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妖怪アパートの幽雅な日常(10)香月日輪講談社 四六判並製☆☆☆☆☆ 結局旅行には行かずホテルをキャンセルし、このシリーズ全10巻を一気読みしたような感じだ。この巻は近所の書店で購入したのだが、やっぱり児童書のコーナーにあり、店員さんに棚を探してもらうのが恥ずかしかったこと…。 この巻でこのシリーズは完結する。個人的にはこの内容、10巻に収めるには多いような気がするなー。11巻に引き伸ばした方があっけない終わり方にならなかったような気がする。あと、正直、千晶先生のその後にページを割きすぎじゃないかなぁ。この分量割くなら11巻まで引き伸ばした方がいい。私はもっと長谷家のドロドロを読みたかった。まあ、実は神懸かった天才的歌手なんて、いっちばん萌えるネタではあるけれど。 あっけらかんとした、これ以上はないハッピーエンドも珍しいと思う。やっぱ「裏」バージョンが読みたいなぁ。「萌え~」連発しているどこからどー見ても立派な腐女子、田代サン(彼女はあと何年かしたら、この言動が黒歴史になるぞ~。経験者が言うんだから間違いない)の、6巻に出てきた主人公夕士と千晶先生に対する見解に私は思いっきり同意しているのだ。 ただ、ところどころ児童書にはまずいんじゃないかという記述(高校生がオンや同人活動で18禁書いて売ってたって記述、ちょっとまずいだろ…)があるし、やっぱり小説の「挿絵画家」であって「絵師」というのは某業界のスラングだぞ。こっちじゃなくて、ホワイトハートかなんかなら構わないだろうけど。編集さんが直すべきところだと思うが、違うんだろうか? こう批判してしまうが、やっぱり夢中になって読んだことには変わらない。ここのところ陰惨な小説ばかり読んでいたせいもあるだろうが、楽しく読めて元気が出てよかった。
May 24, 2009
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香月日輪講談社 四六並製☆☆☆☆☆ 6巻~9巻の四冊も一気読み。図書館で借りたのだが、棚は一般書籍でもヤングアダルトのコーナーでもなく、児童室にあったもんだから、司書さんに持ってきてもらうのがちょっと恥ずかしかった…。 主人公の高校2年生の新年から3年生の文化祭終了まで。結局、主人公の夕士はお堅い公務員か会社員になると言っていたが、住んでいる妖怪アパートの環境も手伝って民俗学の勉強をモラトリアムでやってみたいと大学進学を決意する。 しかし、ストーリーはフツーじゃない高校生のフツーじゃない日常、である。大体、彼の担任、この職歴、交友範囲はないよ、いくらなんでも。まあ、面白いからいいけど。また結構BL風味が効いている。そうだと私みたいな読者も寄ってくるからな。この6巻~9巻では、妖怪アパートの日常よりも、フツーのようでフツーじゃなくて、フツーじゃないのにフツーな高校生、夕士の高校生活の方がメインのような印象。なにより、担任の千晶との絡みが多いが、結構好きだ。結構トシは離れているようだが。個人的には龍さんと骨董屋さんにも出てきて欲しかったけど。 登場人物たちの会話が楽しくて笑える。多少自分の高校時代を思い出さなくもなかったが、私の高校時代はほとんど吹奏楽部で終わったからな…。文化祭の記述なんか読みながら、私はクラスの行事には参加せず、吹奏楽部だったなあ…とか思っていたし。だが、ストーリー全体として、「こうだったらいいのにな」という楽しい高校生活を追体験した気分だ。 しかし、意味深な電話がかかってきて、それで終わりというのは、先が気になるなぁ…。多分、すぐに10巻を読み始めることになると思う。というか長谷のパパ出てこないかな。クリを溺愛する息子を見たら父親は大笑いするんじゃないだろうか、と夕士は思っていたが、個人的には、息子といい勝負でメロメロになって、争奪戦をやるんじゃないかと思う。あとは、やっぱり千晶先生の周囲は隠微だなあ…。あと、修道女のような青木先生にももっと活躍して欲しかったところだが、最終巻ではどうなるのだろう?
May 22, 2009
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妖怪アパートの幽雅な日常(1)香月日輪講談社文庫(1巻)講談社 四六判並製(2~5巻)☆☆☆☆☆ これは、かなり作者の嗜好の分かり易い本。児童書ではあるが、ちょっと裏の妄想を楽しみながら読まれることを少々期待して書いてあるんじゃないだろうか。んでもって、そこが気に入って1巻購入後、図書館で2~5巻を借り、一気に読んでしまった。それも旅行に行く前夜にである。なもので、まだ荷造りしてない……。 両親を早く亡くし、伯父夫婦の家から出たくて全寮制高校に入学したものの、その寮が火事で全焼、半年後の再建までの暫定的措置で家賃一月2万5千円の「寿荘」に入居することになった夕士。しかしこのアパートとんでもないのだ。なにせ「出る」なんてもんじゃない。「棲んでいる」のだ。大家さんもそっちだし。そして、人間がもっと個性的。いくつなんだか分からない霊能者・魔道士、アヤしいもの書きなどなど…。 この主人公と夕士と親友の長谷がまあ実に可愛らしいベッタベタの仲のよさ。このアパートのアイドル的存在のクリちゃん(2~3歳の目のクリクリした男の子の幽霊。でもこの子の背負ってるものはかなり重い)とその親であるシロという犬(の幽霊)を挟んで、パパとママとか言われてるし。だが、大人の男性二人組もアヤしいのがゴロゴロというか、順列組み合わせができそうな感じだ。私は、スゴイ霊能力者だという年齢不詳の「龍さん」がお気に入り。彼目当てで著者のHPにあったほかの小説も読みそうだ。 また、このアパート自体がかなりすごい。「滝を作って」と店子に言われると、翌日にはできているのだ。アパート自体が異次元と多層的に繋がっているからで、でないと、アパート地下に岩風呂天然温泉なんてないわな。 このアパート自体がかなりすごい舞台になりうるのに、さらに夕士の高校生活もかなり波乱万丈。彼は、そんなに危険なものではなさそうだが、ユーモアのセンスあふれる魔道書のマスターに選ばれてしまう。といってもこの魔道書の中もかなり笑える。耄碌してる博識の梟とか、姦しい三姉妹のノルンとか、まだ仔犬のケルベロス(これは見たい!)とか…。そして、2年生になると、学校に個性強い先生が二人赴任してくる。一人は著者の方がHPでとある二枚目俳優さんがモデルと書いている千晶先生(苗字からしてあの俳優さんのアタリ役の一つと同じだし)と宝塚のスターみたいな青木先生。彼らも今後の活躍が楽しみ。特に青木先生とそのおとりまきの宝塚(というよりはちょっと地味っぽいけど)の聖書詩篇愛好会のメンバーとか、夕士のお友達の女生徒たち。彼のプライベートも学校もなかなか楽しいことになっていそうで、早速6~10巻(完結巻)を読みたい。 とはいえ、オバさんの視点からすると、どっかで読んだ設定が多いような気がする。学校の描写を読んでいて「聖アリス学園」、妖怪アパート寿荘他は「ハリポタ」…。あと、登場人物もかなり少女漫画に出てきそうな感じだ。まあ、ここまで見事に楽しいジュヴナイルになっていればそれでもいいと思うが、正直、あんまり教育的効果はないんじゃないかなぁ…。面白いし、割と少年少女には共感し易い内容だと思う。かなり小憎らしい高校生、夕士と長谷もいい感じだ。
May 22, 2009
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柳原慧小学館文庫☆☆☆☆☆◎ 書店の平積みで見かけ、拾い読みをしたら面白そうだったのだが、書名を覚えずに買わずに出てしまい、後でその書店に出かけ、平積みは終了していたが類似作品から探し出した本。 孤独死した人の部屋を清掃して貸主に引き渡す仕事「特殊清掃業」の青年コンビが、ユニットバスの中で死後二ヶ月経って発見された女性の部屋を清掃しているうちに、この女性の霊が見えて、さらに彼女が彼らも所属するSNS「サイバーフォレスト」の会員と分かり、彼女の死因をめぐって調査を始める、という内容。 これも、かなり描写がスゴイ。続けざまにこのテの本を読んで少々食傷気味でもある。だが、女性の霊が見える、などとホラー的な要素もあるが、死因調査のあたりはごく普通のミステリ。そして、最後の詰めも意外なところで決まる。 この青年コンビと友人の大学の法医学で勉強しながら坊さんの修行をしている私服はB系のあんちゃんとか、気合入ってる風俗嬢とか、この作品も登場人物の造形が面白い。シリーズ化はされていないようだが、続編があったら読んでみたいな。
May 22, 2009
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警視庁神南署今野敏角川春樹事務所 ハルキ文庫☆☆☆☆ 今、TBS系列で水戸黄門の枠で放映されているドラマの原作。以前にも同じシリーズの後の作品を読んだのだが、登場人物の描写が良く分からなくて、ぴんとこなかった。しかし、今度はテレビドラマのイメージがあるので、更に楽しく読めたような気がする。ただ、ちょっと薄味のような気はするんだけど、前に読んだ小説↓がアレだしな。 渋谷付近のアホ少年達がオヤジ狩りをした。その被害者は住専絡みの不良債権の処理が仕事の銀行員。神南署の強行班係の安積の班が捜査を担当する。最初、オヤジ狩りの犯人は捕まらないと思われたが、犯人は捕まり、思わぬところから更に大きな犯罪が炙りだされる。この過程がとても面白かった。また、須田刑事がいい味出している。彼だけは、アホ少年達に結構同情的なのだ。でも、これに名前が出てくるヤクザが結構格好よかったし、マル暴の刑事さんもイイ感じなのは、この著者が他に任侠小説を書いているっぽいからなんだろうか。 また、速水隊長がイイ。今の時点でドラマだと割と地味だし、俳優さんもガラの悪そうな人ではないのだが、暴走族相手に四輪ドリフト(今ウィキを見てみたが、テクは必要だがかなり荒っぽい運転っぽい)をやってのけ「暴走族に一目置かれてる」と自負(ヲイ)する。この人の「武勇談」の一端を読むのが結構楽しい。 そういえば、この小説の場合、オヤジ狩りの被害者にあまり同情の余地はない。酔っ払って帰宅するときに若いアベックがいちゃついているのを覗こうとして被害に遭ったのだ…。また、堅物で安積が少々苦手にしているような描写のある村雨は、今のドラマの俳優さんのビジュアルに重ねて読んだので非常に楽しく読めた。また、気が向いたら、別の作品も読んでみよう。
May 22, 2009
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イスタンブールの群狼ジェイソン・グットウィン作 和爾桃子訳早川文庫☆☆☆☆☆◎ 1830年代のイスタンブールが舞台の小説。白人宦官のヤシムは、市内で若い士官が行方不明になり殺された件と、後宮の若い女官が絞殺された二つの事件の解決をそれぞれ近衛新軍の司令官と時のスルタンマフムート2世の母后(ヴァリデ)と呼ばれるフランス人女性(しかも彼女はナポレオンの后ジョセフィーヌと親友という設定!)に依頼される。 この士官行方不明には、10年前にその専横振りからマフムート2世の命令で壊滅させられたイェニチェリと呼ばれる、イスラム神秘主義を信奉していた軍団の生き残りが関わっているといわれていた。 イスタンブール=ビザンチウム。華やかな文化が栄えた歴史の古い大都市だという知識はあるが、いつものことながら、私にそのあたりの世界史的な知識は殆どない。が、近世の大都市の描写はとても面白かった。 もう次作が出版されているが、ヤシムはもちろん、彼の友人のポーランド大使(でもこの時代、ポーランドはロシア領になっている。有名無実の大使なのだ)や宮中の文書館(ものすごく巨大な公文書館)の司書、黒人宦官長(クズラル・アース)、コサックの踊り子プリーン(今でいうドラァグ・クィーンというかニューハーフみたいな…)、ロシア大使夫人、ヤシムを「エフェンディ(旦那)」と呼んで慕う荷馬車引きエズレクなどなど、登場人物それぞれの造形もものすごく面白い。でも、どーもヤシムやプリーンや黒人宦官長みたいなキャラが多いのが気になるが、当時としても、もう珍しいのにヤシムが宦官なのは、舞台の一つにハレムがあるからだろうな。地味だが、女性キャラ母后とロシア大使夫人の描写も美女だがかなりアクのつよ~い美女だ。 しかし、士官の殺人ははっきりきっぱり「連続猟奇殺人」。さらっと描写したあったのだが、遺体損壊(だよな)がかなりスゴイ。そして、ヤシムもハマム(蒸し風呂)の中で殺されかける。これだって、途中で助けられたけど、かなり残酷な殺人法だ。正直、ここまでスゴイと思ってなかった。 だが、活字も大きいが、ストーリーの展開が非常に速く読んでいて飽きない。ただ、難をいえば、最初の方は場面が細切れに転換されるので、少々この場面が後々どう繋がっていくのか混乱するところはあった。しかし、赤い林檎にたとえられる大都市イスタンブールの描写は魅力的だ。訳者の方が「主役はイスタンブール。小説の主人公すら狂言回し」とかいておられるだけある。そして、世界三大料理の一つに数えられるトルコ料理の描写も各処にあり、かなりおいしそうだ。東京にあるトルコ料理店が載ってたので、今度行ってみようかな。そして、今月第二作の「イスタンブールの毒蛇」も出版された。実はこの二作目を平積みで見かけて面白そうなので先に第一作を購入して読んだのだ。早速二作目も購入したので読んでみよう。
May 22, 2009
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三津田信三講談社ノベルス☆☆☆☆☆ 短編3つに中編が1つからなる。どれも、刀城言耶が出会った、ちょっと聞いただけでは怪異譚のようだが、彼が聞いているうちに(ちょ~っとアクロバティックな気もするけど…)別の解釈を施し、ミステリでいう解決に導いていく。 前の蛇棺葬のシリーズよりは怖くないが、結構建物の描写が多く、見取り図が欲しい時も多い。また、この作品では、刀城と父親の関係や先輩の阿武隈川烏との関係も結構興味があるところなのだが、いつもは、口数が多くて煩い女性編集者との会話が多い。まあ、それはそれで面白いが、個人的にはこの編集者が男だったらなぁと思わないでもない。「昭和の名探偵」と呼ばれているという父親との対決が見たいけどな。 この本は場面の描写がとても細かく、結構読み終わるのに時間がかかったが、読み応えはたっぷりあった。最後の中編、表題作の兄弟の成長した姿が読みたいなぁ…。あと、割と普通の(?)ミステリっぽい展開になったのが、「隙魔の如き覗くもの」だった。このシリーズはいつも怪異な建物や舞台設定の描写で一杯一杯の感があって、登場人物間のやりとりの描写まで手が回っていない感じがあるが、そのあたり、もうちょっと描写されてるとうれしいなぁ、特に父親や阿武隈川とのあたりが。まあ、わざと著者が避けてるのかもしれないけどね…。 どーでもいいが、これで読み終わって感想書きをサボっていた本はなくなった。やれやれ。一時は三冊ためこんでいたのだ。BGM: Radio Lusitania~最近ハマっているポルトガルのネットラジオ局。
May 13, 2009
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奇蹟審問官アーサー(死蝶天国(バグズ・ヘブン))柄刀一講談社ノベルス☆☆☆☆☆ 20代の若い神父でありながら、ヴァチカンの奇跡審問官(奇跡かどうかを判定する役目)のアーサー・クレメンスが、一見奇跡、不思議に見える事件に合理的な解釈を施し、明晰な解決を導く。でも、彼の職務からすれば奇跡になったほうがいいんでしょうが……。短編2編、中編1編、掌編1編。 そのどれもが、アジアや南米の僻地で起こった事件だ。荒涼として貧しい土地の中で、奇跡としか思えない事件がおきるが、それには陰惨な殺人がかかわっていたりする。それをアーサーが解決していく。彼が名探偵役だ。 また、作品の中でイスラム教徒やチベット仏教徒ともアーサーは関わる。明晰であるが故に時として、カトリックからは異端とすら思えるほどで、実際、作中同行したバレト神父(この75歳の奇跡審問官の神父さんがいい味出してたんだ)は、ヴァチカンへの報告書に「異端めいたところはなし」と書いている。続編があるなら、またこのバレト神父に出てきて欲しいな。 荒涼とした貧しい地域を舞台に、そこに明晰な合理性を持ち込むアーサーの姿は案外映像化したら面白いような気がする。実際舞台にも古代文明の遺跡なんかも出てくるし。それにしても、複数の宗教を混交する漫画や小説が流行ってるのはやっぱり日本ならではだろうなぁ。
May 12, 2009
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プロの撮り方デジタルカメラ(風景)ロバート・カプート日経ナショナル・ジオグラフィック社 215x135 A5変形並製☆☆☆☆☆◎ ナショナルジオグラフィックのカメラマンたちが、写真の撮り方のコツを伝授する内容。シリーズ化されていて、この「風景」のほかに「旅行」「家族」「画像編集」「モノクロ写真」などの本もある。 カメラのファインダーの四角にどう風景を収めれば、退屈な写真にならないのか、ということをこの本は語っている。中には「航空写真」の撮り方、という素人には少々縁のないことも記述されている。そして、三脚と露出計が風景写真にはやっぱり必須なんだなぁ、撮影には時間かけなきゃいけないんだなぁ…と思いつつ読んでいた。この本の中で特に興味深かったのは三分割法と目をひきつけるポイントを加える、という記述だろうか。実は最初は立ち読みするつもりだったのだが、読んでいるうちに写真が素晴らしかったことと、「説明すること」「考えること」を強調した内容が面白かったので購入。そして、全部読んでしまった。そういえば、コラムとしてナショナルジオグラフィックのカメラマンたちが撮影の注意ポイントを述べているのだが、皆、靴や靴下の重要性を強調していた。 これを読んでいて、ちょっと露出計が欲しくなってしまった。でも高いんだよね。また、このシリーズのうちの「旅行写真」も購入しようと思っている。とはいえ、この本を精読したところで、私の写真が「下手の横好き」レベルから脱却しそうにはないんだけどね…。BGM: Radio Lusitania(Internet radio)
May 9, 2009
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音楽の捧げもの茂木健一郎PHP新書 新書判並製☆☆☆☆◎ 「ルターからバッハへ」というサブタイトルにつられて購入。また、今年のラ・フォルジュルネ・オ・ジャポンに関連した本のようだ。 バッハがルター派プロテスタントの教会に属し、さまざまな宗教曲を書いたのも、ルター自身が元写譜屋さんで、禁欲的なプロテスタントの中で神への賛美と奉仕には音楽を用いたのは有名な話だと思う。で、その繋がりを辿る音楽書というよりは、旅行記。 ルターとバッハの軌跡を辿りつつ、著者が若い頃に親しんだワーグナーやゲーテ、シラーにも言及されていて面白かった。ルターとバッハはちょうど200年くらい時代が離れているのだ。そして、そのバッハからおよそ100年後に今度はメンデルスゾーンがバッハを復古させる。7月に所属アマオケでメンデルスゾーンの「宗教改革」を取り上げることもあって、この本を手に取ったのだが、音楽的な小難しいことはヌキに、ルターからバッハ、そして現代へと何かが繋がっていることを感じる。そこが読んでいてとても楽しかった。ルターがドイツ語訳聖書を執筆しながら足休めに鯨の骨の上に足を置いてたなんて、なんだか心引かれるエピソードだ。それに、バッハの子孫の人にインタビューもしている。音楽や紙の上の記述を通してのみでしかイメージできなかったバッハは約300年前、この地で確かに暮らしていたのだから。 また、著者のドイツ文化に対する敬意の念にも、ものすごく低いレベルではあるが共感できる。私にとってもドイツの音楽や光学機器は憧れの対象なのだから。 でも、どうでもいいけど、この人、写真撮るのに慣れてないね…。スナップはいいんだけど、大きな建物だと、カメラの(広角レンズの周辺のゆがみのせいだけじゃなく)構え方が曲がってるせいでゆがんで見えるよ……。
May 8, 2009
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