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本日のワインはミッレ・エ・ウナ・ノッテ1997年、生産者はドンナフガータです。ネロ・ダーヴォラ主体(2006年では90%、他は土着品種)となります。ワイン名は「千夜一夜」の意ですが、この他にも「シェエラザーデ」のようなアラビアン・ナイト風、「ベン・リエ(風の子)」「カビール(偉大な人)」の様なアラビア語から来た名前のワインを生産しています。エチケッタもどことなくアラビア風で、イスラム文化と深く関わりのあるシチリアらしいワインですね。さて、感想です。茶色掛かった深いガーネット色で透明感があります。グラスからは絵の具やボールペンのような強い香り。果実味はブラックカラント、ドライ・ワイルドブルーベリーなど。淡いピンクの胡椒や柔らかなバニラ香がエレガンスさを演出しています。酸味・苦味・甘み・旨味のバランスと、それらのフィニッシュへのグラデーションは大変素晴らしいですが、残念ながらスケールの大きさはあまり感じません。第一次のピークを過ぎ、これから枯れ感が素晴らしくなる第二次への中間的な印象です。もう一本は暫く寝かしてみます。
2010.10.31
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本日は、りりた♀のクロアチア土産のワイン6本(クロアチア産5本、ボスニア・ヘルツェゴビナ産1本)です。左からクロアチア(ダルマチア地方)1)ポシップ種白ワイン(コルチュラ島)2)バビッチ種赤ワイン(シべニク地域)3)プラヴァツ・マリ種赤ワイン(フヴァル島)4)プラヴァツ・マリ種赤ワイン(ディンガチ地域)クロアチア(イストラ半島=イタリアで言うイストリア半島)5)マルヴァジア種白ワインボスニア・ヘルツェゴビナ6)ブラティナ種赤ワイン地域不明2)はKvalitetno Vino Kontrolirano Podrijetlo:統制保証原産地産上級ワインそれ以外は、Vrhunsko Vino Kontrolirano Podrijetlo:統制保証原産地産最上級ワイン何れも日本では滅多にお目にかかれない、詳細不明ワイン達です。が、どれも飲むのがとても楽しみです。飲みましたら、またアップします!
2010.10.28
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本日のワインは、タウラージ・リゼルヴァ・チェントトレンタ1999年、生産者はマストロベラルディーノです。アリアニコ100%のこのワインは、ワイナリーの創立100(チェント)+30(トレンタ)周年を記念して発売されました。アヴェリーノに行った時、ワイナリこそは訪れませんでしたが、直営店にて97RISやグッズ(ロゴ入りソムリエ・ナイフ)も等を買って帰った、すこし思い入れのあるワイナリーです。そう、タウラージの古酒の素晴らしさもこの蔵に教えていただきました!さて、感想です。全く向うが見えない濃いガーネット色。グラスからは絵の具や墨汁系な強めの香り。口に含むと、プラム、プルーンの黒果実、ワイルドブルーベリーのような赤果実でフレッシュ感もあります。さらに胡桃や木の実、バニラやカフェラテ等。柑橘系の酸がいい感じで出ている。タンニンは舌に張り付く程の強さはあるが、粒子が細やかなこと、そしてある程度こなれてきているため、充分美味しく飲める。やっぱちょっと早いけど。エチケッタが何となく恐いので、早く開けすぎました。あーぁ。
2010.10.25
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本日のワインは、ドーポ・テアートロ2004年、生産者はポデーレ・サリクッティです。ブルネッロ・ディ・モンタルチーノの生産者ですが、1997年のソレが僅か二年目でWA誌にて高評価受けたため、価格がイキナリ高止まり。よって未飲です。そこで、カベルネ・ソーヴィニョン90%、カナイオーロ5%、サンジョベーゼ5%のコレがちょっと安くなっていたので買ってみました。さて、感想です。暗いガーネット色、エッジが少し茶色掛かっています。グラスからはバラ、少し青っぽいローズゼラニウム、クミン的なハーブ香も。果実では、黒スグリ、プルーン、ドライなアンズ、そして少し薄めのエスプレッソなど。酸、果実味、タンニンの各要素は大柄ではないけれど、全てがとてもよく(いい意味で)抑制されており、綻びがない状態。それに少し熟成感が入ってきており、購入価格3600円は上等。今年の5000円以内では屈指の一本かも。そうなると、ブルネッロが飲みたくなってくる・・・(笑)。
2010.10.22
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本日のワインは、ロッソ・ディ・ムーニ2008年。ダニエーレ・ピッチニン、ヴェネト州の生産者です。自然派ラヴァーに人気のあるラ・ビアンカーラ、そのオーナーのアンンジョリーノ氏の愛弟子というふれ込みで、当然自然派。白ワインは思ったより随分美味しかったけど、赤はどうかな?セパージュはカベルネ・ソーヴィニヨン70%、メルロー30%です。さて、感想です。まだまだ若い、青紫。グラスからはインクの香りと青っぽさ。かすかな還元香が感じられるが、気になるほどではない。フランボワーズ、ダークチェリー、ワイルドブルーベリー、オレンジなどの果実。柔らかな白胡椒。フルーツジュース、果実を絞ってそのままミネラル加えてパッケージングした感じ。ピノ的なニュアンスも感じる。濃いけど平坦ではない。余韻はそこそこあるのだけれど、キレがいい不思議なワイン。ついつい杯を重ねてしまう。ビオ生産者はあまり得意ではないけど、この生産者は好きになれそうです。2500円は充分合格。
2010.10.19
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本日のワインは、阪神イタリア市場 有料試飲コーナーから、プレミアムワイン5種です。「食」狙いで阪神イタリア市場に行ったのですが、何故か、するすると有料試飲コーナーに引き寄せられていってしまいました。1)レディガフィ 2006:トゥア・リータ (トスカーナ、メルロ100%) オルネライア 1994:オルネライア (トスカーナ、カベルネ・ソーヴィニヨン60%、カベルネ・フラン20%、メルロー15%、プティ・ヴェルド5%)レディガフィは黒スグリやブラックベリーなどの黒果実、スパイシーさ、ミルキーさが満開で、酸やタンニンなど全ての要素が厚みのある構成。流石、凄く美味しい。もう少しこなれてきたら最高だろうなぁ。りりた♀の今日のイチバン!オルネライアは残念ながら少しコンディションが悪かった印象。さらに、開栓が随分前だったのか酸が支配的でした。しかしその中にもオルネライア香は存在しており、久しぶりの感覚にちょっと嬉し。2)50&50 2004:アヴィニョネージ&カパネッレ (トスカーナ、アヴィニョネージのメルロ50%、カパネッレのサンジョベーゼ50%) バルバレスコ 1998:ガヤ (ピエモンテ、ネッビオーロ100%)50&50は、先のメルロ感がイケてたのでその流れで注文。果実のパワーや構成では少し貧弱というか小さく纏まった感じだったけど、サンジョベーゼ混醸による変化感により楽しく飲めました。すっかり庶民のワインで無くなったガヤのバルバレスコを飲むのは4~5年振り。グラスからはスミレのとても華やかな香り。果実香や珈琲、バニラは言うに及ばず、ドライフラワーや腐葉土などの熟成香がかなり出てきてます。果実味、酸やタンニンは完璧なバランスで、りりた♂の今日のイチバン!3)バタール 2007:クエルチャベッラ (トスカーナ、ピノ・ビアンコ50%、シャルドネ50%)これまた超、久しぶりに飲みました、「d」の無いバタール。甘い、そして緩やかなメロンや青リンゴ等の柑橘の香り。爽やかだが厚みのあるボディに様々な複雑な香りが纏わりついています。僅か30ml(もうちょっと入っていた様な気がする)づつの試飲でしたが、ボトルで開けることがなかなか出来ないようなワインを飲むことが出来て嬉しかったです。出来れば、もう少し大きなグラスで飲みたかったですけど。■イタリア市場(メルカート)2010/Sicilia■10月13日(水)~10月19日(火)■阪神百貨店8階催場 ※最終日は午後5時終了
2010.10.16
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本日のワインは、カベルネ-シラー2008、生産者はフォルテディーガです。トスカーナはマレンマ地区(海沿い南端あたり)の生産者です。セパージュは、シラー40%、カベルネ・ソーヴィニヨン30%、カベルネ・フラン30%、同ワイナリのスタンダードラインとなります。さて、感想です。まだ若々しい紅の要素がある赤紫色。粒子が見えそうな位に濃い。絵の具・墨汁、ブラックベリーにカラントなどの黒い果実が香る。他には、石榴、オレンジ、スパイスは東洋系の柔らかなもの、加えてコーヒー、バニラ等。弱くはないが、さりとてインパクトもない(でも柑橘系を思わせる)酸、それから、強いがあっさりとしたタンニンは、単体ではマイナス要因ともなりがちですが、このワインが持つ非常にフルーティな果実味と合わさると不思議にいいバランスに変化します。二日目は全体が滑らかに溶け込んでおり、更に良し。すこし甘平坦なところがあるので、2400円位までなら可。購入価格である1980円では、少しお得感が出てきます。
2010.10.13
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本日のワインは、カルミニャーノ・サンタ・クリスティーナ・イン・ピッリ2006年、生産者はアンブラです。セパージュはサンジョベーゼ75%、カベルネソーヴィニョン10%、カナイオーロ10%、コロリーノ+シラー+メルロ5%。カルミニャーノD.O.C.G.は、珍しい事に(歴史的理由から)カベルネ種の使用が義務付けられており、セパージュからみてもその複雑性が想像できますね。さて、感想です。エッジが僅かにオレンジ掛かった暗めのルビー色。グラスからはスミレやインク・墨汁、バニラの香り。口に含むとグミやアセロラ等の赤い小さな果実と石榴。タンニンは充分に感じられるがとても柔らかく、濃厚ではないがジューシーな果実味といい感じで合ってます。酸もしっかり通ってますが、全体的におおらかさを感じさせられる酒質です。美味しくて、あっという間に無くなって終いました。2380円は充分価値あり。
2010.10.10
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本日のワインは、グレコ・ディ・トゥーフォ2006年、生産者はヴァディアペルティです。カンパーニャ州、フェウディ・ディ・サン・グレゴリオやマストロベラルディーノの本拠地のあるアヴェリーノ近郊のモンテフレダーネというコムーネにある造り手のようです。このグレコをはじめフィアーノやコーダ・ディ・ヴォルペというような地葡萄100%でワインを醸しています。さて、感想です。濃い目の黄金色、すこしオレンジがかっています。グラスからは黄色い花、マーマレード、レモンメレンゲ、スモーク香。さらにハーブ、生イーストの香りもあります。オイリーさと石灰質なミネラル感をもっており、ビワの果実味と青リンゴのような酸のバランスは飲む温度や経過時間によって色々な表情を見せてくれるため、飽きません。お魚なら白身魚のムニエル、ちょっと濃厚系のやクリームパスタやカルボナーラでも合いそう。価格3,000円は少し高く感じました。
2010.10.07
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今回は、キャンティ・セミナーのレポートです。先日の「キャンティクラシコ新世界」のイベントにおいて、闘うワイン商・川頭さんの解説で比較試飲を行いました。主要なテーマはキャンティ・クラシコ地区におけるコムーネ別のテロワールの違いです。解説を受けながら、試飲したのは下記7コムーネ、7ワイナリーのキャンティ・クラシコです。1)サン・カッシャーノ・ヴァル・ディ・ペーサ 豊かな土地で土壌は砂が多く、標高が低い=ふっくら丸みがあり、果実味豊かで飲みやすい。 試飲ワイン:ポッジォ・ピアーノ(サンジョベーゼ100%)2)グレーヴェ・イン・キャンティ 北は砂が多く石灰が強い、南はコンカ=ドーロを含みキャンティに最適なガレストロ(石灰質を多く含んだ石や岩、粘土質)土壌。 試飲ワイン:クエルチェベッラ (+カベルネS)ビオデナミ農法3)バルベリーノ・ヴァル・テルサ 土壌が豊かで、標高が低く粘土が多い=トータル的にバランスの良いワイン 試飲ワイン:イゾレ・エ・オレーナ (+シラー、カナイオーロ)4)カステッリーナ・イン・キャンティ 粘土は少なめ石灰が多い 試飲ワイン:サン・ファビアーノ・カルチナイア(サンジョベーゼ100%)5)ラッダ・イン・キャンティ コンカ・ドーロの殆どのエリアが入っている、素晴らしいエリア。石灰の多い痩せた土壌、標高も高め。味わいが凝縮、余韻も長い。 試飲ワイン:ブランカイア(+メルロ)6)ガイオーレ・イン・キャンティ 標高が高く恵まれていないが、このエリアの中のよく出来たワインは全エリアの中でも(熟成において)傑出したものができる。 試飲ワイン:サン・ジュスト・ア・レンテンナーノ(+カナイオーロ) 石灰が多いので強い酸味とエレガントな果実味。7)カステルヌォーヴォ・ベラルデンガ 粘土質が強く標高が低いので保水力がある重いワイン。 試飲ワイン:フェルジーナ(サンジョベーゼ100%)他にもキャンティクラシコ地区全体のことについての説明もとても面白かったです。・キャンティクラシコの歴史について・サンジョベーゼ80%以上、他には何を混ぜても良いので、味わいは千差万別・2010年は、去年の暮れから初夏まで雨が多かった。春の雨は受粉量の低下を招くので収穫量が低くなる。 それ以降はいい気候となっているので、これからの秋の雨が少なければ量はともかく、品質はとても良い作柄の年になる。(ランゲも同じ)・パンツァーノ・イン・キャンティを中心に「コンカ・ドーロ(黄金の谷)」と呼ばれている地帯はいいワインが出来る。・西から東に向けて標高が高くなる、北から南に向けて痩せた土地(粘土、石灰=逞しくタンニンが強い傾向)になっている。・果肉は勿論、タンニンの熟成が重要であるが、それには時間がかかる。熟成した種は「苦味の中に香ばしい甘さ」が入る。・トスカーナの畑は高いところから低いところへ縦に葡萄が植えられている。ピエモンテは横。・イタリアの生産者は、今世代交代の時期にある。如何にワインの品質を向上させるか、というメンタリティにおいてイタリアは後進国であったが、今後10年~30年が楽しみである。わずか千円の講習代でこんなに美味しいワインをシッカりと飲ませていただき、素晴らしい内容のセミナーを受けることができました!大好きイタリアワインvol2、期待してしまいます!さあ、キャンティ・クラシコ飲むぞ~。
2010.10.03
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本日のワインは、キアンティ・クラッシコ2007年、生産者はポッジォ・アル・ソーレです。先日アップした「キアンティクラシコ新世界」におけるイベントの一つ、闘うワイン商、川頭さんのCCコムーネ比較セミナーでは、キアンティクラッシコ地区の9コムーネの内7つのコムーネの中から、川頭さんの好きな(笑)銘柄を試飲させていただきました。試飲できなかった二つのコムーネ、タヴェルネッレ・ヴァル・ディ・ペーサとポッジボンシの内、前者のキアンティクラシコが家にありましたので開けてみました。セパージュはサンジョベーゼ95%、カベソとメルロで残り5%となります。さて、感想です。暗めのルビー色、全体的に少し赤紫がかっています。香りは、アメリカンチェリーやラズベリー等の赤い小さな果実が中心です。他には白と赤のミックス胡椒やミネラル、そしてカプチーノやカフェラテのような香りがします。飲み始めから酸にスジが通っておりやや支配的ではありましたが、小一時間程立つと円やかさや旨味が浮き出てきてとても美味しくなりました。複雑味は控えめですが、素直なクセの無い飲み口はプリモからセコンドまで食事の邪魔をしない良いワインではないか、と思いました。2000円位で購入しましたが、3,000円オーバー位の価値はあるのでは。
2010.10.01
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