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笠原靖光文社文庫 並製☆☆☆☆☆ フーバーは、クーバーズというハンガリー産の白い大型犬(確か護羊犬ぢゃなかったか)。彼と、飼い主で、元敏腕捜査一課長で定年退職した中源寺が事件の解決に挑む。短編集。 フーバーは、アメリカからの帰国子女ならぬ、帰国犬。中源寺の息子(商社マン)がアメリカでもらってきたのだ。そして、そこでちゃんと訓練所(多分警察犬訓練所)に通っているので、主人の命令一下、暴力的な犯罪者に襲いかかっていく。これが、かっこいい♪。 犬好きのための小説。少々残酷な場面もあるが、私は、電車の中で泣いてしまい、恥ずかしい思いもした(自爆)。 特に好きな一編は、緻密な計画を立て、人を傷つけることなく窃盗を行う「怪盗団」との知恵比べ。この怪盗団のボスも結構いい♪。他は、町の無法者を成敗する話もあり、個人的には苦手な場面もあるが胸がすく。 犬好きが訓練の行き届いた大型犬への萌え(^_^;)を存分に書いた小説。そういえば、設定した犬種がクーバーズってあたり、著者の犬への造詣の深さがうかがえる。
May 22, 2005
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柄刀一光文社カッパノベルズ 新書並製☆☆☆☆○ 二つの銃殺死体と共に、密室のマンションで発見された高校時代の同級生の無実を証明しようとする、南美希風(みなみ・みきかぜ)。しかし、彼にもまた、同級生と同じ状況の危機が迫っていた…。 密室の不可能と思える犯罪×2。同級生の事件の検証と美希風の事件が平行して進み、最後にトリック解決という形で解決する。 トリックはなかなか面白いし、why done it も説得力がある。が、、少々(特に女性の)登場人物の台詞が不自然なような気がするなぁ。そこが読み難いせいと、密室性の高さを検証していく過程が非常に細かくて、ストーリーの展開が見えてくる中間部まで、かなり読むのに手間取った(+_+)。が、解決に向かいだし、密室での銃殺のトリックが明かされてからは、一気に読める。 もう少し文章の流れがスムーズだと、更に読み易いのだが…。
May 14, 2005
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飛天文庫 「鳩」(浅草・浅草寺)西村京太郎、「棺の中に藤の花を」(宇治・平等院)山村美紗、「仏像は見ていた」(平泉・中尊寺)中津文彦、「蛙飛び祭りの死影」(吉野金峯山寺)山村正夫、「仁王幻想」(国東・両子寺)石沢英太郎、「白いジャケットの女」(奈良・歌姫神社)有明夏夫、「花クルスの謎」(鎌倉・東慶寺)長井彬 著☆☆☆☆◎ 古寺社を舞台としたミステリーの短編アンソロジー。 行った所も多く、楽しく読めた。特に、西村京太郎氏のは面白かった。また、長井氏のものは、鎌倉の古刹に切支丹の遺物が収められているという設定の歴史ミステリー。ただ、一昔前の作品だからか、イマイチ共感できない女性登場人物が出てきたり、女性の書き方がつまらなかったりするものもあった。 全体として読みやすいアンソロジー。
May 4, 2005
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