混沌の本棚
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【送料無料】書物奏鳴 [ 赤城毅 ]赤城毅講談社ノベルス☆☆☆☆☆ 短編4編収録。今回はそれぞれの分野でマニアックなネタが多かったせいか、前作よりも楽しめた。特に好きなのは、旧式の武器の薀蓄があった「旧式の陥穽」と展開が楽しめた「狩られた狩人」だろうか。でも他の蝶がネタの「魅せられた人々」、結末が分かるまで少々タイトルに首を捻る「天はみそなわす」もいい。とはいえ、「天は~」はちょっと最後が甘ったるい。あまり主人公のル・シャスールと女が情緒的に絡むのが好きじゃないのだ。場面の意味もあまりよく分からなかったし。 少々残念だったのは、「奏鳴」「ソナタ」となっているのに、どちらかというと「奏鳴曲」の語感ではなく、「百家争鳴」の方がいいんじゃないの?という気がしなくもない。大体、「奏鳴」とかなっているのに、音楽ネタがなかったのも、ちょっと残念。 とはいっても、このシリーズもいつの間にやら第七作目らしい。多分全作読んでいるはずだが、一つ一つは覚えていない。このシリーズの主人公は日本人という設定だが、彼は日本で活躍するなら、やっぱり大学と古い洋館が似合う。だが、一番似合うのはヨーロッパの古い町並みのような気がする。そして、やっぱり某アナウンサー氏を連想してしまうのだった。奇書・稀書への薀蓄も読んでいて楽しいし、今後も楽しみなシリーズだ。
August 19, 2013
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