2026
2025
2024
2023
2022
2021
2020
全4件 (4件中 1-4件目)
1
日明 恩(たちもりめぐみ)双葉社 四六上製☆☆☆☆☆ 「死者」が見える少年とワケアリの元刑事。二人が少年の目にした幽霊のメッセージを聞き取り、その願いをかなえてあげる短編集。 とはいえ、途中、虐待されて死んだ犬の話では涙が止まらなくなってしまった。また、この少年の元刑事に対する想いも作品の最後の方で出てくる。切ない話が多いが、結構陰惨な内容もある。派遣社員のうそつき女性の話はちょっと痛かった。だが、最後は少年以外にとってはハッピーエンド。犬も安らかに旅立っていった。 少年が育ってからの後日談がちょっと読みたいかも。 別の本を読んでいたのだが、あまりの難解さと長さに挫折してしまい、その反作用のように、あいついで三冊読んでいた。しかし、この読書録もかなりサボっていたのだった……。
April 27, 2009
コメント(0)
![]()
極北クレイマー海堂尊朝日新聞出版 四六並製☆☆☆☆☆ 著者名の右側には「病院が消えていく…」の文字。「チームバチスタの栄光」はミステリだったが、この小説は謎解きのミステリではない。そして舞台も桜宮ではない。しかし、登場人物は一部ダブっている。この小説を通して財政破綻の地方都市とそこで瀕死の状態の病院の姿を(多少デフォルメして)伝えようとしているのだろうか。 財政が破綻した北の地方都市である極北市(どっかに似たような地方自治体があったよな~)に大学病院にいづらくなってやってきた羆のような外科医今中は、新しい勤務先の病院に愕然とする。ゆるゆるにゆるみきった内部、病院スタッフもてきとーならそこにくる患者もかなり……。しかし、そこで孤軍奮闘している産科医三枝はかなり珍しい症例で妊婦を死なせてしまう。この三枝医師が医療事故の責任を問われているところは、この著者の「ジーン・ワルツ」で語られているが、この作品ではまさにその罪に問われる時が語られている。 とにかく、現役の医療関係者が見たら「こんな病院あるわけないだろ」と怒るんじゃないかというような病院が舞台だ。そして一人を除き医師の質も最低。だが、そんな病院だからこそ、経営が破綻して閉院寸前に追い込まれる……。地方の病院の閉鎖、関東地方でも取りざたされている病院があるが、その隣の市の病院に演奏しに行ったことがあるし、そこの病院に知り合いもいる。一つ病院が閉鎖されたら、隣の市の病院も忙しくなるんじゃないだろうか……。部外者とはいえ、少し気になるニュースなのだった。 登場人物は実直で不器用な今中、彼はちょっとグッチー先生に似ているかもしれない。そして、年上の今中をいいようにバカにしつつ、医者としてはまったく使い物にならない若い内科医後藤。コイツの最初はただのしょーもないゆとり男だと思っていたら、最後がよかった。東城大付属病院を出たジェネラルも元気な姿を(電話でだけど)見せてくれる。そして、「氷姫」は相変わらず。彼女の鬱陶しい上司はお休み。名前は出てこないが、「氷姫」の口からぐっちー先生のことも出てくる。 そして、この作品では最後、懐かしい名前が救世主として登場する。この人は「ブラック・ペアン」で出てくるのだが、その後名前を見かけないので、途中で激務で過労死したんじゃないかと思っていたのだ。まあ、元気な姿を見せてくれてよかった。他にも気になる人物は出てきたし、今後の作品が楽しみだ。
April 27, 2009
コメント(0)
![]()
骸の爪道尾秀介幻冬社ノベルズ 新書判並製☆☆☆☆◎ 仏師の元に取材に訪れた作家の道尾秀介は、真夜中に20年前に行方不明になった仏師が最後に彫ったものの、買い手から戻されたという曰くつきの観音像が笑ったり、宿泊した部屋(その仏所である)の中いっぱいに置いてあった未完の仏像が蠢いたり、と怖い思いをするが、ある一言を口走ったせいで、そこの主に追い返されてしまう。 そして、そこでの体験を霊現象を研究する友人真備庄介とその助手北見凛に語ったところ、再訪することになってしまう。 しかし、怪異な事件が続出するが真備の手にかかってしまうと、そんなんありか~と思いつつも、オカルトではなく、推理でケリがつく事件になってしまう。仏像に対する薀蓄が面白かったが、あとは、割と予想とおりの展開だった。特に仏所の責任者の特徴については、私の好きなネタだったが、最初からオチが見当ついてしまったのが、ちょっとガッカリ。また、登場人物同士のジャレ合いもあまりなかったので、物足りないといえば物足りない。真備の設定もすごく好みなのだが…。オカルト風味だが、あまり怖くはなかった。だが謎解きの過程での衒学的なネタは面白かった。シリーズもののようなので、他の作品も読んでみよう。
April 27, 2009
コメント(0)
![]()
もりのえほん新版安野光雅福音館書店 ☆☆☆☆☆ レビューがよかったので購入。自然の風景の中に動物の顔が浮かび上がる。ただ、見ていると目が疲れてくるのと、心○写真の見え方と一緒…なんて書くと叱られそうだが、ちょっとそんな風に見えるような気もする。まあ、森羅万象に魂が宿る、というのが我々日本人の思想だし、それはそれでいいのかもしれない。
April 19, 2009
コメント(0)
全4件 (4件中 1-4件目)
1
![]()
![]()
