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【送料無料】倒錯の帰結 [ 折原一 ]価格:1,188円(税込、送料込)折原一講談社ノベルス☆☆☆☆ 本文ほぼ中央部に袋とじがあり、表紙1側・表紙4側のどちらから開いても本文が始まるようになっている仕組み。袋とじをはさんで反対側から始まる小説とは文章の天地が逆になる。二つの小説が並行している。一つは「首吊り島」もうひとつは「倒錯の帰結」である。どちら側にも奥付・カバー折り返しのコメントまであって、カバーのバーコードを除いては前後対称になっている。かなり凝った造本だ。で、双方の小説がもう一方の小説の作中作という設定で中身もかなり凝っている。「倒錯の帰結」の方は横溝正史の獄門島を思わせる内容。「首吊り島」の方は行き詰った中堅ミステリ作家が監禁されて小説を書かされ、そこから脱出する内容。残念なことに、どちらもあまり好みの書き方ではなく、最初に「首吊り島」から読んだのだが、特に読み始めがとっつきにくく感じた。また、結末も永遠のメビウスの輪のような終わり方なので、どうもスッキリしないのだ。造本も印刷・製本会社がよくやったなーというくらいの凝りようだし、内容もかなり凝った趣向なのだが、ラストでカタルシスがなかったのが、私のような単純な読者には残念。マニア受けするちょっと凝り過ぎな感じがする。
July 29, 2014
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【新品】【書籍 ハードカバー】京極 夏彦 書楼弔堂 破暁京極夏彦集英社 四六上製☆☆☆☆☆ 読書メーターの感想を読んでいて、久しぶりに京極夏彦を読みたくなり図書館で借りた。時代は明治半ば。主人公高遠は元旗本だが、元服前にご一新となり、肺病を病んだと思って家族と離れて一人暮らしの無職。父親の残した財産のお陰でさほど急いで職探しはしなくてもよいという羨ましい境遇。そんな彼が、行き着けの本屋の話からかなり奇妙な古本屋書楼弔堂に通い始めるところから始まる短編集。 高遠の目を通して登場する人物はこの時代の後名をなす人物や、このころには隠居していたりもう死んだことになっていた人物も。幕末の有名人も出てくるし、日本の近代小説黎明期の著名人も沢山登場しているので、現在の電子書籍が右肩上がりになっている昨今の風潮に著者もなにか思うところがあってこの時代を選んで小説を上梓したのかもしれない。最後には京極堂のルーツもでてきてとても興味深く読めたが、やっぱり「鵺の碑」が読みたいなぁ。
July 13, 2014
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【送料無料】ペルソナ [ 榊原史保美 ]価格:1,944円(税込、送料込)榊原史保美双葉社 四六上製☆☆☆☆◎ かなり込み入った内容に感じたのは、中身を盛り込み過ぎているからだろうか。渋谷の一等地で起きた殺人事件には謎めいた面が使われて……というところからストーリーが始まる。その面が因習に捕らわれた里に繋がっていき、その里には謎めいた力が伝わり……という定番?王道?パターンだが、そこでこの著者らしく、男性同士のあやしげな関係も絡んでいく。このパターンの方が絶対数は少ないが、好みだから仕方がない。だが、21世紀になってしばらく経ち、もう因習に捕らわれた里なんてこの日本にも存在しているのだろうかとギモンに思ってしまう。そういえば、ストーリーの結末も、最初の殺人事件にその後にも殺人事件があるにも関わらず、刑事ものの解決ではなく、かなりデウス・エクス・マキナ的だが、この設定だと却って違和感がないかも。一応日本のミステリにはカテゴライズしてみたが、結構変り種だ。それでもやっぱりこういう設定の小説は好きだ。この性向はこのトシでも変わらないなぁ……。刑事物も大好きなのだが、主人公、巽の上司は結構好きだ。こういう人がでてくる刑事物は設定を問わず読みたい。
July 1, 2014
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