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【送料無料】断捨離のすすめ川畑のぶこ著 やましたひでこ監修同文館出版 B6並製☆☆☆☆◎ 一冊目と同じことを書いている。ただ、書いているのが心理カウンセラーのせいか、自身の体験をふまえて書いておられるせいか、最初に読んだ本よりすんなりと読めたような気がする。まあ、私が断捨離(の真似事)をして汚部屋脱出をしてからしばらく経って読んだせいもあるかも。でも久しぶりに断捨離の本を読むと、自分の中にまた「片付けよう」という意欲が湧いてくるので、これからもこうした片付け本は手にとって読むことにしよう。 この本は横書きになっている。本文は最初の数ページを除き二色刷りで、黒に近い濃いグレーと黄色という、結構斬新な色使いじゃないかと思う。でもダブルトーンはないし、黄色の部分はイラストなどに上手に使用されこの色のせいで却って、本文以外が目に煩く感じない。このブックデザイン好きだ。 また、この本や俗にいう「カレン本」などを読んで、家の整理に励んでいたら、半年以上経ってようやく運が向いてきたようにも感じる。精神科医だって、仕事が思うように行かないときは掃除しろ、という人もいるようだし、これからも家をキレイにして、モノに振り回されないように心がけよう。それに、ちょっと込み入った内容の本を読んで、アタマが疲れているときだけじゃなく、ストレスを感じているときもこういう本を読むと少しスッキリするような気もするし。
April 27, 2011
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【中古】文庫 モップガール【10P22Apr11】【画】加藤実秋小学館文庫☆☆☆☆☆ 「インディゴの夜」シリーズの同じ著者。連作短編集。この本も登場人物の個性が強い、強い……。実際にこんなのがいたら、周囲の人はハタ迷惑だろうなぁというレベル。一番優越感を感じたのは狂的な犬好きなのに、重度の犬の毛アレルギーの東。私は狂的なほどじゃないが、犬好き。でもアレルギーなんかないからモフモフし放題、というアホな理由による。あとは、インディゴシリーズにスピンオフしてもおかしくなさそうなイケメンだが無愛想な翔。そして、芳紀22歳なのに、祖父母の影響で熱狂的時代劇マニアのヒロイン、桃子。彼女の好みは徹底していてオトコの好みも時代劇の扮装が似合いそうなタイプがいいというのだ。でも少々興ざめというか、なんか少女漫画的な流れと思ったのは彼女と翔がいいカンジになりそうだったこと。桃子には最初の好みのままいって欲しかったけどなぁ。 さらりとした文章で登場人物の軽妙なやりとりも面白く、すぐ読めてしまう。日常的な謎を扱うミステリとしては、登場人物達が巻き込まれる事件もこんなものかな、と現実感がある。特に二作目の「赤い衝撃」は前の職場の入っていたビルがまんま事件の発端となる投身自殺の起こったビルのモデルになったんじゃないかと思った。それくらい臨場感のある描写だった。 この本の結末はいかにも続きがありそうな終わり方。本の最後になって出てくるいかにもギャルな未樹と桃子たちには高飛車な刑事、横内のやりとりも笑える。またこの個性の強い登場人物達に会いたいので、続編が出たら是非読みたい。インディゴシリーズと細かいところで共通して絡んでくれたらいいなあ、とか期待も抱いてしまった。でも登場人物の配置と設定の仕方がインディゴとちょっと似てるから難しいかな。
April 23, 2011
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死霊の誘拐価格:650円(税込、送料別)篠田秀幸ハルキ・ホラー文庫☆☆☆◎ 心理カウンセラーの榊原久美子は、山伏のような男の轢き逃げをした少年のカウンセリングを行う。その少年は自分は能除太子の生まれ変わりだと言うが、彼女は不倫相手との帰途、この少年を轢き逃げしてしまう……。 どうも、このヒロインに全く感情移入できない。周りの男もやたらこの女にのめりこんでいる感じで、同性からみるとどうだろう……。最後はこの女の都合のいいようにコトが運んで終わりなのだ。やっぱりホラーというよりサスペンス色の方が強い。
April 22, 2011
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【送料無料選択可!】バウドリーノ 上 (単行本・ムック) / U.エーコ 堤 康徳 訳【送料無料】バウドリーノ(下)ウンベルト・エーコ岩波書店 四六上製☆☆☆☆☆◎ 2000年にイタリア語版が出版されてから、日本語版が出たのは2010年。邦訳が出るのを待つのは長かった……。著者の小説デビュー作「薔薇の名前」についで中世を舞台にした小説だ。 主人公バウドリーノは、北イタリアの貧しい農民の子だが、口が達者で機転が利き、平和主義者。神聖ローマ帝国皇帝フリードリヒ・バルバロッサ(赤髭王)に気に入られ、彼の養子となる。彼に学問を教えたのがフライジングのオットー。 上巻は、まだ若いバウドリーノがヨーロッパで大学生(遊歴学生)をしながら、フリードリヒの皇妃ベアトリスに恋心を抱いたり、宮廷や国際問題のいざこざに関わったり、中世の歴史小説の体だ。赤髭王に対向するイタリア都市連合が、彼らが奉じる(赤髭王に対立する)法王の名前をつけて建設した町の名前が、アレッサンドリア。バウドリーノの故郷になる町の名であり、エーコの故郷でもある。この町に伝わる牝牛が食べたえさから食糧事情を推し量る伝説が作中にも採用され、バウドリーノの父親がやったことになっている。ここで司祭ヨハネという東方のキリスト教国を統べる王の手紙というのが出てくるが、史実でもこの手紙などに最初に言及したのはフライジングのオットーだという。オットーが書いた年代記の出だしの羊皮紙を内緒で削って、自分の自伝を書いたという設定がこの小説の書き出しでもある。 下巻はフリードリヒの謎めいた死を境に、バウドリーノは仲間たちと司祭ヨハネの国を探しに出発し、ブンダペッツィムという助祭ヨハネが支配する国にまでたどり着き、そこでスキアポデス族だのポンチ族だのという奇想天外な種族とともに奇想天外な生活を送り、その中でヒュパテイアという女だけのコミュニティの中のヒュパテイアという名の美女とねんごろになる。そしてこのヒュパテイアは(巻末の解説によると)グノーシスを信奉する女性として描かれていて、バウドリーノにも彼女の神学を語ったりする。(でも私にはよく分からん)しかし、助祭ヨハネも不治の病に犯されており、実際に国を支配しているのは宦官。しかも司祭ヨハネの国はここから行っても何年もかかるというという。バウドリーノたちは司祭ヨハネの国に行くのはあきらめるが、このブンダペッツィムにも白フン族が侵入してくる。ここで仲間を失い、この国を逃げて、山の老人のことだと思しき岩山に捕らわれるが、そこをロック鳥(アラビアンナイトに出て来るそうだ)につかまって脱出、ようやくコンスタンチノープルにまでたどり着く。しかしそのコンスタンチノープルは、第四回十字軍の戦火の只中……。 しかし、ついに赤髭王死去以来のすべての事柄に決着がつく。この直後にバウドリーノは、彼の物語の筆記者とされるニケタス(ニケタス・コニアデス、実在の人物)と知り合うのだ。そして、ニケタスの知り合いパフヌティウスが言う赤髭王の死の原因は、自分が王の体を死んだものと思って川に投げ込んせいだったことにバウドリーノは打ちひしがれ、再びヒュパティアと出会うため、司祭ヨハネの国を探しに出発するのだ。 司祭ヨハネ(プレスター・ジョン)、聖杯、聖遺物、グノーシス、山の老人などなど、物語の中の中世には欠かせない素材がてんこもり。カバーの折り返しに「ピカレスク」と書いてあったので、悪人を予想していたが、登場人物に本当の悪人は出てこなかった。赤髭王もいい人だったし、バウドリーノもしかり。他にも悪い人間は出てくるがみな、憎めない。バウドリーノの十代はじめから六十代はじめくらいまでの50年にもなる年数の小説で、「薔薇の名前」よりも空想力を広げた奔放な楽しさを味わえる。私はこの小説で司祭ヨハネの国、プレスター・ジョンのことを初めて知った。この時代の知識があればあるほど、この場面はアレだ、とニンマリできるに違いないが、私は残念ながら、デミウルゴス?どっかで聞いたな、と思いつつ、巻末の解説でグノーシスか、という程度。ロック鳥も読書サイトの感想を読んでいて分かったくらい。強いていうなら山の老人の記述くらいだろうか。エーコは自分が仕掛けたこういう仄めかしを読者がどこまで察知できるかも想像しているのかもしれない。 アレッサンドリアの町と関係するバウドリーノだが、この町は前述したようにエーコの故郷でもあるそうだ。エーコが、バウドリーノに自分を照らし合わせているところがあるような気がするのは、気のせいだろうか。
April 21, 2011
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【送料無料】明日香村安野光雅NHK出版 264mmx188mm(B5横長判)上製☆☆☆☆☆ 明日香村やその周囲からのスケッチ。建物や仏像はなくひたすら風景。作品は全30枚。左ページに絵、右ページには著者の解説つき。ただ、あとがきによるとご本人はどこでどう書いたかあまり詳細な記録を執っておらず、他の人々の記録や薀蓄にもよっているようだ。でも、スケッチの最中の地元の人々とのやりとりなども織り込まれていて旅行記を読んでいるような気分になれる。明日香村は景勝保存のために家を建てたりするにも色々な規制があるとは聞いているが、それがあるゆえに、山のふもとに田畑が広がる原日本の風景がいまも目を楽しませてくれるのだと思う。写真ではなく、風景なので、絵を見てもどこがどこだか分からないが、田畑と山の風景はいつ見ても心和む。多分、私がこの近辺に行ったら振り返ってこの風景を楽しむだろうなと思う。写真も撮るかもしれないけど、こういう場所の写真って後からみると何が何だかわからないことも多いんだよね。絵心のある人はスケッチを、と著者も書いておられるが、その通りだろうなぁ。私は絵が下手なので、目で楽しむだけになるけど。 前に明日香に行ったのは何年まえだったろうか。また行きたいな。
April 14, 2011
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【送料無料】ユダヤ・エリ-ト価格:798円(税込、送料別)鈴木輝二中公新書☆☆☆☆ 主に東ヨーロッパに住んでいたユダヤ人「アシュケナージ」の18世紀半ば頃から9.11まで(破壊されたビルは金融関連の企業が沢山入っていた。つまり、金融に強いユダヤ系の人々が沢山被害に遭っているんだそうだ)の、社会科学系の知識人を概容した本。また、1492年までスペインにいたセファルディたちについても多少言及されていて、スピノザはセファルディだったそうだ。最後はずっと米国のユダヤ系社会科学の高名な学者たちの紹介になる。正直、国際的な政治・経済・法律を勉強しているひとでもない限り、あんまり興味はないかなぁ。しいていえば、昨今、女子高生が自分がマネージャーをしている野球部をマネジメントして甲子園を目指す、というコンセプトで有名になった経営学の本の元ネタ本を書いたドラッカーもユダヤ系で、この本の系譜の中に入るということと、19世紀の作曲家、メンデルスゾーンの祖父、モーゼス・メンデルスゾーンがハスカラ主義運動とよばれる、ドイツの文化への同化を目指した運動の提唱者だったというのが、興味深かった。あとは、やっぱりこの本の中で著者が紹介してもらったユダヤ系人脈のネットワークの凄さかなぁ。このネットワークはきっと現在でも機能しているんだろうな。 ホロコーストを逃れたユダヤ人たちは米国を目指した人々も多いが、アメリカはそれを受け入れて、現在のアメリカ社会の土台を作ったのだ。だから、彼らを手放したドイツの影響も大きいような気がする。また、ユダヤ系の人々は音楽好きな人が多く、生活のことも考えて学者にならなければ音楽家になっていた人も多かったそうで、ここに出ていた何人かの高名な学者たちもそうだったらしい。また、指揮者のバーンスタインは経営者になるはずが指揮者になったし、そういえば、作曲家のF.メンデルスゾーンは家が豊かだったから、音楽家にもなれたといえるかも。 政治・経済・法律なんて一番私は興味ない分野だ。やっぱり音楽におけるユダヤ人の活躍の方が興味あるなぁ。そういえば、旧東ベルリンのシナゴーグについて書いてあったが、私が1992年にベルリンに行ったとき、(迷い込んでいった)シナゴーグのことかもしれない。「観光客は近寄らない場所」だって。ヤバいところに迷い込んだんだなぁ。
April 11, 2011
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【送料無料】日本のふるさと奈良価格:2,940円(税込、送料別)安野光雅産経新聞出版 A4横長(210x297)並製☆☆☆☆☆◎ 奈良の各地をスケッチした画集。でも、巻末の解説も充実している。(解説の一部は産経新聞の編集委員が担当)随所にいかにも画家らしい観察が発揮され、また司馬遼太郎など交流のあった人々の思い出が書かれていて興味深い。また、編集委員の岡部伸氏が担当された文も安野氏がそこを訪れたときの様子や歴史の薀蓄が語られていて、読んでいて楽しい。最初は一部の絵については知ってなければどこだか分からないので今ひとつに感じたが、解説を読むと、一つ一つの対象に思いいれが感じられる。ここ数年、最近の風景ではあるが、それでもやっぱり私が憧れている奈良の風景だ。また、メジャーな観光地は大抵行っているのだが、ここにはさほど知名度の高くない名所も描かれていて、行ってみたくなる。絵のタッチは「旅の絵本」などと違って割とぼんやりした感じの絵も多いが、やはり素敵だ。強いて難を言えば、解説と絵を見開きか同一頁上で見たかった。解説を読みながらいちいち絵を見直すのが結構面倒だったのだ。でも絵を多数掲載するというコンセプトらしいので、巻末に二段組み、こまかい活字で入れるのも仕方ないだろうか。
April 5, 2011
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