ひろさん、こちらこそ大変ご無沙汰しておりました、やまももです。

　映画「ＡＬＷＡＹＳ　続・三丁目の夕日」についてのコメントをありがとうございました。この映画について、「前作を上回る出来だと思いました」と高く評価されたとのこと、全く同感です。また、鈴木則文（堤真一）と戦友の牛島（福士誠治）と再会の場面に強い印象を受けられたとのことですが、あの場面に私は大いに涙しました。鈴木さんの家族には彼の戦友の姿は見えなかったでしょうが、鈴木さん自身は間違いなくその姿は見えていたでしょうし、またあの言葉は鈴木さんの心をとても慰めてくれたことでしょうね。

　ところで、ひろさんのブログ「ひろの東本西走！？」の「２００７年に観た映画」の記事 http://hiro009.blogzine.jp/jupiter/2007/12/post_375d.html を拝見させてもらいましたが、映画館で「ブラック・ブック」「武士の一分」「バッテリー」「ＡＬＷＡＹＳ　続・三丁目の夕日」の４本をご覧になっておられ、またＤＶＤで「硫黄島からの手紙」「父親たちの星条旗」「ミッション・インポッシブル３」「ロード・トゥ・パーディション」「ユナイテッド９３」も観ておられるのですね。

　これらの映画の中で、私が観たのは「ＡＬＷＡＹＳ　続・三丁目の夕日」（映画館）、［武士の一分」（12月30日にＴＶで放映）、「硫黄島からの手紙」（ＤＶＤ）の３作品だけなんですが、どれもひろさんと同じく高く評価したいと思いました。

　特に「硫黄島からの手紙」については、これがクリント・イーストウッドが監督したアメリカ映画なのに当時の日本人たちの心情が実に自然に描き出されており、非常に驚かされました。ただ、日本が制海権も制空権も完全に失った状況下、硫黄島の日本軍が孤立無援な状態の中で玉砕していく姿が余りにもリアルに描かれており、観ていて気持ちがとても暗くなりました。やっぱり映画は明るく楽しい方がいいですね。

　その点、「武士の一分」は最後は期待通りにハッピーエンドとなっており、娯楽作品としてとても上手くできていると思いました。しかし、余りにも話を上手く落ち着かせているので、そこにいささか不満を感じてしまいました。海坂藩番頭の島田藤弥（坂東三津五郎）が失明した三村新之丞（木村拓哉）のために本当に尽力し、そのお陰で三村新之丞の禄が取り上げられなかったとしたら、三村は島田から非常な恩義を受けたことになりますね。しかし、島田は三村の妻の不倫の相手でもあります。こんな設定ならどうなるのでしょうか。三村の心は千々に乱れてその苦悩はただただ深刻なものとなり、観ていてる観客も戸惑ってしまうでしょうね。島田が単純に悪い奴で本当にヨカッターって感じです。

　来年も良い年になりますように心からお祈り申し上げます。

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