椿荘日記

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マリ・デユプレシ

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けむり男と落ちてきたお月様~4


その6


October 25, 2011
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カテゴリ: カテゴリ未分類
今日は、クラシック研究会の名誉会員である、T夫人のお誘いで、映画「ドン・ジョバンニ~天才劇作家とモーツアルトの出会い」を、鑑賞しに大船まで行って参りました。
同道して下さったのは、クラ研の副会長でもある、マリの日本画の先生(因みにマリは、会長です~笑)で、二時間余りの上映時間は、少々体に辛かったものの、中々面白く、大画面で観る映画自体も久し振りでしたので、大いに興が上がり、何よりも、マリの住む街の最寄の駅から三十分以内で会場に到着するという、願っても無いロケーションでしたので、その「楽さ」が何よりもマリを喜ばせ、行動に移させたのでした。

元々、遠出や、まして人ごみが大の苦手で、余程の事が無い限り、横浜から向こうには行きたがらないマリでしたが、実は或る事によって、一種の「人嫌い」になってしまった様なのでした。
本来人見知りですし、初対面の方には緊張を禁じえない、臆病とも言い得る性格ですけれど、今を去る事六年前、とある事情に拠り、日本画の先生の助手以外に、「仕事」をしておりました。

それは、まあ一種の接客業と申して措きましょうか。マリは結婚以前、厳しい父の逆鱗に触れ、経済制裁を受けておりまして(苦笑)、資格も無い身の上でしたから、主に販売などの接客業をアルバイトとして、幾つも経験しておりますので、そう違和感も無く、ご奉公に出たのですが、加齢は勿論の事、何時の間にやら「尊大」になってしまった性格の所為か、気を使うことを要求されるのが当然の世界で、かなり精神的に疲弊してしまったのでした。
自画自賛では無く、雇い主にもお客様にも、マリの働き振りは好評だったのですが、それでも、その日のご奉公が終わり、家に帰れば、ほっとした所為か、厨房の愛用の椅子に着替えもせずに座り込み、さめざめと涙を流している自分に気が付き、驚いた事が幾度と無くありました。

それでも無事に五年間「義務(?)」を果たし、約一年前、無罪放免となり、今日に至るのですが、この一年は、対人恐怖症では無いかと思う程、人様にお目に掛かるのが億劫で、精神的にもかなり浮き沈みが激しく、兎に角馴染んだ方々以外には御目文字出来なくなってしまったのです。ですから、この日記も、数年前に何度か再開しようと試み、大丈夫かしらと思って続けようとすると、直ぐに「塞ぎの虫」が飛び出して来まして、根気が続かないと申しますか、先生の助手をしながらでしたので、疲れもあったのでしょうが、結局投げ出して仕舞う事が続いたのです。

でも、ご安心を。やっとこの夏辺りから、しっかりと回復を感じられるようになりまして、今ではこうして日記を更新し、続ける事が出来るのでは無いかと思えるようになりました。
とは言え、恐る恐る、ぽつりぽつりと、ですけれど(苦笑)。






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Last updated  October 25, 2011 11:52:36 PM
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