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【送料無料】レアメタルのふしぎ齋藤勝裕ソフトバンククリエイティブ 新書判並製本文フルカラー☆☆☆☆☆ この本を通じて学べるのはレアメタルだけではない。レアメタルが関わる科学技術ほとんど全て(と思われる)も学ぶことができる。レーザーやLEDの仕組み、半導体、磁石、超伝導、光触媒、原子力……などなど。つまりはありとあらゆる現代の科学技術の仕組みも説明されているのだ。そしてこれが私のような高校時代の物理や化学の落ちこぼれには難解なことこの上ない。遷移元素や典型元素あたりならまだ何とか理解できる。しかし半導体やトランジスタは前にも仕組みの説明を読んだことがあるが、やっぱり分からない。。。スピーカーも磁石に密接に関係しているが、仕組みを読んでもなんでこの仕組みで音が聞こえるのかは想像がつかない。レアメタルの精錬技術については以前に読んだ秀和システムの「図解入門よくわかる最新レアメタルの基本と仕組み 用途、製造技術、リサイクルの基礎知識」の方が詳しいかもしれないが、この本では使われている科学技術の仕組みをここまで幅広く説明しているので、それも併せて興味のある人にはいいと思う。私にはチンプンカンプンな記述も多いけど。それに、原子力エネルギーについての記述を読んでいるとやっぱり、これだけのエネルギーが制御不能に陥ったらどうなるだろう、廃棄物はどうするのだ、と考えると怖い。以前に中性子被曝で死亡事故があったが、そのニュースにナトリウムが出てきた記憶があり、もしやと思って調べたら、案の定、高速増殖炉の実験炉での事故だった。あの事故は昨今の事故よりも更にタチの悪い人災だと思うが、やっぱり原子力発電は難しい問題だとしみじみ思う。 レアメタルは日常のありとあらゆるところに使用されているのはよく分かる。でも埋蔵されている地域は世界に偏在している。産出国が資源ナショナリズムに走るのは当然といえば当然だし、その一方でレアメタルは産業に必要不可欠だ。資源のない日本はやっぱりアタマを使ってアーバンマイン(都市鉱山)からレアメタルを取ってくるか、代替物質を開発するしかないんだろうな。 でも私がレアメタルに興味を持った理由はもっと子供じみていて、単に「レア」=希少と名づけられている金属に興味が湧いたからで、宝石や鉱石が好き、というのとあまり大差ない。現にリチウムを含有しているクンツァイトとか喜んで持ってるし、タングステンの絃にちょっと好奇心があったり(専門店のコメントだと日本人好みの音色じゃないらしいけど)、ニオブやチタンのピアスをして、タングステンの指輪を持っているというものだ。 そういえば、ニオブと同族元素で周期表だとニオブの真下にあるタンタルは人口骨などに用いられる。同族元素でニオブとタンタルは分離も難しいというけど、(つまりそれだけ性質も似ている)ニオブは磁石としてや超伝導素材としての用途はレアメタルの本には説明されているが、金属アレルギーが起こりにくいという説明はなく、海外のサイトでもそれについては科学的根拠がないとか希薄とか記述されているのを見た記憶もある。ちょっと疑問。あと面白いのは、パワーストーンの効用だとクンツァイトは鬱に効果があるとされているらしい。リチウムは鬱病の薬にもなるというから、そこからの連想だろうなぁ。 とにかく、この本は科学技術に興味のある理系の人には向いていると思う。正直私はフルカラーの本文となにやら可愛らしいキャラがページ中に散見されるので、ほとんど知識のない一般向けの入門書だと思っていたら、、、とんでもない。かなり中身は濃かった。でも、ニュースなどで疑問に思った科学技術について調べるときにこの本はかなり便利かもしれない。
June 21, 2011
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【送料無料】カンナ(天満の葬列)高田崇史講談社のベルス☆☆☆☆☆ シリーズ最新作。ようやく図書館で予約の順番が回ってきた。今回のテーマは菅原道真。日本最大の怨霊の一人みたいなことを言われているが、案外、本人は怨霊になどなるほど都の殿上人たちに恨みなどなかったのではないか、ということは何となく想像がつく。彼が怨霊認定(?)されたのは、死後結構経ってからだったというのは初めて知った。おそらく藤原氏が彼の業績も自分たちのものにしてしまったのではないか、という視点はこの人にも適用できるのか……。藤原氏の業績詐取&搾取はこの本ではしょっちゅう出てくるし、これを蘇我氏に適用しているのが、この本の面白いところ、というかテーマだと思う。 シリーズのここにきて、ストーリーは大詰めになったようだ。忍者同士の戦いも闇にまぎれているが、緊迫感がある。私が毎回活躍を楽しみにしている忍者犬のほうろくも毒にやられてしまう。しかし、この著者の別シリーズの主人公である毒草師の御名形史紋が(都合よく)通りかかって何とか解毒には成功する。それに、私はこの設定、ラノベみたいで好きではないが、思わぬ黒幕の一人の正体も明かされる。この人の小説、扱っている素材はマニアックだし言及されていることも結構深いのだが、どうも人物の設定がラノベのようで時々興をそがれる。でも素材はとても好み。何だかんだで次のテーマとストーリーの展開が楽しみなのだった。
June 19, 2011
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