【7 月】
30 )エジプトでモルシ大統領解任
2012年「アラブの春」動乱の中、エジプトの大統領に反ムバラク勢力を結集して選出されたムハンマド・モルシだったのですが、経済の落ち込みが激しく、民衆の支持を失い、軍部のクーデターにより失脚しました。
モルシの支持母体は「ムスリム同胞団」というイスラム団体で、"穏健派"といわれていましたが所詮イスラムで、宗教色の強い社会改革は反感を呼ぶことになりました。
イスラムのややこしいところは、"スンニー派"と"シーア派"の対立もあるところで、独裁者を払拭した中東ではありましたが、イスラム同士の対立から抗争が続き、民衆の生活は苦しみを増す結果になりました。
この迷宮を抜けるにはまだ時間がかかりそうです。
31 )兵器運搬の北朝鮮船をパナマが拿捕
武器を積んでいたと言うから銃や弾薬かと思ったら、ミグ21戦闘機2機とミサイルとレーダーだと言うから大掛かりです。
しかもそれを砂糖の入った袋で覆って隠していて、その量25万袋約1万トンという膨大なものでした。
ミグ21と言うのはソ連製の戦闘機で、1950年代から開発された年代物です。
ベトナム戦争やソ連のアフガン侵攻、イラン・イラク戦争などで活躍?し、冷戦時代ソ連側の世界中にばら撒かれました。
映画『トップガン(1986年)』で、トム・クルーズのF14にけちょんけちょんにやっつけられるのもミグ21です。
キューバで故障した中古の戦闘機を、極秘で運搬するところを見つかったものです。
ポンコツの空母をこっそり買ってリサイクルしていた中国と同じく、壊れた戦闘機を安く買って直して使おうとしていたのかもしれません。
北朝鮮の軍備は他国との戦争用ではなく、国内向けのアピールに使うだけだという証明でもあり、性能云々はあまり関係ないのでしょう。
32 )米デトロイト市が財政破綻
クリント・イーストウッドの『グラン・トリノ(2008年)』の舞台となった、没落した「モーター・シティ」デトロイトがついに破綻しました。
負債総額1兆8千億円で米国自治体では過去最大でした(ちなみに夕張市破綻の負債は352億円)。
映画で描かれたように治安は悪化、全米一危険な街になっていました。
デトロイトはアメリカの3大自動車メーカーが集結し、二十世紀初頭から1960年代までアメリカ経済を牽引する、大産業都市でした。
"グラン・トリノ"は1972~4年に製造されたフォードの名車。
イーストウッド演じる老ポーランド人は若い頃その製造に携わり、50年間フォード車を作り続けていました。
80歳の今日も愛車"グラン・トリノ"に磨きをかけます。
その悠々自適な生活は年金で可能になるわけですが、自動車産業の衰退から人口流出による税収減に加え、継続不可能な年金制が大きな負担となり、市は破産に至りました。
排気ガス規正法と日本車の進出により、アメリカ車は国内でも苦戦するようになり、80年代には"ジャパンバッシング"として日本車を破壊する運動も起こりました。
以来日本のメーカーはアメリカに工場を持つようになり、今では工場で7万6千人、ディーラーで41万9千人の雇用を生み出しています。
アメリカの議会は「アメリカに工場を持つ日本車メーカーを支援すべきだ」という意見書をオバマに出したほど時代は変りました。
一方アメリカの3大メーカーも最近は順調なのですが、これは中国に進出した結果です。
つまりデトロイトには恩恵がありませんでした。
これがグローバル企業の負の姿なのです。
33 )英王子の妻キャサリン妃が男児出産
キャサリン妃が行っていたと話題になったのが「デュカン・ダイエット」です。
フランスのピエール・デュカン医師が考案したダイエット法です。
内容をざっくり言うと、炭水化物を取らずに、タンパク質をたくさん取り、水をたくさん飲むという食事ダイエットです。
これを4つの段階に分けて行います。
ジェニファー・ロペスやサンドラ・ブロック、デミー・ムーアなどハリウッドスターが実践していると有名になりました。
けちをつける人は、これだと栄養が偏るからだめだと言いますが、炭水化物を減らし、タンパク質を多く取り、野菜も多く取るのはダイエットの基本です。
ただし、これに"有酸素運動"を加えることが必須条件です。
34 )スペインの列車脱線で70 人以上死亡
スペインの高速列車が脱線し、73人が死亡100人以上が重軽傷を負いました。
80キロで曲るべきカーブを190キロで侵入した結果の脱線転覆でした。
この道30年のベテラン運転士は事故の直前まで、司令室の職員と携帯電話で会話していたことが判明しています。
何の話をしていたのかと言うと、運転士が自分の位置がわからなくなったため確認していたと言うのです。
それで地図を見ていてカーブに気がつかなかった、と言うのが真相のようです。
列車の運転士が迷子になるのは珍しい。
人間は必ずミスをするものです。
その時に備えて第2第3の安全システムが必要でした。
35 )中東和平交渉が3 年ぶり再会
ケリー国務長官の段取りで、イスラエルとパレスチナ双方の和平交渉をワシントンで行いました。
とりあえず何も成果は生まれませんでしたが。
中東問題は、民族問題・宗教問題とエネルギー問題・経済問題に集約されます。
昔はユダヤ人もイスラム人も貧しいながらも平和に共存していました。
この地に石油が発見されたこと、ユダヤ人が「イスラエル」という排他的な国を建国し、それを欧米が認めたことから現在の悲劇的状況が生まれました。
アメリカにシェールガスが発見されたことで、エネルギー問題に変化が生まれ、この地にも新たな展開が生まれる兆しが出てきました。
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