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ダン・ブラウン角川書店 四六上製☆☆☆☆☆ …この本、内容を推測するだに読みでがありそうだと思ったのに…二日で上下巻読んじゃった。。アテが外れたぞ。合宿所の寮に持ち込んだ本、あとは洋書しか残ってない。確かに「ページターナー」と書いてあったのだ。読みでのある小説ならそうは書かないだろう。*以下、文字色を地色と同じにしてある部分はネタバレおよびネタバレ危険部分です。未読の方はご注意ください。 聖書・キリスト+α をめぐる謎解き。欧米では結構多い伝奇小説ネタ。だが、今回は「マタイ受難曲」が脳内再生されたのは一箇所のみ、METで見た「パルジファル」でクンドリーが自分の髪の毛でパルジファルの足を拭くシーンとサラ・ブライトマンの歌声で'Everything's alright'が脳内再生。それに、下巻巻頭の折込口絵の該当人物名は「一番若くイエスが一番愛した弟子」って聞いたような気がするしなぁ…。でも、指摘されてみるとなるほど、と思うし。。ちなみに、結構扱っているネタについては途中で見当のつく人も多かったと思う。私も第二候補でビンゴした。第一候補は勿論、カトリックにおいてもしかすると最大に近い崇拝対象である。そちらかと思ったのだ。それから第三候補は車輪(免許合宿中は…以下略)とアレクサンドリアに縁がある。そういえば、アレクサンドリアも薔薇とは密接に結びついているっけ。 暗号解読と終われる主人公達にふりかかるアクションがページターナーと評される所以だ。冒頭にある暗号解読のところで一気にストーリーに引きずり込まれる。後半は組織に追われ、サスペンス色が強まる。 個人的には、キリスト教文化にちりばめられた象徴や表象の薀蓄が非常に面白い。ただ、象徴と表象が表に出ていて、神学的な分野にはほとんど言及されていない。だからページターナーなのだが。神学論議に頁を割いたら、この量の小説なら読了までかなりかかるからなぁ…。このあたり、ロバートラドラムの「砕かれたふたご座」とよく似たテイストに感じる。アメリカ的と思うのは偏見だろうか(苦笑)。もっとも「砕かれた~」を読んだのはもう15年以上前だからな…。記憶もあやふやだが、ネタは覚えている。このネタをヨーロッパ、それもラテン圏の人が扱うと、「薔薇の名前」とか「クムラン」(これはユダヤ教もかかわってるけど)のような感じで遥かに衒学的になるという刷り込みがあるのだ、私には。 もっとも、こんな解釈があるなんて初めて知ったし、名前だけは聞いたことのある「死海文書」や先日読了した「神の子の密室」で触れられているナグ・ハマディの文書の内容にも好奇心を覚える。それに前に封切られて話題になった映画「パッション」って台詞がラテン語とアラム語らしい。これもちょっと好奇心。関連図書と、同じ宗教象徴学者ロバート・ラングドンを主人公にしたシリーズ前作「天使と悪魔」はネタがタイムリー(不謹慎か?)のコンクラーベだというし、続編も翻訳中らしいので、読んでみたい。…原書で刊行済みの続編には手を出したくないが。。。(自爆) どーでもいいんだが、作中ラングドンが「私はマニュアル車は運転できない!」と慌てる場面がある。。。。そしてエンスト二回だって。。。。何となく身につまされて笑った。。。私もマニュアル車は運転できません。オートマだって…(以下略)
April 19, 2005
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有栖川有栖講談社ノベルス☆☆☆☆☆ 中編3つに掌編1つの構成。 「助教授の身代金」(中編) この助教授は我らが火村助教授ではない。残念ながら。面白い順序で事件が起こる。今回の火村はコロンボタイプの探偵。こういうトコが名探偵の必要十分条件なんだと思う。そういえば、著者は警察の内部雑誌だか何かに寄稿していたことがあったはず。その時の取材が生きているのか、警察内部の描写が面白かった。 「ABCキラー」(中編) これの後書きにある内情暴露が結構笑えた。こういう偶然もあるようだ。この作品で以降から準レギュラーになりそうな事件記者が出てくる。また、作中ちょこっと「絶叫城殺人事件」に触れられる。私はこれを読んだはずなのに、既にどんなストーリーだったか覚えてない。。(自爆)。アガサクリスティの名作をなぞりつつ、これも面白い着眼だと思う。 「推理合戦」(掌編) これ、ボーダーフォンの有料サイトのための作品だったらしい。いいなあ。ドコモではやってないんだろうか?。小粒だが良かった。この作品、ぜひ漫画にしてほしいなぁ。この本の中では一番好きかも♪。 「モロッコ水晶の謎」(中編・再読) こちらの火村は最後まで犯人のみきわめ(免許合宿中ではイヤなコトバだ)がつかなかった。なかなか動機の設定が面白い。再読していくと、火村の推理の動きがよくわかる。 やっぱり、この著者の作品って安心して読める。中編・短編・掌編もイイが、長編も読みたいなぁ。個人的には、推理作家アリスのシリーズの方が好きだが、大学生アリスのシリーズの方はしばらく新刊が出ていない。こっちも読みたいなぁ。
April 18, 2005
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内田康夫講談社ノベルス☆☆☆☆◎ 浅見光彦シリーズ。巨大銀行で「将門の椅子」に座った行員が次々と死んでいく…。死んだ行員の関係者である大学時代の同窓生に偶然であった浅見は、自ら望んで(?)事件の渦中へと身を投ずる…。 免許合宿で糸魚川にいるため、フォッサマグナに関係あるかと思って購入したのだが、フォッサマグナと中央構造線をごっちゃにしていた(自爆)。しかも、思わぬところで思わぬ地名を見て、旅情を味わうより、里心がついてしまった…(^_^;)。浅見が同窓生と再会したのは、彼女が一夜を共に過ごした「将門の椅子」に座った銀行員の死体が遺棄されていた場所。そこは、私の所属するアマオケの練習場のすぐ近くだった…(^_^;)。今度、練習のついでに寄ってみよう。そして、みんな"Mermaid"練習してんだろうなぁ、と合宿所の寮「人魚」にいた私(^_^;)。すれ違いの偶然だ。 主に扱われていたのは、将門伝説。結構千葉・茨城には伝説が残っているようだ。大手町に将門首塚があるのは知っていたし、「帝都物語」でもネタになっている。この首塚に背を向けて座る椅子というのが「将門の椅子」という設定だ。将門伝説、戦時中のゴタゴタ、巨大銀行の不正融資が絡んで、旅情より社会派な内容。読みではかなりある。また、メインの登場人物が皆魅力的だった。まあ、浅見刑事局長が出てくるあたり、ちょ~っとご都合主義…とは思ったけれど(苦笑)。でも、浅見刑事局長、榎本孝明氏になってから一層好感度高くなったし、いいんだけどね。
April 17, 2005
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ピーター・ミルワード著秀英書房四六上製 本文全て一色☆☆☆☆☆ この著者のイギリス紹介の本は好き。 割と変わったアプローチが多いのか、私の感覚にとても合うのだ。この本でも、イギリスの歴史・文学への該博な知識をもとに、メジャーな観光スポットから外れた、著者本人が興味を覚えた見所の紹介エッセイ。 キーワードは'eccentric'。語源はギリシャ語で「中央から離れた」という意味だそう。う~ん、いい言葉だ♪(^_^;)。この言葉って私にも当てはまると思う(苦笑)。私が自分で旅行したら、印象に残りそうな光景が紙面に展開されて、一味違うイギリス紹介の本になっている。写真も著者本人の撮影だそうな。 日本での生活も長いのか「私は丑年」となんとなく自慢げ(?)に書いてあるのも著者の人柄が偲ばれて楽しい。 生真面目な顔ですっとぼけたユーモアをかますイギリス紳士というところか。写真も面白いものが多いのだが、本人は2・3の基本テクニックを知っていれば~などと嘯いているが、なかなかのカメラ好きとみた(^_^;)。 この本とちょっと似た雰囲気があるのが、有栖川有栖氏の「作家の犯行現場」。著者独自の視点が織り込まれた旅行エッセイが、自分的にツボらしい。また、こんな感じの本を探そっと♪
April 3, 2005
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