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【送料無料】書物幻戯赤城毅講談社ノベルス☆☆☆☆☆ 「書物狩人」シリーズ第四作目で、最初の長編。中東を壊滅させる威力のある古文書がアルカイダの手に渡ったという大事件をル・シャスールが追う。こんな本、アリかな~と思って読んでいたが、内容が明らかになると結構納得できる。この書物を追って、ル・シャスールと謎の美女(だという)レディBが各国の関係各所と会って機密書類を閲覧したり、交渉を行ったりする。しかし、ル・シャスール、何を知っているのか各国の関係各所に嫌がられ、煙たがられているけれど、自分の知っていることで彼らを脅して機密書類を閲覧していく過程は結構好きかも。また、今回、ル・シャスールの宿敵である書物偽造師ミスター・クラウンだけでなく、彼とル・シャスールの父親との確執も仄めかされていて、続巻も楽しみだ。たまに出てくるル・シャスールの表向きの仮面と思われる半井准教授の描写もあると楽しい。しかし、このル・シャルールの容姿の描写を読むたび、某国営放送のアナウンサーT氏を思い出すのは私だけだろうか?な~んかイメージが似てるんだよね。相当に丁寧で古めかしい言い方をするル・シャスールの声にそのT氏の声を当ててみると、かなりの慇懃無礼さが際立つかもしれない。ちょっと展開や設定がライトノベルみたいだが、そのせいかこの手の世界の裏舞台の小説にありがちな血なまぐさい場面も過剰なお色気演出もないので、まあいいか。
August 19, 2011
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【送料無料】ようこそ断捨離へやましたひでこ宝島社 四六並製☆☆☆◎ この方の文章、ブログでもメルマガでもそうなのだが、体言どめや述語部分を省いた書き方を多用というより、それを超えて濫用というくらい使用しているので、結構読みにくい。でもやっぱりモノと自分との関係を見直すことを通じて、己の人生や生活を変えていくという自己啓発的な内容はたまには読んでおかないと、部屋の中が凄いことになりそうだし、自分のモチベーションの維持のために必要だと思う。特に実践した人々の体験談が特に自分に役に立つと思う。ただ私の場合は汚部屋の程度が酷すぎて、汚部屋をある程度始末してから、このテの片付け本を手に取ったクチではあるのだが、ある程度定期的にこういった本を読んで復習しておかないと、同じことを繰り返しそうな気がするのだ。 この本の内容は、ブログを本にしただけをいう感じで、正直、あまり内容にまとまりというか、オーガナイズされた感じがない。最初の断捨離本としては、私はオススメできないと思う。でも後半からの断捨離セミナー受講生の方たちの体験談は自分のモチベーションを保つ上でとても参考になる。ほんと、人間関係の断捨離は進めていくと離婚になるヒトっているんだよねぇ。私には関係ないけど。また興味深かったのは、「ある年」を境に家の中が停滞した人が結構いること、前によんだ「断捨離セミナー」でもそんな記述があったのだが、この本でもあった。それは、仕事が忙しくなった年からだったり、最後の子供が巣立った年だったりするのだ。 かくいう私もこの本を読みながらもうサイズが合わない指輪を処分。結構いいお金になった。(でも買値の10分の1くらいだろうな)これで墓参りに行こうかなぁ。そして今、昨年の大掃除の時、とりあえず保留した大量の積読本とかつてのパート譜(すべてコピー譜)の存在がアタマの隅にひっかかり始めている。楽譜の処分は私にはかなり難しいけど、本はもう少しで思い切れそうな気がする。近所のスーパーからまたお客さま用ダンボールもらってこようかな。
August 15, 2011
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【送料無料】カンナ(出雲の顕在)高田崇史講談社ノベルス☆☆☆☆ 前巻とこの巻とで、色々大きな動きが始まる。前巻で負傷した丹波はまだ状態もよろしくなく療養中。そして、私のお気に入り、ミニチュアブルテリアのほうろくも。このコが出てこないと読んでいても寂しい。次号以降では活躍を期待する。 今回は出雲と出雲大社の謎。焦点が当てられていたのは出雲国造と出雲大社との関係。国譲りのあたりの記述がしつこいくらいに出てくるが、ちょっと私は食傷気味。しかし、物語は風雲急を告げ、甲斐の友人竜之介は甲斐が探し求める、彼の家に伝わる古文書を持って逃走中の諒司に呼び出され、(どーも嘘臭いような気がする)彼の誘いに乗る。さらに、甲斐の婚約者の祖父の側近楯岡は、背信行為を責められて、それがとんでもない方向に……。この展開で次が楽しみにはなるが、甲斐・貴湖・聡美の三角関係がもう少し泥沼になってもよかったんじゃないかと正直思う。それが甲斐達が追っている日本神代の神話にリンクしたらもっと面白かったけど……。あ、でもギリシャ神話と違って恋愛絡みのドロドロって記紀神話にはなかったっけか……? 正直、この巻は、次号へのステップにすぎないような感じで、あまり物語も濃くないと思う。次号、早く出てくれないかな。この著者は割と書くのが早そうだし、今ストーリーもクライマックスだから、筆が速まっていることを期待して、楽しみに待っていよう。
August 10, 2011
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【送料無料選択可!】生霊(いきだま)の如き重(だぶ)るもの (講談社ノベルス) (新書) / 三津田信三/著三津田信三講談社ノベルス☆☆☆☆◎ 刀城言耶がまだ学生時代に遭遇した怪異な事件の数々、という設定の短編集。表題作の他、「死霊の如き歩くもの」「天魔の如き跳ぶもの」「屍?の如き滴るもの」「顔無の如き攫うもの」という不気味な内容。表題作(「いきだまのごとくだぶるもの」と読む)のみが中編といえる長さで、あとは短編。 まだ作家(推理作家だったっけ、怪奇作家だったっけ?)になる前で、ノートに書きためた自作を先輩作家にみてもらったりする場面もある。また学生という設定だけあって、「昭和の名探偵」と謳われる父親への葛藤も後の作品より青臭く出てきて面白い。私が特に好きなのは表題作。いずれの作品も結末に怪奇的な含みのある終わり方をしているが、この作品の終わり方が特に好きだ。いま、タイトルを書いていて思ったのは、タイトルが一番怪奇なのは、「屍?の如き~」だと思うけど。大体、「重るもの」と書いて「だるぶもの」ってほぼ当て字のような気がしないでもない。調べてないけど。短い作品ばかりのせいか、怖さは薄いが、さりげなく盛り込まれた終戦直後の風俗が面白い。松本清張や内田康夫がたまに作中言及した漂泊民のことや、そのころの大阪の風景など。でもちょっと挿絵が現代的だったかもしれないけど。また、いくつかの作品には位置などの図があったのも分かりやすかった。あとは、刑事の曲矢の名は体を表す、今風の言葉でいうツンデレっぷりに、この曲矢の名前といい、時々私でも分かる地名のアナグラムといい、民俗学の少々アヤシゲな蘊蓄に、と相変わらずマニアックで好きだ。
August 5, 2011
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