君へのメッセージ
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化学療法の一回目を終え退院した私を待っていたのは、夫が永眠という茫然の成り行き。誰もその死は予知できなかった。二日前には道路の木の葉を掃いていた。ごみ集荷所でカラスを追い払っていた、と近所の人が話している。三日前には自転車で喉が痛いのでと耳鼻科にいっている。五日前には入院中の末息子の顔をみてくるといって出かけている。一〇日前にはホールインワンとった、とごきげんであった。免許返上にあれほど難色を示していた車も、車を売ったと聞いたのは私の入院中だった。畑も隣の人に託したと言ったのはつい最近のことだ。でもあまりに突然にこの日が来てしまった。今まで家族何人もの介護をしてきた私には、一番身近な人が一日の介護もさせなかったことにただただ肩透かしをされた感がある。病気がなかったわけではない。長いこと肺気腫を患っており酸素吸入が必要とされていた。でも苦しい時しか吸引をしていなかった。動かないではいられない働き者だった。人はそんな彼をマグロのような人という。私は悲しむ暇なく苦しい化学療法立ち向かっている。もしかしたらこんな私の苦痛が長引かないよう、あっさり逝ってしまったのか。かえって悔いが残る。
2019.12.30
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