椿荘日記

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その6


August 6, 2006
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カテゴリ: 生活
翌日曜日は、夫が予てから予定し楽しみにしていた、家族での海辺のバーベキューでした。

早朝に起き出し、母屋のジロ(黒柴の♂です。4歳になりました。)を連れて、予め駐車スペースを確保する為海岸に赴き、「マーキング(笑)」をして得意げに戻って参りました。息子は実は、翌日月曜日の登校日に月例テストがあり、その予習に余念が無いのですが、夫の熱心な誘いに(四六時中「勉強しなさい」と五月蝿いわりには、家族行事の参加に対して要求が強いのです)、根負けし(?)はいはい(笑)と、両親の我儘を聞いての参加でした。

お昼前に皆で用具を積み込み、食材もクーラーボックスに詰め、ジロを連れて海岸に向かいます。
風も波も程々で、暑いながらも心地良い大気の中、皆で協力し合い、デイキャンプ用のテントの設営を済ませた後、取り合えず夏の気候に乾杯です。
やはり夏の海辺は何時もながらわくわくするような楽しみに満ち、何とはなしに嫌そうだった素振りの息子さえ、今や熱心に夫を助け火興しに夢中になっております。夏の持つ魔力と無縁では無さそうです。
マリは毎年の暑気中りのゆえ、夏季はあまり得意ではないのですが、それでも夏という季節は心躍る色彩と音響に溢れ、その不思議な魅力に抗うことができません。例年の辛さを予想しながらも、梅雨明けを一日も早くと願ってしまうのは、きっとマリだけでは無いことでしょう。

夏の強い日差しを満面に受け止め微かにはためくテントの下で、青空と打ち寄せる波に目を楽しませ、冷たい麦酒に舌鼓を打っていると、まもなく炭火の加減が絶好となり、バーベキューの開始です。
時刻は正午を過ぎ、やはり方々で立ち上る焼き物の美味しそうな匂いが、空腹を思い知らせてくれます。皆で、仔羊や鶏、スペアリブなど、時間の掛かるものから網に載せ、家から持参したサラダや海老、魚介など直ぐに食べられる食材を摘みながら、ゆっくりと焼き上がりを待ちます。
「焼き方」は前半をマリが担当し、後半は夫の役目でしたので、忙しく働くマリの傍らでカウチタイプのポータブルチェアに今とばかりにどっかりと腰を据え、満足げにジロの頭を撫でておりました。退職以来(今風に申しますとセミリタイアでしょうか)、すっかり日常の相棒となった母屋のジロですが、夫が仕事の合間の息抜きに出向く日に三度の散歩の際、必ず伴うようになった為か以前に益して良好な関係となった様で、海が苦手(一歳頃に夫に無理やり海に突っ込まれましたので)なジロでさえ、リードを引かれると素直に波打ち際まで尾を振り振り付いて行きます。


暑い大気の下、皆で代わる代わる海に浸かり、お腹一杯の心地良さと額や耳を擽る午後の微風に、日頃の疲れの溜まっている夫、マリの順番に睡魔に襲われ、いつの間にか転寝をしてしまった様です。気が付きますと日もやや傾き、それでも倦怠感でじっと身を横たえていますと、息子がなにやらごそごそとしておりました。薄目を開け(夫は完全に熟睡です)様子を伺いますと、飲食で散らかったテーブルの上やテントの中を黙々と片付ける息子の汗ばんだ黒いTシャツの大きな背中が目に入りました。慌てて起き上がり手伝おうとしますと、「いいよ。疲れているんでしょう?」の些かぶっきら棒ながらも優しい返事が返って参りました。

この夏はそれぞれに平年通りののんびりとした楽しみは少なかったものの、こうして家族揃って無為に過ごせることが最上と思わずには居られない、二日間の「夏休み」でした。











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Last updated  September 2, 2006 02:25:16 PM
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