月の小売売上高が、市場が期待していたように前月比プラスとならなかった事が悪材料視され大幅安。それを受けた日経平均は朝方から売りが集まる展開に。為替が95円台に突入しており、円高傾向もマイナス要因。ほぼ全面安となりました。投資判断は「買い」に。少しずつ悪いニュースを吸収できなくなってきた市場の雰囲気を勘案して、投資判断を引き下げました。個人的にはそれ程意識されないと見ていた9500円という節目が、結局は一つの達成感を醸成してしまった格好です。それもこれも今まで日本株を引っ張ってくれていた海外市場の(特にアメリカの)株価が調整しているところが痛いです。明日は週末要因もありますが、本日の下落幅が大きかったために、小幅高程度の反発を見せると思います。ソニー(6758)の決算は残念な数字でしたが、ある程度織り込まれているようでもあります。恐らくソニーショックとか言ったような市場への影響度も限定的でしょう。テクニカル的には少々厳しいところです。MACDが暗転してしまったこと、一目均衡表の基準線を転換線が下回りそうなことが、これから先の相場展開を楽観視させてくれません。ただトレンドは上向きのまま崩れておらず、9000円は何度となくトライしてなかなか越えられなかった水準ですから、今度は逆に強力な下値支持線として機能してくれるはずです。特に本日の下落も出来高を伴っておらず、下値は固いと見ています。ところでにわかに動き始めた日本の政局ですが、個人的に民主党の小沢代表は好きだったのに残念です。この人しか次の首相はいないだろうと思っていたのですが。しかし一方で完全に辞め時を誤ったなという認識もあります。どうせ辞めるならもっと早い段階で辞めるべきでした。民主党は果たして次の選挙で政権を取れるのかどうかも怪しくなってきましたが、個人的には見事なまでのバラマキ政治をやっている自民党は卑怯だと感じています。株価的には目先プラスでも、日本の将来を考えると一旦野に下った方が良いと思っています。というか、結局解散せんのかい!って感じですが。さて民意やいかに。新興市場は「強気の買い」。本日は3指数共に軟調。残念ながら親亀こけたら皆こけた状態になっていて、新興市場も元気がありません。ただ新興市場の決算はこれから出てくるところも多く、多少期待感を持って買い上げられるところもあるかと思います。また昨今の円高基調も、資金の退避先として新興市場に資金が向かい易い土壌を作り出しています。ところで世界的に不況になるとネット関連に注力しようという動きが出てきます。前回のITバブル時も背景には人件費の抑制という企業側の要望がありました。今回はオバマ大統領がそもそも就任時にIT分野に政策の重点を置くという宣言をしています。ネット関連銘柄の多い新興市場の時代は近いと見ています。ソネットエンタテイメント(3789)は反落。先日決算を発表。前回(5/4のブログ参照)フォローしましたが、見通しはそれよりも四季報予想よりも低い内容。ただ実際には固めに見積もっているだろうことから、それ程失望する必要はなさそう。むしろ来期は二桁増益見込みであり、もっと好感されても良いと思うのですが。テクニカル的には直近急騰した初動のレベルまで調整してきており、ストキャスは安値好転近し。25日線が下値支持線となって、目先緩やかに反発局面入りするものと思われます。ソフトバンク(9984)も反落。携帯純増数は2年連続首位を維持したものの、イーモバイルが急追。来月もし首位陥落ならば、一時的とは言え下落要因になるかも知れません。テクニカル的にはGW前後で開けた窓を埋めに行く動きで、本日の下落によりほぼ埋めた形。24ヶ月線に頭を抑えられる格好ながらも、短期上昇トレンドは継続中。明日は市場に合わせて多少反発してくるものと思われます。こちらも5/5のブログでフォロー済み。メディカルシステムネットワーク(4350)は続落。先週の決算発表以来動意付いており、月曜には大陽線を付けました。テクニカル的にはかなり先高感の強いチャートになっており、もう少しの調整の後、東証2部上場来高値はクリアできそうです。大陽線は得てして大相場の入り口となるものですが・・・ダイハツ(7262)も続落。親会社トヨタ(7203)の大赤字決算を受けて、富士重(7270)も含めたトヨタグループの株価は軟調推移。特に昨今の円高傾向が間も悪く重なって、25日線を揃って割り込む形となっています。何と言ってもトヨタの影響力が強く、ダイハツは中でも一番優等生のはずですが、なかなか再評価される動きにはなりません。みずほFG(8411)も続落。アメリカの金融株安が日本のメガバンクにも波及している格好。買い戻しの動きも一旦沈静化か。目先GW前後に開けた窓埋めの動きに繋がっていきそうです。SEH&I(9478)は反落。先日出した決算予想は子会社の不調により下方修正。一方の株価には織り込み済みで、目立った反応は無く、むしろ25日・75日線が下支えしてくれている格好に。一応来週20日には正式な決算発表が予定されており、来期の見通しと同時に自社株買いが発表されるかどうかが投資家の期待を膨らませています。もっともその前に自社株の償却が必要と思いますが・・・今週は仕事が忙しくてあまりブログを更新できなくてすみません。本日も時間の都合上この辺りで終わりにします。明日か明後日にまた更新します。以下ポートフォリオの動きです。買い銘柄ソフトクリエイト(3371) 2005年12月2日より 3470円→620円 目標6000円ソネットエンターテインメント(3789) 2006年1月20日より 390000円→213800円 目標75万円ソフトバンク(9984) 2007年10月5日より 2400円→1743円 目標3000円メディカルシステムネットワーク(4350) 2007年10月15日より 117000円→117500円 目標20万円ダイハツ(7262) 2008年3月25日より 1141円→858円 目標1500円みずほFG(8411) 2008年4月15日より 433円→232円 目標700円 (1000株単元変更考慮)SEH&I(9478) 5月28日より 13000円→8380円 目標2万円日本リテールファンド(8953) 8月31日より 450000円→384000円 目標55万円コニカミノルタHD(4902) 2月5日より 785円→855円 目標1000円※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。
2009年05月14日
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脳の手術を受けてから3年以上経つうちの父ですが、ずっと介護老人保健施設で半寝たきりの状態が続いています。それでも何とか自力で起きあがれるようになり、繋がるものがあれば立てるようになり、それが5分、10分と伸びてきました。そして最近では歩行器を使って10数メートルは歩けるようになりました。3年間という時間はとても長くかかりましたが、それでも少しずつ改善してきています。特に歩行器で歩けるようになったのは、ここ1ヶ月位のことです。母に言わせれば二つ大きなきっかけがあるようでして。一つは前回のブログにも書いた伯父さんの法事に向けて、久しぶりに公の場に顔を出したいこと。そしてもう一つ、それは母の事故です(3/21のブログ参照)。母の福祉車がエアバックを出す程の大破それでその車を修理に出すか、それとも全くの新車を買うかという決断に迫られました。車輌保険も入っていたので、保険会社から下りると言われた金額は85万円。修理なら免責分の5万円だけで済むのに対し、新車の福祉車であれば最低もう70万は出さないといけません。「やっぱり修理にしようか・・・」と母が父に相談した時、父は「そんなもん福祉車なんていらん。ワシもうすぐしたら歩けるようになるから、安い普通車を買えば良い」と言ったようです。母も私もそれを聞いて感動すると同時に「またそんな強がりを言って・・・3年経ってもほとんど状態が改善しないのに、そんな簡単に歩けるようになるわけがない」と思っていたのですが、今まで半分嫌々やっていた「立つ」という動作も自ら進んでやるようになりました。そして母が試しに歩行器を買って使ってみると、自力で歩けるようになってきたのです正直ここまで回復できるとは思いませんでした。勿論期待はしていましたが、75歳という年齢を考えると段々と実現が難しくなってきます。まして3年という歳月で、施設でのリハビリは週に2回、しかも30分程度の気休めみたいなものです。母が毎日顔を出しては毎日独自でリハビリをさせていましたが、せいぜい父を持ち上げて立たせるというのが素人の力では限界でした。今まで私も母も夢には出てきた光景でした。父が杖などを付いて自分で歩く姿は。そしてそれもかなり実現可能なところまで来ました。うちの嫁は父の元気だった姿は知りません。是非自分で歩ける父の姿を見せたいとも思います。ところで今年4月から介護保険の要介護認定基準が変更され、父の要介護度も1つ緩和されて3になりました。今回の場合基準の変更もさることながら父の状態も良くなっているため、それは喜ばしいことかも知れません。施設の利用料も少しだけ安くなります。ただそれによって今まで3年近く置いてもらった現在の施設から追い出される可能性も出てきました。まだそのような話は出ていませんが、父のように長期間置いてもらえるのは極まれなケースで、介護度の高さと母が毎日のように世話をしにいって施設への負担を軽くしているから特例中の特例で置いてもらっているのかなと思っています。今日は母の日でもありますが、うちの母は我々に対しても含めて、色々と周りの事に献身的に世話を焼いています(ちなみに今日も町内の高齢者相手の活動に参加しているそうです。自分も十分高齢者なんですけどね)。そんな母が元気にしてくれいるから周囲の生活も成り立っています。母のバイタリティには驚きつつも感謝感謝ですね。ただ過剰に世話を焼き過ぎて時々鬱陶しさを感じさせるのも玉に傷ですがところで父が自力で歩行できるようになるのは誠に喜ばしい限りなのですが、まだ自分でトイレをできるまでには至っていません。そのような状態で平日は68歳の母一人の家に戻されても、正直困るのです。ですから、父にはこれからも急速に回復していってもらわねばなりません。日本の現状を考えると今回の基準変更はある程度やむなしとも思っています。ただこれだけ豊かになった国日本で、大勢の人の老後が不安なだけという社会はどうなのでしょう?大部分の人は寿命をまっとうし、身体が不自由な老人となって最期を迎えると思いますが、それに対して前向きな気持ちになれないのは、かなり対応すべき優先順位の高い日本の欠陥だと思います。
2009年05月10日
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そして今年。昨年に比べてお経の読み上げも流暢に、そして貫禄も付いてきたような印象を受ける若いお坊さん。今年の法話はどんなものになるでしょう?「えー、昨年末に父が亡くなりまして・・・」今まで寺の住職であったお父さんが亡くなってしまったとのことでした。それで正式にお寺を継ぐ事になったそうで。「今までは人の葬儀で偉そうにお経を読んでいましたが、初めて自分の親を亡くすという体験をして、今まで自分が言ってきた事は、仏教の勉強をして知ったような気になっていただけだと初めてわかりました」確かに自分で勉強して身につける事と、実際に体験して感じる事には大きな差があるでしょう。しかし体験しないことは必ずしも悪でもないと思います。医者は全ての病気が自分にかからないと名医になれないかというと、勿論そんな事はありませんから。それから今回の法話の本題へ。ちなみに法話というのはお坊さんの世界では「法話集」がちゃんとあって、そこから話のネタを拾うのだそうで。それを聞いてしまうと有り難みが薄れてしまうような・・・(;^_^A今回は「手のひらのシワとシワを合わせてシアワセ」という某お仏壇のCMで有名なセリフからスタートしました。それには続きがありまして、節と節を合わせて不幸せと続きます。後者から説明すると、節と節を合わせるのは手の甲と手の甲を合わせるような形になり、人と人が背を向け合うような形になるからダメなのだと。人と人は協力し合って生きていかないと不幸せになるよ、ということだそうです。前者の方は手のひらのシワとシワを合わせようとする事でしっかりとお祈りの形が出来上がるし、また手のひらというのは人間の中で一番体温を感じる事ができる部分であるため、命を感じながらお祈りができるということで、非常に理にかなったポーズなのだそうです。そう言われると「なるほどー」と思いますね。たまには家の仏壇に手を合わせてご先祖様に感謝の意を示すのも大切かなと感じました。さて、ご先祖様に感謝の日経平均は金曜続伸。前日のNYダウはストレステスト結果公表前の様子見ムードが漂って反落。それを受けた日経平均はNY引け後に発表されたストレステストの結果をどう捉えて良いのか戸惑うような値動きでマイナススタート。一方そのお陰でSQ値は9389円と比較的落ち着いた値で決まりました。その後前場はSQ値を挟んで揉み合いの展開に。ただ売りが一巡すると後場は落ち着きを見せ、徐々に買いが優勢になり、プラス圏で安定しました。投資判断は「強気の買い」。前回も述べたように、金曜のポイントはSQ値がいくらで決まるかでした。ここが比較的落ち着いた値で付いたため下値支持帯となり、株価は週末要因やアメリカの雇用統計を控えた様子見ムードでも買いの方が勝ったわけです。これで当面の株価推移の堅調持続は約束されたようなものです。そして金曜のNYダウもこれらの重要イベントが無事波瀾無く通過した事により、反発となりました。アメリカはイベント通過の無力感が漂って、来週は多少もたつくかも知れませんが、無事8500ドルという節目を突破できそうな目算が立ってきました。引き続きNYダウやアジア株が堅調に推移していることが、日本株の何よりの強気材料になります。それを受けて日経平均はやはり1万円を目指す展開になろうかと思います。まだ5月上旬の段階ですが、5月危機を唱える人は随分と減ってきました。市場の雰囲気はかなり明るくなってきています。一つ不安材料を挙げるとすれば、トヨタ(7203)が金曜引け後に示した大幅な赤字見通しです。トヨタの生産能力の過剰な状態が、明確な数字として決算に現れてきました。ただクライスラーの破産法申請でも大きな反応をしなかった株式市場は、今更トヨタの大赤字を見ても大方織り込んでいると思われます。その証拠に夜間取引でもアメリカADRでも約2%程度下の水準で落ち着いており、トヨタショックと言われる程の市場に対する影響力は無いと思われます。また豚インフル関連も今ではすっかり悪材料とはされなくなってきました。ほとんど市場の感心は薄れていますが、本日遂に日本人での感染者も出てきたため、関連銘柄がもう一回位動意付くきっかけにはなるかも知れません。ただ初動程のインパクトは無いでしょう。余談ですが免疫生物研究所(4570)は値動きの軽さもあって買われていますが、実際にはほとんど名前だけで買われており、事業的には関連性はありません。某掲示板には「ワクチンを一手に引き受けて製造している」というまことしやかな書き込みもありますが、非常に作為的なものです。この手の情報を安易に信じない方が良いでしょう。テクニカル的にも2000円という価格帯が長かった銘柄ですから、次のストップ高水準1990円が目先の上限でしょう。どちらにしてもタミフルを製造しているロシュですら利幅が薄く、ベストセラー倒産ではないですけど、ワクチンの製造販売はやったとしても儲からない事業ではあります。話を全体相場に戻しますが、自動車・豚インフルといった悪材料にも関わらず上昇基調が変わらない事は、今の相場の底堅さを明確に示しています。新興市場は「強気の買い」。金曜は3指数共に上昇。前日はジャスダックの売買代金も半年前の水準まで増加しており、新興市場全体に熱が戻ってきているとも受け止められます。現在は大型株の方が妙味があるかも知れませんが、明らかにまだまだ出遅れている新興市場も、そろそろ次の主役の座を奪おうとしています。ソフトクリエイト(3371)は小動き。引け後に決算を発表。前期業績は良かったものの、今期見通しが減収減益(最終利益のみ増加)と良くない数字が出ています。特化.comの売却を加味しても良い数字とは言えません。この辺りがマーケットには嫌気されそうな形です。主因はやはり昨今の景気動向により、企業のIT投資に対する慎重姿勢が同社の業績に悪影響を及ぼすと判断している模様。元々保守的に見積もる会社ですから、この数字が下限であると見る事はできそうですが、それでも上場後初の期首時点での見通し下方修正ですから、投資家に与えるショックはあると思われます。ダイハツ(7262)は続伸。為替が円安で落ち着いている事を好感し950円手前まで。前述したようにトヨタの大幅赤字はグループ会社としてマイナスですが、中国で小型車が好調な事もあって、同社の落ち込みのペースは比較的緩やかなものになるでしょう。一方、信用倍率で見た需給は売り長で上昇トレンド維持は期待できるものの、テクニカル的には52週線が迫ってきており、上値は次第に重くなってくると思われます。みずほFG(8411)は続伸。アメリカストレステストの結果を受けて、金融株全般に安心感が拡がっている模様。前日の上昇が急激だったため、正直一旦値を下げてくるかなと思っていたのですが、メガバンク全般しっかりした値動きでした。3月の高値を抜いてきて、トレンドは良好。空売りも入ってきているため、視界は明るそうです。コニカミノルタ(4902)は大幅続伸。野村が投資判断を「1」とし、目標株価を1300円とした事が材料視。液晶フィルムの在庫調整は各社でバラつきがあるものの、同社に関しては稼働率の上昇が強気材料とされた模様。株価は何とか900円まで戻してきました。来週14日の決算は果たしてどう出るか。以下ポートフォリオの動きです。買い銘柄ソフトクリエイト(3371) 2005年12月2日より 3470円→640円 目標6000円ソネットエンターテインメント(3789) 2006年1月20日より 390000円→225700円 目標75万円ソフトバンク(9984) 2007年10月5日より 2400円→1823円 目標3000円メディカルシステムネットワーク(4350) 2007年10月15日より 117000円→109900円 目標20万円ダイハツ(7262) 2008年3月25日より 1141円→945円 目標1500円みずほFG(8411) 2008年4月15日より 433円→246円 目標700円 (1000株単元変更考慮)SEH&I(9478) 5月28日より 13000円→8310円 目標2万円日本リテールファンド(8953) 8月31日より 450000円→400000円 目標55万円コニカミノルタHD(4902) 2月5日より 785円→906円 目標1000円※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。
2009年05月09日
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皆さんGWはいかがお過ごしでしたか?私はというと、特段外出もせずに、ゆっくりと家で鋭気を養う連休となりました。まあそれはそれで充実した休暇を過ごせたような感じですけどね。連休初日となった2日、実は私の伯父さんの3回忌ということで法事がありました。お陰様で半寝たきりだったうちの父も定額給付金で買った歩行器を使い、何とか自力で歩けるようになってきたので今回の法事に父は参列し、久しぶりに親戚一同の前に顔を出す事ができるようになりました。うちの両親が参列できるので、今回私自身は特段呼ばれてもいなかったのですが、裏の家を借りて住んでいるのに無視しているわけにもいかず、お経のご供養だけ参列することにしました。ところで今回の法事は一周忌の際に来られた若いお坊さんに、引き続きお勤めしていただくことになりました。このお坊さん私より少し若めでまだ30歳前後でしょうか。茶髪でこそありませんがロン毛でアゴ髭を蓄え、とてもお坊さんとは思えない風体です。実は前回1周忌と13回忌を間違えるし、お経に付箋貼ってあるし、同伴の坊さんとメアドの話とかしているし・・・でイマイチ法力的なものは感じません(-。-;)しかし前回読経後の法話では自分の父の病状と自身の引きこもり体験を等身大で話してくださいました。また自身やりたい仕事があったのに、自分の寺を継ぐ事になって実家に呼び戻され家族への不信を募らせた話など、身の上を赤裸々につづった体験談を話され、私にとっては少し感動的ですらありました。法話というのは釈迦の説法的な俗世間とは離れた観念的で高尚な話ばかりだと思っていたのですが、その既成概念を打ち破る、そしてさり気なくお釈迦様の話も絡めてきて「兄ちゃんやるなー」という感じの構成でした(つづく)さて、釈迦に説法な日経平均は本日大幅続伸。GW中のNYダウは堅調推移。ストレステストの結果は少しずつ織り込むような形で、金融株が高く。シティ・バンカメといったところに巨額な資本不足が発生する恐れがあるものの、政府が既に取得している優先株を普通株に転換すること等である程度まかなえるという事が伝わると、希薄化が緩和されるという歓迎ムードから強含む形に。それを受けた日経平均は、GW中の世界株高に追いつかんと買い注文が殺到。後場に入ってもその勢いは衰える事無く、引けも年初来の高値引けと堅調。出来高も30億株超えと久しぶりに明るい感じで終了となりました。投資判断は「強気の買い」。今まで何度と無くトライしていた9000円の壁をあっさりと突破できました。まずはそこを素直に喜びましょう。そしていきなり明日に迎えるSQはまた一つ重要なポイントとなりそうです。本日ようやく4月のSQ値9140円は越えたところですが、明日のSQ値がまた高値の幻のSQ値で付いてしまうと、この先一ヶ月頭を抑える要因となってしまいます。できれば今晩のNYダウは弱くなってくれた方が良いかも知れません(そうなればSQ値も下値で決まり易い)。とにもかくにもGWのお陰で、今週はSQを巡る思惑含みの株価推移にならなかったのは相場が乱されずに良かったところと言えそうです。ところで現在の株価水準は昨年10月の株価急落以来、ほとんど手垢の付いていない価格帯です。つまり9500円~11000円までの部分はほぼ一直線に値を下げたため価格帯出来高の薄い部分ということがミソです。なので上昇局面に入ってしまえば、ボラティリティも高くスルスルと上を目指せる部分でもあります。現在の状態はテクニカル的には非常に強いチャート形状と言えそうです。まず5日線は25日線を割り込まずに反発を見せました。75日線は明確に上昇転換し、この先下値支持線として機能してくれそうです。MACD、パラボリック、DMI、新値足・・・と次々好転を見せており、1万円までの道はほぼ開けていると言って差し支えないでしょう。そして何よりも心強いのはNYダウのチャートが8500ドルの節目を難なく通過し、オバマ政権発足以降の高値を更新している事でしょう。加えて中国を中心とするアジア株も高いのが安心感を高めます。ただ1万円というところは何と言っても心理的、そしてテクニカル的な節目としては重要なポイントです。まずは52週線があり、週足で見る一目均衡表の雲が控えています。やはりここからの上値はまた重いと見るべきでしょう。明日はアメリカの雇用統計発表と週末要因、そしてストレステストの結果発表が残っています。それらを控えてやや様子見ムードが高まりそうですが、少なくとも9500円を試す日柄にはなろうかと思います。世間では「楽観過ぎる」という意見も多いようですが、以前から述べているように、今までの下落を受け入れたのであれば、これからの急上昇も受け入れるべきと認識しています。懐疑の中で相場は育つという言葉通り、まだまだ上昇が続くものと思われます。新興市場は「強気の買い」。本日は3指数共に堅調推移。本日は大型株ほど上昇はありませんでしたが、マザーズ指数はngiグループ(2497)のストップ安が一つの重石となりました。それでも本日の上昇で一つ出遅れていた日経ジャスダック平均が一目均衡表の雲から抜け出してきました。ワンテンポ遅れて出てくる新興市場の決算ですが、ここからがいよいよ本領発揮というところか。ソフトバンク(9984)は大幅続伸。連休中に出た「ナンバーポータビリティーで電話会社を移行しても、新しいメールアドレスにメールを転送するサービスの導入を携帯4社が検討」との報道を一部材料視しているとの見方もありますが、今日の動きは連休前の強気の動きが続いていると見る方が自然と思われます。特に今日は貸借倍率で見ると空売りの買い戻しが多かったようです。まだまだ踏み上げ相場は期待できそう。メディカルシステムネットワーク(4350)は続伸。本日引け後に中間決算を発表。数字は先週発表された予想と同内容なものの、200分割及び実質増配(15円とのことで旧売買単位で3000円相当)、業務提携を次々発表。また今期の見通し自体も四季報予想をわずかながらも上回る形となって、これらは素直に好材料と捉えて良いと思います。緩やかな上昇トレンドの継続に期待。みずほFG(8411)は大幅続伸。アメリカの金融株が各種ストレステストの事前報道を受けて過剰な警戒感が後退、大幅高している事を受けて日本のメガバンクも大幅高となりました。特に同社にとって今日は傘下の新光証券(8606)がみずほ証券と合併して新生みずほ証券として船出する日。紆余曲折ありましたが、証券業界再編の流れに何とか間に合った格好です。今後金融コングロマリットとして、包括的なサービスを一元的に提供できるシステムをいち早く作っていく事が、金融界でイニシアチブを取る条件になりそうです。日本リテールファンド(8953)も大幅続伸。株高でリスク資産の許容度が高まる事によって、不動産市況の高まりも期待できる状況に。テクニカル的には週足で見ると三角持ち合い上放れの動きになってきています。まずは40万円台の定着を。以下ポートフォリオの動きです。買い銘柄ソフトクリエイト(3371) 2005年12月2日より 3470円→640円 目標6000円ソネットエンターテインメント(3789) 2006年1月20日より 390000円→229900円 目標75万円ソフトバンク(9984) 2007年10月5日より 2400円→1825円 目標3000円メディカルシステムネットワーク(4350) 2007年10月15日より 117000円→101500円 目標20万円ダイハツ(7262) 2008年3月25日より 1141円→928円 目標1500円みずほFG(8411) 2008年4月15日より 433円→232円 目標700円 (1000株単元変更考慮)SEH&I(9478) 5月28日より 13000円→8320円 目標2万円日本リテールファンド(8953) 8月31日より 450000円→404000円 目標55万円コニカミノルタHD(4902) 2月5日より 785円→839円 目標1000円※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。
2009年05月07日
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今年は我がファイターズも打線好調で、開幕楽天に3連敗した時にはどうしたものかと思いましたが、その後見事に立ち直って好調な滑り出しを見せています梨田監督のいてまえ打線が奏功して、3割近いチーム打率が快進撃を支えています。特に光っているのがマックこと金子誠選手でしょう。恐怖の9番打者として打率4割越えのハイアベレージを残しています。元々打撃センスのある選手でしたが、今年はどうしたの?という位に絶好調ですまた小谷野選手のチャンスに強いバッティングも光っています。最近はすっかり4番に定着しました。彼も元々センスのある選手でしたが、パニック障害という精神的ハンデも克服してここまで上がってきたのはすごい事です。二岡選手が入ってきた事も刺激材料になっているのでしょう。そして新人では大野捕手ですね。すっかりスタメンマスクを被る事が多くなってきました。私個人は鶴岡選手も好きなのですが、お互い切磋琢磨して成長していって欲しいと思います。あとは郷土出身の紺田選手には是非チャンスを掴んでスタメン定着してもらいたいと思います。投手陣はダルビッシュ投手、武田久投手の活躍は相変わらずなのですが、他の投手陣はイマイチパッとしていない印象です。昨日の八木投手は雨の中要所は三振で切って取り、この先の活躍を期待させる働きぶりでしたが、もう少しすんなり抑えられないと苦しいかなという感じでした。是非投手陣の奮起に期待します。とにかく長いペナントレースはまだまだ始まったばかりですが、頑張れファイターズ
2009年05月06日
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今回はGWということで少し時間もあったので、昨日のソネットエンタテインメントのフォローに引き続いて、ポートフォリオで三番目に歴史の古いソフトバンク(9984)のフォローをしたいと思います。【概要】いわずと知れたカリスマ経営者孫正義率いる持ち株会社。傘下にヤフー(4689)、ソフトバンクテレコム・モバイルを始め、通信業を中心に日本を代表する企業を多数持つ。【業績】先月末に発表した決算発表では、ヤフーの利益拡大と固定通信のソフトバンクテレコムによる経費削減効果が寄与し連結営業利益3591億円と過去最高益を達成。加えて大きかったのが手持ち流動資金であるフリーキャッシュフローが1815億円のプラスとマイナスだった前期から大幅に改善。昨今の企業に流れる資金繰り不安を払拭するアナウンスメントとなりました。来期(10.3)予想(KA.Blog)売上2兆7000億円 営業利益3900億円 経常利益2900億円 最終利益1100億円 配当年5円四季報予想よりはやや落ちるものの、全体としては順調な増益見通しであり、成長戦略に陰りはありません。現在の主力事業ソフトバンクモバイルは徹底した低価格路線を貫いて、携帯純増数2年連続No.1を達成。プロ野球団ソフトバンクホークス並びにお父さん犬を用いた徹底したイメージ戦略でCM好感度もNo.1。以前の「安かろう悪かろうソフトバンクアレルギー」とも言えるユーザーに横たわっていた倦厭材料は薄れつつあります。ただし通話・データ併せた総合ARPU(ユーザーの1ヶ月辺りの平均使用料)は4,070円と前期より約1割以上減少。また平均解約率も前期に比べて改善したとはいえ1%とドコモ(9437)の0.5%(ARPUは5,710円)、auの0.75%(同5,800円)に比べると、手放しに喜べない状況でもあります。【今後の見通し】国内の携帯電話加入者数は既に頭打ちであり、これ以上は単なるパイの奪い合いにしかなりません。相対的にはシェアも伸びて強くなりますが、その成長戦略は次の一手を考えなければなりません。現在はデータ通信量も伸ばすためにお笑いなどのコンテンツ作りに力を入れています。通話料金はiPhoneにも導入可能となったSkypeが今後侵食してくる事を考えると、これ以上伸ばしようもありません。頼みの綱のデータ定額も、イーモバイル等の新規参入組やPHS事業者も含めて競争が激化するため、これ以上月額料金単価を増加させるわけにはいきません。ただこの辺りはまだデータ定額未加入のユーザーが多いため、前述したコンテンツ力の強化を含めて開拓余地があると言えます。しかしiPhone獲得によって拡大しようとしたデータ定額のユーザーも、青写真とは随分と異なった結果になってしまったものと思われます。筆者を含めてコアユーザーの獲得には寄与しましたが、アップルに支払う1台5万円程度とも言われる「上納金」を始めとする諸経費も重石で、派手さ程の利益獲得には結びついていません。下手するとサポートの難しさによるお荷物にすら成りかねない状況にあります。端末0円キャンペーンも他の携帯端末提供会社にとって嫌な存在です。あまりiPhoneに偏重した販促を続けると、シャープ(6753)やパナソニック(6752)の魅力的な端末を排除してしまう事になり、今後の端末提供に禍根を残すかも知れません。ただiPhoneのAppStoreのような課金スタイルは同社にとって参考になるでしょう。このようなビジネスモデルを自前で構築できれば、同社の収益も少しは安定してくるのではないでしょうか。ヤフーのADSLを柱とする既存のブロードバンド環境に関しては加入者は頭打ちになる事が目に見えてきており、あまり将来の成長を見込める事業とは言えません。かつては超格安ADSLを武器にブロードバンドの普及に一役買った同社の事業も、その役目を終え少しずつ収束に向かうものと思われます。次の一手としては昨日のソネットエンタテインメント同様、モバイルブロードバンドの確立というところが接続業者共通の課題になってくると思われます。同社が免許を取得した次世代無線通信方式WiMAXのモバイル版であるモバイルWiMAXの普及が次なる目標でしょう。ただ競争の激化によって、この方式もやがては低価格で提供する形になりそうで、整備費用を考えると収益への貢献は限定的と言えそうです。しかしだからと言ってやらないわけにはいかず、通信業者のジレンマが見え隠れする形になるでしょう。今回の決算発表で一番大きかったのが「3年間でフリーキャッシュフローを1兆円創出し、現在約1.9兆円ある純有利子負債を、2年度後(平成24年3月期(2011年度))に半減、5年度後(平成27年3月期(2014年度))にゼロにする」と宣言したこと。これは同社の歴史的転換点であると言え、従来のレバレッジによる拡大成長路線を捨て、収益の回収に向けた経営に舵をきると公言したわけです。経済学的に見ると長期的にはマイナス材料かも知れませんが、これだけ資本主義の崩壊だとか叫ばれる世の中では、一先ずリスク回避に動く事によって安心感を与えることができ、現時点では正しい経営判断と言えるでしょう。これらは孫社長の事業承継に向けた方向転換という見方もできますが、同時に「株主への利益還元を進めるべく、今期配当を1株当たり5.0円に倍増。再来期以降については更なる増配を」とも。ようやく今まで低配当に我慢を強いてきた株主に報いる段階にきたと認めました。【保有株の価値】事業以外には、子会社として保有している国内外の株式の価値に注目。元々持ち株会社である同社は、上場企業では前述のヤフーを筆頭株主として支配下に置いている他に、アメリカヤフーの大株主、また中国Alibabaの第2位株主でもあります。主要国の通信事業の中核を卒無く抑えており、事業展開に向けての下準備は万全というところです。また同社HPでは保有株の時価総額、及び含み益を毎日更新していますが、それによると時価総額ベースで現在約7000億円もの価値があります。これは日本とアメリカに上場している株式のみで、それ以外のもの(特に上記のAlibaba株など)を考慮すると、1兆円を超す時価総額という事になりそうです。子会社アリババドットコムの香港上場当時だけで数千億の含み益と言われましたから(現在はだいぶ落ち着いていますが)。ちなみにAlibabaグループは、中国で多数のIT関連子会社を持っており、これがまたそれぞれ最大級のシェアを握っています。今後の中国におけるITの拡大局面では圧倒的な強さを誇るでしょう。この点についてはさすがに先見の明のある孫社長の手腕と言え、中国においてITバブル再来のあのエネルギーをもう一度味わうことができるかも知れません。【株価推移】この銘柄も果たしてライブドアショックの影響を色濃く受けています。2005年末まではオイルマネーの流入観測もあって、ITバブル以後久しぶりのソフトバンク狂想曲とも言える出来高を伴った大幅な上昇が見られましたが、一度IT関連銘柄にケチが付き始めると下落の一途。昨年10月に同社にはお約束の資金繰り不安説が流れると一時上場来安値の636円まで下落する場面がありました。ただ孫社長が資金繰り不安を否定し、実際に上方修正を続ける過程でその業態的なディフェンシブ性も背景に株価は持ち直し。直近では先週の決算発表を受けて大きく買われる展開に。テクニカル的には約1年半ぶりに52週線を上抜いて、一目均衡表の雲抜けも達成。長期トレンド転換の兆しを見せつけています。日足で見ても窓明け後の大陽線でMACDを始めとする全ての指標が好転し、先高感の強いチャートになっています。信用倍率の1倍割れにも注目。特に先週末の大幅高の場面では大量の空売りも入った模様で、貸借倍率は0.07倍と過去最低水準をマーク。ここから空売りの買い戻しを巻き込んだ大相場に発展する可能性は大いにあると言えます。前述したように2005年12月は同社が大相場を形成した後に高値を付けたわけですが、実は安値を付けたのはその3年前の2002年11月。そして昨年2008年10月には安値636円を付けました。まさに相場サイクル3年周期がピッタリ当てはまる形になっているわけです。であれば現段階は2011年後半の高値に向けた上昇循環サイクルの途中であると言えるわけです。月足で見たMACDもまだ月中でありますが、約3年ぶりの好転を見せてその事を裏付けています。【問題点】これだけ大きくなった企業ですから、問題点は山ほどあるわけですが、その中でも気になる点をピックアップしていきます。まずはやはり有利子負債の大きさ。これらを完済するという孫社長の意気込みはわかりましたが、そうは言っても1.9兆円という桁違いな有利子負債をどれだけ返す事ができるのでしょう。単純に考えれば5年で2兆円のキャッシュフローを創出せねばならず、これは5年先の経済変動が想定の範囲内で収まる事を前提の上で算出している数字ですから、現段階では難易度は高いと言えましょう。5月1日のアナリスト説明会では「保守的に見込んでいる」「十分達成可能な数値である」と繰り返されていましたが、どの程度信憑性があるでしょうか。ただ孫社長は大規模投資を続けてきた以前から「利益を出そうと思えばいつでも出せる」と公言してはばかりませんでした。有言実行の人であるという神通力はもうしばらく信じて良いのかも知れません。次には事業の成長性です。差し当たって通信3事業である接続・固定通信・移動体通信の3事業は、少なくとも国内では飽和状態に近づいてきています。前者2事業は割合も小さくなってきており、ある程度成熟度は内包できますが、移動体通信事業について少なくとも宣言の出た5年先までは一定の成長を確保し続けなければなりません。前述したように携帯電話契約者数全体では増えないパイの中でARPUは減少し、データ通信量増加による保守の強化が必要な中で、どの程度成長性を確保できるのかが課題です(現段階ではもうしばらく加入者増による費用の効率化がプラスに働くとは思いますが)。他方で海外の成長性については期待が持てます。同社の決算説明会資料によると、2015年のネット利用人口はアジアで全世界の50%を握ると見通しており、その大部分が中国によるものだとするとアリババを始めとする様々な種まきが実る時期もそう遠くないと思われます。将来的にはその辺りに現在の事業の軸足を移していく形になるのでしょう。株価の需給面で言えばカギを握るのは個人投資家と海外の富裕層ということになります。ITバブルで盛り上がった時期から個人投資家の人気は絶大でした。その面影は今も残り、四季報によると前期中間期現在で37万人超の株主がいます。昨年10月の大暴落局面において、大ダメージを受けた個人投資家は動き辛くなり、8月高値と比べて株価は1/3になりました。その間の日経平均は半分にもなっていませんから、その下落幅の大きさが窺えます。同社の借金を利用したレバレッジ戦略が逆回転した結果とも言えます。昨今の株価回復局面においてはそのリスク許容度も高まってきています。ですから現在のような場面では買い圧力が強いでしょう。ただ一方でまた相場が軟調になってきた時にはそれがマイナスバイアスを伴って影響してくることになります。同社が大きく値を上げる場面では海外の富裕層の力が必須です。ITバブル時はアメリカの、2005年ではオイルマネーの、そして前述した2011年に向けた大相場には恐らく中国を中心としたアジアマネーが必要になってくるでしょう。その時に海外の状況はどうなっているか。同社の株価動向は業績の推移以上に市場動向や投資家の懐事情に因ってくる部分が大きいと思われます。その辺りが株価推移を読み辛くさせる、カオス的な要素になってくると思われます。※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。
2009年05月05日
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前回のソフトクリエイトのフォローに引き続いて、今回はポートフォリオで二番目に歴史の古いソネットエンタテインメント(3789)のフォローをしたいと思います。【概要】ソニーの子会社として1995年に設立。かつてポストペットとしてブレイクしたモモで有名なネット接続プロバイダSo-netと、ポータルサイトの運営を主業務としています。売上構成比率は2:1の割合。傘下に東証1部上場のソネットエムスリー(2413)とDeNA(2432)他、多数の企業を保有しています。【業績】FTTHの光接続中心で接続事業は440億円の売上。ポータル事業は219億円程度の売上となっていますが、その中で子会社エムスリーのものが4割を占めています。上場以来積極的な投資を行って、業績は右肩上がり。配当性向は20%を目標で、前期は3000円の予想。来期(10.3)予想(KA.Blog)売上710億円 営業利益70億円 経常利益80億円 最終利益 38億円 配当年3000円四季報予想よりはやや落ちるものの、全体としては順調な増益見通しであり、成長戦略に陰りはありません。子会社エムスリーの好決算が先に出ていますが、同社はメビックス(3780)の買収もあって業容の拡大が続いています。また医師向けのサイトである「MR君」は日本の医師の4割が利用しており、富裕層に特化したターゲッティングマーケットに利用できる鉄板サイトを持っていると言えます。この辺りも親会社の業績に後々寄与してくることでしょう。また今期で3ヶ年計画が終了し、今期の終わりには次の3ヶ年計画の発表を予定しています(まだ随分先の話ですが・・・)。この辺り強い見通しが出てくれば、株価に大きな影響を与えそうです。【今後の見通し】既存のブロードバンド環境に関しては加入者は頭打ちになる事が目に見えてきており、従来の事業以外の分野に注力する事が必要になってきます。その場合現段階で考えられる選択肢としてはモバイルでの高速回線、また海外への進出(現在具体的にはso-net台湾に進出)に力を入れていく事になります。so-net台湾は当地の最大通信事業業者である中華電気通信有限公司と資本業務提携し、台湾におけるブロードバンド接続業拡大に注力しています。まだ台湾ではFTTHの比率が少なく、業容拡大の余地があります。ネット接続事業よりも注力し、伸びしろのあるのが片輪の事業であるポータル事業ですが、中でもTOBによる買収で獲得したゲームポットを中核とするオンラインゲーム事業が期待分野。海外に子会社を設立し、同分野で海外展開を見込んでいます(あの世界的に有名な「ウィザードリィ」のオンラインゲームも10年開始予定)。その他広告事業やソリューション事業もありますが、この辺りの伸びしろは大きいものの、既にシェアの大きいライバル企業の牙城をどうやって崩していくかが課題に。当面は収益に対する寄与も限定的でしょう。ともあれ主力の接続事業に関連する周辺事業を拡大していくことにより、各々の分野で相乗効果を期待できる環境を整えていくと言えそうです。【保有株の価値】事業以外には、子会社として保有している株式の価値に注目。上場企業ではエムスリー、DeNAの第一位株主として支配下に置いており、両社の好業績は周知のとおり。その他非上場企業ではアクトビラの株式を25%保有しており、パナソニック(6752)に次いで第二位株主。ここはネット動画のオンデマンド配信事業を行っており、これからの地上アナログ放送打ち切りや多チャンネル化に向けて、勢力を拡大できるジャンルでもあります。株式市場がもう少し回復して来れば、IPOを通じて知名度向上・持ち株の含み益増加に繋げる事ができそうです。昨日も載せたように、当ブログでは毎月の成績発表の際に「上場株式のみで評価した一株当たりの株価」というのを算出していますが、その数式は単純に(上場保有株の持ち株分時価総額総計/同社の発行済株式総数)となっています。分子に来るのは現在のところエムスリー、DeNA、ゴンゾ(3755)及びゲームポットですが、ゲームポットは現在非上場になったため、上場時の最終株価108000円で評価しています。しかし実際にはゴンゾ、ゲームポットの時価総額は小さいため、ほとんど影響しません。これを算出する事によって何がわかるかというと「同社が本業を全く行わずに、単なる純粋持ち株会社として一株辺りどのような価値を有するか」ということです。いわば会社の解散価値のようなものですが、それによると現在では33.5万円という数字になります(昨日載せた価格は算式に誤りがあったので、こちらの価格に修正します。申し訳ありません)。勿論実際に売却するとなると、市場の価格よりも随分ディスカウントされる事になりますが。それに対して現在の株価は231500円。これは他に保有している非上場の企業の価値は勿論のこと、前記した本業の接続事業やポータルサイト事業であれだけ利益をあげているにも関わらずにそれらが全く評価されていない事を意味しています。PBR1倍割れの企業がゴロゴロしている昨今ですが、それにしても現在の評価は理論的に間違っている事を顕著に示しています。【株価推移】好業績が続いているにも関わらず残念ながら株価は上場時をピークに下落の一途を辿っています。幸か不幸か上場があのライブドアショックの一ヶ月前である2005年12月であったため、株価の需給は悪化傾向が続き、なかなか上場時の水準を上抜く事ができません。最高値から一時1/4以下にまで下落した場面も。以後株価は市場の落ち着きと共に戻り歩調。足下では一目均衡表の雲を突破して20万円越え。短期的には上昇トレンドに乗っています。ただ週足で見ると25万円というところが一つの上値の目処になりそうです。そこには週足で見るところの52週線と一目均衡表の雲下限及びボリンジャーバンド+2σ、そして昨年10月の急落以降の戻り高値水準で、3回もトライした244000円が控えます。丁度決算前までにこの水準まで上昇し、それから決算で上下どちらに振れるかという事になりそうです。しかしながらここで余程投資家を満足させる決算内容が出ない限り、突破よりも正直下放れする可能性の方が高いと思われます。問題はその後の株価推移。重要なのはここでダラダラと下げるか、一時の調整を経てトレンドを再度上向きに転換できるかということだと思います。決算の内容が余程悪くなければ株価は調整があったとしても一時的で、全体相場にも乗る形で上昇に向かうでしょう。現在売り長である信用倍率も、株価の下支えとして機能しそうです。ちなみに同社は東証1部に所属しながらも、かつての所属市場であるマザーズ指数との連動性の方が高く、マザーズ指数高に乗る形が見込まれます。現在残念ながら市場の注目度は高いとは言えません。出来高ベースでは1000株に乗せるのがやっとというところ。やはり現在の5倍位の水準、つまり5000株/日ペースの出来高が平均して出来るようになって、ようやく注目されてきたと言えるのではないでしょうか。その程度盛り上がりを見せるようになれば、株価は一気に勢い付くでしょう。【問題点】まず主力のISP事業については、既に日本全体で2600万件のブロードバンド加入となっており、伸びしろが少ない事。それに対して課金は増額の余地は無く、むしろADSLに比べてまだ顧客獲得コストが少なかったFTTHの競争激化により、減額余地すらあります。よって売上高の伸びに比べて営業利益率の伸びは小さくなってくるでしょう。同社の会員数も毎期10万件ペースで増えているものの、次第に頭打ち感が出てくる点は否めません。また超長期的にはPCのブロードバンドの加入すら不用という世の中に向かいそうです。携帯を中心とするモバイル端末で十分に高速なネット環境が整う世の中になれば、ヘビーユーザーは別として、ライトユーザーはパソコンを持たなくなってくると思います。その場合既存のISP事業は成り立たなくなってくるでしょう。ただその場合は大手である同社等は残り、小さなところから撤退していくでしょうが。また同社もこの辺りは問題点として認識しており、既に海外進出やモバイル分野の開発に動いています。ポータル事業においては特段問題点は見当たらず、これから拡大余地のある期待のセグメントであると思います。強いて言えば前述した現在シェアの薄いジャンルやコンテンツ及び海外進出において、顧客のニーズやシェアに見合わない費用をかけ過ぎて、不採算になる恐れが生じることでしょうか。ただこの辺りはどの企業においても共通の問題であり、それを言い出すと成長が止まってしまいますが。そして親会社ソニーの業績動向も気にかかるところです。世界同時不況の中で立て直しを急いでいるところですが、もたもたしている間に他社の勢いにブランド力を削がれる事になれば、天下のソニーといえど安泰とは言えません。同社の業績にもソニーブランドによるところが少なからずあり、株価もソニーと一部連動しているところがあります。ソニーのV字回復が成立するかどうかが今後の株価動向を左右します。現在大株主であるソニーやソニーファイナンスが戦略の見直しや構造改革の一貫として保有株を売却してきた場合、市場の需給のバランスを崩す一因となります。ただそれは一方で市場流動性が高まることにも繋がり、一概に悪い話とも言えません。逆にソニーの支配力が弱まって買収の話が出てきたりすると、既存株主にとって有利に働く可能性すらあります。以上の問題点は目先2、3年は考慮するに値しないでしょうが、長期的には認識しておかねばならない問題であると思われます。そして現在はそれを凌駕できる成長性に期待を持てるところだと思います。※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。
2009年05月04日
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今日は4月の成績発表です。先月は全般的にグダグダした相場展開でしたが、私のポートフォリオはどうなったでしょうか。早速検証してみましょう。買い銘柄ソフトクリエイト(3371) 2005年12月2日後場より 3470円→650円(先月)→640円(19営業日保有 下落率1.5%)1日は全体相場の堅調さに反して売られ、今まで650円で値が固められていたところから下放れる動き。同社の値動きに関しては以前からこういう傾向(上値を抑える厚い売り板→抗えず下落)があり、そうなるとまた一段下の水準へと移行する事になりますが、決算発表がGW明けの予定。同社の決算は基本好決算であり、決算発表後は買われるというのも同社の癖。来週からの反撃に期待大。ソネットエンターテイメント(3789)2006年1月20日より 390000円→196400円(先月)→231500円(19営業日保有 上昇率17.9%)テクニカル的に丁度一目均衡表の雲を抜け出たところでマザーズ指数高が起こり、それにつられる形で同社株も上昇。ネット関連株高に乗る形で動意付いてきました。同社に関してはGW中にもフォローレポートを載せるので、詳細に関してはそこに回します。いつもの上場株式のみで評価した一株当たりの株価は34.6万円。引き続き現値との乖離は大きいです。ソフトバンク(9984)2007年10月5日より 2400円→1415円(先月)→1717円(19営業日保有 上昇率21.3%)木曜引け後に発表した決算は上方修正、そして同時に発表した2兆円の負債完済宣言、及び増配宣言を受けて株価は急騰。金曜の日経平均を押し上げる原動力になりました。先日のブログにも記載しましたが、私はこれは同社の歴史的転換点を意味する非常に大きなものと思っています。当然の上げであり、これからもしばらくは上昇基調が続くでしょう。携帯電話事業の成長力については次第に限界に近づいてくるでしょうが、無理をしない経営に舵を切った事に評価はもっと高まるべきです。メディカルシステムネットワーク(4350)2007年10月15日より 117000円→99000円(先月)→100000円(19営業日保有 上昇率1.0%)豚インフル銘柄が値を飛ばす中で、メディカル関連銘柄として同社の株価も堅調推移。また木曜には経常利益までの段階で上方修正を発表。テクニカル的には75日線に支持された典型的なダブルボトムを付けており、3/17高値106500円を突破すれば相当強い足になりそうです。ダイハツ(7262)2008年3月25日より 1141円→826円(先月)→920円(19営業日保有 上昇率11.4%)テクニカル的には三角持合から上放れ上昇トレンドに。各社の決算が徐々に出てくる中で、同社の見通しはあまり明るいものではなく。それでも見通しは保守的なものであり、今後更なる下方修正よりは上方修正期待の方が大きいものと思われます。ホンダ(7267)の決算は市場に好感されて買いが集まり自動車関連銘柄の牽引となりました。次はいよいよGW明けに発表予定の大本命トヨタ(7203)です。海外ではクライスラーの破産申請が決定したことにより、自動車関連株には一つの区切りがつきました。GMはまだまだ予断を許しませんが、アメリカ的には最初は見せしめの破産法、残りは支援存続という形をとってくると思います(リーマンの時と同じような段取り)。みずほFG(8411)4月15日より (1000分割考慮)433円→205円(先月)→207円(19営業日保有 上昇率1.0%)みずほに続いて三菱UFJ(8306)の決算予想も出ましたが、そろって大幅な下方修正に。増資懸念がメガバンクの株価を圧迫しています。アメリカでも「シティには1兆円の増資が必要」との報道もあって、動き辛いところでもあります。ただテクニカル的には三角持合が十分煮詰まってきた感じになっており、間もなく全体相場の上昇に牽引される形で勢いよく上放れると思われます。SEH&I(9478)5月28日より 13000円→8060円(先月)→8290円(19営業日保有 上昇率2.9%)IT教育関連は国策として重点的に考えられている分野であり、本来はもっと評価されても良い銘柄だと思いますが、なかなか注目度は高まりません。新興市場株高にも乗れずに蚊帳の外。決算発表は5月20日と随分先ですが、昨年は丁度今頃の時期から株価が上昇し始め、株価は一気に倍化しました。日柄的にはそろそろ。USEN(4842)7月15日より 300円→93円(先月)→175円(4営業日保有 上昇率88.2%)将来の中核事業として期待されながらも、赤字体質から抜け出せなかったGyaoをヤフー(4689)に売却した事が材料視され大幅に値を飛ばしました。低位株物色の流れにも乗って過熱感が出てきたため、そのタイミングで遂に損切り。PTSで175円で売却できましたが、結局当初取得価格に比べて4割以上減損させてしまったのが大きな反省材料です。以前にも書きましたが増資やGyaoをわずか5億円で切り売りする程の必死な資金繰りを見ていると、正直この先は企業として存続していくのが精一杯で、当分成長性は見込めないと思います。日本リテールファンド(8953) 8月31日より 450000円→371000円(先月)→361000円(19営業日保有 下落率2.7%)政府のREIT支援策により市場自体は戻りつつありますが、その大部分は資金繰り不安のあった弱小REIT銘柄の上昇によるもので、健全である同ファンドの魅力は相対的に低下。今まで値下がりが緩やかであったオフィス賃料も次第に下落が意識されてきている中で、先行きはやや厳しさを感じさせます。ただ長期トレンドのチャートを見ると基準価格は安定化。しばらく揉み合いが続きそうですが、不動産市況の戻りが見えてきだしたら、長期上昇トレンドに戻ると思います。JUKI(6440)11月20日より 99円→91円(先月)→140円(7営業日保有 上昇率53.8%)こちらも先月からの低位株相場の流れに乗って大幅高。無事目標株価達成となりました。一時は苦しい場面もありましたが、何とか達成できて良かったですね。株価は最安値から一気に約2.5倍とまさにジェットコースターという感じでした。140円達成後は株価も軟化。丁度良い目標設定だったと思います。コニカミノルタ(4902)2月5日より 785円→833円(先月)→810円(19営業日保有 下落率2.8%)4月は株価が落ち着いた月でした。テクニカル的には75日線を支持線として25日線を自然な流れで突破。信用で見る需給もまだ1倍割れとなっており、上昇トレンドは維持されるものと思われます。決算発表は14日を予定していますが、液晶フィルムの在庫調整が進んでいる中で、見通しは明るいものが出てきそうです。近畿日本ツーリスト(9726)2月11日より 88円→95円(先月)→122円(7営業日保有 上昇率28.4%)こちらも低位株物色の流れに乗って、無事目標株価達成となりました。ただ最近ではよりによってGW前に発生した豚インフルパンデミックにより株価は軟化。これは想定外の逆風でしたが、結果的には高値で売り抜けることができました。以上の結果から、1営業日当たりの騰落率を計算すると結果0.78(%/営業日)という結果が出ました。計算式は各銘柄の保有営業日日数√騰落率を合計し、出された数字を銘柄数の合計12で割り、平均値を算出します。つまり全ての銘柄に同額投資したとして、一営業日当たりの平均上昇率を導き出し、そこから一営業日当たりのポートフォリオの平均上昇率を出すわけです。しかし今回は短期で上昇した銘柄が多かったため、保守的に全ての銘柄を最大日数19日で見積もる事にしました。ちなみに従来通りに算出すると2.45%という過去最高の脅威的な数字になります。もしこれを一年間(200営業日)続けることができれば、年間で資産は100倍になるわけで、100万円は1億円に化けることになります。ちなみにその間日経平均 4/3終値8749円→8977円(19営業日 上昇率2.6%) 0.14(%/営業日) TOPIX 4/3終値831→846(19営業日 上昇率1.8%) 0.09(%/営業日)今月はベンチマークに圧勝。ポートフォリオの銘柄が先月の全体相場高に乗れず、出遅れ感のある銘柄ばかりであったために今月はスカッとした上昇でした。下落銘柄もわずか3銘柄でしたし、その下落率も小さく、満足のいく月でしたね。そしてKA指数の発表です。KA指数とは、ブログで初めて銘柄を推奨した2005年8月23日の寄り付き前を100として、今は何ポイントになったかということです。KA指数256.3ポイントとなりました。指数は過去最高をマーク。なんだかんだでポートフォリオは3年半で2.5倍に。100年に一度と喧伝される大不況に見舞われながらも、これだけの好パフォーマンスを出せたのは良かったと思います。前述したように今月の成績は保守的な数値に修正しましたが、もし従来通りの評価方法だとしたら350.3ポイントという数値になっています。今までも利益が出た時には保守的に見積もってきましたし、実は配当落ち等の下落は純粋な損失として評価されていますから、実際の利益はもっともっと大きいということです。さて5月の展望ですが、私は引き続き「強気の買い」を全市場に対して認識しています。GW中の海外市況の動きは気になるところですが、基本海外市況は強く、それを受けてGW明けの日本株は大幅高になると見ています。お隣中国は4月の購買者担当指数は3月より改善。香港ハンセン指数も上海総合指数も年初来の高値を再度伺う水準にまできています。そしてアメリカはストレステストの結果を待ち構えつつも、チャート形状は素晴らしく、8500ドルまでは節らしい節もない形になっています。もうしばらく強気相場は続くでしょう。それらを受けて連休明けの日経平均は4月の幻に終わっているSQ値9140円を超えることは必至だと思います。その後間もなく5月のSQ値が決まるわけですが、この数字がこの先一ヶ月の株価推移を決める事になりそうです。また下手に上値で決まってしまうことになると、ぐずぐずした一ヶ月間になってしまいますから、この辺りはメジャーSQではないとはいえ注目です。連休明けの出来高は30億株超えも期待できそうです。ボリンジャーバンド+2σに接近していますが、結局ボリンジャーバンドを突き抜けて幅を拡大させながら強い上昇が見込まれます。日経平均9000円という水準は4月から4度目のトライとなる程、上値を抑える心理的な節目となっていますが、逆にこれを明確に超えることができれば、強烈な下値支持線になることは確実です。過度な悲観は心配ありません。5月は日経平均1万円回復を見込んでいます。実体経済は正直まだまだかも知れませんが、それと株価の動きは別であり、実際に今回の恐慌も結局は株価が先行して始まりました。であれば戻りも株価が先行する形になるでしょう。株価が上昇してきて、じわじわと景気回復感も全体に広がってくるという順番になります。現在のような懐疑の中で育っていく相場が一番強いものです。※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、投資成果を保証するものではありません。
2009年05月03日
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