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【送料無料】三月ウサギと秘密の花園 欧州妖異譚7 [ 篠原美季 ]トリニティ‐名も無き者への讃歌 欧州妖異譚 8 講談社X文庫 / 篠原美季 【文庫】篠原美季講談社X文庫ホワイトハート☆☆☆☆☆ 欧州妖異譚7作目&8作目。「三月ウサギと秘密の花園」は復活祭の頃。復活祭の劇の手伝いに田舎の邸宅を訪れたユウリはいつものように、隠された秘密の封印を解くことに。スラヴ起源のイースターエッグ「ピーサンキ」はろうけつ染めのような要領で卵を彩色していくそうだが、この本の中で言及されたのでウェブ検索してみたら、これは綺麗だった。でも、ちょ~っとスラヴの復活祭をイギリスに持ち込む過程がご都合主義というか、単純な気がしないでもなかった。復活祭の劇の手伝いの様子なんかは前シリーズの主人公達のパブリックスクールの頃に戻ったようで、ほのぼのとしていてよかった。でも、ユウリがパンダの着ぐるみ着て、居眠りして、コケて、それにシモンが駆け寄ったら、パンダは大天使のお導きで天に召されたって……ちょっとやりすぎかも。 「トリニティ~名も無き者への讃歌」はローマの古代遺跡発掘が出てくる。古代宗教の密儀とか呪詛とか、古代へのタイムスリップ(?)とか色々ネタ的にはこちらの方が好み。そして、ナタリーはアシュレイの天敵なのも変わらない。そして、ユウリパパ、レイモンドの出番もここのところ増えているような気がする。ちょっとさびしかったのは、ユウリをはさんでのシモンとアシュレイのマニアックな議論と呉越同舟の共同戦線がなかったこと。そして、枢機卿がまた名前だけしか出てこなかったことだろうか。にしても「トリニティ」ってもしかしてユウリとシモンとアシュレイのこと!?かなりいびつなトリニティだと思う。つかトリニティと書くよりトライアングルの方がいいなぁ。
September 26, 2013
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【送料無料】真夜中のタランテラ [ 麻見和史 ]価格:1,680円(税込、送料込)麻見和史東京創元社 四六並製☆☆☆☆ タイトルにつられて借りてきた。タランテラって好きだ。ストーリーは義肢のダンサーが義肢をしていない足まで切断されて殺され、さらにその切断された足の分の持ち主不明の義足まで現場に放置されていたというショッキングな事件が発生するところから始まる。被害者の夫に依頼された代替医療の研究者が調査にあたる探偵役、という設定のミステリ。主人公は探偵役の従弟で義肢装具士という設定。主人公の妹も義足ユーザーで、主人公の同僚にも義足の人が大勢出てくる。 最初に驚いたのは昨今の義足の精密さ。無論、相応のお値段はするようだが、コンピューター制御のものもあるのだ。そして、義肢装着の苦労だ。また、義肢を作る業界の様子や、義肢装具士(PO)の様子にも詳しい。義肢に関する記述は非常に興味深いのだが、ミステリとしてはちょっと不自然な感じがする。個人的には犯人の動機がどうもピンとこない。 もっとパラノイア的ならそうしてもいいと思うが、ちょっと色々盛り込みすぎなのかも。ここ、という指摘はできないが、どうしてもストーリー展開に違和感を覚えてしまうのだ。もう少しうまく登場人物たちを動かせていたらもっと楽しめたと思う。
September 26, 2013
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【中古】 旅涯ての地(上) 角川文庫/坂東眞砂子(著者) 【中古】afb【中古】 旅涯ての地(下) 角川文庫/坂東眞砂子(著者) 【中古】afb坂東眞砂子角川文庫☆☆☆☆☆ この人の作品、先日読んだ「朱鳥の陵」もそうだったけど、歴史物は好きだ! マルコ・ポーロのヴェネチアへの帰国に同行し奴隷となって中国からヴェネチアに来た日本と中国の混血、夏桂。彼は下男としてポーロ家に仕えているが、ひょんなことから殺された楽師が持っていた肖像画を持つことになる。そして、それが、極東からさらに西に旅してきた彼を更なる旅涯ての地に導くことになるのだ。 まず、夏桂の激動の生涯は彼がヴェネチアに来るまででも小説一本のネタになりうると思う。商人の家に生まれ、両親と弟妹を処刑され、商売はダメになるも、女の手引きで中国に渡る。しかし、そこでもみを持ち崩して奴隷となり、ポーロ家に仕えさらに彼らに伴われてヨーロッパまで行くことになったのだから。しかし、ヴェネチアさえ、彼にとっては旅の涯てにはならず、さらに肖像画(イコン)に導かれるように、カタリ派の女伝道師とともにアルプス山中の彼らの村へと行くことになるのだ。上巻は夏桂のヴェネチア到着から始まり、ポーロ家の様子、そして彼がポーロ家を出て行ってから長い歳月が経ってからの話に飛ぶ。主にポーロ家のことが主題だ。14世紀イタリアの富裕な商家の様子が読んでいて楽しい。また、夏桂が関わったポーロ家の面々の半生も面白かった。 下巻は夏桂がアルプス山中のカタリ派のコロニーに落ち着き、彼が持ってきたイコンに隠された文章の翻訳が始まる。カタリ派のコロニーの生活は清貧に甘んじ、平穏だが、イコンに隠された文章の翻訳が完成した時、それを翻訳したユダヤ人(非カタリ派)は後々の禍をおそれて逃げ出し、その内容がコロニー崩壊を引き起こすきっかけとなる。ここもカタリ派の人々の描写が面白く飽きずに読めた。夏桂は女伝道師マッダレーナといい雰囲気になるが、カタリ派には禁欲の掟があるのだ。これが、物語の大きなポイント。しかし、異端審問官の来訪が分かり、彼らはコロニーを捨て、さらに奥深くの山中に入る。その時のトラブルでマッダレーナは命を落とす。夏桂はカタリ派の残った人々と行動を共にする。そこで、カタリ派の教えもいつしか歳月に消されていった。そして、上巻の後半がどういう歳月の後のものだったかが分かる。 夏桂の半生を描いたストーリーではあるが、とにかく長い歳月の話だと思う。ヴェネチアに来たとき、夏桂はどうみてもアラフォーだ。そしてこの本のラストは夏桂がヴェネチアについてから、40年くらいの歳月が経った時なのである。つまり夏桂は70代から80代だ。この時代によくもまあ激動の人生を送ったものだと思うが、中世という時代だけにかえって、こんな人もいたかもしれないと思う。かなりのボリュームの本だったが、文章も内容が数部に緩く分かれているため、かなり読みやすかった。
September 26, 2013
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【中古】 上と外 /恩田陸(著者) 【中古】afb恩田陸幻冬舎 四六上製☆☆☆☆ 考古学者の父を訪ねて夏休みに南米のG国を訪れた練と千華子の兄妹。最初は離婚した両親と夏休みの遺跡めぐりで、問題は奔放な母親が男に夢中になって、離婚したとはいえ、彼ら余人の家族関係にヒビが入りそうになっているくらいだったが、最後の遺跡めぐりの途中、クーデターが勃発。ヘリから落ちた練と千華子は密林をさまようことに。そして、練は千華子を人質に取られ、「成人式」に参加することになる。 随分前から読んでみたかった小説なのだが、正直、ほとんどジュヴナイルのような内容だと思っていなかった。また、私は冒険譚より謎解きが好きなのだと実感してしまった。練と千華子は中学生と小学生なのだが、高校生と中学生のように錯覚してしまう。成人式の場面ははらはらしながら読んでいたし、両親が千華子を見つける場面も面白かった。ジャングルに覆われた未知の大地下遺跡は実在したら大ニュースだろう。そして、その未知の遺跡で行われるハードでミステリアスな成人式も興味深い。ただ、少年・少女の世界である密林の中での冒険や成人式に彼らを探す両親、そして世界的な技術を持った町工場の社長である練の祖父と学者の父の影響力など色々な要素が入りすぎて少々冗漫な印象を持ってしまった。ラストの大団円で物語は丸く収まるが、色々ギモンも出てくる。一番は蒸し暑いジャングルでよく少年少女が熱中症にならなかったことだが、他にも水流の中を歩くのは大の男でも危ないのに小学生の少女が歩いていることや、成人式の少年達のリーダーでさらにすごいバックグラウンドを持った少年ニコの見た夢や成人式の「王」について、そして古代遺跡についてなど、色々もっと拾って欲しかった伏線?がある。 結局、私は冒険よりも謎解きが好きなのだ、と実感しながら読むことになってしまった。やっぱり少年少女が主人公の小説はあまり合う作品がないらしい。とはいえ、遺跡の描写は面白かった。
September 17, 2013
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【送料無料】MASTER OF THE GAME(A) [ SIDNEY SHELDON ]Sidney SheldonGrand Central Publishing, 172mm*105mm, Soft cover, ☆☆☆☆○ 6月12日頃から読み始めたようなので、二ヵ月半かかってようやっと読了。495ページ長かった~。クルーガーブレントという名前のコングロマリットを経営する一族四代の物語。 プロローグはケイトという女性の90歳のバースデーパーティーから始まる。最初、読者は彼女が誰だか分からない。そして、彼女の生涯の回想から、アイルランドで一攫千金を夢見て南アフリカに渡るジェイミー・マクレガーのストーリーから始まる。彼の話は宝探しと恩讐。南アフリカの風物が面白いが、"mis"とイタリック体で書いてあった気象現象がなんなのかよく分からなかった。続いて、彼の娘ケイトの物語となる。彼女、思い込みの激しさは、ジェイミーに捨てられたのに、根性で彼の妻に収まった母マーガレットにそっくり。そして商才は父親譲り。このケイトが物語りの実質的な主人公。彼女はその思い込みの激しさにモノを言わせてかなり年上(父親の腹心だったデイヴィッド)を策を弄してゲットし、周囲を思うとおりに操っていく。タイトルは彼女の生き様から来ていると思う。そして、被害者は一粒種の息子トニー。芸術家になりたかったのに、コングロマリットに成長した会社の経営者となることを期待され、母ケイトの思うように操られていたことに、彼が気づいた時、悲劇が起こる。でも、このあたりでトニーが母に操られていることを知るあたりも面白かった。続いて、トニーの双子の娘、イヴとアレクサンドラの物語になる。どちらも大変な美人だが性格は正反対。イヴは名前の通り、生まれながらの悪人。やりたい放題をやった報いを受ける。だが、彼女がクルーガーブレントを乗っ取ろうとするあたりが一番サスペンスタッチで面白かった。ここは最後のほうだが100ページ一気読みだった。ただちょっと設定がご都合主義かな。そして最後はケイトの90歳のバースデーパーティーに戻る。ラストの彼女のセリフがいかようの意味にもとれて面白い。血族に会社を譲り渡そうと執念を持つ彼女だが、90歳で枯れたのか、変わらないバイタリティがあるのか、ひ孫(アレクサンドラの息子)のロバートに言う。音楽に才能を持っている彼にズビン・メータと親しい人を紹介する、と。だが、この手口でかつて彼女は息子トニーの芸術家としての芽を完膚なきまで叩き潰したのだ。 ケイトの策士っぷりも凄いが、イヴの悪女ぶりもかなりのもの。ただ、ケイトの母マーガレットが中心になるあたりと、イヴの双子の妹で善良なアレクサンドラの恋愛になるあたりははっきりいってつまらなかった。私は正直アレクサンドラの善良ぶりが鬱陶しかったのだ。そういえばこの作品、医者が結構重要な役割を果たすこともあり、辞書なしでは病名がよくわからなかったところがままあった。 また、英語の先生に薦められて読み始めたのだが、教科書でお馴染みのフレーズが私でも分かるくらい使われている。結構いい勉強になりそうなので、また他の作品も読んで見よう。
September 1, 2013
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