《 幸せのひろいかた 》  フェルトアート・カントリー木工 by WOODYPAPA

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2013年04月05日
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カテゴリ: 昭和歌謡40年代

あなたの心に

作詞:中山千夏 作曲:都倉俊一

あなたの心に 風があるなら

そして それが 春の風なら

私ひとりで ふかれてみたいな

いつまでも いつまでも

あなたの心に 空があるなら

そして それが 青い空なら

私ひとりで のぼってみたいな

どこまでも どこまでも

だって いつも あなたは

笑って いるだけ

そして 私を 抱きしめるだけ

あなたの心に 海があるなら

そして それが 涙の海なら

私ひとりで 泳いでみたいな

いつまでも いつまでも

ルルル ルルル

ラララララララ

だって いつも あなたは

笑って いるだけ

そして 私を 抱きしめるだけ

http://youtu.be/5oJqSlO9nZA

昨年のベストセラー『聞く力』の中のエピソードに、阿川佐和子が初対面の中山千夏のいる前で、カラオケで『あなたの心に』を歌ったというエピソードが書かれています。

それだけ大好きな曲だということなのですが、ご本人の前で歌うのは普通ちょっと・・・。

でも、佐和子さんはジュディ・アンドリュースのインタビューの席で「チムチムチェリー」や「エーデルワイス」を歌ったというから、そうすることで相手を喜ばせようとしているらしいです。

『あなたの心に』は昭和44年の作品で、28年生まれの阿川佐和子は16歳と言うことになります。

(ちなみに、阿川佐和子の親友の檀ふみは、僕の隣町にお住まいで、高校時代は美人姉妹として地元で有名でした)

この時期に歌った歌は、ずーと人生に連れ添うのかも知れません。

僕は中学2年でしたが、ギターの教則本に出ていたこともあり、ほぼコードから何から覚えています。

思春期の男子としては、淡い恋の歌のようなものは恥ずかしくてあまり歌わなかったものですが、この曲は中山千夏と言うことで自分的に許可していました。

なぜなら僕の世代にとって中山千夏は、NHKの人形劇『ひょっこりひょうたん島(39年~44年)』の"ハカセ"なのです。

『ひょっこりひょうたん島』は、最近トヨタのCMにちらりと出ていたりしますが、僕の少年期にとても大きな影響を与えたドラマでした。

原作・脚本は井上ひさし先生。

当時は子供だったので何も考えず受け容れていましたが、今思うと見事な社会風刺と人間模様が描かれていました。

登場する人物(動物も含む)は皆個性豊かで、突拍子もない自由人で、愛すべき人たちでした。

その中で、いつも冷静で正しい方向を示唆する天才少年(通信簿は5段階評価でオール6、1600回連続満点の記録達成)がハカセでした。

おバカな連中の中で、ひとり賢い振る舞いをする早熟な子供は、ステレオタイプとしてガリベンのいやな奴として描写されそうですが、この極限状態のシチュエーション(島が漂流しているのです)ではハカセがいないとこの島の住民はとんでもないことになってしまうので、まさしくヒーロー的役割を担っていました。

ニヒルなギャング、マシンガン・ダンディと人気を二分していたと思います。

突然の災害で、いろいろな環境の人間がひとつになって生きてゆかなければならないという、サバイバルがテーマの話でした。

ずるい奴や、勝手な奴がだんだんまとまって仲間になっていった感動のドラマでした。

中山千夏は昭和23年生まれ(団塊世代)、4歳から子役として活躍し、5年生で東京・芸術座・菊田一夫の『がめつい奴』に抜擢、一躍脚光を浴びることになります。

役者、歌手、作詞、声優のほかにも著書も多く、マルチタレント振りを発揮していました。

その他43年から『お昼のワイドショー』に青島幸男参議院議員・八代英太と共に司会者して登場し、その後中山千夏、八代英太ふたりとも参議院議員になります。

当時は参議院には「全国区」というカテゴリーがあり、知名度があれば中身は不問で、タレント議員の花盛りでした。

選挙制度に関しては、現在衆参共に違憲(状態)判決が出ていますが、あの頃はそんなことはなかったなあ。

一体何が変わったんだろう。

『あなたの心に』の作曲は、後に阿久悠とのコンビで山本リンダやピンクレディーの曲で歌謡界を席巻する都倉俊一の、記念すべきデビュー作でした。

都倉俊一(昭和23年生まれ)は外交官の親の元、少年時代をドイツで過ごし、音楽の基礎を身につけました。

学習院時代にはフォークグループを組んで、自らボーカルを担当しデビューもしています。

『あなたの心に』を作曲したのは、大学2年の時でした。

その後、無数のアイドル歌手のヒットソングを手がけることになります。

詞の抑揚にそって、素直にメロディを載せるという作曲の黄金律をこの時すでに習得していました。

乙女の心をそのまま写した詞と、それに則したメロディと、千夏の抜けるようなさわやかな声がマッチして、この年のレコード売上げ第2位のヒットとなりました(1位は皆川おさむ『黒猫のタンゴ』)。

『ひょっこりひょうたん島』について、井上ひさしが後日語った話です。

「最初の頃はすごく評判が悪かったんですよ。

そんな低迷していた頃、九州の炭鉱からお母さんの手紙が来たんです。

うちは炭鉱が閉鎖され追い込まれて、一家心中を考えていました。

最期のご馳走を作って死のうとしていた時、たまたまひょうたん島が映っていました。

そこで、ドン・ガバチョが、『今日がダメでも明日がある。明日がダメでも明後日がある』という歌を歌っていました。

それを聞いていたお父さんが。ぽろぽろ涙を流して泣き出して、こどもたちに『ごめん』と言って、心中を止めたと書いてありました。

その手紙がわれわれ作者を励ましました。

こういう人がいる限り、頑張って書こうと」

その歌がこちらー

http://youtu.be/oqgCJJIQm8Q






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最終更新日  2013年07月21日 09時26分28秒 コメントを書く


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