混沌の本棚
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松本清張 樋口清之光文社文庫☆☆☆☆☆ この本、自宅を掃除していたら出てきた…というより発掘してしまった。帯に「光文社文庫創刊」とか書いてあるし、端がもう黄ばんでいる。そして初版昭和59年、更に1966年カッパビブリア刊となっている。読んだ記憶がないので、大好きな奈良の本だしと読み始めた。面白い!さすが松本清張氏の本だ。帯に「推理の旅」とうたってあるのだが、「推理」的な面よりも氏の歴史観がちょっと皮肉だったり、思わせぶりだったりで面白い。フツーの「奈良の本」には書かれない内容で、お寺などが伝える権威付けの寺伝は嘘だと書いてあったりしても、それはそれ、と楽しんでいる様子が伺える。また、恋文が難しい漢文で書いてあるとか…これ、私のような偏向した読み方をする性癖がある人間にはとある仄めかしに見える。多分、この推測は当たっていると思う。その数百年後にはもっとお盛んになることだし。 また、初出が1966年と今から40年以上前であるせいで、大体は今読んでも違和感がないものの、時々記述にも古めかしいところが感じられる。にしても、行ったことのある場所が本で扱われている場所の半分なのだが、今読んでも「これ覚えてない」というのが多い多い…。 やはり奈良に行く前に奈良の本はたくさん読んでおくべきだった…。
September 28, 2009
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