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2012年10月29日
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カテゴリ: 宮部みゆき作品
 TBSテレビ系で10月29日(月)に放送された「宮部みゆきミステリー 『パーフェクト・ブルー』」第4話は宮部みゆきの連作短編集『心とろかすような マサの事件簿』の第3話「白い騎士は歌う」を原作にしています。

 今回のドラマには「ホワイトナイト」という言葉が殺人事件と関わる重要な謎の言葉として出て来ます。英語のwhite knightを日本語に直訳すると「白い騎士」「白馬の騎士」という意味がありますね。なんだかとてもロマンチックな意味が込められているような気がします。妻に「白馬の騎士」という言葉を聞いたことがあるかと訊きましたら、私が婚約前に彼女に「私は白馬の騎士ではありませんが……」なんてことを書いたラブレターを送っていたことをちゃんと覚えていましたよ(嗚呼、恥ずかしい)。

 しかし、gooの国語辞典で「ホワイトナイト」という言葉を調べてみると、「【white knight】 敵対的買収を仕掛けられた会社が、自社に友好的な関係をもつ他の会社に買収してもらうことを依頼する場合に、そのような友好的な会社をいう。助けに現れる『白馬の騎士』にたとえたもの」とありました。そう言えば、2005年に起きた堀江貴文社長のライブドアによるニッポン放送買収問題では、ソフトバンクの孫正義氏がフジテレビの「ホワイトナイト」の役割を果たすのかといった表現でマスコミが大騒ぎしていたこともありましたね。

さて、蓮見探偵事務所に今回は宇野友恵(早織)という若い女性が調査依頼に訪れます。友恵の兄は、なんと最近起こった美術品販売会社「相沢アンティーク」の相沢一郎社長(清水昭博)殺害と同社からの1千万円強奪の容疑で指名手配を受けている同社員の宇野俊彦(葛山信吾)でした。そして友恵は、兄の宇野俊彦の殺人事件後の行方と彼がなぜ最近お金を必要とするようになったのか、その理由を蓮見探偵事務所に調べてほしいと言うのです。

なお、友恵は10年前に家庭内トラブルで兄の俊彦が引き止めるのも聞かず道路へと飛び出したために交通事故に遭い、足が不自由になっており、そのために俊彦は自責の念にかられており、決まりかけていた友恵の婚約も彼女の足が不自由だということを理由に破談になっており、そのことを俊彦は非常に悔しがっていたそうです。

 友恵の話によると、俊彦はとても真面目な人間ですが、最近になって家賃を滞納したり借金取りが頻繁に彼のマンションにやって来て騒いだりしており、金を必要としていたことだけは確かなようです。蓮見加代子(瀧本美織)は、妹の友恵が兄の行方を心配し、また彼がなぜ金を必要としていたのか、その理由を突き止めたいという妹の心からの真摯な願いにほだされてその調査依頼を受けことにします。

 調査を開始した蓮見加代子は、事件の起こった美術品販売会社「相沢アンティーク」で俊彦と一緒に働いていた田川(鹿内大嗣)という若い男から、俊彦が以前「俺はホワイトナイトなんだ」と言っていたという話を聞き出します。彼女はそのことをいつも貴重な助言役を果たしてくれるBARラ・シーナのマスター椎名悠介(寺脇康文)に伝えますと、「ホワイトナイト」には「企業買収から守ろうとする」意味もあるのではないかと言い出します。俊彦は企業買収にからんでお金が必要になったのでしょうか。「ホワイトナイト」という言葉は、事件の謎を解くどころかかえってますます謎を深めてしまいそうです。

 しかし、佳代子は「ホワイトナイト」という言葉を意外な物の中から見つけ出します。それは俊彦が引き払ったマンションから妹の友恵宛に送られてきた荷物に入っていた英文の「鏡の国のアリス」の文中にありました。蓮見探偵事務所の調査員の江島瑠璃子(麻生かほ里)がこの本の愛読者で、佳代子に「ホワイトナイト」とは主人公の「アリスを守る紳士的な騎士」のことだと教えてくれました。また、この英文の「鏡の国のアリス」は俊彦が三國洋書店で購入したもののようです。

 三國洋書店を訪れた佳代子は、この書店の店主から「鏡の国のアリス」を購入した人物が手に「千鳥精神神経センター」の封筒を携えていたことから、同病院の患者へのプレゼントとして買ったものだと推測していたことを知ります。そして千鳥精神神経センターの入院患者のなかに佳代子は俊彦と関係のある二人の人物がいることを突き止めます。一人は伊東あけみ(志保)という薬物中毒の家出少女であり、もう一人は美術品販売会社「相沢アンティーク」で経理を担当する古株の秋末次郎(利重剛)の息子の雅史(戸谷公人)でした。殺人事件の謎は急速に解明に向かっていきます……。







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最終更新日  2012年11月03日 13時38分32秒
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