椿荘日記

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けむり男と落ちてきたお月様~2


けむり男と落ちてきたお月様~3


けむり男と落ちてきたお月様~4


その6


October 29, 2011
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カテゴリ: カテゴリ未分類
この一週間は、好天に恵まれ、お昼間など軽く汗ばむ陽気で、寒がりなマリでさえ、七分袖などの軽羅でなければ外を歩けない程でした。
昨日も、何時もの様に日本画の先生のお宅に、助手として伺い、お仕事をして、お夕飯の買い物をぶら下げて帰宅致しました。

この一年半は、大学生になり、授業やサークルで忙しい息子に、マリの愛車をすっかり取られてしまい、徒歩と鉄道で茅ヶ崎にある先生のアトリエに伺う日々です。お蔭で重いものは中々買えず、お買い物の取り合わせに苦慮しておりますけれど、慣れてしまえば電車通勤も楽しいもので、車中では読書も出来ますし、仮眠を取ったり、失礼に成らない程度の「人間観察」も楽しみで、何よりもお仕事が終わった後の、先生との一献が嬉しいとは、相変わらず「飲兵衛」のマリです。
そう、これこそが車ですと絶対出来ないことで、重い荷物に辛吟するマリを夫が不憫に思い、「軽なら買ってあげる」と申しますが、この楽しみは捨てがたく、辞退致しました(笑)。

昨日のお買い物の目玉は「松茸」で、信じられない金額で、アトリエの近所の八百屋さん(一見普通の小売店ながら、中々品揃いが面白く、以前「素麺南瓜」と「本占地」を手に入れました)で売っておりました。外国産ではありますが、箱に整然と並んだ姿は間違いなく松茸で、匂いを確かめて見ますと、薄っすら松茸の香りが(苦笑)。多少時間が経っているのでしょう。それでも痛んだ様子は無く、マリは迷わず購入致しました。

さて、帰宅し早速お夕飯の支度です。たまたま早めに帰宅していた息子が、最寄り駅まで迎えに来て(多少は、申し訳なく思っているのでしょうか)何時もよりは早く作業に入れましたので、松茸をどう調理しようか思案の結果、洋風の炊き込みご飯(つまりは、ピラフですね)にすることに。香りの高い国産(本来、日本産も外国産も香りは一緒で、薄くなる理由は、移動距離~つまり時間だそうです)でしたら、土瓶蒸しや茶碗蒸し、それこそ焼くだけでも良いのですが、ここは一つ工夫をしませんと、食いしん坊の家族は満足しないでしょう。そこで、オリーブオイルと大蒜で炒めたお米に、無添加のコンソメ、後は薄切りにした松茸を加え、炊飯器で加熱、後は仕上げにソテーした芝海老を加えれば完了です。
主菜は大き目のマカロニに、オレガノとナツメグで香りを付けた牛挽肉を詰めたもの(手が掛かるので、朝方用意をして置きました)を茹で、ホウレン草と共にトマトと生のモツァレラチーズのソースで合えれば、ディナーの仕度は整いました。

早期退職後、独立し、数年苦しんだ夫の、仕事が成果を出し始めた頃から、食いしん坊だけでなく我侭も戻りまして、現在は一日置きにワイン付きの夕食です。今夜は夫の好物のカヴァ、チリ産の「ヴァルデヴィエソ」がお供です。
息子が成人して嬉しいことの一つに、お酒のグラスを交えられることで、前菜の「松茸のピラフ、茄子の漬物(先生のお手製です。松茸一本と交換致しました~笑)と温野菜添え」でディナーの始まりです。


思えば、以前日常的に行われていた事で或りましたのに、こうして改めて綴って見ますと、つくづく有難い事で或ることを、噛み締めずにはおられません。
お料理もそうですし、庭仕事や読書、そして、こうして日記を綴る時間と心の余裕が、マリの回復を何よりも物語っております。

そう、マリから車を奪った(?)息子は、今でもやはり親孝行です。主菜のパスタのソースは、マリが美味しいスパークリングワインを、大好きな音楽と共に楽しんでいる間、彼が厨房で一所懸命渾身の姿で掻き混ぜておりました。






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Last updated  October 29, 2011 03:40:24 PM
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